JP2981925B2 - 冷却装置を備えた複写装置 - Google Patents

冷却装置を備えた複写装置

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JP2981925B2
JP2981925B2 JP3006498A JP649891A JP2981925B2 JP 2981925 B2 JP2981925 B2 JP 2981925B2 JP 3006498 A JP3006498 A JP 3006498A JP 649891 A JP649891 A JP 649891A JP 2981925 B2 JP2981925 B2 JP 2981925B2
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清張 中釜
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  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写装置に設けられてい
る原稿露光装置で、特に原稿台ガラスが露光用ランプで
照射されることにより原稿台ガラスが過熱されるのを防
止する装置で、過熱防止用の冷却用ファンを効率的に駆
動させ光学系のトナー汚れを防止するようにした装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に複写装置の原稿を露光するために
強力な光源が用いられており、通常数百ワットの高輝度
の光源を用いるため数百枚複写を行なうと、原稿を載置
した原稿台ガラスは図4A線のカーブが示すように温度
が急激に上昇し、70℃前後まで上昇加熱され、複写を行
っている作業者が原稿を原稿台ガラスに載置するとき、
作業を困難にしたり、又高温のため原稿台ガラスが破損
する欠点がある。このような欠点を防止するため複写速
度を遅らせて原稿台ガラスの温度上昇を防止する方法が
あるが、この方法は複写能率が低下する。従って複写能
率を向上させるために原稿台ガラス面を下方より強制的
に冷却する方法が行なわれているが、一般にファンによ
る方法が最もの安価で効果的であり、この方法が行なわ
れているが、原稿台ガラスの温度に関係なく複写作業中
常にファンの回転を続行していると、複写装置内に設け
ている現像装置より飛散したトナーを吸込み、原稿台ガ
ラスの下面と、光学系に用いられている反射ミラー等に
トナーが付着し、特に一般に用いられている黒トナーが
付着し、使用回数の増大と共に原稿面を露光ランプで露
光を行っても光量が低下し、鮮明な複写画像を得ること
ができない欠点がある。このような欠点を解決するため
の一手段として実開昭64-10752号公報が提示さている。
この方法は、複写が続行され、原稿台ガラス面の温度を
検出装置を用いて検出し、一定温度以上に達すると冷却
用のファンを駆動する方法である。しかしこの方法は温
度の検出装置が必要となり、機構も複雑になって装置も
高価になる等の欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
欠点を一掃すべく特に考えられたものである。即ち本発
明は一般に複写装置を利用する使用者の複写枚数が平均
5枚程度の複写しか行なわれず、この程度の複写数では
原稿台ガラス面も程んど加熱されないことが分かった。
従って5枚前後迄の複写枚数であれば冷却用ファンの駆
動を行なわず、実質上温度上昇が大となる8枚以上の複
写枚数の時のみ冷却用ファンを駆動することで前記欠点
を解決せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の本発明の目的は、
原稿台ガラスを冷却するため、冷却装置を備えた複写装
置において、複写装置の上部に設けられた原稿台ガラス
板と、前記原稿台ガラス板の下部に該原稿台ガラス板と
並行に移動し、前記原稿台ガラス板上の原稿を露光する
露光ランプと、前記露光ランプの移動と共に移動し、像
担持体を露光するための複数の反射ミラーと、前記露光
ランプ、及び複数の反射ミラーの移動径路の側方に配置
された前記原稿台ガラス冷却用ファンと、複写枚数をセ
ットする複写枚数セット手段と、前記複写枚数セット手
段によるセット複写枚数と光学系の倍率により、前記原
稿台ガラス冷却用ファンの駆動手段を制御する制御手段
とを備えたことを特徴とする冷却装置を備えた複写装
置、 によって達成される。
【0005】
【実施例】図3は複写装置全体の構成図で、1は感光体
ドラム、2は感光体ドラム1に一定の電荷を与える帯電
極、3はトナー補給部4を備えた現像装置、5は残留ト
ナーを感光体ドラム1より除去するクリーニングブレー
ド6を備えたクリーニング装置で、以上の装置は一体構
成で製作され、複写装置7の上部枠体7aに着脱自在に
設けられている。更に上部枠体7aには原稿を載置する
ための原稿台ガラス8と、原稿台ガラス8に原稿を載置
した際原稿を押圧保持するための原稿押え板9と、前記
上部枠体7a内で原稿台ガラス8の下部位置に、夫々一
点鎖線位置迄案内レール(図示せず)で移動する露光ラ
ンプ10と、該露光ランプ10と一体に移動する第1反射ミ
ラー11と、該第1反射ミラー11より受けた光を焦点レン
ズ12に投射する一体のV型ミラー13,14より構成され、
更に前記感光体ドラム1面を照射し、静電潜像を形成す
るための固定ミラー15が設けられている。16は複写装置
内に発生した熱を外部に排出するための排気ファンで、
吸込口17,18が設けられ吸込口17は現像装置3より飛散
するトナー及び帯電極2より発生するオゾン等をオゾン
除去フィルターFを介して外部に排出する。一方光学系
を遮光するための遮光板7bに形成した吸込口18より上
部の光学系内で発生する露光ランプ10の熱を外部に排出
するように構成されている。尚露光ランプ10の移動距離
に対しV型ミラー13,14は1/2の距離を案内レール(図示
せず)で移動することにより常に原稿と感光体ドラム1
面との光路長を一定にしている。19は変倍複写時に前記
焦点レンズ12を移動するための駆動源でピニオン20とラ
ック21により焦点レンズ12を適時変倍位置に移動する。
22は露光ランプ10を原稿巾によりその移動距離を変更す
るためのセンサーで原稿サイズ(実質上は記録紙サイ
ズ)により変更できるように露光ランプ10の移動径路に
沿って複数ヶ所設けられている。
【0006】23は原稿台ガラス8を冷却するための冷却
用ファンで、枠体の側方に設けられている。詳しくは図
1により後説する。
【0007】24は複写装置7の下部枠体7cの下部に設
けられた記録紙Pを収納した給紙カセットで、給紙カセ
ット24内に設けた記録紙Pはスプリング25で押圧板26を
介して給紙方向の前方部が押上げられ、最上部の記録紙
Pが半月状の給紙ローラ27により給紙され搬送ローラ28
とガイド部29により第2給紙ローラ30部に搬送する。該
第2給紙ローラ30で一担停止した記録紙Pは前記感光体
ドラム1面に現像装置3にて現像されたトナー画像と一
致するように第2給紙ローラ30が作動する。31は感光体
ドラム1面に形成されたトナー画像を記録紙Pに転写す
るための転写極、32は感光体ドラム1面より記録紙Pを
分離するための分離極、33は記録紙Pに転写されたトナ
ー画像を定着するための定着装置である。又下部枠体7
cには1枚手差し給紙装置34と多数枚手差し給紙装置35
が設けられ、夫々半月状の給紙ローラ36で給紙されるよ
うに設けられている。
【0008】次に図1について説明する。図1は図3に
示された原稿台ガラス8の冷却ファン23の部分を示した
図で冷却ファン23は上部枠体7aに対し図示のようにθ
角の角度を有するように傾斜して取付けられている。冷
却ファン23の風量は露光ランプ10とVミラー13,14が停
止している位置の図1矢示Aの部分に最も強力に当たる
ようにし、順次矢示B,Cの強さで風を送るように構成
し、上部枠体7aには冷却ファン23の風が有効に進入で
きるように切込み37が形成されている。
【0009】図2は複写装置7の複写を開始するための
スタート釦38と、複写枚数設定用の複写枚数釦39と、紙
サイズ切換用の紙サイズ釦40と、倍率変更用倍率釦41よ
りなり、各釦より送られた信号を受ける操作制御部42を
介して液晶その他の表示手段により表示される表示部42
aよりなり、前記操作制御部42とCPU43との間で信号の
入力又は出力を行って駆動制御回路44を作動させ光学用
の冷却ファン23をON,OFFするように構成されている。45
は複写装置7の駆動源46を作動させるための駆動制御回
路である。
【0010】本発明は以上のように構成されており、通
常複写装置7はスイッチ(図示せず)ONと共に各装置に
通電され、特に定着装置33は一定の定着温度に保持され
ているため機内温度を低下させるため排気ファンは常時
回転駆動され、機内温度は図4に示すように25℃前後の
適温に保持させている。図2に示した複写枚数釦39は通
常の1枚複写であるならば操作は行なわず、複写開始用
のスタート釦38を操作することにより、操作制御部材42
より送られた信号でCPU43を介して駆動制御回路45を作
動し、複写装置7の全体の駆動源46を駆動する。複写が
開始され、原稿台ガラス8上に載置した原稿面を露光ラ
ンプ10により順次露光する、原稿面より反射した光は第
1反射ミラー11、V型ミラー13,14と順次反射し、焦点
レンズ12より固定ミラー15に送られ、感光体ドラム1面
に投射される。感光体ドラム1面には前もって帯電極2
により帯電が行なわれ、前記露光により静電潜像が形成
され、次に現像装置3に設けられた回転する現像スリー
ブ3aによりトナー画像が形成される。その際感光体ド
ラム1面と現像装置3の間は現像スリーブ3aの回動の
ための間隙が設けられているので若干のトナー飛散は避
けることができない。一般にトナーは極めて微細な粉末
で形成されているため一担飛散状態となったトナーは複
写装置7内を浮遊する。従って機内のトナー汚れが発生
するが、これを防止するため排気ファン16を常時回転を
させ、トナーを吸込口17より吸引するようにしている。
【0011】一方飛散トナーの一部は前記光学系である
第1反射ミラー11、V型ミラー13,14付近にも達してい
るが、露光ランプ10により原稿台ガラス8上の原稿を露
光のために照射する時、露光ランプ10は画像形成上800
W前後の高輝度ランプが用いられており特に連続複写の
場合は図4に示すように大きな熱量を発生している。前
記のように排気ファン16は光学系側の吸込口18が設けら
れ、トナーと共に放熱された空気を排気しているが、こ
のような手段では充分な冷却が行なえないため、従来複
写開始と共に冷却用ファン23を回転して、温度上昇を防
止していた。しかし、1〜6枚程の複写枚数であれば大
きい温度上昇が発生せず、(図4B線)従って冷却ファ
ン23を回転させる必要がない。図2に示すように複写開
始用のスタート釦38を押し操作制御部42に送られた信号
によりCPU43を作動させ複写を開始するが複写枚数釦39
の枚数信号を操作制御部42に入力してCPU43に送り複写
枚数が5枚〜6枚程度であればCPU43より駆動制御回路4
4に信号が発せられず、駆動制御回路が作動しないため
光学冷却ファン23は回転しないように制御される。一方
前記複写枚数釦39により入力し8枚以上の連続複写が行
なわれたときのみCPU43より信号が送られ駆動制御回路4
4を作動させ、冷却ファン23を回動し、図3、図1に示
されているように冷却風は熱発生源の露光ランプ10を中
心にV型ミラー13,14部を主に冷風を送り同時に原稿台
ガラス8の裏面にも矢印の如く冷風を送り込んで安全温
度まで低下させる。
【0012】冷却ファン23は図1に示すように上部枠体
7aに対し傾斜角θで取付けられているので、冷風は露
光ランプ10とV型ミラー13,14の停止位置により強く当
たるため特に温度上昇が激しい停止位置で原稿台ガラス
8の周辺部温度を低下させることができる。
【0013】又図4に示すように複写を10分程度中止す
ると機内温度は25℃前後に戻り、複写開始により再びC
線のような温度曲線になる。
【0014】又一般的に複写装置では紙サイズのB5版
又はA3版の切換え動作により露光ランプ10の移動量を
自動的に切換えている複写装置が多く、図3の如く紙サ
イズにより露光ランプ10の移動量を決める複数のセンサ
ー22により紙サイズに応じて露光ランプ10が停止し消灯
して反転する。例えば数100枚の複写ではなくともB5
版の場合は、原稿台ガラス8に対する移動距離も短く、
従って照射時間も短い、A3版の場合は原稿台ガラス8
の全面を照射することなり照射時間も長い。このような
紙サイズの情報を図2のように操作制御部42を介してCP
U43より駆動制御回路44に信号を送り冷却ファン23の回
転を制して過熱化を防止すると共に必要以上の冷却ファ
ン23の回転を止めることができる。
【0015】更に複写装置7に設けられた光学系の倍率
変更(以下変倍と云う)手段を使用すると、拡大複写
と、縮小複写では露光ランプ10の移動速度が変る。拡大
複写の場合は露光ランプ10の移動速度は遅く、縮小複写
の場合は露光ランプ10の移動速度が速い。当然拡大複写
の場合は数十枚の複写でも原稿台ガラス8及び露光ラン
プ8の近辺は過熱状態となり冷却ファン23で冷却する必
要がある。一方縮小複写の場合は、露光ランプ8の移動
速度が早いため拡大時より過熱状態となる時間が遅くな
る。図2に示すように変倍情報を倍率釦41より操作制御
部42に入力し、CPU43より駆動制御回路44のON,OFFによ
り冷却ファン23の回転を制御し、必要以上の冷却ファン
23の回転を防止できる。
【0016】又本発明は例えば原稿台ガラス8に関係あ
る供給電圧(CVR)によっても冷却ファン23の制御を行
うことができる。更に複写枚数と紙サイズ、変倍、供給
電圧(CVR)を総合的に組合せ、CPU43より出力して冷却
ファン23の制御を行ってもよい。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は複
写装置7に設けられた原稿台ガラス8及び露光ランプ1
0、第1反射ミラー11、V型ミラー13,14に対する露光ラ
ンプ10の点灯時の冷却を最も効率よく行なうことによ
り、複写装置7内に飛散しているトナーの冷却ファンに
よる吹付けを最小限に留めるようにしたもので、特に原
稿台ガラス8と第1反射ミラー、V型ミラー13,14に対
してトナーが長期間付着せず、清掃作業を行なう必要が
なくなり、トナー汚れによる記録紙の画質低下を防止す
ることができる。特に、変倍情報により冷却ファンの回
転を制御しているので、必要以上な冷却ファンの回転を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の冷却ファン配置部を示す斜視図、図2は
制御方法を示すブロック回路図、図3は本発明を実施す
る複写装置を示す断面図、図4は冷却ファンの作動を示
す作動説明図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、 2…帯電極、 3…現像装置、 5…クリーニ
ング装置、 7…複写装置、 7a…上部枠
体、 7b…遮光板、 7c…下部枠
体、 10…露光ランプ、 11…第1反射
ミラー、 13,14…V型ミラー 16…排気ファ
ン、 23…冷却ファン、 39…複写枚数
釦、 40…紙サイズ釦、 41…倍率変更
釦、 43…CPU、 44…駆動制御
回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−203151(JP,A) 特開 平3−144627(JP,A) 特開 平4−19728(JP,A) 特開 平4−321019(JP,A) 実開 昭62−63739(JP,U) 実開 昭61−61539(JP,U) 実開 昭62−33043(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 27/52 G03G 15/04 G03G 15/043

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台ガラスを冷却するため冷却装置を
    備えた複写装置において、 複写装置の上部に設けられた原稿台ガラス板と、前記原
    稿台ガラス板の下部に該原稿台ガラス板と並行に移動
    し、前記原稿台ガラス板上の原稿を露光する露光ランプ
    と、 前記露光ランプの移動と共に移動し、像担持体を露光す
    るための複数の反射ミラーと、 前記露光ランプ、及び複数の反射ミラーの移動径路の側
    方に配置された前記原稿台ガラス冷却用ファンと、 複写枚数をセットする複写枚数セット手段と、 前記複写枚数セット手段によるセット複写枚数と光学系
    の倍率により、前記原稿台ガラス冷却用ファンの駆動手
    段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする冷却
    装置を備えた複写装置。
  2. 【請求項2】 紙サイズにより前記原稿台ガラス冷却用
    ファンの駆動手段を制御する制御手段を備えたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の冷却装置を備えた
    複写装置。
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DE4201498A DE4201498A1 (de) 1991-01-23 1992-01-21 Kopiervorrichtung mit kuehleinrichtung

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