JP2983501B2 - ロボット - Google Patents

ロボット

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JP2983501B2
JP2983501B2 JP9233436A JP23343697A JP2983501B2 JP 2983501 B2 JP2983501 B2 JP 2983501B2 JP 9233436 A JP9233436 A JP 9233436A JP 23343697 A JP23343697 A JP 23343697A JP 2983501 B2 JP2983501 B2 JP 2983501B2
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drive axis
adjacent
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康彦 橋本
正美 大谷
讓一 西村
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狭い空間でも各種
作業を自動的に行うことができるロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば、大きな上下動作ス
トロークを必要とする適用の場合、図21に示すような
円筒座標型ロボット1が、クリーンルーム内においても
半導体ウェハなどのワーク2の取扱い用のロボットとし
て使用されている。図21(a)に示すように、水平面
内でθ軸方向に回転搬送するためのベースユニット3の
表面から、柱状のZ軸フレーム4が上方に向けて立設さ
れる。Z軸フレーム4に沿って、図21(a)に示す下
端位置と、図21(b)に示す上端位置との間を、ウェ
ハ取扱いユニット5が往復変位可能である。図21
(b)に示すように、ウェハ取扱いユニット5は水平面
内で水平方向(X軸方向)に伸縮可能であり、Z軸フレ
ーム4はZ軸まわりのθ方向に角変位可能である。
【0003】図22は、図21に示す円筒座標型ロボッ
ト1よりも産業用ロボットとして一般的な多関節型ロボ
ット6を示す。多関節型ロボット6は、ベースユニット
3に基端が装着されるアーム7の先端にウェハ取扱いユ
ニット8が装着される。アーム7は、複数の関節9a,
9b,9cを有して屈曲可能であり、ウェハ取扱いユニ
ット8については、図22(a)に示す上昇位置と、図
22(b)に示す下降位置との間で、Z軸方向の変位が
可能である。図22(b)に示すように、ウェハ取扱い
ユニット8は水平面内でX軸方向に伸縮移動可能であ
り、アーム7はZ軸まわりのθ方向に角変位可能であ
る。
【0004】図22に示すような多関節型ロボット6
は、図22(b)に示すように、アーム7を大きな角度
で曲げてZ軸方向の長さを縮めようとすると、関節9b
などの水平方向Xの突出量が大きくなり、周辺と干渉し
やすくなる。このため、多関節型ロボット6を用いる装
置は、全体のコンパクト化が困難である。非常に高水準
のクリーン度が要求されるクリーンルームやクリーンブ
ースなどでは、空気清浄化設備にかなりの費用がかかる
ので、土地代以外に単位面積当りのコストを抑えるため
に、設備はできるだけフットプリントを小さくすること
が好ましく、その結果、装置を上下方向に配列すること
となる。このため、ロボットもZ軸方向の作業が多くな
り、長いストロークが要求され、周辺との干渉の少ない
図21に示すような円筒座標型ロボット1使用される。
【0005】なお、半導体ウェハ取扱い装置には、横向
きの多段ストローク方式のスライド機構も使用されてい
る。たとえば、特開昭58−84435、特開昭62−
297085、特開平9−36200などには、多段ス
ライド機構を使用するウェハ取扱い装置の先行技術が開
示されている。しかしながら、これらの先行技術の構成
では、駆動軸を水平方向から上下方向、さらには任意の
方向に変えることはすることは困難である。また、1本
の長いベルトを連結して駆動用のベルトを構成し、終端
にばねが設けられているので、剛性を上げることが難し
い。各段の位置は、ベルトとプーリの噛合い、または摩
擦によって決定される。各段の保持力は摩擦によって決
まるので、ステンレスベルトやステンレスワイヤ等の剛
性の高いベルトを使用すると、プーリとの摩擦力が小さ
くなって、各段の保持力を高く保つことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図21に示すような円
筒座標型ロボット1では、図23に平面図で示すよう
に、X軸方向にワーク2を搬送するウェハ取扱いユニッ
ト5のスペースの横にZ軸ユニット4用のスペースが必
要となり、干渉域10が拡大する。干渉域10は、図2
2(b)に示す多関節型ロボット6の干渉域よりは小さ
いけれども、円筒座標型ロボット1を使用する装置の一
層のコンパクト化を妨げている。
【0007】また、半導体ウェハや液晶用ガラス電極な
どの板状のワーク2を水平な姿勢で取扱う際に、ワーク
2よりも上方に位置するZ軸フレーム4の上部から発塵
して、塵埃がワーク2の表面に落下して汚染するおそれ
がある。このため、ワーク2に要求されるクリーン度の
維持が困難となる。
【0008】さらに、Z軸フレーム4は、ウェハ取扱い
ユニット5のZ軸方向の変位ストローク以上の長さを有
するので、据付けやメンテナンスが困難である。特にク
リーンルーム内に搬入したり搬出したりする際には、長
いままの状態で取扱わなければならず、作業性が悪い。
製造工場から使用場所への輸送でも、長いままの状態で
は損傷を受けやすく、スペース効率も悪い。
【0009】本発明の目的は、干渉域が小さく、取扱い
が容易で、コンパクトな装置に使用することができるロ
ボットを提供することである。
【0010】本発明の他の目的は、クリーンルーム内な
どの清浄化された環境内で、ワークを汚染しないロボッ
トを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の駆動軸
を有するロボットの上下方向の駆動軸が、基端から先端
まで、複数段のフレームに分割されて構成され、複数段
のフレームは、駆動軸方向に連続的に連なって基端に対
して先端が延びる伸張状態と、駆動軸方向に重なって先
端が基端に近づく収縮状態との間で、全体的に伸縮可能
であり、各段のフレームに対し、駆動軸方向に隣接する
フレームを同時に同量ずつ相対的に変位させ、複数段の
フレーム全体として伸縮させる伸縮手段を備え、前記伸
縮手段は、前記駆動軸方向に隣接する任意の3つの段の
フレームについて、中間のフレームを中心に、駆動軸方
向の両側のフレームを相互に駆動軸方向の反対方向に変
位させる複数の相互変位手段と、隣接するフレーム間の
変位が駆動軸方向のみとなるように規制する変位規制手
段と、複数段のフレームのうち、駆動軸方向の基端側の
基端フレームと、基端フレームに隣接するフレームとの
間を駆動軸方向に変位させる駆動手段とを含み、前記相
互変位手段は、前記中間のフレームの前記駆動軸方向の
一端に取付けられる方向変換部材と、方向変換部材に掛
渡されて折返される可撓部材とを含み、折返される可撓
部材の両端は、前記駆動軸方向の一方または他方に隣接
するフレームにそれぞれ接合され、駆動軸方向に隣接す
る前記相互変位手段は、同一のフレームの対向する側面
に位置するように、1段ずつ位相をずらして各段のフレ
ームの側面に配置されることを特徴とするロボットであ
る。
【0012】本発明に従えば、上下方向に複数段のフレ
ームからなる駆動軸が伸縮するので、単位面積当りのコ
ストを低減して、上下方向の作業を多くした設備で、効
率よく使用することができる。特にクリーンルームなど
の清浄化された環境内で使用する場合は、複数段のフレ
ームの上端にワークの取扱いユニットなどを設け、ワー
クより上方にはロボットの機構部分が存在しない状態で
使用し、さらにじゃばら構造などのカバーをフレームに
被せておけば、ワークに対する汚染の可能性が小さい状
態で使用することができる。上下方向の駆動軸方向に複
数段のフレームが全体的に伸縮可能であるので、駆動軸
の周囲に干渉を生じることなく、コンパクトな装置に使
用することができる。複数段のフレームを伸縮手段によ
って収縮させた状態で装置に対する搬入や搬出を行った
り、輸送を行ったりすることができるので、容易に取扱
うことができる。また、複数の相互変位手段を1段ずつ
位相をずらして対向する側面に交互に配置するので、フ
レームを収縮しても干渉を防止することができる。
【0013】さらに本発明は、複数の駆動軸を有するロ
ボットの上下方向の駆動軸が、基端から先端まで、複数
段のフレームに分割されて構成され、複数段のフレーム
は、駆動軸方向に連続的に連なって基端に対して先端が
延びる伸張状態と、駆動軸方向に重なって先端が基端に
近づく収縮状態との間で、全体的に伸縮可能であり、各
段のフレームに対し、駆動軸方向に隣接するフレームを
同時に同量ずつ相対的に変位させ、複数段のフレーム全
体として伸縮させる伸縮手段を備え、前記伸縮手段は、
前記駆動軸方向に隣接する任意の3つの段のフレームに
ついて、中間のフレームを中心に、駆動軸方向の両側の
フレームを相互に駆動軸方向の反対方向に変位させる相
互変位手段と、隣接するフレーム間の変位が駆動軸方向
のみとなるように規制する変位規制手段と、複数段のフ
レームのうち、駆動軸方向の基端側の基端フレームと、
基端フレームに隣接するフレームとの間を駆動軸方向に
変位させる駆動手段とを含み、前記相互変位手段は、前
記中間のフレームの前記駆動軸方向の一端に取付けられ
る方向変換部材と、方向変換部材に掛渡されて折返され
る可撓部材とを含み、折返される可撓部材の両端は、前
記駆動軸方向の一方または他方に隣接するフレームにそ
れぞれ接合されることを特徴とするロボットである。
【0014】本発明に従えば、隣接する3段のフレーム
の組合せを、一方側のフレームを新たな中間のフレーム
とし、元の中間のフレームを他方側のフレームとする組
合せに新たに一方側のフレームを加えることを繰返しな
がら、他方側から一方側に連鎖的に形成し、全体の伸縮
を迅速かつ効率的に行うことができる。また、方向変換
部材で折返される可撓部材の両端間の長さは一定である
ので、中間のフレームに対して駆動軸の一方に隣接する
フレームを変位させると、駆動軸の他方に隣接するフレ
ームを逆方向に変位させることができる。
【0015】
【0016】
【0017】また本発明は、前記複数段のフレームの先
端と基端との間を電気的に接続するケーブルであって、
各段毎、1段または2段おきのフレームで、間隔をあけ
て、それぞれ支持され、支持部分間の中間部分は、前記
フレームの空間または凹所内にU字状に曲げて懸架さ
れ、隣接する中間部分同士は、位置をずらして、または
曲げ半径を変えて、懸架されるケーブルを含むことを特
徴とする。
【0018】本発明に従えば、複数段のフレームの先端
と基端との間を電気的に接続するケーブルは、多段にな
ってもすべてU字状の曲げのみで処理することができ、
コイル処理等の特殊処理が不要であるので、低コスト化
を図ることができる。隣接するU字曲げの部分同士を、
位置をずらして、または曲げ半径を変えておくことによ
って、干渉が生じなくなり、断線のおそれもなくなっ
て、信頼性を高めることができる。
【0019】また本発明は、複数の駆動軸を有するロボ
ットの少なくとも1つの駆動軸が、基端から先端まで、
複数段のフレームに分割されて構成され、各段のフレー
ムは、柱状で内部に空間を有し、駆動軸方向の基端側か
ら先端側に、順次形状が縮小するように形成され、複数
段のフレームは、駆動軸方向に連続的に連なって基端に
対して先端が延びる伸張状態と、隣接するフレーム間
で、先端側のフレームが基端側のフレーム内の空間に順
次収納され、駆動軸方向に重なって先端が基端に近づく
収縮状態との間で、全体的に伸縮可能であり、各段のフ
レームに対し、駆動軸方向に隣接するフレームを同時に
同量ずつ相対的に変位させ、複数段のフレーム全体とし
て伸縮させる伸縮手段を備え、前記複数段のフレームお
よび前記伸縮手段を覆うように、各段のフレーム毎に設
けられるカバーであって、駆動軸方向の最先端側のフレ
ームに対して、フレームの端面および側面を覆う先端カ
バーと、駆動軸方向の最先端側を除く各段のフレームに
対して、フレームの側面を覆う側面カバーとからなり、
先端カバーまたは側面カバーは、駆動軸方向の基端側に
隣接する側面カバーの外径よりも大きい内径をそれぞれ
有して、フレームの収縮状態で各側面カバーが駆動軸方
向の先端側に隣接する先端カバーまたは側面カバー内に
入り込むように形成されているカバーを備え、前記複数
段のフレームの基端部に、前記伸縮手段によるフレーム
の伸縮動作に連動してカバー内部の空気の吸入または排
出を行う送風手段を備えることを特徴とするロボットで
ある。
【0020】本発明に従えば、駆動軸方向に複数段のフ
レームが全体的に伸縮可能であるので、駆動軸の周囲に
干渉を生じることなく、コンパクトな装置に使用するこ
とができる。複数段のフレームを伸縮手段によって収縮
させた状態では、柱状のフレームが、隣接するフレーム
間で先端側のフレームが基端側のフレーム内の空間に順
次収納され、駆動軸方向に重なる状態で、装置に対する
搬入や搬出を行ったり、輸送を行ったりすることができ
るので、容易に取扱うことができる。また、複数段のフ
レームの全体的な伸縮に合わせて、カバーも全体的に伸
縮させることができる。隣接するカバー間のクリアラン
スを適切に設定すれば、カバーの内外を封止して、クリ
ーンルーム内などでの使用の際に、周囲への発塵を低減
することができる。また、カバーのクリアランスを小さ
くして、密閉度を高めても、送風手段で内部の空気の吸
入または排出を行うので、迅速な伸縮を行うことがで
き、作業速度を向上させることができる。
【0021】また本発明で、前記少なくとも1つの駆動
軸方向は、上下方向であることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、上下方向に複数段のフレ
ームからなる駆動軸が伸縮するので、単位面積当りのコ
ストを低減して、上下方向の作業を多くした設備で、効
率よく使用することができる。
【0023】また本発明で、前記先端カバーおよび各段
の前記側面カバーは、大略的に正多角形の断面形状を有
し、駆動軸方向に平行な稜線部に配置される結合部材
と、結合部材間に装着される矩形板と、端面側に装着さ
れる端面板とを含み、端面板の中央部には透孔が形成さ
れていることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、結合部材を共通化し、矩
形板の外形寸法を少しずつ変化させて、多くの種類のカ
バーを、低コストで形成することができる。共通化され
る結合部材を押出し成形することによって、剛性および
寸法精度を高め、カバー間のクリアランスを極小化して
密閉度を高めることができる。
【0025】また本発明で、前記伸縮手段は、前記複数
段の各段のフレームを隣接するフレームに対して同時に
同量ずつ変位させることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、各段のフレームを隣接す
るフレームに対して同時に同量ずつ変位させるので、複
数段のフレーム全体として大きな伸縮変位を迅速に行う
ことができる。
【0027】また本発明で、前記伸縮手段は、前記駆動
軸方向に隣接する任意の3つの段のフレームについて、
中間のフレームを中心に、駆動軸方向の両側のフレーム
を相互に駆動軸方向の反対方向に変位させる相互変位手
段と、隣接するフレーム間の変位が駆動軸方向のみとな
るように規制する変位規制手段と、複数段のフレームの
うち、駆動軸方向の基端側の基端フレームと、基端フレ
ームに隣接するフレームとの間を駆動軸方向に変位させ
る駆動手段とを含むことを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、隣接する3段のフレーム
の組合せを、一方側のフレームを新たな中間のフレーム
とし、元の中間のフレームを他方側のフレームとする組
合せに新たに一方側のフレームを加えることを繰返しな
がら、他方側から一方側に連鎖的に形成し、全体の伸縮
を迅速かつ効率的に行うことができる。
【0029】また本発明で、前記相互変位手段は、前記
中間のフレームの前記駆動軸方向の一端に取付けられる
方向変換部材と、方向変換部材に掛渡されて折返される
可撓部材とを含み、折返される可撓部材の両端は、前記
駆動軸の一方または他方に隣接するフレームにそれぞれ
接合されることを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、方向変換部材で折返され
る可撓部材の両端間の長さは一定であるので、中間のフ
レームに対して駆動軸の一方に隣接するフレームを変位
させると、駆動軸の他方に隣接するフレームを逆方向に
変位させることができる。
【0031】また本発明で、前記相互変位手段は、無端
状の可撓部材と、前記駆動軸方向に間隔をあけて、前記
中間のフレームに取付けられ、可撓部材が張架される一
対の張架部材とを含み、張架部材間に張架されて相互に
反対方向に変位する可撓部材の一方または他方の部分
が、前記駆動軸の一方または他方に隣接するフレームに
それぞれ接合されることを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、一対の張架部材間に張架
される可撓部材は、駆動軸の一方または他方に変位する
2つの部分を生ずる。この2つの部分が中間のフレーム
に対して駆動軸方向の一方または他方に隣接するフレー
ムにそれぞれ接合されるので、中間のフレームに対して
駆動軸の一方と他方とに隣接するフレームを相互に逆方
向となるように変位させることができる。
【0033】また本発明で、前記駆動軸方向に隣接する
相互変位手段は、駆動軸方向の基端側の方が先端側の方
よりも前記可撓部材の強度が大きくなるように形成され
ていることを特徴とする。
【0034】本発明に従えば、駆動手段が複数段のフレ
ームの基端側でフレーム間を相対的に駆動軸方向に変位
させ、隣接するフレーム間の相互変位手段を介して駆動
力を先端側のフレームに順次伝達するので、可撓部材の
負荷は基端側の方が先端側の方よりも大きくなる。基端
側の可撓部材の方が、たとえば数や大きさ、あるいは材
質などを、強度が大きくなるように変えておくので、全
体として必要な強度を適切に確保することができる。
【0035】また本発明で、前記相互変位手段は、前記
中間のフレームに、前記駆動軸方向に平行に取付けられ
る一対のねじ軸と、一方のねじ軸と螺合し、駆動軸方向
の一方に隣接するフレームに取付けられる一方のボール
ねじと、他方のねじ軸と螺合し、駆動軸方向の他方に隣
接するフレームに取付けられる他方のボールねじと、一
方のボールねじと他方のボールねじとが逆方向に変位す
るように、一方および他方のねじ軸の間で回転力を伝達
する伝達機構とを含むことを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、一方のねじ軸が回転する
と一方のボールねじがフレームが中間のフレームに対し
て駆動軸方向に移動し、そのボールねじが取付けられて
いるフレームも変位する。これに対して、他方のボール
ねじは駆動軸方向の他方に移動し、そのボールねじが取
付けられているフレームを逆方向に変位させることがで
きる。
【0037】また本発明で、前記相互変位手段は、前記
中間のフレームと前記駆動軸方向の一方および他方に隣
接するフレームとの間に、相互に逆方向に変位するよう
にそれぞれ連結される一対のリンク機構とを含むことを
特徴とする。
【0038】本発明に従えば、中間のフレームに対して
駆動軸方向の一方に隣接するフレームを変位させると、
リンク機構によって、駆動軸方向の他方に隣接するフレ
ームを逆方向に変位させることができる。
【0039】また本発明で、前記各段のフレームは、前
記駆動軸に垂直な断面形状が大略的に矩形またはコの字
形状で、隣接するフレーム間では、駆動軸方向の先端側
のフレームが基端側のフレーム内に入り込むように、フ
レームサイズをずらして形成されており、駆動軸方向に
隣接する前記相互変位手段は、同一のフレームの対向す
る側面に位置するように、1段ずつ位相をずらして各段
のフレームの側面に配置されることを特徴とする。
【0040】本発明に従えば、相互変位手段を1段ずつ
位相をずらして対向する側面に交互に配置するので、フ
レームを収縮してもケーブルには干渉が生じにくくする
ことができる。
【0041】また本発明で、前記各段のフレームは、前
記駆動軸に垂直な断面形状が大略的に矩形またはコの字
形状で、各面が分割可能であり、前記相互変位手段およ
び前記変位規制手段の取付け面は、各段のフレームで共
通化されていることを特徴とする。
【0042】本発明に従えば、相互変位手段および変位
規制手段の取付け面は、各段のフレームで共通化されて
いるので、同一の治具を用いて組立てることができ、組
立性の向上を図ることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の第1形態
として、クリーンルームなどでの使用に好適なテレスコ
ピック型のロボット11の基本的な断面構成を簡略化し
て示す。このロボット11は、複数段のフレーム12
a,12b,12c,12dが望遠鏡の鏡筒のような方
式で、全体として伸縮可能なテレスコピック型の構造を
有する。伸縮方向はZ軸に平行な上下方向であり、基端
側から1段目のフレーム12aには、駆動手段であるボ
ールねじ部13のねじ軸14が備えられている。ねじ軸
14は、モータ15によって回転駆動され、回転力はボ
ールねじナット部16によって、Z軸方向の昇降駆動力
に変換される。ボールねじナット部16は、2段目のフ
レーム12bに装着されているので、モータ15を回転
駆動すれば、1段目のフレーム12aに対して2段目の
フレーム12bを昇降変位させることができる。
【0044】2段目のフレーム12bには、上下に間隔
をあけてプーリ17および補助プーリ18がそれぞれ装
着されている。プーリ17および補助プーリ18の軸線
は、相互に平行で、水平である。張架部材であるプーリ
17および補助プーリ18間には、可撓部材であるベル
ト19が張架されている。プーリ17および補助プーリ
18間に張架されているベルト19は、フレーム12b
の内側と外側とに分けられ、第3段目および第1段目の
フレーム12c,12aにそれぞれ接合されている。相
互変位手段であるプーリ17、補助プーリ18およびベ
ルト20の組合せは、ボールねじ部13による1段目と
2段目のフレーム12a,12b間の変位駆動力を、2
段目と3段目のフレーム12b,12c間の変位のため
に伝達する。
【0045】1段目のフレーム12aの基端は、基台2
0の表面のターンテーブル21上に立設されている。タ
ーンテーブル21にはモータ22が装着され、その出力
軸にはピニオン歯車23が取付けられている。ピニオン
歯車23に噛合するリング歯車24は、基台20のベー
ス部25に形成されている。モータ22を回転駆動すれ
ば、ベース部25に対して、ターンテーブル21を水平
面内で周方向θに角変位させることができる。ターンテ
ーブル21の外周部とベース部25の内周部との間に
は、クロスローラベアリング26が介在され、ターンテ
ーブル21の角変位の円滑化を図っている。
【0046】3段目のフレーム12cには、上下に間隔
をあけてプーリ27および補助プーリ28がそれぞれ装
着されている。プーリ27および補助プーリ28の軸線
は、相互に平行で、水平である。張架部材であるプーリ
27および補助プーリ28間には、可撓部材であるベル
ト29が張架されている。プーリ27および補助プーリ
28間に張架されているベルト29は、フレーム12c
の内側と外側とに分けられ、第4段目および第2段目の
フレーム12d,12bにそれぞれ接合されている。相
互変位手段であるプーリ27、補助プーリ28およびベ
ルト29の組合せは、2段目と3段目のフレーム12
b,12c間の変位駆動力を、3段目と4段目のフレー
ム12c,12d間の変位のために伝達する。
【0047】4段目のフレーム12d以降にもフレーム
が続く場合は、同様に相互変位手段を設ければ、同様に
テレスコピック型の構造を続けることができる。このよ
うなテレスコピック型の多段式フレームでは、基端側の
ボールねじ部13による2段目のフレーム12bに対す
る変位量を、段数より1だけ少ない数を乗数として、複
数段のフレーム12a,12b,12c,12d全体に
拡大させ、伸縮変位させることができる。また、駆動手
段であるボールねじ部13と角変位用のモータ22等
は、後述するように、実際には相互変位手段とは異なる
側面に配置される。
【0048】最上段である4段目のフレーム12dの上
面と側面とは、端面カバー30で覆われる。3段目から
1段目のフレーム12c,12b,12aの側面は、側
面カバー31,32,33でそれぞれ覆われる。各カバ
ー30〜33は、各段のフレーム毎に設けられ、上方の
内径が下方の外径よりわずかに大きく、隙間のクリアラ
ンスは一定値以下に抑えられている。このようなカバー
30〜33でフレーム12a,12b,12c,12d
に関連する機構部分を外部から密閉することができるの
で、クリーンルーム内などでロボット11を使用すると
きに、内部の発塵の影響を周囲に与えないようにするこ
とができる。端面カバー30上には、ワーク取扱いユニ
ット34を設ければ、半導体ウェハなどのワークを取扱
う際に、ワークよりも上方にロボット11の構成用の機
構要素が存在しなくなるので、ワークの表面を汚染する
おそれを解消させることができる。
【0049】図2は、図1の多段式フレーム12a,1
2b,12c,12dに関連する構成を示す。フレーム
12a,12b,12c,12dは四角柱状であり、ボ
ールねじ部13のボールねじナット部16が接合される
2段目のフレーム12bの外側面には、上下方向のレー
ル部35が装着される。1段目のフレーム12aの内側
面には、レール部35によって案内されて上下に変位可
能なベアリング部36が取付けられる。レール部35お
よびベアリング部36は、フレーム12a,12b間の
変位が上下方向のみとなるように、変位方向を規制する
変位規制手段を構成する。同様な構成の変位規制手段お
よび相互変位手段は、各段のフレーム12a,12b,
12c,12dの対向する側面に、交互に配置されるの
で、収縮時でも相互の干渉を避けることができる。
【0050】図3は、図1のロボット11についての全
体形状を、合計6段のフレーム12a〜12fを伸張さ
せている状態で示す。基台20の周囲にはベースカバ3
7が設けられる。1段目のフレーム12aの底部には、
ファン38が設けられ、合計6段分のカバー39内部へ
の空気の吸入と、内部の空気の排出とを、フレーム12
a〜12fの伸縮に合わせて行い、カバー39のクリア
ランスを小さくして空気の流通が困難になっても、迅速
な伸縮変位が可能なようにしている。なお、フレーム1
2a〜12fの伸縮のためのボールねじ部13などの駆
動手段や、角変位のためのモータ22などは、四角柱状
のフレーム12a〜12fで、図1や図2に示すような
相互変位手段が交互に設けられて対向する側面とは異な
り、90°位相のずれた側面に配置される。カバー39
の最上部の端面カバー30には、ワーク取扱ユニット3
4の駆動用のモータ40も取付けられる。
【0051】なお、ファン38によって、カバー39内
部の空気圧力を調整し、クリーンルームなどでは周囲の
圧力に対して負圧として、カバー39間の隙間から空気
が吹出さず、むしろ空気を吸入するようにしておくこと
によって、発塵対策を一層効果的に行うことができる。
【0052】図4は、図3のロボット11のフレーム1
2a〜12fを収縮させている状態を示す。各段のフレ
ーム12a〜12fは、順次下の段のフレームの中空部
内に収容される。カバー39は、上段のカバー内に順次
下の段のカバーが収容され、全体としてベースカバー3
7内に収めることができる。図3に示す伸張態と、図4
に示す収縮状態とでのワーク取扱いユニット34の高さ
の差が、テレスコピック構造のロボット11で実現され
る上下方向のストロークとなる。
【0053】図5は、フレーム12a〜12fについて
の水平断面を示す。フレーム12a〜12fは、中空の
四角柱状であり、対向する側面を押出し材41,42に
よって形成し、押出し材41,42間は渡し部材43,
44で連結している。押出し部材41,42には、プー
リ17,27、補助プーリ18,28およびベルト1
9,29やレール部35およびベアリング部36などが
取付けられる。押出し部材41,42への取付位置は共
通化され、精度良く組立を行うことができる。また、上
下駆動の場合、重力加速度の1Gよりも大きな加速度を
必要としない場合は、補助プーリ18,28のない構成
でもよい。
【0054】カバー39は、大略的に正八角形の断面形
状を有し、稜線部に配置される結合部材45と結合部材
間を接合する側面板46とを組合わせて側面が形成され
る。上下のカバー間のクリアランスは、側面板46の大
きさを変えて、精度良く小さな値に保つことができる。
【0055】図6は、図1のロボット11の水平断面構
成を示す。カバー39の正八角形の断面形状に合わせ
て、各段のフレーム12a〜12fやねじ軸14、モー
タ15,22を配置し、スペースを効率的に利用してい
る。また、剛性を有する結合部材45を共通化して、カ
バー39の各段間のクリアランスを正確に維持するとと
もに、カバー39を安価に形成することにも寄与させて
いる。
【0056】図7および図8は、カバー39を構成する
端面カバー30および側面カバー31〜33を組立てる
状態をそれぞれ示す。各段のカバーはサイズが少しずつ
異なり、カバー間の隙間であるクリアランスも一定値以
下を維持する必要がある。そこで、水平断面形状を正多
角形形状とし、各頂部、すなわち稜線部には押出し成形
による結合部材45を用いて全てのカバーで共通化を図
るとともに、剛性をもたせてカバー形状を維持させる。
【0057】図9に示すように、端面カバー30および
側面カバー31〜33の端面側には、上端板50および
端面板51を、コーナ補強材52を介在させて、ボルト
53で取付ける。図7および図8に示すように、結合部
材45間には、幅方向のサイズをカバーの位置に応じて
少しずつ異ならせている側面板46を、結合部材45と
同数ずつ、すなわち正多角形の角の数だけ、ボルト53
で取付ける。図に示す正八角形の断面形状では、全段の
カバーで共通化された結合部材45を8個、および各段
毎のサイズの側面板46を8枚用いる。なお、側面カバ
ー31〜33の端面板51は、サイズを少しずつ変化さ
せ、中央部には前述のフレーム12a〜12fの内の上
側の部分や相互変位手段、レール部35およびベアリン
グ部36を通過させるための十文字型の透孔54が形成
されている。
【0058】図10は、カバーの形状を円筒状とする場
合を示す。図10(a)に示すように、カバーの形状と
しては、円板状の上端面板55または端面板56と、円
筒状の側面板57とをボルト58などで組合わせた方
が、一般的であると考えられる。しかしながら、側面板
57を円筒状にするための溶接部59を精度良く形成す
ることは非常に困難であり、図10(b)に示すよう
に、歪みが生じやすい。断面形状の真円度が不良である
と、カバー間のクリアランスを確保することができな
い。カバーは個別にサイズが異なるので、より高精度な
加工方法で、サイズの異なるカバーを1個ずつ製造する
のは、製造コストの増大を招く。
【0059】図11は、4段の中空のフレーム12a〜
12d内でのケーブル60の処理態を示す。ケーブル
は、各段のフレーム12a〜12dの内部の空間を通
り、上端のワーク取扱いユニット34と、下端の基台2
0との間の電気的な接続を行う。1、2および4段目の
フレーム12a,12b,12dにブラケット61a,
61b,61dがそれぞれ設けられ、ケーブル60を途
中で支える。ブラケット61a,61b,61dで支え
られる部分間のケーブル60は、U字状に垂下がる。図
11(a)に示すように、第2段目と第4段目のフレー
ム12b,12dの間は、第3段目のフレーム12cを
除いた1段おきにケーブル60がブラケット61b,6
1d間で支えられ、第1段目と第2段目のフレーム12
a,12b間では隣接するフレーム毎にブラケット61
a,61bが設けられ、ケーブル60がU字状に懸架さ
れる。図11(b)に示すように、ケーブル60のうち
ブラケット61a,61b間の部分と、ブラケット61
b,61d間の部分とでU字状の曲げ半径を変えておく
ことによって、フレームの収縮状態でも干渉を避けるこ
とができる。
【0060】図12は、ケーブル処理についての他の考
え方を示す。図12(a)に示すように、フレーム12
a,12b間が収縮状態のときにケーブル60はU字状
に懸架される。図12(b)に示すように、フレーム1
2a,12bが伸張状態となると、ケーブル60もU字
形状を維持しながら追従して変位する。図12(c)に
示すように、ケーブル60付近を平面視すると、隣接す
るケーブル60の部分同士が水平面内で位置が異なるよ
うに、位相がずれた位置にU字状に懸架され、干渉など
を防ぐ。なお、フレーム12a〜12dの駆動軸方向が
上下方向であるので、隣接するケーブル60の部分同士
を水平方向に位置をずらしている。駆動軸方向が他の任
意の方向であっても、隣接するケーブル60の部分同士
の空間的な位置をずらせば、同様に干渉を避けることが
できる。
【0061】ケーブル60を、U字状の曲げで処理する
ための空間は、図13に示すように、フレーム12a〜
12dの断面形状が大略的に矩形であることによって確
保される。しかしながら、このような中空の柱状の場合
の他に、断面形状がコの字状などの場合の凹所も同様
に、ケーブル60の収納スペースとして利用することが
できる。
【0062】図14は、ケーブル処理についての従来の
考え方を示す。一般的には、図14(a)に示すよう
に、長ストロークに対応させるケーブル60は、フレー
ムの収縮状態でコイル状に密に巻いておく。図14
(b)に示すように、フレームが伸張すれば、コイルの
巻き線が延びると期待される。しかしながら、ケーブル
60の自重によって、図14(c)に示すように、下側
は下がったままの状態で、上側のみが延び縮みすること
ができ、そこに極度のストレスが発生し、断線に至りや
すい。一般に、ケーブルの断線は、ロボットの信頼性を
損う大きな原因となっており、信頼性の高いケーブル処
理が要望されている。特に、テレスコピック型の構造で
は、上下ストロークが長く、かつ収縮状態での寸法が小
さくなるので、さらにケーブルの処理は困難になる。本
実施形態では、U字状に曲げて処理するので、信頼性を
高め、メンテナンスも容易に行うことができる。
【0063】図15は、本実施形態、すなわち実施の第
1形態の相互変位手段の基本的な構成を示す。図16お
よび図17は、相互変位手段についての実施の第2およ
び第3形態の基本的な構成を示す。実施の第1形態で
は、中間のフレーム12の両端で、張架手段としてのプ
ーリ17,27および補助プーリ18,28間に、可撓
部材としてのベルト19,29が張架されている。ベル
ト19,29は、たとえば無端状の薄いステンレス鋼帯
であり、取付部68,69が隣接するフレームにそれぞ
れ接合される。ベルト19,29に代えてワイヤを使用
することもできる。
【0064】図16に示す実施の第2形態では、中間の
フレーム12に装着されるボールねじ部70で相互変位
手段が形成される。一対のねじ軸71,72は、Z軸方
向に平行に配置され、歯車部73で相互に反対方向に回
転するように結合されている。2つのねじ軸71,72
には、ボールねじナット部74,75がそれぞれ噛合
し、上下に隣接するフレームにそれぞれ接合されてい
る。図17に示す実施の第3形態の相互変位手段では、
中間のフレーム12を挟んで、一対のリンク機構76,
77が設けられており、中央部同士が連結ピン78で連
結されている。リンク機構76,77の一端は、揺動軸
79,80を中心としてそれぞれ揺動変位可能である。
リンク機構76,77の他端側には、隣接するフレーム
にそれぞれ接合される変位ピン81,82がそれぞれ係
合する。たとえば、リンク機構76側で、変位ピン81
が揺動軸79側に接近すると、リンク機構77側では、
変位ピン82が揺動軸から遠ざかるように変位する。
【0065】図18、図19および図20は、本発明の
実施の第4形態としてのロボット91について、相互変
位手段の基本的な構成と全体的な伸張状態とを示す。図
18(a)に示すように、たとえば2段目のフレーム1
2bが中間のフレームとなり、その上端に方向変換部材
であるプーリ17が装着される。プーリ17には、可撓
部材であるベルト92が掛渡され、ベルト92の両端
は、取付部93,94によって、上下に隣接するフレー
ム12c,12aにそれぞれ接合される。ベルト92
は、たとえばステンレス鋼帯で形成される。図18
(b)に示すように、ベルト92と並行して、レール部
35が固定され、フレーム12cに接合されるベアリン
グ部36と結合して、リニアガイド部を形成する。
【0066】図19は、図1に示すボールねじ部13と
同様な駆動手段によって、第1段目のフレーム12aに
対し、第2段目のフレーム12bを上方に変位させてい
る状態を示す。プーリ17と取付部94との間のベルト
92が引張られて長くなり、プーリ17と取付部93と
の間のベルト92が短くなって、第3段目のフレーム1
2cが第2段目のフレーム12bの2倍のストローク分
だけ上昇する。
【0067】図20は、ロボット91についての全体的
な構成を示す。各部の重量分布をW1〜W4と仮定する
と、静的なバランス状態で、各ベルト92a,92b,
92c,92dの負荷張力Ta,Tb,Tc,Tdは、
それぞれ次の第1〜第4式のように表せる。
【0068】 Ta=4×W1+3×W2+2×W3+W4 …(1) Tb=3×W1+2×W2+W3 …(2) Tc=2×W1+W2 …(3) Td=W1 …(4) したがって、ベルト92a,92b,92c,92dの
張力は、次の第5式のような関係がある。
【0069】 Ta>Tb>Tc>Td …(5) 全体の剛性バランスを考えると、第5式の張力の大きさ
の順序と同様な順序となるように、ベルト92a,92
b,92c,92dに強度を持たせる必要がある。各ベ
ルト92a,92b,92c,92dを複数枚のステン
レス鋼帯などを積層して形成する場合は、積層枚数nの
値を、第5式に従って、下のベルトほど大きくなるよう
にすれば、同一構造で、重ねるベルトの枚数を変えるの
みで、必要な強度の確保を行うことができる。この考え
方は、図1に示す実施の第1形態にも適用することがで
きる。また、可撓部材として、ワイヤを使用するとき
は、使用本数で強度の調整を行うこともできる。可撓部
材の材質変更で、強度の調整を行うことも可能である。
なお、図20のロボット91も、図1のロボットと同様
にカバーをかぶせれば、クリーンルームなどで使用する
ことができる。
【0070】以上説明した各実施形態では、テレスコピ
ック構造の多段式フレームをロボット11,91の上下
方向であるZ軸方向に伸縮変位させているけれども、水
平方向など、任意の方向に向けて伸縮変位させることも
可能である。また、テレスコピック構造を複数段設け
て、多段式で複数の方向の伸縮変位に対応させることも
できる。複数段の相互変位手段の1つを、直接駆動して
全体としてのフレームの伸縮を行うようにすることもで
きる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、上下方向
に複数段のフレームからなる駆動軸が伸縮するので、設
置に要する面積が小さくなり、上下方向の作業を多くし
た設備で、効率よく使用することができる。特にクリー
ンルームなどの清浄化された環境内で使用する場合は、
ワークより上方にはロボットの機構部分が存在しない状
態で使用し、ワークに対する汚染の可能性が小さい状態
で使用することができる。駆動軸の周囲に干渉を生じる
ことなく、コンパクトな装置に使用することができ、搬
入や搬出を行ったり、輸送を行ったりする際にも、容易
に取扱うことができる。また、フレームを収縮しても相
互変位手段同志の干渉を防止することができる。
【0072】また本発明によれば、隣接する3段のフレ
ームの組合せを連鎖的に形成し、全体の伸縮を迅速かつ
効率的に行うことができる。また、簡単な構成で、中間
のフレームに対して、駆動軸の一方に隣接するフレーム
を変位させると、駆動軸の他方に隣接するフレームを逆
方向に変位させることができる。
【0073】
【0074】また本発明によれば、複数段のフレームの
先端と基端との間を電気的に接続するケーブルを、U字
状の曲げのみで処理して、断線のおそれがなく、信頼性
が高い状態で使用することができる。
【0075】また本発明によれば、複数段のフレーム
は、収縮状態で駆動軸方向に隣接するフレームを内部の
空間に収納して、全体としてコンパクトに収縮させるこ
とができる。また、複数段のフレームの全体的な伸縮に
合わせて、カバーも全体的に伸縮させることができ、隣
接するカバー間のクリアランスを適切に設定すれば、ク
リーンルーム内などでの周囲への発塵を低減することが
できる。また、送風手段で内部の空気の吸入または排出
を行うので、迅速な伸縮を行うことができ、作業速度を
向上させることができる。
【0076】また本発明によれば、上下方向に複数段の
フレームからなる駆動軸が伸縮するので、設置に要する
面積が小さくなり、上下方向の作業を多くした設備で、
効率よく使用することができる。特にクリーンルームな
どの清浄化された環境内で使用する場合は、ワークより
上方にはロボットの機構部分が存在しない状態で使用
し、ワークに対する汚染の可能性が小さい状態で使用す
ることができる。
【0077】また本発明によれば、結合部材を共通化し
て、多くの種類のカバーを、低コストでかつ高精度で形
成することができる。
【0078】また本発明によれば、各段のフレームを隣
接するフレームに対して同時に同量ずつ変位させるの
で、複数段のフレーム全体として大きな伸縮変位を迅速
に行うことができる。
【0079】また本発明によれば、隣接する3段のフレ
ームの組合せを、連鎖的に形成し、全体の伸縮を迅速か
つ効率的に行うことができる。
【0080】また本発明によれば、簡単な構成で、中間
のフレームに対して駆動軸の一方に隣接するフレームを
変位させると、駆動軸の他方に隣接するフレームを逆方
向に変位させることができる。
【0081】また本発明によれば、一対の張架部材間に
張架される可撓部材の2つの部分が中間のフレームに対
して駆動軸方向の一方または他方に隣接するフレームに
それぞれ接合され、中間のフレームに対して駆動軸の一
方と他方とに隣接するフレームを相互に逆方向となるよ
うに変位させることができる。
【0082】また本発明によれば、可撓部材の負荷は基
端側の方が先端側の方よりも大きくなり、基端側の方
が、強度が大きくなるようにしておくので、全体として
必要な強度を適切に確保することができる。
【0083】また本発明によれば、ボールねじを利用し
て、一方のフレームと他方のフレームとを逆方向に変位
させることができる。
【0084】また本発明によれば、リンク機構を利用し
て、一方のフレームと他方のフレームとを逆方向に変位
させることができる。
【0085】また本発明によれば、相互変位手段を1段
ずつ位相をずらして対向する側面に交互に配置して、フ
レームの収縮状態でも干渉が生じにくくすることができ
る。
【0086】また本発明によれば、相互変位手段および
変位規制手段の取付け面は、各段のフレームで共通化さ
れているので、同一の治具を用いて組立てることがで
き、組立性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態のロボット11の基本
的な構成を簡略化して示す正面断面図である。
【図2】図1の実施形態のフレームの概略的な斜視図で
ある。
【図3】図1の実施形態のロボット11の伸張状態を示
す正面断面図である。
【図4】図1の実施形態のロボット11の収縮状態を示
す正面断面図である。
【図5】図3および図4のフレーム12a〜12fの水
平断面図である。
【図6】図1の実施形態のロボット11の水平断面図で
ある。
【図7】図1の実施形態の端面カバー30の分解斜視図
である。
【図8】図1の実施形態の側面カバー31〜33の分解
斜視図である。
【図9】図1の実施形態の端面カバー30および側面カ
バー31〜33の端部を示す部分的な分解斜視図であ
る。
【図10】従来の考え方に従って、カバーを円筒状にす
る場合の分解斜視図および平面図である。
【図11】図1の実施形態で、ケーブルをフレーム内で
処理する状態を示す簡略化した正面断面図である。
【図12】図1の実施形態で、ケーブルをフレーム内で
処理する状態を示す部分的な正面断面図である。
【図13】図1の実施形態で、フレーム内に形成される
空間を示す部分的な平面断面図である。
【図14】従来の考え方に従って、ケーブルをフレーム
内で処理する状態を示す斜視図である。
【図15】図1のプーリ17,27、補助プーリ18,
28およびベルト19,29による相互変位手段の構成
を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の第2形態による相互変位手段
の構成を示す斜視図である。
【図17】本発明の実施の第3形態による相互変位手段
の構成を示す斜視図である。
【図18】本発明の実施の第4形態による相互変位手段
の構成を示す部分的な側面断面図および正面図である。
【図19】図18の相互変位手段の伸張状態を示す部分
的な側面断面図である。
【図20】図18の実施形態による相互変位手段を備え
るロボット91の伸張状態を示す簡略化した側面断面図
である。
【図21】従来からの円筒座標型ロボット1の伸縮変位
状態を示す斜視図である。
【図22】従来からの多関節型ロボット6の伸縮変位状
態を示す斜視図である。
【図23】図21に示す円筒座標型ロボット1の干渉域
10を示す平面図である。
【符号の説明】
11,91 ロボット 12,12a〜12f フレーム 13,70 ボールねじ部 14,71,72 ねじ軸 15,22,40 モータ 16,74,75 ボールねじナット部 17,27 プーリ 18,28 補助プーリ 19,29,92,92a〜92d ベルト 20 基台 21 ターンテーブル 25 ベース部 30 端面カバー 31〜33 側面カバー 34 ワーク取扱いユニット 35 レール部 36 ベアリング部 38 ファン 39 カバー 41,42 押出し部材 43,44 渡し部材 45 結合部材 46,57 側面板 50,55 上端面板 51,56 端面板 52 コーナ補強材 60 ケーブル 76,77 リンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 讓一 京都府京都市伏見区羽束師古川町322番 地 大日本スクリーン製造株式会社 洛 西事業所内 (56)参考文献 特開 平2−232194(JP,A) 特開 昭61−4691(JP,A) 特開 平9−193077(JP,A) 特開 平9−285989(JP,A) 実開 昭63−169292(JP,U) 実開 昭62−50086(JP,U) 実開 昭58−27285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 18/02 B25J 9/04

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の駆動軸を有するロボットの上下方
    向の駆動軸が、基端から先端まで、複数段のフレームに
    分割されて構成され、 複数段のフレームは、駆動軸方向に連続的に連なって基
    端に対して先端が延びる伸張状態と、駆動軸方向に重な
    って先端が基端に近づく収縮状態との間で、全体的に伸
    縮可能であり、 各段のフレームに対し、駆動軸方向に隣接するフレーム
    を同時に同量ずつ相対的に変位させ、複数段のフレーム
    全体として伸縮させる伸縮手段を備え、 前記伸縮手段は、 前記駆動軸方向に隣接する任意の3つの段のフレームに
    ついて、中間のフレームを中心に、駆動軸方向の両側の
    フレームを相互に駆動軸方向の反対方向に変位させる複
    数の相互変位手段と、 隣接するフレーム間の変位が駆動軸方向のみとなるよう
    に規制する変位規制手段と、 複数段のフレームのうち、駆動軸方向の基端側の基端フ
    レームと、基端フレームに隣接するフレームとの間を駆
    動軸方向に変位させる駆動手段とを含み、 前記相互変位手段は、 前記中間のフレームの前記駆動軸方向の一端に取付けら
    れる方向変換部材と、 方向変換部材に掛渡されて折返される可撓部材とを含
    み、 折返される可撓部材の両端は、前記駆動軸方向の一方ま
    たは他方に隣接するフレームにそれぞれ接合され、 駆動軸方向に隣接する前記相互変位手段は、同一のフレ
    ームの対向する側面に位置するように、1段ずつ位相を
    ずらして各段のフレームの側面に配置されることを特徴
    とするロボット。
  2. 【請求項2】 複数の駆動軸を有するロボットの上下方
    向の駆動軸が、基端から先端まで、複数段のフレームに
    分割されて構成され、 複数段のフレームは、駆動軸方向に連続的に連なって基
    端に対して先端が延びる伸張状態と、駆動軸方向に重な
    って先端が基端に近づく収縮状態との間で、全体的に伸
    縮可能であり、 各段のフレームに対し、駆動軸方向に隣接するフレーム
    を同時に同量ずつ相対的に変位させ、複数段のフレーム
    全体として伸縮させる伸縮手段を備え、 前記伸縮手段は、 前記駆動軸方向に隣接する任意の3つの段のフレームに
    ついて、中間のフレームを中心に、駆動軸方向の両側の
    フレームを相互に駆動軸方向の反対方向に変位させる相
    互変位手段と、 隣接するフレーム間の変位が駆動軸方向のみとなるよう
    に規制する変位規制手段と、 複数段のフレームのうち、駆動軸方向の基端側の基端フ
    レームと、基端フレームに隣接するフレームとの間を駆
    動軸方向に変位させる駆動手段とを含み、 前記相互変位手段は、 前記中間のフレームの前記駆動軸方向の一端に取付けら
    れる方向変換部材と、 方向変換部材に掛渡されて折返される可撓部材とを含
    み、 折返される可撓部材の両端は、前記駆動軸方向の一方ま
    たは他方に隣接するフレームにそれぞれ接合されること
    を特徴とするロボット。
  3. 【請求項3】 前記複数段のフレームの先端と基端との
    間を電気的に接続するケーブルであって、 各段毎、1段または2段おきのフレームで、間隔をあけ
    て、それぞれ支持され、 支持部分間の中間部分は、前記フレームの空間内にU字
    状に曲げて懸架され、 隣接する中間部分同士は、位置をずらして、または曲げ
    半径を変えて、懸架されるケーブルを含むことを特徴と
    する請求項1または2記載のロボット。
  4. 【請求項4】 複数の駆動軸を有するロボットの少なく
    とも1つの駆動軸が、基端から先端まで、複数段のフレ
    ームに分割されて構成され、 各段のフレームは、柱状で内部に空間を有し、駆動軸方
    向の基端側から先端側に、順次形状が縮小するように形
    成され、 複数段のフレームは、駆動軸方向に連続的に連なって基
    端に対して先端が延びる伸張状態と、隣接するフレーム
    間で、先端側のフレームが基端側のフレーム内の空間に
    順次収納され、駆動軸方向に重なって先端が基端に近づ
    く収縮状態との間で、全体的に伸縮可能であり、 各段のフレームに対し、駆動軸方向に隣接するフレーム
    を同時に同量ずつ相対的に変位させ、複数段のフレーム
    全体として伸縮させる伸縮手段を備え、 前記複数段のフレームおよび前記伸縮手段を覆うよう
    に、各段のフレーム毎に設けられるカバーであって、 駆動軸方向の最先端側のフレームに対して、フレームの
    端面および側面を覆う先端カバーと、 駆動軸方向の最先端側を除く各段のフレームに対して、
    フレームの側面を覆う側面カバーとからなり、 先端カバーまたは側面カバーは、駆動軸方向の基端側に
    隣接する側面カバーの外径よりも大きい内径をそれぞれ
    有して、フレームの収縮状態で各側面カバーが駆動軸方
    向の先端側に隣接する先端カバーまたは側面カバー内に
    入り込むように形成されているカバーを備え、 前記複数段のフレームの基端部に、前記伸縮手段による
    フレームの伸縮動作に連動してカバー内部の空気の吸入
    または排出を行う送風手段を備えることを特徴とするロ
    ボット。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの駆動軸方向は、上
    下方向であることを特徴とする請求項4記載のロボッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記先端カバーおよび各段の前記側面カ
    バーは、 大略的に正多角形の断面形状を有し、 駆動軸方向に平行な稜線部に配置される結合部材と、 結合部材間に装着される矩形板と、 端面側に装着される端面板とを含み、 端面板の中央部には透孔が形成されていることを特徴と
    する請求項4または5記載のロボット。
  7. 【請求項7】 前記伸縮手段は、前記複数段の各段のフ
    レームを隣接するフレームに対して同時に同量ずつ変位
    させることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載
    のロボット。
  8. 【請求項8】 前記伸縮手段は、 前記駆動軸方向に隣接する任意の3つの段のフレームに
    ついて、中間のフレームを中心に、駆動軸方向の両側の
    フレームを相互に駆動軸方向の反対方向に変位させる相
    互変位手段と、 隣接するフレーム間の変位が駆動軸方向のみとなるよう
    に規制する変位規制手段と、 複数段のフレームのうち、駆動軸方向の基端側の基端フ
    レームと、基端フレームに隣接するフレームとの間を駆
    動軸方向に変位させる駆動手段とを含むことを特徴とす
    る請求項7記載のロボット。
  9. 【請求項9】 前記相互変位手段は、 前記中間のフレームの前記駆動軸方向の一端に取付けら
    れる方向変換部材と、 方向変換部材に掛渡されて折返される可撓部材とを含
    み、 折返される可撓部材の両端は、前記駆動軸方向の一方ま
    たは他方に隣接するフレームにそれぞれ接合されること
    を特徴とする請求項8記載のロボット。
  10. 【請求項10】 前記相互変位手段は、 無端状の可撓部材と、 前記駆動軸方向に間隔をあけて、前記中間のフレームに
    取付けられ、可撓部材が張架される一対の張架部材とを
    含み、 張架部材間に張架されて相互に反対方向に変位する可撓
    部材の一方または他方の部分が、前記駆動軸の一方また
    は他方に隣接するフレームにそれぞれ接合されることを
    特徴とする請求項8記載のロボット。
  11. 【請求項11】 前記駆動軸方向に隣接する相互変位手
    段は、駆動軸方向の基端側の方が先端側の方よりも前記
    可撓部材の強度が大きくなるように形成されていること
    を特徴とする請求項9または10記載のロボット。
  12. 【請求項12】 前記相互変位手段は、 前記中間のフレームに、前記駆動軸方向に平行に取付け
    られる一対のねじ軸と、 一方のねじ軸と螺合し、駆動軸方向の一方に隣接するフ
    レームに取付けられる一方のボールねじと、 他方のねじ軸と螺合し、駆動軸方向の他方に隣接するフ
    レームに取付けられる他方のボールねじと、 一方のボールねじと他方のボールねじとが逆方向に変位
    するように、一方および他方のねじ軸の間で回転力を伝
    達する伝達機構とを含むことを特徴とする請求項8記載
    のロボット。
  13. 【請求項13】 前記相互変位手段は、 前記中間のフレームと前記駆動軸方向の一方および他方
    に隣接するフレームとの間に、相互に逆方向に変位する
    ようにそれぞれ連結される一対のリンク機構とを含むこ
    とを特徴とする請求項8記載のロボット。
  14. 【請求項14】 前記各段のフレームは、前記駆動軸に
    垂直な断面形状が大略的に矩形またはコの字形状で、隣
    接するフレーム間では、駆動軸方向の先端側のフレーム
    が基端側のフレーム内に入り込むように、フレームサイ
    ズをずらして形成されており、 駆動軸方向に隣接する前記相互変位手段は、同一のフレ
    ームの対向する側面に位置するように、1段ずつ位相を
    ずらして各段のフレームの側面に配置されることを特徴
    とする請求項8〜13のいずれかに記載のロボット。
  15. 【請求項15】 前記各段のフレームは、前記駆動軸に
    垂直な断面形状が大略的に矩形またはコの字形状で、各
    面が分割可能であり、 前記相互変位手段および前記変位規制手段の取付け面
    は、各段のフレームで共通化されていることを特徴とす
    る請求項8〜14のいずれかに記載のロボット。
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