JP2977439B2 - 低温地下タンク建設工法 - Google Patents

低温地下タンク建設工法

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JP2977439B2 JP6065616A JP6561694A JP2977439B2 JP 2977439 B2 JP2977439 B2 JP 2977439B2 JP 6065616 A JP6065616 A JP 6065616A JP 6561694 A JP6561694 A JP 6561694A JP 2977439 B2 JP2977439 B2 JP 2977439B2
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秀利 鹿島
保孝 大沢
良和 加納
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温地下タンクの建設
工法に関する。
【0002】
【従来の技術】低温地下タンクの建設工法は、従来、第
7図に示すように、順巻工法と、逆巻工法とに大別さ
れる。巻工法においては、同図(A)に示すように、
連続地中壁を構築した後、同図(B1)に示すように、
連続地中壁内の地盤の掘削を行い、その後同図(C1)
に示すように、鉄筋コンクリート(RC)の側壁,底版
を構築して、いわゆる土木建造物が完成した後、同図
(D)に示すように、屋根を建設し、最後に同図(E)
に示すように、屋根及びRC側壁,底版で囲まれたタン
クの内面に保冷材及びメンブレン取付工事を行ってい
る。巻工法においては、順巻工法の工程(B1)〜工
程(C1)の代わりに逆巻工法である工程(B2)〜工
程(C2)を施す点で順巻工法と相違する。すなわち
の逆巻工法では、同図(A)の工程の後、同図(B2)
に示すように、掘削及び側壁コンクリートの打設を行
い、続いて同図(C2)に示すように、床版コンクリー
トの打設を行ったのち、順巻工程と同様に同図5(D)
〜同図(E)の工程を経て低温地下タンクを完成するの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うないずれの従来工法においても保冷及びメンブレン
工事は、雨水対策のため遮蔽空間にて施工する必要があ
る。このため、RCの躯体(側壁,床版)が完成した後
で屋根揚げ(ジャッキアップ又はエアレイズ)して遮蔽
空間を形成し、その内部で保冷材およびメンブレン工事
を行っており、その結果、工期に長期間を要するという
問題点がある
【0004】本発明はこのような問題点を解決しようと
するもので、作業安全及び省人省力を図るとともに、工
期短縮を図る高品質かつ経済的な低温地下タンクの建設
工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、地
中に円筒状の連続した地中壁を構築するとともに同地中
壁の内部の地盤を掘削したのち、底部に砕石を敷設して
底床面を構成する第1工程と、上記底床面の外周を囲繞
しかつ上記連続した地中壁に沿って下段側壁を構築する
とともに、同下段側壁に沿って上記底床面の上に屋根周
囲足場を構築する第2工程と、上記底床面に頂部ステー
ジを構築するとともに上記の屋根周囲足場及び頂部ステ
ージの上で屋根を組立て、同屋根を上記屋根周囲足場と
合体して全体屋根構造を建造する一方、上記第2工程で
構築された下部側壁上に中段側壁を構築する第3工程
と、上記下段側壁の内面あるいは上記中段側壁の内面に
適宜間隔で複数の屋根揚用支柱を取付け、上記複数の屋
根揚用支柱のそれぞれに支持された複数のジャッキによ
って上記全体屋根構造をジャッキアップし同全体屋根構
造をその位置に同各ジャッキにより保持して同全体屋根
構造の下方に遮蔽空間を形成するとともに、上記中段側
壁の上に第1上段側壁を構築する第4工程と、同第1上
段側壁上に第2上段側壁を構築するとともに同第1およ
び第2の上段側壁の内周面に第2の屋根揚用支柱を取り
付け上記複数のジャッキによって上記と同じ要領で上記
全体屋根構造をジャッキアップする第5工程と、上記屋
根周囲足場から保冷パネルメンブレン搬送器を取り付け
た作業用回転足場を吊下して、保冷材およびメンブレン
を施工するとともにこれと並行して上記第2上段側壁上
に第3上段側壁を構築する第6工程と、以下数回の全体
屋根構造のジャッキアップを行なって同全体屋根構造を
所定高さに揚上・保持するとともに、保冷材,メンブレ
ン,第4上段側壁等をほぼ並行的に施工する第7工程
と、最上段の側壁上に複数のナックルプレートを周設
し、同各ナックルプレートの上端にジャッキアップされ
た上記全体屋根構造の外周を固着する第8工程とからな
ることを特徴とする。
【0006】上述の本発明では、鉄筋コンクリート製の
RC側壁内面に屋根揚用支柱を取り付け屋根周
囲足場の上で屋根を組み立て、両者を一体化して全体屋
根構造を構築するとともに、この全体屋根構造と側壁の
内周面に取り付けた屋根揚用支柱との間に複数のジャッ
キを設置し、全体屋根構造を尺取り虫状にジャッキアッ
プしたことにより、エアライジング工法のような大掛か
りな空圧装置を必要としない。また、全体屋根構造の下
方に地下タンクの建設途中で空間を形成したことによ
り、同空間内で側壁の構築等の作業が可能となるさら
に、屋根周囲足場から保冷パネル・メンブレン搬送器
き作業用回転足場を吊下し、これらを使用して保冷材及
びメンブレン工事を施工できる。同時に第3上段側壁
構築を行い、以下、全体屋根構造が所定高さに揚上され
るまで全体屋根構造を数回ジャッキアップしながら順次
保冷材,メンブレン,側壁構築工事(鉄筋コンクリート
製側壁の施工)をほぼ同時に施工できるため、工期の短
縮化が可能となるお、屋根周囲には雨水侵入防止の
ためのシール装置(仮屋根,硬質ゴム等のシール材,ジ
ャッキ等の仮屋根押付材よりなる)を設けることが望ま
しいこのようにして、本発明によれば保冷材,メンブ
レン工事は全体屋根構造の下方空間で施工するので、雨
入を防止でき、従来と同等の品質を確保できる。
た、全体屋根構造を複数のジャッキで尺取り虫状に揚上
かつ保持するので、工事途中で全体屋根構造を保持する
保持部材を必要としない。 さらにまた、壁は保冷材,
メンブレン工事場所より数メートル上まで作ってあれば
良いので、両者の施工をほぼ並行的に作業を行いうる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
図1,図2はその第1工程を示している。 この第1
工程では、図1に示すようにその工程の一部である円筒
状の連続した地中壁1の造築工事と、図2に示す第1工
程の残部である地盤掘削及び底部石を敷設して底床
面2を形成する工事とが行われる
【0008】図3は第2工程を示しており、この第2
程では第1工程で形成した底床面2の外周を囲繞しかつ
連続地中壁の内周面に沿って、第1段,第2段の順に
RC(鉄筋コンクリート製)側壁SW1,SW2を積み
重ねて下段側壁を構築するとともに、この下段壁に沿
って底床面2の上にて環状トラスよりなる屋根周囲足場
3を建造する。
【0009】図4は第3工程を示しており、この第3工
程では、屋根周囲足場3及び底床面2に頂部ステージ4
を構築するとともに、この頂部ステージ4と屋根周囲足
場3との上で屋根を組み立て、この屋根を屋根周囲足場
3と合体して全体屋根構造5(図5参照)を建造すると
ともに、第2段目のRC側壁SW2上に第3段目のRC
側壁SW3(図4参照)を積み重ねて中段側壁を建築す
る。
【0010】図5は第4工程の一部を示している。すな
わちここでは第1段,第2段及び第3段目のRC側壁
SW1,SW2,SW3の各内周面に適宜間隔で複数の
屋根揚用支柱6を取り付け、各屋根揚用支柱6にそれぞ
れジャッキ26を支持させる。この作業に次いで、図6
(第4工程の他の一部)に示すように、複数のジャッキ
26を使用して全体屋根構造5をジャッキアップする。
なお、上記作業に並行して第3段目のRC側壁SW3の
上に第4段目のRC側壁SW4すなわち第1上段側壁を
構築する。
【0011】図6は第5工程を示しており、第4段
RC側壁SW4すなわち第1上段側壁に第5段のRC側
壁SW5すなわち第2上段側壁を構築するとともに、底
床面2上に底版コンクリート7を打設する。これと並行
して第4工程におけるジャッキアップと同一要領で全体
屋根構造5をジャッキアップする。
【0012】体屋根構造のジャッキアップは図6〜
図10に示すように、下記の要領で行い、以下述べるよ
うに、本発明工法は、全体屋根構造5を順次ジャッキア
ップしながら、その下方の遮蔽空間内にて、底版工事,
保冷パネル取付〜メンブレン取付を行い、同時RC側壁
工事も進行する(図中、RC側壁及び底版コンクリート
のハッチングを施した部分は施工中のものである)。す
なわち、図7〜図9において、等間隔で複数のジャッキ
ピン孔21を有する溝型断面の屋根揚用支柱(ガイド支
柱)6をボルト23及びボルト受ソケット24を介して
コンクリート側壁SWに固定する(図)。このガイ
ド支柱6の溝型断面の内部にジャッキ26を挿入し(図
7(A))、ジャッキ26から下部ジャッキピン27を
出し、これをジャッキピン孔21に挿入し、ジャッキ2
6上に屋根支持材28を設置して全体屋根構造5を支持
する(図8)。ジャッキ26を伸長して全体屋根構造5
を持ち上げたのち(同図(C))、上部ジャッキピン3
0をピン孔21に挿入し(同図(D))、下部ジャッキ
ピン27を引き込める(同図(D))。下部ジャッキピ
ン27,上部ジャッキピン30の挿入,引込みと、ジャ
ッキ26の伸縮との繰り返し(同図(E))により
体屋根構造5を尺取り虫的に上昇させる。上端までジャ
ッキ26が上昇したとき、屋根支持材28に取付けた固
定ピン31をガイド支柱6の最上部のピン孔21に挿入
して屋根5の自重をコンクリート製の側壁SWに支持さ
る。この状態にて、第1段の底版コンクリートBC
1,側部保冷13の打込み作業と、メンブレン14の工
事を全体屋根構造5の下方で天候に関係なく施工でき
る。同時にRC側壁SWの工事も図6の第5段のR
C側壁SW5,図11のRC側壁SW6及び図12の
側壁SW8も施工できる。すなわち、内外工事が同時
進行する。この全長分の内外工事が終了したとき、この
上に別の屋根揚用支柱6′を取付け、固定ピン31を取
り外して再度全体屋根構造のジャッキアップを行い、そ
の終了の都度、内外工事を行う。この繰り返しにより、
内外工事を並行的に行う。
【0013】図11は第6工程を示しており、この第6
工程においては、第5段のRC側壁SW5すなわち第
3上段側壁に屋根揚用支柱6を取り付け、全体屋根構造
5を第5段のRC側壁SW5(第3上段側壁)のレベル
にジャッキアップし、また、屋根周囲足場3から作業用
回転足場8を吊下し、これに保冷パネル・メンブレン搬
送器9を付設する。これらの作業と並行的に第5段
RC側壁(第3上段側壁)の上に第6段のRC側壁S
W6(第4上段側壁)を構築するとともに、第1段の底
版コンクリートBC1の上に第2段の底版コンクリート
BC2を打設する。
【0014】図12は第7工程を示しており、この第7
工程では、全体屋根構造5を第7段のRC側壁SW7
(第5上段側壁)上にジャッキアップするとともに、第
7段のRC側壁SW7上に第8段のRC側壁SW8
(第6上段側壁)を構築する。この作業と並行的に、第
2段の底版コンクリートBC2の上に第3段の床版コン
クリートBC3を打設するとともに、作業用回転足場8
及び保冷パネル・メンブレン搬送器9を使って側部保冷
13及びメンブレン14を施工する。
【0015】図13〜図14は第8工程を示しており
最上段のRC側壁SW8上に複数のナックルプレート1
0を周設し、このナックルプレート10の上端に図10
に示すように、ジャッキアップされた全体屋根構造5の
外周を固着する。これらの作業と並行的に、底部保冷及
びメンブレンを施工する。
【0016】図15は第9工程を示しており、全体屋根
構造5の外周よりの一部を貫通してRC側壁の内周面に
沿って下方へ延びるポンプバレル11を垂設するととも
に、底部保冷メンブレン養生板12を布設する。
【0017】図16は第10工程による諸試験を行う要
領を示す。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば次
のような効果が得られる。 (1)鉄筋コンクリート製の(RC)側壁の内面に屋根
揚用支柱を取り付け、屋根周囲足場の上で屋根を組み立
て、両者を一体化して全体屋根構造を構築するととも
に、この全体屋根構造と側壁の内周面に取り付けた屋根
揚用支柱との間に複 数のジャッキを設置し、全体屋根構
造を尺取り虫的にジャッキアップしたことにより、エア
ライジング工法のような大掛かりな空圧装置を必要とし
ない。また、全体屋根構造の下方に地下タンクの建設途
中で空間を形成したことにより、同空間内で側壁の構築
等の作業が可能となる。さらに、屋根周囲足場から保冷
パネル・メンブレン搬送器付き作業用回転足場を吊下
し、これらを使用して保冷材及びメンブレン工事を施工
できる(2)同時に第3上段側壁の構築を行い、以下、全体屋
根構造が所定高さに揚上されるまで全体屋根構造を数回
ジャッキアップしながら順次保冷材,メンブレン,側壁
構築工事(鉄筋コンクリート製側壁の施工)をほぼ同時
に施工できるため、工期の短縮化が可能となる。このよ
うにして、本発明によれば保冷材,メンブレン工事は全
体屋根構造の下方空間で施工するので、雨水侵入を防止
でき、従来と同等の品質を確保できる。 (3)全体屋根構造を複数のジャッキで尺取り虫的に揚
上しかつ保持する工法であるので、工事途中で全体屋根
構造を保持する保持部材を必要としない。 (4)は保冷材,メンブレン工事場所より数メート
ル上まで作ってあれば良いので、両者の施工をほぼ並行
的に作業を行いうる。 (5)上記(1)〜(4)により、保冷材及びメンブレ
ン施工環境を従来と同様の条件を確保しつつ、RC側壁
とほぼ同時施工できるので、低温地下タンクの建設工期
を大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての低温地下タンク建設
工法の第1工程の一部である連続地中壁及び掘削作業を
示す縦断面図である。
【図2】同第1工程の残部である底部砕石を敷設する
状態を示す縦断面図である。
【図3】同第2工程を示す縦断面図である。
【図4】同第3工程を示す縦断面図である。
【図5】同第4工程を示す縦断面図である。
【図6】同第1回ジャッキアップである第工程を示す
縦断面図である。
【図7】同全体屋根構造のジャッキアップに使用するジ
ャッキの構造及び作用説明図である。
【図8】図6のVIII部を示す拡大図である。
【図9】図8のIX−IX矢視水平断面図である。
【図10】図8における雨じまいの要領を示す側面図で
ある。
【図11】図5に示した第1回ジャッキアップに続く第
2回ジャッキアップである第工程を示す部分縦断面図
である。
【図12】図11に示した第2回ジャッキアップに続く
第3回ジャッキアップである第工程を示す部分縦断面
図である。
【図13】図12におけるナックルプレートの据付要領
である第工程を示す同じく部分縦断面図である。
【図14】図13に続く屋根定着要領である第工程を
示す同じく部分縦断面図である。
【図15】図14におけるポンプバレルの取付け要領で
ある第工程を示す同じく部分縦断面図である。
【図16】本発明の諸試験の実施である最終工程を示す
同じく部分縦断面図である。
【図17】従来の低温地下タンクの建設工法を示す工程
図である。
【符号の説明】
1 連続地中壁 2 底床面 3 屋根周囲足場 4 頂部ステージ 5 全体屋根構造 6,6′ 屋根揚用支柱(ガイド支柱) 7 床版コンクリート 8 作業用回転足場 9 保冷パネル・メンブレン搬送器 10 ナックルプレート 11 ポンプバレル 12 底部メンブレン養生板 13 側部保冷 14 メンブレン 21 ピン孔 23 支柱固定ボルト 24 ボルト受けソケット 26 ジャッキ 27 下部ジャッキピン 28 屋根支持材 30 上部ジャッキピン 31 固定ピン BC 底版コンクリート SW 鉄筋コンクリート側壁(RC側壁)
フロントページの続き (72)発明者 鹿島 秀利 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 大沢 保孝 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 加納 良和 神奈川県横浜市中区錦町12番地 菱日エ ンジニアリング株式会社 鉄構事業部内 (72)発明者 斉藤 五郎 神奈川県横浜市中区錦町12番地 菱日エ ンジニアリング株式会社 鉄構事業部内 (56)参考文献 特開 平5−18495(JP,A) 特開 昭59−210164(JP,A) 特開 昭60−88765(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F17C 3/00 E04H 7/18 E04H 7/18 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温地下タンクの建設工法において、 地中に円筒状の連続した地中壁を構築するとともに同地
    中壁の内部の地盤を掘削したのち、底部に砕石を敷設し
    て底床面を構成する第1工程と、 上記底床面の外周を囲繞しかつ上記連続した地中壁に沿
    って下段側壁を構築するとともに、同下段側壁に沿って
    上記底床面の上に屋根周囲足場を構築する第2工程と、 上記底床面に頂部ステージを構築するとともに上記の屋
    根周囲足場及び頂部ステージの上で屋根を組立て、同屋
    根を上記屋根周囲足場と合体して全体屋根構造を建造す
    る一方、上記第2工程で構築された下部側壁上に中段側
    壁を構築する第3工程と、 上記下段側壁の内面あるいは上記中段側壁の内面に適宜
    間隔で複数の屋根揚用支柱を取付け、上記複数の屋根揚
    用支柱のそれぞれに支持された複数のジャッキによって
    上記全体屋根構造をジャッキアップし同全体屋根構造を
    その位置に同各ジャッキにより保持して同全体屋根構造
    の下方に遮蔽空間を形成するとともに、上記中段側壁の
    上に第1上段側壁を構築する第4工程と、 同第1上段側壁上に第2上段側壁を構築するとともに同
    第1および第2の上段側壁の内周面に第2の屋根揚用支
    柱を取り付け上記複数のジャッキによって上記と同じ要
    領で上記全体屋根構造をジャッキアップする第5工程
    と、 上記屋根周囲足場から保冷パネルメンブレン搬送器を取
    り付けた作業用回転足場を吊下して、保冷材およびメン
    ブレンを施工するとともにこれと並行して上記第2上段
    側壁上に第3上段側壁を構築する第6工程と、 以下数回の全体屋根構造のジャッキアップを行なって同
    全体屋根構造を所定高さに揚上・保持するとともに、保
    冷材,メンブレン,第4上段側壁等をほぼ並行的に施工
    する第7工程と、 最上段の側壁上に複数のナックルプレートを周設し、同
    各ナックルプレートの上端にジャッキアップされた上記
    全体屋根構造の外周を固着する第8工程とからなること
    を特徴とする、低温地下タンク建設工法。
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