JP2982505B2 - 電波シール装置の製造法 - Google Patents

電波シール装置の製造法

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公彦 樋笠
満男 海老澤
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/76Prevention of microwave leakage, e.g. door sealings
    • H05B6/763Microwave radiation seals for doors

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波加熱装置の電波シ
ール装置の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より高周波加熱装置には、加熱中に
高周波が庫外へ漏洩しないように扉の加熱庫に接する側
の外周全周に電波シール装置がほどこされている。
【0003】従来の電波シール装置は図9に示すように
箱曲げ板1にスリット2を有するスリットバン3を溶接
しチョーク溝を形成したものであった。しかしこの構成
では溶接するさいにスリットバン3が斜めに取り付けら
れたり図10に示すA寸法の精度が悪くなり特開昭63
−221585号公報第9図に示す通り、電波漏洩を招
く危険性があった。また溶接するための管理、技術、工
数が必要であり経費の上昇を招き価格の上昇につながっ
ていた。
【0004】そのため図11に示すような電波シール装
置(特許昭63−216287号公報)が考えられてい
る。図11に示すように周縁箱曲部4は扉5の周縁部に
断面溝状に箱曲げされ、断面L字状に2段に折曲げされ
た折り返し部6は周縁箱曲部4の先端部に延設され、ス
リット7は折り返し部6と周縁箱曲部4の外側にわたっ
て形成され扉5の周縁箱曲部4の長手方向に対して横方
向に多数規則的に形成されている。折り返し片8はスリ
ット7により隔てられ規則的に多数配設されたものであ
り、各折曲段部位置には周縁箱曲部4の長手方向にそれ
ぞれ長穴9が設けられている。
【0005】そしてこの扉の製造法はまず図12に示す
ように材料である板材10の周囲に規則的に配設された
スリット7を介して多数の突出物12を規則的に形成
し、この突出物12にはそれぞれ外側と内側に2列の横
方向の長穴9a、9bをあける。次に突出物12内側の
鎖線abcが折曲げ部となるように板材10をプレス機
等により押圧し、突出部12の内側の周縁部を断面溝状
に箱曲げ成型する。その後図13に示すように板材10
の溝13が形成されてる方の面でかつ鎖線eの真下部に
金型14を配設し突出部12の鎖線14の上方を図中左
方から右方に向けて金型15を介して押圧する。すると
鎖線eの突出部12が折曲げられる。つぎに金型14を
除去し図14に示すように突出部12の鎖線dの上方を
図中左方から右方に向けて金型15を介して押圧力す
る。このようにして断面L字状の折返し部6が周縁折曲
部4の先端に形成され溶接作業が不要となり1枚の板材
より電波シール装置ができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成ではでスリット7間のピッチを小さくし折り返し片8
の周縁箱曲部4の長手方向に対する幅を小さくすると、
折り返し辺8の幅に対する長穴9a、9bの端から折り
返し片8の周縁箱曲部4の長手方向の端までき距離の比
が大きくなり、製造上突出物12の鎖線dより上方を金
型15を介して押圧するとき金型14が配設されていな
いため周縁箱曲部4がスリット7ととなりのスリット7
の間でスリット7の根元より図中左から右に曲がるよう
になっていた。しかしながらこのスリット7ととなりの
スリット7のピッチは一段に電波シールに及す影響が大
きくピッチが小さい方が良いとされているため性能の良
い電波シール装置を製造するにはこの製造法では障害と
なる課題があった。
【0007】そこで本発明はスリットとスリットのピッ
チが小さいくなっても一枚の板材より電波シール装置を
容易に製造できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで前記目的を達成す
るために本発明は、扉のL字状の折り返し部にスリット
を設けかつスリットにより分割されたL字状の折り返し
部の折り返し片の折曲げ段部位置の片方あるいは両方に
丸穴を設けるにあたって、板材の周囲にスリットを介し
て多数の突出物を形成し、この突出部の折曲げ段部位置
の方向あるいは両方に丸穴をあけ、前記突出部内側の周
縁部を断面溝状に箱曲げした後に、各突出物の前記折り
返し片の周縁長手方向の幅より広い角穴を折り返し片の
数具備し、角穴と角穴の間の柱部が前記スリットの幅の
最小値より大きい金型を、前記箱曲げした溝の中に折り
返し片と同期するように配設して、前記各突出部の先端
側のL字状の折曲げを行い、次に内側のL字状の折曲げ
を行い、断面コの字状の溝を形成し電波シール装置を製
造するものである。
【0009】
【作用】本発明の電波シール装置の製造法は、周縁箱曲
部の溝の中に金具を配設することによりスリットのピッ
チが小さくなっても、突出部を折曲げるときに金型があ
るために周縁箱曲げ部がスリットと、となりのスリット
との間で曲がることなく電波シール装置が製造できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例における電波シール
置の製造法について図面とともに説明する。
【0011】図1に示すように、周縁箱曲部16は扉1
7の周縁部に断面溝状に箱曲げされ、断面L字状に2段
に折曲げされた折り返し部18は周縁箱曲部16の先端
部に延設され、スリット19は折り返し部18と周縁箱
曲部16の外側にわたって形成され扉17の周縁箱曲部
16の長手方向に対して横方向に多数規則的に形成され
ている。内側折り返し片20と先端折り返し片21はス
リット19により規則的に配設されたものであり、内側
折り返し片20の折曲段部位置には丸穴22が設けられ
ている。また先端折り返し片21の周縁箱曲部16の長
手方向の幅23は丸穴22と内側折り返し片20の周縁
箱曲部16の長手方向の端20a、20bの距離、2
4、25をたしたものと同じぐらいである。
【0012】本実施例では、内側折り返し片20と先端
折り返し片21の折曲段部位置に長穴を設けた場合に比
べ円のRが大きくなり丸穴22と内側折り返し片の端2
0a、20bの間での応力集中が分散され、内側折り返
し片20の折曲段部での強度が大きくなるものである。
【0013】なおスリット19や折り返し片20の配列
は必ずしも規則的でなくてもよい。次に本実施例の電波
シール装置の製造法を図面とともに説明する。
【0014】図2に示すようにまず材料である板材26
の周囲に、規則的に配設された例えば幅が3mのスリッ
ト19を介して多数の突出部27を規則的に形成する。
このスリット巾19は実用的には2mm以上、20mm
以下が好ましい。これはスリット巾19が2mmより小
さくなると、この部分に挿入される金型40の柱部38
の強度が不足するためである。また、20mmを越える
とこの部分から電波が漏洩する恐れがあるからである。
この突出物27には丸穴22が設けられている。また図
3に示すように突出物27の折曲げ位置には溝28、2
9が形成されている。次に図4に示す突出部27の内側
の鎖線30、31、32が折曲部となるように板材26
をプレス等により押圧し、突出物27内側の周縁部を断
面溝状の箱曲げする。その後図5に示すように突出部2
7の幅35より幅36が広い角穴37を突出物27の数
だけ有し角穴と角穴の柱部38がスリット19の幅39
の最小値3mより広い金型40を箱曲げした板材26の
溝41の中に突出物27と角穴37が同期するように配
設する。次に図6に示すよに金型40を角穴37の下端
42が突出物27の1段目の折曲げ位置34になるよう
に金型40を移動し、箱曲げした板材26の外側に突出
物27の幅と同じ幅の金型43を突出部27に当てる。
【0015】突出部27と金型43が同期するよう配設
して図6に示すように44を支点として金型43を回転
する。そうすると突出部27の1段目の折曲げ位置34
で突出部27が折り曲げられる。次に図7に示すように
1段目が折曲げられた板材26を2段目の折り曲げ位置
33が金型40の角穴37の下端42になるように上に
移動し、1段目の折曲げと同様に金型43を44を支点
とて回転し、2段目の折曲げを行う。そうすると図8に
示すように断面コの字状の溝が形成されるその後金型4
0は溝45の内側へ移動し、そして断面コの字状の板材
26が下に移動し、断面コの字状の板材26がとりだせ
る。したがって1枚の板材26よりプレス加工及び折曲
加工することによりスリット19のピッチが短かくなっ
ても周縁折曲部16が傾くことなく電波シール装置を容
易に製造することができ、溶接作業が不要となり、従来
必要とされていた別途のスリットバン等が不要となり部
品点数が1枚の板材のみでよいことになる。
【0016】
【発明の効果】以上のように電波シール装置の製造法に
おいては、周縁箱曲部の溝の中に金具を配設することに
よりスリットのピッチが小さくなっても、突出部を折曲
げるときに金型があるために周縁折曲げ部がスリットと
となりスリットの間で曲がることなく電波シール性能の
良い電波シール装置を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における電波シール装置の要
部斜視図
【図2】本発明の1実施例における電波シール装置の製
造工程における板材の正面図
【図3】図2のI−II断面図
【図4】本発明の1実施例における電波シール装置の製
造工程における箱曲げ部の断面図
【図5】本発明の1実施例における電波シール装置の製
造工程における金型、箱曲げ部の斜視図
【図6】本発明の1実施例における電波シール装置の製
造工程における金型、箱曲げ部の断面図
【図7】本発明の1実施例における電波シール装置の折
曲げ工程の断面図
【図8】本発明の1実施例における電波シール装置の製
造工程における板材取り出しの断面図
【図9】従来の電波シール装置の斜視図
【図10】従来の電波シール装置の断面図
【図11】従来の他の電波シール装置の斜視図
【図12】従来の他の電波シール装置の製造法の板材の
正面図
【図13】従来の他の電波シール装置の製造工程の断面
【図14】従来の他の電波シール装置の製造工程の断面
【符号の説明】
16 周縁折曲部 17 扉 18 折り返し部 19 スリット 20 内側折り返し片 21 先端折り返し片 22 丸穴 26 板材 27 突出部 37 角穴 38 柱部 40 全型 41 溝 43 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−216287(JP,A) 実開 昭62−140759(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体内に食品を収納して加熱する加熱室と
    前記加熱室に高周波を放射する高周波発生装置と前記加
    熱室に食品の出し入れを行なう開口部を開閉自在に取付
    けられ、周縁部が断面溝状に箱曲げされ、溝形状がコの
    字状になるように先端が2段にL字状に折曲げられ、箱
    曲げ外壁およびL字状の折り返し部に周縁長手方向に対
    して横方向に多数のスリットを有する電波シール装置を
    具備する扉において、前記扉のL字状の折り返し部にス
    リットを設け、かつスリットにより分割されたL字状の
    折り返し部の折り返し片の折曲げ段部市の片方あるいは
    両方に丸穴を設けるにあたって、板材の周囲にスリット
    を介して多数の突出物を形成し、この突出部の折曲げ段
    部位置の片方あるいは両方に丸穴をあけ、前記突出部内
    側の周縁部を断面溝状に箱曲げした後に、各突出物の前
    記折り返し片の周縁長手方向の幅より広い角穴を折り返
    し片の数だけ具備し、角穴と角穴の間の柱部が前記スリ
    ットの幅の最小値より大きい金型を、前記箱曲げした溝
    の中に折り返し片と同期するよう配設して、前記各突出
    部の先端側のL字状の折曲げを行い次に内側のL字状の
    折曲げを行い断面のコの字状の溝を形成することを特徴
    とした電波シール装置の製造法。
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