JP2982402B2 - 光通信装置 - Google Patents
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Description
信装置に関し、特に受信側で受信信号を容易に等化でき
る光通信装置に関する。
入電流を信号源で変調して強度変調信号を得て、伝送路
である光ファイバを伝送し、PINダイオード等の光電
変換素子を用いた光受信器で受信する強度変調−直接検
波通信装置が主に用いられている。この通信装置では光
ファイバの損失が最低となる波長帯である1.5μm帯
伝送において、ギガビット以上の伝送速度で通信を行う
と光ファイバの分散の影響を受け伝送後に大きな品質劣
化を生じることが知られている(M.Shikada
et al.“Long−distance Giga
bit−Range Optical Fiber T
ransmission Experiments E
mploying DFB−LD’s and InG
aAs−APD’s”IEEE,Journal of
LightwaveTechnology,Vol.
LT−5,No.10,pp.1488−1497)。
このため、最近では変調信号光のスペクトル拡がり量を
低減化する方向として、外部変調器を用いた伝送の検討
も盛んとなっている(S.K.Korotky et
al.“8−Gb/s Transmission E
xperimentover 68 km of Op
tical Fiber using aTi:LiN
bO3 External Modulator”IE
EE,Journal Lightwave Tech
nology,Vol.LT−5,No.10,pp.
1505−1509)。
では、送信信号が占める帯域が直接変調の場合に比較し
て非常に小さい。このため、高密度の波長多重あるいは
周波数多重の実現が容易となり、将来期待される技術と
なっている。
幅器による直接増幅中継系の検討も盛んとなってきてい
る(S.Yamamoto et al.,“516k
m2.4Gb/s Optical Fiber Tr
ansmission Experiment usi
ng 10 SemiconductorLaser
Amplifiers and Measuremen
t of Jitter Accumulation”
17 th ConferenceonIntegra
ted Optics and Optical Fi
berCommunication,Postdead
line Papers 20 PDA−9)。このよ
うな直接増幅中継系では、損失を補償して伝送可能距離
を延長できるため、超長距離の伝送可能性が期待され
る。そしてこのような超長距離伝送では、上述の光ファ
イバの分散の影響による受信波形の歪は伝送可能距離に
制限を与える主要因となる。
も、信号は電波の強度、周波数の両者を用いて伝送する
ため、伝送後の波形歪は生じるが、マイクロ波通信では
強度、周波数の両者を受信するため、受信後に適当なフ
ィルタを用いて波形等化することが可能となる。
側で光電界強度の包絡線を2乗して、強度成分のみ電気
信号として受信している。このため、伝送路で生じた歪
は、搬送波周波数を中心として折り返された形で、電気
信号に混入してくる。一方、伝送路の分散特性により上
側帯波と下側帯波とでは信号が受ける歪は異なっている
ため、電気信号の歪特性はきわめて複雑となる。通常の
等化器でこの歪を除去することは困難となる。
ザ光を送信信号a(t) で強度変調した時の光電界E(t)
は、 E(t) =[1+a(t) ]cos 2πft (1) f:搬送波周波数 と表される。ここで、送信信号a(t) をフーリエ展開す
ると
受信する。そこで、この信号の強度成分IDB(t) を計算
すると、
似している。
波長分散を有する伝送路を伝搬する場合を考える。この
とき、伝送後の光電界E(t) は
分IDA(t) を求めると、
を生じる原因となっている。
の源信号の強度信号に等化することを考えてみる。式
(5)において同一周波数成分の位相遅れ量では第2項
と第3項とで符号が反転している。このことは、下側帯
波で生じた位相遅れ歪が、IDA(t) では逆に位相進み歪
みとして現われることを示している。すなわち、(5)
式の受信信号を等化するためには、位相遅れ歪みψ(f+
nf0)と位相進み歪み−ψ(f−nf0)とを同時に等化する必
要がある。このため、(5)式の受信信号を一般によく
用いられる線形フィルタで等化することは困難である。
et alは、受信器の前部に光周波数領域での適当な
フィルタを挿入し、分散を補償する方式を提案している
(A.H.Gnauck et al.“Optica
l Equalization of Fiber C
hromatic Dispersionin 5−G
b/s Transmission System”,
1990 Optical Fiber Commun
ication Conference,Postde
adline paper,PD7)が、光フィルタの
波長特性を伝送路分散特性の逆特性に一致させることは
容易でないため充分な効果をあげるには至っていない。
用いた強度変調光通信システムにおいて、受信器側で電
気信号に復調後も、歪の等化が可能な光通信装置を提供
することを目的とする。
光と送信信号にもとづいて強度変調光信号を生成して光
ファイバ伝送路に送出する送信ユニットと、前記強度変
調光信号を前記光ファイバ伝送路から受信し前記送信信
号を再生する受信ユニットとから構成される光通信装置
であり、前記送信ユニットは: 前記搬送波光を生成する搬送波光生成手段と; 前記搬送波光を前記送信信号を用いて振幅変調し両側帯
波信号を生成する振幅変調手段と; 前記両側帯波信号から搬送波光成分と片側帯波光成分を
抽出し前記強度変調光として前記光ファイバ伝送路に送
出する送信手段と; から構成され、前記受信ユニットは:前記光ファイバ 伝送路から供給される前記強度変調光を
検波し電気信号を生成する手段と; 前記電気信号を等化し、前記送信信号を再生する等化手
段と; から構成されることを特徴とする強度変調を用いた光通
信装置を得ることができる。
号にもとづいて強度変調光信号を生成して光ファイバ伝
送路に送出する送信ユニットと、前記強度変調光信号を
前記光ファイバ伝送路から受信し前記送信信号を再生す
る受信ユニットとから構成される光通信装置であり、前
記送信ユニットは: 前記送信信号に一定の位相角だけ位相偏移を与えるとと
もに高周波成分を強調して制御信号を生成する手段と; 前記制御信号に基づき周波数変調した光を生成し、前記
搬送波光として出力する搬送波光生成手段と; 前記送信信号にもとづいて前記搬送波光を振幅変調し、
前記搬送波光成分と片側帯波光成分を前記光ファイバ伝
送路に出力する振幅変調手段と; から構成され、前記受信ユニットは:前記光ファイバ 伝送路から供給される前記強度変調光を
検波し電気信号を生成する手段と; 前記電気信号を等化し、前記送信信号を再生する等化手
段と; から構成されることを特徴とする強度変調を用いた光通
信装置を得ることができる。
分と搬送波光成分のみを、光ファイバなど分散特性の大
きな伝送路に送出し、受信側で受光素子で自乗検波した
後の電気信号を、線形フィルタで等化することを可能に
している。送信側で、たとえば下側帯波を除去して光フ
ァイバに供給すると、伝送路中での光電界E(t) は、
(4)式より E(t) =cos2πft+1/2 Σ an cos { 2πft+ 2πnf0t+ψ(f+nf0)} +1/2 Σ an ′sin { 2πft+ 2πnf0t+ψ(f+nf0)} (6) となる。この光電界を、受光素子で2乗検波して得られ
る電気信号IDA(t) は、 IDA(t) =1/2 +Σ an cos { 2πnf0t+ψ(f+nf0)} +Σ an ′sin { 2πnf0t+ψ(f+nf0)} (7) となる。この信号は各周波数成分毎の位相遅れか(5)
式の場合と異なり一定信号であるから、各周波数成分の
位相遅れを補償する線形フィルタで容易に等化すること
ができる。
する。図1は、送信ユニット100、光増幅器110,
120、光ファイバ115及び受信ユニット150を備
えてなる本発明の一実施例の光通信装置を示す。図1の
光通信装置において、発振波長1.55μm帯の単一軸
モード発振する半導体レーザ101は直流バイアス源1
02からの直流注入電流により搬送波光周波数f0 で発
振している。半導体レーザ101の出力光104は端子
103から入力される送信信号で駆動されたLiNbO
3 の外部変調器105で変調され、さらに片側側波帯信
号成分を遮断する光フィルタ107を通過した後、送信
信号光108となっている。送信信号光108のスペク
トルをスペクトルアナライザで測定した結果、図2のよ
うな搬送波200と片側側波帯201だけで構成される
単側波帯信号を得ることができた。このとき、抑圧され
た側波帯信号202は残留した側波帯信号201に比較
して20dB以上低下されていた。
分散である通常の光ファイバ115,125等を用いて
伝送した。この際、約50kmおきに光増幅器110,
120等を挿入して500kmの9段の非再生中継系を
構築した。
51で直接検波して強度信号成分を得、この信号を周波
数ごとに位相遅延量が調節できるアナログの線形フィル
タ152を用いて等化している。
両側の側波帯信号を同時に伝送した。このとき伝送後の
信号を光受信器151で自乗検波され出力された受信波
形は大きな波形間干渉を生じており、送信信号のマーク
スペースを正常に受信することができなかった。そこで
線形フィルタ152の周波数−位相特性を調節して波形
等化を行ったが、送信信号に近い波形に等化することは
不可能だった。
と伝送路の間に挿入し、片側側波帯信号を作り、この信
号を伝送した。この時も光受信器151で受信した受信
信号の符号間干渉量は両側側波帯信号を伝送した場合に
比較して小さかったとはいうものの10dB以上の大き
な感度劣化量を生じた。ここで線形フィルタ152を伝
送路の分散特性の逆特性に調節して波形等化を行ったと
ころ送信信号に近い波形に等化することができた。この
ときの感度劣化量は1dB程度であった。
る。たとえば、片側側波帯信号を作る方法としては、光
フィルタを用いる方法の他に、半導体レーザ光源への注
入電流を変調して半導体レーザから周波数変調光を出力
させ、この周波数変調光を送信信号で振幅変調すること
により、片方の側波帯を抑圧することができる。これが
本発明の第2及び第3の実施例である。
ような方法で片側波帯を抑圧するための条件について、
説明する。
周波数変調光を出力させるための駆動信号をb(t) と
し、送信すべき信号をa(t) とする。駆動信号b(t) が
零のときの、半導体レーザの発振周波数をfとすると、
駆動信号が与えられたときの半導体レーザの出力信号光
は、cos {2πft+∫b(t)dt }と表わされるので、こ
の半導体レーザの出力光を送信信号a(t) で強度変調し
て得られる信号光は、 E(t) =(1+a(t))cos {2πft+∫b(t)dt } (8) と表わされる。ここで、位相変調成分∫b(t)dtが
小さい場合には cos 〔∫b(t)dt 〕≒1, sin 〔∫b(t)dt 〕≒∫b(t)dt と近似できる。また、a(t)≪1と仮定すれば、 a(t) sin 〔∫b(t)dt 〕≒0 と近似できるので、(8)式は(9)式で近似できる。 E(t) =cos 2πft+a(t) cos 2πft−〔∫b(t)dt 〕sin 2πft (9) ここで、a(t) ,b(t) を(10)式のようにフーリエ級
数展開すると、
波数である。
5項までは上側側波帯成分f+f0 ,f+2f0 ,…,
f+nf0 ,…を、第6項から第9項までは下側側波帯成
分f−f0 ,f−2f0 ,…,f−nf0 ,…をそれぞれ
示している。ここで、φn =π/2としてみると、
を満足する信号b(t) を生成して、搬送波光をFM変調
し、さらに送信信号a(t) で振幅変調を行なえば、搬送
波光成分fと、下側帯波成分f−f0 ,f−2f0 ,
…,f−nf0 ,…のみをもつ信号を生成することができ
ることを示している。
する場合の送信信号a(t)と駆動信号b(t) との関係を
求める。(13)式及びφn =π/2を(10)式に代入す
ると、
(t) を生成するには、送信信号a(t) を微分するととも
に、各周波数成分毎にπ/2位相を進ませればよいこと
がわかる。このとき、(14)式に示されるように、搬送
波成分と下側帯波成分のみが得られる。
行なえば、送信信号a(t) を微分し、各周波数成分毎に
π/2位相を遅らせれば、(11) 式は
2f0 ,…,f+n f0,…のみが得られることがわか
る。
図である。図3において、発振波長1.55μm帯の単
一軸モードで発振する半導体レーザ102には直流バイ
アス源102からの直流注入電流が供給されている。さ
らに半導体レーザ101には、電圧電流変換回路(V/
I)220からの制御信号が重畳されている。半導体レ
ーザ101の出力光104は端子103より供給される
送信信号で駆動されたLiNbO3 の外部変調器105
で変調され送信信号光108となる。ここで制御信号
は、送信信号をイコライザ210を通過させ、さらに電
圧電流変換回路220で、電流に変換することで得てい
る。
子103より供給される送信信号を微分するとともに、
位相をπ/2遅らせることにより出力光信号108の下
側帯波を抑圧することができる。
のイコライザ210を用いている。図4では、伝送速度
5Gb/sの送信信号を、各々の通過帯域が0〜2GH
z,2〜4GHz,4kHz以上のフィルタ211,2
12,213を用いて3つの帯域に分離している。各フ
ィルタの出力は各々減衰器214,215,216に供
給される。また、減衰器214,215,216の出力
は、各々遅延回路217,218,219に供給され
る。この遅延回路217,218,219の遅延量は、
対応するフィルタの中心周波数において、π/2の位相
差を与えるように設定されている。また、微分特性は、
減衰器214,215,216の減衰量を調整すること
により容易に得られる。
ーザの発振周波数における周波数偏位量は、注入電流の
大きさのみならず、注入電流の周波数にも依存する。こ
の事実は、山本等が1981年6月にIEEE JOU
RNAL OF QUANTUM ELECTRONI
CS,Vol,QE−17に発表した論文“Coher
ent Optical fiber Transmi
ssionsystem”に記載されている。このイコ
ライザ210には、このような注入電流周波数−周波数
偏位量特性も補償する特性もあわせてもたせることが好
ましい。
て、まず半導体レーザ101に直流バイアス源102か
ら直流バイアス電流のみを加え、出力光104を端子1
03から供給される5Gb/sのランダムパターンで変
調した。その時の送信信号光108をスペクトルアナラ
イザで観測すると、搬送波光両側に左右対象の側波帯が
観測された。次に電圧電流変換回路220からの出力信
号を半導体レーザ101への注入電流に重畳した。ま
た、図4のイコライザにおける遅延回路217,21
8,219の遅延量を、対応するフィルタ211,21
2,213の中心周波数において、π/2となるよう調
整した。さらに可変減衰器214,215,216の減
衰量を微小に調節し、送信信号光108のスペクトルの
片側側波帯パワーを抑圧した。その結果、搬送波光と片
側側波帯だけで構成される単側波帯信号を得ることがで
きた。このとき、抑圧された側波帯信号は残留した側波
帯信号に比較して20dB以上低下していた。またこの
とき、減衰器214,215,216の減衰量は各々2
1.5dB,10.3dB,0.5dBであった。
た半導体レーザの注入電流周波数−周波数偏位量特性の
逆特性にほぼ等しいことが発明者により確認された。
は、下側帯波成分を抑圧する場合であった。すでに述べ
たとおり、本第2の実施例では、送信信号を微分すると
ともに、位相をπ/2進ませることにより、上側帯波を
抑圧することもできる。しかしながら、送信信号の位相
をπ/2進ませることは困難であるので、上側帯波を抑
圧する場合には、送信信号を逆にπ/2遅延させて外部
変調器105に供給すればよい。こうすることにより微
分された送信信号波形をπ/2進ませることができる。
これが以下に述べる本発明の第3の実施例である。
の実施例について説明する。第2の実施例と第3の実施
例とで異なる点は、前者がイコライザ210が送信信号
を微分するとともに位相をπ/2遅延させていたのに対
し、後者は図5のイコライザ510が送信信号を微分し
て得た微分信号のみを電圧電流変換回路220に供給す
るとともに、送信信号をπ/2だけ遅延させた遅延送信
信号を外部変調器105に供給している点である。この
相違により、第3の実施例では、送信信号を微分すると
ともに位相をπ/2進ませた信号を半導体レーザ101
に与えている。
す。イコライザ510には、図5の端子103から送信
信号が供給される。なおこの送信信号は5Gbit/s
ecの伝送速度である。この送信信号は3分岐されて、
各々は、通過帯域0〜2GHzの低域フィルタ511,
通過帯域2〜4GHzの帯域通過フィルタ512,通過
帯域4GHz以上の高域通過フィルタ513に供給され
る。フィルタ511,512,513の出力は各々減衰
器514,515,516に供給されるとともに、遅延
回路517,518,519に各々供給される。
減衰量は、各々図4の減衰器214,215,216の
減衰量と同一である。また遅延回路517,518,5
19の遅延量は、各々図4の遅延回路217,218,
219の遅延量と同一である。
算器601で加算され、図5の電圧電流変換回路220
に供給される。また、遅延回路517,518,519
の出力は加算器602で加算され、図5の外部変調器1
05に供給される。このようにして、イコライザ510
により微分された送信信号と、π/2だけ位相を遅延さ
れた送信信号が生成され、図5に示した第3の実施例に
より、上側帯波が抑圧された光信号を得ることができ
る。
して、マーク信号の送信信号波形が自乗余弦波の場合を
考える。このとき、送信信号波形は(10)式にて、a2 =
a3 =…=0,a′1 =a′2 =…=0とした場合に相
当し、 a(t) =a1 cos 2πf0 t (17) となる。このとき、(15)式は、
は、
号波形が自乗余弦波の場合は、送信信号のタイミングを
示す正弦波を、レベル調整及び位相調整を行なった上
で、注入電流として半導体レーザに供給することによ
り、上側帯波,下側帯波の一方を抑圧できることを示し
ている。なお、以上の説明はマーク信号が継続して出力
される場合についてであるが、この第4の実施例では、
送信信号がスペースの場合、外部変調器出力は無光とな
るので、以上の説明は一般性を損なうものではない。
において、半導体レーザ101には、加算器230経由
で直流バイアス電流が供給されている。また加算器23
0には、電圧電流変換回路220から周波数偏移制御信
号が供給されている。この周波数偏移信号は、クロック
源701から出力される送信信号の伝送速度(5Gb/
s)と同一周波数の正弦波を、減衰器702および遅延
回路703で振幅調整および位相調整をそれぞれするこ
とにより得ることができる。一方、端子103から供給
される送信信号におけるマーク信号は、変換回路704
で自乗余弦波に変換される。その送信信号におけるスペ
ース信号は、外部変調器105がほぼ無光となる直流値
に変換される。このマーク信号を自乗余弦波に変換する
ために変換回路704としては、伝送速度周波数の70
%の遮断周波数を有する低域通過フィルタを用いること
ができる。第4の実施例はこのようにして、下側帯波を
抑圧している。
03を削除し変換回路704と外部変調器105との
間、もしくは端子103と変換回路704との間に、遅
延回路703と同一遅延量をもつ遅延回路を設けること
もできる。これが第5の実施例であり、この実施例によ
り上側帯波のみを抑圧することができる。
について説明する。
102からバイアスを加える。このときクロック信号源
701からの出力信号を重畳しない状態に設定した。こ
の半導体レーザ101からの出力光104を強度変調す
るために、端子103からの5Gb/sのランダムパタ
ーンを直接外部変調器105に供給した。この時送信信
号光108をスペクトルアナライザで観測した結果、搬
送波の両側に左右対象の上側波帯及び下側波帯が観測さ
れた。
半導体レーザ101の注入電流を変調した。ここで可変
減衰器702の減衰量、可変遅延線703の遅延量を調
節することで片側側波帯をもう一方の側波帯のパワーに
比較して抑圧させることができた。この時、半導体レー
ザ101へ加えられている信号の位相および振幅は式(1
9)の条件とほぼ一致していた。またこの時の、片側側波
帯信号レベルはもう一方の片側側波帯のレベルに比較し
て20dB以上抑圧されていた。
ロック源701からは正弦波が供給されるものとして説
明したが、クロック源701から供給される信号は正弦
波に限られるものではなく、送信信号の伝送速度と同一
周波数の矩形波,三角波などでも信号波形の微分波形に
近い形であればすでに述べた第4の実施例とほぼ同等の
効果を得ることができる。この点は第5の実施例も同様
である。
る。送信信号としては、変調法として、送信信号速度は
5Gb/sに限らずこれ以上の10Gb/sでもこれ以
下の2Gb/sでも良い。また外部変調器としては半導
体の吸収型外部変調器を用いることもできる。また信号
光波長も1.5μmに限ることなく1.3μm帯でも良
いし、その他の波長でも良い。
ば、光ファイバ等の分散の大きな伝送路を介して受信さ
れた強度変調光を、受信側で二乗検波して復調された受
信信号を容易に等化することができる光通信装置が得ら
れる。
ラムを示す図。
の一具体例を示すブロック図。
示すブロック図。
Claims (8)
- 【請求項1】 搬送波光と送信信号にもとづいて強度変
調光信号を生成して光ファイバ伝送路に送出する送信ユ
ニットと、前記強度変調光信号を前記光ファイバ伝送路
から受信し前記送信信号を再生する受信ユニットとから
構成される光通信装置であり、 前記送信ユニットは: 前記搬送波光を生成する搬送波光生成手段と; 前記搬送波光を前記送信信号を用いて振幅変調し両側帯
波信号を生成する振幅変調手段と; 前記両側帯波信号から搬送波光成分と片側帯波光成分を
抽出し前記強度変調光として前記光ファイバ伝送路に送
出する送信手段と; から構成され、 前記受信ユニットは:前記光ファイバ 伝送路から供給される前記強度変調光を
検波し電気信号を生成する手段と; 前記電気信号を等化し、前記送信信号を再生する等化手
段と; から構成されることを特徴とする強度変調を用いた光通
信装置。 - 【請求項2】 搬送波光と送信信号にもとづいて強度変
調光信号を生成して光ファイバ伝送路に送出する送信ユ
ニットと、前記強度変調光信号を前記光ファイバ伝送路
から受信し前記送信信号を再生する受信ユニットとから
構成される光通信装置であり、 前記送信ユニットは: 前記送信信号に一定の位相角だけ位相偏移を与えるとと
もに高周波成分を強調して制御信号を生成する手段と; 前記制御信号に基づき周波数変調した光を生成し、前記
搬送波光として出力する搬送波光生成手段と; 前記送信信号にもとづいて前記搬送波光を振幅変調し、
前記搬送波光成分と片側帯波光成分を前記光ファイバ伝
送路に出力する振幅変調手段と; から構成され、 前記受信ユニットは:前記光ファイバ 伝送路から供給される前記強度変調光を
検波し電気信号を生成する手段と; 前記電気信号を等化し、前記送信信号を再生する等化手
段と; から構成されることを特徴とする強度変調を用いた光通
信装置。 - 【請求項3】 前記制御信号発生手段は、前記送信信号
の帯域を複数個の帯域に分割する複数個のフィルタ手段
と、各フィルタ手段に各々接続された複数個のレベル調
整手段と、各レベル調整手段の出力にそのレベル調整手
段に接続されているフィルタ手段の中心周波数における
前記一定の位相角に相当する遅延を与える複数個の遅延
手段と、前記複数個の遅延手段出力を加算し、前記制御
信号を生成する加算手段とから構成されることを特徴と
する請求項2に記載の光通信装置。 - 【請求項4】 前記制御信号発生手段は、前記送信信号
の帯域を複数個の帯域に分割する複数個のフィルタ手段
と、各フィルタ手段に各々接続された複数個のレベル調
整手段と、各レベル調整手段出力を加算して前記制御信
号を生成する第1の加算手段とから構成され、前記振幅
変調手段は、前記複数個のフィルタ手段に各々接続さ
れ、該フィルタ手段の中心周波数における前記一定の位
相角に相当する遅延を与える複数の遅延手段と、これら
複数の遅延手段出力を加算する第2の加算手段とを備
え、この第2の加算手段出力にもとづいて前記搬送波光
を振幅変調することを特徴とする請求項2に記載の光通
信装置。 - 【請求項5】 前記制御信号発生手段は、前記送信信号
の伝送速度と同一周波数の周期信号を生成する手段と、
前記周期信号のレベルを調節して出力するレベル調整手
段と、レベル調整手段出力に一定の遅延量を与え制御信
号を生成する遅延手段とから構成され、前記振幅変調手
段は、前記送信信号の中で少なくともマーク信号を自乗
余弦波形に変換する変換手段と、前記自乗余弦波形にも
とづいて前記搬送波光を振幅変調する変調器とから構成
されることを特徴とする請求項2に記載の光通信装置。 - 【請求項6】 前記周期信号は正弦波であることを特徴
とする請求項5に記載の光通信装置。 - 【請求項7】 前記制御信号発生手段は、前記送信信号
の伝送速度と同一周波数の周期信号を生成する手段と、
前記周期信号のレベルを調節し前記制御信号として出力
するレベル調節手段とから構成され、前記振幅変調手段
は、前記送信信号の少なくともマーク信号を自乗余弦波
形に変換する手段と、前記自乗余弦波形を遅延する遅延
手段と、この遅延手段の出力に応じて前記搬送波光を振
幅変調する変調器とから構成されることを特徴とする請
求項2に記載の光通信装置。 - 【請求項8】 前記周期信号は正弦波であることを特徴
とする請求項7に記載の光通信装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP3198510A JP2982402B2 (ja) | 1990-07-13 | 1991-07-12 | 光通信装置 |
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JP2-186331 | 1990-07-13 | ||
JP3198510A JP2982402B2 (ja) | 1990-07-13 | 1991-07-12 | 光通信装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2982402B2 true JP2982402B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=26503688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3198510A Expired - Lifetime JP2982402B2 (ja) | 1990-07-13 | 1991-07-12 | 光通信装置 |
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-
1991
- 1991-07-12 JP JP3198510A patent/JP2982402B2/ja not_active Expired - Lifetime
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