JP2978549B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真装置或いは静電記録装置等の画像
形成装置に関し、特に像担持体上に形成したトナー像を
可撓性の記録材担持部材上に保持した記録材上に静電的
に転写して、記録材上に画像を得る画像形成装置に関す
る。
形成装置に関し、特に像担持体上に形成したトナー像を
可撓性の記録材担持部材上に保持した記録材上に静電的
に転写して、記録材上に画像を得る画像形成装置に関す
る。
従来の技術 例えばカラー電子写真複写機では、電子写真方式によ
り像担持体上に形成した各色のトナー像を転写装置によ
り記録材上に転写して、記録材上にカラー画像を得てい
る。
り像担持体上に形成した各色のトナー像を転写装置によ
り記録材上に転写して、記録材上にカラー画像を得てい
る。
典型的な転写装置は、記録材担持体として転写ドラム
を備えており、転写ドラムは、筒状の両端枠間に可撓性
の記録材担持部材として記録材担持シート、例えばポリ
エチレンテレフタレートやポリフッ化ビニリデン樹脂等
のフィルム状の誘電体シートを円筒状に巻装してなって
いる。
を備えており、転写ドラムは、筒状の両端枠間に可撓性
の記録材担持部材として記録材担持シート、例えばポリ
エチレンテレフタレートやポリフッ化ビニリデン樹脂等
のフィルム状の誘電体シートを円筒状に巻装してなって
いる。
記録材は転写装置の転写ドラムに供給され、転写ドラ
ムの周面上の一部に配備したグリッパーで記録材の端を
機械的に固定、保持するか、或いは巻回に際して例えば
担持シート側又は記録材側からコロナ放電を行なって、
担持シートと記録材との間に静電的に吸着力を働かせ、
担持シート上に記録材を吸着、保持させることが行なわ
れる(特開昭55−32079号参照)。
ムの周面上の一部に配備したグリッパーで記録材の端を
機械的に固定、保持するか、或いは巻回に際して例えば
担持シート側又は記録材側からコロナ放電を行なって、
担持シートと記録材との間に静電的に吸着力を働かせ、
担持シート上に記録材を吸着、保持させることが行なわ
れる(特開昭55−32079号参照)。
上記の記録材の吸着、保持を行なうために、担持シー
トの記録材吸着位置の内側(記録材保持面と反対の面の
背面側)に電荷付与手段としてコロナ放電器を配設し、
更に必要に応じ担持シートの外側(記録材保持面側)に
コロナ放電器と対向して記録材に転接する導電体ローラ
を配設して、記録材に像担持上のトナー像を構成するト
ナーの摩擦帯電極性と逆極性の電荷が付与される。
トの記録材吸着位置の内側(記録材保持面と反対の面の
背面側)に電荷付与手段としてコロナ放電器を配設し、
更に必要に応じ担持シートの外側(記録材保持面側)に
コロナ放電器と対向して記録材に転接する導電体ローラ
を配設して、記録材に像担持上のトナー像を構成するト
ナーの摩擦帯電極性と逆極性の電荷が付与される。
カラー電子写真複写機では、上記のようにして担持シ
ート上に吸着、保持された記録材上に、像担持体上に各
色のトナー像が形成される度にトナー像を静電的に転写
することを、転写ドラムを複数回回転させる多重転写に
より複数色のトナー像の全てについて行なって、これに
より記録材上に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー
画像が得られる。
ート上に吸着、保持された記録材上に、像担持体上に各
色のトナー像が形成される度にトナー像を静電的に転写
することを、転写ドラムを複数回回転させる多重転写に
より複数色のトナー像の全てについて行なって、これに
より記録材上に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー
画像が得られる。
複数色のトナー像が転写された記録材は、その後コロ
ナ放電器を用いて記録材と担持シートとの間に生じてい
る静電的な吸着力(クローン力)を弱められ、そして分
離部材を記録材と担持シートとの間に入れることによ
り、記録材が担持シートから分離される。
ナ放電器を用いて記録材と担持シートとの間に生じてい
る静電的な吸着力(クローン力)を弱められ、そして分
離部材を記録材と担持シートとの間に入れることによ
り、記録材が担持シートから分離される。
発明が解決しようとする課題 上記において、記録材を担持シートに吸着、保持する
際に、記録材と担持シートとの間に局所的な隙間がある
と、隙間の箇所で転写不良が生じたり、更には隙間のた
めに所謂記録紙のジャミングが発生したりするので、こ
れらを防止するため、記録材吸着位置の近くの担持シー
トの内側に、担持シートにその回転方向上流側から延び
て弾性的に当接することにより担持シートを押圧する押
圧部材を設け、これによって担持シートと該担持シート
上に静電的に吸着、保持される記録材との間を密着し
て、隙間が発生するのを防止することが提案されている
(特開平2−157779号参照)。
際に、記録材と担持シートとの間に局所的な隙間がある
と、隙間の箇所で転写不良が生じたり、更には隙間のた
めに所謂記録紙のジャミングが発生したりするので、こ
れらを防止するため、記録材吸着位置の近くの担持シー
トの内側に、担持シートにその回転方向上流側から延び
て弾性的に当接することにより担持シートを押圧する押
圧部材を設け、これによって担持シートと該担持シート
上に静電的に吸着、保持される記録材との間を密着し
て、隙間が発生するのを防止することが提案されている
(特開平2−157779号参照)。
しかしながら、単に記録材吸着位置の近くの担持シー
トの内側に押圧部材を設けるだけでは、記録材を担持シ
ートに吸着、保持させる際のコロナ放電により押圧部材
に帯電ムラが生じるので問題が発生する。
トの内側に押圧部材を設けるだけでは、記録材を担持シ
ートに吸着、保持させる際のコロナ放電により押圧部材
に帯電ムラが生じるので問題が発生する。
即ち、記録材を担持シートに吸着、保持させる際のコ
ロナ放電により押圧部材に帯電ムラが生じると、コロナ
放電による吸着電界に影響を与え、吸着電界のムラを引
き起こして担持シートに帯電ムラを発生させる。この担
持シートの帯電ムラが発生すると、その移動方向と平行
な向きに転写ムラや画像抜けが生じ、画像品質等の画像
性を低下させる。
ロナ放電により押圧部材に帯電ムラが生じると、コロナ
放電による吸着電界に影響を与え、吸着電界のムラを引
き起こして担持シートに帯電ムラを発生させる。この担
持シートの帯電ムラが発生すると、その移動方向と平行
な向きに転写ムラや画像抜けが生じ、画像品質等の画像
性を低下させる。
更に連続して画像形成を行なう場合には、担持シート
に次々と記録材を吸着、保持していくので、担持シート
の押圧部材は吸着電界により過剰帯電して徐々に帯電電
位が高くなる所謂チャージアップ現象を起こす。このチ
ャージアップ現象が吸着電界を弱め、担持シートへの記
録材の部分的な吸着不良、ひいては記録材のジャミング
を発生させる。
に次々と記録材を吸着、保持していくので、担持シート
の押圧部材は吸着電界により過剰帯電して徐々に帯電電
位が高くなる所謂チャージアップ現象を起こす。このチ
ャージアップ現象が吸着電界を弱め、担持シートへの記
録材の部分的な吸着不良、ひいては記録材のジャミング
を発生させる。
以上では、可撓性の誘電体シートからなる記録材担持
シートを巻装した転写ドラムを備えて転写装置を構成し
たカラー画像形成装置の場合を採り上げ、その担持シー
トの押圧部材についての問題を説明したが、感光ドラム
を含む画像形成ユニットを複数個並設し、その複数個の
画像形成ユニットの共通の記録材担持部材として、複数
個の感光ドラムの下側に可撓性の誘導体ベルトからなる
無端状の記録材搬送ベルトを配置して、各画像形成ユニ
ットの転写装置を構成させたカラー画像形成装置におい
ても、記録材搬送ベルトの押圧部材を設けた場合には同
様な問題が生じる。
シートを巻装した転写ドラムを備えて転写装置を構成し
たカラー画像形成装置の場合を採り上げ、その担持シー
トの押圧部材についての問題を説明したが、感光ドラム
を含む画像形成ユニットを複数個並設し、その複数個の
画像形成ユニットの共通の記録材担持部材として、複数
個の感光ドラムの下側に可撓性の誘導体ベルトからなる
無端状の記録材搬送ベルトを配置して、各画像形成ユニ
ットの転写装置を構成させたカラー画像形成装置におい
ても、記録材搬送ベルトの押圧部材を設けた場合には同
様な問題が生じる。
従って本発明の目的は、電荷付与手段で記録材に電荷
を付与することにより、記録材を記録材担持シート等の
可撓性の記録材担持部材上に静電的に吸着、保持させる
と共に、その記録材の記録材担持部材上への保持を、押
圧部材で記録材担持部材を押圧することにより密着させ
て行なわせるに際し、押圧部材に過剰帯電や帯電ムラが
発生するのを防止して、記録材の吸着不良やジャミング
がなく、転写ムラや転写抜けがない良好な画像を得るこ
とを可能とした画像形成装置を提供することである。
を付与することにより、記録材を記録材担持シート等の
可撓性の記録材担持部材上に静電的に吸着、保持させる
と共に、その記録材の記録材担持部材上への保持を、押
圧部材で記録材担持部材を押圧することにより密着させ
て行なわせるに際し、押圧部材に過剰帯電や帯電ムラが
発生するのを防止して、記録材の吸着不良やジャミング
がなく、転写ムラや転写抜けがない良好な画像を得るこ
とを可能とした画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段 上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成され
る。要約すれば本発明は、像担持体上に形成されたトナ
ー像を転写する転写材を担持するための可撓性の記録材
担持部材の記録材吸着位置の記録材保持面側又はその反
対の面側に、前記記録材に電荷を付与して前記担持部材
上に静電的に吸着、保持させる電荷付与手段が配設され
ると共に、前記記録材担持部材の前記電荷付与手段が配
設された側と同側に、前記担持部材の前記記録材吸着位
置近くの箇所を押圧することにより前記記録材の前記担
持部材上への保持を密着させて行なわせる押圧部材が、
前記電荷付与手段に近接して配設された画像形成装置に
おいて、前記押圧部材の前記電荷付与手段の箇所に位置
する部分に導電部を設けたことを特徴とする画像形成装
置である。
る。要約すれば本発明は、像担持体上に形成されたトナ
ー像を転写する転写材を担持するための可撓性の記録材
担持部材の記録材吸着位置の記録材保持面側又はその反
対の面側に、前記記録材に電荷を付与して前記担持部材
上に静電的に吸着、保持させる電荷付与手段が配設され
ると共に、前記記録材担持部材の前記電荷付与手段が配
設された側と同側に、前記担持部材の前記記録材吸着位
置近くの箇所を押圧することにより前記記録材の前記担
持部材上への保持を密着させて行なわせる押圧部材が、
前記電荷付与手段に近接して配設された画像形成装置に
おいて、前記押圧部材の前記電荷付与手段の箇所に位置
する部分に導電部を設けたことを特徴とする画像形成装
置である。
本発明の一態様によれば、前記押圧部材は前記記録材
担持部材にその移動方向上流側から延びて当接され、前
記記録材担持部材は誘電体シート又は誘電体ベルトとさ
れ、前記電荷付与手段はコロナ放電器とされる。
担持部材にその移動方向上流側から延びて当接され、前
記記録材担持部材は誘電体シート又は誘電体ベルトとさ
れ、前記電荷付与手段はコロナ放電器とされる。
実施例 以下、本発明の実施例について詳細に説明する。
第1図は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す全
体構成図である。
体構成図である。
第1図において、1は像担持体としての感光ドラム
で、感光ドラム1はその中心で軸支され、矢印方向に回
転駆動される。上記感光ドラム1の周囲にはこれに対向
して、その回転方向に一次帯電器2、光学系3、現像装
置4、二次帯電器5が配置されている。
で、感光ドラム1はその中心で軸支され、矢印方向に回
転駆動される。上記感光ドラム1の周囲にはこれに対向
して、その回転方向に一次帯電器2、光学系3、現像装
置4、二次帯電器5が配置されている。
一次帯電器2は、感光ドラム1に均一な一次帯電を与
え、光学系3は、色分解された光像又はこれに相当する
光像Lを所定のタイミングで感光ドラム1の表面に与
え、静電潜像を形成する。光学系3にはレーザービーム
露光装置などが用いられる。
え、光学系3は、色分解された光像又はこれに相当する
光像Lを所定のタイミングで感光ドラム1の表面に与
え、静電潜像を形成する。光学系3にはレーザービーム
露光装置などが用いられる。
又現像装置4は、感光ドラム1の表面に対向してその
接線方向に移動可能となっており、現像剤としてマゼン
タトナー、シアントナー、イエロートナー、ブラックト
ナーを格別に収納した4個の現像器4M、4C、4Y及び4Bを
具備している。現像装置4は、感光ドラム1上に形成さ
れた静電潜像に対応した色のトナーを収納した現像器を
感光ドラム1に対向し、対向された現像器のトナーが静
電的に感光ドラム1の表面に飛翔して感光ドラム1上の
静電潜像に付着し、静電潜像を現像してトナー像として
可視化する。
接線方向に移動可能となっており、現像剤としてマゼン
タトナー、シアントナー、イエロートナー、ブラックト
ナーを格別に収納した4個の現像器4M、4C、4Y及び4Bを
具備している。現像装置4は、感光ドラム1上に形成さ
れた静電潜像に対応した色のトナーを収納した現像器を
感光ドラム1に対向し、対向された現像器のトナーが静
電的に感光ドラム1の表面に飛翔して感光ドラム1上の
静電潜像に付着し、静電潜像を現像してトナー像として
可視化する。
更に感光ドラム1の周囲には、第1図に示すように、
感光ドラム1の表面の静電荷を除く除電器27、トナーを
除くクリーニングブレード28が配設される。
感光ドラム1の表面の静電荷を除く除電器27、トナーを
除くクリーニングブレード28が配設される。
又感光ドラム1の右方には転写装置6が、転写ドラム
6Aを感光ドラム1の表面に接触乃至表面から僅かに離れ
るようにして設けられている。転写ドラム6Aは、円筒状
の両端枠間に可撓性の記録材担持部材である記録材担持
シート6aとして、誘電率3.0〜13.0、体積抵抗率109〜10
14Ωcm、厚み70〜200μmの条件のうち少なくとも2つ
の条件を満足する誘電体シート、例えばポリフッ化ビニ
リデン樹脂(PVdF)のフィルムを円筒状に巻装してなっ
ている。
6Aを感光ドラム1の表面に接触乃至表面から僅かに離れ
るようにして設けられている。転写ドラム6Aは、円筒状
の両端枠間に可撓性の記録材担持部材である記録材担持
シート6aとして、誘電率3.0〜13.0、体積抵抗率109〜10
14Ωcm、厚み70〜200μmの条件のうち少なくとも2つ
の条件を満足する誘電体シート、例えばポリフッ化ビニ
リデン樹脂(PVdF)のフィルムを円筒状に巻装してなっ
ている。
上記記録材担持シート6aの内側(記録材保持面と反対
の面の背面側)には、第1図に示されるように、感光ド
ラム1と対向した転写位置に転写用コロナ帯電器7が配
設され、又転写位置よりも転写ドラム6Aの回転方向上流
側の記録材吸着位置に、吸着用コロナ放電器19が配設さ
れている。担持シート6aの外側(記録材保持面側)に
は、必要に応じコロナ放電器19に対向して記録材Pに転
接する導電体ローラ20が配設される。担持シート6aの吸
着位置へ供給された記録材Pは、コロナ放電器19からの
コロナ放電で記録材Pに付与した電荷による吸着電界に
よって、担持シート6a上に静電的に吸着、保持される。
の面の背面側)には、第1図に示されるように、感光ド
ラム1と対向した転写位置に転写用コロナ帯電器7が配
設され、又転写位置よりも転写ドラム6Aの回転方向上流
側の記録材吸着位置に、吸着用コロナ放電器19が配設さ
れている。担持シート6aの外側(記録材保持面側)に
は、必要に応じコロナ放電器19に対向して記録材Pに転
接する導電体ローラ20が配設される。担持シート6aの吸
着位置へ供給された記録材Pは、コロナ放電器19からの
コロナ放電で記録材Pに付与した電荷による吸着電界に
よって、担持シート6a上に静電的に吸着、保持される。
又担持シート6aの記録材吸着位置より下流側には、除
電のためのコロナ放電器10、11が担持シート6aを挟んで
配設され、更に記録材Pを担持シート6aから分離するた
めの押し当てコロナ12、13が担持シート6aを挟んで配設
され、その近傍には分離用ブレード14が配設されてい
る。要すれば分離用ブレード14の近傍に、記録材Pが担
持シート6aから分離される際に生じる剥離放電による画
像の乱れを防止する目的で、コロナ放電器29を設置し
て、ACコロナ放電を行なうとよい。
電のためのコロナ放電器10、11が担持シート6aを挟んで
配設され、更に記録材Pを担持シート6aから分離するた
めの押し当てコロナ12、13が担持シート6aを挟んで配設
され、その近傍には分離用ブレード14が配設されてい
る。要すれば分離用ブレード14の近傍に、記録材Pが担
持シート6aから分離される際に生じる剥離放電による画
像の乱れを防止する目的で、コロナ放電器29を設置し
て、ACコロナ放電を行なうとよい。
更に下流側には担持シート6aの転写材保持面をクリー
ニングするブラシローラ15、及び要すれば付着力(クロ
ーン力の残留及びファンデルワールス力)を除去するた
めのコロナ放電器或いはブラシ式除電器16が設けられて
いる。
ニングするブラシローラ15、及び要すれば付着力(クロ
ーン力の残留及びファンデルワールス力)を除去するた
めのコロナ放電器或いはブラシ式除電器16が設けられて
いる。
分離用ブレード14で分離された記録材Pはコンベア17
を介して定着ローラ18へと供給され、記録材P上に転写
されているトナー像の定着が行なわれる。
を介して定着ローラ18へと供給され、記録材P上に転写
されているトナー像の定着が行なわれる。
又コロナ放電器19及び導電体ローラ20の直上流位置に
は、記録材Pをガイド22を介して担持シート6aの保持面
へ供給するレジストローラ対21等からなる記録材供給手
段が設けられる。
は、記録材Pをガイド22を介して担持シート6aの保持面
へ供給するレジストローラ対21等からなる記録材供給手
段が設けられる。
第2図に示すように、更に記録材担持シート6aの内側
の記録材吸着位置の近くには、担持シート6a上への記録
材Pの吸着、保持を密着させて行なわせるために、押圧
部材23が設けられている。押圧部材23は弾性を有する部
材からなり、コロナ放電器19の放電幅内で担持シート6a
にその回転方向上流側から延びて弾性的に当接すること
により担持シート6aを押圧して、担持シート6a上に吸
着、保持される記録材Pを密着させて、担持シート6aと
記録材Pとの間に隙間が生じるの防ぐようになってい
る。
の記録材吸着位置の近くには、担持シート6a上への記録
材Pの吸着、保持を密着させて行なわせるために、押圧
部材23が設けられている。押圧部材23は弾性を有する部
材からなり、コロナ放電器19の放電幅内で担持シート6a
にその回転方向上流側から延びて弾性的に当接すること
により担持シート6aを押圧して、担持シート6a上に吸
着、保持される記録材Pを密着させて、担持シート6aと
記録材Pとの間に隙間が生じるの防ぐようになってい
る。
この押圧部材23は、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート等の
体積抵抗率が1010Ωcm以上、好ましくは体積抵抗率が10
14Ωcm以上の合成樹脂フィルムで構成され、吸着位置の
担持シート6a回転方向と直角方向の全域に亙って配設さ
れる。本実施例では、押圧部材23にポリエチレンテレフ
タレート樹脂フィルムを用いた。
レン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート等の
体積抵抗率が1010Ωcm以上、好ましくは体積抵抗率が10
14Ωcm以上の合成樹脂フィルムで構成され、吸着位置の
担持シート6a回転方向と直角方向の全域に亙って配設さ
れる。本実施例では、押圧部材23にポリエチレンテレフ
タレート樹脂フィルムを用いた。
押圧部材23の先端部が弾性的に押圧する担持シート6a
の位置は、担持シート6aの背面であって、担持シート6a
の記録材Pが接触し終えた位置、若しくは接触を開始す
る位置又はこれに極力近接した位置に対応した箇所とす
るのが好適である。
の位置は、担持シート6aの背面であって、担持シート6a
の記録材Pが接触し終えた位置、若しくは接触を開始す
る位置又はこれに極力近接した位置に対応した箇所とす
るのが好適である。
押圧部材23は、担持シート6aへ適当な押圧力を与える
ことができ、然も吸着用コロナ放電器19による吸着電界
に大きく影響を及ぼさないようにする等の理由により、
その厚みが10μm〜20mmとされるのが好ましく、特に厚
みを50〜500μmとした場合、非常によい結果が得られ
た。
ことができ、然も吸着用コロナ放電器19による吸着電界
に大きく影響を及ぼさないようにする等の理由により、
その厚みが10μm〜20mmとされるのが好ましく、特に厚
みを50〜500μmとした場合、非常によい結果が得られ
た。
さて、本発明に従えば、第2図及び第3図に示される
ように、押圧部材23の先端部上に導電部24が設けられ
る。この導電部24は、第2図に実線で示すように押圧部
材23の担持シート6a側に配置しても、一点鎖線で示すよ
うに吸着コロナ放電器19側に配置してもよい。
ように、押圧部材23の先端部上に導電部24が設けられ
る。この導電部24は、第2図に実線で示すように押圧部
材23の担持シート6a側に配置しても、一点鎖線で示すよ
うに吸着コロナ放電器19側に配置してもよい。
導電部24の材料は、体積抵抗率が1010Ωcm以下のもの
であれば原則として何でもよく、詳しくは後述するが、
このような体積抵抗率を満足するものならば本発明の目
的に対する効果が十分に得られる。従って例えば導電性
物質を高抵抗物質に分散させることにより上記体積抵抗
率を満足させた混合物を使用して、導電部24を形成する
ことができる。勿論体積抵抗率を満足する1種類の物質
を使用して導電部24を形成することもでき、この方が望
ましいのは言うまでもない。
であれば原則として何でもよく、詳しくは後述するが、
このような体積抵抗率を満足するものならば本発明の目
的に対する効果が十分に得られる。従って例えば導電性
物質を高抵抗物質に分散させることにより上記体積抵抗
率を満足させた混合物を使用して、導電部24を形成する
ことができる。勿論体積抵抗率を満足する1種類の物質
を使用して導電部24を形成することもでき、この方が望
ましいのは言うまでもない。
押圧部材23上に導電部24を形成するには、例えば押圧
部材23上に所要の材料を塗工したり、或いはシート状部
材となった材料を貼り付けるなど、使用する材料の形態
に従い適宜の方法で形成すればよい。導電物質24を形成
するシート状部材としては、例えばSUSの薄板やアルミ
ニウム箔等が好適に用いられる。
部材23上に所要の材料を塗工したり、或いはシート状部
材となった材料を貼り付けるなど、使用する材料の形態
に従い適宜の方法で形成すればよい。導電物質24を形成
するシート状部材としては、例えばSUSの薄板やアルミ
ニウム箔等が好適に用いられる。
上記の導電部24は、実際に吸着のための放電が行なわ
れる領域内に形成することが好ましく、本実施例では、
導電部24を押圧部材23の担持シート6aに接触する先端よ
り略1mm離れた位置から7mmの長さに亙って設けた。この
とき導電部24の厚さは30μmであった。
れる領域内に形成することが好ましく、本実施例では、
導電部24を押圧部材23の担持シート6aに接触する先端よ
り略1mm離れた位置から7mmの長さに亙って設けた。この
とき導電部24の厚さは30μmであった。
導電部24を押圧部材23の最先端部付近にまで設けた場
合は、担持シート6aにより擦られるので、傷付いたり摩
耗したりして好ましくない。逆に導電部24を押圧部材23
の先端から例えば5mm以上離れた位置から形成すると、
本発明によってもたらされる効果が減少することとな
り、これも好ましくない。
合は、担持シート6aにより擦られるので、傷付いたり摩
耗したりして好ましくない。逆に導電部24を押圧部材23
の先端から例えば5mm以上離れた位置から形成すると、
本発明によってもたらされる効果が減少することとな
り、これも好ましくない。
画像形成装置は、以上のような構成により、感光ドラ
ム1の表面が一次帯電器2により一様に帯電され、そこ
へ光学系3により最初に例えばグリーンフィルタを通し
たカラー像が照射され、カラー像のうちマゼンタ成分を
主体とした潜像が感光ドラム1の表面上に形成される。
この潜像の送りに同期して、現像装置4は感光ドラム1
に対して接線方向へ移動してマゼンタ現像剤を収容した
現像器4Mを感光ドラム1に対向させ、潜像に対して静電
的にトナーを飛翔、付着させて現像し、潜像をマゼンタ
トナー像として可視化する。
ム1の表面が一次帯電器2により一様に帯電され、そこ
へ光学系3により最初に例えばグリーンフィルタを通し
たカラー像が照射され、カラー像のうちマゼンタ成分を
主体とした潜像が感光ドラム1の表面上に形成される。
この潜像の送りに同期して、現像装置4は感光ドラム1
に対して接線方向へ移動してマゼンタ現像剤を収容した
現像器4Mを感光ドラム1に対向させ、潜像に対して静電
的にトナーを飛翔、付着させて現像し、潜像をマゼンタ
トナー像として可視化する。
一方、記録材Pはレジストローラ対21の作用でガイド
22へと導入され、更に担持シート6aの表面に沿って導電
体ローラ20の位置へ導かれる。ここで記録材Pは、コロ
ナ放電器19により静電的に担持シート6aに吸着保持され
て、感光ドラム1との転写位置に送られる。この場合、
レジストローラ対21の送りのタイミングと、光学系3に
よる潜像形成のタイミングとは同期されていて、転写位
置で一致する。上記の転写位置では、転写用コロナ放電
器7が働き、転写電界を発生させ、担持シート6a上に付
与した電荷により感光ドラム1上のトナー像を記録材P
上に転写、保持させる。
22へと導入され、更に担持シート6aの表面に沿って導電
体ローラ20の位置へ導かれる。ここで記録材Pは、コロ
ナ放電器19により静電的に担持シート6aに吸着保持され
て、感光ドラム1との転写位置に送られる。この場合、
レジストローラ対21の送りのタイミングと、光学系3に
よる潜像形成のタイミングとは同期されていて、転写位
置で一致する。上記の転写位置では、転写用コロナ放電
器7が働き、転写電界を発生させ、担持シート6a上に付
与した電荷により感光ドラム1上のトナー像を記録材P
上に転写、保持させる。
感光ドラム1上に残留したトナーは、除電器27で除電
された後ブレード28で除去され、感光ドラム1の表面が
クリーニングされる。一方、担持シート6aに吸着された
記録材Pはトナー像を担持したまま、転写ドラム6の回
転につれて移動してコロナ放電器10、11の間を通過する
が、このときにはコロナ放電器10、11は作動されていな
い。又押し当てコロ12、13も担持シート6aからはなれて
おり、ブラシローラ15及びコロナ放電器或いはブラシ式
除電器16も、又導電体ローラ20も担持シート6aからはな
れており、クーロン力で担持された記録材P上のトナー
像を乱すことなく、コロナ放電器19と導電体ローラ20と
の間を通過して再び転写位置へと送られる。
された後ブレード28で除去され、感光ドラム1の表面が
クリーニングされる。一方、担持シート6aに吸着された
記録材Pはトナー像を担持したまま、転写ドラム6の回
転につれて移動してコロナ放電器10、11の間を通過する
が、このときにはコロナ放電器10、11は作動されていな
い。又押し当てコロ12、13も担持シート6aからはなれて
おり、ブラシローラ15及びコロナ放電器或いはブラシ式
除電器16も、又導電体ローラ20も担持シート6aからはな
れており、クーロン力で担持された記録材P上のトナー
像を乱すことなく、コロナ放電器19と導電体ローラ20と
の間を通過して再び転写位置へと送られる。
尚、コロナ放電器19の作動及び導電体ローラ20の記録
材Pに対する接触は、記録材Pのトナー像の先端が上記
コロナ放電器19及び導電体ローラ20の位置に到達する前
に完了しており、この間を通過するときには吸着のため
の電荷が記録材Pに対して付与されない。又転写位置に
トナー像先端が到達される前にマゼンタ現像剤による現
像が完了していて、既に光学系3ではレッドフィルタを
通したカラー像を感光ドラム1に対して対照しており、
現像装置4はシアン現像器4Cを移動して感光ドラム1に
対向させ、潜像に対して静電的にトナーを飛翔、付着さ
せて現像し、潜像をシアントナー像として可視化する。
材Pに対する接触は、記録材Pのトナー像の先端が上記
コロナ放電器19及び導電体ローラ20の位置に到達する前
に完了しており、この間を通過するときには吸着のため
の電荷が記録材Pに対して付与されない。又転写位置に
トナー像先端が到達される前にマゼンタ現像剤による現
像が完了していて、既に光学系3ではレッドフィルタを
通したカラー像を感光ドラム1に対して対照しており、
現像装置4はシアン現像器4Cを移動して感光ドラム1に
対向させ、潜像に対して静電的にトナーを飛翔、付着さ
せて現像し、潜像をシアントナー像として可視化する。
このため転写位置では、記録材P上に先のマゼンタト
ナー像に重ねてシアントナー像が転写されることにな
る。
ナー像に重ねてシアントナー像が転写されることにな
る。
このようにして、光学系3でグリーンフィルタ、レッ
ドフィルタ、ブルーフィルターを順次かけて複数回、同
一画像に付いて色分解した潜像を感光ドラム1に形成
し、これに対応した現像剤、即ちマゼンタ現像剤、シア
ン現像剤及びイエロー現像剤を現像装置4から感光ドラ
ム1に供給して、全体としてカラー画像を実現するので
ある。尚、フィルタ、現像剤の供給の順序は、必要に応
じて適当に選択できることは勿論である。
ドフィルタ、ブルーフィルターを順次かけて複数回、同
一画像に付いて色分解した潜像を感光ドラム1に形成
し、これに対応した現像剤、即ちマゼンタ現像剤、シア
ン現像剤及びイエロー現像剤を現像装置4から感光ドラ
ム1に供給して、全体としてカラー画像を実現するので
ある。尚、フィルタ、現像剤の供給の順序は、必要に応
じて適当に選択できることは勿論である。
そして最後のトナー像、本実施例ではイエロー現像剤
によるイエロートナー像が記録材P上に転写された後で
は、コロナ放電器10、11の間を通過するとき、これらが
作動されて除電がなされ、押し当てコロ12、13が担持シ
ート6aに押し当てられ、この部分での曲率を大きくして
担持シート6aからの記録材Pの剥離を助ける。又分離用
ブレード14は、担持シート6aに接触若しくは接近して記
録材Pの先端を担持シート6aから分離し、分離された記
録材Pはコンベア17を介して定着ローラ1へと供給さ
れ、トナー像の定着がおこなわれる。分離に際しては、
剥離放電による画像の乱れをコロナ放電器29で防止する
とよい。又記録材Pを分離した後の担持シート6aの表面
は、ブラシ15でクリーニングされるが、このとき残留ト
ナーが静電的に付着力を持続していると、クリーニング
が十分にならないから、コロナ放電器或いはブラシ式除
電器16でこれを除くのがクリーニングを効果的にする。
によるイエロートナー像が記録材P上に転写された後で
は、コロナ放電器10、11の間を通過するとき、これらが
作動されて除電がなされ、押し当てコロ12、13が担持シ
ート6aに押し当てられ、この部分での曲率を大きくして
担持シート6aからの記録材Pの剥離を助ける。又分離用
ブレード14は、担持シート6aに接触若しくは接近して記
録材Pの先端を担持シート6aから分離し、分離された記
録材Pはコンベア17を介して定着ローラ1へと供給さ
れ、トナー像の定着がおこなわれる。分離に際しては、
剥離放電による画像の乱れをコロナ放電器29で防止する
とよい。又記録材Pを分離した後の担持シート6aの表面
は、ブラシ15でクリーニングされるが、このとき残留ト
ナーが静電的に付着力を持続していると、クリーニング
が十分にならないから、コロナ放電器或いはブラシ式除
電器16でこれを除くのがクリーニングを効果的にする。
このようにして、カラー画像の画像形成が行なわれ
る。尚、光学系3でフィルタを用いず、又現像装置4で
ブラック色現像剤の現像器4Bを感光ドラム1に対向させ
るときには、通常の黒白の複写が実現される。この場合
には、転写は一回だけであるからカラー複写における最
後の現像の場合に相当する各構成部分の働きだけで、画
像形成ができる。
る。尚、光学系3でフィルタを用いず、又現像装置4で
ブラック色現像剤の現像器4Bを感光ドラム1に対向させ
るときには、通常の黒白の複写が実現される。この場合
には、転写は一回だけであるからカラー複写における最
後の現像の場合に相当する各構成部分の働きだけで、画
像形成ができる。
又要すばカラー現像の最終段において白色露光及びブ
ラック色現像剤による黒画像を重ねるようにしてもよ
い。
ラック色現像剤による黒画像を重ねるようにしてもよ
い。
以上のようにして画像形成を行なったところ、記録材
の吸着不良やジャミングがなく、画像の転写ムラや転写
抜けのない良好な画像を得ることができた。
の吸着不良やジャミングがなく、画像の転写ムラや転写
抜けのない良好な画像を得ることができた。
本発明において、以上のように、記録材の吸着不良等
がなく、画像の転写ムラ等のない良好な画像形成を行な
えるようになったのは、次の理由によるものと思われ
る。
がなく、画像の転写ムラ等のない良好な画像形成を行な
えるようになったのは、次の理由によるものと思われ
る。
転写装置6の転写ドラム6Aに巻装された記録材担持シ
ート6aへの記録材Pの吸着工程中の押圧部材の押圧部近
傍の表面電位を、従来の押圧部材を用いた場合と本発明
による導電部24を設けた押圧部材23を用いた場合の両方
で測定、比較してみたところ、第3図に示すような結果
が得られた。
ート6aへの記録材Pの吸着工程中の押圧部材の押圧部近
傍の表面電位を、従来の押圧部材を用いた場合と本発明
による導電部24を設けた押圧部材23を用いた場合の両方
で測定、比較してみたところ、第3図に示すような結果
が得られた。
本発明による導電部24を設けた押圧部材23では、従来
の押圧部材よりもその表面の電位の大きさ、振れ幅が共
に小さくなっていることが判る。同時に担持シート6aの
表面電位も、押圧部材の表面電位に倣うことが判明し
た。これは、吸着電界が押圧部材23の表面電位に影響さ
れるためであると考えられる。
の押圧部材よりもその表面の電位の大きさ、振れ幅が共
に小さくなっていることが判る。同時に担持シート6aの
表面電位も、押圧部材の表面電位に倣うことが判明し
た。これは、吸着電界が押圧部材23の表面電位に影響さ
れるためであると考えられる。
更に検討を重ねたところ、画像上の転写ムラが発生す
る箇所は、押圧部材23による担持シート6aの押圧部の表
面電位が部分的に大きく異なるところであることを見出
した。第3図の表面電位のグラフに、従来の押圧部材を
用いた場合の画像上の転写ムラが発生していない領域を
対応させると、良好な転写が可能な領域は2本の実線で
示した内側の領域であることが判った。又転写ムラの発
生に対しては、担持シート6aの押圧部の表面電位の絶対
値よりもその振れ幅の影響が大きいことも同時に見出し
た。
る箇所は、押圧部材23による担持シート6aの押圧部の表
面電位が部分的に大きく異なるところであることを見出
した。第3図の表面電位のグラフに、従来の押圧部材を
用いた場合の画像上の転写ムラが発生していない領域を
対応させると、良好な転写が可能な領域は2本の実線で
示した内側の領域であることが判った。又転写ムラの発
生に対しては、担持シート6aの押圧部の表面電位の絶対
値よりもその振れ幅の影響が大きいことも同時に見出し
た。
従来の押圧部材を用いた場合における良好な転写が可
能であった表面電位の振れ幅を、本発明の導電部24を設
けた押圧部材23を用いた場合における表面電位に当て嵌
めてみたところ(第3図中、2本の点線の内側の領
域)、良好な転写が行なわれ良質な画像が得られている
ことが確認できる。又表面電位の絶対値が小さくなると
転写ムラの発生しない領域が広がることも分かった。
能であった表面電位の振れ幅を、本発明の導電部24を設
けた押圧部材23を用いた場合における表面電位に当て嵌
めてみたところ(第3図中、2本の点線の内側の領
域)、良好な転写が行なわれ良質な画像が得られている
ことが確認できる。又表面電位の絶対値が小さくなると
転写ムラの発生しない領域が広がることも分かった。
又連続して画像形成を行なった際にも、導電部24を有
する押圧部材23は、所謂チャージアップ現象を起こすこ
とがなく、前述した如くに常に表面電位の大きさ、振れ
幅が共に小さくなっていることが確認できた。これによ
り連続の画像形成を行なう際にも、押圧部材23が記録材
Pの部分的な吸着不良、ひいては所謂ジャミングを引き
起こすことがないことが判明した。
する押圧部材23は、所謂チャージアップ現象を起こすこ
とがなく、前述した如くに常に表面電位の大きさ、振れ
幅が共に小さくなっていることが確認できた。これによ
り連続の画像形成を行なう際にも、押圧部材23が記録材
Pの部分的な吸着不良、ひいては所謂ジャミングを引き
起こすことがないことが判明した。
このように押圧部材23の表面電位の大きさ、振れ幅を
共に小さくできたのは、以下に述べる理由によるものと
考えられる。
共に小さくできたのは、以下に述べる理由によるものと
考えられる。
本発明に係る導電部24を有する押圧部材23は、導電部
24の体積抵抗率を1010Ωcm以下としたので、吸着用コロ
ナ放電器19によるコロナ放電によって電荷が蓄積される
押圧部材23上からの電荷の放電が、ポリエステル樹脂な
どそのままからなる押圧部材に比べて容易に行なわれ、
その結果、押圧部材23の表面電位が低く保たれるからで
あると解される。又導電部24はその表面内で電荷の移動
が行なわれ易いので、表面電位のムラを小さくできる。
24の体積抵抗率を1010Ωcm以下としたので、吸着用コロ
ナ放電器19によるコロナ放電によって電荷が蓄積される
押圧部材23上からの電荷の放電が、ポリエステル樹脂な
どそのままからなる押圧部材に比べて容易に行なわれ、
その結果、押圧部材23の表面電位が低く保たれるからで
あると解される。又導電部24はその表面内で電荷の移動
が行なわれ易いので、表面電位のムラを小さくできる。
更にポリエステル樹脂フィルムからなる押圧部材23の
ままでは、担持シート6aとの摩擦帯電のために部分的に
異常に大きな電荷が蓄積されたりすることがあるが、こ
の場合にも押圧部材23に設けた導電部24の働きによりそ
の表面電位を小さく、振れ幅の小さいものとすることが
できるようになった。
ままでは、担持シート6aとの摩擦帯電のために部分的に
異常に大きな電荷が蓄積されたりすることがあるが、こ
の場合にも押圧部材23に設けた導電部24の働きによりそ
の表面電位を小さく、振れ幅の小さいものとすることが
できるようになった。
又本実施例においては、吸着用コロナ放電器19と押圧
部材23とを、担持シート6aの記録材保持面と反対の面の
背面側に、即ち内側に配設したが、これとは逆に吸着用
コロナ放電器19と押圧部材23とを、担持シート6aの記録
材保持面側に、即ち外側に配設しても、同様の効果が得
られることは言うまでもない。更にこの場合においても
担持シート6aの反対側にコロナ放電器19に対向して導電
体ローラ20を配設することにより、一層良好な効果が得
られることになる。
部材23とを、担持シート6aの記録材保持面と反対の面の
背面側に、即ち内側に配設したが、これとは逆に吸着用
コロナ放電器19と押圧部材23とを、担持シート6aの記録
材保持面側に、即ち外側に配設しても、同様の効果が得
られることは言うまでもない。更にこの場合においても
担持シート6aの反対側にコロナ放電器19に対向して導電
体ローラ20を配設することにより、一層良好な効果が得
られることになる。
以上では、押圧部材23上に導電部24を設けるだけに留
めおいたが、異なる研究の結果、この導電部24に適当な
バイアス電圧を印加したり、セルフバイアスがかかる適
当な抵抗を介して接地しても、同様の効果が得られるこ
とも判明した。
めおいたが、異なる研究の結果、この導電部24に適当な
バイアス電圧を印加したり、セルフバイアスがかかる適
当な抵抗を介して接地しても、同様の効果が得られるこ
とも判明した。
第4図は、本発明の画像形成装置の他の実施例におけ
る記録材担持シートの押圧部材を示す断面図である。本
実施例の画像形成装置は、押圧部材23の導電部24上に保
護部材30を設けたことが特徴で、その他の構成は第1図
に示した画像形成装置と同様である。
る記録材担持シートの押圧部材を示す断面図である。本
実施例の画像形成装置は、押圧部材23の導電部24上に保
護部材30を設けたことが特徴で、その他の構成は第1図
に示した画像形成装置と同様である。
本発明者等は、研究、実験を続けた結果、上記第4図
に示すように、押圧部材23の導電部24上に保護部材30を
設けると、導電部24の摩耗を防ぎ、耐久性を大幅に向上
することができることを発見した。
に示すように、押圧部材23の導電部24上に保護部材30を
設けると、導電部24の摩耗を防ぎ、耐久性を大幅に向上
することができることを発見した。
保護部材30としては、例えば厚さ75μm程度のポリエ
チレンテレフタレート樹脂を用いるのがよく、導電部24
を覆うように設けるのが好ましい。
チレンテレフタレート樹脂を用いるのがよく、導電部24
を覆うように設けるのが好ましい。
本実施例によれば、押圧部材23の導電部24に保護部材
30を設けたので、導電部24の摩耗などの心配がないため
導電部24を押圧部材23の最先端部まで形成することがで
き、その結果、先の実施例と同様な効果をより一層良好
に発揮させることができた。
30を設けたので、導電部24の摩耗などの心配がないため
導電部24を押圧部材23の最先端部まで形成することがで
き、その結果、先の実施例と同様な効果をより一層良好
に発揮させることができた。
又本発明は、第5図に示すように、4つの画像形成ユ
ニットI〜IVを有した多色電子写真複写装置にも具現化
し得る。
ニットI〜IVを有した多色電子写真複写装置にも具現化
し得る。
第5図に示した本発明の画像形成装置の更に他の実施
例では、4つの並設された画像形成ユニットI〜IVを備
える。各画像形成ユニットI〜IVは感光ドラム1a〜1dを
有し、その回りに一次帯電器2a〜2d、露光手段3a〜3d、
現像器4a〜4d、転写帯電器7a〜7d、除電放電器10a〜10d
及び11a〜11d、クリーナ28a〜28dが配置される。更に各
画像形成ユニットI〜IVの転写装置を構成すべく、これ
ら画像形成ユニットI〜IVの共通の記録材担持部材とし
て、各画像形成ユニットI〜IVを貫通する態様にて感光
ドラム1a〜1dの下方に可撓性の誘電体ベルトからなる無
端状の記録材搬送ベルト25が配置される。
例では、4つの並設された画像形成ユニットI〜IVを備
える。各画像形成ユニットI〜IVは感光ドラム1a〜1dを
有し、その回りに一次帯電器2a〜2d、露光手段3a〜3d、
現像器4a〜4d、転写帯電器7a〜7d、除電放電器10a〜10d
及び11a〜11d、クリーナ28a〜28dが配置される。更に各
画像形成ユニットI〜IVの転写装置を構成すべく、これ
ら画像形成ユニットI〜IVの共通の記録材担持部材とし
て、各画像形成ユニットI〜IVを貫通する態様にて感光
ドラム1a〜1dの下方に可撓性の誘電体ベルトからなる無
端状の記録材搬送ベルト25が配置される。
又図示しない給紙ローラ等を含む記録材供給手段によ
り給紙された記録材Pが搬送ベルト25と接触する記録材
吸着位置の近くには、搬送ベルト25の外側(記録材保持
面側)に吸着用コロナ放電器19及び押圧部材23が設けら
れる。又必要に応じ搬送ベルト25の内側(記録材保持面
と半体の面の背面側)に、コロナ放電器19に対向して導
電体ローラ20が設けられる。
り給紙された記録材Pが搬送ベルト25と接触する記録材
吸着位置の近くには、搬送ベルト25の外側(記録材保持
面側)に吸着用コロナ放電器19及び押圧部材23が設けら
れる。又必要に応じ搬送ベルト25の内側(記録材保持面
と半体の面の背面側)に、コロナ放電器19に対向して導
電体ローラ20が設けられる。
搬送ベルト25の記録材吸着位置に給紙された搬送録材
Pは、吸着用コロナ放電器19により静電的に搬送ベルト
25上に吸着、保持されて、各感光ドラム1a〜1dとの転写
位置に搬送される。
Pは、吸着用コロナ放電器19により静電的に搬送ベルト
25上に吸着、保持されて、各感光ドラム1a〜1dとの転写
位置に搬送される。
本実施例においても、搬送ベルト25を押圧すする押圧
部材23に導電部24を設けたので、先の実施例と同様、記
録材Pの吸着不良やジャミングがなく、画像の転写ムラ
や転写抜けのない良好な画像形成を行なうことができ
る。
部材23に導電部24を設けたので、先の実施例と同様、記
録材Pの吸着不良やジャミングがなく、画像の転写ムラ
や転写抜けのない良好な画像形成を行なうことができ
る。
発明の効果 以上説明したように、本発明の画像形成装置では、電
荷付与手段で記録材に電荷を付与することにより、記録
材を録材担持シート等の可撓性の記録材担持部材上に静
電的に吸着、保持させると共に、その記録材の記録材担
持部材への保持を、押圧部材で記録材担持部材を押圧す
ることにより密着させて行なわせるに際し、押圧部材の
電荷付与手段の箇所に位置する部分に導電部を設けたの
で、押圧部材に過剰帯電や帯電ムラが発生するのを防止
して、記録材の吸着不良やジャミングなく、転写ムラや
転写抜けがない良好な画像を得ることができる。
荷付与手段で記録材に電荷を付与することにより、記録
材を録材担持シート等の可撓性の記録材担持部材上に静
電的に吸着、保持させると共に、その記録材の記録材担
持部材への保持を、押圧部材で記録材担持部材を押圧す
ることにより密着させて行なわせるに際し、押圧部材の
電荷付与手段の箇所に位置する部分に導電部を設けたの
で、押圧部材に過剰帯電や帯電ムラが発生するのを防止
して、記録材の吸着不良やジャミングなく、転写ムラや
転写抜けがない良好な画像を得ることができる。
第1図は、本発明の画像形成装置の一実施例を示す全体
構成図である。 第2図は、第1図の画像形成装置における記録材担持シ
ートの押圧部材を示す断面図である。 第3図は、第2図に示した押圧部材における記録材吸着
工程中の押圧部近傍の表面電位を、従来の押圧部材にお
ける押圧部近傍の表面電位と共に示すグラフである。 第4図は、本発明の画像形成装置の他の実施例における
記録材担持シートの押圧部材を示す断面図である。 第5図は、本発明の画像形成装置の更に他の実施例を示
す全体構成図である。 1、1a〜1d:感光ドラム 6:転写装置 6A:転写ドラム 6a:記録材担持シート 19:吸着用コロナ放電器 20:導電体ローラ 23:担持シート押圧部材 24:導電部 25:記録材搬送ベルト 30:保護部材
構成図である。 第2図は、第1図の画像形成装置における記録材担持シ
ートの押圧部材を示す断面図である。 第3図は、第2図に示した押圧部材における記録材吸着
工程中の押圧部近傍の表面電位を、従来の押圧部材にお
ける押圧部近傍の表面電位と共に示すグラフである。 第4図は、本発明の画像形成装置の他の実施例における
記録材担持シートの押圧部材を示す断面図である。 第5図は、本発明の画像形成装置の更に他の実施例を示
す全体構成図である。 1、1a〜1d:感光ドラム 6:転写装置 6A:転写ドラム 6a:記録材担持シート 19:吸着用コロナ放電器 20:導電体ローラ 23:担持シート押圧部材 24:導電部 25:記録材搬送ベルト 30:保護部材
Claims (4)
- 【請求項1】像担持体上に形成されたトナー像を転写す
る転写材を担持するための可撓性の記録材担持部材の記
録材吸着位置の記録材保持面側又はその反対の面側に、
前記記録材に電荷を付与して前記担持部材上に静電的に
吸着、保持させる電荷付与手段が配設されると共に、前
記記録材担持部材の前記電荷付与手段が配設された側と
同側に、前記担持部材の前記記録材吸着位置近くの箇所
を押圧することにより前記記録材の前記担持部材上への
保持を密着させて行なわせる押圧部材が、前記電荷付与
手段に近接して配設された画像形成装置において、前記
押圧部材の前記電荷付与手段の箇所に位置する部分に導
電部を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】前記押圧部材は、前記記録材担持部材にそ
の移動方向上流側から延びて弾性的に当接することによ
り前記担持部材を押圧する請求項1記載の画像形成装
置。 - 【請求項3】前記記録材担持部材は、誘電体シート又は
誘電体ベルトである請求項1又は2記載の画像形成装
置。 - 【請求項4】前記電荷付与手段は、コロナ放電器である
請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2274153A JP2978549B2 (ja) | 1990-10-11 | 1990-10-11 | 画像形成装置 |
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JP2978549B2 true JP2978549B2 (ja) | 1999-11-15 |
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-
1990
- 1990-10-11 JP JP2274153A patent/JP2978549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04149490A (ja) | 1992-05-22 |
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