JP2983792B2 - 表示装置の駆動回路 - Google Patents

表示装置の駆動回路

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JP2983792B2
JP2983792B2 JP5067280A JP6728093A JP2983792B2 JP 2983792 B2 JP2983792 B2 JP 2983792B2 JP 5067280 A JP5067280 A JP 5067280A JP 6728093 A JP6728093 A JP 6728093A JP 2983792 B2 JP2983792 B2 JP 2983792B2
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学 田中
親彦 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置のような
交流駆動を行う必要のあるマトリクス型表示装置の駆動
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の表示装置の駆動回路について以下
図示に基づいて説明する。そのブロック図を図4に示
す。NTSC方式に対応したこの駆動回路に、PAL方
式の複合映像信号が与えられた場合の駆動波形を図5に
示し、NTSC方式の複合映像信号が与えられた場合の
駆動波形を図6に示す。
【0003】まず、NTSC方式の複合映像信号が与え
らえた場合について説明する。図4において、PLL発
振器1はNTSC方式の複合同期信号から得られる水平
同期信号PH を端子11を介して取り込み、帰還したパ
ルスP2に同期させて、水平同期信号PH に応じた周波
数で発振させた発振パルスPLLを生成し水平カウンタ2
に与える。
【0004】水平カウンタ2は、発振パルスPLLに基づ
いて水平方向の駆動パルスP1を生成し表示装置10に
与えるとともに、図6(あ)に示すクロックパルスP2
を生成し垂直カウンタ3及びラッチ回路4及びラッチ回
路5及びPLL発振器1に供給する。このとき駆動パル
スP1、クロックパルスP2の周期は、NTSC方式の
複合同期信号に含まれる水平同期信号PH の周期(1
H)に一致する。
【0005】垂直カウンタ3は、クロックパルスP2を
クロックとして垂直方向の駆動パルスP3を生成して表
示装置10に与える。更に垂直カウンタ3は、パルスP
7によってリセットされた時刻からクロックパルスP2
のパルス期間の回数のカウントを始める。即ち、1ライ
ン期間(1H)に1回カウントすることになる。所定の
回数Nだけカウントすると、例えば図6(い)のパルス
P4dのようにパルスP4を発生させてラッチ回路4に
供給する。このときNの値として、N回カウントする期
間がNTSC方式の1フィールド期間(262.5ライ
ン期間)より若干長めになるように設定するが、ここで
は簡単のためNの値を284とする。
【0006】ラッチ回路4は、パルスP4が立ち上がる
ときにクロックパルスP2の位相に同期させて、図6
(う)のパルスP5dのようにパルスP5を発生させて
これをOR回路6の一方の入力端子に与える。
【0007】ラッチ回路5は、NTSC方式の複合同期
信号から得られる周期が262.5ライン期間の図6
(え)に示す垂直同期信号PV を端子12から取り込
む。垂直同期信号PV が立ち上がるときに、クロックパ
ルスP2の位相に同期させて図6(お)に示すパルスP
6を発生させてOR回路6の他方の入力端子に与える。
従って、このパルスP6はNTSC方式の1フィールド
期間(262.5ライン期間)毎に発生することにな
る。尚、パルスPVd はノイズが混入した状態を示して
おり、このためパルスP6dは立ち上がらない。
【0008】OR回路6は、パルスP5とP6の論理和
を取り、図6(か)に示すパルスP7を生成し垂直カウ
ンタ3及び分周期7に供給する。
【0009】NTSC方式の垂直周期が262.5ライ
ン期間であるので、図6(え)、(お)において、時刻
u2のように垂直同期信号PV 、パルスP6が発生し
パルスP7が立ち上がる。時刻u2においてパルスP7
が立ち上がるとき、垂直カウンタ3によるカウント数は
まだ262回であるため、図6(い)のようにパルスP
4はまだ発生しないまま、垂直カウンタ3はパルスP7
の立ち上がりを受けてリセットされカウントを0からや
り直す。従って、時刻u1、u2、u3のようにパルス
P7が正確に立ち上がる限り、パルスP4、P5は発生
しないことになる。
【0010】また、時刻u4のようにパルスPVd にノ
イズが混入してパルスP6dが発生しないためにパルス
P7が立ち上がらなくても、垂直カウンタ3がカウント
を継続するためカウント数が284回に達したとき(時
刻u4’)、時刻u4と間をほとんどおかずに垂直カウ
ンタ3はパルスP4を発生させるので、パルスP5が発
生しパルスP7が立ち上がる。このとき、垂直カウンタ
3は立ち上がったパルスP7によって自らをリセットす
ることになる。
【0011】分周器7は、図6(き)に示すようにリセ
ット信号P7を1/2分周したパルスP8を表示装置1
0に与える。このようにパルスP8は、NTSC方式の
1フィールド期間(262.5H)毎に極性が反転する
ので、一般に液晶ディスプレイを交流駆動する場合のフ
ィールド極性を反転させるときに使用される。
【0012】一方、PAL方式の複合映像信号が図4の
駆動回路に与えらえた場合について図5に基づいて説明
する。図4において、PLL発振器1はPAL方式の複
合同期信号から得られる水平同期信号PH を端子11を
介して取り込み、帰還したパルスP2に同期させて、水
平同期信号PH に応じた周波数で発振させた発振パルス
PLLを生成し水平カウンタ2に与える。
【0013】水平カウンタ2は、発振パルスPLLに基づ
いて水平方向の駆動パルスP1を生成し表示装置10に
与えるとともに、図5(あ)に示すクロックパルスP2
を生成し垂直カウンタ3及びラッチ回路4及びラッチ回
路5及びPLL発振器1に供給する。このとき駆動パル
スP1、クロックパルスP2の周期は、PAL方式の複
合同期信号に含まれる水平同期信号PH の周期に一致す
るが、これはNTSC方式の複合同期信号に含まれる水
平同期信号PH の周期(1H)に等しい。
【0014】垂直カウンタ3は、クロックパルスP2を
クロックとして垂直方向の駆動パルスP3を生成して表
示装置10に与える。更に垂直カウンタ3は、パルスP
7によってリセットされた時刻からクロックパルスP2
のパルス期間の回数をカウントし所定の284回カウン
トするごとに図5(い)に示すパルスP4を発生しラッ
チ回路4に供給する。
【0015】ラッチ回路4は、パルスP4が立ち上がる
ときにクロックパルスP2の位相に同期させて、図5
(う)に示すパルスP5を発生させてこれをOR回路6
の一方の入力端子に与える。
【0016】ラッチ回路5は、PAL方式の複合同期信
号から得られる周期が312.5ライン期間の図5
(え)に示す垂直同期信号PV を取り込む。垂直同期信
号PV が立ち上がるときクロックパルスP2の位相に同
期させて、図5(お)に示すパルスP6を発生させてこ
れをOR回路6の他方の入力端子に与える。
【0017】OR回路6は、パルスP5とP6の論理和
を取り、図5(か)に示すパルスP7を生成して垂直カ
ウンタ3及び分周期7に供給する。
【0018】PAL方式の垂直周期が312.5ライン
期間であるので、図5(え)、(お)のように、時刻U
1から時刻U2の間、垂直同期信号PVc 及びパルスP
6cは発生しない。図5(い)に示すように、時刻U2
において垂直カウンタ3によるカウント数が284回に
達するとパルスP4、P5が発生し、パルスP7が立ち
上がり垂直カウンタ3はリセットされカウントを0から
やり直す。しばらくして時刻U3になると、垂直カウン
タ3によるカウント数は284回まで達していないが、
垂直同期信号PVc 及びパルスP6cが発生するので、
パルスP7が立ち上がり垂直カウンタ3はリセットされ
カウントを0からやり直す。以後これを繰り返すので、
パルスP7は時刻U1、U2、U3、U4、U5におい
て発生することになる。
【0019】分周器7は、図5(き)に示すようにリセ
ット信号P7を1/2分周したパルスP8を表示装置1
0に与える。このように、液晶ディスプレイを交流駆動
するために用いるパルスP8が、PAL方式の1フィー
ルド期間(312.5H)毎に極性が反転せず大部分
が”Low”レベルとなる。従って、液晶電極に対し片
方の極性で印加する時間が長くなり、時間平均を取ると
液晶に直流電圧をかけることになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにNTSC
方式の複合映像信号を処理する駆動回路にPAL方式の
複合映像信号が供給された場合、交流駆動するためのパ
ルスはその極性が反転せず直流成分が生じてしまう。こ
のとき、NTSC方式の走査線数(1フィールド26
2.5本)よりPAL方式の走査線数(1フィールド3
12.5本)は多いので、表示装置に表示された映像は
縦長に変形表示される。特に直流的に駆動すると焼き付
き等の問題が起きる液晶表示装置のように交流駆動する
必要のある表示装置を駆動する場合、変形表示された映
像が液晶等の画面を構成する表示素子に焼き付き表示品
位の低下を招いていた。
【0021】このような問題点を解決するため、本発明
は、NTSC方式用の表示装置の駆動回路にPAL方式
の複合同期信号が与えられた場合でも、表示装置を交流
的に駆動できる表示装置の駆動回路を提供することを目
的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の表示装置の駆動回路は、入力の垂直同期パ
ルスに基づいて垂直周期の第1パルスを発生する第1パ
ルス発生回路と、NTSC方式の垂直周期よりは長くP
AL方式の垂直周期よりは短い位置で補助垂直同期パル
スを発生しうるとともに入力の垂直同期パルス又は補助
垂直同期パルスのうち早く生じるパルスに同期してリセ
ットされるカウンタと、前記補助垂直同期パルスに基づ
いて第2パルスを発生する第2パルス発生回路と、前記
第1、第2パルス発生回路の出力パルスの論理和を取る
ORゲートと、前記ORゲートの出力に同期して反転す
るパルスを発生する第3パルス発生回路と、前記第3パ
ルス発生回路の出力を表示装置に与えて該表示装置を交
流駆動するものであって、前期ORゲートの出力パルス
からカウントして所定カウント数でマスク用パルスを発
生する手段と、前期マスク用パルスによって前期第1パ
ルスをマスクするマスク回路と、から構成されることを
特徴とする。
【0023】
【作用】このような構成によると、まずNTSC受信時
には、カウンタは補助垂直同期パルスを出力するカウン
ト数に至る前に次の入力垂直同期パルスに同期してリセ
ットされるため、補助垂直同期パルスは発生しない。そ
のため第2パルスは発生せず、ORゲートの出力は第1
パルス発生回路からの第1パルスのみとなる。マスクパ
ルス発生手段はこの第1パルスからカウントを開始して
マスクパルスを発生するが、このパルスによってマスク
される第2パルスは存在しない。従って、第3パルスは
第1パルスのみによって反転するためNTSC方式の1
フィールド期間毎に極性が反転する。
【0024】一方、PAL受信時には、入力垂直同期パ
ルスの周期はカウンタが補助垂直パルスを出力するに要
するカウント数よりも長いのでカウンタは補助垂直同期
パルスを出力するとともに、この補助垂直パルスに同期
してリセットされる。このようにしてPAL受信時は、
常に第2パルスが発生する。第1パルス発生回路によっ
て、勿論、第1パルスも発生される。従って、第3パル
スは第1、第2パルスの双方から構成される形態になる
が、マスク回路によって、第1パルスは1フィールドお
きにマスクされることになる。
【0025】
【実施例】本発明を実施した表示装置の駆動回路を図示
に基づいて説明する。そのブロック図を図1に示す。図
1において、図4に示し説明したものと同じ箇所には同
じ符号を付し説明を省略する。また、NTSC方式に対
応したこの駆動回路に、PAL方式の複合映像信号が与
えられた場合の駆動波形を図2に示し、NTSC方式の
複合映像信号が与えられた場合の駆動波形を図3に示
す。
【0026】まず、NTSC方式の複合映像信号が与え
らえた場合について説明する。図1において、PLL発
振器1はNTSC方式の複合同期信号から得られる水平
同期信号PH に応じた周波数で発振させた発振パルスP
LLを生成し水平カウンタ2に与える。
【0027】水平カウンタ2は、発振パルスPLLに基づ
いて水平方向の駆動パルスP1を生成し表示装置10に
与えるとともに、図3(あ)に示すクロックパルスP2
を生成し垂直カウンタ3及びラッチ回路4及びラッチ回
路5及びPLL発振器1及びラッチ回路8に供給する。
このとき駆動パルスP1、クロックパルスP2の周期
は、NTSC方式の複合同期信号に含まれる水平同期信
号PH の周期(1H)に一致する。
【0028】垂直カウンタ3は、クロックパルスP2を
クロックとして垂直方向の駆動パルスP3を生成して表
示装置10に与える。更に垂直カウンタ3は、パルスP
7によってリセットされた時刻からクロックパルスP2
のパルス期間の回数のカウントを始める。即ち、1ライ
ン期間(1H)に1回カウントすることになる。所定の
284回だけカウントすると、例えば時刻t5’におけ
る図3(い)のパルスP4bのようにパルスP4を生成
しラッチ回路4に供給する。
【0029】また、垂直カウンタ3は、カウント数24
において立ち上がりカウント数34において立ち下がる
パルスP9を生成しラッチ回路8に供給する。従って、
パルスP9の波形はほぼ図3(か)に示すように成る。
【0030】ラッチ回路4は、パルスP4が立ち上がる
ときにパルスP2の位相に同期させて、例えば時刻t
5’における図3(う)のパルスP5bのように、パル
スP5を発生させてこれをOR回路6の一方の入力端子
に与える。
【0031】ラッチ回路5は、NTSC方式の複合同期
信号から得られる周期が262.5ライン期間の図3
(え)に示す垂直同期信号PV を端子12から取り込
む。この垂直同期信号PV が立ち上がるときにクロック
パルスP2の位相に同期させて、図3(お)に示すパル
スP6を発生させてこれをスイッチ9の入力端子9aに
与える。従って、このパルスP6はNTSC方式の1フ
ィールド期間(262.5ライン期間)毎に発生するこ
とになる。尚、図3(え)のパルスPVb はノイズが混
入した状態を示しており、このため図3(お)のパルス
P6bは発生しない。
【0032】ラッチ回路8は、パルスP9が立ち上がる
ときにパルスP2の位相に同期させて、図3(か)に示
すパルスP9と等しいパルス期間を持つマスクパルスP
10を発生させてこれをスイッチ9の端子9cに与え
る。
【0033】通常、スイッチ9はオン状態にあり、端子
9aに与えられているパルスP6をパルスP11として
端子9bからOR回路6の他方の入力端子に与える。マ
スクパルスP10が発生したとき、スイッチ9はオフ状
態に切り換わり、”Low”レベルのパルスP11を端
子9bからOR回路6の他方の入力端子に与える。
【0034】従ってパルスP11の波形は、図3(き)
に示すようになり、NTSC方式の複合映像信号を処理
する場合、マスクパルスP10は他のパルスに対して一
切影響しない。また、パルスP9及びマスクパルスP1
0のパルス期間を10ライン期間に限定してさほど長期
間にしないのは、ノイズによって垂直同期信号PV が得
られない状態から正常な垂直同期信号PV が与えられる
ようになるときに、即刻同期させることができるように
するためである。
【0035】OR回路6は、パルスP5とパルスP11
の論理和を取り、図3(く)に示すリセットパルスP1
2を生成し、垂直カウンタ3及び分周期7に供給する。
【0036】時刻t2においてパルスP12が立ち上が
るとき垂直カウンタ3によるカウント数はまだ262回
であるため、図3(い)のように、パルスP4aはまだ
発生しないまま垂直カウンタ3はパルスP12の立ち上
がりを受けてリセットされカウントを0からやり直す。
従って、時刻t1、t2、t3、t4、t6のように、
NTSC方式の1フィールド期間(262.5ライン期
間)毎にパルスP12が発生する限り、パルスP4、P
5は発生しないことになる。また、パルスP12が発生
する各時刻t1、t2、t3、t4、t5’、t6より
24ライン期間経過後には10ライン期間のパルス期間
を持つマスクパルスP10が発生することになる。
【0037】また、時刻t5のようにパルスP6bがノ
イズのため発生しないためパルスP12が立ち上がらな
くても、垂直カウンタ3がカウントを継続するためカウ
ント数が284回に達したとき(時刻t5’)、時刻t
5と間をほとんど置かずに、垂直カウンタ3はパルスP
4bを発生させるので、パルスP5bが発生しパルスP
12bが立ち上がる。このとき、垂直カウンタ3は立ち
上がったパルスP12によって自らをリセットすること
になりカウントを0からやり直す。
【0038】分周器7は、図3(け)に示すようにパル
スP12を1/2分周したパルスP13を生成し表示装
置10に与える。このようにパルスP13は、NTSC
方式の1フィールド期間(262.5H)毎に極性が反
転するので、液晶ディスプレイを交流駆動する場合のフ
ィールド極性を反転させるパルスとして使用することが
できる。
【0039】一方、PAL方式の複合映像信号が図1の
駆動回路に与えらえた場合について説明する。図1にお
いて、PLL発振器1はPAL方式の複合同期信号から
得られる水平同期信号PH に応じた周波数で発振させた
発振パルスPLLを生成し水平カウンタ2に与える。水平
カウンタ2は、発振パルスPLLに基づいて水平方向の駆
動パルスP1を生成し表示装置10に与えるとともに、
図2(あ)に示すクロックパルスP2を生成し垂直カウ
ンタ3及びラッチ回路4及びラッチ回路5及びPLL発
振器1及びラッチ回路8に供給する。このとき駆動パル
スP1、クロックパルスP2の周期は、PAL方式の複
合同期信号に含まれる水平同期信号PHの周期に一致す
るが、これはNTSC方式の複合同期信号に含まれる水
平同期信号PH の周期(1H)に等しい。
【0040】垂直カウンタ3は、クロックパルスP2を
クロックとして垂直方向の駆動パルスP3を生成して表
示装置10に与える。更に垂直カウンタ3は、パルスP
7によってリセットされた時刻からクロックパルスP2
のパルス期間の回数をカウントし、所定の284回カウ
ントするごとに、図2(い)のパルスP4aのようにパ
ルスP4を発生しラッチ回路4に供給する。また、垂直
カウンタ3は、カウント数24において立ち上がりカウ
ント数34において立ち下がるパルスP9を生成しラッ
チ回路8に供給する。尚、パルスP9の波形は、ほぼ図
2(か)に示すようになる。
【0041】ラッチ回路4は、パルスP4が立ち上がる
ときにクロックパルスP2の位相に同期させて図2
(う)に示すパルスP5を発生させてこれをOR回路6
の一方の入力端子に与える。例えば、パルスP4aの立
ち上がり時刻T2においてパルスP5aが発生する。
【0042】ラッチ回路5は、PAL方式の複合同期信
号から得られる周期が312.5ライン期間の図2
(え)に示す垂直同期信号PV を取り込む。垂直同期信
号PV が立ち上がるときに、クロックパルスP2の位相
に同期させて、図2(お)に示すパルスP6を発生させ
てこれをOR回路6の他方の入力端子に与える。
【0043】ラッチ回路8は、パルスP9を取り込むと
パルスP2の位相に同期させて、図2(か)に示すよう
にパルスP9と等しいパルス期間を持つマスクパルスP
10を生成しスイッチ9の端子9cに与える。このと
き、パルスP9及びマスクパルスP10のパルス期間を
カウント数が24から34までの10ライン期間にする
のは、例えば図2のパルスPV及びパルスP6が立ち上
がる時刻t3が、カウント数28、29近傍になるから
である。パルスP9及びマスクパルスP10のパルス期
間を10ライン期間としてパルスP6のパルス期間より
若干長くするのは、パルスP6がノイズ等の影響で少々
時間軸上でずれてもマスクできるようにするためであ
る。
【0044】上述したように、通常スイッチ9はオン状
態にあり端子9aに与えられたパルスP6をそのままパ
ルスP11とし、マスクパルスP10が発生したときだ
けオフ状態に切り換わりパルスP11のレベルを”Lo
w”レベルとして、このパルスP11を端子9bからO
R回路6の他方の入力端子に与える。従ってパルスP1
1の波形は、図2(き)に示すようになり、PAL方式
の複合映像信号を処理する場合、マスクパルスP10は
パルスP6を時刻T3、T7、…においてマスクするこ
とになる。例えば時刻T3におけるパルスP11a、パ
ルスP12aは発生しない。一方、時刻T1、T5、T
9、…においては、マスクパルスP10とパルスP6の
発生するタイミングがずれるためパルスP6はマスクさ
れないので、パルスP12は発生する。
【0045】OR回路6は、パルスP5とP6の論理和
を取り、図2(く)に示すようにパルスP12を生成し
て垂直カウンタ3及び分周期7に供給する。
【0046】PAL方式の垂直周期が312.5ライン
期間であるので、図2(え)、(お)のように時刻T1
から時刻T2の間垂直同期信号PVc 及びパルスP6c
は発生しない。図2(い)、(う)に示すように、時刻
T2において垂直カウンタ3によるカウント数が284
回に達すると、垂直カウンタ3はパルスP4を発生させ
るので、パルスP5が発生してパルスP12が立ち上が
る。このとき、垂直カウンタ3はパルスP12によって
自らをリセットすることになりカウントを0からやり直
す。
【0047】しばらく経過した時刻T3においても、垂
直カウンタ3におけるカウント数は284回に達してい
ないものの、垂直同期信号PVc 及びパルスP6cが発
生するので、パルスP12が立ち上がり垂直カウンタ3
はリセットされカウントを0からやり直す。以後これを
繰り返すので、パルスP12は時刻T1、T2、T3、
T4、T5、T6、T7、T8、T9において発生し、
各時刻T1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T
8、T9より24ライン期間経過後には、10ライン期
間のパルス期間を持つマスクパルスP10が発生するこ
とになる。
【0048】分周器7は、パルスP12を1/2分周し
て図2(け)に示すパルスP13を生成してこれを表示
装置10に与える。このように、液晶表示装置等の交流
駆動する必要のある表示装置10に与えられて表示装置
10を交流駆動するために用いるパルスP13が、PA
L方式の2フィールド期間(312.5ライン期間×
2)毎に極性が反転するので、正極性、負極性の各々に
成っている時間の平均はほぼ等しくなりパルス13の直
流成分は除去される。
【0049】特に、表示装置10が液晶表示装置である
場合、PAL受信時でもこの直流成分の除去されたパル
ス13によって表示装置10は交流的に駆動されるの
で、PAL方式の映像信号から再生される縦長の映像
が、直流成分による駆動によって画面を構成する各液晶
表示素子に焼き付けられる問題が無くなる。
【0050】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、NT
SC方式の複合映像信号が与えられた場合、第3パルス
はNTSC方式の1フィールド期間毎に極性が反転する
ので、第3パルスを表示装置に与えて表示装置を交流駆
動することができる。
【0051】一方、PAL方式の複合映像信号が与えら
れた場合、ORゲートの出力パルスは、或るフィールド
では第2パルスだけとなり、次のフィールドでは第2パ
ルスの直後に第1パルスが存在する形となる。従って、
第2パルスだけのフィールドではその第2パルスによっ
て反転された第3パルスの極性が次のフィールドの第2
パルスまで続くが、直後の第1パルスによって第3パル
スは再び前フィールドと同じ極性になる。このような極
性の反転を繰り返すことにより全体としては、第3パル
スが一方の極性だけに偏らなくなり、正極性、負極性の
各々に成っている時間の平均はほぼ等しくなるので、表
示装置に与える第3パルスの直流成分が除かれ表示装置
を交流的に駆動することができる。
【0052】従って、特に液晶表示装置のように交流駆
動する必要のある表示装置において、交流駆動を担うパ
ルスに現れる直流電圧成分を除くことができるので、N
TSC方式及びPAL方式のどちらの映像信号を再生し
ても、得られる映像が直流成分による駆動によって画面
を構成する表示素子に焼き付けられる問題を解消するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した表示装置の駆動回路のブロ
ック図。
【図2】 本発明を実施した表示装置の駆動回路にPA
L方式の複合映像信号が与えられた場合の駆動波形を示
す図。
【図3】 本発明を実施した表示装置の駆動回路にNT
SC方式の複合映像信号が与えられた場合の駆動波形を
示す図。
【図4】 従来の表示装置の駆動回路のブロック図。
【図5】 従来の表示装置の駆動回路にPAL方式の複
合映像信号が与えられた場合の駆動波形を示す図。
【図6】 従来の表示装置の駆動回路にNTSC方式の
複合映像信号が与えられた場合の駆動波形を示す図。
【符号の説明】
1 PLL発振器 2 水平カウンタ 3 垂直カウンタ 4 ラッチ回路 5 ラッチ回路 6 OR回路 7 分周器 8 ラッチ回路 9 スイッチ 10 表示装置 11 端子 12 端子 PH 水平同期信号 PV 垂直同期信号 PLL 発振パルス P1 駆動パルス P2 クロックパルス P3 駆動パルス P4 パルス P5 パルス P6 パルス P7 パルス P8 パルス P9 パルス P10 マスクパルス P11 パルス P12 パルス P13 パルス T1〜T9 時刻 t1〜t6、t5’ 時刻 U1〜U5 時刻 u1〜u4、u4’ 時刻 1H 1ライン期間 1V 1フィールド期間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力の垂直同期パルスに基づいて垂直周
    期の第1パルスを発生する第1パルス発生回路と、NT
    SC方式の垂直周期よりは長くPAL方式の垂直周期よ
    りは短い位置で補助垂直同期パルスを発生しうるととも
    に入力の垂直同期パルス又は補助垂直同期パルスのうち
    早く生じるパルスに同期してリセットされるカウンタ
    と、前記補助垂直同期パルスに基づいて第2パルスを発
    生する第2パルス発生回路と、前記第1、第2パルス発
    生回路の出力パルスの論理和を取るORゲートと、前記
    ORゲートの出力に同期して反転するパルスを発生する
    第3パルス発生回路と、前記第3パルス発生回路の出力
    を表示装置に与えて該表示装置を交流駆動する駆動回路
    において、 前期ORゲートの出力パルスからカウントして所定カウ
    ント数でマスク用パルスを発生する手段と、 前期マスク用パルスによって前期第1パルスをマスクす
    るマスク回路と、 から構成されることを特徴とする表示装置の駆動回路。
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