JP2978555B2 - アニオン系アゾ染料 - Google Patents
アニオン系アゾ染料Info
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Description
などの染色に使用されているが、これらは染着速度また
は染着率などの染色特性および耐光堅牢度または湿潤堅
牢度などの諸堅牢度において十分でなく満足できるもの
でない。従来のアニオン系アゾ染料ではセルロース材料
例えば紙およびパルプの染色においては染着力が弱く高
濃度に染着することができず、またその未染着の染料が
染色廃水中に多量に残存するため廃水汚染などの公害上
重大な問題をもたらしている。
染料で、日光堅牢度に優れた鮮明な黄色染色物を得るこ
とが困難である。
されており、特に染色時間の短縮および環境保全の観点
から、染色速度、および染着率が高く、染色後の廃水が
無色になる染料で、かつ染色物の諸堅牢度が良好な染料
の開発が切望されている。すなわち本発明は上記のよう
な従来技術の欠点を解消するために創案されたものであ
り、良好な染色特性および堅牢度を有する染料を提供し
ようとするものである。
革、紙およびパルプなどの染色において、染着特性の優
れた、いわゆる染着速度および染着率が高く、かつ耐光
および湿潤堅牢度の優れた染料について鋭意研究を行な
った結果、次の一般式(I) (式中R1およびR2はそれぞれ独立して、C1〜C4のアルキ
ル基、C1〜C4のアルコキシ基、シアノ基またはハロゲン
基であり、 XはOまたはNHであり、YはO,S,N−CNまたはN−CON
H2であり、 mは1〜3であり、 MはH,Li,Na,K,NH4または置換されたアンモニウムで
ある) で表わされるアニオン系アゾ染料が優れた特色特性およ
び堅牢度を有することを見い出し本発明を完成した。
アニオン系アゾ染料に関する。
してC1〜C4のアルキル基例えばメチル基、エチル基、プ
ロピル基、好ましくはメチル基;C1〜C4のアルコキシ基
例えばメトキシ基、エトキシ基、好ましくはメトキシ
基;シアノ基またはハロゲン基例えば塩基、臭素、ヨウ
素であり、XはOまたはNH、YはO,S,N−CNまたはN−C
ONH2であり、 mは1〜3であり、 MはH,Li,Na,K,NH4または置換されたアンモニウム例
えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリエチルアミン、N−エチル−ジ
エタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミンで
ある。
アゾ染料は公知の方法で製造することができる。
る)で表わされるアミンをジアゾ化し次いで次の一般式
(III) (式中X,Yは上記で定義したとおりである)で表わされ
るバルビツル酸誘導体をカップリングさせることにより
得られる。
ン誘導体例えば、2−アセチルアミノ−5−アミノトル
エン、2−アミノ−5−アセチルアミノトルエン、2−
アセチルアミノ−5−アミノアニソール、および2−ア
ミノ−4−メトキシ−5−アセチルアミノトルエンなど
をジアゾ化し、1−または2−アミノナフタレンモノス
ルホン酸類、ジスルホン酸類またはトリスルホン酸類に
カップリングさせ、次に4−アシルアミノアニリンの誘
導体に由来するアシルアミノ基を加水分解し、その生成
物を既知の方法によって硫酸銅でトリアゾール化するそ
れ自体既知の方法で得られる。
としては例えば、1−アミノナフタレン−3,−4,−また
は−5−スルホン酸、2−アミノナフタレン−1−,−
3−,−5−,−6−,−7−,または−8−スルホン
酸、1−アミノナフタレン−4,6−,−4,7−,または−
5,7−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−3,6−,−
3,7−,−4,7−,−5,7−,−4,8−,または−6,8−ジ
スルホン酸、1−アミノナフタレン−4,6,8−トリスル
ホン酸または2−アミノナフタレン−4,6,8−または−
3,6,8−トリスルホン酸などが挙げられる。
種のカップル成分を示すと次のとおりであって、これら
のすべては既知の化合物である。
色相を第1表に示す。
アゾ染料は乾燥して粉末状または顆粒状の形態とするこ
とができるが、好ましくはカップリング完結後、別さ
れた湿ケーキおよび/または酸析され、別された湿ケ
ーキは、無機塩基例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムまたは水酸化アンモニウムおよび
有機アミン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、
N−メチルまたはN−エチル−ジエタノールアミン、N,
N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノー
ルアミンおよび自体公知のヒドロトロピー化合物、例え
ばヒドロトロピー塩の系列のもの、例えば安息香酸ナト
リウム、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、p−トリエン
スルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウ
ム、N−ベンジルスルファニル酸ナトリウムまたはアミ
ド性カルボニル基含有化合物系のもの、例えばホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、アセトアミド、ε−カプ
ロラクタム、N−メチルピロリドン、尿素、チオ尿素ま
たは、アルコール系のもの、例えばエタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコー
ル、1,4−ブチレングリコール、2,2−ジエチル−プロパ
ンジオール−(1,3)、1,6−ヘキシルグリコール、3−
メチルおよび2−メチル−ヘキシルグリコール−(1,
6)、エチレングリコールアルキルエーテル、ジエチレ
ングリコールアルキルエーテル、トリエチレングリコー
ルアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキル
エーテル、それぞれ特にアルキル残基中に1〜4個のC
原子を有するものなどと混合されるか、また必要によっ
ては更に水と一緒に混合される。通常貯蔵安定な濃厚染
料溶液は上記した無機塩基、有機アミンおよびヒドロト
ロピー化合物の1つまたはそれ以上を含有している。
が、本発明はこれに限定されるものでない。
す。
ン16.4部と濃塩酸28.2部とを充分混合した溶液に4N亜硝
酸ナトリウム25部を0゜〜5℃で加え、混合物をさらに
30分間反応させた。過剰の亜硝酸はスルファミン酸で除
去した。
ン−4−スルホン酸22.3部を溶解した中性溶液中に加
え、混合物を酢酸ナトリウムでpH3.5に調節した。反応
完結後、pHを10に調節し、さらに水酸化ナトリムム15部
を加えた。反応溶液を80゜〜90℃で1時間加熱し、次い
で中和し、硫酸銅56部と濃アンモニア水90mlを加えた。
トリアゾール化の完結後、混合物を塩酸で酸性にし、生
成物を単離した。次に水500部中に得られた生成物を投
入し、水酸化ナトリム5部を加え、加熱完溶させた後、
濃塩酸60部を加えて、4N亜硝酸ナトリウム溶液25部を0
゜〜5℃で加え、混合物をさらに30分間反応させた。
炭酸ナトリウム23部とを混合した溶液中に5℃以下で注
入した。カップリング完結後、濃塩酸でコンゴー酸性と
した後、別した。得られた湿ケーキを水80部とトリエ
タノールアミン25部および尿素60部中に練り込むと染料
分15%を含有する貯蔵安定な濃厚溶液260部が得られ
た。
光、および湿潤堅牢度、かつ優れたビルドアップ性を有
し廃水の着色は全くなかった。
わりに2−アセチルアミノ−5−アミノアニソール18部
を用いて同様の操作を行って、紙を赤味黄色に染色し、
同じ染色特性を有した染料分15%を含有する貯蔵安定な
濃厚溶液260部が得られた。
ン16.4部と濃塩酸28.2部とを充分混合した溶液に4N亜硝
酸ナトリウム25部を0゜〜5℃で加え、混合物をさらに
30分間反応させた。過剰の亜硝酸はスルファミン酸で除
去した。
5,7−ジスルホン酸30.3部を溶解した中性溶液中に加
え、混合物を酢酸ナトリウムでpH3.5に調節した。反応
完結後、pH10に調節し、さらに水酸化ナトリウム15部を
加えた。
硫酸銅56部と濃アンモニア水90mlを加えた。トリアゾー
ル化の完結後、混合物を塩酸で酸性にし、生成物を単離
した。
ム10部を加え、加熱完溶させた後、濃塩酸60部を加え
て、4N亜硝酸ナトリウム溶液25部を0゜〜5℃で加え、
混合物をさらに30分間反応させた。
ナトリウム23部とを混合した溶液中に5℃以下で注入し
た。カップリング完結後、塩化ナトリウム110部の添加
により沈殿した染料を別し、乾燥した。かくして黄色
粉末65部が得られた。得られた染料は水に容易に黄色に
溶解し、耐光に優れた黄色の色合にナイロンおよびパル
プを染色した。
代わりに1−アミノナフタレン−4,6,8−トリスルホン
酸38.3部を用いて同様の操作をすることにより同じ性質
を有した染料75部が得られた。
ルアミノトルエン19.4部と濃塩酸28.2部とを充分に混合
した溶液に4N亜硝酸ナトリウム25部を0゜〜5℃で加
え、混合物をさらに30分間反応させた。過剰の亜硝酸は
スルファミン酸で除去した。ジアゾ化溶液を水150部に
2−アミノ−5,7−ジスルホン酸30.3部を溶解した中性
溶液中に加え、混合物を酢酸ナトリウムでpH3.5に調節
した。反応完結後、pH10に調節し、さらに水酸化ナトリ
ウム15部を加えた。
硫酸銅56部と濃アンモニア水90mlを加えた。トリアゾー
ル化完結後、混合物を塩酸で酸性にし、生成物を単離し
た。
水酸化ナトリウム10部を加え、加熱完溶させた後、濃塩
酸60部を加えて、4N亜硝酸ナトリウム溶液25部を0゜〜
5℃で加え、混合物をさらに30分間反応させた。
ル酸15.2部と炭酸ナトリウム23部とを混合した溶液中に
5℃以下で注入した。カップリング完結後、濃塩酸で、
コンゴー酸性とした後、別した。得られた湿ケーキを
水120部とトリエタノールアミン50部およびε−カプロ
ラクタム35部中に練り込むと染料分17%を含有する貯蔵
安定な濃厚溶液320部が得られた。
ンおよび紙を染色した。
リコール120部を用いて操作することにより実施例1と
同様の貯蔵安定な濃厚染料溶液が得られた。
燥重量20部)と水600部のパルプ溶液に上記実施例1で
得られた染料4部を加えかきまぜた。10分後、常法によ
るサイジングと固定を行なった。これに水1300部を加
え、希釈した後、常法に従って抄紙した。抄紙廃水の着
色は全くなく得られた染色紙は良好な日光、湿潤および
アルコール堅牢度を有するカラバリューのある黄色であ
った。
例2で得られた染料1部、85%ギ酸4部および硫酸ナト
リウム(結晶)10部の染浴に加えた。染浴は約20分かけ
て85℃に加温し、その温度で45分間保つ。その後、染色
したナイロンを水洗し、乾燥した。良好な日光堅牢度を
有する黄色の染色物を得た。
色基材は優れた耐光および湿潤堅牢度を有するものであ
るアニオン系アゾ染料を提供することができた。その
上、染色廃水は無色であるため、工業化に際して安全操
業を可能にするもので、廃水規制すなわち環境保全の面
からも大きな利点となるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】次の一般式(I) (式中R1およびR2はそれぞれ独立して、C1〜C4のアルキ
ル基、C1〜C4のアルコキシ基、シアノ基またはハロゲン
基であり、 XはOまたはNH、YはO,S,N−CNまたはN−CONH2であ
り、 mは1〜3であり、 MはH,Li,Na,K,NH4または置換されたアンモニウムであ
る) で表されるアニオン系アゾ染料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2311405A JP2978555B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | アニオン系アゾ染料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2311405A JP2978555B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | アニオン系アゾ染料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04183752A JPH04183752A (ja) | 1992-06-30 |
JP2978555B2 true JP2978555B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=18016804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2311405A Expired - Fee Related JP2978555B2 (ja) | 1990-11-19 | 1990-11-19 | アニオン系アゾ染料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2978555B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07331105A (ja) * | 1994-06-06 | 1995-12-19 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | アゾ色素の製造方法 |
-
1990
- 1990-11-19 JP JP2311405A patent/JP2978555B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04183752A (ja) | 1992-06-30 |
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