JP2982024B2 - 制御信号送信方法 - Google Patents

制御信号送信方法

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JP2982024B2
JP2982024B2 JP3126532A JP12653291A JP2982024B2 JP 2982024 B2 JP2982024 B2 JP 2982024B2 JP 3126532 A JP3126532 A JP 3126532A JP 12653291 A JP12653291 A JP 12653291A JP 2982024 B2 JP2982024 B2 JP 2982024B2
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signal
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control channel
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speed control
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昭宏 前原
周二 安田
誠蔵 尾上
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信方式におい
て、通信中の移動局と基地局が制御信号を送受する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移動局が通信中に、通信用物理チャネル
上で通信チャネルと制御チャネルを多重して信号伝送す
る方式の例として、周波数軸上で多重する方式と時間軸
上で多重する方式がある。本発明では、どちらの方式で
も本質的な違いがないため、以下時間軸上で多重するデ
ィジタル移動通信方式を例に説明する。
【0003】図5にディジタル移動通信方式での一般的
な通信用物理チャネルの構成を示す。図5(B)に示す
ようにキャリアを一定ビット毎にフレーム化し、各フレ
ームはフレームの先頭を識別するためのフレーム同期ワ
ード(FSW)、制御チャネルが低速か高速かを識別す
るための低/高速識別子(S/F)および信号伝送チャ
ネルから構成される。低速制御チャネルを使用する場合
には、図5(C)に示すように低/高速識別子を低速
(S)と設定して、信号伝送チャネルを通信チャネルと
制御チャネルに予め定められたビット数で時分割多重
し、通信信号および制御信号をそれぞれのチャネルで送
受する。また、高速制御チャネルを使用する場合には、
図5(D)に示すように低/高速識別子を高速(F)と
設定して、信号伝送チャネル全てを制御チャネルとして
制御信号を送受する。高速制御チャネルは、低速制御チ
ャネルに比べてフレームあたりの信号伝送容量が大きい
ので、同一長の制御信号を伝送する場合に少ないフレー
ム数で送受可能であり、短時間で制御信号の送受ができ
る。また移動通信特有の電界変動特性であるフェージン
グ下では、フレーム単位での信号欠落が品質劣化の主要
因であるため、信号送信に多くのフレームを費やす低速
制御チャネルに比べて信号非受信率が低くなる。一方、
低速制御チャネルは、通信チャネルに付随して送受され
るため、通信を継続しつつ制御信号の送受が可能であ
る。
【0004】このような信号構成をもつ従来の方式で
は、例えば、通信用物理チャネルへ移行してから通信を
開始するまでの間の制御信号や、通信を終了するときの
制御信号は高速制御チャネルで送受を行ない、通信中の
制御信号は低速制御チャネルを使用するというように、
通信用物理チャネルで送受を行なう制御信号は、信号毎
に低/高速どちらの制御チャネルで送受するかを予め決
めてある。
【0005】また一般に、ノード間で信号の授受を行な
うシステムにおいては、応答を期待する信号を送出する
場合には信号送出時にタイマを設定して、タイムアウト
するまでに応答がない場合には再度同じ信号を送出する
という再送制御を行なっている。特に無線区間のように
信号伝送信頼度の低い伝送路を使用している場合には、
相手ノードでの信号非受信の確率が高いため再送制御は
有効な手段である。これはディジタル移動通信方式にお
いても同様であるが、この再送制御を行なう場合、従来
方式では高速制御チャネルで送信した信号は再送時も高
速制御チャネルで、また低速制御チャネルで送信した信
号は再送時も低速制御チャネルで送信している。
【0006】上記の制御を行なう方式では、通信中の制
御信号を高速制御チャネルで送信する場合には、制御信
号送信の間、必ず通信が中断されてしまうという欠点が
ある。そのため、通信中の制御信号は低速の制御チャネ
ルで送信する方法が一般に採用されているが、この方法
では、無線区間の信号伝送状態が劣悪な場合に信号の非
受信率が高くなる。また、低速制御チャネルで送信した
信号の再送制御を行なった場合、再送された信号の非受
信率も高いため十分な再送制御の効果が得られず、また
信号伝送速度も遅いため再送の時間まで考慮すると信号
伝送に時間がかかり制御遅延が大きくなるという欠点が
ある。
【0007】また、ディジタル方式ではTDMA方式を
とる方法も採用されているが、この場合でも前述のフレ
ームをフレーム毎に1キャリア上に多重するだけで、本
方式と本質的には変わりない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、通信
中の移動局と基地局が制御信号を送受する際に、制御信
号受信率の低下を防止し、かつ通信が瞬断する確率を最
小限にすることが可能な移動通信方式を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、移動局と基地局間では、通信用物理
チャネルの信号伝送チャネル上に通信チャネルと低速制
御チャネルを多重して信号を送受する手順および信号伝
送チャネル全てを高速制御チャネルとして信号を送受す
る手順を備え、通信中に移動局および基地局で同時に該
手順のいずれか一方を選択して信号の送受を行なう移動
通信方式において、基地局および移動局で信号の受信状
態を測定する手段および受信品質を判定するしきい値を
備え、通信中に制御信号を送信する際に、信号送信先で
の信号受信状態がしきい値より良好な場合には低速制御
チャネルを選択し、信号受信状態がしきい値より劣悪な
場合には高速制御チャネルを選択する制御信号送信方法
にある。
【0010】本発明の別の特徴は、上記移動通信方式に
おいて、制御信号を再送する手段を備え、通信中に制御
信号を送信する際に、再送信号ではない場合には低速制
御チャネルを選択し、再送の場合には高速制御チャネル
を選択する制御信号送信方法にある。
【0011】
【作用】本発明は、通信中の移動局と基地局が制御信号
を送受する際に、受信側の信号受信状態によって使用す
る制御チャネルを選択することを特徴としている。従来
の技術とは信号毎に使用する制御チャネルを予め固定的
に決定しない点が異なる。
【0012】
【実施例】本発明における移動局および基地局の制御実
施例を示す。本実施例において無線区間の通信用物理チ
ャネルは図5に示す構成と同一である。
【0013】[実施例1]本発明の請求項1記載の制御
の実施例を以下に示す。図1に本発明実施例1における
基地局および移動局の送受信部構成を示す。図1におい
て、201は変調回路、202は復調回路、203は信
号のフレーム化のためのクロック発生器、204は制御
回路206からの高速/低速制御チャネルの指定により
通話部からの通信信号と制御部からの制御信号を多重
し、低/高速識別子、フレーム同期ワードを付与して無
線区間のフレームを構成する回路、205は無線区間の
信号からフレーム同期ワードを検出し、低/高速識別子
に基づきフレームを解体し、制御信号は制御部へ、また
通信信号は通話部へ出力する回路、206は制御部から
の指令によりフレーミング回路へ高速/低速制御チャネ
ルの指定を行なう回路、207は受信信号の受信レベル
やビット誤り率などの受信品質を測定して制御部へ報告
する回路である。この受信品質は、送信すべき他の制御
信号がない場合に常時、制御部から相手局の制御部へ低
速制御チャネルを利用して通知することにより、送信側
では受信側の最新の受信状態を把握できる。また、制御
部では受信品質を判定するためのしきい値を記憶してい
る。
【0014】本発明実施例における移動局および基地局
の制御部動作を、図2に示す制御部動作フローにしたが
って説明する。制御部では、通信用物理チャネルに移行
(10)して制御信号を送信する場合(12)、その信
号名から高速制御チャネルで送信すべきか、低速制御チ
ャネルで送信すべきかを判断する(14)。そして、高
速制御チャネルで送信すべき信号の場合は、制御回路2
06へ高速制御チャネルと指定し(18)、フレーミン
グ回路203へ送信信号を入力する。また、低速制御チ
ャネルの場合は、相手局から通知された受信状態を調べ
(16)、受信状態が良好な場合には低速制御チャネル
を指定し(20)、受信状態が劣悪な場合には高速制御
チャネルを指定する(18)。
【0015】以上のような制御を行なうことにより、受
信局で信号受信状態が良好な場合には低速制御チャネル
を利用することにより通信を中断することなく制御信号
を送受することが可能になり、また信号受信状態が劣悪
な場合には信号伝送信頼度の高い高速制御チャネルを利
用することにより信号の受信率低下を抑制することが可
能になる。
【0016】以上、受信品質を送信側へ通知して、送信
側でしきい値と受信品質を比較して使用する制御チャネ
ルを決定する場合を例に説明したが、受信側でしきい値
と受信品質を比較して使用すべき無線チャネルを送信側
に通知する方法でも同様の効果がある。
【0017】[実施例2]本発明の請求項2記載の制御
の実施例を以下に示す。図3に本発明実施例2における
基地局および移動局の送受信部構成を示す。図3におい
て、401は変調回路、402は復調回路、403は信
号フレーム化のためのクロック発生器、404は制御回
路406からの高速/低速制御チャネルの指定により通
話部からの通信信号と制御部からの制御信号を多重し、
低/高速識別子、フレーム同期ワードを付与して無線区
間のフレームを構成する回路、405は無線区間の信号
からフレーム同期ワードを検出し、低/高速識別子に基
づきフレームを解体し、制御信号は制御部へ、また通信
信号は通話部へ出力する回路、406は制御部からの指
令によりフレーミング回路へ高速/低速制御チャネルの
指定を行なう回路である。
【0018】本発明実施例における移動局および基地局
の制御部動作を、図4に示す制御部動作フローにしたが
って説明する。制御部では、通信用物理チャネルに移行
して(40)制御信号を送信する場合(42)、その信
号名から高速制御チャネルで送信すべきか、低速制御チ
ャネルで送信すべきかを判断する(44)。そして、高
速制御チャネルで送信すべき信号の場合は、制御回路4
06へ高速制御チャネルと指定し、フレーミング回路4
03へ送信信号を入力する(48)。また、低速制御チ
ャネルの場合は、その信号が再送か否かを判定して(4
6)、再送ではない場合には低速制御チャネルで送信し
(50)、再送の場合には高速制御チャネルで送信する
(48)。
【0019】以上のような制御を行なうことにより、無
線区間の信号伝送品質が良好で再送制御が実施されない
場合には、通信中の制御信号は通信を中断することなく
伝送され、再送制御が実施されるほど無線区間の信号伝
送品質が劣悪な場合には信頼度の高い信号伝送を行なう
ため、制御信号の受信率低下を抑制することが可能とな
る。
【0020】なお、本実施例では再送時に信号を一回送
出する場合を例に説明したが、再送制御を行なうほど無
線区間の信号伝送品質が劣悪な場合には、通信信号の非
受信率も高くなるため、制御信号伝送のための通信信号
非受信は伝送品質良好時に比べてその影響が小さいた
め、再送時には同一信号を高速制御チャネルにて多数回
連続的に送信して、制御信号の受信率低下を防止する方
法も有効である。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法により、通信中の移動局と
基地局が制御信号を送受する際に、低速制御チャネルで
は十分な信号受信率が得られない場合のみ高速制御チャ
ネルを使用することにより、制御信号受信率の低下を防
止し、かつ通信が瞬断する確率を最小限にすることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における移動局および基地局
の送受信装置構成を説明するための図である。
【図2】本発明の実施例1における移動局および基地局
の動作を説明するための制御フローである。
【図3】本発明の実施例2における移動局および基地局
の送受信装置構成を説明するための図である。
【図4】本発明の実施例2における移動局および基地局
の動作を説明するための制御フローである。
【図5】ディジタル移動通信方式での一般的な通信用物
理チャネルの構成を説明するための図である。
【符号の説明】
201,401 変調回路 202,402 復調回路 203,403 送信クロック 204,404 フレーミング回路 205,405 デフレーミング回路 206,406 制御回路 207 受信品質測定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾上 誠蔵 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−148925(JP,A) 特開 平2−274131(JP,A) 特開 平2−108332(JP,A) 特開 昭63−246048(JP,A) 特開 平1−132250(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/06 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動局と基地局間では、通信用物理チャ
    ネルの信号伝送チャネル上に通信チャネルと低速制御チ
    ャネルを多重して信号を送受する手順および信号伝送チ
    ャネル全てを高速制御チャネルとして信号を送受する手
    順を備え、通信中に移動局および基地局で同時に該手順
    のいずれか一方を選択して信号の送受を行なう移動通信
    方式において、基地局および移動局で信号の受信状態を
    測定する手段および受信品質を判定するしきい値を備
    え、通信中に制御信号を送信する際に、信号送信先での
    信号受信状態がしきい値より良好な場合には低速制御チ
    ャネルを選択し、信号受信状態がしきい値より劣悪な場
    合には高速制御チャネルを選択することを特徴とする制
    御信号送信方法。
  2. 【請求項2】 移動局と基地局間では、通信用物理チャ
    ネルの信号伝送チャネル上に通信チャネルと低速制御チ
    ャネルを多重して信号を送受する手順および信号伝送チ
    ャネル全てを高速制御チャネルとして信号を送受する手
    順を備え、通信中に移動局および基地局で同時に該手順
    のいずれか一方を選択して信号の送受を行なう移動通信
    方式において、制御信号を再送する手段を備え、通信中
    に制御信号を送信する際に、再送信号ではない場合には
    低速制御チャネルを選択し、再送の場合には高速制御チ
    ャネルを選択することを特徴とする請求項1記載の制御
    信号送信方法。
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