JP2979750B2 - 圧電素子の運動変換装置 - Google Patents

圧電素子の運動変換装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてドットインパ
クト印字ヘッドに使用される圧電素子の運動変換装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電素子の伸縮により印字媒体に
打点する印字ワイヤを駆動するドットインパクト印字ヘ
ッドにおける、圧電素子の伸縮運動を伝達する運動変換
装置は、特開平2−55149号公報に開示されている
ように、可動子及び運動伝達機構の慣性により可動子の
往復運動が圧電素子の伸縮運動に対して遅れることによ
り発生する引張力によって、圧電素子が破損することを
防止する機構を設けていた。
【0003】例えば、図6に示すように圧電素子70の
伸縮方向の一端を支持する支持フレーム72の基部74
には、予圧部材76と温度補償部材78を介して圧電素
子70を固定し、圧電素子70の他端と可動子80との
対向面にスペーサ82、84を設け、該スペーサ82、
84を圧着する状態にしてそれらにより非接合部86を
形成する。当該非接合部86を介して圧電素子70の伸
縮により可動子80を駆動し、駆動ばね体88、支持ば
ね体90を介して傾動体92及び傾動アーム94により
印字ワイヤ96を駆動するようにしていた。従って、上
記圧電素子70の運動変換装置は、非接合部86を設て
いるため、可動子80、傾動体92及び傾動アーム94
等の慣性による圧電素子70の伸縮運動に対する往復運
動の遅れにより生じる引張力による圧電素子70の破損
を防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電素
子70と可動子80は圧着されているだけなので、駆動
パルスのタイミングによっては、該圧電素子70と該可
動子80の間には隙間が生じてしまう。すなわち、図4
(d)に示す圧電素子70にかかる電圧波形は圧電素子
70の動作波形とほぼ等しいので、例えば時間が175
μSの時、印加電圧が0であるため、圧電素子70の伸
びは0であるのに対し、可動子80は図4(a)に示す
ように15μm変位している。当然この瞬間は両者7
0、80は離れている。その隙間が生じた瞬間は、該圧
電素子70は支持フレーム72の基部74に固着された
片持梁の状態になるので、圧電素子の70の伸縮方向に
対して直角な方向、すなわち支持フレーム72の方向
(以下、左右方向という)、及び当該支持フレーム72
の面に対する垂直方向(以下、前後方向という)に振動
し、また、可動子80は圧電素子70の左右方向及び伸
縮方向に振動し(図4(a)、(b)参照)、さらに、
伸縮方向の軸回りにも回転する(図4(c)参照)。
【0005】そして、振動している該圧電素子70と該
可動子80が再び圧着するときには、該圧電素子70、
該可動子80にそれぞれに圧着されているスペーサ8
2、84は振動による摩擦を生じる。従って、この現象
を繰り返していると摩耗してしまい、印字ワイヤ96の
突出量が変わってくる。
【0006】また、隙間が生じている時間は印字ギャッ
プ等によって異なってくるので、2枚のスペーサ82、
84が圧着する相対的位置も異なってくる、これによっ
ても印字ワイヤ96の突出量が変わってしまう。さら
に、該圧電素子70を駆動させると、該可動子80と瞬
間的に離れて、再び圧着するが、該圧電素子70にかか
る電圧を0Vにしておいても圧着した時の反発で再び該
可動子80と離れてしまい結果的に二次バウンドが大き
くなってしまう。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、圧電素子と可動子の振動を防止
し、圧着面の相対的ずれによる摩擦を防止し、かつ可動
子の二次バウンドを小さくする運動変換装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の圧電素子の運動変換装置は、圧電素子の伸縮
方向の一端を支持する基部を有する支持フレームと、前
記圧電素子の伸縮方向の他端に配置された可動子と、該
可動子に連結され前記圧電素子の伸縮運動を伝達する運
動変換機構と、前記基部、圧電素子及び可動子の相互の
対向面の内少なくとも1箇所の対向面を接離可能にした
接合部と、該接合部の周囲を覆った弾性体とを設けた構
成としたものである。
【0009】
【作用】上記構成を有する本発明の圧電素子の運動変換
装置においては、支持フレームが圧電素子の伸縮方向の
一端を支持する基部を有している。また、可動子は圧電
素子の伸縮方向の他端に配置され、運動伝達機構は該可
動子に連結され、圧電素子の伸縮運動を伝達する。接離
可能な接合部は基部、圧電素子及び可動子の相互の対向
面の内少なくとも1箇所に設けられ、弾性体は該接合部
の周囲を覆っている。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0011】この実施例は本発明の圧電素子の運動変換
装置をドットインパクト型印字ヘッド装置に応用したも
のであり、図2に示すように、ドットインパクト型印字
ヘッド装置10においては、本発明の圧電素子の運動変
換装置を組み込んだ印字ユニット12がヘッド本体14
の裏面側で放射状に配設され、ヘッド本体14の前面に
は、各印字ユニット12における印字ワイヤ16を移動
案内するための所定数の案内板18が内装された中空の
ノーズ部20が突設されている。
【0012】次に、印字ユニット12における圧電素子
の運動変換装置の構成について図1を参照して説明す
る。
【0013】印字ユニット12においては、圧電素子2
2の伸縮方向の一端を支持する基部24を有する支持フ
レーム26は所定の板厚の金属板により構成され、軽量
化のために薄肉部28が設けられ、圧電素子22の伸縮
方向と平行して延在する縦長四角形部を2つを有し、圧
電素子22を挟むように基部24により前記2つの縦長
四角形部を接続してU字形に形成されている。圧電素子
22の伸縮方向の一端を支持する基部24は、該印字ユ
ニット12の最下部に設けられている。そして、圧電素
子22に予圧を与える予圧部材30は基部24に接着固
定され、温度上昇により縮小する圧電素子22の寸法を
補正するための温度補償部材32は予圧部材30に接着
固定され、圧電素子22は温度補償部材32に接着固定
されている。
【0014】圧電素子22は圧電セラミックスを積層状
に接着して四角柱状に形成されており、当該圧電素子2
2の伸縮方向の他端にはセラミックス製のスペーサ34
を接着固定し、当該スペーサ34に対向する面にある可
動子36にも同じくセラミックス製のスペーサ38をス
ペーサ34に対向するように可動子36と接着固定して
ある。当該スペーサ34、38は互いに対向面で接離可
能になっており、該対向面には潤滑剤40を塗布してあ
り、当該2枚のスペーサ34、38から形成される接合
部42全体を一つのシリコンゴム等で形成された弾性体
44で覆う。
【0015】駆動ばね体46の一端は、可動子36の側
面にろう付け等により固着され、支持ばね体48は一端
を駆動ばね体46と傾動体50により固着され、他端を
支持フレーム部26にろう付け固着されている。貫通孔
52有する傾動アーム54は傾動体50にろう付けによ
り嵌合固定されている。印字ワイヤ16の基部は該傾動
アーム54のワイヤ取り付け溝56に挿入されろう付け
されている。傾動アーム54と支持フレーム26との間
には、支持部側ストッパ58が支持フレーム26に固着
されており、アーム側ストッパ60が傾動アーム54に
固着されている。
【0016】次に、上記のように構成された印字ユニッ
ト12の動作について図3を参照して説明する。
【0017】印字データに基づいて電圧が印加される
と、圧電素子22はその積層方向(長手方向)に伸縮
し、そして、圧電素子22及び可動子36が矢印B方向
に伸長するとき、前記両ばね体46、48の連結部とな
っている傾動体50が矢印A方向に回動変位して、その
変位量を傾動アーム54で拡大し、印字ワイヤ16をノ
ーズ部20から突出するように駆動させる。そして、電
圧の印加が解除されると、両支持ばね体46、48の弾
性力により、傾動アーム54が逆方向に回動し、樹脂製
等のアーム側ストッパ60が支持部側ストッパ58に当
接して止まる。
【0018】圧電素子22が電圧の印加を解除したこと
により定常状態長に戻るとき、可動子36は傾動アーム
54や印字ワイヤ16の慣性により圧電素子22の動き
よりも遅れて動く。当該状態においては、両スペーサ3
4と38の接合部分では隙間が生じる。このとき圧電素
子22は片持梁と同じ状態になり不安定になるが、2枚
のスペーサ34、38は、1つの弾性体44で全体を覆
われているので、圧電素子22の伸縮方向の振動、伸縮
方向に対する直角方向の振動は弾性体44の弾性により
吸収される。さらに、可動子36の振動及び可動子36
の圧電素子22の伸縮方向軸回りの回転運動も弾性体4
4が吸収する。また、図4(b)に示すように可動子3
6が変位して戻ってくる時、圧電素子22と衝突して、
その反発で可動子36が二次バウンドを繰り返すが、2
枚のスペーサ34、38を弾性体44で覆うことによ
り、可動子36の動きが抑制され、可動子36の二次バ
ウンドが減少し、ひいては印字ワイヤ16の先端におい
ても二次バウンドが減少する。
【0019】本実施例のように接合部42を形成するス
ペーサ34、38全体を弾性体44により覆うことで、
接合部42を形成するスペーサ34、38が離れたとき
に生じる可動子36の圧電素子22の伸縮方向に対する
振動、左右方向の振動、伸縮方向軸回りの回転及び2次
バンドを防止し、また、圧電素子22の伸縮方向に対す
る左右方向の振動を防止し、さらにスペーサ34、38
の圧接面の摩耗も減少させることができる。
【0020】尚、2枚のスペーサ34、38の接触面に
潤滑材を塗布し、2枚のスペーサ34、38が再び圧接
するときの摩擦による摩耗の防止の効果を高める構造と
することもできる。この場合、2枚のスペーサ34、3
8の周辺を弾性体44で覆っているので、潤滑剤が外へ
飛び散ることもない。
【0021】さらに、接合部を弾性体で覆う代わりに、
図5のように圧電素子側スペーサ62と可動子側スペー
サ64または可動子36とを直接内ばね66で結合し2
枚のスペーサ62、64が離れたときに張力が発生する
機構も考えられる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明によれば、圧電素子の伸縮方向の一端を支持する基
部を有する支持フレームと、前記圧電素子の伸縮方向の
他端に配置された可動子と、該可動子に連結され、圧電
素子の伸縮運動を伝達する運動変換機構と、前記基部、
圧電素子及び可動子の相互の対向面の内少なくとも1箇
所の対向面を接離可能にした接合部と、該接合部の周囲
を覆った弾性体とを設けているので、圧電素子の振動、
可動子の振動及び回転を防止し、また可動子の二次バウ
ンドも防止し、さらに接触面の摩擦による摩耗を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の印字ユニットの側面図である。
【図2】本実施例のドットインパクト型印字ヘッド装置
の断面図である。
【図3】本実施例の運動変換機構を示す拡大図である。
【図4】圧電素子と可動子との動作波形を示す図であ
る。
【図5】他の実施例の接合部を示す拡大図である。
【図6】従来技術の印字ユニットの側面図である。
【符号の説明】
22 圧電素子 24 基部 26 支持フレーム 36 可動子 42 接合部 44 弾性体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子の伸縮方向の一端を支持する基
    部を有する支持フレームと、 前記圧電素子の伸縮方向の他端に配置された可動子と、 該可動子に連結され、前記圧電素子の伸縮運動を伝達す
    る運動変換機構と、 前記基部、前記圧電素子及び前記可動子の相互の対向面
    の内少なくとも1箇所の対向面を接離可能にした接合部
    と、 該接合部の周囲を覆った弾性体とを設けることを特徴と
    する圧電素子の運動変換装置。
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