JP2982896B2 - 超音波ポンプ - Google Patents

超音波ポンプ

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JP2982896B2
JP2982896B2 JP9038043A JP3804397A JP2982896B2 JP 2982896 B2 JP2982896 B2 JP 2982896B2 JP 9038043 A JP9038043 A JP 9038043A JP 3804397 A JP3804397 A JP 3804397A JP 2982896 B2 JP2982896 B2 JP 2982896B2
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ROBU TETSUKUSU KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0623Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers coupled with a vibrating horn
    • B05B17/063Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers coupled with a vibrating horn having an internal channel for supplying the liquid or other fluent material

Landscapes

  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波ポンプに関
するものであり、より詳しくは、例えば超音波によって
水、灯油等の液体を液体吸込口より吸い込んで液体吐出
口より霧化した状態で吐出せしめるための超音波霧化装
置に採用されうるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の超音波霧化装置とし
ては、種々のものが提案されており、例えば特開昭63
−167098号公報所載のものが公知である。
【0003】該公報所載の超音波霧化装置は、上端部に
液体吐出口、下端部に液体吸込口、及び両者を連通する
連通孔を有する軸体に、超音波発生手段たる圧電素子が
締付手段によって締付けられて一体的に外嵌着された構
成からなるものであった。
【0004】該構成からなる超音波霧化装置は、液体を
充填した収容容器に液体吸込口を浸して、圧電素子に矩
形波電圧、正弦波電圧等の交番電圧を負荷することによ
り、液体を霧化して液体吐出口から吐出せしめることが
できる。
【0005】つまり、圧電素子に交番電圧をかけること
で、電圧の変化により圧電素子が僅かに振動(伸縮)し
(一般には数ミクロンの振動)、この振動が共振により
拡大して軸体の液体吸込口で伝達され、該液体吸込口か
ら疎密波としての超音波が発生し、該超音波によって液
体に液体吸込口側に吸い込まれるような対流が生じ、連
通孔内部の液体が上方に押し上げられる。また、空気よ
りも液体の方が音波の伝達性が高いので、連通孔内の液
体には、その周囲の超音波の表面波によっても上方に持
ち上げられる力が生じ、これによって連通孔内の液体が
吸い上げられる。このようにして吸い上げられた液体
は、液体吐出口において超音波の放射圧によって細かい
霧状となって吐出せしめられることとなるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記超
音波霧化装置において連通孔は周波数、液の特質等から
一定の孔径以内に形成する必要があり、対象となる液の
種類等に応じて極めて細い径の孔を貫通せしめることを
要し、軸体の製造コストが嵩むという問題をも有してい
た。
【0007】また、霧化量を調整するにあっては、流体
の吸い上げを発生せしめる超音波の振幅の強度を調整す
ることによって可能ではあるものの、該方法によるなら
ば、液体吐出口における振動の強さに比例して、液体吐
出口より吐出される霧化粒子径の大きさも変更されるこ
ととなる。一方、液体吐出口にメッシュが配設されてな
るものにあっては、メッシュの孔径を変更することによ
り、液体吐出面積を変更させて、霧化量を調整すること
可能であるものの、メッシュの孔径の変更によって、上
記超音波の振幅の強度の調整による場合と同様、霧化粒
子径の大きさも変更されることとなる。
【0008】従って、一定の霧化粒子径で霧化量の調整
を可能ならしめるためには、連通孔の孔径を小さい軸体
を製造して、液体が吸い上げられるときの通路である連
通孔の流通部分の断面積を小さくすることで液体吐出口
へ吸い上げられる液体の量を変更する必要があった。し
かるに、一般に連通孔は、軸体にドリル、放電加工等に
より穿設して形成されるものゆえ、小さい孔径の連通孔
は穿設作業は困難であり、孔径の小さい軸体は製造し難
いという問題点を有していた。
【0009】そこで、本発明はこのような問題を解決す
べくなされたものであり、同じ軸体であっても連通孔の
流通部分の断面積を容易に変更することができ、しかも
容易に製造することのできる超音波ポンプを提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
すべくなされたものであり、本発明に係る超音波ポンプ
は、超音波発生手段24により発生される超音波で収容容
器内の液体を軸体10の液体吸込口14より吸引して、連通
孔16を介して液体吐出口12から吐出する超音波ポンプで
あって、前記連通孔16には挿通部材40が挿通されてなる
ことを特徴とする。
【0011】該構成からなる超音波ポンプは、超音波発
生手段24によって超音波を発生させることで、液体吸込
口14から液体が吸い込まれ、連通孔16を介して吸い上げ
られた液体を液体吐出口12から吐出せしめることができ
る。この際、液体吸込口14から液体吐出口12までの液体
の上昇は、挿通部材40が挿通され流通部分の断面積が小
さくなった連通孔16を介して行われる。従って、所望の
挿通部材40を挿通せしめることで連通孔16を所望の流通
部分の断面積に変更することができ、連通孔16の孔径を
変更することなく液体の性質等に応じて、的確に液体を
連通孔16内を上昇せしめることができる。
【0012】また、本発明において、挿通部材40が液体
吐出口12付近に内在させ、液体吸込口14付近に内在させ
ない構成を採用することもできるが、請求項2記載の如
く、少なくとも挿通部材40を液体吸込口14付近に内在さ
れるよう構成することが好ましい。該構成からなる請求
項2記載の超音波ポンプは、挿通部材40の外周面と液体
吸込口14の内面との毛細管現象等によって、液体吸込口
14における液体の吸い込みをより的確に行うことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明するが、まず、図1に示す如く、連通孔16を有する
軸体10に圧電素子24a,24b が締め付け手段であるボルト
20a,20b によって上下より締め付けられ外嵌着されてな
り、連通孔16の上方より棒状材40が挿通されてなる超音
波霧化装置を例にとり説明する。
【0014】前記軸体10は、図1に示すように、全体と
して上下方向に細長い円柱形状をなしている。該軸体10
の外周面中央部の上下両側に、前記ボルト20,20 を螺着
可能な上部雄ネジ部11a 及び下部雄ネジ部11b が夫々刻
設されてなる。
【0015】また、下部雄ネジ部11b に螺着されたボル
ト20の上面には、第一電極板22b 、下部圧電素子24b 、
第二電極板22a 、上部圧電素子24a 、第三電極板22c が
載上されてなる。該電極板22a,22b,22c 及び圧電素子24
a,24b は、軸体10に外嵌着されるように中央部に孔部が
穿設されてドーナツ状に形成されてなる。
【0016】そして、前記上下の雄ネジ部11a,11b に夫
々螺着される一対のボルト20,20 によって上下より挟圧
されて、圧電素子24a,24b の孔部の内側面は軸体10に圧
接されてなる。なお、かかる圧電素子24a,24b が当接す
る軸体10の内側面は絶縁処理が施されている。
【0017】さらに、前記収容容器は、霧化すべき液体
が充填されてなる容器本体30と、前記軸体10を装着する
ための装着座34とから構成されてなる。該容器本体30に
は、その上端開口部の内側周面に凹溝32が形成されてな
り、前記装着座34は、該凹溝32に内嵌着されて容器本体
30に取付けられてなる。
【0018】該装着座34の内面は、上下のボルト20,20
に夫々外嵌着されてなるリング状の固定子28が係止可能
に設けられてなり、且つ前記第一電極板22a 及び第二電
極板22b に夫々接続されるコード26,26 を貫通可能な孔
部が穿設されている。
【0019】なお、前記ボルト20,20 には、外周面に円
周方向に沿って周溝が形成されてなり、該周溝に前記固
定子28が嵌着されてなる。
【0020】前記軸体10の連通孔16は、孔径が1.0m
mで、液体吐出口12から液体吸込口14にかけて軸方向に
沿って形成されてなる。
【0021】また、該連通孔16の下端部の液体吸込口14
は、収容容器内の液体内に浸されてなる。
【0022】さらに、該液体吸込口14は、連通孔16より
下方にかけてテーパー状に拡がり大径に設けられてな
る。
【0023】また、前記液体吐出口12は、連通孔16より
も幅広に形成されてなり、該液体吐出口12にはメッシュ
13が内嵌着されて取付けられてなる。該メッシュ13の中
央部には、前記棒状材40を挿通可能な孔部13a が形成さ
れてなる。
【0024】前記棒状材40は、外径が0.3mmで、液
体吐出口12のメッシュ13の孔部13aから挿入して、下端
部42が液体吸込口14から突出され折り曲げられてなる。
また、棒状材40の上端部44は、円形状に丸められてな
り、該上端部が落下を防止すべく軸体10に係止可能な係
止部44として構成されてなる。
【0025】このように、棒状材40は、円形の上端部44
(係止部)がメッシュ13(被係止部)に係止されて、下
方への落下が防止されてなり、また液体吸込口14より突
出して折り曲げられた下端部42によって、上方への離脱
が防止されてなる。
【0026】上記構成からなる超音波霧化装置にあって
は、上下の電極板22a,22b に矩形波電圧、正弦波電圧等
の交番電圧をかけると、圧電素子24a,24b が振動(伸
縮)することとなる。
【0027】そして、この圧電素子24a,24b の振動は共
振により拡大して軸体10の液体吸込口14に伝達され、軸
体10の液体吸込口14から超音波が発生して、連通孔16内
部の液体が上方に押し上げられる。
【0028】また、連通孔16内の液体には、その周囲の
超音波の表面波によっても上方に持ち上げられる力が生
じ、これによって連通孔16内の液体が吸い上げられる。
【0029】そして、このようにして吸い上げられた液
体は、液体吐出口12において超音波の放射圧によってメ
ッシュ13を通して細かい霧状となり吐出せしめられるこ
ととなる。
【0030】かかる超音波霧化装置にあっては、連通孔
16に棒状材40が液体吐出口12から液体吸込口14にかけて
挿通され、連通孔16の流通部分の断面積は連通孔16の孔
部面積から棒状材40の断面積を差し引いた面積となるの
で、連通孔16の流通部分の断面積を極めて小さくするこ
とができ、これにより液体の吸引に必要な流通部分の断
面積を形成して、的確に液体の霧化を可能ならしめる。
特に、棒状材40が液体吸込口14に内在されてなるので、
液体吸込口14の内面と棒状材40の外面とによる毛細管効
果によって、液体吸込口14における液体の吸い込みがよ
り的確に行われる。
【0031】また、棒状材40を挿通することで連通孔16
の流通部分の断面積を狭くできるので、連通孔16自体の
孔径を大きく製造することができる。
【0032】さらに、一種の軸体10を製造しておき、該
軸体10の連通孔16に挿通する棒状材40の太さ等を適宜調
整することで、液体の種類等、使用目的に応じて適宜同
一種の軸体を使用することができる。
【0033】また、棒状材40は、軸体10に液体吐出口12
より挿入され上端部44(係止部)がメッシュ13(被係止
手段)に係止されることにより、軸体10に極めて簡易に
取付けることができる。
【0034】しかも、棒状材40は液体吸込口14より突出
した下端部42が折り曲げられてなるので、液体の流出等
に伴って上方へ不用意に離脱することもない。
【0035】上記実施形態の超音波霧化装置は、上記構
成からなり上述の利点を有するものであったが、本発明
はこれに限定されるものではなく、連通孔16に挿通部材
40が挿通されてなるものであれば良く、上記実施形態の
如く液体吐出口12から液体吸込口14にかけて内在するよ
うに挿通されてなるものに限定されない。
【0036】また、上記実施形態にあっては連通孔16が
軸体10の軸方向(上下方向)に沿って設けてなるが、例
えば、連通孔16を途中で側方に屈曲せしめてL字状に形
成して、液体吐出口12を軸体の側方に設けるものであっ
ても、本発明の意図する範囲内である。
【0037】さらに、上記実施形態において棒状材から
なる挿通部材40を、液体吐出口12から挿入せしめて、軸
体10に取付けるものについて説明したが、本発明はこれ
に限定されるものでなく、液体吸込口14から挿入されて
なるものも本発明の意図する範囲内である。
【0038】例えば、図2に示すように、挿通部材40と
して弾性を有するものを採用して、該挿通部材40が中央
部で屈曲した屈曲部46を有するよう構成して、該挿通部
材40の一端45と屈曲部46と挿着部47とが連通孔16の内壁
面を押圧するように、連通孔16内部に挿通せしめること
により、連通孔16に挿通部材40を取付けることもでき
る。なお、図2に示す棒状材40も下端部が屈曲されてな
り、液体の流出に伴って上方へ移動しないように構成さ
れてなる。
【0039】また、図3に示すように、復元力を有する
挿通部材40を折曲部48で二つ折りにして連通孔16に挿通
して、連通孔16の内壁面と該挿通部材40の二箇所で当接
せしめて、連通孔16に取付けることも可能である(請求
項4)。なお、図3において、液体吸込口14より突出さ
れてなる折曲部48は、連通孔16の孔径よりも大径となる
ように折り曲げられてなり、上方への離脱が防止されて
なる。上記の如く二つ折りにされた挿通部材40を採用す
るならば、流通部分の断面積はさらに小さくすることが
できる。
【0040】なお、上記請求項4記載の超音波ポンプに
あっては、挿通部材40を二つ折りするものに限定され
ず、三つ折り等するものであっても良く、また連通孔16
の内壁面と挿通部材40との当接する箇所も二箇所に限定
されるものではない。
【0041】さらに、挿通部材40を液体吸込口14から挿
入して取付ける方法としては、図4に示すように挿通部
材40が液体吸込口14側より挿入され、該挿通部材40は下
端部42が螺旋状に捲回されて収容容器に支持されてなる
ものであっても良い(請求項5)。該構成を採用するこ
とにより、挿通部材40を、液体吸込口14付近に内在した
状態で容易に取付けることができる。しかも、液体吐出
口12にメッシュ13を設けた場合にあっても該メッシュに
挿通部材40を挿通するための孔部を穿設する等の構造を
採用する必要がなく、液体吐出口12における構造の複雑
化も防止し得る。また、連通孔16がL字状に屈曲され
て、液体吐出口12が軸体10の側方に設けられてなる場合
であっても、挿通部材40を軸体10に容易に取付けること
ができるという利点を有する。
【0042】尚、図4においては、挿通部材40の下端部
42を曲げて収容容器30に支持されるよう構成したが、請
求項5記載の超音波ポンプにあっては下端部42を曲げる
ことは必須の要件ではない。但し、挿通部材40の下端部
42を曲げて収容容器30に支持されるよう構成することが
好ましく、これにより、挿通部材40を安定して連通孔16
に挿通せしめておくことができる利点を有する。さら
に、図6に示すように収容容器の底部31に凹部31a を設
け、該凹部31a に挿着部材40を内嵌着せしめるならば、
より安定した状態で挿通部材40を挿通せしめておくこと
ができる。
【0043】なお、かかる請求項5記載の発明は、収容
容器の容器本体30に支持されてなるものに限定されるも
のではなく、例えば図5に示すように収容容器の装着座
34に支持されるものであっても、請求項5記載の発明の
意図する範囲内である。かかる図5に示す装着座34は下
端部34a が円筒形状で突設されて挿通部材40の取付部と
して構成されてなり、該取付部34a の内面に、螺旋状に
捲回されてなる挿通部材40の一端が内嵌着により取付け
られてなるものである。このように、容器本体30に取付
けられる装着座34に、挿通部材40を取付けるならば、容
器本体30から軸体10を離脱するに際して、挿着座34とと
もに軸体10を離脱することで、挿通部材40を連通孔16よ
り離脱せしめる必要がない。
【0044】さらに、上記実施形態においては、液体吸
込口14が連通孔16より下方にかけてテーパー状に拡がり
大径に設けられてなるものについて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、連通孔16と同径のも
の、或いは連通孔16よりも小径に形成されてなるもので
あっても本発明の意図する範囲内である。但し、挿通部
材40を液体吸込口14より挿入する場合にあっては、請求
項6記載の如く、液体吸込口14が連通孔16よりテーパ状
に拡がり大径に設けられてなる構成(図2乃至6参照)
を採用することが好ましく、該構成を採用することによ
りテーパに沿って挿通部材40を挿入することができ、挿
通部材40の挿通を容易に行える。
【0045】また、本発明にあっては請求項7記載の如
く挿通部材40の下端部が収容容器の底部に近接せしめら
れてなる構成を採用することが好ましく、該構成を採用
することにより収容容器内の液体が少なくなっても液体
の吸い込みが可能となり、収容容器内の液体の残量を少
なくすることができる(図4及び図6参照)。つまり、
液体吸込口14と収容容器の底部との間は、一般に、液体
が通過する必要性並びに超音波の反射波による液体の吸
い込みへの影響を避けるために一定の隙間を要する。従
って、上記請求項7記載の構成を採用することにより、
収容容器内の液体が少なくなった場合に、残存する液体
は、挿通部材40の下端部が収容容器の底部に近接されて
なるので、該挿通部材40の周囲において表面張力により
盛り上がり、これにより収容容器内の液体が減少しても
液体吸込口14より液体を吸い込むことができるという利
点を有するのである。
【0046】なお、請求項7記載の発明において、図4
及び図6に示す如く挿通部材40の一端である下端部が収
容容器本体30の底部と当接せしめられてなるものに限定
されるものではなく、収容容器の底部に近接せしめら
れ、収容容器内の液体が少なくなった場合にも液体を吸
い込むことができるよう構成されてなるものであれば、
請求項7記載の発明の範囲内である。但し、請求項7記
載の発明にあっては、挿通部材40の一端である下端部が
収容容器本体30の底部と当接せしめられてなるものが好
ましく、これにより、収容容器内の液体の残量をより少
なくすることができる利点を有する。
【0047】しかも、請求項7記載の如く挿通部材40の
下端部が収容容器の底部に近接せしめられてなる場合、
挿通部材40の下端部を捲回或いは折り曲げる等によって
挿通部材40の外周面同士を近接せしめることも可能であ
り、これにより毛細管現象を利用して少なくなった液体
を吸い込み易くすることもできる。
【0048】さらに、上記実施形態に於いては挿通部材
40の下端部42を折り曲げてなるものについて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではない。但し、図
1乃至図6に夫々示す如く挿通部材40の下端部42を液体
吸込口14より突出せしめる場合には、該下端部42(突出
端部)を折曲げることが好ましく(請求項8)、これに
より液体の流出等に伴って挿通部材40が上方へ不用意に
離脱することもない。
【0049】また、収容容器は、図6に示すように、底
部31が液体吸込口14の下部に向けて下方に傾斜されてな
るものであることが好ましく、これにより収容容器内の
液体の残量をより少なくすることができる利点を有す
る。特に液体の残量をさらに減少させるには、図6に示
す如く収容容器の底部31の液体吸込口14の下部に凹部31
a を設け、挿通部材40の下端部を該凹部31a に当接(近
接)せしめることが好ましい。
【0050】さらに、本発明において、液体吐出口12を
連通孔16よりも幅広に形成するものに限定されるもので
なく、図3及び図7に示すように連通孔16と同一径に設
けることも適宜設計変更可能であり、メッシュ13も必須
の要件ではない。
【0051】また、メッシュ13を液体吐出口12に設ける
場合であっても、上記実施形態の如く連通孔16よりも幅
広に形成された液体吐出口12に内嵌着されるものに限定
されず、図7及び図8に示すように、メッシュ13を軸体
10の液体吐出口12上に載置せしめて、該メッシュ13を上
方より覆うように外嵌着部材15によって固定して取付け
ることもできる。なお、該外嵌着部材15は中央部に孔が
穿孔されてなる。
【0052】さらに、上記実施形態においては挿通部材
40として棒状材を例にとり説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば、平板状の部材、又は
平板状の部材を短手方向に巻いてパイプ状に形成した部
材、若しくは同様に短手方向に巻いて端部同士を継ぎ目
なく接合して円筒形状に成形されたパイプ状の部材等で
あっても本発明の意図する範囲内である。但し、本発明
において、上記の如き棒状材40より挿通部材40を構成す
ることが、製造の面等から好ましい。
【0053】しかも、本発明にあっては連通孔16に一の
挿通部材40が挿通されてなるものに限定されるものでな
く、例えば液体吐出口12と液体吸込口14とから夫々挿通
部材40,40 を挿入せしめるものであっても本発明の意図
する範囲である。
【0054】また、挿通部材40を液体吐出口12より挿入
した場合にあっては、挿通部材40の軸体10への取付方法
は上記実施形態の方法に限定されるものでなく、適宜の
方法を採用することができる。
【0055】例えば、図7に示すように液体吐出口12よ
りも径の大きいメッシュ13の中央下端部より挿通部材40
を突設せしめて、該メッシュ13を外嵌着部材15によって
固定して、挿通部材40を取付けることもできる。このよ
うに、液体吐出口12よりも径の大きい部材(メッシュ1
3)に挿通部材40を一体的に設けておくことにより、挿
通部材40を下方への落下を防止しつつ容易に連通孔16に
挿通せしめることができる。なお、図7において、挿通
部材40は外嵌着部材15により上方への抜け止めがなされ
てなる。
【0056】また、図8に示すように挿通部材40が略L
字状となるよう上端部を屈曲せしめて係止部44を形成せ
しめて、液体吸込口12を連通孔16よりも大径として軸体
10に被係止手段を形成して、挿通部材40の係止部44を軸
体10の被係止手段に係止せしめることにより、挿通部材
40の落下を防止した状態で挿通部材40を取付けることも
できる。なお、図8において、挿通部材40は、外嵌着部
材15で固定されたメッシュ13によって上方への抜け止め
がなされてなる。
【0057】さらに、挿通部材40を液体吐出口12より挿
入する場合にあっても、挿通部材40を図2と同様に中央
部で屈曲せしめて連通孔の内壁面を押圧するように取付
けることもでき、また、挿通部材40を図3と同様に二つ
折りにして連通孔16に挿通せしめて、連通孔の内壁面に
当接せしめて取付けることもできる。
【0058】しかも、本発明に係る超音波ポンプは、超
音波発生手段24により発生される超音波で収容容器30内
の液体を軸体10の液体吸込口14より吸引して、連通孔16
を介して液体吐出口12から吐出するものであれば良く、
必ずしも一対の圧電素子24a,24b によるものに限定され
るものではない。また、超音波発生手段として圧電素子
を採用する場合にあっても、上記実施形態の如く一対の
ものに限定されず、一の圧電素子より超音波を発生すべ
く構成することも可能である。
【0059】
【発明の効果】叙上の様に、本発明に係る超音波ポンプ
は、連通孔に挿通部材が挿通されてなるので、周波数、
液の特質等に応じて挿通する挿通部材の太さ等を適宜調
整することにより、所望の連通孔の断面積、つまり液体
を連通孔を上昇せしめるに適した断面積を得ることがで
き、これにより液体の流出量をも調整可能にする効果を
有する。
【0060】このように、液の特質等に応じて挿通部材
の太さ等を適宜調整することで連通孔の流通部分の断面
積を変更しうるものであるので、使用目的によって挿通
部材を変更することにより一種の軸体を多種の目的のポ
ンプとして使用することができるという効果を有する。
【0061】また、本発明に係る超音波ポンプにあって
は、挿通部材により連通孔の流通部分の断面積が狭くさ
れてなるゆえ、連通孔に挿通部材を挿通していないもの
に比して、連通孔自体の孔径を大きく製造することがで
き、軸体の製造コストの低減が図られるという効果を有
する。
【0062】しかも、連通孔の孔径を小さくして連通孔
に挿通部材を挿通せずに流通部分の断面積を同一とした
ものに比して、本発明に係る超音波ポンプは、液体が流
通する通路には連通孔の内壁のみならず挿通部材の外周
面も存在するので、毛細管現象による液体の吸い上げ効
果は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の超音波ポンプを示す断面側
面図。
【図2】他実施形態の超音波ポンプを示す断面側面図。
【図3】他実施形態の超音波ポンプを示す断面側面図。
【図4】他実施形態の超音波ポンプを示す断面側面図。
【図5】他実施形態の超音波ポンプを示す断面側面図。
【図6】他実施形態の超音波ポンプを示す断面側面図。
【図7】他実施形態の超音波ポンプを示す要部拡大断面
側面図。
【図8】他実施形態の超音波ポンプを示す要部拡大断面
側面図。
【符号の説明】
10…軸体、11a,11b …雄ネジ部、12…液体吐出口、13…
メッシュ、13a …孔部、14…液体吸込口、15…外嵌着部
材、16…連通孔、20…ボルト、22a,22b,22c …電極板、
24…超音波発生手段、24a,24b …圧電素子、26…コー
ド、28…固定子、30…容器本体、31…底部、31a …凹
部、32…凹溝、34…装着座、40…棒状材(挿通部材)、
42…下端部(突出端部)、44…上端部(係止部)、45…
一端、46…屈曲部、47…挿着部、48…折曲部

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波発生手段(24)により発生される超
    音波で収容容器内の液体を軸体(10)の液体吸込口(14)よ
    り吸引して、連通孔(16)を介して液体吐出口(12)から吐
    出する超音波ポンプであって、前記連通孔(16)には挿通
    部材(40)が挿通されてなることを特徴とする超音波ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記挿通部材(40)が少なくとも液体吸込
    口(14)付近に内在されてなる請求項1記載の超音波ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 前記連通孔(16)は軸体(10)の軸方向に沿
    って設けられ、前記挿通部材(40)は連通孔(16)に液体吐
    出口(12)側より挿入されてなり、且つ該挿通部材(40)に
    は連通孔(16)の下部に落下しないように軸体(10)に係止
    可能な係止部(44)が形成されてなる請求項1又は2記載
    の超音波ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記挿通部材(40)は少なくとも二つ折り
    された状態で連通孔(16)に挿通されてなり、挿通部材(4
    0)は連通孔(16)の内壁面と少なくとも二箇所で当接して
    なる請求項1又は2記載の超音波ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記挿通部材(40)は連通孔(16)に液体吸
    込口(14)側より挿入されてなり、且つ該挿通部材(40)は
    下端部が、前記液体吸込口(14)が浸される液体の収容容
    器に支持されてなる請求項1又は2記載の超音波ポン
    プ。
  6. 【請求項6】 前記液体吸込口(14)は、連通孔(16)より
    テーパ状に拡がり大径に設けられてなる請求項4又は5
    の何れかに記載の超音波ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記挿通部材(40)の下端部が、収容容器
    の底部に近接して設けられてなる請求項1乃至6の何れ
    かに記載の超音波ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記挿通部材(40)の液体吸込口(14)より
    突出した突出端部(42)が、折曲げられてなる請求項1乃
    至7の何れかに記載の超音波ポンプ。
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