JP2982624B2 - 部品のギャップ計測方法および部品の傾き計測方法 - Google Patents
部品のギャップ計測方法および部品の傾き計測方法Info
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- JP2982624B2 JP2982624B2 JP6181272A JP18127294A JP2982624B2 JP 2982624 B2 JP2982624 B2 JP 2982624B2 JP 6181272 A JP6181272 A JP 6181272A JP 18127294 A JP18127294 A JP 18127294A JP 2982624 B2 JP2982624 B2 JP 2982624B2
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- gap
- component
- liquid
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- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギャップの調整や、傾
きの調整が必要な光学部品等のギャップ計測方法および
部品の傾き計測方法に関する。
きの調整が必要な光学部品等のギャップ計測方法および
部品の傾き計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、マイクロメータ、ノギ
ス等を使用し、調整を行う必要のある光学部品等の各点
の厚み、傾きをあらかじめ測定した後、基準となる面の
平面出しを行い、原点を決める。その後、調整を行う必
要のある光学部品等の各点を外部から間接的に測定し、
計算によってギャップ量や傾きを計算しながら、ギャッ
プの調整や傾きの調整を行っていた。
ス等を使用し、調整を行う必要のある光学部品等の各点
の厚み、傾きをあらかじめ測定した後、基準となる面の
平面出しを行い、原点を決める。その後、調整を行う必
要のある光学部品等の各点を外部から間接的に測定し、
計算によってギャップ量や傾きを計算しながら、ギャッ
プの調整や傾きの調整を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術では、光学部品のギャップ、傾きを直接
測定することができないため、一度、光学部品の基準と
なる面の平面出しを行った後、更に調整を行う必要のあ
る部品を外側から間接的に測定し、計算によってギャッ
プ量や傾きを計算して求めなけらばならず、測定前の事
前準備に時間をかける必要があった。また、高価なセン
サ等を必要とし、構成が複雑であるばかりでなく、高価
であった。
ような従来技術では、光学部品のギャップ、傾きを直接
測定することができないため、一度、光学部品の基準と
なる面の平面出しを行った後、更に調整を行う必要のあ
る部品を外側から間接的に測定し、計算によってギャッ
プ量や傾きを計算して求めなけらばならず、測定前の事
前準備に時間をかける必要があった。また、高価なセン
サ等を必要とし、構成が複雑であるばかりでなく、高価
であった。
【0004】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、部品間のギャップや傾きを直接測定す
ることにより相対的なギャップ量を測定することがで
き、したがって、基準平面の調整が不要となり、測定時
間を短縮することができ、しかも、容易に調整すること
ができ、また、簡単な構成で低コスト化を図ることがで
きるようにした部品のギャップ計測方法および部品の傾
き計測方法を提供することを目的とするものである。
するものであり、部品間のギャップや傾きを直接測定す
ることにより相対的なギャップ量を測定することがで
き、したがって、基準平面の調整が不要となり、測定時
間を短縮することができ、しかも、容易に調整すること
ができ、また、簡単な構成で低コスト化を図ることがで
きるようにした部品のギャップ計測方法および部品の傾
き計測方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、体積のわかった液体を使用
し、部品間に挟み込み、押しつぶすことにより生じる形
状変化を外部より捕らえ、形状を推測することによりギ
ャップを直接測定するようにしたものである。
の本発明の技術的手段は、体積のわかった液体を使用
し、部品間に挟み込み、押しつぶすことにより生じる形
状変化を外部より捕らえ、形状を推測することによりギ
ャップを直接測定するようにしたものである。
【0006】上記目的を達成するための本発明の他の技
術的手段は、体積のわかった液体を使用し、部品間に挟
み込み、押しつぶすことにより生じる形状変化を外部よ
り捕らえ、形状を推測することにより平面の傾きを求め
るようにしたものである。
術的手段は、体積のわかった液体を使用し、部品間に挟
み込み、押しつぶすことにより生じる形状変化を外部よ
り捕らえ、形状を推測することにより平面の傾きを求め
るようにしたものである。
【0007】そして、上記部品の傾き計測方法におい
て、平面上の複数箇所に液体を配し、各点での部品間の
ギャップを測定し、各点間の距離と高さの差を求めるこ
とができる。
て、平面上の複数箇所に液体を配し、各点での部品間の
ギャップを測定し、各点間の距離と高さの差を求めるこ
とができる。
【0008】
【作用】したがって、本発明によれば、体積のわかった
液体を部品の基準面と、被測定部品との間に配し、挟み
込んで押しつぶすことによって生じる形状変化を外部よ
り捕らえて形状を推定することにより、部品間のギャッ
プを測定し、演算を行うことにより、部品間のギャップ
や傾きを求めることができる。
液体を部品の基準面と、被測定部品との間に配し、挟み
込んで押しつぶすことによって生じる形状変化を外部よ
り捕らえて形状を推定することにより、部品間のギャッ
プを測定し、演算を行うことにより、部品間のギャップ
や傾きを求めることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0010】図1(a)、(b)は本発明の一実施例に
おける部品のギャップ計測方法並びに傾き計測方法を示
す原理説明図である。
おける部品のギャップ計測方法並びに傾き計測方法を示
す原理説明図である。
【0011】図1(a)、(b)において、11はベー
スとなる部品、12はそのギャップ調整を行うための基
準面である。13は部品11の基準面12との間でギャ
ップを管理される必要のある被測定光学部品である。1
4はディスペンサであり、体積のわかった非圧縮性の液
体15を滴下する。このディスペンサ14は基準面13
の各測定点上に配置される。16はCCDであり、光学
部品13の外部から基準面12の各点に滴下された液体
15の外形輪郭形状を捕らえる。このCCD16によっ
て得られた液体15の外形輪郭形状からCPUにより接
着剤の外形形状を測定し、部品11と13の各点におけ
るギャップや傾きを計算によって求め、その結果を使用
し、光学部品13の基準面12に対する状態を求める。
スとなる部品、12はそのギャップ調整を行うための基
準面である。13は部品11の基準面12との間でギャ
ップを管理される必要のある被測定光学部品である。1
4はディスペンサであり、体積のわかった非圧縮性の液
体15を滴下する。このディスペンサ14は基準面13
の各測定点上に配置される。16はCCDであり、光学
部品13の外部から基準面12の各点に滴下された液体
15の外形輪郭形状を捕らえる。このCCD16によっ
て得られた液体15の外形輪郭形状からCPUにより接
着剤の外形形状を測定し、部品11と13の各点におけ
るギャップや傾きを計算によって求め、その結果を使用
し、光学部品13の基準面12に対する状態を求める。
【0012】以上の構成において、以下、光学部品のギ
ャップ並びに傾き計測方法について説明する。
ャップ並びに傾き計測方法について説明する。
【0013】まず、図1(a)に示すように、ディスペ
ンサ14により基準面12の各測定点上に液体15を滴
下する。次に、測定、すなわち、調整を行う必要のある
光学部品13を図1(b)に示すように、液体15の上
に乗せ、基準面12との間で液体15を押しつぶす。そ
の際、液体15は非圧縮性であるので、体積が変わらず
に形状だけが変化する。その形状変化を外部よりCCD
16によって捕らえ、形状を推定する。そして、CPU
を使用して演算を行い、各点での基準面12に対するギ
ャップと傾きを求める。
ンサ14により基準面12の各測定点上に液体15を滴
下する。次に、測定、すなわち、調整を行う必要のある
光学部品13を図1(b)に示すように、液体15の上
に乗せ、基準面12との間で液体15を押しつぶす。そ
の際、液体15は非圧縮性であるので、体積が変わらず
に形状だけが変化する。その形状変化を外部よりCCD
16によって捕らえ、形状を推定する。そして、CPU
を使用して演算を行い、各点での基準面12に対するギ
ャップと傾きを求める。
【0014】形状推定の一例としては、図2(a)、
(b)に示すように、基準面12上で押しつぶされた接
着剤17の形状を、円錐形の先端がカットされた截頭円
錐形状で推定し、ギャップを求める。ここで、ギャップ
量をh、液体15の体積をV(既知の値)、接着剤17
の基準面12と接している直径をR、光学部品13と接
触している直径をrとすると、ギャップ推定は、次の推
定式で求められる。
(b)に示すように、基準面12上で押しつぶされた接
着剤17の形状を、円錐形の先端がカットされた截頭円
錐形状で推定し、ギャップを求める。ここで、ギャップ
量をh、液体15の体積をV(既知の値)、接着剤17
の基準面12と接している直径をR、光学部品13と接
触している直径をrとすると、ギャップ推定は、次の推
定式で求められる。
【0015】
【数1】
【0016】また、推定形状の他の例として、図3
(a)、(b)に示すように、接着剤17が押しつぶさ
れて球帯となった形状で推定した場合には、ギャップ量
をh、液体の体積をV、接着剤17の基準面12と接し
ている直径をa、光学部品13と接触している直径をb
とすると、ギャップ推定は、次の推定式で求められる。
(a)、(b)に示すように、接着剤17が押しつぶさ
れて球帯となった形状で推定した場合には、ギャップ量
をh、液体の体積をV、接着剤17の基準面12と接し
ている直径をa、光学部品13と接触している直径をb
とすると、ギャップ推定は、次の推定式で求められる。
【0017】
【数2】
【0018】ここで、図4に示すように、接着剤17を
基準面12上の3角形の頂点に位置するように3点に滴
下し、各点での高さを求める。そして、各点での高さの
差を求め、3点間の距離lで割って3直線を決定し、平
面を求めることにより、次式で傾きを求めることができ
る。
基準面12上の3角形の頂点に位置するように3点に滴
下し、各点での高さを求める。そして、各点での高さの
差を求め、3点間の距離lで割って3直線を決定し、平
面を求めることにより、次式で傾きを求めることができ
る。
【0019】
【数3】
【0020】また、図5に示すように、接着剤17を基
準面12上の四隅の4点に滴下し、各点での高さの差を
求め、各点間の距離lを使用し、図4の場合と同様の考
え方でその中の3点を使用し、次式で4つの平面を求
め、その差を比較することで検討平面度等の測定精度を
得ることができる。
準面12上の四隅の4点に滴下し、各点での高さの差を
求め、各点間の距離lを使用し、図4の場合と同様の考
え方でその中の3点を使用し、次式で4つの平面を求
め、その差を比較することで検討平面度等の測定精度を
得ることができる。
【0021】
【数4】
【0022】図6に示すように、接着剤17を1点だけ
滴下した場合でも、図6、図7に示すように、基準面1
3との接触側の中心Oと、光学部品13側の接触側の中
心O′との偏芯度合いを見ることで形状を推定し、次式
によりその点におけるギャップおよび傾きを推定するこ
とができる。
滴下した場合でも、図6、図7に示すように、基準面1
3との接触側の中心Oと、光学部品13側の接触側の中
心O′との偏芯度合いを見ることで形状を推定し、次式
によりその点におけるギャップおよび傾きを推定するこ
とができる。
【0023】
【数5】
【0024】なお、液体に水等を使用することにより、
調整後に液体を蒸発させ、跡を残さないようにすること
ができる。
調整後に液体を蒸発させ、跡を残さないようにすること
ができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、部
品間のギャップや傾きを直接測定することができるの
で、部品単体での予備測定、基準面の原点出しが不要と
なるので、計測時間を短縮することができる。しかも、
ギャップや傾きを直感的に捕らえやすいので、その結果
を使用しての調整が容易となる。また、高価なセンサ等
を使用する必要がなくなるので、簡単な構成で、低コス
ト化を図ることができる。
品間のギャップや傾きを直接測定することができるの
で、部品単体での予備測定、基準面の原点出しが不要と
なるので、計測時間を短縮することができる。しかも、
ギャップや傾きを直感的に捕らえやすいので、その結果
を使用しての調整が容易となる。また、高価なセンサ等
を使用する必要がなくなるので、簡単な構成で、低コス
ト化を図ることができる。
【図1】(a)は本発明の一実施例における部品のギャ
ップ計測方法および部品の傾き計測方法を示し、液体を
部品の基準面上に滴下した状態の側面図 (b)は同計測方法を示し、液体を部品間に挟み込んで
押しつぶし、CCDにより外形形状を捕らえている状態
の側面図
ップ計測方法および部品の傾き計測方法を示し、液体を
部品の基準面上に滴下した状態の側面図 (b)は同計測方法を示し、液体を部品間に挟み込んで
押しつぶし、CCDにより外形形状を捕らえている状態
の側面図
【図2】(a)は同計測方法における形状推定によるギ
ャップ測定例を示す平面図 (b)は同ギャップ測定例を示す斜視図
ャップ測定例を示す平面図 (b)は同ギャップ測定例を示す斜視図
【図3】(a)は同計測方法における形状推定によるギ
ャップ測定例を示す平面図 (b)は同ギャップ測定例を示す斜視図
ャップ測定例を示す平面図 (b)は同ギャップ測定例を示す斜視図
【図4】同計測方法における傾き測定の一例を示す平面
図
図
【図5】同計測方法における傾き測定の他の例を示す平
面図
面図
【図6】(a)は同計測方法におけるギャップと傾きの
測定例を示す平面図 (b)は同計測方法を示す斜視図
測定例を示す平面図 (b)は同計測方法を示す斜視図
11 部品 12 基準面 13 光学部品 14 ディスペンサ 15 液体
Claims (3)
- 【請求項1】 体積のわかった液体を使用し、部品間に
挟み込み、押しつぶすことにより生じる形状変化を外部
より捕らえ、形状を推測することによりギャップを直接
測定する部品のギャップ計測方法。 - 【請求項2】 体積のわかった液体を使用し、部品間に
挟み込み、押しつぶすことにより生じる形状変化を外部
より捕らえ、形状を推測することにより平面の傾きを求
める部品の傾き計測方法。 - 【請求項3】 平面上の複数箇所に液体を配し、各点で
の部品間のギャップを測定し、各点間の距離と高さの差
を求める請求項2記載の部品の傾き計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6181272A JP2982624B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 部品のギャップ計測方法および部品の傾き計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6181272A JP2982624B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 部品のギャップ計測方法および部品の傾き計測方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0843037A JPH0843037A (ja) | 1996-02-16 |
JP2982624B2 true JP2982624B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=16097802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6181272A Expired - Fee Related JP2982624B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 部品のギャップ計測方法および部品の傾き計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2982624B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-02 JP JP6181272A patent/JP2982624B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0843037A (ja) | 1996-02-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |