JP3394450B2 - 伝搬路特性推定装置 - Google Patents

伝搬路特性推定装置

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JP3394450B2 JP18416898A JP18416898A JP3394450B2 JP 3394450 B2 JP3394450 B2 JP 3394450B2 JP 18416898 A JP18416898 A JP 18416898A JP 18416898 A JP18416898 A JP 18416898A JP 3394450 B2 JP3394450 B2 JP 3394450B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速無線通信にお
ける伝搬路特性推定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速無線通信においては、フェージング
環境下の高効率的伝送が重要な課題である。伝搬路状態
が劣悪の間に、データを伝送しても再送ばかりになり、
送信制御が必要となる。そのため、フェージング環境下
の高効率的伝送において鍵となるのは、伝搬路特性の推
定精度である。
【0003】従来の伝搬路特性の推定方法としては、受
信レベルによる検出方法がある。その検出方法うち、無
線区間のフレーム毎にフレーム内の平均受信信号レベル
を求め、その値が判定値以下なら伝搬路状態の劣化と見
なす方法がある。
【0004】しかしながら、高速ディジタル伝送を行う
移動通信においては、周波数選択フェージングの影響を
無視できなくなり、多重波を構成する各到来波について
の遅延時間の広がりの影響により、波形ひずみを生ず
る。上述した受信レベルによる検出方法では、遅延波や
干渉波を分離して推定できないため、C/I(搬送波電
力対干渉電力の比)が低い場合やDelay Spread(遅延ス
プレッド)が大きい場合に正確な推定ができず、システ
ムが正しく動作しないことが報告されている。
【0005】受信レベルによる検出方法では、ある程度
送信成功率をアップすることができるが、逆にスループ
ットが減少してしまう。したがって、送信成功率とスル
ープットの両者間のバランスがうまく取れない。このた
め、受信レベルによる検出方法の推定精度はそれほど高
くない。
【0006】その他には、TDMA(時分割多重アクセ
ス)バーストのプリアンブルに挿入された変形M系列を
用いて遅延プロファイルを測定し、TDMA/TDD
(時分割複信)に基づく伝搬路の可逆性を用いて、次の
送信タイミングのC/N0(搬送波電力対雑音電力密度
比)と遅延スプレッド(到来する各電波を受信電力で重
みづけした、平均遅延時間差のまわりの2次モーメント
の平方根)を分離して推定する方法が提案されている。
この方法は、推定精度が比較的高いが、より複雑の処理
が予想される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伝搬路
特性の推定精度が低い場合、送信成功率とスループット
のバランスはうまく取れない。チャネルの有効利用を図
るため、高精度な伝搬路特性の推定方法が必要となる。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、送信成功率とスループットのバランスが取れてお
り、高精度に伝搬路特性を推定でき、チャネルの有効利
用を図ることができる伝搬路特性推定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の手段を講じた。本発明の伝搬路特性
推定装置は、受信信号におけるセル又はパケットの連続
CRCエラーを検査するCRC検査手段と、連続CRC
エラーが所定数以上になったときにデータ送信を一時的
に遅延させると共に、連続CRCエラーが所定数未満に
なったときにデータ送信を再開する送信制御手段と、を
具備する構成を採る。 本発明の伝搬路特性推定装置は、
送信制御手段が、遅延に厳しいデータ以外のデータのデ
ータ送信を遅延させる構成を採る。 本発明の通信端末装
置は、上記伝搬路特性推定装置を備えた構成を採る。
発明の基地局装置は、上記伝搬路特性推定装置を備えた
構成を採る。 本発明の無線通信システムは、上記通信端
末装置と、上記基地局装置と、を具備する構成を採る。
本発明の無線通信方法は、第1の無線通信装置からのデ
ータを受信する第1のチャネルにおける受信信号のセル
又はパケットの連続CRCエラーを検査する検査工程
と、第1の無線通信装置へデータを送信する第2のチャ
ネルでCRCエラーの検査結果を前記第1の無線通信装
置に送信する送信工程と、第2の無線通信装置からのC
RCエラーの検査結果に基づいて、連続CRCエラーが
所定数以上になったときにデータ送信を一時的に遅延さ
せると共に、連続CRCエラーが所定数未満になったと
きにデータ送信を再開する送信制御工程と、有する構成
を採る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の態様に係る伝搬路特性推
定装置は、受信信号におけるセル又はパケットの連続C
RCエラーを検査するCRC検査手段と、エラー検査結
果に基づいて送信制御を行なう送信制御手段と、を具備
する構成を採る。
【0011】この構成によれば、フレーム毎にCRCエ
ラーを検査するのではなく、セル又はパケット毎にCR
Cエラーを検査しているので、検査期間が短く、伝搬路
特性をCRCエラー検査に反映させることができる。こ
れにより、高精度で伝搬路特性を推定することができ
る。
【0012】本発明の態様に係る伝搬路特性推定装置
は、送信制御手段が、ユーザチャネルの送信チャネルに
一番近い受信チャネルのセル又はパケットについて連続
CRCエラーが所定数以上になったときに、データ送信
を一時的に遅延させる構成を採る。
【0013】この構成によれば、伝搬路状態がフェージ
ングの谷に落ち込んでいる間にデータ送信を行なわない
ように制御するので、伝搬路状態が良好であるときのみ
データ送信を行なうことができる。
【0014】本発明の態様に係る伝搬路特性推定装置
は、送信制御手段が、前記セル又はパケットについて連
続CRCエラーが所定数未満になったときに、データ送
信を再開する構成を採る。
【0015】この構成によれば、データの再送を行なう
ことなく、データ送信を行なうことができる。
【0016】本発明の態様に係る伝搬路特性推定装置
は、送信制御手段が、遅延の厳しいデータ以外のデータ
のデータ送信を遅延させる構成を採る。
【0017】この構成によれば、フェージングにより大
きく影響されるデータ送信の不必要な再送を防止するこ
とができる。
【0018】本発明の態様に係る無線通信方法は、第1
の無線通信装置からのデータを受信する第1のチャネル
における受信信号のセル又はパケットの連続CRCエラ
ーを検査する検査工程と、第1の無線通信装置へデータ
を送信する第2のチャネルでCRCエラーの検査結果を
前記第1の無線通信装置に送信する送信工程と、第2の
無線通信装置からのCRCエラーの検査結果に基づいて
データ送信を一時的に遅延させる送信制御工程と、を具
備する構成を採る。
【0019】この構成によれば、フレーム毎にCRCエ
ラーを検査するのではなく、セル又はパケット毎にCR
Cエラーを検査しているので、検査期間が短く、伝搬路
特性をCRCエラー検査に反映させることができる。こ
れにより、無線通信システムにおいて、高精度で伝搬路
特性を推定することができ、通信品質を向上させること
ができる。
【0020】本発明の態様に係る無線通信方法は、送信
制御工程で、ユーザチャネルの送信チャネルに一番近い
受信チャネルのセル又はパケットについて連続CRCエ
ラーが所定数以上になったときに、データ送信を一時的
に遅延させる構成を採る。
【0021】この構成によれば、伝搬路状態がフェージ
ングの谷に落ち込んでいる間にデータ送信を行なわない
ように制御するので、伝搬路状態が良好であるときのみ
データ送信を行なうことができ、無線通信システムにお
ける通信品質のさらなる向上を図ることができる。
【0022】本発明の態様に係る無線通信方法は、送信
制御工程で、前記セル又はパケットについて連続CRC
エラーが所定数未満になったときに、データ送信を再開
する構成を採る。
【0023】この構成によれば、データの再送は少な
く、データ送信を効率よく行なうことができる。
【0024】
【0025】本発明者らは、伝搬路特性の検出パラメー
タとしてCRC(Cyclic Redundancy Check)に着目
し、ユーザチャネルの送信チャネルに一番近い受信チャ
ネルの連続n個以上のセルCRCエラーを検出したこと
を伝搬路状態の劣化と見なすことにより、高精度で伝搬
路特性の推定を行なうことができることを見出し本発明
をするに至った。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る無線通信装置を備えた無線通信システムの
概略構成を示すブロック図である。図1において、基地
局側から入力された情報データは、基地局CRC付加部
108でCRCビットが付加されて基地局のデータ送信
部109から下りチャンネル110を使って送出され
る。この情報データは、移動局のデータ受信部111で
受信され、CRC検査部112でチェックされてデータ
受信端末へ転送される。
【0028】同時に、移動局の伝搬路劣化検出部113
において、下りチャネルのCRCエラーを監視し、伝搬
路状態の劣化を検出すると、直ちにその旨を送信制御部
114に知らせる。そして、送信制御部114より、デ
ータ送信部102に制御信号を送り、上りのデータ送信
を制限する。
【0029】一方、移動局側のユーザから入力されたデ
ータは、移動局のCRC付加部101でCRCビットが
付加されて移動局のデータ送信部102から上りチャン
ネル103を使って送出される。このデータは、基地局
のデータ受信部104で受信され、CRC検査部105
でチェックされて基地局の上位側(ネットワーク側)へ
転送される。
【0030】同時に、基地局の伝搬路劣化検出部106
において、上りチャネルのCRCエラーを監視し、伝搬
路状態の劣化を検出すると、直ちにその旨を送信制御部
107に知らせる。そして、送信制御部107より、デ
ータ送信部109に制御信号を送り、下りのデータ送信
を制限する。
【0031】次に、図2を用いて本発明の伝搬路特性推
定方法について説明する。図2は、上り/下りチャネル
201,202で使用するフレーム構成を示す図であ
る。そのうち、A,C及びUはそれぞれアクセスチャネ
ル203、制御チャネル204及びユーザチャネル20
5,206を表すものであり、RとTはそれぞれ受信と
送信の意味である。
【0032】ユーザ送受信チャネルにおいて、ATMセ
ルあるいはパケットなどのユーザ情報が伝送されている
とする。高速無線通信において、伝搬路状態が劣悪の間
には、データを伝送しても再送ばかりになり、送信制御
が必要となる。送信制御のために、もっとも重要なこと
は伝搬路特性の推定精度である。ここで、ユーザチャネ
ルの送信チャネルに一番近い受信チャネルの連続n個以
上のATMセル(あるいはパケット)のCRCエラーを
検出したことを伝搬路状態の劣化と見なし、伝搬路状態
の劣化を検出した後にデータ送信を制御し、エラーのな
いセルを検出すれば、その伝搬路状態劣化の終了を見な
して、データ送信を制御する。これにより、伝搬路特性
の高い推定精度が得られる。
【0033】具体的には、このシステムにおいては、伝
搬路劣化検出部113で、下りチャネル110の伝搬路
状態を検出する。この場合、伝搬路状態の検出は、移動
局で受信したデータのCRCエラーのセル数により行な
う。すなわち、図2に示すように、CRC検査部112
において、CRCエラーが検査され、伝搬路劣化検出部
113で、ユーザチャネルの送信チャネルに一番近い受
信チャネルの連続n個(nは適宜決定することができ
る)以上のATMセル(あるいはパケット)のCRCエ
ラーが検出されたときに、伝搬路状態が劣化した、フェ
ージングの谷であると判断する。伝搬路状態が劣化した
と判断されると、送信制御部114で送信部102を制
御して、データ送信を一時的に遅延させる。データ送信
を遅延させるために、遅延させるデータはメモリなどに
一時的に格納される。
【0034】一方、移動局側のユーザデータは、送信部
102から送信され、上りチャネル103で基地局の受
信部104で受信される。そして、受信されたユーザデ
ータについて、CRC検査部105でCRCエラーが検
査され、伝搬路劣化検出部106で、ユーザチャネルの
送信チャネルに一番近い受信チャネルの連続n個(nは
適宜決定することができる)以上のATMセル(あるい
はパケット)のCRCエラーを検出されたときに、伝搬
路状態が劣化した、フェージングの谷であると判断す
る。伝搬路状態が劣化したと判断されると、送信制御部
114で送信部109を制御して、データ送信を一時的
に遅延させる。
【0035】この送信制御は、データ送信のうち、音声
のような遅延の厳しいデータ以外のデータの送信を一時
的に停止させ、遅延させる。例えば、送信部において、
伝送レートを変えることなく、データを多重せずに、音
声のような遅延の厳しいデータのみを送信する。これに
より、フェージングにより大きく影響されるデータ送信
の不必要な再送を防止することができる。
【0036】また、送信制御部107,114は、伝搬
路状態が回復すると、例えばCRCエラーのセル(パケ
ット)数が連続n個以上でなくなると、送信部109,
102を制御してデータ送信を再開させる。例えば、送
信部において、伝送レートを変えることなく、データを
音声データに多重して送信する。これにより、データの
再送は少なく、データ送信を効率よく行なうことができ
る。
【0037】図3は、本実施の形態に係る無線通信装置
における効果を示す図である。この図は、伝搬路状態が
劣悪の間にデータ送信を一時遅延させて、他のメディア
にチャネルを譲ったときのデータ伝送のスループットと
送信成功率との間の関係を表すものである。図3におい
て、301は本実施の形態における送信成功率を示し、
303は本実施の形態におけるスループットを示し、3
02は従来の受信レベルを用いた場合の送信成功率を示
し、304は従来の受信レベルを用いた場合のスループ
ットを示す。図3から分かるように、本実施の形態の場
合では、Eb/N0=10dBの時、わずか1.4%のスルー
プットダウンの犠牲で、92%までの送信成功率の向上
の優れた効果が得られた。一方、従来の受信レベルを用
いた場合では、12%のスループットダウンで、82%
までの送信成功率であった。
【0038】このように本実施の形態によれば、フレー
ムCRC検査ではなく、セル(パケット)単位でCRC
検査を行なうので、検査期間が短く、伝搬路特性をCR
Cエラー検査に反映させることができる。これにより、
精度良く伝搬路特性の推定を行なうことができる。な
お、CRC検査を行なう回路は、通常と同じであるの
で、特にハードを増加する必要がない。これにより、伝
搬路状態が劣悪の間に、チャネルのデータ送信を制御す
ることにより、伝送効率の改善を図ることができる。
【0039】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2に係る無線通信装置を備えた無線通信システムの
概略構成を示すブロック図である。図1に示す構成は、
基地局移動局間の送受信に同一周波数を用いるTDD
(時分割デュープレクス)方式のように、各方向の通信
信号がほぼ同じフェージング変動をしている伝搬路を通
ると見なせる場合に利用可能である。本実施の形態で
は、FDD(周波数分割デュープレクス)のような同一
フェージング環境と見なせない場合に利用可能な構成に
ついて説明する。この場合には、クローズドループ方式
を採用する。
【0040】図4において、基地局側から入力された情
報データは、基地局CRC付加部408でCRCビット
が付加されて基地局のデータ送信部409から下りチャ
ンネル410を使って送出される。この情報データは、
移動局のデータ受信部411で受信され、CRC検査部
412でチェックされてデータ受信端末へ転送される。
【0041】同時に、移動局の伝搬路劣化検出部におい
て、下りチャネルのCRCエラーを監視し、伝搬路状態
の劣化を検出すると、直ちにその旨を帰還信号415と
して送信部402から基地局にフィードバックする。そ
して、基地局の送信制御部407により、データ送信部
409に制御信号を送り、下りのデータ送信を制限す
る。
【0042】一方、移動局側のユーザから入力されたデ
ータは、移動局のCRC付加部401でCRCビットが
付加されて移動局のデータ送信部402から上りチャン
ネル403を使って送出される。このデータは、基地局
のデータ受信部404で受信され、CRC検査部405
でチェックされて基地局の上位側(ネットワーク側)へ
転送される。
【0043】同時に、基地局の伝搬路劣化検出部406
において、上りチャネルのCRCエラーを監視し、伝搬
路状態の劣化を検出すると、直ちにその旨を帰還信号4
16として送信部409から移動局にフィードバックす
る。そして、移動局の送信制御部414より、データ送
信部402に制御信号を送り、上りのデータ送信を制限
する。
【0044】具体的には、このシステムにおいては、伝
搬路劣化検出部413で、下りチャネル410の伝搬路
状態を検出する。この場合、伝搬路状態の検出は、移動
局で受信したデータのCRCエラーのセル数により行な
う。すなわち、CRC検査部412において、CRCエ
ラーが検査され、伝搬路劣化検出部413で、ユーザチ
ャネルの送信チャネルに一番近い受信チャネルの連続n
個(nは適宜決定することができる)以上のATMセル
(あるいはパケット)のCRCエラーが検出されたとき
に、伝搬路状態が劣化した、フェージングの谷であると
判断する。伝搬路状態が劣化したと判断されると、基地
局にフィードバックして、送信制御部407により送信
部409を制御して、基地局側のデータ送信を一時的に
遅延させる。データ送信を遅延させるために、遅延させ
るデータはメモリなどに一時的に格納される。
【0045】一方、移動局側のユーザデータは、送信部
402から送信され、上りチャネル403で基地局の受
信部404で受信される。そして、受信されたユーザデ
ータについて、CRC検査部405でCRCエラーが検
査され、伝搬路劣化検出部406で、ユーザチャネルの
送信チャネルに一番近い受信チャネルの連続n個(nは
適宜決定することができる)以上のATMセル(あるい
はパケット)のCRCエラーを検出されたときに、伝搬
路状態が劣化した、フェージングの谷であると判断す
る。伝搬路状態が劣化したと判断されると、移動局にフ
ィードバックして、送信制御部414により送信部40
2を制御して、移動局側のデータ送信を一時的に遅延さ
せる。
【0046】この送信制御は、データ送信のうち、音声
のような遅延の厳しいデータ以外のデータの送信を一時
的に停止させ、遅延させる。例えば、送信部において、
伝送レートを変えることなく、データを多重せずに、音
声のような遅延の厳しいデータのみを送信する。これに
より、フェージングにより大きく影響されるデータ送信
の不必要な再送を防止することができる。
【0047】また、送信制御部407,414は、伝搬
路状態が回復すると、例えばCRCエラーのセル(パケ
ット)数が連続n個以上でなくなると、送信部409,
402を制御してデータ送信を再開させる。例えば、送
信部において、伝送レートを変えることなく、データを
音声などのデータに多重して送信する。これにより、デ
ータの再送は少なく、データ送信を効率よく行なうこと
ができる。
【0048】図5は、本実施の形態に係る無線通信装置
における効果を示す図である。この図は、連続nセルの
平均レベルとスループット/送信成功率との関係を表す
ものである。図5において、501は受信レベルを用い
た場合のスループットを示し、502は本実施の形態に
おけるスループットを示し、503は基準となるスルー
プットを示し、504は従来の受信レベルを用いた場合
の送信成功率を示し、505は本実施の形態における送
信成功率を示す。図5から分かるように、本実施の形態
の場合では、基準となるスループットに近いスループッ
トで、高い送信成功率を実現することができた。一方、
従来の受信レベルを用いた場合では、基準となるスルー
プットから大きくダウンし、しかも送信成功率も低かっ
た。
【0049】このように本実施の形態によれば、フレー
ムCRC検査ではなく、セル(パケット)単位でCRC
検査を行なうので、検査期間が短く、伝搬路特性をCR
Cエラー検査に反映させることができる。これにより、
精度良く伝搬路特性の推定を行なうことができる。な
お、CRC検査を行なう回路は、通常と同じであるの
で、特にハードを増加する必要がない。これにより、伝
搬路状態が劣悪の間に、チャネルのデータ送信を制御す
ることにより、伝送効率の改善を図ることができる。
【0050】本発明は上記実施の形態1,2に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
上記実施の形態1,2においては、通信端末装置が移動
局である場合について説明しているが、本発明は通信端
末装置が移動局以外の通信端末である場合にも適用する
ことができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の伝搬路特性推定装
置は、ユーザチャネルの送信チャネルに一番近い受信チ
ャネルの連続n個セルのCRCエラーを検出したことを
伝搬路状態の劣化と見なし、送信データを制御するの
で、伝搬路特性の推定の精度が向上し、送信成功率の改
善が得られ、チャネルの競争も緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信装置を備
えた無線通信システムの概略構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態における伝搬路特性推定方法を
説明するための説明図
【図3】上記実施の形態における効果を説明するための
【図4】本発明の実施の形態2に係る無線通信装置を備
えた無線通信システムの概略構成を示すブロック図
【図5】上記実施の形態における効果を説明するための
【符号の説明】
101,108,401,408 CRC付加部 102,109,402,409 送信部 103,403 上りチャネル 104,111,404,411 受信部 105,112,405,412 CRC検査部 106,113,406,413 伝搬路劣化検出部 107,114,407,414 送信制御部 110,410 下りチャネル 201 受信チャネル 202 送信チャネル 203 アクセスチャネル 204 制御チャネル 205 ユーザチャネルの受信スロット 206 ユーザチャネルの送信スロット 415 下りチャネルからの帰還信号 416 上りチャネルからの帰還信号
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−250223(JP,A) 特開 平9−36845(JP,A) 特開 平9−224030(JP,A) 特開 平3−104443(JP,A) 特表 平8−511400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/005 - 7/015 H04L 1/00 H04L 1/08 - 1/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号におけるセル又はパケットの連
    続CRCエラーを検査するCRC検査手段と、前記連続
    CRCエラーが所定数以上になったときにデータ送信を
    一時的に遅延させると共に、連続CRCエラーが所定数
    未満になったときにデータ送信を再開する送信制御手段
    と、を具備することを特徴とする伝搬路特性推定装置。
  2. 【請求項2】 送信制御手段は、遅延に厳しいデータ以
    外のデータのデータ送信を遅延させることを特徴とする
    請求項1に記載の伝搬路特性推定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の伝搬路特
    性推定装置を備えたことを特徴とする通信端末装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の伝搬路特
    性推定装置を備えたことを特徴とする基地局装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の通信端末装置と、請求項
    4記載の基地局装置と、を具備することを特徴とする無
    線通信システム。
  6. 【請求項6】 第1の無線通信装置からのデータを受信
    する第1のチャネルにおける受信信号のセル又はパケッ
    トの連続CRCエラーを検査する検査工程と、第1の無
    線通信装置へデータを送信する第2のチャネルでCRC
    エラーの検査結果を前記第1の無線通信装置に送信する
    送信工程と、第2の無線通信装置からのCRCエラーの
    検査結果に基づいて、連続CRCエラーが所定数以上に
    なったときにデータ送信を一時的に遅延させると共に、
    連続CRCエラーが所定数未満になったときにデータ送
    信を再開する送信制御工程と、を具備することを特徴と
    する無線通信方法。
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