JP2978993B2 - 浴室用電気器具収容装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、浴室で使用される電気器具を収容する装
置、詳記すると便利なやり方で電気器具を使用できるよ
うに、浴室洗面台下方のキヤビネツト内に電気器具を収
容する装置に関するものである。 〔従来の技術〕 多数のかさばりまた概して不体裁な電気器具が一般に
浴室内で使用されている。これらの電気器具は、電気か
みそり、電気カーラ・セツト、毛髪用ブロー・ドライ
ヤ、コンタクト・レンズ・オーブン・クリーナ、電気歯
ブラシ、歯科洗浄用電気式水噴射装置等を含む。一般
に、これらの器具は使用しない時には、カウンタ甲板上
に置き去りにされ（軽視の様子ではないげれども）、適
当なキヤビネツト内に片付けまたは使い易い引出しに片
付ける。片付ける時に、大多数の器具にオン・オフ用ス
イツチがあるにしても、すべてのこれらの器具は電源か
らプラグを抜き去る。カウンタ甲板上に置き去りにされ
る時には、通常プラグ容量によつて、時には前記器具は
プラグを差し込んだままにされ、また時にはプラグを抜
き去られる。 浴室キヤビネツトは、タオルおよび洗面用物品等を収
容するのに便利は場所に置かれるもの、および洗面台下
方に置かれるものを含み、前記物品等を収容するのに不
便な空間は、しかしおそらく洗濯物の貯蔵に適当なまた
は目に見えないところの廃品置場になるであろう。たん
すも浴室では役に立つが、排水管の存在および洗面台へ
の入口管と洗面台自体の底部でさえも存在しているの
で、洗面台下方に普通サイズのたんすは配置できない。
これらの物品は洗面台下方の空間の一部を占めるので、
同様な場所に普通サイズのたんすを据え付けることはで
きない。 あらゆる目的のために、それ自体で独立して役に立つ
補助キヤビネツトがある。さらに、キヤビネツトに取り
付けられたローラ上をキヤビネツトから滑り出る棚及び
棚の両側板を備えたキヤビネツトがある。代表的なもの
に、テレビ受像機が前記様式で据えられ、閉じたキヤビ
ネツトの領域からテレビ受像機を前方に引き出すことが
でき、さらに見やすいように受像機を支える棚上で軸回
転できるものがある。ここに述べたローラまたは滑り装
置は、通例キヤビネツトの予め据え付けた状態であり、
あるいはもし現有キヤビネツト内に組み入れようとすれ
ば熟練した職人の経験を必要とする。このために記載し
た種類のあつらえ式据え付けは一般的ではない。前記記
載の電気器具を収容する、特に浴室洗面台下下方の“デ
ツドスペース”すなわち利用不能空間に関連して、浴室
内で使用する滑り棚技術を都合よく利用するものは市販
で入手できるものが全くない。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従つて、本発明の特徴は、浴室内で通常見かける電気
器具を収容し、かつ電気器具を電源から分離する必要が
なく即刻使用できる状態で収容できる、改良された装置
を提供することにある。 本発明の他の特徴は、浴室洗面台下方に置かれたキヤ
ビネツト内に迅速かつ都合よく据え付けられる、前記記
載の形式の改良された装置を提供することにある。 本発明のさらに他の特徴は、収容した電気器具が使用
後長期にわたる期間“オン”状態に残留しないことを保
証する安全スイツチをさらに含む前記記載の形式の改良
された装置を提供することにある。 本発明の要約 〔問題点を解決するための手段〕 この発明の好適実施例における装置は、分離した台部
材と滑り支持組立とを含む。台部材は、その上に装着さ
れる滑り手段（軌道−ローラ装置）の第１部分およびキ
ヤビネツト内の適正位置に台部材を固着させる２本また
は２本以上の木ねじを収容する挿入穴を含む。前記滑り
支持組立は、台部材に対して前後に滑動または回転でき
るように、その上に装着される軌道−ローラ装置の第２
部分を含む。前記滑り支持組立は、通常下部棚、上部棚
および滑り支持組立により支持される器具が好都合に電
力を供給されるように電気アウトレットプラグを含む。
上部棚は都合よい高さにあり、その上の器具が洗面台に
取り付けられた排水管と接触しないようにしている。さ
らに、上方棚は前部で引っ込みしかし２個のカーラ・セ
ットのような物品、および１個または２個のカーラ・ピ
ン等のレセプタクルを支持するに十分に深い奥行があ
る。前記台部材および滑り支持組立は、洗面台洗面器に
取り付けられた入口管および排水管と接触しないような
寸法になつている。 下部棚はアウトレットプラグの領域、各電気器具の領
域、および巻かれる電気器具コード用の空間を含む。上
部棚には、上部棚上の器具から出るコードの端部を貫通
できる適当な穴を設けることができる。毛髪用ドライヤ
および他の小器具類も下部棚の前部に便利に支持でき
る。供給電源に対する入力接続部は、洗面台下方に含ま
せることができ、さらに前記滑り支持組立上のアウトレ
ットプラグ内に差込まれる。別法として、滑り支持組立
が引き出される時に、延長コードが電力を供給できる。
滑り支持組立のかくれた側面のクリート装置は延長コー
ドに収容位置を与える。 戸の閉鎖または収容位置まで滑り支持組立が押されて
動作する、前記滑り支持組立上のばね荷重式安全スイツ
チは、電気器具が使用後にオンのまま残つていないこと
を保証するワンウエイ・スイツチである。別法として、
滑り支持組立がその収容位置に復帰後、遅れた時期に電
力をオフにするようなタイマをスイツチに取り付けるこ
とができる。 前記記載の特徴における様式のように、本発明の利点
と目的は、明白となるその他のものと同様、詳細に理解
されよう、特に前記発明の要約の記載事項は本明細書の
一部をなす図面に示された実施例に関して理解されよ
う。しかし、添加図面は本発明の代表的実施例だけを示
すもので、本発明は他に同様に有効な実施態様ができる
ため、その範囲を限定するものでないことに注意すべき
である。 〔実 施 例〕 本発明を、図面を参照し実施例について説明すると、
第１図は電気器具収容装置すなわちキヤデイ10が、浴室
キヤビネツト12から延び出し使用位置にあることを示
し、キヤビネツトの戸14は解放位置にあることを示す。
台部材16は上方に延び出す垂直側壁20および22に取り付
けられた水平プラツトホーム18を含む。水平プラツトホ
ーム18は、キヤビネツト12の深さに適合する大きさと
し、収容装置10が収容された状態にある時に、戸14を閉
鎖できるようにキヤビネツトの前部開口から十分に後方
で終わっている。収容装置10の幅は、キヤビネツトの前
部開口の幅内に入り込めるものである。 軌道−ローラ装置（滑り手段）24は、収容装置10をキ
ヤビネツト12から延び出させ、また不使用時にはキヤビ
ネツト内に押し戻せるように設けられる。前記軌道−ロ
ーラ装置は側壁22に取り付けられたＵ溝形軌道（滑り手
段の第１部分）26を含む。この軌道26と協働するローラ
軌道（滑り手段の第２部分）28は滑り支持組立29に取り
付けられる。複数のローラ30はＵ溝形軌道26内に配置さ
れかつローラ軌道28と協働して、第１図に示すように完
全に前方に引出される。同様に、軌道−ローラ装置32は
側壁20と滑り支持組立29間に取り付けられる。 周知形式の軌道−ローラ装置24および32は前に記載さ
れているが、他の軌道−ローラ装置も当業界で周知であ
り、必要ならば、代わりに使用できる。 滑り支持組立29は下部棚34および上部棚36を含み、上
部棚は、滑り支持組立の右側の複数の垂直支持部38,39
および40により、また左側に配置された同様な垂直支持
部により支持される。これら垂直支持部の１個は前部支
持部42であるが、他の支持部は第１図では見えない。上
部棚36は通常下部棚34ほど深い奥行はないが、後縁は下
部棚34に整列される。垂直支持部38および同形の垂直支
持部42は、滑り支持組立29の前縁から上部棚36の前縁44
を引き込ませるため、それぞれほぼＬ字形をなしてい
る。ほぼＵ字形の前方パネル46は垂直支持部38および42
の前縁に取り付けられ滑り支持部組立の枠組を完成す
る。 １個または１個以上の大型電気器具、例えば毛髪カー
ラ・セット等は上部棚36上に置かれる。１個の大型器具
48が第１図に点線で示される。一個以上の小さくてコッ
プ型の容器57を上部棚36上に備えることもでき、小物品
が入れられる。１個または１個以上の穴59が好都合に上
部棚36に設けられ、上部棚36の下方で下部棚34上方に配
置されたコネクタ・ボツクス50内にプラグ接続のため電
気コードを貫通させることができる。コネクタ・ボツク
ス50は、収容装置10で支持される電気器具類から複数の
電気器具プラグに対応できるように複数のコネクタを含
む。 プラグ52も好都合に上部棚36の下方で、垂直支持部38
内側に配置される。小型電気器具は下部棚34の前方部分
に置くことができ、プラグ52に差込まれる。プラグ52は
上部棚36の前縁44の直下で容易に接近でき、この位置に
置かれた器具は大型器具48よりもはるかに容易にプラグ
を抜き出しまた滑り支持組立から器具を取り去ることが
できるもので、大型器具では通常、器具を容易に取り去
ろうとはしない。 電気は、下部棚34および上部棚36間の穴を通つて後方
に延び出るコードによつて、コネクタ・ボツクス50およ
びプラグ52に供給され、前記コードはキヤビネツト内に
配置された壁コネクタに接続される。別法として、キヤ
ビネツト内に壁コネクタがない時には、外部接続に便利
なように、延長コード54が設けられる。延長コード54の
収容場所を与えるために、クリート56および58が垂直支
持部38および39にそれぞれ配置される。従つて、コード
54は図示のようにクリートの周りに巻くことができる。
垂直支持部38および39を上部棚36の側縁60から引き込め
ることは、収容装置10をキヤビネツト12内に片付ける時
に、延長コード用の適当な空間を与える意味から好都合
なことである。 上部棚36は、キヤビネツト12内に包含される洗面台の
排水管下方に取り付けられるように、十分にその高さを
低くしてあることに注意すべきであり、または別に、洗
面台洗面器に接続される排水管および入口管の周辺に適
合するように短かくしたり後縁部を切込むこともでき
る。 滑り支持組立29を取付けるために、木ねじを受ける２
個または２個以上のねじ穴がプラツトホーム18に設けら
れる。従つて、僅か２本または好適には４本の木ねじ
で、プラツトホーム18はギヤビネツト12の底部床に固着
される。 安全上の特徴として、ばね荷重式カツトオフスイツチ
66を前方パネル46に設けることができ、このスイツチ
は、収容装置10がキヤビネツト12内に取付けられ、キヤ
ビネツトの戸14を閉鎖した後に作動を初めるもである。
別に、タイマすなわち時限装置を設けることができ（す
なわち手動式または収容装置10の使用開始時に自動式に
オンとなる）、このタイマは収容装置10の棚の１つに備
えられる。収容装置10は、便利な木製の構造で示されて
いるが、別法として必要に応じて、１個またはそれ以上
の部分の硬質プラスチツクで作ることもできる。 特定の実施例が示されているが、本発明はこの実施例
に限定されるものでないことが理解されよう。多くの変
型が作られることは、当業者には明白なことであろう。

【図面の簡単な説明】 第１図は、洗面台下方の浴室キヤビネツト内に取り付け
た本発明の好適実施例の斜視図である。 第２図は、第１図２−２線による本発明の好適実施例の
垂直断面図である。 第３図は、第１図および第２図に示す本発明の好適実施
例の側面図である。 10……電気器具収容装置すなわちキヤデイ、 12……キヤビネツト、14……戸、 16……台部材、18……水平プラツトホーム、 24,32……軌道−ローラ装置、 29……滑り支持組立、34……下部棚、 36……上部棚、38,39,40,42……垂直支持部、52……プ
ラグ、 54……延長コード、56,58……クリート。

フロントページの続き (72)発明者 グウエンドリン・ゲイル・エリス アメリカ合衆国テキサス州 77024、ヒ ユーストン、シユガーベリー・サークル 280 (56)参考文献 実開 昭60−115031（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−118686（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A47K 1/00 - 1/02

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．浴室洗面台下方に配置されるキャビネットと組合わ
   せて用いられる浴室用電気器具収容装置（10）であっ
   て、 台部材（16）及び滑り支持組立（29）を含み、 台部材（16）は、キャビネット（12）内に適合し、少な
   くとも２つのねじ穴を含み、該ねじ穴を貫通する木ねじ
   を使用することによりキャビネットの床に堅固に固定で
   き、 滑り支持組立（29）は、下部水平棚（34）、上部水平棚
   （36）及び滑り手段（24）を有し、 下部水平棚（34）は、前記滑り支持組立（29）により支
   持された複数の電気器具（48）に接続するための電力ア
   ウトレット（50）を有し、また、前記複数の電気器具か
   らのコードをコイル状に巻いたものを収容し、 キャビネット（12）の内部と接続する為、又はキャビネ
   ット（12）の戸（14）が開いているときにはキャビネッ
   トの外部と接続する為の入力接続部（54）が、前記滑り
   支持組立（29）により支持され、 上部水平棚（36）は、少なくとも第１の電気器具を支持
   し、また、該上部水平棚（36）は、前縁部が引っ込んで
   おり、少なくとも第２の電気器具が該上部水平棚の前方
   で前記下部水平棚上に収容でき、 滑り手段（24）は、前記台部材（16）と滑り支持組立
   （29）に取り付けられ、該滑り支持組立（29）が前記キ
   ャビネットから引き出せて前記第１及び第２の電気器具
   を操作できる、 上記浴室用電気器具収容装置。 ２．前記台部材（16）は、前記滑り手段（24）の第１部
   分（26）が取り付けられる水平の側壁（20,22）を含
   み、また、前記滑り支持組立（29）は、前記滑り手段
   （24）の第２部分（28）を含む特許請求の範囲第１項記
   載の浴室用電気器具収容装置。 ３．前記上部水平棚（36）は穴（59）を有し、該穴をコ
   ードが通って前記上部水平棚上に支持された電気器具
   （48）と電力アウトレット（50）の間をつなぐ特許請求
   の範囲第１項記載の浴室用電気器具収容装置。 ４．前記上部水平棚（36）は、該上部水平棚（36）に対
   して引っ込み且つ巻かれた延長コード（54）を収容する
   ための手段（56,58）を含む少なくとも一方のサイドの
   垂直支持部（38,39）によつて支持される特許請求の範
   囲第１項記載の浴室用電気器具収容装置。 ５．前記滑り支持組立（29）は、スイッチ手段（66）を
   有し、該スイッチ手段（66）は、前記滑り支持組立（2
   9）がキャビネット内にスライドしてキャビネットの戸
   （14）が閉鎖すると動作する特許請求の範囲第１項記載
   の浴室用電気器具収容装置。 ６．前記電力アウトレット（50）は、前記滑り支持組立
   （29）により支持された電気器具への電力を一定時間経
   過後に自動的に切るための時限手段を含む特許請求の範
   囲第１項記載の浴室用電気器具収容装置。 ７．前記上部水平棚（36）は、非電気器具を載せるため
   の十分な広さを有する特許請求の範囲第１項記載の浴室
   用電気器具収容装置。 ８．小物品を入れるためのコップ型容器（57）を前記上
   部水平棚（36）上に有する特許請求の範囲第１項記載の
   浴室用電気器具収容装置。 ９．前記滑り支持組立（29）が成形プラスチツク製であ
   る特許請求の範囲第１項記載の浴室用電気器具収容装
   置。