JP2982003B2 - 気相成長装置および気相成長装置におけるマスフローコントローラの校正方法 - Google Patents

気相成長装置および気相成長装置におけるマスフローコントローラの校正方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンをはじめとす
る半導体単結晶や各種の無機化合物を製造する装置のう
ち、特にガス流量制御手段としてマスフローコントロー
ラを搭載した気相成長装置および前記気相成長装置にお
けるマスフローコントローラの校正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マスフローコントローラはガスの
流量を制御する装置の主流として、面積流量計に代わっ
て気相成長装置に多数搭載されるようになった。マスフ
ローコントローラの特徴として、稼動部分がないためパ
ーティクルの発生が少ない、圧力変動の影響を受けにく
い、外部から容易に流量値を変えることができる等が挙
げられる。これらの特徴から、クリーンで、しかも高度
に自動化された半導体製造装置に代表される気相成長装
置に搭載されるようになった。その反面、マスフローコ
ントローラが抱える問題点もクローズアップされるよう
になった。すなわち、電気的な誤動作、あるいはマスフ
ローコントローラ内におけるガス流路の閉塞である。こ
れらのトラブルは、マスフローコントローラ周辺の高周
波源その他の電気的悪環境や管路内でのパーティクルの
発生に起因し、プロセスの暴走や不良品発生を引き起こ
すので、安全性、経済性の面から前記トラブルの解決あ
るいは確認手段の開発が要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図3に、気相成長装置
に対する従来の技術によるマスフローコントローラの校
正方法の一例を示す。同図において、モノシランガス
(SiH4 )、ジシランガス(Si2 6 )、キャリア
用水素ガスおよび窒素ガスを充填したガスボンベ1,
2,3,4から図示しない反応容器に至る各管路11,
12,13上にマスフローコントローラ41,42,4
3がそれぞれ設置されている。通常、マスフローコント
ローラは校正を行ってから使用する。また、定期的に再
校正あるいは動作確認を行う必要がある。精密かつ少流
量のマスフローコントローラの校正には、従来から石鹸
膜流量計が用いられてきた。石鹸膜流量計は、精密に検
量されたガラス管内に薄い石鹸膜を張り、この石鹸膜の
片側から一定量のガスを流し、単位時間内に石鹸膜がガ
ラス管内を移動する距離からその容積を校正する装置で
ある。校正の際には通常、マスフローコントローラをガ
ス供給ラインから取り外すか、あるいは図3に示すよう
に管路13の一部を断ち切り、その部分に仮設配管18
を用いて石鹸膜流量計61を接続して、マスフローコン
トローラの校正を行っている。。このような校正方法で
は、仮設配管の取り付け、取り外しの際にガス供給ライ
ンが大気からの汚染を受けたり、校正準備に多大の時間
を要するといった問題点がある。また石鹸膜を用いる関
係上、大流量マスフローコントローラの校正には不向き
であり、マスフローコントローラの流量レンジに合わせ
てガラス管を取り替えなければならない等の煩わしさが
ある。
【0004】一方、大流量マスフローコントローラにも
対応できるように、石鹸膜流量計の代わりに基準マスフ
ローコントローラを搭載した校正器も用いられている。
しかしながら、この校正器を用いる場合も石鹸膜流量計
の場合と同様に、校正しようとするマスフローコントロ
ーラに近い流量レンジを持った基準マスフローコントロ
ーラを準備しなければならなかったり、ガス供給ライン
が大気からの汚染を受けたりするという問題がある。こ
れらの他に、マスフローコントローラをガス供給ライン
に搭載したまま、その動作を確認することができる装置
がある。この装置は、マスフローコントローラが通常備
えている電源、流量設定器、流量表示器等を有し、マス
フローコントローラ本体の設定ガス流量に対する実流量
値を確認しようとするもので、幾種類もの基準マスフロ
ーコントローラを準備する必要もなければ、汚染のおそ
れもない。しかし、このような装置ではガス供給ライン
上に搭載されたマスフローコントローラ用の電源、流量
設定器、流量表示器に対しては動作確認の対象外とな
り、たとえばこれらの機器が電気的悪環境によって故障
してもその検出はできない。本発明は上記従来の問題点
に着目してなされたもので、ガス供給ラインを汚染せず
に、マスフローコントロールシステムの動作チェックお
よび校正を容易に行うことができるような気相成長装置
および気相成長装置におけるマスフローコントローラの
校正方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る気相成長装置は、ガス供給ラインにマ
スフローコントローラを搭載した気相成長装置におい
て、前記ガス供給ラインに温度センサおよび複数個の圧
力スイッチを備えた圧力容器を接続する構成とし、この
ような気相成長装置におけるマスフローコントローラの
校正方法は、マスフローコントローラと、温度センサお
よび複数個の圧力スイッチを備えた圧力容器とをガス供
給ラインに搭載した気相成長装置において、 (1)前記マスフローコントローラの指定するガスまた
は窒素ガスを前記圧力容器に充填する工程 (2)前記マスフローコントローラに瞬時流量を設定す
る工程 (3)前記圧力容器に充填したガスを、バルブ等の操作
により前記マスフローコントローラに導く工程 (4)前記マスフローコントローラの瞬時実流量が安定
した後、圧力容器内の圧力変化量とその所要時間および
ガス温度を計測する工程 を1回以上繰り返すことにした。
【0006】
【作用】上記構成によれば、マスフローコントローラを
備えた既存の気相成長装置のガス供給ラインに、温度セ
ンサおよび複数個の圧力スイッチを備えた圧力容器を接
続してマスフローコントローラの校正手段としたので、
校正に際して従来のようにそのつどガス供給ラインを断
ち切る必要がなくなる。従って、ガス供給ラインの汚染
を完全に防止することができる。マスフローコントロー
ラの校正は、前記圧力容器に充填したマスフローコント
ローラの指定するガスまたは窒素ガスを、バルブ等の操
作により前記マスフローコントローラに導き、マスフロ
ーコントローラ別に設定した瞬時流量と瞬時実流量とを
比較する方法としたので、マスフローコントローラのみ
ならず、専用電源、瞬時流量設定器、瞬時流量表示器等
を含むマスフローコントロールシステムを簡単な手順
で、自動的に校正することができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明に係る気相成長装置および気相
成長装置におけるマスフローコントローラの校正方法の
実施例について、図面を参照して説明する。気相成長装
置の構成は、簡単にはガス供給装置、反応容器および排
気装置からなる。図1は、気相成長装置のうちガス供給
装置の構成図であるが、モノシランガス(SiH4)を
充填したガスボンベ1から図示しない反応容器に至る管
路11上に自動弁21、マスフローコントローラ41お
よび自動弁25が装着され、ジシランガス(Si
2 6 )を充填したガスボンベ2から図示しない反応容
器に至る管路12上に自動弁22、マスフローコントロ
ーラ42および自動弁26が装着されている。また、キ
ャリアガスとしての水素ガスを充填したガスボンベ3か
ら前記反応容器に至る管路13上には自動弁23,2
7,28およびマスフローコントローラ43がそれぞれ
装着され、窒素ガスを充填したガスボンベ4から前記管
路13に接続される管路14上には自動弁24が装着さ
れている。前記管路12と、管路13の自動弁23,2
7に挟まれる部分とを接続する管路15上には自動弁2
9が装着され、管路11と、管路13の自動弁23,2
7に挟まれる部分とを接続する管路16上には自動弁3
0が装着されている。
【0008】前記管路13上に配設された自動弁23と
27とに挟まれる部分に分岐管路17が接続され、この
分岐管路17上に自動弁31が装着されている。分岐管
路17は、適当な内容積の圧力容器51に接続されてい
る。この圧力容器51には、測温抵抗体52と、複数個
の圧力スイッチ53,54,・・・が装着されている。
圧力スイッチの代わりに圧力トランスデューサを用いて
もよい。この装置の制御は、たとえばシーケンサーを用
い、マスフローコントローラの流量設定用およびガスの
温度データ取り込み用にアナログ入出力モジュールを装
備する。自動弁の開閉は前記シーケンサーで行う。マス
フローコントローラの動作チェック時以外は、圧力容器
内に窒素ガスを封入しておく。本実施例では、気相成長
装置のガス供給ラインに1個の圧力容器を設けたが、こ
れに限るものではなく、各マスフローコントローラ別に
それぞれ専用の圧力容器を設ける構成としてもよい。
【0009】マスフローコントローラの校正は次のよう
に行う。まず、圧力容器51および圧力容器51から各
マスフローコントローラ41,42,43までの配管内
の窒素ガスを、必要な自動弁を開閉の上、反応容器の下
流側に設けられた真空ポンプを用いて排出し、真空にす
る。次に、校正しようとするマスフローコントローラの
仕様と同種のガスを圧力容器51内に導入し、加圧す
る。所定の圧力に達した後、測温抵抗体52からの温度
データをモニタし、温度が一定になるまで暫く放置す
る。その後、シーケンサーからマスフローコントローラ
に流量設定信号を送ると同時に、マスフローコントロー
ラにガスを導くため必要な自動弁を開放する。このと
き、マスフローコントローラをソフトスタートさせても
よい。圧力容器51内の圧力が徐々に低下し、第1の圧
力スイッチ53が入ったならシーケンサーに内蔵された
タイマで時間をカウントし始める。圧力容器51内の圧
力が更に低下し、第2の圧力スイッチ54が入ったなら
前記タイマによるカウントを停止する。この間に生じた
圧力容器51内の圧力差とその所要時間、ガスの温度お
よび圧力容器51の内容積とから瞬時実流量を算出し、
あらかじめ設定した瞬時流量と比較して校正する。
【0010】複数の流量値について更正を行う必要があ
る場合には、シーケンサーからマスフローコントローラ
への流量設定信号を任意に切り換え、上述した手順を繰
り返す。また、校正作業を無人で行う場合は、校正しよ
うとするマスフローコントローラの仕様と同種のガスを
用いずに、窒素ガス等で代用してもよい。ただし、その
場合には前記実ガスと代用ガスとのコンバージョンファ
クタ比を加味する必要がある。更に、マスフローコント
ローラの動作確認のみを行えばよいという要求に対して
は、校正用ガスとして窒素ガス等を用い、上述の手順を
1回だけ行い、その所要時間を基準時間と比較するとい
う方法をとることもできる。
【0011】ガス供給ラインに上記のようなマスフロー
コントローラ校正手段を備えた気相エピタキシャル成長
装置において、反応容器内にシリコンウェーハをセット
し、赤外線ランプでこれを加熱した。ウェーハ温度が1
010°Cに達した時点で、モノシランガスとキャリア
用水素ガスとを導入し、エピタキシャル成長を行ったと
ころ、エピタキシャル膜の比抵抗は570Ω・cmであ
った。次に、モノシランガス用および水素ガス用のマス
フローコントローラを、本発明による校正手段を用い
て、ガス供給ラインを切断することなく校正した。そし
て、前記の各マスフローコントローラが正常であること
を確認した上、前記と全く同一の条件で成膜を行ったと
ころ、得られたエピタキシャル膜の比抵抗は580Ω・
cmであった。比抵抗の変化は図2に実線で示した通り
である。
【0012】上記の結果と対比するため、本発明による
校正手段を持たない気相エピタキシャル成長装置におい
て、反応容器内にシリコンウェーハをセットし、赤外線
ランプでこれを加熱した。ウェーハ温度が1010°C
に達した時点で、モノシランガスとキャリア用水素ガス
とを導入し、エピタキシャル成長を行ったところ、エピ
タキシャル膜の比抵抗は600Ω・cmであった。上記
成長の後、反応容器より下流側のラインの一部を断ち切
り、モノシランガス用および水素ガス用のマスフローコ
ントローラの校正を、石鹸膜流量計を用いて行った。そ
して、前記の各マスフローコントローラが正常であるこ
とを確認した上、前記と全く同一の条件で成膜を行った
ところ、得られたエピタキシャル膜の比抵抗は270Ω
・cmであった。同一条件下での成長を繰り返した結
果、得られたエピタキシャル膜の比抵抗は図2に鎖線で
示した通り徐々に回復傾向を示し、6バッチ目にほぼも
との値に戻った。
【0013】更に、本発明による校正手段を持たない気
相エピタキシャル成長装置において、反応容器内にシリ
コンウェーハをセットし、赤外線ランプでこれを加熱し
た。ウェーハ温度が1010°Cに達した時点で、モノ
シランガスとキャリア用水素ガスとを導入し、エピタキ
シャル成長を行ったところ、エピタキシャル膜の比抵抗
は600Ω・cmであった。上記成長の後、反応容器よ
り上流側のラインの一部を断ち切り、モノシランガス用
および水素ガス用のマスフローコントローラの校正を、
石鹸膜流量計を用いて行った。そして、前記の各マスフ
ローコントローラが正常であることを確認した上、前記
と全く同一の条件で成膜を行ったところ、得られたエピ
タキシャル膜の比抵抗は120Ω・cmであった。同一
条件下での成長を繰り返したところ、得られたエピタキ
シャル膜の比抵抗は図2に点線で示した通り徐々に回復
傾向を示したが、15バッチを経過した時点でももとに
は戻らなかった。以上の結果から、マスフローコントロ
ーラの校正に際し、ガス供給ラインを断ち切るか否かで
エピタキシャル成長の品質が大きく左右されることが分
かる。
【0014】図1に示す白金測温抵抗体52と、5.0
kg/cm2 、4.0kg/cm2および2.5kg/
cm2 の圧力スイッチ53,54,・・・とを備えた内
容積495.4mlの圧力容器51をガス供給ラインに
搭載した気相成長装置において、この気相成長装置に同
じく搭載されているフルスケール500cc/分のモノ
シランガス用マスフローコントローラ41について、動
作チェックを行った。チェック用ガスにはラインパージ
用窒素ガスを利用した。はじめに、気相成長装置に付属
している真空ポンプを用いて圧力容器51内を真空に
し、その後窒素ガスを導入した。圧力スイッチで5.0
kg/cm2 を検出した時点で自動弁31を閉止した
が、ライン内の差圧解消により圧力容器51内の圧力は
最終的に5.2kg/cm2 に達した後、安定した。こ
の状態で10分間放置し、ガスの温度をほぼ安定させ
た。このときのガス温度は26.5°Cであった。この
時点でシーケンサーから2.5V(マスフローコントロ
ーラ41の瞬時流量設定入力レンジは0〜5V/0〜1
00%)のアナログ設定信号をマスフローコントローラ
41に印加、ソフトスタートさせ、圧力容器51からマ
スフローコントローラ41にガスを導くため、自動弁2
5,30,31を開けた。マスフローコントローラ41
から流出するガスの流量はすぐに安定し、また圧力容器
51内の圧力も徐々に低下していった。その後、圧力ス
イッチ53は5.0kg/cm2 を検出し、これと同時
にタイマがセットされた。65.1秒後、第2の圧力ス
イッチ54は4.0kg/cm2 を検出した。
【0015】圧力をP、体積をV、温度をTとすると、 P00/T0=P11/T1 であるから、タイマのカウント中に圧力容器41から流
出した窒素ガスの総量は、0°C、1気圧(マスフロー
コントローラの仕様)においては、 V0/273=(5.0−4.0)/1.033×495.
4/(273+26.5) V0=437.1 窒素ガスの瞬時流量をFr(N2) とすると、Fr(N2) =V
0/t であるから、 Fr(N2) =437.1/65.1×60 =402.9(cc/分) 更に、モノシランガスと窒素ガスのコンバージョンファ
クタを考慮すると、Fr(SiH4) =Fr(N2) ×C(SiH4)/
C(N2) であるから、 Fr(SiH4) =402.9×0.63/1.01 =251.3 (cc/分) この結果は、設定した瞬時流量値250cc/分(=5
00cc/分×2.5V/5.0V)に対して0.5%
多いが、動作は正常であると判定することができる。
【0016】また、図1に示す白金測温抵抗体52と、
5.0kg/cm2 、4.0kg/cm2 および2.5
kg/cm2 の圧力スイッチ53,54,・・・とを備
えた内容積495.4mlの圧力容器51をガス供給ラ
インに搭載した気相成長装置において、この気相成長装
置に同じく搭載されているフルスケール500cc/分
のモノシランガス用マスフローコントローラ41につい
て、動作チェックを行った。チェック用ガスにはライン
パージ用窒素ガスを利用した。はじめに、気相成長装置
に付属している真空ポンプを用いて圧力容器51内を真
空にし、その後窒素ガスを導入した。圧力スイッチで
5.0kg/cm2 を検出した時点で自動弁31を閉止
したが、ライン内の差圧解消により圧力容器51内の圧
力は最終的に5.2kg/cm2 に達した後、安定し
た。この状態で10分間放置し、ガスの温度をほぼ安定
させた。このときのガス温度は26.5°Cであった。
この時点でシーケンサーから1.0V(マスフローコン
トローラ41の瞬時流量設定入力レンジは0〜5V/0
〜100%)のアナログ設定信号をマスフローコントロ
ーラ41に印加、ソフトスタートさせ、圧力容器51か
らマスフローコントローラ41にガスを導くため、自動
弁25,30,31を開けた。マスフローコントローラ
41から流出するガスの流量はすぐに安定し、また圧力
容器51内の圧力も徐々に低下していった。その後、圧
力スイッチ53は5.0kg/cm2 を検出し、これと
同時にタイマがセットされた。161.1秒後、第2の
圧力スイッチ54は4.0kg/cm2 を検出した。
【0017】圧力をP、体積をV、温度をTとすると、 P00/T0=P11/T1 であるから、タイマのカウント中に圧力容器41から流
出した窒素ガスの総量は、0°C、1気圧(マスフロー
コントローラの仕様)においては、 V0/273=(5.0−4.0)/1.033×495.
4/(273+26.5) V0=437.1 窒素ガスの瞬時流量をFr(N2) とすると、Fr(N2) =V
0/t であるから、 Fr(N2) =437.1/161.1×60 =162.8(cc/分) 更に、モノシランガスと窒素ガスのコンバージョンファ
クタを考慮すると、Fr(SiH4) =Fr(N2) ×C(SiH4)/
C(N2) であるから、 Fr(SiH4) =162.8×0.63/1.01 =101.5 (cc/分) 以下同様にシーケンサから2.0V,3.0V,4.0
Vのアナログ設定信号をマスフローコントローラに印加
し、それぞれの信号に対応する値200.8cc/分、
302.2cc/分、401.5cc/分を得た。これ
らのデータに基づいて設定瞬時流量/瞬時実流量を表し
た校正曲線を得た。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、温
度センサと複数個の圧力スイッチとを備えた圧力容器を
ガス供給ラインに接続した気相成長装置としたので、マ
スフローコントローラの校正に際してガス供給ラインを
切断する必要がないため、気相成長装置を汚染すること
がない。従って、たとえば半導体用の気相エピタキシャ
ル成長装置のように特に汚染を嫌う装置に対しては、極
めて好適な校正手段を備えた気相成長装置とすることが
できる。そして、この気相成長装置を用いることによ
り、マスフローコントローラと専用電源、瞬時流量設定
器および瞬時流量表示器等、ラインに搭載されたマスフ
ローコントロールシステムをトータルでチェックするこ
とができる。また、気相成長装置にごく一般的に搭載さ
れている制御系を用いて、無人かつ全自動でマスフロー
コントローラの校正や動作チェックを行うことができ
る。更に、本発明においては、マスフローコントローラ
の校正に必要な機器が、圧力容器、温度センサ、圧力ス
イッチ等比較的安価なもので構成されているので、イニ
シャルコストが低くてすむ。また、マスフローコントロ
ーラの校正や動作チェックのための準備が一切不要であ
るから、校正・動作チェック作業の工数を低減させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による気相成長装置のうちガス供給ライ
ンの構成図である。
【図2】本発明および従来の方法によるマスフローコン
トローラ校正後のエピタキシャル成長膜の比抵抗につい
て、バッチ別推移を示した図である。
【図3】従来の技術によるマスフローコントローラの校
正方法を示す説明図である。
【符号の説明】
21,22,23,24,25,26,27,28,2
9,30,31 自動弁 41,42,43 マスフローコントローラ 51 圧力容器 52 温度センサ(測温抵抗体) 53,54 圧力スイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給ラインにマスフローコントロー
    ラを搭載した気相成長装置において、前記ガス供給ライ
    ンに温度センサおよび複数個の圧力スイッチを備えた圧
    力容器を接続したことを特徴とする気相成長装置。
  2. 【請求項2】 マスフローコントローラと、温度センサ
    および複数個の圧力スイッチを備えた圧力容器とをガス
    供給ラインに搭載した気相成長装置において、 (1)前記マスフローコントローラの指定するガスまた
    は窒素ガスを前記圧力容器に充填する工程 (2)前記マスフローコントローラに瞬時流量を設定す
    る工程 (3)前記圧力容器に充填したガスを、バルブ等の操作
    により前記マスフローコントローラに導く工程 (4)前記マスフローコントローラの瞬時実流量が安定
    した後、圧力容器内の圧力変化量とその所要時間および
    ガス温度を計測する工程 を1回以上繰り返すことを特徴とする、気相成長装置に
    おけるマスフローコントローラの校正方法。
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