JP2982879B2 - シャトル弁 - Google Patents

シャトル弁

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JP2982879B2
JP2982879B2 JP3086122A JP8612291A JP2982879B2 JP 2982879 B2 JP2982879 B2 JP 2982879B2 JP 3086122 A JP3086122 A JP 3086122A JP 8612291 A JP8612291 A JP 8612291A JP 2982879 B2 JP2982879 B2 JP 2982879B2
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pressure
passage
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pressure passage
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好美 長谷川
秀志 小岩井
義健 米窪
晋 成田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一対の圧力通路のう
ち、高圧側の圧力を選択するシャトル弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られているシャトル弁は、弁
本体1にハウジング2を螺合するとともに、このハウジ
ング2に形成した一方の通路3を弁本体1に形成した一
方の圧力通路4に連通させ、他方の通路5を同じく弁本
体1に形成した他方の圧力通路6に連通させている。そ
して、この通路3、5間にはボール7を介在させ、通路
3、5の圧力のうち高い圧力を高圧選択通路8に導くよ
うにしている。上記構成において、一方の圧力通路4を
通路3に連通させるのにランド9を必要とするし、他方
の圧力通路6を通路5に連通させるのにランド10を必
要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにした従来
のシャトル弁では、ランド9、10を形成しなければな
らないので、その分加工数が多くなる。しかも、そのハ
ウジング2を弁本体1に螺合しているのでネジ加工も必
要となるという問題があった。この発明の目的は、組み
付けが簡単で加工工数も少なくてすむシャトル弁を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、弁本体に設
けた組込みスペースに、軸線方向に移動可能でしかも周
囲に多少のガタ付きを持たせたプレート弁体を組込むと
ともに、このプレート弁体の一方の側面を平坦面とし、
他方の側面を上段と下段とからなる階段面とする一方、
平坦面に対応する位置に一方の圧力通路を開口させ、階
段面の上段に対応する位置に他方の圧力通路を開口さ
せ、下段に対応する位置に高圧選択通路を開口させた点
に特徴を有する。
【0005】
【作用】この発明は、上記のように構成したので、一方
の圧力通路の圧力が他方の圧力通路の圧力よりも高くな
ると、その高圧の作用でプレート弁体が押されて他方の
圧力通路をふさぐ。そして、高圧側の圧力通路の圧油
は、プレート弁体が移動して形成されたすき間を通って
高圧選択通路に導かれる。ただし、プレート弁体に形成
した階段面側が高圧の作用で押し付けられたときには、
その高圧側の圧力通路の圧油が、上記すき間から階段面
の下段部分を経由して高圧選択通路に導かれる。
【0006】
【発明の効果】この発明のシャトル弁によれば、従来の
ようにランドを加工しなくてもよいし、しかもネジ加工
も必要ない。したがって、加工工数が少ない分だけ、コ
ストを低く押さえることができる。しかも、構成が簡単
なので、より一層コストダウンに貢献することができ
る。
【0007】
【実施例】図1、図2に示した実施例は、2つに分割し
た弁本体11a、11bのうち、一方の弁本体11aに
平面楕円形の凹部からなる組込みスペース12を形成し
ている。この組込みスペース12には、プレート弁体P
を組込むが、このプレート弁体Pの形状は図2に示すと
おりである。すなわち、プレート弁体Pは上記組込みス
ペース12よりも少し小さい相似形にするとともに、そ
の一方の側面を平坦面13とし、他方の側面を階段面1
4としている。この階段面14は、上段14aと下段1
4bとからなる。そして、プレート弁体Pを組込みスペ
ース12に組込んで、両弁本体11a、11bを重ねあ
わせたとき、プレート弁体Pが軸線方向に移動できるよ
うにしている。
【0008】上記一方の弁本体11a側には一方の圧力
通路15を形成しているが、この圧力通路15の開口は
プレート弁体Pの平坦面13と対向させている。また、
他方の弁本体11b側には他方の圧力通路16と高圧選
択通路17とを形成している。この他方の圧力通路16
の開口は階段面14の上段14aと対向させ、高圧選択
通路17の開口は下段14bに対向させている。したが
って、下段14bに対向した高圧選択通路17は、プレ
ート弁体Pが軸方向に移動しても、常時開口した状態を
保つことになる。
【0009】次に、この実施例の作用を説明する。い
ま、プレート弁体Pに両圧力通路15、16からの圧力
が作用すると、このプレート弁体Pは、いずれか高圧の
作用で一方の側に押し付けられる。例えば、一方の圧力
通路15側の圧力が高ければ、図1に示すようにプレー
ト弁体Pは他方の弁本体11b側に押し付けられる。こ
の図1の状態では、一方の圧力通路15が開口して、他
方の圧力通路16が閉じられる。したがって、一方の圧
力通路15の圧油は、すき間L及び下段14bを経由し
て高圧選択通路17に導かれる。
【0010】反対に、他方の圧力通路16側の圧力が高
ければ、プレート弁体Pが図1の下側に押し付けられる
ので、今度は、上記すき間Lとは反対側にすき間が形成
される。したがって、この他方の圧力通路16の圧油
は、このすき間及び下段14bを経由して高圧選択通路
17に導かれる。
【0011】なお、この実施例においては、プレート弁
体Pと組込みスペース12とを楕円形にしたが、例え
ば、四角形でも三角形でもよいものである。要は、この
プレート弁体Pが回ってしまって、下段14bと高圧選
択通路17の開口との対応関係がずれなければ、どのよ
うな形状であってもよい。したがって、その回り止め機
能が十分であれば円形でもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を示す断面図である。
【図2】プレート弁体の斜視図である。
【図3】従来のシャトル弁の断面図である。
【符号の説明】
11a 弁本体 11b 弁本体 12 組込みスペース 13 平坦面 P プレート弁体 14 階段面 14a 上段 14b 下段 15 圧力通路 16 圧力通路 17 高圧選択通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 晋 神奈川県相模原市麻溝台一丁目12番1号 カヤバ工業株式会社 相模工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 11/044

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体に設けた組込みスペースに、軸線
    方向に移動可能でしかも周囲に多少のガタ付きを持たせ
    たプレート弁体を組込むとともに、このプレート弁体の
    一方の側面を平坦面とし、他方の側面を上段と下段とか
    らなる階段面とする一方、平坦面に対応する位置に一方
    の圧力通路を開口させ、階段面の上段に対応する位置に
    他方の圧力通路を開口させ、下段に対応する位置に高圧
    選択通路を開口させてなるシャトル弁。
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