JP2979758B2 - 無機珪酸塩発泡筒体の製造方法 - Google Patents

無機珪酸塩発泡筒体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐火管、更に耐熱、断
熱管等として使用される無機珪酸塩発泡筒体の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
無機耐火管としては、陶管などが知られているが、これ
らのものは重く、取り扱い性が悪い上、長いもので60
cm程度であり、1m以上の長管を必要とする場合には
相互に連結して用いなけらばならないので面倒である。
【0003】このため、無機耐火管として軽量で長尺の
ものが望まれるが、長尺の無機耐火管を製造する場合、
通常、成形用管を立設して成形しなけらばならず、また
成形用管に無機成形材料を供給充填する際にかなりの高
圧を必要とするなど、作業性、効率性が悪く、特に膜厚
の比較的薄い長尺の無機耐火管を製造することは困難で
あった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
軽量で1m以上の長尺の無機耐火管をも作業性よく効率
的に製造し得、しかも膜厚の薄い長尺耐火管も容易かつ
確実に製造できる方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、自己硬化性
無機珪酸塩発泡スラリー、特に密度0.6〜0.9g/
cm3のスラリーが良好な流動性と形状保持性とを有
し、比較的小さな力で容易に流動し、細い隙間にもスム
ーズに侵入すると共に、力を取り去るとその形状を保持
し、更に流動することなく該形状を保ったまま硬化する
こと、この場合上記スラリーは水平方向からの力で支障
なく水平方向に流動し、従って成形用管を水平に配置し
た場合にも良好に流動、形状保持、硬化が行われる上、
成形用管が1m以上、例えば2mの長管であっても、ま
た、成形用管内に小径の筒状又は柱状治具を挿入し、こ
れら成形用管と治具との隙間に上記スラリーを流動注入
させる場合、この隙間が狭く、例えば5mm程度であっ
ても、全く支障がなく、長尺で薄手の耐火管を簡単に得
ることができることを知見した。
【0006】従って、本発明は、一端側に押圧ピストン
が摺動可能に配設され、この押圧ピストンより他端側に
存して原料供給室が形成された成形装置に水平に配置し
た長さ1m以上の成形用管の一端部を連結すると共に、
この成形用管内に該管より小径の筒状又は柱状治具を該
管と同心状に挿入し、上記原料供給室に自己硬化性無機
珪酸塩発泡スラリーを供給した後、上記ピストンで該ス
ラリーを押圧して上記成形用管と治具との間に上記スラ
リーを筒状に充満させ、次いで該スラリーを硬化させた
後、上記成形用管及び治具を筒状に硬化した無機珪酸塩
発泡体から取りはずすか、又は、上記スラリーを硬化さ
せた後、上記成形用管を筒状に硬化した無機珪酸塩発泡
体から取りはずし、上記治具は該発泡体と一体に保持し
ておくことを特徴とする無機珪酸塩発泡筒体の製造方法
を提供するものである。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明においては、例えば図1に示す如き成形装置
及び成形用管を使用する。
【0008】即ち、図中1は、水平筒状の成形装置本体
2内の一端側に摺動可能に押圧ピストン3が配設されて
いると共に、他端側に円錐台状の案内体4が上記本体2
と同心状に配設された成形装置であり、上記押圧ピスト
ン3と案内体4との間に原料供給室5が形成されてお
り、この原料供給室5の上方には原料供給ホッパー6が
本体2に連結して設けられている。このホッパー6内に
は密閉ピストン7が摺動可能に設けられ、この密閉ピス
トン7が上昇してホッパー6を開口させることにより、
該ホッパー6から自己硬化性無機珪酸塩スラリーが上記
原料供給室5に導入供給され、スラリー供給後上記密閉
ピストン7が下降してホッパー6を閉塞することによ
り、上記本体2が密閉されるようなっている。
【0009】8は成形用管で、水平に配置され、上記成
形装置1内に水平方向に沿って着脱可能に嵌挿されてい
ると共に、他端部はキャップ9により閉塞されている。
この管8内には、これと同心状に小径の筒状又は柱状の
治具10(図では筒状治具を示す)が配設されている。
【0010】このような装置を用いて無機珪酸塩発泡筒
体を製造する場合は、上述したようにして原料供給室5
内に自己硬化性無機珪酸塩発泡スラリーを供給した後、
押圧ピストン3を進出させて該スラリーを押圧するもの
で、これによりスラリーは本体2と案内体4との隙間を
通って成形用管8と治具10との隙間11に充満され
る。充満後は、成形用管8を成形装置1から取りはず
し、上記スラリーの硬化後、その硬化物から成形用管8
を取りはずし(なお、成形用管8は割型等として構成し
得る)、更に必要により治具10を取りはずす(なお、
このように治具10を取りはずす場合は、予め治具10
表面に離型剤を塗布しておくことが好ましい)。
【0011】ここで、上記スラリーの組成としては下記
の通りのものが好適である(なお、%は重量%を示
す)。 珪酸塩 15〜66%、より好ましくは30〜60% (重量%、以下同じ) カオリン 0〜28%、より好ましくは5〜20% 水溶性マグネシウム塩 0〜1%、より好ましくは0〜0.8% 珪弗化塩 2〜20%、より好ましくは0〜15% メタ珪酸塩 2〜58%、より好ましくは3〜30% ダイカルシウムシリケート 0〜20%、より好ましくは3〜15% 珪酸カルシウム 0〜10%、より好ましくは0.5〜5% ポートランドセメント 0〜10%、より好ましくは0.5〜5% 界面活性剤 0.1〜2%、より好ましくは0.1〜1% 水 0〜20%、より好ましくは5〜15%
【0012】この場合、珪酸塩としては珪酸ソーダ、水
溶性マグネシウム塩としては塩化マグネシウム、珪弗化
塩としては珪弗化ソーダ、メタ珪酸塩としてはメタ珪酸
ソーダ、ダイカルシウムシリケートとしては日本重化学
工業株式会社製JMCパウダー、珪酸カルシウムとして
は日本化学工業株式会社製ケーバインH、界面活性剤と
してはラウリル硫酸ソーダ等のアニオン系界面活性剤が
好適に用いられる。なお、必要により上記組成物中に無
機又は有機充填剤を配合しても差し支えない。
【0013】また、発泡は上記の如き組成のスラリーの
空気を巻き込むもので、この場合発泡はスラリーの密度
が0.6〜0.9g/cm3、特に0.65〜0.85
g/cm3となるように空気を巻き込むことが好ましい
(なお、上記の組成のスラリーの密度は非発泡状態で
1.4g/cm3程度である)。発泡スラリーの密度が
0.6g/cm3より低いと、細い隙間への侵入が難し
くなり、0.9g/cm3より高いと、流動性が良過ぎ
て、成型時の型状の保持が難しくなる場合がある。
【0014】また、上記成形用管8の長さは0.3m以
上であり、特に1m以上で、2m程度のものも使用する
ことができる。成形用管8と治具10との隙間は目的に
応じて種々選定できるが、通常5〜20mmである。更
に、押圧ピストン3によるスラリーへの押圧力も制限さ
れないが、通常2kg/cm2以上、特に2〜3kg/
cm2であり、本発明によれば比較的低圧でもスラリー
は良好に狭いところをも流動する。
【0015】成形後の硬化は、室温下に1〜5時間放置
すればよく、この場合特にスラリー密度を0.6〜0.
9g/cm3とすることにより、放置した際に泡の移動
が実質上なく、従って泡が偏在化することなく硬化する
が、この際成形用管を立てて放置することにより、更に
高品質な均質硬化物(無機珪酸塩発泡筒体)が得られ
る。
【0016】なお、成形用管8や治具10はスチール、
ステンレス等の金属、プラスチック等、適宜な材料にて
形成できるが、治具10として塩化ビニル樹脂管等を使
用し、成形、硬化後も該治具を無機珪酸塩発泡筒体と一
体化しておくことにより、耐火塩化ビニル樹脂管等を製
造できる。また、薄い鉄板をスパイラル状に巻回して製
造した薄肉鋼管を治具10として使用し、成形硬化後も
該治具を無機珪酸塩発泡筒体と一体化しておくことによ
り断熱材付エアーダクトを製造できる。
【0017】本発明によれば、上述した如き無機珪酸塩
発泡スラリーを使用したことにより、このスラリーは流
動性と形状保持性に優れているので、水平に配した長尺
の成形用管を用いても容易に成形でき、長尺の成形用管
を立てて成形を行う必要がない上、比較的低圧でも良く
流動するため、成形作業性が非常に良好であり、かつ室
温でその形状を保持して容易に硬化するため、この点で
も作業性が良いものである。従って、1m以上の長尺
で、耐火性等の優れた無機性筒体を効率よく製造するこ
とができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0019】[実験例1]図1に示す如き装置を用いて
無機珪酸塩発泡筒体を下記条件で製造した。 成形用管: 長さ2m,内径100mm,材質:ア
クリル又は塩化ビニル樹脂 治具: 長さ2m,外径89mm,材質:金属
管 押圧ピストンによるスラリー押圧力:2kg/cm2
シリンダー圧力157kg スラリー組成: 珪酸塩48%、カオリン21%、マグ
ネシウム塩0.17%、珪弗化塩12%、メタ珪酸塩7
%、界面活性剤0.3%、水11% 密度: 0.7〜0.8 硬化条件: 室温硬化
【0020】成形、硬化後、成形用管及び治具を取りは
ずし、肉厚5mmの無機珪酸塩発泡筒体を得た。この筒
体は泡の偏在化はなく、均質なものであった。
【0021】[実験例2]治具として塩化ビニル樹脂管
を用いた以外は実施例1と同様に操作し、該塩化ビニル
樹脂管を内管として一体化した無機珪酸塩発泡筒体を得
た。
【0022】[比較例1]スラリー粘度を0.5g/c
3とした以外は実施例1と同様に操作した。得られた
筒体は、製品内部の一部に注入されない部分(ボイド)
が見受けられた。
【0023】[比較例2]スラリー粘度を0.95g/
cm3とした以外は実施例1と同様に操作した。得られ
た筒体は、垂直放置時、硬化までに上部成型物に沈下が
みられ、上部100〜150mmに空間を生じた。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、1m以上の長尺の無機
耐火管を作業性よく簡単かつ確実に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いる装置の一例を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1 成形装置 3 押圧ピストン 5 原料供給室 8 成形用管 10 治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 契 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16 号 藤森工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−99802(JP,A) 特開 昭49−64624(JP,A) 特開 昭55−140752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 1/50 B28B 7/00 B28B 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に押圧ピストンが摺動可能に配設
    され、この押圧ピストンより他端側に存して原料供給室
    が形成された成形装置に水平に配置した長さ1m以上の
    成形用管の一端部を連結すると共に、この成形用管内に
    該管より小径の筒状又は柱状治具を該管と同心状に挿入
    し、上記原料供給室に自己硬化性無機珪酸塩発泡スラリ
    ーを供給した後、上記ピストンで該スラリーを押圧して
    上記成形用管と治具との間に上記スラリーを筒状に充満
    させ、次いで該スラリーを硬化させた後、上記成形用管
    及び治具を筒状に硬化した無機珪酸塩発泡体から取りは
    ずすことを特徴とする無機珪酸塩発泡筒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、上記ス
    ラリーを硬化させた後、上記成形用管を筒状に硬化した
    無機珪酸塩発泡体から取りはずし、上記治具は該発泡体
    と一体に保持しておくことを特徴とする無機珪酸塩発泡
    筒体の製造方法。
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