JP2981014B2 - 化粧料容器およびその製法 - Google Patents

化粧料容器およびその製法

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JP2981014B2 JP3135900A JP13590091A JP2981014B2 JP 2981014 B2 JP2981014 B2 JP 2981014B2 JP 3135900 A JP3135900 A JP 3135900A JP 13590091 A JP13590091 A JP 13590091A JP 2981014 B2 JP2981014 B2 JP 2981014B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フアンデーシヨン等の
化粧料を収容する化粧料容器およびその製法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、レフイル用化粧料を収容するた
めの化粧料容器は、化粧料を外力等から保護することが
でき、しかも安価であることが要求される。そのため、
例えば、図8に示すような化粧料容器1がレフイル用化
粧料の収容用に用いられている。この化粧料容器1は、
可撓性を有する合成樹脂で構成された容器本体2と蓋体
3とが後端で連結片4によつて連結されており、この連
結片4の薄肉部Aを中心にして蓋体3が回動するように
なつている。この化粧料容器1は、図9に示すように、
成形型5の上型5aと下型5bを閉じることによりつく
られる容器本体成形空間6と蓋体成形空間7および両成
形空間6,7との間の連結空間8に注入孔9から可撓性
を有する成形材料を注入して硬化させることで製造され
る。そして、上記のようにして得られた化粧料容器1の
表面に文字や図柄を印刷することが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記化
粧料容器1は、成形材料の可撓性を利用して薄肉部Aを
中心に蓋体3を回動させるため、硬質の樹脂等では構成
することができない。また、上記製法では、化粧料容器
1の表面に文字や図柄を成形と同時に入れることができ
ないため、化粧料容器1を成形した後に別工程で表面に
文字や図柄を印刷を行わなければならず煩雑である。さ
らに、上記製法では、容器本体2と蓋体3とを異なる成
形材料で構成することができない。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、成形と同時に図柄等を表面に入れることができ
るとともに容器本体と蓋体とを異なる種類の樹脂で構成
することができ、しかも硬質の樹脂等でも構成すること
ができる化粧料容器の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、上面に収容部が凹設された合成樹脂製の
容器本体と、この容器本体の上面を蓋する合成樹脂製の
蓋体と、上記容器本体の後端縁と上記蓋体の後端縁を位
置合わせした状態で両後端縁を連結するフイルムとを備
え、このフイルムが二層フイルムからなり、下側フイル
ムが上記合成樹脂に対する接着性を有し、上側フイルム
が上記下側フイルムよりも強靱性を有している化粧料容
器を第1の要旨とし、容器本体形成用凹部と蓋体形成用
凹部とが隣接状態で設けられている一方の型と、上記両
凹部を密封して成形用空間をつくるとともに、密封状態
で両成形空間の間に上記一方の型とそれ自体との間で小
空隙をつくる他方の型を準備し、下側フイルムが合成樹
脂に対する接着性を有し上側フイルムが上記下側フイル
ムよりも強靱性を有する二層構造のフイルムを、上記両
凹部の間に位置させてその両端を上記両凹部に延ばし、
その状態で上記両型を閉じて両型で両成形空間をつく
り、この成形空間の内部に位置するフイルムの下側フイ
ルム面に向かつて合成樹脂を注入し硬化させる化粧料容
器の製法を第2の要旨とする。
【0006】
【作用】本発明者は、容器本体と蓋体とをフイルムで連
結すると、容器本体と蓋体が硬質の合成樹脂あるいはそ
れぞれを異なる種類の合成樹脂で構成することができる
ことを見出した。ところが、従来公知のフイルムは、合
成樹脂に対する接着性および強靱性の一方に欠けて使用
に耐えうる化粧料容器を得ることができないため、合成
樹脂に対する接着性を有するフイルムに強靱性に富むフ
イルムが積層された二層構造をフイルム用いることで使
用に耐えうる化粧料容器を得ることを見出し本発明に到
達した。
【0007】すなわち、本発明の化粧料容器は、容器本
体と蓋体が、二層からなるフイルムの下側フイルムの有
する合成樹脂に対する接着性を利用して連結されたもの
で、上側フイルムの有する強靱性によつて蓋体の開閉の
繰り返しに耐えうるようになつている。したがつて、従
来の化粧料容器のように可撓性の樹脂に限定されず硬質
の樹脂で構成することもでき、容器本体と蓋体を異なる
種類の樹脂で構成することもできる。また、本発明の化
粧料容器は、一方および他方の型でつくられる容器本体
成形空間と蓋体成形空間とその間の小空隙に上記二層か
らなるフイルムを位置させた状態で、両成形空間の内部
に位置する下側フイルム面に向かつて合成樹脂を注入し
て硬化させることにより製造される。したがつて、本発
明の製法では、両型を閉じることによりつくられる容器
本体成形空間と蓋体成形空間に異なる種類の合成樹脂を
注入することにより、容器本体と蓋体とが異なる成形材
料で構成された化粧料容器を製造することができる。な
お、本発明の製法において、印刷が施されたフイルムを
用いて化粧料容器を製造すると、表面に文字や図柄の印
刷が施された化粧料容器を得ることができる。
【0008】つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳し
く説明する。
【0009】
【実施例】図1は本発明の化粧料容器の一実施例を示し
ている。この化粧料容器10は、白色プラスチツク製で
上面に収容部11aが凹設された容器本体11と、透明
プラスチツク製で上記容器本体11の上面を蓋する蓋体
12とで構成されている。そして、図2に示すように、
上記容器本体11の後端縁と蓋体12の後端縁とを位置
合わせした状態で、容器本体11の表面前端から蓋体1
2の表面前端にかけて取り付けられたフイルム13で両
後端縁が連結されている。なお、16は容器本体11の
前端面に設けられた係合突起で、蓋体12の裏面前端か
ら垂下する係合爪17と係合して閉蓋状態を保持するよ
うになつている。
【0010】上記フイルム13は、図3に示すように、
下側フイルム14と上側フイルム15の二層のフイルム
構成されている。上記容器本体11および蓋体12に接
着する下側フイルム14は、合成樹脂に対する接着性を
有するメタクリル樹脂で構成されている。そして、上側
フイルム15は表面に印刷が施され下側フイルム14よ
りも強靱性に富むポリエチレンテレフタレートで構成さ
れている。
【0011】上記のようにして得られる化粧料容器10
は、蓋体12を上方に持ち上げて係合爪17と係合突起
16との係合を解除し、さらに蓋体12を持ち上げて両
体11,12の境界部Bに位置するフイルム13の部分
を中心にして後方に回動させて開蓋状態にすることがで
きるようになつている。
【0012】上記化粧料容器10は、例えば、つぎのよ
うにして製造される。まず、図4に示すように、容器本
体形成用凹部18と蓋体形成用凹部19とが隣接状態で
設けられている下型20と、上記両凹部18,19を密
封して成形用空間21,22をつくるとともに、密封状
態で両成形空間21,22の間に上記下型20とそれ自
体との間で小空隙23をつくり、かつ上記両成形空間2
1,22にそれぞれ成形材料を注入するための注入孔2
4を有する上型25を準備する。一方、下側フイルム1
4がメタクリル樹脂製フイルムで構成され上側フイルム
15が印刷が施されたポリエチレンテレフタレート製フ
イルムで構成された二層構造のフイルム13を準備す
る。そして、下側フイルム14を上に向けた状態で上記
フイルム13を、図5に示すように、その両端が下型2
0の両凹部18,19にまたがつて延びるように配置
し、この状態で上記両型20,25を閉じて両型20,
25で両成形空間21,22をつくる。そして、上型2
5の注入孔24から両成形空間21,22にそれぞれ合
成樹脂を注入し硬化させることにより、図2に示すよう
な化粧料容器10が得られる。
【0013】上記のようにして得られる化粧料容器10
は、下側フイルム14が合成樹脂に対する接着性に富む
樹脂で構成され上側フイルム15が強靱性に富む樹脂で
構成されたフイルム13で容器本体11と蓋体12が連
結されている。したがつて、蓋体を繰り返し開閉しても
フイルム13が剥がれたり切り離れるという事態を生じ
ることなく長期にわたつて使用することができる。ま
た、上記化粧料容器10は、容器本体11と蓋体12の
連結がフイルム13で行われているため、容器本体11
および蓋体12を構成する合成樹脂が限定されない。し
たがつて、容器本体11および蓋体12を硬質の合成樹
脂で構成することができ、また容器本体11と蓋体12
を異なる種類の合成樹脂で構成することもできる。
【0014】また、上記製法では、上記のように上側フ
イルム15に印刷が施されたフイルム13を連結に用い
ると、両型20,25によつてつくられる両成形空間2
1,22に合成樹脂を注入するだけで表面に印刷が施さ
れた化粧料容器10を製造することができる。したがつ
て、従来のように成形した化粧料容器に印刷するという
煩雑な工程を省くことができる。
【0015】図6は本発明の化粧料容器の他の実施例を
示している。この化粧料容器26は、容器本体11の表
面後端から蓋体12の表面後端に上記実施例と同様のフ
イルム13を取り付けて両体11,12が連結されたも
のである。
【0016】図7は本発明の化粧料容器のさらに他の実
施例を示している。この化粧料容器は、容器本体11と
蓋体12とを連結するフイルム13を両体11,12の
内面に取り付けたものである。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明の化粧料容器は、
合成樹脂製の容器本体と蓋体とがフイルムによつて連結
されているため、従来の化粧料容器のように構成材料が
可撓性樹脂に限定されず、硬質の合成樹脂で容器本体と
蓋体を構成することができる。また、上記連結に用いる
フイルムは、二層のフイルムからなり、下側フイルムが
合成樹脂に対する接着性を有し、上側フイルムが下側フ
イルムよりも強靱性を有している。したがつて、上記化
粧料容器は、蓋体の開閉を繰り返し行つても切り離れた
りフイルムの剥がれを生じることなく長期にわたつて使
用することができる。さらに、本発明の製法によれば、
一方および他方の型によつてつくられる成形空間に異な
る合成樹脂を注入して硬化させることができるため、容
器本体と蓋体を異なる合成樹脂で構成することができ
る。さらに、本発明の製法において、印刷が施されたフ
イルムを用いると、印刷の工程なしに表面に文字や図柄
の印刷が施された化粧料容器を得ることができるため、
生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】上記実施例の縦断面図である。
【図3】上記実施例の要部断面図である。
【図4】本発明の製造工程の説明図である。
【図5】本発明の製造工程の説明図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図8】従来例を示す縦断面図である。
【図9】従来の製造工程の説明図である。
【符号の説明】
10 化粧料容器 11 容器本体 12 蓋体 13 フイルム 14 下側フイルム 15 上側フイルム 18 容器本体形成用凹部 19 蓋体形成用凹部 20 下型 21 容器本体成形空間 22 蓋体成形空間 25 上型

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に収容部が凹設された合成樹脂製の
    容器本体と、この容器本体の上面を蓋する合成樹脂製の
    蓋体と、上記容器本体の後端縁と上記蓋体の後端縁を位
    置合わせした状態で両後端縁を連結するフイルムとを備
    え、このフイルムが二重フイルムからなり、下側フイル
    ムが上記合成樹脂に対する接着性を有し、上側フイルム
    が上記下側フイルムよりも強靱性を有していることを特
    徴とする化粧料容器。
  2. 【請求項2】 上記フイルムの下側フイルムがメタクリ
    ル樹脂で構成され、上側フイルムがポリエチレンテレフ
    タレートで構成されている請求項1記載の化粧料容器。
  3. 【請求項3】 容器本体形成用凹部と蓋体形成用凹部と
    が隣接状態で設けられている一方の型と、上記両凹部を
    密封して成形用空間をつくるとともに、密封状態で両成
    形空間の間に上記一方の型とそれ自体との間で小空隙を
    つくる他方の型を準備し、下側フイルムが合成樹脂に対
    する接着性を有し上側フイルムが上記下側フイルムより
    も強靱性を有する二層構造のフイルムを、上記両凹部の
    間に位置させてその両端を上記両凹部に延ばし、その状
    態で上記両型を閉じて両型で両成形空間をつくり、この
    成形空間の内部に位置するフイルムの下側フイルム面に
    向かつて合成樹脂を注入し硬化させることを特徴とする
    化粧料容器の製法。
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