JPH05185614A - 圧電素子の固定方法 - Google Patents

圧電素子の固定方法

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JPH05185614A
JPH05185614A JP2451792A JP2451792A JPH05185614A JP H05185614 A JPH05185614 A JP H05185614A JP 2451792 A JP2451792 A JP 2451792A JP 2451792 A JP2451792 A JP 2451792A JP H05185614 A JPH05185614 A JP H05185614A
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JP
Japan
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piezoelectric element
support frame
jig
deformed
protrusion
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JP2451792A
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English (en)
Inventor
Akira Iriguchi
明 入口
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 治具を用いて支持フレームの一部を変形さ
せ、圧電素子に予圧をかけることで組み込み固定をする
際、治具の押圧力による支持フレームの一部の変形が圧
電素子に予圧をかける方向に効率よくでき、支持フレー
ムを必要以上に変形させることがない。 【構成】 支持フレームの一部に設けられた突起部12
dに圧電素子11を当接させ、突起部12dを圧電素子
11の伸縮方向に直交する押圧力をかけて変形させるこ
とにより、圧電素子11に予圧をかけて該素子11を支
持フレームに固定する際に、圧電素子11の方向への変
形量が他方へのそれよりも多くすることができる形状の
治具21を用いることにより、支持フレームそのものに
生じる変形を必要最小限にし、組立効率の向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドットインパクトプリ
ンタ用の印字ヘッドに適用され、印字媒体に印打する印
字ワイヤを駆動する圧電素子の固定方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ドットインパクトプリンタの印字
ヘッドにおける印字ワイヤの駆動源として、電圧の印加
により伸縮する圧電素子を用いたものがある。この種の
印字ヘッドは各印字ピンとなる印字ワイヤごとに圧電素
子を持つ複数の印字ユニットからなる。そして、各印字
ユニットは、印字媒体に印打する印字ワイヤごとに設け
られた圧電素子と、この圧電素子の伸縮変位を印字ワイ
ヤに伝達する運動伝達機構と、これら圧電素子と運動伝
達機構を支持する支持フレームとを有している。
【0003】上記の印字ユニットにおける圧電素子は運
動伝達機構と共に支持フレームに組み込み固定するが、
この際に圧電素子に予めある程度の圧力(予圧)をかけ
ておくが、圧電素子の良好な伸縮動作特性を得るために
必要であることが知られている。
【0004】そこで、例えば特開平3−92360号公
報に示されるように、圧電素子、運動伝達機構等の部材
を支持フレームに組み込むに際して、所定の温度膨脹特
性を有した温度補償材を圧電素子の後端に所定の予圧を
付加して組み込むようにしたものがある。この組み込み
方法によれば、温度補償材を組み込んだ後、治具を用い
て温度補償材に圧電素子の伸縮方向と直交する押圧力を
付与し、圧電素子の伸縮方向と同方向に塑性変形させ
る。
【0005】そして、この時、圧電素子に所定電圧を印
加したときの運動伝達機構の変位量を測定し、これが所
定変位量に達したとき、前記押圧力の付与を停止すると
いう方法により支持フレームに圧電素子、運動伝達機構
等の部材を隙間なく組み込み固定するといったものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
温度補償材を組み込むことなく、圧電素子の後端部を支
持しておく部材として支持フレームと一体に突起部を設
け、この突起部を治具を用いて潰すことで圧電素子に予
圧をかける方法も考えられる。すなわちこの方法では、
支持フレームに圧電素子を固定する際に突起部の側面に
対して、凸状の面あるいは突起部の被変形面に対して平
行な面を持った治具を当接させ、圧電素子の伸縮方向に
対して直交する押圧力をかけて、突起部を圧電素子の伸
縮方向と同方向に変形させることで圧電素子に予圧をか
ける。
【0007】しかしながら、突起部と接触する治具の面
形状が、圧電素子の長手方向において対称な形を持って
いる場合、押された部分はやはり対称な形で変形するた
め、圧電素子に予圧をかける方向に突起部が変形すると
同時に、この予圧をかける方向と逆の方向にも同じだけ
押圧力がかかる。従って、突起部を一体に有する支持フ
レームそのものが必要以上に変形してしまうといった問
題がある。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するもの
で、治具を用いて支持フレームの一部を変形させ、圧電
素子に予圧をかけることで組み込み固定をする際、治具
の押圧力による支持フレームの一部の変形が圧電素子に
予圧をかける方向に効率よくでき、支持フレームを必要
以上に変形させることがなく部品の耐久性向上を図るこ
とができる圧電素子の固定方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電圧の印加により伸縮する圧電素子と、該
圧電素子の伸縮変位を印字媒体に印打する印字ワイヤに
伝達する運動伝達機構と、前記圧電素子の側方に沿って
その長手方向に配設して前記圧電素子の後端部と前記運
動伝達機構とを支持する支持フレームとから印字ユニッ
トが構成され、この印字ユニットの複数個を所定位置に
配設してなるドットインパクトプリンタ用の印字ヘッド
における前記圧電素子を前記支持フレームに組み込み固
定する方法であって、前記支持フレームの一部を治具に
て押圧し変形させることで前記圧電素子に予圧をかけて
固定するに際し、該治具の支持フレームとの接触面を該
支持フレームの被変形面に対して傾斜を持たせ、圧電素
子の方向への変形量が他方へのそれよりも多くなるよう
にしたものである。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、支持フレームに圧電素子
を組み込み固定するに際して、支持フレームとの接触面
が支持フレームの被変形面に対して傾斜を持つ治具を用
いて、支持フレームの一部を圧電素子の伸縮方向に直交
する押圧力をかけて変形させることによって、圧電素子
の方向への変形量を他方へのそれよりも多くする。これ
により、支持フレームに生じる変形を必要最小限にし、
組立効率の向上が図れる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例について、図面を参照して
説明する。図1は印字ヘッドの構成を示す断面図であ
り、図2はその印字ヘッドに配設されている印字ユニッ
トの構成を示す側面図である。図1において、ヘッド本
体1は、複数個の印字ユニット2と、この複数の印字ユ
ニット2を放射状に位置決め支持する円環状のリング3
が固定された円盤状のユニット保持部材4(以下、基板
という。)と、印字ユニット2の外周を覆う円筒状のカ
ップ形状をなすカバー5とを主体として構成されてい
る。
【0012】前記円盤状の基板4の前側面には、各印字
ユニット2の印字ワイヤ6を移動案内するための所定数
の案内板7が内設された中空状のノーズ部8が突設さ
れ、さらに、基板4の内面側には、ゴムスペーサ9を挾
んでリング3がねじ等によって締着されている。さらに
複数個の印字ユニット2がリング3にねじ等により放射
状に配設固定ている。
【0013】次に、図2において、各印字ユニット2は
電圧の印加により伸縮するように圧電セラミックを積層
状に接着した圧電素子11を支持フレーム12に支持さ
せてなり、支持フレーム12の上部には圧電素子11の
伸縮を拡大して印字ワイヤ6に伝達するための運動伝達
機構13が配設支持されている。さらに、支持フレーム
12は圧電素子11の長手方向両側及び後端部を囲むよ
うに、メイン支柱部12aと副支柱部12bと後端部1
2cとでコの字型に一体形成されており、さらに、後端
部12cの上部には突起部12dが一体に形成されてい
る。この突起部12dの両側面にはメイン支柱部12a
と副支柱部12bとの間に隙間があり、この隙間がある
ことにより、後述するように突起部12dを延ばすこと
ができるようになっている。
【0014】運動伝達機構13は以下の構成でなる。圧
電素子11の前記突起部12dに接しない他端面には、
四節リンク機構14により圧電素子11の伸長方向に対
してのみ移動可能な可動子15が圧着されている。この
可動子15は、その片側がメイン支柱部12aの一側上
部と所定の間隔を持って対向している。支持フレーム1
2aと可動子15との対向面には略π字型の対をなす第
1、第2板ばね16、17を固着するためのばね取り付
け面が、圧電素子11の伸縮方向に平行に形成されてい
る。
【0015】フレーム12aのばね取り付け面には、第
1板ばね16がその一側板面に面当たりした状態にて、
ろう付け等によって固着されている。可動子15のばね
取り付け面には、第2板ばね17がその一側板面に面当
たりした状態にて、ろう付け等によって固着されてい
る。第1、第2板ばね16、17は、その上部の先端連
設部18で一体とされ、この一体とされた部分が傾動部
材19に形成された溝に挿入され、ろう付け等によって
固着されている。
【0016】さらに、傾動部材19の先端には印字ワイ
ヤ6の基端がろう付け等によって固着されている。また
傾動部材19には、第1、第2板ばね16、17の弾性
によって傾動部材19の復帰時に当接支持するためにバ
ックストッパ20aが配設され、同様に副支柱部12b
に低反発ゴム樹脂又は金属製のバックストッパ20bが
配設されている。
【0017】本実施例の印字ヘッドは上述したように構
成され、印字のデータに基づく信号が制御回路から各印
字ユニット2に出力され、その圧電素子11の両電極間
に電圧が印加されると、圧電素子11は、その積層方
向、すなわち図1、図2において矢印P方向に所定長さ
だけ伸び、これに伴って可動子15が四節リンク機構1
4に案内されながら矢印P方向に押し上げられる。これ
により、可動子15に固着している第2板ばね17が撓
み、同時に第1板ばね16も撓む。
【0018】この動作により、傾動部材19に矢印X方
向に回転モーメントが生じ、傾動部材19が傾動され、
その結果、印字ワイヤ6が駆動され、その先端は印字位
置まで前進される。このようにして、第2板ばね17が
湾曲状に撓むことにより、傾動部材19が傾動し、圧電
素子11の伸びが著しく拡大されて印字ワイヤ6に伝達
される。
【0019】なお、圧電素子11の電荷が放電される
と、圧電素子11は元の状態に短縮される。すると、可
動子15、第1板ばね16、第2板ばね17、傾動部材
19が元の状態に短縮され、ワイヤ6が後退復帰され
る。この時、傾動部材19側のバックストッパ20aと
副支柱部12b側のバックストッパ20bが当接し傾動
部材19は停止する。この際、圧電素子11は急速に伸
縮するが可動子15は僅かに遅れて復帰し、圧電素子1
1と可動子15の間に間隙が瞬時形成され、圧電素子1
1に引っぱり応力が働くことが阻止される。
【0020】次に、本実施例に用いられる圧電素子11
を支持フレームに組み込み固定する方法を図3を参照し
て説明する。図3は本実施例における治具21を用いて
前記支持フレーム12を変形させる場合を示す図2のA
−A線断面図である。これらの図において、圧電素子1
1を支持フレーム12に固定する際に変形させる部分は
同フレーム12の後端部12cから圧電素子11の方向
に伸びた一体の突起部12dである。なお図3における
実線は変形前の突起部12d、二点鎖線は変形後の突起
部12dを示す。
【0021】図3に示すように、治具21の突起部12
dとの接触面は圧電素子11の方向に鈍角の傾斜角を持
った台形形状をしている。上記の治具21を用いて圧電
素子11を組み込み固定する方法は、突起部12dと可
動子15との間に圧電素子11を組み込む。なお突起部
12dの圧電素子11との接触面から、可動子15の圧
電素子11との接触面までの間隔は、予め圧電素子1
1、可動子15が容易に組み込めるように適宜に大きく
設定されている。
【0022】次に、治具21の突起部12dとの接触面
を突起部12dの変形させる面に対向させ、治具21に
より圧電素子11の伸縮方向と直交する所定の押圧力を
印加すると、実線で示される突起部12dが二点鎖線で
示されるように圧電素子に予圧をかける方向に変形す
る。
【0023】ここで、突起部12dの変形は鋭角の側よ
り圧電素子11に予圧をかける方向で大きく生じ、その
反対側における突起部12dの変形は小さく抑えること
ができる。以上のように、治具21により押圧力を印加
することにより、圧電素子11の伸縮方向に突起部12
dが塑性変形し、すでに組み込まれている圧電素子11
に予圧をかける。そして圧電素子11は支持フレーム1
2に固定されることになり、さらに可動子15は圧電素
子11に隙間なく当接する。従って、圧電素子11の伸
縮変位に対して可動子15及び印字ワイヤ6の印打駆動
に不足が生じることが減少される。
【0024】次に、前述の図3の方法において用いた治
具とは形状が異なる治具を用いたときの、突起部12d
の変形の相違を図4を用いて説明する。図4は圧電素子
11の長手方向において上下対称である治具22を用い
て、突起部12dを変形させる場合を示す図2のA−A
線断面図である。なお図3同様に、図4における実線は
変形前の突起部12d、二点鎖線は変形後の突起部12
dを示す。
【0025】図4に示す治具22は、圧電素子11の長
手方向において上下対称の形状のため、治具22により
圧電素子11の伸縮方向と直交する所定の押圧力を付加
すると、実線で示される突起部12dが二点鎖線で示さ
れるように変形する。すなわち突起部12dが圧電素子
11に予圧をかける方向に変形する量と同量だけ反対側
にも変形し、支持フレーム12そのものを変形させてし
まうことになり、この支持フレーム12の変形が印字ヘ
ッド1の組み込み性の悪化等のトラブルとなる可能性が
ある。
【0026】一方、図3に示す治具21は前述のように
治具21の突起部12dとの接触面は圧電素子11の方
向に鈍角の傾斜角を持った台形形状をしているため、突
起部12dの変形は鋭角の側より圧電素子11に予圧を
かける方向で大きく生じ、その反対側における突起部1
2dの変形は小さく抑えることができる。従って、治具
21にかける押圧力を効率よく圧電素子11に予圧をか
ける方向に利用することができる。
【0027】さらに、本発明は上述に限られず種々の変
形が可能で、例えば、突起部12dの部分に、圧電素子
11の温度特性とは逆の温度膨脹特性を有した温度補償
材を圧電素子11の後端に組み込み、支持フレームを変
形させ圧電素子11に予圧をかけることで、周囲の温度
変化による圧電素子11の伸縮を、温度補償材の上下の
伸びによって修正するようにしてもよい。
【0028】また、圧電素子11と可動子15の接触面
間に耐摩耗性の部材を組み込むことで、圧電素子11及
び可動子15の部品耐久性が向上し、これらの部材の摩
耗による、印字駆動の誤差を減少させることができる。
さらに、治具21は上述の形状に限られず、少なくとも
治具の形状は、突起部12dの圧電素子11に予圧をか
ける方向の変形量が他方への変形量より多くなるよう押
圧ができる形状であればよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、支持フレ
ームとの接触面が支持フレームの被変形面に対して傾斜
を持った治具を用いて、支持フレームの一部を変形させ
るため、支持フレームに必要以上の変形を起こさせるこ
となく支持フレームにかける治具の押圧力を効率よく圧
電素子の予圧をかける方向に利用でき、圧電素子を適正
に固定することができる。また、支持フレームに生じる
変形を必要最小限とすることができ、組み立ての効率向
上と部品の耐久性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による印字ヘッドの構造を示
す断面図である。
【図2】本実施例による印字ユニットを示す側面図であ
る。
【図3】本実施例の方法によって圧電素子を固定する状
態を示す部分断面図である。
【図4】本実施例の方法で用いた治具とは異なる形状の
治具を用いて圧電素子を固定する状態を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 2 印字ユニット 6 印字ワイヤ 11 圧電素子 12 フレーム 12d 突起部 13 運動伝達機構 15 可動子 21 治具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧の印加により伸縮する圧電素子と、
    該圧電素子の伸縮変位を印字媒体に印打する印字ワイヤ
    に伝達する運動伝達機構と、前記圧電素子の側方に沿っ
    てその長手方向に配設して前記圧電素子の後端部と前記
    運動伝達機構とを支持する支持フレームとから印字ユニ
    ットが構成され、この印字ユニットの複数個を所定位置
    に配設してなるドットインパクトプリンタ用の印字ヘッ
    ドにおける前記圧電素子を前記支持フレームに組み込み
    固定する方法であって、前記支持フレームの一部を治具
    にて押圧して変形させることで前記圧電素子に予圧をか
    けて固定するに際し、該治具の支持フレームとの接触面
    を該支持フレームの被変形面に対して傾斜を持たせ、圧
    電素子の方向への変形量が他方へのそれよりも多くなる
    ようにしたことを特徴とする圧電素子の固定方法。
JP2451792A 1992-01-13 1992-01-13 圧電素子の固定方法 Withdrawn JPH05185614A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990408