JP2979931B2 - 袋状布帛テーププリンター - Google Patents

袋状布帛テーププリンター

Info

Publication number
JP2979931B2
JP2979931B2 JP27988193A JP27988193A JP2979931B2 JP 2979931 B2 JP2979931 B2 JP 2979931B2 JP 27988193 A JP27988193 A JP 27988193A JP 27988193 A JP27988193 A JP 27988193A JP 2979931 B2 JP2979931 B2 JP 2979931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
bag
roll
fabric tape
fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27988193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07132625A (ja
Inventor
亨 石渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TORE KK
Original Assignee
TORE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TORE KK filed Critical TORE KK
Priority to JP27988193A priority Critical patent/JP2979931B2/ja
Publication of JPH07132625A publication Critical patent/JPH07132625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2979931B2 publication Critical patent/JP2979931B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、しわを発生せず円滑な
印字を行うことを可能にする袋状布帛テーププリンター
に関する。
【0002】
【従来の技術】既製服等の衣服には、ブランドや製造者
名などを表示した布帛製のラベルが貼付されている場合
が多い。この布帛製ラベルの製造方法として、布帛テー
プと接着テープを積層し、両側端を接着した袋状のテー
プをロール状に巻いたテープロールからこの袋状布帛テ
ープを巻き戻しながらブランド等を一定間隔に印字し、
それを断片状のラベルにカットする方法が提案されてい
る。
【0003】ところが、布帛は剛性が紙やフィルムに比
較して小さいため、上記袋状布帛テープに対する印字
を、従来の紙やフィルム用のプリンターを使用して実施
しようとすると、袋状布帛テープの搬送が円滑に行われ
ずにテープ詰まりを生じ、印字作業が行えないという問
題があった。これは原因のひとつとして、布帛の剛性が
低い上に印字手段を袋状布帛テープに押し付ける(印字
手段が熱転写プリンターヘッドの場合はさらに加熱す
る)ために、印字手段のインクリボンに袋状布帛テープ
が巻き込まれやすいことが挙げられる。
【0004】この問題を解決する手段として、搬送ロー
ルをプラテンロールよりテープ送り方向側に設け、搬送
を円滑に行うことが考えられる。
【0005】ところが、本発明者らの知見によれば、こ
れにより袋状布帛テープの搬送は円滑に行われるように
なったが、印字時に袋状布帛テープにしわが発生する場
合があるという新たな問題が発生した。
【0006】本発明者らは、かかる袋状布帛テープをプ
リンターで印字するとしわが発生する原因について鋭意
検討した結果、その一因が印字時における印字手段のイ
ンクリボン等と布帛テープの剥離性の悪さであることが
わかった。
【0007】たとえば、図2の中央部に示すような布帛
テープ20aと接着テープ20bとを積層し、その両側
端を接着してなる袋状布帛テープ20に印字する場合に
は、図4のような装置を用いる。この袋状布帛テーププ
リンターでは、図4に示すように、その袋状布帛テープ
20を熱転写リボン10と共にプリンターのプラテンロ
ール3と熱転写プリンターヘッド5との間を移動させな
がら印字する。図4に示すように、駆動ロール(搬送力
を袋状布帛テープ20に伝えるロール)たる非印字面側
搬送ロール2bにより、袋状布帛テープ20には矢印B
方向の引取り力が加わり、袋状布帛テープ20の搬送が
安定的に行われる。
【0008】一方、熱転写リボン10と布帛テープ20
aの剥離性が悪いため、布帛テープ20aの印字部分、
すなわち袋状布帛テープ20の印字面側には逆の矢印A
方向に抵抗力が加わる。かかる逆方向の力が袋状布帛テ
ープ20の両側に与えられるため、図5に示すように、
布帛テープ20aと接着テープ20bとの間にずれが起
こり、しわが発生するのである。
【0009】布帛テープ20aと接着テープ20bが全
面的に接着されて一体となっている場合は、布帛テープ
20aと接着テープ20bとの間にずれが生じないた
め、しわが発生することはない。あるいは剛性の高い紙
やフィルムの場合、わずかなずれは生じるが、しわが発
生するまでは至らない。
【0010】また、この例のように印字面側の材質が布
帛の場合、表面の凹凸が紙やフィルムと比較して粗く、
熱転写リボンとの剥離性は本質的に悪い。
【0011】このため、上記しわ発生の防止対策として
は、布帛テープ20aに樹脂等を厚くコーティングして
剛性を高めることが考えられる。しかし、このように布
帛テープ20aの剛性を高くすると、布帛が本来有する
“しなやかさ”を失ってしまうため、ラベルとして衣服
に貼付したとき、衣服の着用感を悪化するなどの弊害が
生ずる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、布帛
本来の“しなやかさ”を保ったままの袋状布帛テープに
印字するにあたり、印字面側にしわを生ずることのない
袋状布帛テーププリンターセットを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の袋状布帛テーププリンターの骨子は次のとおりであ
る。
【0014】本発明の袋状布帛テーププリンターの第1
の態様は、袋状布帛テープの印字面側に熱転写方式によ
着色剤を付着させる印字手段と、前記袋状布帛テープ
に対して前記印字手段と反対側に位置するプラテンロー
ルと、前記プラテンロールよりテープ送り方向側かつ前
記袋状布帛テープの印字面側に少なくとも1個の搬送ロ
ールを備え、かつ、前記搬送ロールのうち少なくとも1
個が駆動ロールであることを特徴としている。
【0015】また、本発明の袋状布帛テーププリンター
の第2の態様は、袋状布帛テープの印字面側に熱転写方
式により着色剤を付着させる印字手段と、前記袋状布帛
テープに対して前記印字手段と反対側に位置するプラテ
ンロールと、前記プラテンロールよりテープ送り方向側
に少なくとも1個の搬送ロールを備え、かつ、前記搬送
ロールのうち少なくとも1個の搬送ロールがテープ中央
部に引取り力を集中するロールであることを特徴として
いる。
【0016】さらに、本発明の袋状布帛テーププリンタ
ーの第3の態様は、袋状布帛テープの印字面側に熱転写
方式により着色剤を付着させる印字手段と、前記袋状布
帛テープに対して前記印字手段と反対側に位置するプラ
テンロールと、前記プラテンロールよりテープ送り方向
側に少なくとも1個の搬送ロールを備え、かつ、前記搬
送ロールのうち前記袋状布帛テープの印字面側の少なく
とも1個が駆動ロールであり、かつ前記搬送ロールのう
ち少なくとも1個の搬送ロールがテープ中央部に引取り
力を集中するロールであることを特徴としている。
【0017】
【作用】上述の本発明の袋状布帛テーププリンターの第
1の態様によれば、印字面側の搬送ロールが駆動ロール
であるため、印字手段のインクリボンと布帛テープの剥
離性が悪いことによる抵抗力と搬送ロールの搬送力が、
ともに袋状布帛テープの印字面側に働くために、印字面
側の布帛テープとのテープとの間にずれが生じることが
抑制される。
【0018】また、本発明の袋状布帛テーププリンター
の第2の態様によれば、搬送ロールが引取り力集中ロー
ルであるため、印字手段の抵抗力が主として作用するテ
ープ中心付近に引取り力が大きく作用するため、印字面
側のテープと非印字面側のテープとの間にずれが生じる
ことが抑制される。
【0019】さらに、本発明の袋状布帛テーププリンタ
ーの第3の態様によれば、印字面側の搬送ロールが駆動
ロールであり、かつ、搬送ロールが引取り力集中ロール
であるため、印字手段の抵抗力と搬送ロールの搬送力
が、ともに袋状布帛テープの印字面側の中央付近に働く
ために、印字面側の布帛テープとのテープとの間にずれ
が生じることがさらに抑制される。
【0020】以下、本発明を、図を参照して具体的に説
明する。
【0021】図1は本発明の袋状布帛テーププリンター
の印字部分の一実施態様を示したものである。
【0022】袋状布帛テープ20は、布帛テープ20a
と接着テープ20bとを積層し、その両側端を接着して
構成されている。
【0023】図1の袋状布帛テーププリンターは、袋状
布帛テープ20をプラテンロール3と熱転写プリンター
ヘッド5との間に案内し、これと熱転写リボン10を並
走させる。そして、熱転写プリンターヘッド5を熱転写
リボン10と袋状布帛テープ20を介してプラテンロー
ル3に押し付け、加熱により熱転写リボン10の着色剤
を袋状布帛テープ20の印字面側(すなわち、布帛テー
プ20a側)に転写して印字する。
【0024】上述のように、熱転写リボン10と布帛テ
ープ20aとの間の剥離性が悪いため、袋状布帛テープ
20が熱転写リボン10と一緒に巻取られようとする。
これを防止するために、搬送ロール2により引取り力を
袋状布帛テープ20に加える。こうして、テープ詰まり
を抑制することができる。このとき、熱転写リボン10
と布帛テープ20aの剥離性が悪いため、布帛テープの
印字部分には搬送方向とは逆方向の抵抗力が加わる。
【0025】本発明によれば、印字面側搬送ロール2a
が駆動ロールであるため、抵抗力が作用する布帛テープ
20aに直接引取り力Pが作用するため、印字面側のテ
ープと反対面側のテープとの間にずれが生じることが抑
制される。図1では、搬送ロール2aのみが駆動ロール
であるが、プラテンロール3や搬送ロール2bも駆動ロ
ールであってもよい。
【0026】図2は本発明の搬送ロールの一実施態様を
搬送方向から見た図である。印字面側搬送ロール2aが
太鼓形の形状をもつ(すなわちロール中心部の直径がロ
ール端部の直径より大きい)ため、抵抗力が作用する部
分、すなわち、印字が主として行われるテープ中心付近
に搬送ロール2による引取り力が集中する。従って、印
字面側のテープと反対面側のテープとの間にずれが生じ
ることが抑制される。
【0027】図2に示す印字面側搬送ロール2aは太鼓
形の形状をもつが、非印字面側搬送ロール2bがかかる
形状を持っていてもよく、両方が太鼓形であってもよ
い。また、ロール中心部の直径がロール端部の直径より
大きければよいため、連続的に直径が変化してもよい
し、段差を有するような形状でもよい。ロール中心部と
ロール端部の直径の差はロール中心部の直径の1/30
〜1/3が好ましい。
【0028】図3は本発明の搬送ロールの別な態様を搬
送方向から見た図である。図2の場合と同様に、印字面
側搬送ロール2aのロール軸方向の長さが印字する袋状
布帛テープ20のテープ幅より短いため、抵抗力が作用
する部分、すなわち、印字が主として行われるテープ中
心付近に搬送ロールによる引取り力が集中する。従っ
て、印字面側のテープと反対面側のテープとの間にずれ
が生じることが抑制される。
【0029】図3では印字面側搬送ロール20aのロー
ル軸方向の長さが袋状布帛テープ20のテープ幅より短
いが、非印字面側搬送ロール2bがかかる形状を持って
いてもよく、両方のロール軸方向の長さが袋状布帛テー
プ20のテープ幅より短くても良い。また搬送ロール2
0のロール軸方向の長さは、袋状布帛テープ20のテー
プ幅の1/4〜2/3が好ましい。また、搬送ロール2
0がロール軸方向に2個以上に分割されているものも、
好ましく用いられる。
【0030】本発明において、このように印字が主とし
て行われるテープ中心付近に引取り力を集中し得る形状
を持つロールを引取り力集中ロールと称する。たとえ
ば、上述の太鼓形の形状を持つロールや、ロール中心部
の直径がロール端部の直径より大きくなるような段差を
有するロール、軸方向の長さが印字する袋状布帛テープ
のテープ幅より短いロールなどが、この引取り力集中ロ
ールとして使用できるものである。
【0031】また、引取り力集中ロールの効果をさまざ
まなテープ幅の袋状布帛テープの印字の際にも生かせる
ようにするために、引取り力集中ロールである搬送ロー
ルをロール軸方向に移動自在な構成をとることが好まし
い。これにより、どのようなテープ幅の袋状布帛テープ
に印字する場合にも、常に印字を実際に行なう部位(多
くの場合、テープの幅方向の中央部付近)に引取り力を
集中し、しわの発生を防止しやすくなる。
【0032】本発明でいう印字手段、熱転写方式プリ
ンターヘッドであり、印字面に接触して着色剤を付着さ
せることのできるものである。熱転写方式プリンターヘ
ッドの場合、印字を良好に行うため、印字テープを挟ん
でプラテンロールにヘッド圧が加えられる。そのため、
印字する袋状布帛テープの布帛テープ側と熱転写リボン
が融着しやすく、袋状布帛テープが熱転写リボンに巻き
込まれやすい。したがって、熱転写方式プリンターヘッ
ドは本発明の効果の現れやすい印字手段である。また、
インパクト方式プリンターヘッドも印字の際に印字テー
プを挟んでプラテンロールに圧力を加えるため、同様の
問題が発生しやすい。したがって、インパクト方式プリ
ンターヘッドも本発明の効果の現れやすい印字手段であ
る。
【0033】本発明において着色剤とは、通常染料やカ
ーボンブラック等の顔料などが使用されるが、特にこれ
に限定されない。
【0034】本発明において袋状布帛テープとは、布帛
テープと、これと同種又は別種のテープ(たとえば接着
テープ)を積層し、両側端が接着などにより固定または
仮固定されているものや、パイプ状の布帛を押しつぶし
てテープ状の形状を持たせたもの、テープ状の布帛の両
側端を接着などにより固定または仮固定してパイプ状に
し、これを押しつぶしてテープ状の形状を持たせたもの
などを指す。
【0035】特に、既製服などの衣服に貼付する布帛製
ラベル用としては、布帛テープと接着テープを積層し、
両側端を接着したものが好ましく用いられる。これは、
袋状布帛テープの衣服に接着させるときに接着テープの
接着成分が衣服側と布帛テープ側に均等に作用しやすく
接着性を良好にすることができるからである。布帛テー
プと接着テープの積層部の全面をあらかじめ接着してお
くと、衣服への接着の際にすでに接着テープの接着成分
が布帛テープに作用しているので、衣服に作用する接着
成分の量が少なくなる。このため、同じ量の接着成分を
用いた袋状布帛テープを用いるよりも衣服への接着性が
劣るのである。
【0036】このような観点から、かかる布帛テープと
接着テープからなる袋状布帛テープに良好な印字を行な
うことの重要性は、きわめて高いのである。
【0037】本発明において、布帛テープを構成する布
帛は、主に織物、編み物、不織布等の繊維から構成され
たシート状またはパイプ状のものなどが使用され得る
が、特に限定されない。これらの布帛にコーティング加
工等の処理を適宜加えたものも使用できる。
【0038】布帛テープを構成する繊維は、絹や木綿等
の天然繊維、ポリエステル系やポリアミド系やポリアク
リロニトリル系等の合成繊維、セルロース系やタンパク
質系の再生繊維および半合成繊維などいずれも使用可能
である。特にポリエステル系の合成繊維が好ましい。
【0039】布帛テープを構成する繊維の繊度として
は、単繊維繊度0.001〜2デニール、好ましくは
0.001〜1デニールの範囲の極細繊維(フィラメン
ト)が使用され、特にこの極細繊維を主成分として布帛
テープを構成することが好ましい。このような極細繊維
を布帛テープに使用することにより、印字の鮮明性を向
上することができ、さらに、非常に“しなやかな”ラベ
ルを得ることができる。
【0040】また、このような極細繊維を使用するとと
もに、布帛の織り密度は100本/インチ以上にするこ
とが好ましく、これらが、相乗して、さらに印字の鮮明
性を向上することができる。なお、不織布、編み物の場
合繊維密度は1インチ幅あたりの繊維本数で、100本
以上が好ましい。さらに、これらの効果を一層強調する
ためには、この布帛テープに高速流体処理(ウォーター
ジェットパンチ)を施し、繊維相互をランダムに絡合さ
せるようにするとよい。
【0041】本発明において使用する布帛テープは、表
面を平滑化することにより、一層印字鮮明性を向上する
ことができる。特に、印字手段が熱転写方式プリンター
ヘッドであるので、凹部になった部分には熱転写リボン
の着色剤が転写されにくいため、表面に平滑性を付与す
ることが望ましい。そのための手段としては、熱カレン
ダー処理が望ましい。
【0042】本発明において、上述の接着テープの材質
は特に限定されないが、たとえばホットメルト系の接着
剤が好ましく使用され、特にポリエステル系の接着剤が
好ましい。
【0043】本発明において、印字手段が熱転写方式プ
リンターヘッドであるので、熱転写リボンとして染料含
有熱転写リボンを用いるのが好ましい。染料含有熱転写
リボンとしては、ポリエチレンテレフタレートなどの樹
脂フィルムを基材とし、その樹脂フィルム上に染料含有
インク層を形成したものが好ましく使用される。その染
料含有インク層は、ワックス、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、昇華型染料の3種を含有する構成が好ましい。
また、染料としてはイエロー、マゼンダ、シアン等の2
色以上にコーティングされた染料含有の熱転写リボンも
好ましく使用することができる。
【0044】染料含有インク層を構成する染料は昇華型
染料が好ましく、この昇華型染料を使用することにより
短時間の加熱で染着を可能にし、水洗い等も省略するこ
とも可能となる。印字後に布帛テープを適宜な方法で加
熱することにより、その布帛テープが染色され、非常に
堅牢性に優れた布帛ラベルを得ることができる。
【0045】ここで昇華型染料とは、分散染料や塩基性
染料等の昇華性を有するものであれば特に限定されるも
のではないが、本発明において特に昇華温度が140〜
300℃のものが好ましく、さらに好ましくは200〜
250℃が好ましい。ここで昇華温度とは、昇華型染料
の蒸気圧(昇華圧)が大気圧(1気圧)に等しくなる温
度を指す。
【0046】また、本発明の袋状布帛テーププリンター
は、光学的識別マークを印刷する機能を有することが好
ましい。光学的識別マークとは、バーコード、2次元コ
ード、OCR(Optical Character
Recognition)等に記号化された物であっ
て、それらに応じた任意の光学的読取りリーダーによっ
て、光学的に読み取り処理することが可能なものであれ
ば、コード化の規格等は、特に限定されるものではな
い。
【0047】
【実施例】図1に示す構造の袋状布帛テーププリンター
を製造した。熱転写プリンターヘッド5やプラテンロー
ル3等は通常の熱転写プリンターで用いられている部品
を用いた。搬送ロール2の材質はシリコーンゴムとし、
印字面側搬送ロール2aを駆動ロール、非印字面側搬送
ロール2bは従動ロール(搬送されて行く袋状布帛テー
プ20の動きにしたがって回転するロール)とし、印字
面側搬送ロール2aのロール軸方向の長さは袋状布帛テ
ープ20のテープ幅の1/2=30mmとした。
【0048】布帛テープ20a用の布帛として、0.0
6デニールの単糸が700本のポリエステルフィラメン
ト糸条をタテ140本/インチ、ヨコ110本/インチ
に織成した高密度織物にウォータージェットパンチ処理
を施した後、加熱カレンダー処理をして表面を平滑にし
た布帛を用意した。また、接着テープ20b用のフィル
ムとして、ポリエステル系のホットメルト接着剤:東レ
(株)製、ケミット、KF−2000、#50のフィル
ムを使用し、これに上記布帛を積層し、熱融断カッター
により同時カットして、テープ幅60mmの袋状布帛テー
プ20を作製した。
【0049】上記の袋状布帛テーププリンターに、袋状
布帛テープ20、熱転写リボン10を装着し、印字を行
ったところ、しわを生ずることなく、印字することがで
きた。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の袋状布帛
テーププリンターによれば、印字面側の搬送ロールが駆
動ロールであるため、印字手段の抵抗力と搬送ロールの
搬送力が、ともに袋状布帛テープの印字面側に働くため
に、印字面側の布帛テープとのテープとの間にずれが生
じることが抑制される。
【0051】あるいは、搬送ロールがテープ中央部に引
取り力を集中するロールであるため、印字手段の抵抗力
が主として作用するテープ中心付近に引取り力が大きく
作用するため、印字面側のテープと非印字面側のテープ
との間にずれが生じることが抑制される。
【0052】さらに、本発明の袋状布帛テーププリンタ
ーによれば、印字面側の搬送ロールが駆動ロールであ
り、かつ、搬送ロールがテープ中央部に引取り力を集中
するロールであるため、印字手段の抵抗力と搬送ロール
の搬送力が、ともに袋状布帛テープの印字面側の中央付
近に働くために、印字面側の布帛テープとのテープとの
間にずれが生じることがさらに抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の袋状布帛テーププリンターの印字部の
一実施態様例を示す図である。
【図2】本発明の袋状布帛テーププリンターの印字部の
一実施態様例を袋状布帛テープの搬送方向より見た図で
ある。
【図3】本発明の袋状布帛テーププリンターの印字部の
別な実施態様例を袋状布帛テープの搬送方向より見た図
である。
【図4】袋状布帛テーププリンターの印字部の例を示す
図である。
【図5】しわの発生原因を示す説明図である。
【符号の説明】
1:袋状布帛テーププリンター 2:搬送ロール 2a:印字面側搬送ロール 2b:非印字面側搬送ロール 3:プラテンロール 5:熱転写プリンターヘッド 10:熱転写リボン 20:袋状布帛テープ 20a:布帛テープ 20b:接着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41J 3/36 B41J 3/407 B41J 15/04 B65C 9/46 B41M 5/40 B41F 16/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋状布帛テープの印字面側に熱転写方式に
    より着色剤を付着させる印字手段と、前記袋状布帛テー
    プに対して前記印字手段と反対側に位置するプラテンロ
    ールと、前記プラテンロールよりテープ送り方向側かつ
    前記袋状布帛テープの印字面側に少なくとも1個の搬送
    ロールを備え、かつ、前記搬送ロールのうち少なくとも
    1個が駆動ロールであることを特徴とする袋状布帛テー
    ププリンター。
  2. 【請求項2】袋状布帛テープの印字面側に熱転写方式に
    より着色剤を付着させる印字手段と、前記袋状布帛テー
    プに対して前記印字手段と反対側に位置するプラテンロ
    ールと、前記プラテンロールよりテープ送り方向側に少
    なくとも1個の搬送ロールを備え、かつ、前記搬送ロー
    ルのうち少なくとも1個の搬送ロールがテープ中央部に
    引取り力を集中するロールであることを特徴とする袋状
    布帛テーププリンター。
  3. 【請求項3】袋状布帛テープの印字面側に熱転写方式に
    より着色剤を付着させる印字手段と、前記袋状布帛テー
    プに対して前記印字手段と反対側に位置するプラテンロ
    ールと、前記プラテンロールよりテープ送り方向側に少
    なくとも1個の搬送ロールを備え、かつ、前記搬送ロー
    ルのうち前記袋状布帛テープの印字面側の少なくとも1
    個が駆動ロールであり、かつ前記搬送ロールのうち少な
    くとも1個の搬送ロールがテープ中央部に引取り力を集
    中するロールであることを特徴とする袋状布帛テーププ
    リンター。
JP27988193A 1993-11-09 1993-11-09 袋状布帛テーププリンター Expired - Fee Related JP2979931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27988193A JP2979931B2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 袋状布帛テーププリンター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27988193A JP2979931B2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 袋状布帛テーププリンター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07132625A JPH07132625A (ja) 1995-05-23
JP2979931B2 true JP2979931B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=17617240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27988193A Expired - Fee Related JP2979931B2 (ja) 1993-11-09 1993-11-09 袋状布帛テーププリンター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2979931B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6493266B2 (ja) 2016-03-25 2019-04-03 ブラザー工業株式会社 テープカートリッジ
CN107234874A (zh) * 2017-07-28 2017-10-10 苏州慧思腾机械科技有限公司 应用于药品分包机上的打印装置和打印方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07132625A (ja) 1995-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0624477B1 (en) Printing method and apparatus
JPH10166566A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
WO1998003724A1 (en) Method and apparatus for printing textile labels, in particular heat-sealable textile labels
KR970007953B1 (ko) 정보가 부여된 섬유시이트, 그 제조방법 및 그 제조장치
JP2979931B2 (ja) 袋状布帛テーププリンター
JP3018838B2 (ja) リストバンドおよびリストバンドプリンター
JP2017218680A (ja) 昇華転写染色方法
JP3184663B2 (ja) プリント媒体とそれを用いるインクジェット染色方法及びインクジェット記録装置
JPH0835182A (ja) インクジェット捺染用布帛およびその製造方法、インクジェット捺染方法、インクジェット捺染物、インクジェット捺染装置および該装置により製造された捺染記録物
JP2882258B2 (ja) 布用テーププリンターおよび布収納カセット
JP2995135B2 (ja) インクジェット捺染方法
JP2917772B2 (ja) 布収納カセット
JP3514042B2 (ja) 熱転写印字ラベル用布帛およびその製造方法
JP3082375B2 (ja) 布帛用プリンター
JP5002769B2 (ja) デジタル画像をストラップに転写する装置
JP2943580B2 (ja) 転写用布帛入りリボンカセットおよびテーププリンター
JP2862190B2 (ja) 情報の付与された繊維シートの製造方法およびその繊維シート
JP2861775B2 (ja) 積層布帛テープロールおよびその製造方法ならびに積層布帛テープカセット
JPH0782643A (ja) 布帛テープロールおよび布帛テープカセット
JP2942099B2 (ja) 被プリント媒体、及び、係る被プリント媒体を用いたインクジェットプリント方法
JPH0782675A (ja) 情報布帛の製造方法及びその製造装置
JPH07223350A (ja) 布帛印字テープロールおよび布帛印字テープカセット
JP2607109Y2 (ja) 印字用シート
Gerhart Methods of associating typewriter ribbons and correcting tapes with a questioned text
JPH10266063A (ja) 布 帛

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees