JP2978946B2 - スーパーチャージャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置 - Google Patents
スーパーチャージャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機関が吸入する吸入空気を圧縮して強制的
にシリンダー内に多量に送り込み、吸入効率を上げて出
力を向上させる過給付き機関に関し、そのうち特に機関
の出力軸から直接、ベルトや歯車などで過給機を駆動さ
せて過給圧を発生させるいわゆるスーパーチャージャ機
関用のスロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置
に関する。
にシリンダー内に多量に送り込み、吸入効率を上げて出
力を向上させる過給付き機関に関し、そのうち特に機関
の出力軸から直接、ベルトや歯車などで過給機を駆動さ
せて過給圧を発生させるいわゆるスーパーチャージャ機
関用のスロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置
に関する。
従来、良く使用されるスーパーチャージャ機関につい
て第1図により説明する。Eは機関であって、機関Eの
シリンダーはエヤークリーナAと吸気路Mにて接続され
る。この吸気路Mには、その上流側(エヤークリーナA
側)よりスーパーチャージャSとスロットルボデーTが
順次配置される。スーパーチャージャSは、例えばまゆ
型ロータを持つルーツ型のポンプであり、クランクシャ
フトからベルト等を介して機械的に駆動される。スロッ
トルボデーTは、その内部を吸気路1が貫通するととも
に、吸気路1を開閉する絞り弁2が、回転自在に支承さ
れた絞り弁軸3に取着され、絞り弁軸3の端部に一体的
に配置した絞り弁レバー4を運転者が操作することによ
って吸気路1が絞り弁2によって開閉制御される。
て第1図により説明する。Eは機関であって、機関Eの
シリンダーはエヤークリーナAと吸気路Mにて接続され
る。この吸気路Mには、その上流側(エヤークリーナA
側)よりスーパーチャージャSとスロットルボデーTが
順次配置される。スーパーチャージャSは、例えばまゆ
型ロータを持つルーツ型のポンプであり、クランクシャ
フトからベルト等を介して機械的に駆動される。スロッ
トルボデーTは、その内部を吸気路1が貫通するととも
に、吸気路1を開閉する絞り弁2が、回転自在に支承さ
れた絞り弁軸3に取着され、絞り弁軸3の端部に一体的
に配置した絞り弁レバー4を運転者が操作することによ
って吸気路1が絞り弁2によって開閉制御される。
又、絞り弁2より上流側(エヤークリーナA側)の吸
気路1Aにはバイパス通路5が開口し、このバイパス通路
5の他端はスーパーチャージャSの吸入側の吸気路M1へ
開口し、さらにバイパス通路5は、回転自在に支承され
たバイパス弁軸6に取着されたバイパス弁7にて開閉制
御される。
気路1Aにはバイパス通路5が開口し、このバイパス通路
5の他端はスーパーチャージャSの吸入側の吸気路M1へ
開口し、さらにバイパス通路5は、回転自在に支承され
たバイパス弁軸6に取着されたバイパス弁7にて開閉制
御される。
そして、吸気路1を開閉する絞り弁2と、バイパス通
路5を開閉するバイパス弁7とは、絞り弁レバー4と、
バイパス弁軸6と一体的に取着されたバイパス弁レバー
8とを連結ロッド9にて機械的に連結することによって
連動されるものであり、絞り弁2が吸気路1を開くとバ
イパス弁7はバイパス通路5を閉じ、絞り弁2が吸気路
19を閉じると、バイパス弁7はバイパス通路5を開く、
ように連結される。すなわち、絞り弁2とバイパス弁7
との開閉は逆となる。
路5を開閉するバイパス弁7とは、絞り弁レバー4と、
バイパス弁軸6と一体的に取着されたバイパス弁レバー
8とを連結ロッド9にて機械的に連結することによって
連動されるものであり、絞り弁2が吸気路1を開くとバ
イパス弁7はバイパス通路5を閉じ、絞り弁2が吸気路
19を閉じると、バイパス弁7はバイパス通路5を開く、
ように連結される。すなわち、絞り弁2とバイパス弁7
との開閉は逆となる。
このように、エヤークリーナAにて異物を濾過された
空気は、スーパーチャージャSの吸入側の吸気路M1より
スーパーチャージャSに吸入され、次いで圧縮され、高
い圧力をもった空気が、スーパーチャージャSの吐出側
の吸気路M2よりスロットルボデーTの吸気路1,吸気路M
を介して機関Eのシリンダー内へ供給される。一方、絞
り弁2より上流側の吸気路1A内にある圧縮された空気
は、バイパス弁7がバイパス通路5を開放した状態にお
いて、バイパス通路5を介してスーパーチャージャSの
吸入側の吸気路M1に還流する。
空気は、スーパーチャージャSの吸入側の吸気路M1より
スーパーチャージャSに吸入され、次いで圧縮され、高
い圧力をもった空気が、スーパーチャージャSの吐出側
の吸気路M2よりスロットルボデーTの吸気路1,吸気路M
を介して機関Eのシリンダー内へ供給される。一方、絞
り弁2より上流側の吸気路1A内にある圧縮された空気
は、バイパス弁7がバイパス通路5を開放した状態にお
いて、バイパス通路5を介してスーパーチャージャSの
吸入側の吸気路M1に還流する。
かかる従来のスーパーチャージャ機関によると次の問
題を有する。
題を有する。
スーパーチャージャSは、機関Eのクランクシャフト
にベルトを介して直接的に駆動されていることから、機
関Eの回転数の上昇に伴ない空気の圧縮圧力を上昇させ
るもので、機関Eの低回転時においては、比較的に低い
圧縮圧力を発生し、中,高回転時において空気の圧縮圧
力を発生する。
にベルトを介して直接的に駆動されていることから、機
関Eの回転数の上昇に伴ない空気の圧縮圧力を上昇させ
るもので、機関Eの低回転時においては、比較的に低い
圧縮圧力を発生し、中,高回転時において空気の圧縮圧
力を発生する。
ここで、機関Eの回転が中,高回転状態で、且つ絞り
弁2の開度が比較的小開度状態、より絞り弁2を開放す
る加速運転について鑑案する。
弁2の開度が比較的小開度状態、より絞り弁2を開放す
る加速運転について鑑案する。
まず、絞り弁2を急開する機関の急加速運転時をみる
と、絞り弁2の開放動作は連結ロッド9、バイパス弁レ
バー8を介してバイパス弁7に機械的に連絡される。従
って絞り弁2の吸気路1に対する急速なる開放と、バイ
パス弁7のバイパス通路5に対する急速なる閉塞は同期
するものである。
と、絞り弁2の開放動作は連結ロッド9、バイパス弁レ
バー8を介してバイパス弁7に機械的に連絡される。従
って絞り弁2の吸気路1に対する急速なる開放と、バイ
パス弁7のバイパス通路5に対する急速なる閉塞は同期
するものである。
而して、機関Eの中,高回転状態において、スーパー
チャージャSに発生した高い圧縮空気は、バイパス通路
5が急閉したことによってバイパス通路5よりスーパー
チャージャSの吸入側の吸気路M1へ還流されることがな
く機関Eのシリンダー内へ急速に過給されるので、急加
速運転に適した機関の出力を得ることができる。
チャージャSに発生した高い圧縮空気は、バイパス通路
5が急閉したことによってバイパス通路5よりスーパー
チャージャSの吸入側の吸気路M1へ還流されることがな
く機関Eのシリンダー内へ急速に過給されるので、急加
速運転に適した機関の出力を得ることができる。
次に絞り弁2を緩徐に開放する機関の緩加速運転時を
みると、絞り弁2とバイパス弁7とは前述と同様に機関
的に連結されており、絞り弁2の吸気路1に対する緩徐
な開放と、バイパス弁7のバイパス通路5に対する緩徐
なる閉塞は同期する。
みると、絞り弁2とバイパス弁7とは前述と同様に機関
的に連結されており、絞り弁2の吸気路1に対する緩徐
な開放と、バイパス弁7のバイパス通路5に対する緩徐
なる閉塞は同期する。
従って、機関Eの中,高回転状態における緩加速運転
の初期から中期において、絞り弁2は低開度から中開度
に緩徐に吸気路1を開放し、一方バイパス弁7は高開度
から中開度へバイパス通路5を緩徐に閉塞するものであ
る。よってスーパーチャージャSに発生した高い圧縮空
気は、バイパス弁7がバイパス通路5を閉じた分、バイ
パス通路5を介してスーパーチャージャSの吸入側の吸
気路M1への圧縮空気の還流が減少し、この分、機関Eへ
供給される圧縮空気が増加することになる。
の初期から中期において、絞り弁2は低開度から中開度
に緩徐に吸気路1を開放し、一方バイパス弁7は高開度
から中開度へバイパス通路5を緩徐に閉塞するものであ
る。よってスーパーチャージャSに発生した高い圧縮空
気は、バイパス弁7がバイパス通路5を閉じた分、バイ
パス通路5を介してスーパーチャージャSの吸入側の吸
気路M1への圧縮空気の還流が減少し、この分、機関Eへ
供給される圧縮空気が増加することになる。
而して、緩加速運転時における加速の比較的初期段階
より高い圧縮空気が機関Eに供給されるもので、これに
よると運転者に衝撃的な加速感を与えドライバビリテー
が損なわれる恐れがある。
より高い圧縮空気が機関Eに供給されるもので、これに
よると運転者に衝撃的な加速感を与えドライバビリテー
が損なわれる恐れがある。
本発明になるスーパーチャージャ機関用スロットルボ
デーにおけるバイパス通路制御装置は、前記課題に鑑み
なされたもので、機関の急加速運転時及び緩加速運転時
に最適な過給を行ない得るドライバビリテーの秀れた前
記装置を提供することを主目的とし、前記目的達成の為
に、バイパス弁の開閉動作と同期的に回転するバイパス
レバーと、 絞り弁より下流側の吸気路内の負圧が一定負圧以上に
おいて、バイパス弁を開放位置に保持する保持力をバイ
パスレバーに付与する負圧アクチューエータと、軸に回
転自在に支承され、絞り弁の開閉動作と同期的に回転す
る絞り弁レバーと機械的に連結されるとともに、バイパ
スレバーに当接されるリンクレバーと、 一端がリンクレバーに係止されるとともに、他端がバ
イパスレバーに係止され、バイパスレバーに対してバイ
パス弁の閉方向に弾性力を付与するダンパースプリング
と、よりなり 絞り弁の開動作におけるリンクレバーの正方向回転時
に、バイパスレバーをダンパースプリングの弾性力にて
バイパス弁の閉方向に付勢し、 絞り弁の閉動作におけるリンクレバーの逆方向回転時
に、バイパスレバーをリンクレバーにてバイパス弁の開
方向へ機械的に回転させたものである。
デーにおけるバイパス通路制御装置は、前記課題に鑑み
なされたもので、機関の急加速運転時及び緩加速運転時
に最適な過給を行ない得るドライバビリテーの秀れた前
記装置を提供することを主目的とし、前記目的達成の為
に、バイパス弁の開閉動作と同期的に回転するバイパス
レバーと、 絞り弁より下流側の吸気路内の負圧が一定負圧以上に
おいて、バイパス弁を開放位置に保持する保持力をバイ
パスレバーに付与する負圧アクチューエータと、軸に回
転自在に支承され、絞り弁の開閉動作と同期的に回転す
る絞り弁レバーと機械的に連結されるとともに、バイパ
スレバーに当接されるリンクレバーと、 一端がリンクレバーに係止されるとともに、他端がバ
イパスレバーに係止され、バイパスレバーに対してバイ
パス弁の閉方向に弾性力を付与するダンパースプリング
と、よりなり 絞り弁の開動作におけるリンクレバーの正方向回転時
に、バイパスレバーをダンパースプリングの弾性力にて
バイパス弁の閉方向に付勢し、 絞り弁の閉動作におけるリンクレバーの逆方向回転時
に、バイパスレバーをリンクレバーにてバイパス弁の開
方向へ機械的に回転させたものである。
絞り弁を急速に開放する機関の急加速運転時におい
て、負圧アクチュエータはバイパス弁を全開状態に保持
する保持力をバイパスレバーに付与し得ない。従って、
絞り弁の急開放によると、リンクレバーは絞り弁レバー
に連結された連結ロッドによってバイパス弁の閉方向
(正方向回転)に回転し、一方バイパスレバーはダンパ
ースプリングによってバイパス弁の閉方向へ回転される
ので、バイパス弁はバイパス通路を絞り弁の開放と同期
して閉塞する。
て、負圧アクチュエータはバイパス弁を全開状態に保持
する保持力をバイパスレバーに付与し得ない。従って、
絞り弁の急開放によると、リンクレバーは絞り弁レバー
に連結された連結ロッドによってバイパス弁の閉方向
(正方向回転)に回転し、一方バイパスレバーはダンパ
ースプリングによってバイパス弁の閉方向へ回転される
ので、バイパス弁はバイパス通路を絞り弁の開放と同期
して閉塞する。
一方、絞り弁を緩徐に開放する機関の緩加速運転時に
おいて、絞り弁の開放の初期から中期にかけて負圧アク
チュエータには絞り弁より機関側の高い負圧力が作用す
る。従って負圧アクチュエータはバイパス弁を全開状態
に保持する保持力をバイパスレバーに付与する。
おいて、絞り弁の開放の初期から中期にかけて負圧アク
チュエータには絞り弁より機関側の高い負圧力が作用す
る。従って負圧アクチュエータはバイパス弁を全開状態
に保持する保持力をバイパスレバーに付与する。
而して、絞り弁の緩開放によると、リンクレバーは連
結ロッドによってバイパス弁の閉方向(正方向回転)に
回転するが、バイパスレバーは負圧アクチュエータにて
その回転が抑止されるものでバイパス弁は依然として全
開状態に保持される。
結ロッドによってバイパス弁の閉方向(正方向回転)に
回転するが、バイパスレバーは負圧アクチュエータにて
その回転が抑止されるものでバイパス弁は依然として全
開状態に保持される。
そして、絞り弁が開放の終期に達すると、負圧アクチ
ュエータに作用していた絞り弁より機関側の高い負圧力
が低下することによって、負圧アクチュエータはバイパ
ス弁を全開状態に保持する保持力をバイパスレバーに対
して付与し得なくなり、これによると、リンクレバーは
ダンパースプリングの弾性力によってバイパス弁の閉方
向へ回転し、もってバイパス弁はバイパス通路を閉塞す
る。
ュエータに作用していた絞り弁より機関側の高い負圧力
が低下することによって、負圧アクチュエータはバイパ
ス弁を全開状態に保持する保持力をバイパスレバーに対
して付与し得なくなり、これによると、リンクレバーは
ダンパースプリングの弾性力によってバイパス弁の閉方
向へ回転し、もってバイパス弁はバイパス通路を閉塞す
る。
以下、本発明になるスーパーチャージャ機関用スロッ
トルボデーにおけるバイパス通路制御装置の一実施例を
第2図,第3図により説明する。
トルボデーにおけるバイパス通路制御装置の一実施例を
第2図,第3図により説明する。
尚、機関E、スロットルボデーT、スーパーチャージ
ャS、エヤークリーナA、吸気路Mの配置は、従来と同
一ゆえ説明を省略する。
ャS、エヤークリーナA、吸気路Mの配置は、従来と同
一ゆえ説明を省略する。
スロットボデーTについて説明する。
10は内部を吸気路11が貫通したボデー本体であって、
ボデー本体10に回転自在に支承された絞り弁12に吸気路
11を開閉する絞り弁13が取着される。ボデー本体10の外
側より突出する絞り弁軸12の一端には、運転者によって
操作されるアクセルワイヤーWが連結された第1絞り弁
レバー14Aが一体的に取着され、絞り弁軸12の他端には
第2絞り弁レバー14Bが一体的に取着される。
ボデー本体10に回転自在に支承された絞り弁12に吸気路
11を開閉する絞り弁13が取着される。ボデー本体10の外
側より突出する絞り弁軸12の一端には、運転者によって
操作されるアクセルワイヤーWが連結された第1絞り弁
レバー14Aが一体的に取着され、絞り弁軸12の他端には
第2絞り弁レバー14Bが一体的に取着される。
尚、第1絞り弁レバー14A、第2絞り弁レバー14Bは必
ずしもそれぞれに設けなくとも単一の絞り弁レバー14と
しても差しつかえない。
ずしもそれぞれに設けなくとも単一の絞り弁レバー14と
しても差しつかえない。
15は一端が絞り弁13より上流側(スーパーチャージャ
S側)の吸気路11Aに開口し、他端がスーパーチャージ
ャSの吸入側の吸気路M1(スーパーチャージャS、スー
パーチャージャSの吸入側の吸気路M1は第1図に示され
る。)に開口するバイパス通路であり、バイパス通路15
は回転自在に支承されたバイパス弁軸16に支承されたバ
イパス弁17にて開閉制御される。
S側)の吸気路11Aに開口し、他端がスーパーチャージ
ャSの吸入側の吸気路M1(スーパーチャージャS、スー
パーチャージャSの吸入側の吸気路M1は第1図に示され
る。)に開口するバイパス通路であり、バイパス通路15
は回転自在に支承されたバイパス弁軸16に支承されたバ
イパス弁17にて開閉制御される。
バイパス弁軸16の端部には、バイパスレバー18が一体
的に取着される。19は軸20に回転自在に支承されたリン
クレバーであって、第2絞り弁レバー14Bと連結ロッド2
1にて機械的に連結される。そして、第2絞り弁レバー1
4Bとリンクレバー19は連結ロッド21にて次の如く連動連
結される。
的に取着される。19は軸20に回転自在に支承されたリン
クレバーであって、第2絞り弁レバー14Bと連結ロッド2
1にて機械的に連結される。そして、第2絞り弁レバー1
4Bとリンクレバー19は連結ロッド21にて次の如く連動連
結される。
すなわち、絞り弁13が吸気路11を開方向へ回転する第
2絞り弁レバー14Bの開方向回転時、リンクレバー19
は、バイパス弁17がバイパス通路15を閉塞する方向への
正方向回転をなすものであり、一方、絞り弁13が吸気路
11を閉方向へ回転する第2絞り弁レバー14Bの閉方向回
転時、リンクレバー19はバイパス弁17がバイパス通路15
を開放する方向への逆方向回転をなすものである。
2絞り弁レバー14Bの開方向回転時、リンクレバー19
は、バイパス弁17がバイパス通路15を閉塞する方向への
正方向回転をなすものであり、一方、絞り弁13が吸気路
11を閉方向へ回転する第2絞り弁レバー14Bの閉方向回
転時、リンクレバー19はバイパス弁17がバイパス通路15
を開放する方向への逆方向回転をなすものである。
また、リンクレバー19とバイパスレバー18とは、リン
クレバー19の逆方向回転において(バイパス弁17の開方
向回転時)各レバーの対接面において機械的に当接する
もので、リンクレバー19の逆方向回転はバイパスレバー
18に対してバイパス弁17がバイパス通路15を開放する方
向へ機械的な回転力を付与する。
クレバー19の逆方向回転において(バイパス弁17の開方
向回転時)各レバーの対接面において機械的に当接する
もので、リンクレバー19の逆方向回転はバイパスレバー
18に対してバイパス弁17がバイパス通路15を開放する方
向へ機械的な回転力を付与する。
また、Dは、一端がリンクレバー19に係止され、他端
がバイパスレバー18に係止されたダンパースプリングで
あって、バイパスレバー18は、ダンパースプリングDに
よってバイパス弁17の閉方向への弾性力を付与される。
がバイパスレバー18に係止されたダンパースプリングで
あって、バイパスレバー18は、ダンパースプリングDに
よってバイパス弁17の閉方向への弾性力を付与される。
そして、前述の如く、リンクレバー19とバイパスレバ
ー18とは、リンクレバー19の逆方向回転(バイパス弁17
の開方向回転時)において機械的に当接され、リンクレ
バー19の正方向回転(バイパス弁17の閉方向回転時)に
おいて、バイパスレバー18はダンパースプリングDによ
って、リンクレバー19に弾性的に押圧されることにな
る。
ー18とは、リンクレバー19の逆方向回転(バイパス弁17
の開方向回転時)において機械的に当接され、リンクレ
バー19の正方向回転(バイパス弁17の閉方向回転時)に
おいて、バイパスレバー18はダンパースプリングDによ
って、リンクレバー19に弾性的に押圧されることにな
る。
22は負圧アクチュエータであって、第3図により詳細
に説明する。
に説明する。
筐体23はダイヤフラム24にて受圧室25と大気室26とに
区分され、受圧室25は負圧導入路27によって絞り弁13よ
り下流側の吸気路11B、(絞り弁13より機関E側)と連
絡され、大気室26は大気導入路28を介して大気と連絡さ
れる。
区分され、受圧室25は負圧導入路27によって絞り弁13よ
り下流側の吸気路11B、(絞り弁13より機関E側)と連
絡され、大気室26は大気導入路28を介して大気と連絡さ
れる。
受圧室25内には一端がダイヤフラム24に係止され、他
端が調整部材29に係止されたスプリング30が縮設され、
この調整部材29は筐体23に螺着されてスプリング30の伸
縮方向(X−Y)に移動可能としたもので、スプリング
30の受圧室25内におけるスプリングのセット荷重を調整
し得る。
端が調整部材29に係止されたスプリング30が縮設され、
この調整部材29は筐体23に螺着されてスプリング30の伸
縮方向(X−Y)に移動可能としたもので、スプリング
30の受圧室25内におけるスプリングのセット荷重を調整
し得る。
また、ダイヤフラム24に一体的に取着された連結杆31
の端部はバイパスレバー18に連結される。而して絞り弁
13より下流側の吸気路11B内の負圧が一定負圧以上(負
圧の絶対値が大きくなる)において、ダイヤフラム24は
スプリング30のバネ力に抗して受圧室25側へ移動し、連
結杆31を介してバイパス弁17を開放状態に保持する保持
力をバイパスレバー18に付与する。
の端部はバイパスレバー18に連結される。而して絞り弁
13より下流側の吸気路11B内の負圧が一定負圧以上(負
圧の絶対値が大きくなる)において、ダイヤフラム24は
スプリング30のバネ力に抗して受圧室25側へ移動し、連
結杆31を介してバイパス弁17を開放状態に保持する保持
力をバイパスレバー18に付与する。
一方、絞り弁13より下流側の吸気路11B内の負圧が一
定負圧以下(負圧の絶対値が小さくなる)においては、
ダイヤフラム24はスプリング30のバネ力によって大気室
26側へ移動し、バイパス弁17を開放状態に保持する保持
力をバイパスレバー18に付与することはできないもので
ある。
定負圧以下(負圧の絶対値が小さくなる)においては、
ダイヤフラム24はスプリング30のバネ力によって大気室
26側へ移動し、バイパス弁17を開放状態に保持する保持
力をバイパスレバー18に付与することはできないもので
ある。
次にその作用について説明する。
絞り弁13のアイドリング開度を含む低開度運転状態に
おいて、バイパス弁17はバイパス通路15を高開度状態に
保持する。これは、絞り弁13の開度が低開度であり、連
結ロッド21を介して機械的に操作されるリンクレバー19
の正方向への回転が小であること、及び負圧アクチュエ
ータ22の受圧室25内へ絞り弁13より下流側の吸気路11B
内の高い負圧が導入されて、ダイヤフラム24がスプリン
グ30のバネ力に抗して受圧室25側へ移動し、バイパスレ
バー18に対してバイパス弁17を開放位置に保持する保持
力が付与されていることによる。
おいて、バイパス弁17はバイパス通路15を高開度状態に
保持する。これは、絞り弁13の開度が低開度であり、連
結ロッド21を介して機械的に操作されるリンクレバー19
の正方向への回転が小であること、及び負圧アクチュエ
ータ22の受圧室25内へ絞り弁13より下流側の吸気路11B
内の高い負圧が導入されて、ダイヤフラム24がスプリン
グ30のバネ力に抗して受圧室25側へ移動し、バイパスレ
バー18に対してバイパス弁17を開放位置に保持する保持
力が付与されていることによる。
而して、かかる絞り弁13の低開度運転状態において
は、機関Eの回転が比較的低回転でスーパーチャージャ
Sの空気の圧縮圧力が低く、しかもバイパス弁13がバイ
パス通路15を高開度に開放しているので、機関Eへの過
給が抑止され、絞り弁13の低開度運転を良好に行ない得
るものである。
は、機関Eの回転が比較的低回転でスーパーチャージャ
Sの空気の圧縮圧力が低く、しかもバイパス弁13がバイ
パス通路15を高開度に開放しているので、機関Eへの過
給が抑止され、絞り弁13の低開度運転を良好に行ない得
るものである。
次に絞り弁13の中,高開度運転状態について説明する
と、絞り弁13が吸気路11を中,高開度に開放したことに
よって、絞り弁13より下流側の吸気路11B内の負圧は低
下(負圧の絶対値が小さくなる)する。
と、絞り弁13が吸気路11を中,高開度に開放したことに
よって、絞り弁13より下流側の吸気路11B内の負圧は低
下(負圧の絶対値が小さくなる)する。
これによると、負圧アクチュエータ22において、ダイ
ヤフラム24はスプリング30のバネ力によって大気室26側
へ押圧され、連結杆31はバイパス弁17を高開度に保持す
る保持力をバイパスレバー18に付与することができない
ものである。
ヤフラム24はスプリング30のバネ力によって大気室26側
へ押圧され、連結杆31はバイパス弁17を高開度に保持す
る保持力をバイパスレバー18に付与することができない
ものである。
而して、絞り弁13が中,高開度に開放されると、この
絞り弁13の開度状態は、連結ロッド21を介して機械的に
リンクレバー19の正方向回転へと変換されるもので、リ
ンクレバー19の正方向回転によると、バイパスレバー18
はダンパースプリング21のバネ力によって、即座にリン
クレバー19に追従してバイパス弁17の閉方向へ回転し、
バイパス弁17は絞り弁13の開放と同期して、絞り弁13の
開度に応じてバイパス通路15を閉塞し、この閉塞度に応
じてバイパス通路15よりスーパーチャージャSの吸入側
の吸気路M1への圧縮空気の還流量を減少する。
絞り弁13の開度状態は、連結ロッド21を介して機械的に
リンクレバー19の正方向回転へと変換されるもので、リ
ンクレバー19の正方向回転によると、バイパスレバー18
はダンパースプリング21のバネ力によって、即座にリン
クレバー19に追従してバイパス弁17の閉方向へ回転し、
バイパス弁17は絞り弁13の開放と同期して、絞り弁13の
開度に応じてバイパス通路15を閉塞し、この閉塞度に応
じてバイパス通路15よりスーパーチャージャSの吸入側
の吸気路M1への圧縮空気の還流量を減少する。
而して、バイパス通路15のバイパス弁17による閉塞度
に応じて、スロットルボデーTの吸気路11を介して機関
Eへ供給する圧縮空気量を増加し得るので絞り弁13の開
度に見合った機関への過給を行なうことができ、絞り弁
13の中,高開度運転を満足し得るものである。
に応じて、スロットルボデーTの吸気路11を介して機関
Eへ供給する圧縮空気量を増加し得るので絞り弁13の開
度に見合った機関への過給を行なうことができ、絞り弁
13の中,高開度運転を満足し得るものである。
次に、本発明の主目的である機関の加速運転時につい
て説明する。まず、機関Eの回転数が低く、且つ絞り弁
13の比較的小開度からの加速運転についてみる。この状
態において、スーパーチャージャSは回転数が低いこと
から高い空気の圧縮圧力を発生しない。
て説明する。まず、機関Eの回転数が低く、且つ絞り弁
13の比較的小開度からの加速運転についてみる。この状
態において、スーパーチャージャSは回転数が低いこと
から高い空気の圧縮圧力を発生しない。
一方、絞り弁13の小開度運転において絞り弁13より下
流側の吸気路11B内には高い負圧が生起し、この負圧は
負圧導入路27を介して負圧アクチュエータ22の受圧室25
内へ導入される。
流側の吸気路11B内には高い負圧が生起し、この負圧は
負圧導入路27を介して負圧アクチュエータ22の受圧室25
内へ導入される。
受圧室25内にあるダイヤフラム24は、その高い負圧に
よりスプリング30のバネ力に抗して受圧室25側へ移動
し、連結杆31を引上げてバイパスレバー18に対してバイ
パス弁17を高開度に保持する為の保持力を付与する。
よりスプリング30のバネ力に抗して受圧室25側へ移動
し、連結杆31を引上げてバイパスレバー18に対してバイ
パス弁17を高開度に保持する為の保持力を付与する。
かかる状態より、機関Eの加速運転の為に絞り弁13が
開放されると、絞り弁13より下流側の吸気路11B内の負
圧は急激に低下するもので、この負圧の低下によると、
負圧アクチュエータ22のダイヤフラム24はスプリング30
のバネ力によって大気室26側へ移動し、連結杆31からバ
イパスレバー18に対して付与されていたバイパス弁17の
高開度状態への保持力は消滅する。
開放されると、絞り弁13より下流側の吸気路11B内の負
圧は急激に低下するもので、この負圧の低下によると、
負圧アクチュエータ22のダイヤフラム24はスプリング30
のバネ力によって大気室26側へ移動し、連結杆31からバ
イパスレバー18に対して付与されていたバイパス弁17の
高開度状態への保持力は消滅する。
一方、絞り弁13の開放は、連結ロッド21を介して、リ
ンクレバー19へ伝達され、リンクレバー19を正方向へ回
転させる。その時に、前述の如く、バイパスレバー18に
対して負圧アクチュエータ22によるバイパス弁17の高開
度保持力が消滅したことによって、バイパスレバー18は
ダンパースプリングDのバネ力によってリンクレバー19
の正方向回転に追従し、絞り弁13の開放に応じてバイパ
ス通路15をバイパス弁17によって閉塞するものである。
ンクレバー19へ伝達され、リンクレバー19を正方向へ回
転させる。その時に、前述の如く、バイパスレバー18に
対して負圧アクチュエータ22によるバイパス弁17の高開
度保持力が消滅したことによって、バイパスレバー18は
ダンパースプリングDのバネ力によってリンクレバー19
の正方向回転に追従し、絞り弁13の開放に応じてバイパ
ス通路15をバイパス弁17によって閉塞するものである。
而して、バイパス弁17によるバイパス通路15の閉塞に
応じてスーパーチャージャSから機関Eへの圧縮空気が
供給されるが、前述の如くスーパーチャージャSの圧縮
空気圧力が低いので必要以上に機関が過給されることが
なく、加速のドライバビリテーが損なわれることはな
い。
応じてスーパーチャージャSから機関Eへの圧縮空気が
供給されるが、前述の如くスーパーチャージャSの圧縮
空気圧力が低いので必要以上に機関が過給されることが
なく、加速のドライバビリテーが損なわれることはな
い。
このように機関Eの回転数が低い状態にあっては、ス
ーパーチャージャSに発生する圧縮空気圧力が低いの
で、絞り弁13の開放速度の緩,急による問題は生じな
い。
ーパーチャージャSに発生する圧縮空気圧力が低いの
で、絞り弁13の開放速度の緩,急による問題は生じな
い。
次に、機関Eの回転数が中,高回転状態で、且つ絞り
弁13の開度が比較的小開度からの加速運転についてみ
る。
弁13の開度が比較的小開度からの加速運転についてみ
る。
まず、加速運転が行なわれる前の状態についてみる
と、絞り弁13の開度が小開度であることから、絞り弁13
より下流側の吸気路11B内は高負圧状態にあり、前述の
同様にバイパスレバー18は負圧アクチュエータ22によっ
てバイパス弁17に対する高開度保持力が付与され、バイ
パス弁17は、絞り弁13の開度が小開度であることからバ
イパス通路15を高開度に開放保持する。
と、絞り弁13の開度が小開度であることから、絞り弁13
より下流側の吸気路11B内は高負圧状態にあり、前述の
同様にバイパスレバー18は負圧アクチュエータ22によっ
てバイパス弁17に対する高開度保持力が付与され、バイ
パス弁17は、絞り弁13の開度が小開度であることからバ
イパス通路15を高開度に開放保持する。
かかる状態において、絞り弁13を急速に開放して急加
速運転に入ると、絞り弁13の急開によって絞り弁13より
下流側の吸気路11B内の負圧は瞬時に低下するもので、
これによると、負圧アクチュエータ22のダイヤフラム24
はスプリング30のバネ力によって大気室26側へ移動し、
連結杆31からバイパスレバー17に対して付与されていた
バイパス弁17の高開度状態への保持力は瞬時に消滅す
る。
速運転に入ると、絞り弁13の急開によって絞り弁13より
下流側の吸気路11B内の負圧は瞬時に低下するもので、
これによると、負圧アクチュエータ22のダイヤフラム24
はスプリング30のバネ力によって大気室26側へ移動し、
連結杆31からバイパスレバー17に対して付与されていた
バイパス弁17の高開度状態への保持力は瞬時に消滅す
る。
一方、リンクレバー19は絞り弁13の開放によって連結
ロッド21によって正方向へ回転するもので、前述の如く
バイパス弁17の高開度状態への保持力が解除されたバイ
パスレバー17はダンパースプリング21のバネ力によっ
て、絞り弁13の開放に応じて回転するリンクレバー19に
追従して回転し、バイパス弁17にてバイパス通路15を閉
塞する。
ロッド21によって正方向へ回転するもので、前述の如く
バイパス弁17の高開度状態への保持力が解除されたバイ
パスレバー17はダンパースプリング21のバネ力によっ
て、絞り弁13の開放に応じて回転するリンクレバー19に
追従して回転し、バイパス弁17にてバイパス通路15を閉
塞する。
而して、絞り弁13の急開に応じて高い圧縮空気を機関
Eを供給できたので急激に機関の出力を上昇させること
ができて急加速運転を良好に行なうことができるもので
ある。
Eを供給できたので急激に機関の出力を上昇させること
ができて急加速運転を良好に行なうことができるもので
ある。
次に絞り弁13を緩徐に開放する緩加速運転について述
べると、絞り弁13が緩徐に開放し、且つ機関Eの回転数
が中,高回転と高いことから絞り弁13より下流側の吸気
路11B内の負圧は瞬時に低下するものでなく、加速の初
期から中期にかけて絞り弁13より下流側の吸気路11B内
は依然として高い負圧状態に保持される。これによる
と、負圧アクチュエータ22の受圧室25内は高負圧状態ち
保持されるので、負圧アクチュエータ22よりバイパスレ
バー18に対してバイパス弁17を高開度状態に保持する保
持力が継続して付与される。
べると、絞り弁13が緩徐に開放し、且つ機関Eの回転数
が中,高回転と高いことから絞り弁13より下流側の吸気
路11B内の負圧は瞬時に低下するものでなく、加速の初
期から中期にかけて絞り弁13より下流側の吸気路11B内
は依然として高い負圧状態に保持される。これによる
と、負圧アクチュエータ22の受圧室25内は高負圧状態ち
保持されるので、負圧アクチュエータ22よりバイパスレ
バー18に対してバイパス弁17を高開度状態に保持する保
持力が継続して付与される。
一方、絞り弁13の開放は、連結ロッド21を介してリン
クレバー19に伝達され、リンクレバー19を正方向回転さ
せるものであるが、前述の如くバイパスレバー18には負
圧アクチュエータ22によってバイパス弁17を高開度に保
持する保持力が付与されていることから、リンクレバー
19はダンパースプリングDのバネ力に抗して正方向へ回
転する。すなわち、かかる緩加速運転時において、絞り
弁13は緩徐に開放し、これによってリンクレバー19も緩
徐に正方向へ回転するが、バイパスレバー18は負圧アク
チュエータ22によってその回転が抑止されるのでバイパ
ス弁17は依然としてバイパス通路15を開放状態に保持す
るものである。従って、かかる状態においてスーパーチ
ャージャSに発生する高い圧縮空気はバイパス通路15よ
りスーパーチャージャSの吸入側の吸気路をM1へと還流
され、機関Eに対しての過給は抑止される。
クレバー19に伝達され、リンクレバー19を正方向回転さ
せるものであるが、前述の如くバイパスレバー18には負
圧アクチュエータ22によってバイパス弁17を高開度に保
持する保持力が付与されていることから、リンクレバー
19はダンパースプリングDのバネ力に抗して正方向へ回
転する。すなわち、かかる緩加速運転時において、絞り
弁13は緩徐に開放し、これによってリンクレバー19も緩
徐に正方向へ回転するが、バイパスレバー18は負圧アク
チュエータ22によってその回転が抑止されるのでバイパ
ス弁17は依然としてバイパス通路15を開放状態に保持す
るものである。従って、かかる状態においてスーパーチ
ャージャSに発生する高い圧縮空気はバイパス通路15よ
りスーパーチャージャSの吸入側の吸気路をM1へと還流
され、機関Eに対しての過給は抑止される。
そして、加速運転の初期を経て、中期から終期にかけ
て絞り弁13がさらに開放されると、絞り弁13より下流側
の吸気路11B内の負圧は低下する。
て絞り弁13がさらに開放されると、絞り弁13より下流側
の吸気路11B内の負圧は低下する。
これによると、受圧室25内の負圧も低下するのでダイ
ヤフラム24はスプリング30のバネ力によって大気室28側
へ移動し、負圧アクチュエータ22の連結杆31よりバイパ
スレバー18に付与していたバイパス弁17の高開度保持力
が消滅し、バイパスレバー18はダンパースプリング21の
バネ力によって絞り弁13の開度と同期して正方向へ回転
したリンクレバー19に追従して回転し、もってバイパス
弁17にてバイパス通路15を閉塞するものであり、この閉
塞によって機関EにスーパーチャージャSの圧縮空気を
供給するようにしたものである。
ヤフラム24はスプリング30のバネ力によって大気室28側
へ移動し、負圧アクチュエータ22の連結杆31よりバイパ
スレバー18に付与していたバイパス弁17の高開度保持力
が消滅し、バイパスレバー18はダンパースプリング21の
バネ力によって絞り弁13の開度と同期して正方向へ回転
したリンクレバー19に追従して回転し、もってバイパス
弁17にてバイパス通路15を閉塞するものであり、この閉
塞によって機関EにスーパーチャージャSの圧縮空気を
供給するようにしたものである。
以上のように緩加速運転の初期から高い圧縮空気を機
関Eへ供給することを抑止できたので衝撃的な加速度を
運転者に与えることがないものである。この絞り弁13の
開放速度に対するバイパス弁17の開放速度に関する線図
を第4図,第5図に示す。第4図は絞り弁13の開放速度
が160deg/sを示し、第5図は10deg/sを示すもので絞り
弁13の開放速度によってバイパス弁17の開放速度が異な
ることが判る。
関Eへ供給することを抑止できたので衝撃的な加速度を
運転者に与えることがないものである。この絞り弁13の
開放速度に対するバイパス弁17の開放速度に関する線図
を第4図,第5図に示す。第4図は絞り弁13の開放速度
が160deg/sを示し、第5図は10deg/sを示すもので絞り
弁13の開放速度によってバイパス弁17の開放速度が異な
ることが判る。
尚、絞り弁13の閉方向動作時においては、絞り弁13の
閉方向動作は連結ロッド21を介してリンクレバー19へ逆
方向回転として機械的に連絡され、且つリンクレバー19
の逆方向回転は、バイパスレバー18に機械的に伝達され
てバイパス弁17にてバイパス通路15を開放したので、従
来と同様の作用を成すものである。
閉方向動作は連結ロッド21を介してリンクレバー19へ逆
方向回転として機械的に連絡され、且つリンクレバー19
の逆方向回転は、バイパスレバー18に機械的に伝達され
てバイパス弁17にてバイパス通路15を開放したので、従
来と同様の作用を成すものである。
また、第3図のアクチュエータ22の調整部材29を螺動
してスプリング30のセット荷重を変えることによって、
絞り弁13より下流側の吸気道負圧に対するバイパス弁の
高開度保持タイミングを変更することが可能となったも
ので有り、調整部材29を第3図において上方へ螺動させ
てスプリング30のセット荷重を弱めると、低い吸気道負
圧領域からバイパス弁17を高開度状態に保持でき、一方
調整部材29を第3図において下方へ螺動させてスプリン
グ30のセット荷重を強めると、高い吸気道負圧領域にお
いてバイパス弁を高開度状態に保持できる。
してスプリング30のセット荷重を変えることによって、
絞り弁13より下流側の吸気道負圧に対するバイパス弁の
高開度保持タイミングを変更することが可能となったも
ので有り、調整部材29を第3図において上方へ螺動させ
てスプリング30のセット荷重を弱めると、低い吸気道負
圧領域からバイパス弁17を高開度状態に保持でき、一方
調整部材29を第3図において下方へ螺動させてスプリン
グ30のセット荷重を強めると、高い吸気道負圧領域にお
いてバイパス弁を高開度状態に保持できる。
また、リンクレバー19を回動自在に支承する軸20をバ
イパス弁軸16とすれば、一体の軸にてバイパスレバー18
とリンクレバー19を支持できたものである。
イパス弁軸16とすれば、一体の軸にてバイパスレバー18
とリンクレバー19を支持できたものである。
以上述べた如く、本発明になるスーパーチャージャ機
関用のスロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置
によると、次の効果を奏する。
関用のスロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置
によると、次の効果を奏する。
スーパーチャージャによって高い空気の圧縮圧力が生
ずる機関の中,高回転域で且つ絞り弁の開度が比較的小
開度状態からの加速運転時において;絞り弁を急速に開
放する急加速運転時には、負圧アクチュエータによるバ
イパス弁に対する高開度保持力を絞り弁が開放するや即
座に消滅させたので、主絞り弁が吸気路を開放するのと
同期してバイパス弁がバイパス通路を閉塞することがで
き、急加速運転に適した空気の過給を機関に行ない得る
ものであり、一方、絞り弁を緩徐に開放する緩加速運転
時には、負圧アクチュエータによるバイパス弁に対する
高開度保持力を絞り弁の開度の初期から中期に渡って保
持させることができたので、絞り弁の開放の初期から中
期にかけてバイパス弁にてバイパス通路を開放保持で
き、これによると機関に対する急激な過給を抑止するこ
とができ、もって衝撃的な加速度を運転者に与えること
がなくなったものでドライバビリテーの大きな向上を図
ることができたものである。
ずる機関の中,高回転域で且つ絞り弁の開度が比較的小
開度状態からの加速運転時において;絞り弁を急速に開
放する急加速運転時には、負圧アクチュエータによるバ
イパス弁に対する高開度保持力を絞り弁が開放するや即
座に消滅させたので、主絞り弁が吸気路を開放するのと
同期してバイパス弁がバイパス通路を閉塞することがで
き、急加速運転に適した空気の過給を機関に行ない得る
ものであり、一方、絞り弁を緩徐に開放する緩加速運転
時には、負圧アクチュエータによるバイパス弁に対する
高開度保持力を絞り弁の開度の初期から中期に渡って保
持させることができたので、絞り弁の開放の初期から中
期にかけてバイパス弁にてバイパス通路を開放保持で
き、これによると機関に対する急激な過給を抑止するこ
とができ、もって衝撃的な加速度を運転者に与えること
がなくなったものでドライバビリテーの大きな向上を図
ることができたものである。
前記バイパス通路制御装置の制御アクチュエータとし
て負圧アクチュエータを用いたことによると、その構成
が極めて簡単で、その動作源を吸気路内の負圧変化を利
用し、且つ電気的構成を有しないことから既存の装置に
対しての装着を容易に行なえるものであり、実用的効果
大なるものである。
て負圧アクチュエータを用いたことによると、その構成
が極めて簡単で、その動作源を吸気路内の負圧変化を利
用し、且つ電気的構成を有しないことから既存の装置に
対しての装着を容易に行なえるものであり、実用的効果
大なるものである。
リンクレバーを回転自在に支承する軸をバイパス弁軸
にて共用したことによると、バイパス弁の回転の中心と
リンクレバーの回転の中心を容易に一致させることがで
きるとともに、部品点数を削減することができ設計的自
由度を高く、しかも安価な前記装置を提供できるもので
ある。
にて共用したことによると、バイパス弁の回転の中心と
リンクレバーの回転の中心を容易に一致させることがで
きるとともに、部品点数を削減することができ設計的自
由度を高く、しかも安価な前記装置を提供できるもので
ある。
負圧アクチュエータの受圧室内に縮設されるスプリン
グのセット荷重を調整可能としたことによると、負圧ア
クチュエータのバイパス弁に対する開放保持力を容易に
変更することが可能と成ったもので、これによると負圧
アクチュエータの生産時におけるバイパス弁に対する開
放保持力の微調整が行なえるもので生産性の向上を図る
ことができたものである。
グのセット荷重を調整可能としたことによると、負圧ア
クチュエータのバイパス弁に対する開放保持力を容易に
変更することが可能と成ったもので、これによると負圧
アクチュエータの生産時におけるバイパス弁に対する開
放保持力の微調整が行なえるもので生産性の向上を図る
ことができたものである。
又、本装置を多種類の機関へ装着する際において、吸
気路内の負圧が機関によって変化した際においてもその
セッティングが極めて容易に行ない得るもので汎用性の
高い前記装置を提供できたものである。
気路内の負圧が機関によって変化した際においてもその
セッティングが極めて容易に行ない得るもので汎用性の
高い前記装置を提供できたものである。
第1図は従来のスーパーチャージャ機関用スロットルボ
デーにおけるバイパス通路制御装置の全体システムを含
む要部縦断面図、第2図は本発明になるスーパーチャー
ジャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路制御
装置の一実施例を示す簡略斜視図、第3図は第2図にお
ける負圧アクチュエータの縦断面図、第4図,第5図は
絞り弁の開放速度に対するバイパス弁の開放速度との関
係を示す線図であり、第4図は絞り弁の開放速度が160d
eg/sを示し、第5図は10deg/sを示す。 E……機関 T……スロットルボデー S……スーパーチャージャ A……エヤークリーナ M……吸気路 11……吸気路、13……絞り弁 14……絞り弁レバー、16……バイパス弁軸 17……バイパス弁、18……バイパスレバー 19……リンクレバー、21……連結ロッド 22……負圧アクチュエータ 24……ダイヤフラム、25……受圧室 26……大気室、30……スプリング 31……連結杆 D……ダンパースプリング
デーにおけるバイパス通路制御装置の全体システムを含
む要部縦断面図、第2図は本発明になるスーパーチャー
ジャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路制御
装置の一実施例を示す簡略斜視図、第3図は第2図にお
ける負圧アクチュエータの縦断面図、第4図,第5図は
絞り弁の開放速度に対するバイパス弁の開放速度との関
係を示す線図であり、第4図は絞り弁の開放速度が160d
eg/sを示し、第5図は10deg/sを示す。 E……機関 T……スロットルボデー S……スーパーチャージャ A……エヤークリーナ M……吸気路 11……吸気路、13……絞り弁 14……絞り弁レバー、16……バイパス弁軸 17……バイパス弁、18……バイパスレバー 19……リンクレバー、21……連結ロッド 22……負圧アクチュエータ 24……ダイヤフラム、25……受圧室 26……大気室、30……スプリング 31……連結杆 D……ダンパースプリング
Claims (4)
- 【請求項1】吸気路の開口面積を制御し、運転者によっ
て操作される絞り弁を備えたスロットルボデーと、 絞り弁より上流側の吸気路に連絡されたスーパーチャー
ジャと、 絞り弁より上流側の吸気路とスーパーチャージャの吸入
側の吸気路とを連絡するバイパス通路と、 バイパス通路の開口面積を制御するバイパス弁と、を備
えたスーパーチャージャ機関用スロットルボデーにおけ
るバイパス通路制御装置において; バイパス弁17の開閉動作と同期的に回転するバイパスレ
バー18と、 絞り弁13より下流側の吸気路内の負圧が一定負圧以上に
おいて、バイパス弁17を開放位置に保持する保持力をバ
イパスレバー18に付与する負圧アクチュエータ22と、軸
20に回転自在に支承され、絞り弁13の開閉動作と同期的
に回転する絞り弁レバー14と機械的に連結されるととも
に、バイパスレバー18に当接されるリンクレバー19と、 一端がリンクレバー19に係止されるとともに、他端がバ
イパスレバー18に係止され、バイパスレバー18に対して
バイパス弁17の閉方向に弾性力を付与するダンパースプ
リングDと、よりなり 絞り弁13の開動作におけるリンクレバー19の正方向回転
時に、バイパスレバー18をダンパースプリングDの弾性
力にてバイパス弁17の閉方向に付勢し、 絞り弁13の閉動作におけるリンクレバー19の逆方向回転
時に、バイパスレバー18をリンクレバー19にてバイパス
弁17の開方向へ機械的に回転させたことを特徴とするス
ーパーチャージャ機関用スロットルボデーにおけるバイ
パス通路制御装置。 - 【請求項2】前記負圧アクチュエータを、筐体23に配置
したダイヤフラム24にて絞り弁13より下流側の吸気路に
連絡された受圧室25と大気に連絡された大気室とに区分
するとともに、受圧室25内にスプリング30を縮設し、ダ
イヤフラム24に固着された連結杆31の端部をバイパスレ
バー18に係合させてなる請求項第1項記載のスーパーチ
ャージャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路
制御装置。 - 【請求項3】リンクレバー19をバイパス弁軸16にて回転
自在に支承してなる請求項第1項記載のスーパーチャー
ジャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路制御
装置。 - 【請求項4】受圧室25内に縮設されるスプリング30の一
端をダイヤフラム24に係止するとともに、スプリング30
の他端を、スプリング30の伸縮方向に移動調整し得る調
整部材29に係止させてなる請求項第2項記載のスーパー
チャージャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通
路制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2145889A JP2978946B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | スーパーチャージャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2145889A JP2978946B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | スーパーチャージャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0441927A JPH0441927A (ja) | 1992-02-12 |
JP2978946B2 true JP2978946B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=15395396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2145889A Expired - Lifetime JP2978946B2 (ja) | 1990-06-04 | 1990-06-04 | スーパーチャージャ機関用スロットルボデーにおけるバイパス通路制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2978946B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101567698B1 (ko) * | 2014-06-05 | 2015-11-23 | 현대자동차주식회사 | 스프링이 구비된 가변 흡기 밸브 |
JP6666811B2 (ja) * | 2016-08-23 | 2020-03-18 | 株式会社Ihi回転機械エンジニアリング | 過給機 |
-
1990
- 1990-06-04 JP JP2145889A patent/JP2978946B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0441927A (ja) | 1992-02-12 |
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