JP2981784B2 - 水稲乳苗用資材 - Google Patents

水稲乳苗用資材

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JP2981784B2
JP2981784B2 JP3159471A JP15947191A JP2981784B2 JP 2981784 B2 JP2981784 B2 JP 2981784B2 JP 3159471 A JP3159471 A JP 3159471A JP 15947191 A JP15947191 A JP 15947191A JP 2981784 B2 JP2981784 B2 JP 2981784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水稲乳緑化完成苗の育
苗に使用する無機繊維成型培地と覆土に関する。更に詳
しくは無機繊維成型培地と覆土に肥料成分も酸性化剤も
添加することなくそのまま育苗する水稲乳緑化完成苗用
の資材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械田植用の水稲苗は、育苗箱
(内法 58cm×28cm×3cm)を用い、市販の土壌系
又は非土壌系資材、或いは農家で滅菌した土壌に肥料を
配合し、pH調整をしたものを播種床とし、播種し、覆
土して育苗している。この覆土用土壌としては、播種床
が土壌系の場合も非土壌系の場合も、市販土壌系資材又
は農家調整土壌が用いられており、市販資材の場合に
は、肥料を配合しないで必要肥料の全量が播種床から供
給されるのが普通である。非土壌系資材は、土壌系に較
べ一般に肥料保持力に乏しいものが多い。
【0003】最近、非土壌系資材の一種として、ロック
ウール等の無機繊維に肥料を添加して、育苗箱の形状に
合わせてマット状に成型加工した無機繊維成型培地が軽
量で取扱いが容易であることから使用されている。
【0004】播種した育苗箱は複数段重ねた状態で、3
0℃程度に48時間加温して発芽させて、出芽長が1cm
位で緑化させ、3週間程度経過し出芽長が12cm程度で
2.0〜2.4葉令の稚苗を完成苗として本田に移植し
ている。
【0005】この育苗用に使用する無機繊維培土資材と
して、特公平1−54975号公報がある。これは硫酸
アンモニウム単独又は塩化アンモニウム、硝酸アンモニ
ウム若しくはりん酸アンモニウムの1種又は2種以上と
硫酸アンモニウムとの混合物1〜 10重量%を含有
し、鉱酸、有機酸及び/又は肥料成分以外の鉱酸の塩を
実質的に含有せず、非イオン活性剤で親水性処理されて
いる無機質繊維を主体とする植物育成用培土資材であ
る。この発明は、硫酸アンモニウム等が無機質繊維によ
る塩基性を調整する作用があるので、鉱酸や有機酸で酸
処理する必要がないというものである。従って硫酸アン
モニウム等の肥料成分を必須としている。
【0006】このような例外はあるが、一般には特公平
1−53013号公報に示されるように、ロックウール
成型培地がアルカリ分を多量に含むため、水稲育苗用等
の栽培に悪影響を与えるとされ、鉱酸及びその塩類なら
びに有機酸およびその塩類から選ばれる酸性化剤の水溶
液をロックウール成型物の上表面または全表面に散布ま
たは塗布することが行われている。
【0007】特開平1−196226号公報には肥料成
分無添加の無機繊維マットよりなる播種床に播種後、肥
料成分として窒素、燐酸、加里をそれぞれ0.05〜
0.3重量%含有する覆土用土壌で覆土する水稲稚苗の
育生方法が提案されている。この公報には、硫酸、クエ
ン酸、フミン酸、ニトロフミン酸、ピートモス等のpH
調整剤を添加することを好ましいとし、実際、すべての
実施例でpH5に調整している。又この公報は3週間程
度、育苗箱で育成し、出芽長が12cm程度で2.0〜
2.4葉令のいわゆる稚苗の育生方法であり、乳苗では
ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、土壌系
のものに覆土して育苗した稚苗、無機繊維成型培地で育
苗した稚苗はともに、通常、3週間程度の育苗期間で完
成苗としているが、稚苗を移植した場合には、1号、2
号分けつが休眠し、3号分けつ以上しか発生しないた
め、良い品質の下位分けつが得られないという宿命があ
った。
【0009】また、稚苗を完成苗とする従来の方法で
は、育苗期間に3週間を要すること、育苗箱当りの播種
量が160〜180g(乾籾)であるため、多数の育苗
箱を必要としていた。
【0010】無機繊維マットでは、一時に多量の肥料の
溶出が起こりやすく、そのため肥料成分を流亡により損
失するばかりでなく、肥料をそれ程必要としない育苗初
期において、肥料成分過剰に起因する障害が見られたり
する難点がある。特に本発明は育苗期間1週間前後の乳
苗を目的とするので、この肥料成分過剰は特に問題とな
る。
【0011】又酸性化剤も、硫酸等の強酸を使用すれば
無機繊維マットが溶損する難点があり、クエン酸などの
有機酸を使用すれば費用を必要とするばかりでなく、無
機繊維成型物の上表面または全表面に散布または塗布す
ることは手間がかかる問題がある。
【0012】本発明の目的は無機繊維マットを使用し、
無機繊維成型培地で1週間前後の育苗期間で1.0〜
1.9葉令に育苗した乳緑化完成苗を育苗するための水
稲乳苗用資材を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、乳緑化苗の育成
期間である1週間程度では胚乳残存率が高いので、成型
培地での肥料成分を必要とせず、更に種子根及び鞘葉節
冠根から分泌される根酸の作用により、酸性化剤を適用
しなくても育苗期間内に培地のpHが5.5〜6.5程
度になることを見い出し本発明を完成した。
【0014】即ち本発明は無機繊維成型培地と覆土との
組合せであって、その両者ともに肥料成分も、pH調整
剤も添加していないことを特徴とする水稲乳苗用資材で
ある。
【0015】従来の稚苗では、播種から3週間程度で
2.0〜2.4葉令、12cm程度の草丈となった時点で
完成苗として本田に移植するが、本発明では、無機繊維
成型培地に播種してから5〜8日程度経過し、1.0〜
1.9葉令、5〜7cm程度の草丈になった時点で乳緑化
完成苗として本田に移植する。育苗温度によって、苗の
生育は異なってくるが、好ましくは1.3〜1.7葉
令、特に1.5葉令前後の乳緑化完成苗を本田に移植す
ることが好ましい。
【0016】この乳緑化完成苗は、種籾の胚乳養分が約
半分残っており、本田移植後しばらくは残存胚乳養分に
よって生育する。これに対し、従来の稚苗はその残存胚
乳が0〜10%しかなく、本田移植後は胚乳養分による
生育はできず、活着して肥料の吸い上げが盛んになるま
では、生育が一時的に停止している。従って、稚苗の場
合には育苗の後半には肥料成分がないと肥切れ症状を起
すことになる。しかし本発明の乳苗では育苗期間中、種
籾の胚乳養分が十分に存在し、特に培地自体に肥料成分
を含まなくても乳緑化完成苗の育成には支障がない。
【0017】後記するように覆土に肥料成分を含有させ
た場合には培地のpHの低下も一段と大きくなるが、苗
が成育時に発生する根酸によって、培地マットのpHが
好適な値に調整されるため、覆土に肥料やpH調整剤を
添加しなくても、pHはそれ程高くなることはなく、逆
に覆土の酸性化処理、肥料が不要であり、手間、コスト
が低減される利点がある。
【0018】乳緑化完成苗は移植後も胚乳養分により栄
養生長するので、低温抵抗性が強く、稚苗より1〜2℃
低い気温でも活着し、生長する。また、同じ理由で冠水
抵抗性が強い。
【0019】以下、本発明の乳緑化完成苗育苗用の資材
を詳細に説明する。本発明で使用する無機繊維成型培地
は、ロックウール等の無機繊維をマット状に成型加工し
たものである。無機繊維としては、例えばロックウー
ル、グラスウール、セラミックファイバー等が挙げら
れ、特に、製鉄所の高炉から副生する高炉スラグ及び/
又は例えば玄武岩、輝緑岩等の天然岩石をキュポラ、電
気炉等で融解し、遠心力及び/又は空気、水蒸気等の流
体圧で吹製して繊維化したロックウール(岩綿、スラグ
ウール、ミネラルウールとも称される)が好ましい。こ
のような無機繊維は、繊維が層状に集積した繊維集合体
になっており、播種床用の成型培地とするためには、こ
れを高分子系結合剤でマット状に成型すればよい。高分
子系結合剤としては、例えば、フェノール樹脂、メラミ
ン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂、アクリル樹脂、酢
酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられるが、特に、
耐水性の良好な熱硬化性樹脂が好ましい。
【0020】無機繊維成型培地には必要に応じて界面活
性剤、高級アルコール等の親水性付与剤を添加してもよ
いが、肥料もpH調整剤即ち酸性化剤も添加しない。
【0021】無機繊維成型培地は、嵩密度50〜100
kg/m3 であって、根の食い込みをよくするため繊維の
配向方向が垂直のものが好ましい。
【0022】乳緑化完成苗を作る播種作業は、無機繊維
成型培地を育苗箱に設置し、灌水後種籾を播種し、肥料
やpH調整剤を配合しない培土で5〜7mm程度覆土し、
再度灌水することによって行う。
【0023】本発明における播種量は、稚苗より幼い苗
で移植するため、稚苗における播種量より20〜50%
多い育苗箱当たり200〜250g(乾籾換算)とす
る。
【0024】本発明による播種から乳緑化完成苗に育苗
するのに必要な養分は、種籾の胚乳養分でまかなえるの
で、無機繊維成型培地や覆土に肥料を配合することは必
ずしも必要ではない。この場合、無機繊維成型培地に肥
料を配合すると、成型培地の耐水強度が減少し、根廻り
が充分でない乳緑化完成苗では機械適応性の面でよくな
いので、無機繊維成型培地は無肥料とする。
【0025】覆土としては天然土壌又は人口培土(以
下、無肥料培土という)を使用するのがよい。本発明の
実施態様では、無肥料且つ酸性化処理しない無機繊維成
型培地を育苗箱に設置し、種籾を播種し、無肥料の培土
で覆土する。育苗箱を複数段積重ね、30〜32℃で4
8時間程度の通常の加温出芽をし、出芽長が1cm程度に
なった時点で、常法により緑化し、育苗し、通算の育苗
期間を5〜8日間とする。
【0026】こうして育苗された乳緑化完成苗は、5〜
8日で種子根、冠根の伸長が著しく、しかも成型培地に
強固に定着しているため、田植機にかけて本田へ移植す
ることができる。これに対して、天然土壌を播種床とす
る乳緑化完成苗では、10日間育苗しても根量が少な
く、マット形成が不充分なので、ばらけて田植機にかけ
ることができない。
【0027】
【作用】本発明では、根張りのよい無機繊維成型培地で
育苗し、胚乳養分が残っている1.0〜1.9葉令の乳
緑化完成苗とするため、本田への移植後もこの胚乳養分
と本田に施肥された肥料の相乗作用で、急速に生育する
ものと思われる。
【0028】本発明では無機繊維成型培地を無肥料とし
たので、成型培地の耐水強度が肥料添加の場合より強く
なり、根廻りが充分でない乳緑化完成苗では機械適応性
がよくなる。
【0029】また培地に酸性化処理を行わないので、更
に培地の耐水強度が大きくなるばかりでなく、pH調整
の費用と手間を節減できる。
【0030】覆土に肥料を配合した場合と、肥料を配合
しない場合を比較するための試験を行った結果は次の通
りである。供試品種としてコシヒカリを採用し、播種量
は乾籾200g/箱、播種前潅水量2.0 l及びダコレ
ート水和剤500倍液0.5 l/箱、覆土量としては
呉羽人工培土(寒地用、N約0.7g)、及び無肥料培
土1.2 l/箱を使用した。32℃、48時の加温を
行い出芽を行った。平均出芽長1cmであった。ハウス内
緑化を行い、7日間の育苗を行った。マットとしては、
ロックウールをマット状に成型した嵩密度65kg/m
3 で、無肥料かつ酸性化処理をしないpH約7.5のロ
ックウール培地を使用した。覆土に肥料を配合した場合
と、肥料を配合しない場合の、苗の苗丈、葉令、葉色、
根上りの有無、地上部乾物重、三菱MP2(マイレデ
ィ)を使用した時の苗の掻取幅7mm(最小幅)での1株
当り掻取本数を表1に示す。
【表1】 この結果を見ると、7日育苗で、覆土に肥料がある場
合、基準の苗丈、葉令が確保され、葉色も濃かった。無
肥料覆土では、前者に比べ苗丈やや短く、葉令もやや劣
り、葉色も淡かった。又地上部乾物重では明らかに差が
認められ、肥料入覆土による苗質の向上がみられるの
で、一般的には肥料入覆土の使用がよいと思われる。し
かし、無肥料覆土の場合でも、乳緑化完成苗として本田
への機械移植には支障がなく、移植後の生育にも問題が
ない。これは、後記図1に示す如く、苗の根酸により、
マットのpHも6.0程度に低減され又胚乳養分が半分
程度残っていることによる。そうであれば覆土への酸性
化、肥料が不要で、手間、コストが低減されるメリット
が生じてくる。そしてもし、育苗中に必要になれば、出
芽後に液肥等を散布することによって肥料入覆土による
乳緑化完成苗と同等のものが得られることも確かめられ
た。本発明では、覆土にも肥料やpH調整剤を配合しな
いので、手間、コストが一段と軽減される。しかし必要
であれば、出芽後に液肥等を散布することをさまたげる
ものではなく、これによって肥料配合覆土を使用した時
と同等のものが得られる。
【0031】
【実施例】以下に実施例によって、本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定さ
れるものではない。 (実施例1)結合剤としてフェノール樹脂、親水性付与
剤として非イオン系界面活性剤を添加してロックウール
をマット状に成型した嵩密度65kg/m3 と75kg/m
3 の2種類の無肥料かつ酸性化処理をしないpH約7.
5のロックウール成型培地を使用した。この成型培地を
育苗箱に設置し、コシヒカリの催芽籾を育苗箱当り25
0g(乾籾換算)播種し、この2種類の培地に対して覆
土に無肥料培地を使用し、育苗期間7日で1.5葉令の
乳緑化完成苗を得た。覆土として、無肥料培土を使用し
育苗、緑化し、通算の育苗期間7日間の、培地のpHの
推移を図1に示す。育苗後期において、肥料入覆土の場
合は培地のpHは4.5〜5.0になっているが、無肥
料覆土の場合でも、培地のpHは6前後になっているこ
とがわかる。この乳緑化完成苗についての結果を表2に
示す。
【0032】(比較例1)実施例1と同じ無肥料ロック
ウール成型培地にコシヒカリの催芽籾を育苗箱当り17
0g(乾籾換算)播種し、N、P、Kを各0.04重量
%含有する培土で覆土し、緑化し、育苗期間21日で
2.4葉令の稚苗完成苗を得た。結果を表2に示す。
【0033】(比較例2)比較例1と同様にして、育苗
期間28日で4.0葉令の中苗完成苗を得た。結果を表
2に示す。
【0034】(比較例3)無肥料ロックウール成型培地
のかわりに土壌を使用した以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】(比較例4)実施例1で使用した成型培地
で使用した嵩密度65kg/m3 と75kg/m3 の2種類のロ
ックウールマットについて、肥料入覆土をした場合と覆
土なしの場合について、水稲の育苗をしない場合の培地
のpHの推移を図2に示す。
【0037】覆土なしの場合、最初のpH7.5付近よ
り、むしろpH7.8〜8.2と上昇しており、肥料入
覆土を行った場合でも、pHはやや下って7.0前後で
ある。この図2と図1の無肥料覆土の場合を比較するこ
とによって種籾の育苗によって、根酸の分泌によって、
培地のpHが実施例1のように顕著に下ることが明らか
である。
【0038】表2から明らかなように、本発明の資材で
育苗した乳緑化完成苗は、根の張りがよいため、育苗期
間が短かいにもかかわらず、田植機によって本田へ移植
することが可能であるとともに、稚苗に比べ初期生育が
速いこと、さらには、稚苗や中苗では分けつしなかった
1号、2号分けつが発生することから、強力な下位分け
つ茎が確保されることにより、良好な品質の稲を得るこ
とができることがわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、1.0〜1.9葉令の乳緑化
完成苗の育苗用の無機繊維成型培地と覆土に関するもの
であり、無肥料でしかも酸性化剤を使用しない無機繊維
成型培地を使用したため、耐水強度が強くなり、従来か
ら使用されていた土壌系播種床での根張り不足が改良さ
れるばかりでなく、肥料添加、酸性化剤を添加した無機
繊維成型培地よりも、根廻りが充分でない乳緑化完成苗
では機械適応性がよい。
【0040】従来は21日間程度育苗した稚苗を本田に
移植していたのに対して、本発明では、従来の1/3程
度の5〜8日間育苗した乳緑化完成苗を田植機を使用し
て移植することができる。
【0041】このように乳緑化完成苗を使用するため、
育苗箱当りの播種量を従来の20〜50%多い200〜
250gとすることができ、単位面積当りの育苗箱の数
を減少させることができる。そのため、育苗センターで
のローテーションが効率的に行えると共に、低コスト化
が可能になる。また酸性化剤の添加が不要であるので更
に低コスト化及び省力化が可能である。本発明では、更
に覆土にも肥料やpH調整剤を配合しないので、更に低
コスト化、省力化が可能になる。
【0042】また、従来の稚苗又は中苗では移植直後各
種の障害で苗がだめになった場合、育苗期間が長いの
で、苗作りからやり直すことが不可能であったが、本発
明によれば5〜7日間の成育期間であるためにそうした
問題が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】無肥料無機繊維成型培地(ロックウールマッ
ト、嵩密度65kg/m3 、75kg/m3 の2種)に覆土の種
類を変えた場合の育苗日数とpHの推移の関係を示す。
【図2】図1の場合について、マットに育苗しない場合
の経過日数とpHの推移の関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 1/00 303 A01G 16/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機繊維成型培地と覆土との組合せであ
    って、その両者ともに肥料成分も、pH調整剤も添加し
    ていないことを特徴とする水稲乳苗用資材。
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