JP2983338B2 - ワイパ制御装置 - Google Patents

ワイパ制御装置

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JP2983338B2
JP2983338B2 JP3186211A JP18621191A JP2983338B2 JP 2983338 B2 JP2983338 B2 JP 2983338B2 JP 3186211 A JP3186211 A JP 3186211A JP 18621191 A JP18621191 A JP 18621191A JP 2983338 B2 JP2983338 B2 JP 2983338B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降雨状態に対応してワ
イパ動作を制御する、いわゆるオートワイパ制御装置に
関し、さらに詳しくは、オートワイパ機能を備えていな
いワイパ制御装置に、オートワイパ機能を付加するため
の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】オートワイパ機能を備えていない既存の
ワイパ制御装置では、装置の小形化を図るために、ワイ
パの動作モードを選択するワイパスイッチと、そのスイ
ッチの設定状態に応じてワイパ動作を行わせる制御回路
とが1つのプリント基板上に配置され、一体で構成され
ている。
【0003】このワイパ制御装置に、新たにオートワイ
パ機能を付加するためには、前記ワイパスイッチが間欠
モードに設定されていることを検出し、また雨滴センサ
の出力に基づいて検出される降雨状態に対応した間欠時
間を算出し、ワイパ動作を制御するための新たな制御回
路を付加する必要がある。
【0004】しかしながら、上述のように既存の制御回
路とワイパスイッチとが一体化されている場合には、ワ
イパスイッチの設定状態を外部から検出することは困難
である。このため典型的な従来技術では、オートワイパ
制御のための構成を付加するにあたって、オートワイパ
動作のための専用スイッチを別個に増設している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって上述の従来
技術では、オートワイパ動作を行わせるためには、新た
に増設したオートワイパの専用スイッチを操作する必要
がある。よって、既存のワイパスイッチと、新たなオー
トワイパの専用スイッチとが別々の位置に存在するた
め、混乱を招き易く、操作性に劣る。
【0006】また、オートワイパの専用スイッチを増設
するために、その増設箇所付近を改造する必要が生じた
り、増設したオートワイパの専用スイッチと既存のワイ
パスイッチとの形状が釣り合わないなどの美観上の問題
も発生する。
【0007】さらにまた、このようなオートワイパのた
めのスイッチとともに、そのオートワイパ制御装置の雨
滴検出感度を、各運転者毎に異なる好みの値に設定する
ための感度調整用のボリウムなどを設けると、さらに釣
り合いがとれず、操作性や美観上の問題が生じる。
【0008】本発明の目的は、専用のスイッチなどを増
設することなく、オートワイパ機能を付加することがで
きるワイパ制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワイパブレー
ドを被払拭面上で往復変位駆動する駆動手段と、 前記
ワイパブレードを連続駆動する第1動作モードと、間欠
駆動する第2動作モードとを選択するためのスイッチン
グ手段を備え、該スイッチング手段に関連して前記間欠
駆動時の間欠時間を変更するための変更手段を有し、ス
イッチング手段のスイッチング状態と該変更手段の設定
値とに応答して、前記駆動手段を制御する第1制御手段
とを含むワイパ制御装置において、雨滴センサと、前記
駆動手段と第1制御手段との間に介在され、前記スイッ
チング手段および前記変更手段に識別信号を出力し、そ
の識別信号に応答した第1制御手段の出力電圧レベルか
ら、スイッチング手段で選択されている動作モードと変
更手段の設定値とを検出する検出手段を備え、該検出手
段で検出された動作モードと雨滴センサの検出結果に応
答して駆動手段を駆動するとともに、前記検出手段で検
出された前記変更手段の設定値に応じて雨滴検出感度を
調整する第2制御手段を設けることを特徴とするワイパ
制御装置である。
【0010】
【作用】本発明に従えば、第1制御手段には、動作モー
ドを選択するためのスイッチング手段が設けられてお
り、このスイッチング手段によって第1動作モードが選
択されているときには駆動手段を介してワイパブレード
は連続的に駆動され、第2動作モードに選択されている
ときには前記ワイパブレードは間欠的に駆動される。第
1制御手段にはまた、前記スイッチング手段に関連して
ボリウム等で構成される変更手段が設けられており、こ
のボリウムの設定値の変化に対応して、前記第2動作モ
ードでの間欠駆動時の間欠時間が、たとえば1.5〜2
0秒の範囲で変化される。このように構成される既存の
ワイパ制御装置において、第1制御手段と駆動手段との
間には、本発明に従う第2制御手段が介在される。
【0011】前記第1制御手段には、前記第1および第
2動作モードに対応して、スイッチング状態を切換える
複数の接点が設けられており、第2制御手段の検出手段
は、この第1制御手段に識別信号や検査パルスなどを導
出する。前記検出手段は、前記スイッチング状態やボリ
ウム設定値に対応した第1制御手段内のインピーダンス
変化による前記検査パルスのレベル変化などに基づい
て、第1制御手段のスイッチング状態やボリウム設定値
を検出する。
【0012】この検出の結果、第1制御手段が第2動作
モードに選択されているときには、第2制御手段は、た
とえばボリウム設定値に対応した感度で、雨滴センサの
出力に基づく積算値のレベル弁別を行い、弁別レベル以
上となると、ワイパブレードを駆動する。したがって、
操作者の好みの感度で、降雨状態に対応した払拭動作を
行わせることができる。
【0013】こうして既存のワイパスイッチに新たにオ
ートワイパの専用スイッチを増設することなく、ワイパ
スイッチのスイッチング状態を検出し、オートワイパ動
作を実現することができる。また、感度調整も、既存の
間欠時間調整用のボリウムを用いることができ、感度調
整のためのボリウムなどを増設する必要もない。特に本
発明に従えば、後述の可変抵抗R1aなどの変更手段に
検出手段が識別信号を出力して変更手段の設定値を検出
し、さらに、検出手段で検出された変更手段の設定値に
応じて雨滴検出感度を調整することができる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の電気的構成を示
すブロック図である。第1制御手段である既存のスイッ
チ回路1と、駆動手段であるワイパモータ2との間に、
第2制御手段である制御装置3を介在することによっ
て、ワイパスイッチ11を間欠モードであるINTモー
ドに設定すると、雨滴センサ4で検出される降雨状態に
対応した払拭間隔でワイパブレードが駆動され、オート
ワイパ動作が実現される。
【0015】したがって既存のワイパ制御装置では、ワ
イパモータ2において、モータ21の低速用電源入力端
子P1に接続される端子+1dはスイッチ回路1の端子
+1aに接続されており、高速用電源入力端子P2に接
続される端子+2dはスイッチ回路1の端子+2aに接
続され、カムスイッチ22の共通接点S2aに接続され
る端子+Sdはスイッチ回路1の端子+Saに接続され
ている。
【0016】スイッチ回路1は、ワイパスイッチ11
と、該ワイパスイッチ11に接続される回路とが1つの
プリント基板上に構成されており、ワイパスイッチ11
の設定モードに対応して、端子+Sa,+2a,+1a
のそれぞれの電位が変化する。端子+Baには、イグニ
ションキースイッチ5を介してバッテリ6からの電力が
供給され、また端子Gaは接地されている。
【0017】ワイパスイッチ11には、OFF、IN
T、LOおよびHIの4つの動作モードを設定すること
ができる。OFFモードに設定すると、ワイパ動作は休
止される。第2動作モードであるINTモードに設定す
ると、ワイパブレードは前記降雨状態に対応した払拭間
隔で駆動される。第1動作モードであるLOモードおよ
びHIモードに設定すると、ワイパブレードは連続して
駆動され、LOモードでは低速で、HIモードでは高速
で駆動される。
【0018】この図1においてワイパスイッチ11は、
前記各動作モードにおける接点の接続状態を示してお
り、すなわちOFFモードでは接点+1と+Sとが導通
するとともに接点INT1と接点B1とが導通し、IN
Tモードでは接点+1と+Sとが導通するとともに接点
INT1とINT2とが導通し、LOモードでは接点+
Bと+1とが導通し、HIモードでは接点+Bと+2と
が導通する。
【0019】ワイパスイッチ11がOFFモードに設定
されているときには、制御装置3内の定電圧回路30へ
は、端子+1b−端子+1a−接点+1−接点+S−接
点S1a−接点S1c−端子+Sa−端子+Sb−抵抗
R2−抵抗R1−端子+Bbを介して、イグニションキ
ースイッチ5を介するバッテリ6の電圧IGが印加され
るが、この状態では前記抵抗R1,R2の電流制限によ
って、オートワイパ制御を行う制御回路31を付勢する
だけの充分な電力は供給されず、したがって制御回路3
1は休止状態となる。
【0020】前記OFFモードでは、コンデンサC1の
一方の端子には、抵抗R1,R2を介して、上述のよう
に電圧IGが印加される。また他方の端子には、間欠時
間を設定するための可変抵抗R1aおよび抵抗R1b
と、これらの抵抗R1a,R1bに並列に接続され、該
抵抗R1a,R1bを直列に接続した状態での合成抵抗
値より小さい抵抗値の抵抗R1eとを介して、端子+B
aから前記電圧IGが印加されている。このためコンデ
ンサC1は放電している。
【0021】したがってワイパスイッチ11がINTモ
ードに設定されると、接点INT1−接点INT2−ダ
イオードD1−抵抗R1cを介してコンデンサC1aが
充電され、該コンデンサC1aが満充電となって端子間
電圧が予め定める値以上となると、トランジスタTr1
が導通する。
【0022】これによってリレーコイルL1が励磁され
て、リレースイッチS1が切換わり、端子+Ba−接点
S1b−接点S1a−接点+S−接点+1−端子+1a
−端子+1bを介して、定電圧回路30へは前記電圧I
Gが供給される。制御回路31は、このようにして電力
付勢されると、後述するようにしてワイパスイッチ11
のスイッチング状態を検出し、INTモードであるとき
には、波形整形回路34を介する雨滴センサ4からの出
力に基づいて、前記オートワイパ制御動作を行う。
【0023】なお、前記抵抗R1eは、前述のようにO
FFモード時において抵抗R1b,R1aに並列に接続
され、コンデンサC1の充電の時定数を小さくする。し
たがって、ワイパスイッチ11の接点モードがINT−
OFF−INTに切換えられた場合のように、コンデン
サC1が一旦放電しても、急速に充電することができ、
これによって制御回路31を速やかに立上げることがで
きる。
【0024】オートワイパ動作時の制御回路31の出力
は、ダイオードD3a,D4aを介して、それぞれリレ
ーコイルL3,L4に導出される。すなわち、低速ワイ
パ駆動時には、リレーコイルL3は励磁され、リレーコ
イルL4は消磁される。これによって、端子+Bb−接
点S3b−接点S3a−接点S4a−接点S4c−端子
+1c−端子+1dを介して、モータ21の低速用電源
入力端子P1に、バッテリ6からの電力が供給される。
また高速ワイパ駆動時には、リレーコイルL3,L4は
ともに励磁され、モータ21の高速用電源入力端子P2
に電力が供給される。さらにまた間欠駆動時には、リレ
ーコイルL3,L4はともに消磁されている。
【0025】ワイパスイッチ11がLOモードに設定さ
れたときには、定電圧回路30へは前記電圧IGが、端
子+Ba−接点+B−接点+1−端子+1a−端子+1
bを介して供給される。これによって制御回路31は電
力付勢され、後述するようにしてワイパスイッチ11の
スイッチング状態を検出し、LOモードであるときに
は、モータ21を低速で連続して駆動するように、リレ
ーコイルL3を励磁状態で保持する。
【0026】ワイパスイッチ11がHIモードに設定さ
れると、定電圧回路30には電力が供給されず、制御回
路31は休止状態となる。しかしながら、端子+Ba−
接点+B−接点+2−端子+2a−端子+2b−ダイオ
ードD3b,D4bを介して、リレーコイルL3,L4
には電力が供給されて励磁され、バッテリ6からの電力
は、端子+Bb−接点S3b−接点S3a−接点S4a
−接点S4b−端子+2c−端子+2dを介して、モー
タ21の高速用電源入力端子P2に供給される。
【0027】ワイパモータ2は、モータ21とカムスイ
ッチ22とが一体で構成されており、カムスイッチ22
のカム23は、ワイパブレードの払拭位置に対応して回
転を行う。ワイパブレードが休止位置にあるモータ21
の停止状態では、カムスイッチ22の共通接点S2aは
個別接点S2cに導通しており、したがって制御装置3
の端子+Scは、端子+Sd−接点S2a−接点S2c
を介して、モータ21の接地端子PGに接続されている
端子Gdに接続されて接地電位とされる。カムスイッチ
22がたとえば30度以上回転すると、共通接点S2a
は個別接点S2bに導通し、したがって前記端子+Sd
からは、端子+Bdに供給されるバッテリ6の電圧IG
が導出される。
【0028】制御装置3の前記端子+Scの電位は、前
記INTモードおよびLOモードでは、処理回路32を
介して制御回路31に読込まれており、制御回路31
は、ワイパブレードの払拭動作中はリレーコイルL3を
励磁し続け、ワイパブレードを前記休止位置に復帰させ
る。
【0029】また、ワイパブレードが前記休止位置から
離れている払拭動作中に、ワイパスイッチ11がOFF
モードに切換えられたときには、前記INTモードおよ
びLOモードでは制御回路31への電力供給が遮断さ
れ、したがってダイオードD3aを介するリレーコイル
L3への励磁電流の供給が停止され、またHIモードで
はダイオードD3b,D4bを介するリレーコイルL
3,L4への励磁電流の供給が停止され、これによって
リレースイッチS3の共通接点S3aは個別接点S3c
に導通し、またリレースイッチS4の共通接点S4aは
個別接点S4cに導通し、こうしてワイパブレードが前
記休止位置に復帰するまで、モータ21の低速用電源入
力端子P1への電力供給が継続される。
【0030】前述のように、ワイパスイッチ11がLO
モードおよびINTモードに設定されているときには、
定電圧回路30を介して制御回路31は電力付勢され、
したがって制御回路31は以下のようにしてワイパスイ
ッチ11のスイッチング状態および可変抵抗R1aの設
定値を検出し、INTモードであるときにはその設定値
に対応してオートワイパ制御動作を行い、LOモードで
あるときにはモータ21を低速で連続駆動する。
【0031】図2は、ワイパスイッチ11がINTモー
ドまたはLOモードに設定されたときのスイッチ回路1
内の接続状態を説明するための回路図である。制御回路
31からは図3(1)で示されるような、たとえばパル
ス幅2msec、パルス間隔200msecのローレベ
ルのパルスが導出され、該パルスはトランジスタなどで
実現されるパルス発生回路33で図3(2)で示される
ように反転された後、抵抗R2を介して、識別信号であ
る検査パルスとして、端子+Sbから導出される。この
検査パルスは、ワイパスイッチ11の接点INT1とI
NT2とが導通しているときには、前記ダイオードD
1、抵抗R1c,R1dおよびトランジスタTr1など
から成る駆動回路18に分流される。
【0032】すなわち、交流的に見ると、LOモードに
設定されたときには、パルス発生回路33からのパルス
は、図4(1)で示されるように、抵抗R2と、抵抗R
1b,R1aとで分圧されて端子+Sbに現れる。また
INTモードに設定されているときには、図4(2)で
示されるように、抵抗R2と、抵抗R1b,R1aおよ
び駆動回路18の合成インピーダンスとで分圧されて端
子+Sbに現れる。
【0033】したがって、たとえば可変抵抗R1aの抵
抗値が最小の状態でINTモードでの波高値VLは、図
3(3)で示されるように小さい値、たとえば1Vとな
る。これに対してLOモードでの波高値VHは、図3
(4)で示されるように高い値、たとえば3Vとなる。
また前記可変抵抗R1aの抵抗値を上昇することによっ
て波高値VMは、前記図3(4)において破線で示され
るように、前記波高値VLとVHとの間で変動する。
【0034】これらの波高値VL,VM,VHをレベル
弁別回路35によって予め定める基準電圧VTH1,V
TH2と比較することによって、ワイパスイッチ11の
設定モードおよび可変抵抗R1aの設定値を読取ること
ができる。すなわち、レベル弁別回路35は、たとえば
分圧回路と、比較器と、基準電圧源とから構成される。
分圧回路では入力電圧がたとえば1/2に分圧され、ま
た前記基準電圧VTH1はたとえば1.5Vに設定さ
れ、基準電圧VTH2は2Vに設定される。
【0035】したがって、レベル弁別回路35は、ワイ
パスイッチ11がLOモードまたはINTモードのいず
れに選択されているかと、可変抵抗R1aの抵抗値が高
いか低いかを検出することができる。前記可変抵抗R1
aは、元来、コンデンサC1の充電時定数を設定するた
めのものであり、したがって抵抗値が小さい程コンデン
サC1は急速に充電され、間欠時間は短くなる。このた
め制御回路31は、この可変抵抗R1aの抵抗値が小さ
い程、すなわち前記波高値VMが低い程、後述する制御
感度が高くなるように設定する。
【0036】ワイパスイッチ11がINTモードに選択
されたオートワイパ制御時には、制御回路31は、波形
整形回路34を介する雨滴センサ4からの矩形波パルス
のパルス幅を積算し、その積算値M1が予め定める閾値
RP以上となった時点と、カウンタ40によって計測さ
れる後述する間欠時間WOTが経過した時点との、いず
れか速い方の時点で、前記リレーコイルL3,L4を選
択的に励磁する。こうして降雨状態に適した払拭間隔
で、ワイパモータ2を駆動する。
【0037】前記間欠時間WOTは、表1で示されるよ
うに、たとえば7つのステップに選択可能である。した
がって、第1ステップに選択されたときには前記ワイパ
モータ2は高速の連続動作状態とされ、第2ステップに
選択されたときには低速の連続動作状態とされ、第3ス
テップに選択されたときには1.5秒の間欠動作状態と
され、以下、第4ステップで3秒、第5ステップで6
秒、第6ステップで12秒、最長の第7ステップで24
秒の間欠動作状態とされる。
【0038】
【表1】
【0039】前記各ステップは、前記積算値M1が閾値
RP以上となったときには、前回のワイパブレードの払
拭動作終了後から、その積算値M1が閾値RP以上にな
るまでの時間WCTに基づいて設定される。また、前記
間欠時間WOTが経過しても積算値M1が閾値RP未満
であるときには、前記間欠時間WOT経過時点での積算
値M1に基づいて設定される。
【0040】すなわち、たとえば間欠時間WOTの80
%である時間WUP内で、前記積算値M1が閾値RP以
上となると、間欠時間WOTのステップは1段階だけ短
く設定され、間欠時間は短く変更される。これに対し
て、前記間欠時間WOTが経過した時点で、前記積算値
M1が前記閾値RPの1/2である値MDNに満たない
ときには、間欠時間WOTのステップは1段階だけ長く
変更される。このようなステップ変更の閾値は、図5で
示される。上述のような間欠時間WOTの更新動作と、
前記雨滴センサ4の出力の積算動作とを行うことによっ
て、オートワイパ制御が実現される。
【0041】図6は、ワイパ制御動作を説明するための
フローチャートである。ワイパスイッチ11がINTモ
ードまたはLOモードに選択されると、前述のように制
御装置3は電力付勢され、この図6で示される動作を開
始する。ステップn1では、後述するフラグF1〜F3
や積算値M1およびカウント値WCTの初期化処理が行
われる。ステップn2では、パルス発生回路33から検
査パルスが出力される。
【0042】ステップn3では、レベル弁別回路35で
の弁別結果がLOモードを表しているとき、すなわちレ
ベル弁別回路35に入力される波高値V1が前記閾値V
TH2以上であるときにはステップn4に移り、リレー
コイルL3が励磁されてワイパブレードが駆動された
後、前記ステップn2に戻る。
【0043】前記ステップn3において、波高値V1が
閾値VTH2未満であるときにはステップn5で、さら
に閾値VTH1以上であるか否かが判断され、そうであ
るときにはステップn6で閾値RPが第1の値RP1に
設定され、そうでないときにはステップn7で前記値R
P1よりも小さい値RP2に設定される。
【0044】前記ステップn6またはn7で閾値RPが
設定されるとステップn11に移り、雨滴センサ4の検
出出力Maが積算値M1に加算されて、該積算値M1が
更新され、ステップn12では前記積算値M1が閾値R
P以上となったか否かが判断され、そうでないとき、す
なわち閾値RP未満であるときにはステップn13に移
る。ステップn13では、カウンタ40のカウント値W
CTが加算されてカウント動作が行われ、ステップn1
4ではそのカウント値WCTが予め定める間欠時間WO
T以上となったか否かが判断され、そうでないときには
前記ステップn2に戻る。
【0045】前記ステップn12において、積算値M1
が閾値RP以上であるときにはステップn21に移り、
カウンタ40のカウント値WCTが間欠時間WOTの8
0%である前記時間WUP以内であるか否かが判断さ
れ、そうであるときにはステップn22に移り、間欠時
間WOTのステップを減少するためのフラグF1が1に
セットされるとともに、前記ステップを保持するための
フラグF2と、上昇するためのフラグF3とがともに0
にリセットされる。
【0046】また前記ステップn21において、カウン
ト値WCTが時間WUPを超えているときにはステップ
n23に移り、前記フラグF2が1にセットされるとと
もに、フラグF1,F3がともに0にリセットされる。
さらにまたステップn14において、カウント値WCT
が間欠時間WOT以上となったときにはステップn24
に移り、その時点での積算値M1が閾値RPの1/2で
ある値MDN未満であるか否かが判断され、そうでない
ときには前記ステップn23に移ってステップは保持さ
れ、そうであるときにはステップn25で前記フラグF
3が1にセットされるとともに、フラグF1,F2が0
にリセットされる。
【0047】こうしてステップn22,n23,n25
で間欠時間WOTのステップを保持または変更すべきこ
とが選択されるとステップn26に移り、セットされて
いるフラグF1〜F3に対応して次回の間欠時間WOT
のステップがセットされる。
【0048】次回の間欠時間WOTがセットされると、
ステップn31で積算値M1が0にリセットされ、さら
にステップn32でカウント値WCTが0にリセットさ
れる。その後ステップn33でワイパモータ2が駆動さ
れて、高速連続動作を含む払拭動作が行われた後、前記
ステップn2に戻る。
【0049】このようにして、本発明に従うワイパ制御
装置では、既存のスイッチ回路1とワイパモータ2との
間に、オートワイパ機能を付加するための制御装置3を
設け、該制御装置3はスイッチ回路1内のワイパスイッ
チ11の設定モードを検出することができる。したがっ
て既存のワイパスイッチ11とは別個に、さらにオート
ワイパの専用スイッチを設ける必要がない。
【0050】また、制御回路31は、可変抵抗R1aの
設定値を読込むことができる。したがって感度調整のた
めのボリウムも別個に設ける必要がなく、既存の間欠時
間を調整するための可変抵抗R1aを用いて、操作者の
好みのワイパ感度に設定することができる。
【0051】このように既存のスイッチや可変抵抗を用
いることによって、操作上の混乱を招くことなく、また
前記スイッチや可変抵抗の増設に伴う改造などが不要と
なり、取付作業を簡略化することができるとともに、美
観を損なうこともない。さらに、既存のワイパスイッチ
11や可変抵抗R1aは操作し易い位置にあり、良好な
操作性を維持することができる。
【0052】さらにまた、オートワイパ制御動作を行う
制御回路31は、ワイパスイッチ11がINTモードお
よびLOモードであるときにのみ電力付勢されるので、
OFFモードおよびHIモードでは該制御回路31を休
止状態として、該制御回路31の暴走時や雨滴センサ4
への汚れの付着などによる誤動作時のフェイルセーフ機
能を確保することができる。
【0053】なお、感度調整のための閾値は、上述の実
施例のようにVTH1の1つに限らず、複数設けられて
もよい。また、感度調整は、上述のように閾値RPを選
択するのではなく、間欠時間WOTを変更することによ
って実現されてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、オートワ
イパ機能を備えていないワイパ制御装置の第1制御手段
と駆動手段との間に、オートワイパ制御を行う第2制御
手段を介在する。この第2制御手段は、第1制御手段に
識別信号や検査パルスなどを導出して、動作モードを切
換える接点のスイッチング状態や、間欠時間を設定する
ためのボリウムの設定値を検出する。
【0055】これによって、オートワイパの専用スイッ
チおよび感度調整のためのボリウムを増設することな
く、既存のスイッチやボリウムを用いてオートワイパ機
能を付加することができる。したがって、美観を悪化さ
せることなく、また操作に混乱を招くこともない。特に
本発明によれば、第2制御手段に備えられる検出手段が
変更手段に識別信号を出力して変更手段の設定値を検出
し、この検出手段で検出された変更手段の設定値に応じ
て雨滴検出感度を調整することができる。こうして雨滴
検出感度の調整を、容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のワイパ制御装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【図2】ワイパスイッチ11がINTモードまたはLO
モードに設定されたときのスイッチ回路1内の接続状態
を説明するための回路図である。
【図3】ワイパスイッチ11の設定モードおよび可変抵
抗R1aの抵抗値を読取るための検査動作を説明するた
めの波形図である。
【図4】スイッチ回路1への検査パルス印加時における
等価回路図である。
【図5】間欠時間WOTのステップ変更の閾値を示す図
である。
【図6】ワイパ制御動作を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 スイッチ回路 2 ワイパモータ 3 制御装置 4 雨滴センサ 11 ワイパスイッチ 22 カムスイッチ 31 制御回路 32 処理回路 33 パルス発生回路 35 レベル弁別回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイパブレードを被払拭面上で往復変位
    駆動する駆動手段と、 前記ワイパブレードを連続駆動する第1動作モードと、
    間欠駆動する第2動作モードとを選択するためのスイッ
    チング手段を備え、該スイッチング手段に関連して前記
    間欠駆動時の間欠時間を変更するための変更手段を有
    し、スイッチング手段のスイッチング状態と該変更手段
    の設定値とに応答して、前記駆動手段を制御する第1制
    御手段とを含むワイパ制御装置において、 雨滴センサと、 前記駆動手段と第1制御手段との間に介在され、前記ス
    イッチング手段および前記変更手段に識別信号を出力
    し、その識別信号に応答した第1制御手段の出力電圧レ
    ベルから、スイッチング手段で選択されている動作モー
    ドと変更手段の設定値とを検出する検出手段を備え、該
    検出手段で検出された動作モードと雨滴センサの検出結
    果に応答して駆動手段を駆動するとともに、前記検出手
    段で検出された前記変更手段の設定値に応じて雨滴検出
    感度を調整する第2制御手段を設けることを特徴とする
    ワイパ制御装置。
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