JP2001292096A - マルチキャスト伝送下り送信電力制御方法及び基地局 - Google Patents

マルチキャスト伝送下り送信電力制御方法及び基地局

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JP2001292096A
JP2001292096A JP2000105231A JP2000105231A JP2001292096A JP 2001292096 A JP2001292096 A JP 2001292096A JP 2000105231 A JP2000105231 A JP 2000105231A JP 2000105231 A JP2000105231 A JP 2000105231A JP 2001292096 A JP2001292096 A JP 2001292096A
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Shinzo Okubo
信三 大久保
Hiroto Suda
博人 須田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他セルの移動局及びマルチキャスト信号を受
信しない移動局に対する干渉電力の低減及び基地局送信
電力の有効利用を図ることを目的とする。 【解決手段】 移動局２１は、受信機６で受信したマル
チキャスト信号４を復調して、マルチキャスト信号出力
端７からマルチキャスト信号を出力する。一方、受信電
力測定器２２は、受信電力の測定を行い、その値を送信
機２３を介して、基地局１１に送出する。基地局１１
は、移動局の受信電力値を受信品質検索器１６に入力
し、メモリ１３で移動局毎に、受信電力値を記憶する。
次に、記憶した複数の受信電力値の中から最小の受信電
力値(Ｃmin)１８を検索し、所要受信電力値(Ｃref）１
５とを比較し、その差である(Ｃref−Ｃmin）を受信品
質検索器１６の出力として送信電力制御機１７に入力す
る。送信電力制御機１７は、入力された(Ｃref−Ｃmi
n）に応じて送信電力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信におい
て、移動局における干渉電力を低減し、基地局における
送信電力の有効利用を行う下り送信電力制御方法及び基
地局に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５は、従来のマルチキャスト伝送シス
テムの構成例を示す図である。
【０００３】図５のシステムは、マルチキャスト信号を
送信する基地局１とこのマルチキャスト信号を受信する
複数の移動局５とから構成されている。
【０００４】基地局１では、マルチキャスト信号入力端
２から入力されるマルチキャスト信号を送信機３に入力
して送信波に変調した後に、予め決められている送信電
力にて送信する。
【０００５】一方、移動局５では、受信機６で受信した
マルチキャスト信号を復調した後に、マルチキャスト信
号出力端７から復調したマルチキャスト信号を出力す
る。
【０００６】このように、従来のマルチキャスト伝送シ
ステムでは、基地局におけるマルチキャスト信号の送信
電力を、適応的に制御する手段がないため、移動局の受
信品質に適合した送信電力でマルチキャスト信号を送出
することができなかった。
【０００７】そのため、基地局は、セル内の全ての移動
局が所要の受信品質を満たすことができるように、必要
とされる送信電力よりは、大きめの送信電力で送信する
必要があった。
【０００８】つまり、基地局は、常にマージンを加算し
た送信電力で送信していた。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかし、基地局の近く
に移動局が存在するなどの偏りがある場合は、設定され
た送信電力では過剰となり、他セルの移動局又はマルチ
キャスト信号を受信しない移動局に対する干渉の原因と
なるばかりか、送信電力を有効に利用していないという
点でも問題がある。
【００１０】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、マルチキャスト信号を受信する移動局の受信品質
を保持しながら下り送信電力を低減し、他セルの移動局
及びマルチキャスト信号を受信しない移動局に対する干
渉電力の低減及び基地局送信電力の有効利用を図ること
を目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するた
めの手段を採用している。
【００１２】請求項１に記載された発明は、基地局から
複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキャ
スト伝送システムにおけるマルチキャスト伝送下り送信
電力制御方法において、移動局は、受信したマルチキャ
スト信号の受信品質情報を得る手段と、該受信品質情報
を基地局に送信する手段を有し、基地局は、前記複数の
移動局からの受信品質情報を受信する手段と、前記複数
の移動局から送信された複数個の受信品質情報の中から
最低の受信品質情報を検索する手段と、検索した最低の
受信品質情報に基づいて、送信電力を制御する手段を有
することを特徴とする。
【００１３】請求項２に記載された発明は、基地局から
複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキャ
スト伝送システムにおけるマルチキャスト伝送下り送信
電力制御方法において、移動局は、受信したマルチキャ
スト信号の受信品質情報を得る手段と、該受信品質情報
を基地局に送信する手段を有し、基地局は、前記複数の
移動局からの受信品質情報を受信する手段と、前記複数
の移動局から送信された複数個の受信品質情報を受信品
質の高い順番に並べ、全受信品質情報の中から任意に指
定した割合を占める移動局の受信品質情報を検索する手
段と、検索した受信品質情報に基づいて、送信電力を制
御する手段を有することを特徴とする。請求項３に記載
された発明は、基地局から複数の移動局に対して同一の
情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおけるマ
ルチキャスト伝送下り送信電力制御方法において、移動
局は、受信したマルチキャスト信号の受信電力値を得る
手段と、該受信電力値を基地局に送信する手段を有し、
基地局は、前記移動局が送信したマルチキャスト信号に
対する受信電力値を受信する手段と、受信した電力値に
基づいてマルチキャスト信号の送信電力を制御する手段
を有することを特徴とする。
【００１４】請求項４に記載された発明は、基地局から
複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキャ
スト伝送システムにおけるマルチキャスト伝送下り送信
電力制御方法において、移動局は、受信したマルチキャ
スト信号の受信電力対干渉電力比を得る手段と、該受信
電力対干渉電力比を基地局に送信する手段を有し、基地
局は、前記移動局が送信したマルチキャスト信号に対す
る受信電力対干渉電力比を受信する手段と、受信した受
信電力対干渉電力比に基づいてマルチキャスト信号の送
信電力を制御する手段を有することを特徴とする。
【００１５】請求項５に記載された発明は、基地局から
複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキャ
スト伝送システムにおけるマルチキャスト伝送下り送信
電力制御方法において、移動局は、受信したマルチキャ
スト信号のビット誤り率、パケット誤り率又はスロット
誤り率を得る手段と、該ビット誤り率、パケット誤り率
又はスロット誤り率を基地局に送信する手段を有し、基
地局は、前記移動局が送信したマルチキャスト信号に対
するビット誤り率、パケット誤り率又はスロット誤り率
を受信する手段と、受信したビット誤り率、パケット誤
り率又はスロット誤り率に基づいてマルチキャスト信号
の送信電力を制御する手段を有することを特徴とする。
【００１６】請求項６に記載された発明は、基地局から
複数の移動局に対して、誤り訂正符号化した同一の情報
を送信するマルチキャスト伝送システムにおけるマルチ
キャスト伝送下り送信電力制御方法において、移動局
は、受信したマルチキャスト信号を復号する手段と、復
号時における訂正ビット数又は尤度値を得る手段と、該
訂正ビット数又は尤度値を基地局に送信する手段を有
し、基地局は、前記移動局が送信したマルチキャスト信
号に対する訂正ビット数又は尤度値を受信する手段と、
受信した訂正ビット数又は尤度値に基づいてマルチキャ
スト信号の送信電力を制御する手段を有することを特徴
とする。
【００１７】請求項７に記載された発明は、基地局から
複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキャ
スト伝送システムにおける基地局において、前記複数の
移動局からの受信品質情報を受信する手段と、前記複数
の移動局から送信された複数個の受信品質情報の中から
最低の受信品質情報を検索する手段と、検索した最低の
受信品質情報に基づいて、マルチキャスト信号の送信電
力を制御する手段を有することを特徴とする。
【００１８】請求項８に記載された発明は、基地局から
複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキャ
スト伝送システムにおける基地局において、前記複数の
移動局からの受信品質情報を受信する手段と、前記複数
の移動局から送信された複数個の受信品質情報を受信品
質の高い順番に並べ、全受信品質情報の中から任意に指
定した割合を占める移動局の受信品質情報を検索する手
段と、検索した受信品質情報に基づいて、送信電力を制
御する手段を有することを特徴とする。
【００１９】請求項９に記載された発明は、基地局から
複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキャ
スト伝送システムにおける基地局において、前記移動局
が送信したマルチキャスト信号に対する受信電力値を受
信する手段と、受信した電力値に基づいてマルチキャス
ト信号の送信電力を制御する手段を有することを特徴と
する。
【００２０】請求項１０に記載された発明は、基地局か
ら複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキ
ャスト伝送システムにおける基地局において、前記移動
局が送信したマルチキャスト信号に対する受信電力対干
渉電力比を受信する手段と、受信した受信電力対干渉電
力比に基づいてマルチキャスト信号の送信電力を制御す
る手段を有することを特徴とする。
【００２１】請求項１１に記載された発明は、基地局か
ら複数の移動局に対して同一の情報を送信するマルチキ
ャスト伝送システムにおける基地局において、前記移動
局が送信したマルチキャスト信号に対するビット誤り
率、パケット誤り率又はスロット誤り率を受信する手段
と、受信したビット誤り率、パケット誤り率又はスロッ
ト誤り率に基づいてマルチキャスト信号の送信電力を制
御する手段を有することを特徴とする。
【００２２】請求項１２に記載された発明は、基基地局
から複数の移動局に対して、誤り訂正符号化した同一の
情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおける基
地局において、前記移動局が送信したマルチキャスト信
号に対する訂正ビット数又は尤度値を受信する手段と、
受信した訂正ビット数又は尤度値に基づいてマルチキャ
スト信号の送信電力を制御する手段を有することを特徴
とする。
【００２３】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。 （第１の実施例）本発明の第１の実施例について図１を
用いて説明する。
【００２４】第１の実施例は、受信品質情報としてマル
チキャスト信号の受信電力を用い、受信電力に応じて、
送信電力制御をする場合である。 （システム構成）図１のシステムは、マルチキャスト信
号を送信する基地局１１とこのマルチキャスト信号を受
信する複数の移動局２１とから構成されている。
【００２５】基地局１１は、受信機１２、受信品質検索
器１６、送信機３、送信電力制御機１７を有している。
なお、受信品質検索器１６は、メモリ１３、比較器１４
及び所要受信電力値１５から構成されている。後述する
ように、受信品質検索器１６の出力により、送信電力制
御機１７を制御する。
【００２６】また、移動局は、受信機６、受信電力測定
器２２、送信機２３を有している。なお、受信電力測定
器２２は、受信電力を測定する回路で、その測定した受
信電力値を送信機２３に送出する回路である。 （動作）基地局１１では、マルチキャスト信号入力端２
から入力されるマルチキャスト信号を送信機３に入力し
て送信波に変調した後に、送信電力制御機１７にて、所
定の電力に制御されて送信する。
【００２７】一方、移動局２１では、受信機６で受信し
たマルチキャスト信号４を復調して、マルチキャスト信
号出力端７からマルチキャスト信号を出力する。
【００２８】また、受信したマルチキャスト信号４は、
受信電力測定器２２に印加される。受信電力測定器２２
では、受信電力の測定を行う。具体的には、受信電力測
定器２２は、マルチキャスト信号４のフレーム構成に従
った一定のタイミングで、受信電力を測定する。これは
マルチキャスト信号を構成するスロット単位、ブロック
単位、又はフレーム単位でよく、任意に設定したタイミ
ングで測定を行う。
【００２９】受信電力測定器２２は、測定した受信電力
値を送信機２３に送出する。受信電力値を受けた送信機
２３は、この受信電力値を変調して、ランダムアクセス
用チャネルなどの上りチャネル３２により、基地局１１
に送信する。
【００３０】基地局１１は、上りチャネル３２を受信機
１２で受信する。そして受信機１２で復調した移動局の
受信電力値を受信品質検索器１６に入力し、メモリ１３
で受信電力値を記憶する。マルチキャスト信号４を受信
する移動局は複数存在するので、複数移動局からの受信
電力値がメモリ１３に記憶される。
【００３１】次に、メモリ１３に記憶した複数の受信電
力値の中から最小の受信電力値(Ｃmin)１８を検索し、
最小受信電力値(Ｃmin)１８を比較器１４に出力する。
比較器１４は、入力された最小受信電力値(Ｃmin)１８
と、提供するサービス毎に予め決められた所要受信電力
値(Ｃref）１５とを比較し、その差である(Ｃref−Ｃmi
n）を受信品質検索器１６の出力として送信電力制御機
１７に入力する。送信電力制御機１７は、入力された
(Ｃref−Ｃmin）に応じて送信電力を制御する。
【００３２】例えばＣmin=５ｄＢｍ、Ｃref=０ｄＢｍな
らば送信電力を現在の値から−５ｄＢとし、Ｃmin=−５
ｄＢｍ、Ｃref＝０ｄＢｍならば送信電力を現在の値か
ら＋５ｄＢとする制御を行う。
【００３３】そして、送信電力制御機１７には、マルチ
キャスト信号入力端２から入力されるマルチキャスト信
号を送信波に変調した信号が入力されており、適正に制
御された送信電力にてマルチキャスト信号を送信する。
【００３４】一連のマルチキャスト信号を送出している
間は、この一連の動作を繰返す。
【００３５】これにより、マルチキャストを受信する一
番受信電力の弱い移動局に合わせて、基地局の送信電力
を決めることができる。 （第２の実施例）本発明の第２の実施例について図２を
用いて説明する。
【００３６】第２の実施例は、受信品質情報として所定
の信号対干渉電力比(Ｃ／Ｉ)と測定した信号対干渉電力
比(Ｃ／Ｉ)との差を用いた場合である。 （システム構成）図２のシステムは、マルチキャスト信
号を送信する基地局３１とこのマルチキャスト信号を受
信する複数の移動局４１とから構成されている。
【００３７】基地局３１は、受信機１２、受信品質検索
器１６、送信機３、送信電力制御機１７を有している。
なお、受信品質検索器１６は、メモリ１３から構成され
ている。後述するように、受信品質検索器１６の出力に
より、送信電力制御機１７を制御する。
【００３８】また、移動局は、受信機６、信号対干渉電
力比測定器(Ｃ／Ｉ測定器)２２、比較器４３、所要Ｃ／
Ｉ（Ｒref）及び送信機２３を有している。なお、Ｃ／
Ｉ測定器４２は、受信したマルチキャスト信号の信号対
干渉電力比を測定する回路で、その測定した信号対干渉
電力比を比較器４３に送出する回路である。 （動作）基地局１１では、マルチキャスト信号入力端２
から入力されるマルチキャスト信号を送信機３に入力し
て送信波に変調した後に、送信電力制御機１７にて、所
定の電力に制御されて送信する。
【００３９】一方、移動局２１では、受信機６で受信し
たマルチキャスト信号４を復調して、マルチキャスト信
号出力端７からマルチキャスト信号を出力する。
【００４０】また、受信したマルチキャスト信号４は、
Ｃ／Ｉ測定器４２に印加される。Ｃ／Ｉ測定器４２で
は、信号対干渉電力比を測定する。測定するタイミング
は、第１実施例で説明したように任意のタイミングでよ
い。
【００４１】Ｃ／Ｉ測定器４２の出力である測定したＣ
／Ｉ(Ｒ)４６を比較器４３に入力し、提供するサービス
毎に予め決められた所要Ｃ／Ｉ(Ｒref）４４と測定した
Ｃ／Ｉ(Ｒ)４６との差を求め、得られた(Ｒref−Ｒ)を
受信品質情報として送信機２３に入力する。送信機２３
は、ランダムアクセス用チャネルなどの上りチャネル３
２により、受信品質情報を基地局３１に送信する。
【００４２】基地局１１は、上りチャネル３２を受信機
１２で受信する。そして受信機１２で復調した移動局の
受信品質情報（Ｒref−Ｒ）を受信品質検索器１６に入
力し、メモリ１３で受信品質情報（Ｒref−Ｒ）を記憶
する。
【００４３】マルチキャスト信号４を受信する移動局は
複数存在するので、複数移動局からの受信品質情報（Ｒ
ref−Ｒ）がメモリ１３に記憶される。
【００４４】次に、メモリ１３に記憶した複数の受信品
質の高い順に並べ替え、予め指定した割合を占める移動
局の受信品質情報を検索する。そして検索した受信品質
情報を受信品質検索器１６の出力として送信電力制御機
１７に出力する。受信品質検索器１６の処理について、
図３を用いて具体的に説明する。
【００４５】先ず始めに(a)に示したように、受信品質
検索器１６に入力される受信品質情報をメモリ１３に記
録する。図３では動作説明のために移動局Ａ〜Ｅのよう
に移動局を識別する文字を用いているが、実際は受信品
質情報のみでよい。次に、受信品質の高い順番に並べ替
える。本実施例では、「受信品質情報＝所要Ｃ／Ｉ−測
定したＣ／Ｉ」を用いているので、受信品質情報の値が
小さいものが受信品質は高い。従って、(b)に示したよ
うに受信品質情報の値が小さい順番に並べ替える。そし
て、全受信品質情報の中から任意に指定した割合を占め
る移動局の受信品質情報を検索する。ここでは、マルチ
キャスト信号を受信する全移動局の８０%を占める移動
局の受信品質を維持しながら送信電力を制御する例を示
す。(ｃ)に示したように、マルチキャスト信号を受信す
る全移動局は５台なので、全移動局数の８０%は４であ
る。従って、受信品質の高い方から４番目の受信品質情
報である＋８ｄＢを検索し、この＋８ｄＢを受信品質検
索器１６から出力する。
【００４６】送信電力制御機１７は、入力された値に応
じて送信電力を制御する。例えば入力信号が＋８ｄＢな
らば送信電力を現在の値から＋８ｄＢとする。
【００４７】そして、送信電力制御機１７には、マルチ
キャスト信号入力端２から入力されるマルチキャスト信
号を送信波に変調した信号が入力されており、適正に制
御された送信電力にてマルチキャスト信号を送信する。
【００４８】一連のマルチキャスト信号を送出している
間は、この一連の動作を繰返す。
【００４９】これにより、任意に指定した割合を占める
移動局の受信品質情報に合わせて、基地局の送信電力を
決めることができる。 （第３の実施例）本発明の第３実施例について図４を用
いて説明する。
【００５０】第３の実施例は、受信品質情報としてマル
チキャスト信号の構成要素の１部である同期部などの既
知ビットパターンの受信誤り率を用いた場合である。 （システム構成）図４のシステムは、マルチキャスト信
号を送信する基地局５１とこのマルチキャスト信号を受
信する複数の移動局６１とから構成されている。
【００５１】基地局５１は、受信機１２、受信品質検索
器１６、送信機３、送信電力制御機１７を有している。
なお、受信品質検索器１６は、メモリ１３と誤り率対電
力値対応表５２から構成されている。なお、誤り率対電
力値対応表５２は、誤り率に対して設定された送信電力
のテーブルである。この表に基づいて、送信電力制御を
行う。また、後述するように、受信品質検索器１６の出
力により、送信電力制御機１７を制御する。
【００５２】また、移動局６１は、受信機６、誤り率測
定器６２及び送信機２３を有している。なお、誤り率測
定器６２は、受信したマルチキャスト信号の誤り率を測
定する回路で、その測定した誤り率を送信機２３に送出
する回路である。 （動作）基地局５１では、マルチキャスト信号入力端２
から入力されるマルチキャスト信号を送信機３に入力し
て送信波に変調した後に、送信電力制御機１７にて、所
定の電力に制御されて送信する。
【００５３】一方、移動局６１では、受信機６で受信し
たマルチキャスト信号４を復調して、マルチキャスト信
号出力端７からマルチキャスト信号を出力する。
【００５４】また、受信したマルチキャスト信号４は、
誤り率測定器６２に印加される。誤り率測定器６２で
は、マルチキャスト信号内の既知ビットパターンの誤り
率を測定する。
【００５５】誤り率測定器６２は、測定した誤り率を送
信機２３に送出する。誤り率を受けた送信機２３は、誤
り率を変調して、ランダムアクセス用チャネルなどの上
りチャネル３２により、基地局５１に送信する。
【００５６】基地局５１は、上りチャネル３２を受信機
１２で受信する。そして、受信機１２で復調した移動局
の誤り率を受信品質検索器１６に入力し、メモリ１３で
誤り率を記憶する。マルチキャスト信号４を受信する移
動局は複数存在するので、複数移動局からの誤り率がメ
モリ１３に記憶される。次に、メモリ１３に記憶された
複数の誤り率の中から最大の誤り率を検索する。
【００５７】更に、この検索した誤り率を基に誤り率対
電力値対応表５２から可変送信電力値を求め、得た可変
電力値を受信品質検索器１６から出力して送信電力制御
機１７に入力する。
【００５８】そして、送信電力制御機１７には、マルチ
キャスト信号入力端２から入力されるマルチキャスト信
号を送信波に変調した信号が入力されており、適正に制
御された送信電力にてマルチキャスト信号を送信する。
【００５９】一連のマルチキャスト信号を送出している
間は、この一連の動作を繰返す。
【００６０】これにより、マルチキャストを受信する最
大の誤り率に対する移動局に合わせて、基地局の送信電
力を決めることができる。
【００６１】なお、上記説明では、受信品質情報とし
て、受信したマルチキャスト信号の受信電力値及び受信
電力対干渉電力比を用いた例について説明したが、本発
明は、受信品質情報として、受信したマルチキャスト信
号のビット誤り率、パケット誤り率若しくはスロット誤
り率又は受信した誤り訂正符号化したマルチキャスト信
号の復号時における訂正ビット数若しくは尤度値を用い
てもよい。
【００６２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではマルチ
キャスト信号を受信する移動局の受信品質を基地局に報
告し、最低の受信品質の移動局が所要の品質を満たすよ
うに、又は任意に指定した割合を占める移動局が所要の
品質を満たすように送信電力を制御することにより、他
セルの移動局及びマルチキャスト信号を受信しない他移
動局に対する干渉を低減し、さらに基地局送信電力の有
効利用を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例を説明するための構成例
を示す図である。
【図２】本発明の第２の実施例を説明するための構成例
を示す図である。
【図３】本発明の第２の実施例における受信品質検索器
の動作を説明するための図である。
【図４】本発明の第３の実施例を説明するための構成例
を示す図である。
【図５】従来のマルチキャスト伝送システムの構成例を
示す図である。
【符号の説明】
１、１１、３１、５１ 基地局 ２ マルチキャスト信号入力端 ３ 基地局内送信機 ４ マルチキャスト信号 ５、２１、４１、６１ 移動局 ６ 移動局内受信機 ７ マルチキャスト信号出力端 １２ 基地局内受信機 １３ メモリ １４、４３ 比較器 １５ 所要受信電力値(Ｃref） １６ 受信品質検索器 １７ 送信電力制御機 １８ 最小受信電力値(Ｃmin） ２２ 受信電力測定器 ２３ 移動局内送信機 ３２ 上りチャネル ４２ Ｃ／Ｉ測定器 ４４ 所要Ｃ／Ｉ(Ｒref） ４６ 測定したＣ／Ｉ（Ｒ） ５２ 誤り率対送信電力値対応表 ６２ 誤り率測定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5K014 AA01 FA11 GA01 5K033 CB13 DA19 EA06 5K067 AA03 CC14 DD44 DD45 DD46 EE02 EE10 EE22 GG08 GG09 HH22 HH23 HH26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 基地局から複数の移動局に対して同一の
    情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおけるマ
    ルチキャスト伝送下り送信電力制御方法において、 移動局は、受信したマルチキャスト信号の受信品質情報
    を得る手段と、該受信品質情報を基地局に送信する手段
    を有し、 基地局は、前記複数の移動局からの受信品質情報を受信
    する手段と、前記複数の移動局から送信された複数個の
    受信品質情報の中から最低の受信品質情報を検索する手
    段と、検索した最低の受信品質情報に基づいて、送信電
    力を制御する手段を有することを特徴とするマルチキャ
    スト伝送下り送信電力制御方法。
  2. 【請求項２】 基地局から複数の移動局に対して同一の
    情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおけるマ
    ルチキャスト伝送下り送信電力制御方法において、 移動局は、受信したマルチキャスト信号の受信品質情報
    を得る手段と、該受信品質情報を基地局に送信する手段
    を有し、 基地局は、前記複数の移動局からの受信品質情報を受信
    する手段と、前記複数の移動局から送信された複数個の
    受信品質情報を受信品質の高い順番に並べ、全受信品質
    情報の中から任意に指定した割合を占める移動局の受信
    品質情報を検索する手段と、検索した受信品質情報に基
    づいて、送信電力を制御する手段を有することを特徴と
    するマルチキャスト伝送下り送信電力制御方法。
  3. 【請求項３】 基地局から複数の移動局に対して同一の
    情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおけるマ
    ルチキャスト伝送下り送信電力制御方法において、 移動局は、受信したマルチキャスト信号の受信電力値を
    得る手段と、該受信電力値を基地局に送信する手段を有
    し、 基地局は、前記移動局が送信したマルチキャスト信号に
    対する受信電力値を受信する手段と、受信した電力値に
    基づいてマルチキャスト信号の送信電力を制御する手段
    を有することを特徴とするマルチキャスト伝送下り送信
    電力制御方法。
  4. 【請求項４】 基地局から複数の移動局に対して同一の
    情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおけるマ
    ルチキャスト伝送下り送信電力制御方法において、 移動局は、受信したマルチキャスト信号の受信電力対干
    渉電力比を得る手段と、該受信電力対干渉電力比を基地
    局に送信する手段を有し、 基地局は、前記移動局が送信したマルチキャスト信号に
    対する受信電力対干渉電力比を受信する手段と、受信し
    た受信電力対干渉電力比に基づいてマルチキャスト信号
    の送信電力を制御する手段を有することを特徴とするマ
    ルチキャスト伝送下り送信電力制御方法。
  5. 【請求項５】 基地局から複数の移動局に対して同一の
    情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおけるマ
    ルチキャスト伝送下り送信電力制御方法において、 移動局は、受信したマルチキャスト信号のビット誤り
    率、パケット誤り率又はスロット誤り率を得る手段と、
    該ビット誤り率、パケット誤り率又はスロット誤り率を
    基地局に送信する手段を有し、 基地局は、前記移動局が送信したマルチキャスト信号に
    対するビット誤り率、パケット誤り率又はスロット誤り
    率を受信する手段と、受信したビット誤り率、パケット
    誤り率又はスロット誤り率に基づいてマルチキャスト信
    号の送信電力を制御する手段を有することを特徴とする
    マルチキャスト伝送下り送信電力制御方法。
  6. 【請求項６】 基地局から複数の移動局に対して、誤り
    訂正符号化した同一の情報を送信するマルチキャスト伝
    送システムにおけるマルチキャスト伝送下り送信電力制
    御方法において、 移動局は、受信したマルチキャスト信号を復号する手段
    と、復号時における訂正ビット数又は尤度値を得る手段
    と、該訂正ビット数又は尤度値を基地局に送信する手段
    を有し、 基地局は、前記移動局が送信したマルチキャスト信号に
    対する訂正ビット数又は尤度値を受信する手段と、受信
    した訂正ビット数又は尤度値に基づいてマルチキャスト
    信号の送信電力を制御する手段を有することを特徴とす
    るマルチキャスト伝送下り送信電力制御方法。
  7. 【請求項７】 基地局から複数の移動局に対して同一の
    情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおける基
    地局において、 前記複数の移動局からの受信品質情報を受信する手段
    と、前記複数の移動局から送信された複数個の受信品質
    情報の中から最低の受信品質情報を検索する手段と、検
    索した最低の受信品質情報に基づいて、マルチキャスト
    信号の送信電力を制御する手段を有することを特徴とす
    る基地局。
  8. 【請求項８】 基地局から複数の移動局に対して同一の
    情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおける基
    地局において、 前記複数の移動局からの受信品質情報を受信する手段
    と、前記複数の移動局から送信された複数個の受信品質
    情報を受信品質の高い順番に並べ、全受信品質情報の中
    から任意に指定した割合を占める移動局の受信品質情報
    を検索する手段と、検索した受信品質情報に基づいて、
    送信電力を制御する手段を有することを特徴とする基地
    局。
  9. 【請求項９】 基地局から複数の移動局に対して同一の
    情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおける基
    地局において、 前記移動局が送信したマルチキャスト信号に対する受信
    電力値を受信する手段と、受信した電力値に基づいてマ
    ルチキャスト信号の送信電力を制御する手段を有するこ
    とを特徴とする基地局。
  10. 【請求項１０】 基地局から複数の移動局に対して同一
    の情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおける
    基地局において、 前記移動局が送信したマルチキャスト信号に対する受信
    電力対干渉電力比を受信する手段と、受信した受信電力
    対干渉電力比に基づいてマルチキャスト信号の送信電力
    を制御する手段を有することを特徴とする基地局。
  11. 【請求項１１】 基地局から複数の移動局に対して同一
    の情報を送信するマルチキャスト伝送システムにおける
    基地局において、 前記移動局が送信したマルチキャスト信号に対するビッ
    ト誤り率、パケット誤り率又はスロット誤り率を受信す
    る手段と、受信したビット誤り率、パケット誤り率又は
    スロット誤り率に基づいてマルチキャスト信号の送信電
    力を制御する手段を有することを特徴とする基地局。
  12. 【請求項１２】 基基地局から複数の移動局に対して、
    誤り訂正符号化した同一の情報を送信するマルチキャス
    ト伝送システムにおける基地局において、 前記移動局が送信したマルチキャスト信号に対する訂正
    ビット数又は尤度値を受信する手段と、受信した訂正ビ
    ット数又は尤度値に基づいてマルチキャスト信号の送信
    電力を制御する手段を有することを特徴とする基地局。
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