JP2980082B2 - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP2980082B2
JP2980082B2 JP9310382A JP31038297A JP2980082B2 JP 2980082 B2 JP2980082 B2 JP 2980082B2 JP 9310382 A JP9310382 A JP 9310382A JP 31038297 A JP31038297 A JP 31038297A JP 2980082 B2 JP2980082 B2 JP 2980082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーダ装置に係
り、詳しくは、パルス状の電波により反射物体を探知す
るレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーダ装置には、探知距離を増大するこ
とと、距離分解能を高めることが必要である。探知距離
を増大するために、送信波の電力を大きくする必要があ
り、また、分解能を高めるために、送信波のパルス幅を
狭くする必要がある。これらの点を実現する装置とし
て、従来から、図5に示すレーダ装置が存在する(例え
ば、特開平5−27019号公報等)。このレーダ装置
は、送信機111、切替回路112、アンテナ113、
周波数変換器114、分散型遅延線115及び受信機1
16を備えてなっている。
【0003】このレーダ装置では、送信機111は、送
信パルスに対して、図6(a)に示すような、周波数が
時間と共に直線状に変化する特性で変調する。この変調
が直線状周波数変調であり、時間Tの間で変化する周波
数の変化分がΔfである。該直線状周波数変調により、
送信機111は、図6(b)に示すチャープ信号を生成
する。該チャープ信号は、周波数がパルス内で順に分散
された周波数成分211を持つものである。送信機11
1は、上記チャープ信号と局部発振信号とを混合して、
高周波の送信信号を生成し、生成した送信信号を切替回
路112に送る。切替回路112は、切り替えにより、
アンテナ113を送信機111又は周波数変換器114
に接続するものであり、送信タイミングでは、送信機1
11をアンテナ113に接続する。アンテナ113は、
切替回路112を経て送信機111から上記送信信号を
受け取ると、該送信信号を電波に変換して、送信波を放
射する。
【0004】この後の受信タイミングでは、切替回路1
12がアンテナ113を周波数変換器114に接続す
る。このとき、反射物体が送信波を反射すると、アンテ
ナ113が反射波を受信し、該反射波を高周波の電気信
号に変換し、受信信号を周波数変換器114に送る。周
波数変換器114は、上記局部発振信号を用いて該受信
信号の周波数を変換し、周波数変換した受信信号を分散
型遅延線115に送る。分散型遅延線115は、図6
(c)に示す周波数対遅延時間特性を持ち、周波数の変
化分Δfの間で遅延時間が変化する。分散型遅延線11
5は、上記特性により周波数変換器114からの受信信
号に対してパルス圧縮処理をする。該パルス圧縮処理に
より、上記受信信号のパルス内に順に分散されていた周
波数成分、例えば、周波数変換器114からの受信信号
が送信機111が生成するチャープ信号と同じであれ
ば、図6(b)に示す周波数成分211が1点に集中
し、受信信号は、図6(d)に示すようなインパルス状
の圧縮波形212になる。分散型遅延線115は、こう
して圧縮した圧縮波形212を持つ圧縮信号を受信機1
16に送る。受信機116は、上記圧縮信号を用いて、
上記反射物体を検出するための受信処理を行う。
【0005】ところで、上記構成のレーダ装置が、パル
ス圧縮処理で発生する圧縮波形212には、図6(d)
に示すように、最大の振幅を持つと共に幅が2/Δfで
あるメインロープ212Aの他に、メインロープ212
Aの両側にレンジサイドロープ212B,212Cが発
生する。上記レーダ装置では、探知した上記反射物体ま
での距離の前後にも、レンジサイドロープ212B,2
12Cによる影響が現れるので、レンジサイドロープ2
12B,212Cを減らす必要がある。このために、パ
ルス圧縮処理の際に、周波数変換器114からの受信信
号に重み付けを行う。すなわち、送信パルスの中心を重
くし、送信パルスの端側を軽くして、分散型遅延線11
5に対して重み付けを行うようにしている。この重み付
けにより、レンジサイドロープ212B,212Cを減
らすことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術には、次のような課題がある。すなわち、上記
分散型遅延線115に重み付けを行わなければ、分散型
遅延線115が、直線状周波数変調された送信パルスと
周波数変換器114からの受信信号との整合をとるマッ
チドフィルタを構成する。しかしながら、分散型遅延線
115に対して重み付けを行った場合、分散型遅延線1
15がマッチドフィルタにならないので、圧縮波形の中
心点での信号対雑音比(以下、S/Nとす)が劣化する
という課題が発生する。
【0007】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、パルス圧縮後のレンジサイドローブを低減し、し
かも、圧縮後のS/Nの劣化を防ぐことができるレーダ
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、チャープ信号を用いて送信
波を送信し、該送信波の反射波を受信して受信信号を生
成し、該送信波を反射した反射物体を表わす探知信号を
該受信信号に基づいて生成するレーダ装置において、前
記受信信号をパルス圧縮して、メインロープ及びレンジ
サイドロープを含む圧縮波形を持つ圧縮信号を生成する
圧縮部と、該圧縮部からの圧縮信号を遅延して遅延信号
を出力する遅延部と、前記圧縮信号と前記遅延信号とを
加えて、該圧縮信号のレンジサイドロープを該遅延信号
のレンジサイドロープで打ち消して加算信号を生成する
加算部とを備えてなり、前記加算信号を前記探知信号と
することを特徴としている。この構成により、メインロ
ープに比べて幅の狭いレンジサイドロープを打ち消し、
また、メインロープを加え合わせた波形を持つ探知信号
を得ることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のレ
ーダ装置であって、前記圧縮部として分散型遅延線を用
いることを特徴としている。請求項3記載の発明は、請
求項1又は2記載のレーダ装置であって、前記遅延部と
して遅延線を用いることを特徴としている。請求項4記
載の発明は、請求項1,2又は3記載のレーダ装置であ
って、前記加算部からの加算信号を位相検波してI信号
及びQ信号を生成する受信部を備えてなり、該I信号及
び該Q信号を前記探知信号とすることを特徴としてい
る。
【0010】請求項5記載の発明は、チャープ信号を用
いて送信波を送信し、該送信波の反射波を受信して受信
信号を生成し、該送信波を反射した反射物体を表わす探
知信号を該受信信号に基づいて生成するレーダ装置にお
いて、前記受信信号を位相検波してI信号とQ信号とを
生成する受信機と、該受信機からのI信号及びQ信号を
デジタルに変換する変換部と、該変換部からのI信号及
びQ信号をパルス圧縮して、メインロープ及びレンジサ
イドロープを含む圧縮波形を持つI信号及びQ信号を生
成する圧縮部と、該圧縮部からのI信号及びQ信号を遅
延する遅延部と、前記圧縮部からのI信号及びQ信号と
前記遅延部からのI信号及びQ信号をそれぞれ加えて、
該圧縮部からのI信号及びQ信号のレンジサイドロープ
を該遅延部からのI信号及びQ信号のレンジサイドロー
プでそれぞれ打ち消して、前記探知信号を生成する加算
部とを備えてなることを特徴としている。請求項6記載
の発明は、請求項1,2,3,4又は5記載のレーダ装
置であって、前記遅延部は、メインロープの幅に対応す
る時間の半分以下の遅延時間を持つことを特徴としてい
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。 ◇第1の実施の形態 図1は、この発明の第1の実施の形態であるレーダ装置
の構成を概略示すブロック図、また、図2は、同レーダ
装置が処理する波形を示す波形図である。この例のレー
ダ装置は、図1に示すように、送信機1、切替回路2、
アンテナ3、受信機4、パルス圧縮回路5、遅延回路6
及び加算回路7を備えてなっている。上記受信機4は、
局部発振信号を用いて、アンテナ3からの受信信号の周
波数を変換して、中間周波の受信信号を生成し、生成し
た受信信号をパルス圧縮回路5に送る。なお、送信機
1、切替回路2及びアンテナ3は、図12の送信機11
1、切替回路112及びアンテナ113と同じであるの
で、これらの説明を省略する。
【0012】パルス圧縮回路5は、図6(c)と同じ周
波数対遅延時間特性を持ち、受信機4からの受信信号に
対して、該特性によりパルス圧縮処理をする。パルス圧
縮回路5は、パルス圧縮処理で圧縮した圧縮波形を持つ
圧縮信号aを遅延回路6と加算回路7とに送る。遅延回
路6は、パルス圧縮回路5からの圧縮信号aを遅延させ
る。すなわち、図2に示すように、遅延回路6は、上記
圧縮信号aの圧縮波形を遅延時間Tdだけ遅延させる。
遅延回路6は、遅延時間Tdだけ遅延した遅延波形を持
つ遅延信号bを、加算回路7に送る。加算回路7は、パ
ルス圧縮回路5からの圧縮信号aの圧縮波形と、遅延回
路6からの遅延信号bの遅延波形とを加える。これによ
り、加算回路7は、合成信号cを生成し、合成信号cを
探知信号として出力する。
【0013】次に、この実施の形態の動作について説明
する。送信機1は、上記直線状周波数変調によりチャー
プ信号を生成し、該チャープ信号と局部発振信号とを混
合して、高周波の送信信号を生成する。送信機1は、生
成した送信信号を切替回路2に送る。切替回路2は、送
信タイミングで送信機1をアンテナ3に接続する。アン
テナ3は、切替回路2を経て送信機1から上記送信信号
を受け取ると、該送信信号を電波に変換して、送信波を
放射する。
【0014】この後の受信タイミングでは、切替回路2
がアンテナ3を周波数変換器4に接続する。このとき、
反射物体が上記送信波を反射すると、アンテナ3が該反
射波を受信する。アンテナ3は、上記反射波を高周波の
電気信号に変換し、受信信号を受信機4に送る。受信機
4は、上記局部発振信号を用いて該受信信号の周波数を
変換して、周波数変換した受信信号をパルス圧縮回路5
に送る。パルス圧縮回路5は、パルス圧縮処理で圧縮し
た圧縮信号aを遅延回路6と加算回路7とに送る。
【0015】遅延回路6は、パルス圧縮回路5からの圧
縮信号aの圧縮波形を遅延時間Tdだけ遅延して、遅延
信号bを加算回路7に送る。加算回路7は、パルス圧縮
回路5からの圧縮信号aと、遅延回路6からの遅延信号
bとを加える。圧縮信号aでは、図2に示すように、圧
縮波形のレンジサイドロープa2,a3の幅がメインロ
ープa1に比較して短いので、圧縮波形のレンジサイド
ロープa2,a3と遅延波形bのレンジサイドロープb
2,b3が逆相状態でそれぞれ合成される。すなわち、
圧縮信号aと遅延信号bとを加えることにより、レンジ
サイドロープa2,a3とレンジサイドロープb2,b
3とが打ち消し合う。同時に、メインロープa1及びメ
インロープb1の幅が長いので、同相状態で合成され
る。こうして、加算回路7は、レンジサイドロープを抑
えた合成波形を持つ合成信号cを生成する。
【0016】生成される合成信号cのレンジサイドロー
プc2,c3は、遅延回路6の遅延時間Tdに依存する
ことになる。すなわち、遅延回路6の遅延時間Tdを、 Td=1/Δf とすると、図2に示すように、圧縮信号aのレンジサイ
ドロープa2,a3が遅延信号bのレンジサイドロープ
b2,b3に対して、それぞれ逆相の関係になり、合成
信号cのレンジサイドロープc2,c3が略平坦とな
る。このとき、レンジサイドロープc2,c3の抑制効
果を最大にすることができる。また、遅延回路6の遅延
時間Tdを、 Td=1.39/(π・Δf) にすると、図2に示すように、圧縮信号aのメインロー
プa1が、遅延信号bのメインロープb1に接近して、
合成信号cのメインロープd1のように、頂部の凹型を
凸型にすると共に、レンジサイドロープc2,c3の圧
縮効果を小さくする。
【0017】このように、合成信号cのレンジサイドロ
ープc2,c3が、遅延回路6の遅延時間Tdに依存
し、レンジサイドロープc2,c3を任意に変えること
ができるので、遅延時間Tdは、レーダ装置の使用目的
に応じて、あらかじめ決定される。加算回路7は、こう
して生成した合成信号cを探知信号として出力する。加
算回路7の後段側では、上記探知信号を用いて、上記反
射物体を探知する。
【0018】このように、この実施の形態によれば、圧
縮信号aのレンジサイドロープa2,a3を抑えること
ができる。また、この実施の形態によれば、受信信号に
重み付けをしないので、S/Nの劣化を防ぐことができ
る。さらに、加算回路7の前段に遅延回路6を挿入する
構成であるので、装置の大幅な変更を不要にして、効率
的にレンジサイドロープa2,a3を抑えることができ
る。
【0019】◇第2の実施の形態 次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は、この発明の第2の実施の形態であるレーダ装置
の概略構成を示すブロック図である。このレーダ装置
は、送信機1、切替回路2、アンテナ3、受信機11、
A/D変換器12,13、パルス圧縮器14、遅延回路
15,16及び加算器17,18を備えてなっている。
なお、図3において、図1の構成部分と同一の各部に
は、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0020】受信機11は、切替回路2から高周波の受
信信号を受け取ると、局部発振信号を用いて、該受信信
号の周波数を変換し、中間周波の受信信号を生成する。
この後、受信機11は、周波数変換した受信信号を位相
検波して、基準信号と同相の成分であるI(In-Phase)
信号と、該基準信号と直交する成分であるQ(Quadratur
e)信号とを生成する。上記2つの信号が振幅と位相と
を表わす。なお、上記2つの信号により、移動する反射
物体が検出される。受信機11は、I信号をA/D変換
器12に送り、Q信号をA/D変換器13に送る。
【0021】A/D変換器12は、アナログのI信号を
デジタルに変換して、該I信号をパルス圧縮器14に送
り、A/D変換器13は、アナログのQ信号をデジタル
に変換して、該Q信号をパルス圧縮器14に送る。パル
ス圧縮器14は、A/D変換器12からのI信号及びA
/D変換器13からのQ信号に対して、デジタルによる
パルス圧縮処理をそれぞれ行う。パルス圧縮回路5は、
パルス圧縮処理で圧縮した、デジタルのI信号及びQ信
号の圧縮信号を遅延回路15,16と加算器17,18
とにそれぞれ送る。
【0022】遅延回路15は、パルス圧縮器14からの
I信号を遅延し、遅延したI信号を加算器17に送る。
また、遅延回路16は、パルス圧縮器14からのQ信号
を遅延し、遅延したQ信号を加算器18に送る。加算器
17は、パルス圧縮器14からのI信号と、遅延回路1
5からのQ信号との、デジタルによる加算を行い、加算
したI信号を生成する。同じく、加算器18は、パルス
圧縮器14からのQ信号と、遅延回路16からのQ信号
との、デジタルによる加算を行い、加算したI信号を生
成する。加算器17,18は、それぞれ生成したI信号
とQ信号とを探知信号として出力する。
【0023】この実施の形態によれば、デジタル量のI
信号とQ信号を探知信号として用いる場合でも、該I信
号及び該Q信号に対するレンジサイドロープの影響を低
減することができる。また、この実施の形態によれば、
デジタル量での処理を行うので、遅延回路15での処理
及び遅延時間の変更を簡単に行うことができる。
【0024】◇第3の実施の形態 次に、この発明の第3の実施の形態について説明する。
図4は、この発明の第3の実施の形態であるレーダ装置
の概略構成を示すブロック図である。この形態のレーダ
装置は、送信機1、切替回路2、アンテナ3、周波数変
換器21、分散型遅延線22、遅延線23、ミキサ24
及び受信機25を備えてなっている。なお、図4におい
て、図1と同じものについては、図1と同じ符号を付与
して、その説明を省略する。
【0025】周波数変換器21は、切替回路2から受け
取った、高周波の受信信号の周波数を、局部発振信号を
用いて変換し、周波数変換した受信信号を分散型遅延線
22に送る。分散型遅延線22は、図6(c)と同じ周
波数対遅延時間特性を持ち、周波数変換器21からの受
信信号のパルス圧縮処理をする。分散型遅延線22は、
上記処理により、インパルス状の圧縮波形を持つ圧縮信
号を生成し、該圧縮信号を遅延線23とミキサ24とに
送る。
【0026】遅延線23は、分散型遅延線22からの上
記圧縮信号を遅延時間だけ遅延させる。遅延線23は、
上記圧縮信号を遅延した生成した遅延信号をミキサ24
に送る。ミキサ24は、分散型遅延線22からの圧縮信
号と、遅延線23からの遅延信号とを加える。これによ
り、ミキサ24は、合成信号を生成し、該合成信号を受
信機25に送る。受信機25は、ミキサ24から上記合
成信号を受け取ると、該合成信号を位相検波して、I信
号とQ信号とを生成する。受信機11は、上記I信号と
上記Q信号とを、探知信号として出力する。
【0027】このように、この実施の形態によれば、ア
ナログ量のI信号とQ信号とを用いる場合でも、該2つ
の信号を生成する前に、分散型遅延線22からの圧縮信
号のレンジサイドロープを減らすので、該I信号及び該
Q信号に対するレンジサイドロープの影響を減少するこ
とができる。しかも、圧縮に際して、重み付けを行って
いないので、圧縮波形の中心点でのS/Nの劣化が発生
することを防ぐことができる。
【0028】以上、この発明の第1、第2、第3の実施
の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は、
上記実施の形態に限られるものではなく、この発明の要
旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、この発明
に含まれる。例えば、実施の形態2では、遅延回路1
5,16の遅延時間をあらかじめ設定したが、該遅延時
間を手動で設定するようにしてもよい。遅延回路15,
16は、デジタル信号を処理するので、手動で設定する
ための構成が簡単である。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
の構成によれば、圧縮信号と遅延信号とを加えて、該圧
縮信号のレンジサイドロープを該遅延信号レンジサイド
ロープで打ち消すようにして、重み付けを不要にした。
これにより、圧縮後のS/Nの劣化を防いで、レンジサ
イドローブを低減することができる。請求項2,3の発
明の構成によれば、分散型遅延線や遅延線を用いるよう
にしたので、上記圧縮部や上記遅延部の構成を簡単にす
ることができる。
【0030】請求項4の発明の構成によれば、I信号及
びQ信号を用いて、移動する反射物体を探知する場合で
も、該I信号及び該Q信号に対するレンジサイドロープ
の影響を除くことができる。
【0031】請求項5の発明の構成によれば、デジタル
のI信号及びQ信号を用いて、移動する反射物体を探知
する場合でも、該I信号及び該Q信号に対するレンジサ
イドロープの影響を除くことができる。
【0032】請求項6の発明の構成によれば、メインロ
ープが発生する時間の半分以下の時間に遅延時間を設定
するので、該メインロープより幅の狭い上記レンジサイ
ドロープの発生を、装置の使用目的に応じて任意に抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態であるレーダ装置
の構成を概略示すブロック図である。
【図2】同レーダ装置が処理する波形を示す波形図であ
る。
【図3】この発明の第2の実施の形態であるレーダ装置
の構成を概略示すブロック図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態であるレーダ装置
の構成を概略示すブロック図である。
【図5】従来のレーダ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】同レーダ装置が処理する波形を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1 送信機 2 切替回路 3 アンテナ 4 受信機 5 パルス圧縮回路(圧縮部) 6 遅延回路(遅延部) 7 加算回路(加算部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャープ信号を用いて送信波を送信し、
    該送信波の反射波を受信して受信信号を生成し、該送信
    波を反射した反射物体を表わす探知信号を該受信信号に
    基づいて生成するレーダ装置において、 前記受信信号をパルス圧縮して、メインロープ及びレン
    ジサイドロープを含む圧縮波形を持つ圧縮信号を生成す
    る圧縮部と、 該圧縮部からの圧縮信号を遅延して遅延信号を出力する
    遅延部と、 前記圧縮信号と前記遅延信号とを加えて、該圧縮信号の
    レンジサイドロープを該遅延信号のレンジサイドロープ
    で打ち消して加算信号を生成する加算部とを備えてな
    り、 前記加算信号を前記探知信号とすることを特徴とするレ
    ーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮部として分散型遅延線を用いる
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延部として遅延線を用いることを
    特徴とする請求項1又は2記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記加算部からの加算信号を位相検波し
    てI信号及びQ信号を生成する受信部を備えてなり、該
    I信号及び該Q信号を前記探知信号とすることを特徴と
    する請求項1,2又は3記載のレーダ装置。
  5. 【請求項5】 チャープ信号を用いて送信波を送信し、
    該送信波の反射波を受信して受信信号を生成し、該送信
    波を反射した反射物体を表わす探知信号を該受信信号に
    基づいて生成するレーダ装置において、 前記受信信号を位相検波してI信号とQ信号とを生成す
    る受信機と、 該受信機からのI信号及びQ信号をデジタルに変換する
    変換部と、 該変換部からのI信号及びQ信号をパルス圧縮して、メ
    インロープ及びレンジサイドロープを含む圧縮波形を持
    つI信号及びQ信号を生成する圧縮部と、 該圧縮部からのI信号及びQ信号を遅延する遅延部と、 前記圧縮部からのI信号及びQ信号と前記遅延部からの
    I信号及びQ信号をそれぞれ加えて、該圧縮部からのI
    信号及びQ信号のレンジサイドロープを該遅延部からの
    I信号及びQ信号のレンジサイドロープでそれぞれ打ち
    消して、前記探知信号を生成する加算部とを備えてなる
    ことを特徴とするレーダ装置。
  6. 【請求項6】 前記遅延部は、メインロープの幅に対応
    する時間の半分以下の遅延時間を持つことを特徴とする
    請求項1,2,3,4又は5記載のレーダ装置。
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