JP2976778B2 - 電線経路長調整装置、電線経路長調整方法およびそれを用いたハーネス製造装置 - Google Patents

電線経路長調整装置、電線経路長調整方法およびそれを用いたハーネス製造装置

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JP2976778B2 JP5269934A JP26993493A JP2976778B2 JP 2976778 B2 JP2976778 B2 JP 2976778B2 JP 5269934 A JP5269934 A JP 5269934A JP 26993493 A JP26993493 A JP 26993493A JP 2976778 B2 JP2976778 B2 JP 2976778B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線経路長調整装
置、電線経路長調整方法およびそれを用いたハーネス製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用のハーネスとして、中
間領域に分岐線を接続するためにその中間領域の被覆部
が剥ぎ取られたものがある。
【0003】従来、このようなハーネスを製造する場
合、端部処理のみを行うハーネス製造装置によりハーネ
スを製造し、このように製造されたハーネスは複数本ま
とめて次工程へと運び込まれ、そこでワイヤーストリッ
パー等を用いて手作業で中間領域の被覆部が剥ぎ取られ
中間皮剥処理されたハーネスが形成される。
【0004】しかしながら、このようなハーネス製造方
法では、中間皮剥処理を手作業で行うようにしているた
め、各個人の能力差等により、剥取精度にばらつきが生
じ、品質の安定化を図ることができなかった。さらに、
ハーネス製造装置により製造されたハーネスを複数本ま
とめて次工程へと搬送する電線搬送工程が必要で、工程
数が増加するという問題も有していた。
【0005】そこで、これらの問題を解消するため、電
線端部処理から中間皮剥処理までの一連の作業を自動化
することが望まれており、本願出願人は、既に特願平4
−81509号において全自動のハーネス製造装置を提
案している。
【0006】図18は、当該出願におけるハーネス製造
装置の構成を示す概略側面図である。当該ハーネス製造
装置300は、大きく分けてストレートナー310、中
間皮剥機構320、電線経路長調整機構330、電線送
給機構340、電線ガイド機構350および端末処理部
360からなり、これらの動作は図示しない制御装置に
より制御される。
【0007】図外のストックリールから引き出された電
線1は、複数のロ―ラ311が上下に配設されたストレ
ートナー310を通過してその曲りくせを矯正され、中
間皮剥機構緒320において所定の中間領域の被覆部が
剥がされる。この中間皮剥機構320での皮剥動作は、
まずクランプ321で電線1を把持し、カッター322
の先端を電線1の被覆部に切り込ませて点線の位置まで
移動し、当該被覆部を後方に圧縮させることにより行な
われる。
【0008】中間皮剥機構320の下流に配置される電
線経路長調整機構330は、3個のローラ331、33
2、333に電線1を逆U字状に巻き掛け、中央のロー
ラ332を上下移動させることにより、上記中間皮剥機
構320と後述の端末処理部360との電線経路長を所
定の長さに調節する。
【0009】電線送給機構340は、2つの送りローラ
341,342を回転駆動させて、所定長さずつ電線を
P方向に送給する。電線ガイド機構350は、ローラ3
51,352で電線1をガイドしながら、後段の端末処
理部360における加工がしやすいように電線1に弛み
を持たせることができるようになっており、端末処理部
360においては、フロント側クランプ361、カッタ
ー機構362、およびリア側クランプ363が、この順
に配置されるとともに、紙面に垂直な平面においてカッ
ター機構362の両側方向に端子圧着機構(図示せず)
を配置して構成される。この端末処理部360におい
て、電線1はカッター機構362により所定長さで切断
されるとともに、その切断端部の被覆部が剥ぎ取られ、
さらに端子圧着機構により当該剥取端部に端子が圧着さ
れるように構成される。なお、フロント側クランプ36
1の上流側には一対のドローローラ364が接離可能に
配設され、端末処理部360での端子圧着後、電線1を
挟むようにして回転し、当該電線1のガイド機構350
での弛みを解消すべく、P方向に送給する。
【0010】このように構成されたハーネス製造装置に
おいては、電線1の切断処理、端部皮剥処理、端子圧着
処理等の電線端部処理から中間皮剥処理までの一連の作
業が自動化されるとともに、電線経路長調整機構330
により電線経路長を適当に調節することにより、電線1
を中間皮剥機構320による加工位置に位置合せしたと
きに、端末処理部360においても同時にその加工位置
に電線1を位置決めすることができる。これにより、異
なる加工位置における電線1の位置決めを一回の電線送
給動作により行なうことができ、効率的なハーネス製造
を可能ならしめる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うなハーネス製造装置300においては、中間皮剥機構
320と端末処理部360間の電線経路長を変化させる
ために形成された電線経路長調整機構330は、3個の
ローラ331、332、333に電線1を逆U字状にな
るように巻き掛け、中央のローラ332を上下動させる
ように構成しており、当該ローラ331、332、33
3の径が小さなため、ストレートナー310において折
角電線1の曲り癖を矯正したにもかかわらず、当該電線
経路長調整装置330におけるローラ331、332、
333によって再び曲り癖を生じさせる結果となる。こ
れにより、次段での測長ローラ141による測長に誤差
を生じたり、その他の加工精度を劣化させてしまうおそ
れがある。また、仕上がったハーネス自体も屈曲して見
栄えがよくない。
【0012】そこで、各ローラ331、332、333
の径を大きくすることが考えられるが、この場合には、
径を大きくしただけ電線配設ライン方向について幅を取
るだけでなく、大きなロール1個分を上下動させる必要
があるため、その駆動装置が大掛かりになってコスト高
になるという問題が生じる。
【0013】本発明は、上述のような問題を解消し、ハ
ーネスを、曲り癖のない安定した品質で、しかも、限ら
れたスペース内で効率よく製造できる電線経路長調整装
置、電線経路長調整方法およびそれを用いたハーネス製
造装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電線を所定量ずつ間欠的に供給
する電線送給手段の電線送給方向上流側および下流側に
配置されて前記電線送給手段によって送給される前記電
線に所定の加工を施してハーネスを製造する第1および
第2の加工手段との間に配置され、その第1および第2
の加工手段の間の電線経路長を自在に設定する電線経路
長調整装置であって、複数の部分に分割された円板状の
リールを有し、前記電線を前記円板状のリールに巻き掛
け、当該分割された各リール間の距離を変化させること
により前記電線経路長を調整するようにしている。
【0015】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の電線経路長調整装置を用いたハーネス製造装置であっ
て、前記電線をその長手方向に沿って所定量ずつ間欠的
に送給する前記電線送給手段と、前記電線送給手段の前
記電線送給方向に対し上流側に、前記第1の加工手段と
して配置され、前記電線の中間領域の被覆部を剥ぎ取る
中間皮剥機構と、前記電線送給手段の前記電線送給方向
に対し下流側に、前記第2の加工手段として配置され、
前記電線送給手段から送り出された前記電線を切断する
ためのカッター機構と、前記中間皮剥機構と前記カッタ
ー機構との間に配置され、前記中間皮剥機構と前記カッ
ター機構との間の前記電線経路長を自在に設定する請求
項1に記載の前記電線経路長調整装置と、を備えてい
る。
【0016】請求項3の発明は、請求項1に記載の電線
経路長調整装置を用いたハーネス製造装置であって、前
記電線をその長手方向に沿って所定量ずつ間欠的に送給
する前記電線送給手段と、前記電線送給手段の前記電線
送給方向に対し上流側に、前記第1の加工手段として配
置され、前記電線の所定箇所にマーキングを行なうマー
キング機構と、前記電線送給手段の前記電線送給方向に
対し下流側に、前記第2の加工手段として配置され、前
記電線送給手段から送り出された前記電線を切断するた
めのカッター機構と、前記マーキング機構と前記カッタ
ー機構との間に配置され、前記マーキング機構と前記カ
ッター機構との間の前記電線経路長を自在に設定する請
求項1に記載の前記電線経路長調整装置と、を備えてい
る。
【0017】また、請求項4の発明は、電線を所定量ず
つ間欠的に供給する電線送給手段の電線送給方向上流側
および下流側に配置されて前記電線送給手段によって送
給される前記電線に所定の加工を施してハーネスを製造
する第1および第2の加工手段との間の電線経路長を自
在に設定する電線経路長調整方法であって、複数の部分
に分割された円板状のリールを設け、前記電線を前記円
板状のリールに巻き掛け、当該分割された各リール間の
距離を変化させることにより前記電線経路長を調整する
ようにしている。
【0018】
【作用】請求項1および請求項4の発明に係る電線経路
長調整装置または電線経路長調整方法により、第1と第
2の加工手段間の電線経路長を所定の長さに調整してお
けば、加工されるべき電線の被加工位置を一方の加工手
段による加工位置に位置決めすると同時に、当該電線の
他の被加工位置を他方の加工手段による加工位置に合わ
せることができる。これにより電線送給手段により電線
を異なる加工位置間の距離に対応させて1回送給するだ
けで、第1の加工手段における位置決めと、第2の加工
手段における位置決めとを同時に達成する。
【0019】また、この電線経路長調整装置または電線
経路長調整方法は、円板状のリールを複数に分割してこ
の周囲部分に電線を巻き掛け、各リール間の距離を変化
させることにより経路長を調整する。
【0020】請求項2の発明によれば、ハーネス製造装
置における中間皮剥機構とカッター機構との間の電線経
路長を前記電線経路長調整装置により容易に調整でき
る。
【0021】請求項3の発明によれば、ハーネス製造装
置におけるマーキング機構とカッター機構との間の電線
経路長を前記電線経路長調整装置により容易に調整でき
る。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の一実施例を
詳細に説明するが、これにより本発明の技術範囲が限定
されるものではない。
【0023】<ハーネス製造装置の構成>まず、本発明
に係るハーネス製造装置の全体の構成について説明す
る。図1は、この発明の第1の実施例に係るハーネス製
造装置を模式化した場合の平面配置図、図2はそのハー
ネス製造装置の概略側面図、図3は当該ハーネス製造装
置により製造されるハーネス10の例を示す図である。
【0024】図1、図2に示すように本発明に係るハー
ネス製造装置は、電線配設ラインX(図1)に沿って、
ストレートナー11、中間皮剥機構(第1の加工手段)
12、電線経路長調整機構13、電線送給機構14、電
線ガイド機構15、ドローロ―ラ16、フロント側クラ
ンプ17、カッター機構(第2の加工手段)18、およ
びリア側クランプ19が、この順に配置されるととも
に、カッター機構18の両側には端子圧着機構20,2
1が配置されており、これらの動作は、図示しない制御
装置により制御される。
【0025】このように配設されたハーネス製造装置に
より、電線1は種々の処理がほどこされて最終的に図3
に示すように、両端に端子10aが圧着されるととも
に、中間皮剥部10bの外周被覆部が剥ぎ取られて芯線
1aが外部に露出したハーネス10が順次製造される。
【0026】以下、このハーネス製造装置の各部の構成
を説明する。ストレートナー11は、電線配設ラインX
に沿ってその上下に複数のロ―ラ111が配置されて構
成され、図示しないストックリールから引き出された電
線1は複数のロ―ラ111間を通過することにより、そ
の曲りくせが矯正されるようになっている。
【0027】中間皮剥機構12は、シリンダ122a等
の駆動手段により駆動されて電線配設ラインX上の電線
1を把持・解除自在なクランプ122と、その電線1の
外周被覆部を切り込むための一対のカッター121とを
有している。このカッター121は、シリンダ121a
等を含む駆動手段により開閉駆動されるとともに、電線
配設ラインXに沿って移動できるように構成される。
【0028】電線経路長調整機構13は、上記中間皮剥
機構12から後述のカッター機構18までの電線経路長
を調整するために設けられるものであって、ほぼ円形の
リールを上下に2分割したような形状をしており、電線
1が上部リール131と下部リール132のそれぞれの
外周部に巻き掛けられ、上部リール131と下部リール
132の離間距離を調節することにより上記電線経路長
を自在に調整するようになっている。
【0029】図5は、この電線経路長調整機構13の要
部を具体的に示す正面図であり、図6は図5を矢印V方
向から見たときの側面図である。なお、両図において便
宜上、電線1の図示は省略され、また、図6において
は、複数のベアリング134のうち一部のものしか図示
していない。
【0030】図5に示すように下部リール132は、電
線1が導入される導入リール132aと電線1が次段の
電線送給機構14に導出される導出リール132bとか
らなり、これらの導入リール132a、導出リール13
2bおよび上部リール131には、その外周に沿って、
多数の小さなベアリング134が配設され、この多数の
ベアリング134の外側に電線1が巻き掛けられて円滑
に電線が送給されるように構成されている。
【0031】また、導入リール132aに導入される電
線1と導出リール132bから導出される電線1が交差
する交差部133(図2参照)において、電線1が相互
に接触しないように、導入リール132aは、導出リー
ル132bより若干半径が小さく形成されるとともに、
その電線導入面132cが導出リール132bにおける
電線の導出面132dより紙面において若干手前にくる
ように設定されており(図6参照)、電線1が交差部1
33において立体的に交差するように構成される。ま
た、導入リール132aの電線導出面132eと上部リ
ール131の電線導入面131aおよび上部リール13
1の電線導出面131bと導出リール132bの電線導
入面132fのそれぞれが、ほぼ同一面になるように各
リール面にテーパーが形成されている。
【0032】下部リール132は、機台135に所定の
間隔をおいてボルト132gにより固定される一方(図
6参照)、上部リール131は、移動部材131dに所
定の間隔をおいてボルト131cによって固定されてい
る。移動部材131dは、後述する駆動装置136によ
り上下移動され、これにより上部リール131と下部リ
ール132との離間距離が可変なようになっており、こ
の部分で電線経路長が調整される。
【0033】駆動装置136は、図6に示すように移動
部材131dを保持する架台136aをネジ送り機構に
より上下動させることにより構成される。すなわち、架
台136aは、2本のガイドロッド136b、136b
により垂直方向に移動可能にガイドされ、当該ガイドロ
ッド136b、136bによるガイド位置の中間におい
て同じく垂直方向に配設されたネジ136cと螺合す
る。ネジ136cは、ジョイント136dを介して連結
された駆動モータ136eによって回転駆動され、その
回転量に応じて架台136aがネジ送り作用により所定
量上下動する。
【0034】ネジ136cの上部にはジョイント136
fを介してエンコーダ136gが接続されており、エン
コーダ136gからの出力信号は図示しない制御装置に
送られ、これによりネジ136cの回転量、すなわち、
架台136aの上下移動量が制御される。
【0035】図5に戻り、一定間隔ごとにベアリング1
34の頭部に規制部材134aが付設され、複数のベア
リング134の外側に巻き掛けられた電線1が、装置の
動作中に当該ベアリング134から脱落するのを防止す
る。また、図6に示すように、規制ピン134bが、各
リール131,132a,132bの背後に配設された
ピン保持板134c,134d,134eにそれぞれ突
設され、各リール131,132a,132bに設けら
れたピン貫通孔をそれぞれ摺動可能に貫通して表面に突
出し、規制部材134aに裏側から当接する。これによ
り電線1がベアリング134から脱落するのを確実に防
止する。
【0036】図7は、図5におけるI−I矢視断面を示
す図であって、上部リール131において、規制ピン1
34bを移動(突出・後退)させるための機構を示すも
のである。
【0037】ハンドル137が、上部リール131の貫
通穴131eに摺動自在に嵌挿されるとともに、ピン保
持板134cは、上記ハンドル137の先端にナット1
37eにより固定されており、ハンドル137を引っ張
るとピン保持板134cが上部リール131の裏面に当
接し、規制ピン134bが上部リール131表面に突出
して、規制部材134aの裏面にほぼ当接した状態とな
る。このとき、バネ137aにより付勢された爪137
bの先端が、ハンドル137の第1の切欠部137cに
係合してハンドル137が引き出された状態で位置決め
される。また、反対にハンドル137を押し込むと、ピ
ン保持板134cは上部リール131の裏面から離脱し
て規制ピン134bが後退し(一点鎖線による想像線参
照)、同時に爪137bが押し上げられて、小さな第2
の切欠部137dに係合してその状態で位置決めがなさ
れる。これにより電線1の上部リール131の周方向に
ついての規制および解除が容易になされ、電線1の交換
が容易なようになっている。
【0038】一方、下部リール132におけるピン保持
板134d、134eの移動は、ハンドル137によら
ず、アクチュエータ134f(図6)によってなされ、
上述と同様にして規制ピン134bの突出・後退の動作
が自動的になされる。なお、上部リール131において
もアクチュエ−タを利用して自動的に規制ピン134b
を突出・後退させるようにしてもよく、反対に上下リー
ル131、132ともにハンドル操作による手動操作に
してもよい。
【0039】上述のような構成の電線経路長調整機構1
3において、上部リール131の下部リール132から
の離間距離は、製造されるハーネス10の電線寸法(切
断寸法)をL1(図3参照)、ハーネス10の電線端部
からハーネス10の中間皮剥領域の一端側までの寸法
(以下「中間皮剥位置」という)をL2、および中間皮
剥用のカッター121による切込位置Mから切断カッタ
ー181による切断位置Eまでの電線配設ラインXに沿
った距離(電線配設距離)をL3(図1参照)としたと
き、L3=nL1+L2(n=0,1,2,3,……)
の関係式を満たすように、上部リール131の位置が決
定される。なお、図4では、例としてn=5の場合の切
断位置Eと切込位置Mの関係が示されており、便宜上、
中間皮剥部は被覆のまま示されている。また、理解しや
すいように切断位置E、切込位置Mはカッター機構18
に近いものから順に番号を付しており、E1 〜E6 は、
カッター181での切断予定位置を、M1 〜M6 は中間
皮剥機構12におけるカッター121の切り込み位置
を、それぞれ順番に示す。
【0040】これにより、電線1の切断予定位置En を
切断カッター181の先端に対応させて配置すると、同
時に電線1の中間皮剥予定領域の一端側(切込位置M(n
+5))が、中間皮剥用のカッター121の先端に対応し
て配置されることになって、切断動作と中間皮剥動作を
同時に行うことが可能になり、その間に電線の送給工程
を設ける必要がないので、ハーネス製造の効率化を図る
ことができる。
【0041】図2に戻って、電線送給機構14は、それ
ぞれ回転自在な測長ローラ141、および送りロ―ラ1
42を備えており、これらのローラ141、142に電
線1をS字状に掛け渡した状態で、図示しない駆動手段
により、当該ローラ141、142を回転駆動すると、
電線1がその長手方向(図1における電線配設ライン
X)に沿って矢符P方向(以下「電線送給方向P」とい
う)に送給されるようになっている。
【0042】このような構成の電線送給機構14におい
ては、電線1の送り量は、次のようにして制御される。
すなわち、図9に模式的に示すように測長ローラ141
の半径をR,電線1の径をDとすれば、測長ローラ14
1に巻き掛けられて送給される電線1の芯線1aの曲率
半径rは、ほぼr=R+D/2で表される。そこで、測
長ローラ141がx回転する場合の送り量LrはLr=
2rπx=(2R+D)πxとなる。そこで、この式を
変形して、x=Lr/(2R+D)πとして、測長ロー
ラ141を当該xだけ回転するようにすれば、電線は正
確にLrだけ送給されることになる。
【0043】この際、測長ローラ141の周囲と電線1
間に滑りが生じないように圧接装置143が設けられて
いる。図8は、当該圧接装置143の具体的な構成を示
す平面図であって、2個の押えローラ143a,143
bが、保持部材143cによって回転可能に保持されて
おり、保持部材143cは、ベース板143dに形成さ
れた溝(図示せず)に摺動可能に嵌合し、測長ローラ1
41の中心T方向にのみに拘束されて移動可能になって
いる。
【0044】また、ベース板143dに固定されたL金
具143fにはエアシリンダー143gが取り付けら
れ、金具143hを介して上記保持部材143cを測長
ローラ141の中心T方向に一定の力で付勢するように
構成されている。押えローラ143a,143bは保持
部材143cの移動方向(測長ローラ141の中心T方
向)に対して左右対称に取り付けられ、その回転中心T
1,T2は、測長ローラ141の中心Tから等距離にな
るようにして配設される(図9参照)。
【0045】このような構成によると、図9に示すよう
に仮に電線1の中間皮剥部1bが、押えローラの一方
(図9では、押えローラ143b)の押圧部の位置にき
ても、もう一方の押えローラ(143a)は、電線1の
被覆部に当接し、しかも保持部材143の移動方向が測
長ローラ141の中心T方向のみに拘束されているた
め、押えローラ143bの測長ローラ141方向の移動
も規制されて芯線1aに接触することはない。
【0046】このように他方の押えローラ143a(1
42b)により、もう一方の押えローラ143b(14
3a)の移動量が芯線1aに接触しない程度に規制され
るため、芯線1aが押えローラの付勢力により損傷する
ことが一切なくなる。
【0047】但し、中間皮剥部1bが短い区間内に複数
あって、隣接する中間皮剥部1bの間隔が上記押えロー
ラ143a,143bと測長ローラ141との当接部相
互の間隔とほぼ同じ場合には、押えローラ143a,1
43bが同時に中間皮剥部1bを押し付ける場合があ
り、この場合は上述の位置規制は働かないので、押えロ
ーラ143a,143bが同時に芯線1aを付勢して損
傷してしまう。この場合、上記押えローラ143a,1
43bと測長ローラ141との当接部相互の距離Aと、
近接する2つの中間皮剥部1bに挟まれた被覆部の長さ
Lは、異なるように設定される必要性があり、L≧A+
α (α>0)に設定される方が望ましい。
【0048】また、押えローラ143a,143bをそ
れぞれ独立の保持部材に保持させて、それぞれの保持部
材の移動量を、上記中間皮剥部1bの芯線1aに接触し
ない程度に規制する規制手段を設けておくようにしても
よい。
【0049】上述のように測長ローラ141をx=Lr
/(2R+D)π回転させることにより、電線1をLr
だけ送給することができるが、この送給量Lrを示す式
から明白なように電線1の種類が変更されて径Dが変わ
ると、送給量Lrも変化することになり、また、押えロ
ーラ143a,143bの付勢による被覆部の変形によ
っても径Dが微妙に変化し、送給量Lrが変化すること
になる。精度の高い電線送給を実現するため、変化した
Dの値を測定してその都度、制御装置に入力するように
することも考えられるが、手間が必要なうえ、送給中の
電線1は複雑に変形しており、人手による実測が難し
い。そこで、たとえば、図9に示すように電線1の径を
自動的に測定するセンサー145を押えローラ143b
の直後に設置してこの検出値をDとして制御装置に入力
しながら送給量の制御をするようにすれば、より正確に
しかも人手を介さずに所定量の電線送給が可能になる。
【0050】なお、本実施例においては、センサー14
5は、接触体145aを電線1方向に付勢して、その移
動量を測定するようにして構成しているが、もちろんそ
の他の非接触のセンサーを用いてもよい。
【0051】また、送りローラ142における圧接装置
144も上記圧接装置143と同じ構成になっている
が、測長ローラ141による送給力が十分な場合には、
それのみで送りローラの作用も兼用することができるの
で、上記圧接装置144や送りローラ142は省略する
ことができ、本発明において必ずしも必須のものではな
い。
【0052】再び図2に戻り、電線ガイド機構15は、
その本体153の上部に間隔をあけて2個のガイドロ―
ラ151,152が回転自在に取り付けられて構成され
る。そして、上記電線送給機構14から送り出される電
線1を両ガイドロ―ラ151,152間でたるませ、こ
れにより電線1を、後述するドローロ―ラ16により送
給されるまで待機させるように構成している。
【0053】一対のドローロ―ラ16は、相互に接離駆
動自在で、電線配設ラインX(図1)上の電線1を挟持
できるように構成されるとともに、電線1を挟持した状
態で図示しない駆動手段により相反する方向に回転駆動
することにより、電線1が電線送給方向Pに沿って送り
出されるように構成している。
【0054】フロント側クランプ17は、電線配設ライ
ンX上の電線1を把持・解除自在に構成されるととも
に、図示しない駆動手段により電線配設ラインXを含む
水平面内を自在に移動できるように構成されている。
【0055】カッター機構18には、電線配設ラインX
上の電線1を切断するための一対の切断カッター181
と、その切断カッター181の前後両側にそれぞれ配置
され、電線1外周の被覆部を切り込むための一対の切込
カッター182,182とが設けられる。さらに、カッ
ター機構18は、図示しない駆動手段により、各カッタ
ー181,182がそれぞれ同期して開閉駆動するよう
に構成される。
【0056】また、リア側クランプ19は、電線配設ラ
インX上の電線1を把持・解除自在に構成されるととも
に、図示しない駆動手段により、電線配設ラインXを含
む水平面内を自在に移動できるように構成される。
【0057】以上のようなフロント側クランプ17、カ
ッター機構18、リア側クランプ19および、これらの
左右に配設された端子圧着機構20,21(図1)によ
って電線端部処理機構が構成される。
【0058】<ハーネス製造装置の動作>次に、上述し
たハーネス製造装置における動作を図10のタイミング
チャートに基づいて説明する。
【0059】(1) まず、動作開始前に電線1を装置
にセットする。電線1を図示しないストックリールから
引き出してストレートナー11の複数のロ―ラ111間
に通した後、中間皮剥機構12の一対のカッター121
間、およびクランプ122間に通し、さらに、電線経路
長調整機構13の上下リール131、132に巻き掛け
てから、測長ローラ141、送りローラ142にS字状
に巻き掛ける。さらに、電線ガイド機構15の2個のガ
イドロ―ラ151,152上を通過させ、一対のドロー
ロ―ラ16間、およびフロント側クランプ17間を通過
させて、最後にカッター機構18の各カッター181,
182間、およびリア側クランプ19間を通過させる。
このとき、中間皮剥機構12のクランプ122および電
線端部処理機構のクランプ17,19はそれぞれ電線1
の把持を解除した状態にあり、一対のドローロ―ラ16
は相互に離隔して、図2の想像線に示すように電線1の
挟持を解除した状態となっている。
【0060】また、上述のように電線経路長調整機構1
3は、中間皮剥用のカッター121による切込位置Mか
ら切断カッター181による切断位置Eの電線配設ライ
ンXに沿った距離(電線配設距離)をL3(図1参照)
としたときに、L3=nL1+L2(n=0,1,2,
3,……)(図3参照)の関係式を満たすように、上部
リール131の位置が設定される。
【0061】(2) このような状態で、図示しない制
御装置に動作開始指令を与えると、図10の時刻t0〜
t1に示すように、電線1がフロント側クランプ17お
よびリア側クランプ19にそれぞれ把持されてから、図
11に示すように切断カッター181および切込カッタ
ー182が同期して閉成し、電線1が切断予定位置で切
断カッター181により切断されるとともに、切断位置
の両側で電線1外周の被覆部が切込カッター182によ
りそれぞれ切り込まれる。さらに、この切込状態で、フ
ロント側クランプ17が電線送給方向Pに対し逆方向Q
に移動し(図12)、そのクランプ17に把持された電
線1(残留電線1)の電線送給方向Pに対し下流側端部
の被覆部が剥ぎ取られる。さらにその動作と並行して、
リア側クランプ19が矢符P方向に移動し、そのクラン
プ19に把持された電線1(切断電線1)の電線送給方
向Pに対し上流側端部の被覆部が剥ぎ取られる(切断・
端部皮剥処理)。
【0062】(3) 次に時刻t1で、図13に示すよ
うに測長ローラ141、送りロ―ラ142による電線1
の送給が開始されるとともに、その送給と並行するよう
にして時刻t1〜t2で端子圧着処理が行われる。すな
わち、残留電線1を把持したフロント側クランプ17
が、端子圧着機構20に向けて図1の矢印Rに示す右方
向に移動し、端子圧着機構20により残留電線1の皮剥
端部に端子10aが圧着される。その後、フロント側ク
ランプ17が左方向Sに向けて移動し、残留電線1が再
び電線配設ラインX上に配置される。また、この動作に
並行して、リア側クランプ19が端子圧着機構21に向
けて左方向Sに移動し、切断電線1の皮剥端部に端子1
0aが圧着される。その後、リア側クランプ19は切断
電線1への把持を解除して所定の排出箇所に排出し、電
線配設ラインX上の元の位置に戻る。なお、この端子圧
着処理が行われている間、電線送給機構14により送り
出された電線1は、電線ガイド機構15のガイドローラ
151,152間にたるみを形成しており、残留電線1
の左右方向の移動を許容するようになっている。
【0063】(4) 端子圧着・排出処理が完了した時
刻t2になると、図14に示すようにフロント側クラン
プ17による電線1の把持が解除される一方、ドローロ
―ラ16が、残留電線1を挟持して回転駆動され、これ
によりドローロ―ラ16による残留電線1の送給が開始
される。
【0064】つづいて、時刻t3になって、時刻t1〜
t3間の電線送給機構14による電線1の送給により、
電線1が切断寸法L1に相当する量だけ送給され、中間
皮剥用のカッター121の先端位置には、電線1の次の
中間皮剥予定領域の一端側が対応して配置される。
【0065】(5) また、上記電線送給の完了直後の
時刻t3から、時刻t4にかけては中間皮剥機構12は
動作準備のために待機し(待機時間tw)、時刻t4で
中間皮剥処理が開始される。すなわち、図15に示すよ
うに中間皮剥機構12のクランプ122により電線1が
把持されてから、カッター121が閉成されて、中間皮
剥領域の一端側における被覆部外周がカッター121に
より切り込まれる。
【0066】そして、その切込状態のまま、図16に示
すようにカッター121が中間皮剥領域の他端側に向け
て矢符Q方向に移動し、これにより中間皮剥領域の被覆
部がその一端側で残りの被覆部から切り離されて他端側
に圧縮され、中間皮剥領域の被覆部が剥ぎ取られる。こ
うして、中間皮剥処理が完了する(時刻t5)。
【0067】(6) 時刻t6になって、時刻t2〜t
6間のドローローラ16による電線1の送給により電線
1が切断寸法L1に相当する量だけ送給されると、一対
のドローロ―ラ16が回転停止して離隔され、ドローロ
―ラ16による電線1の送給が完了する(図2参照)。
これにより、電線ガイド機構15の2個のガイドロ―ラ
151,152間に形成されていた電線1のたるみが消
失する。こうして、電線1がフロント側クランプ17か
らリア側クランプ19に向けて切断寸法分だけ送給され
ることにより、カッター機構18の切断カッター181
の先端位置には、電線1の次の切断予定位置が対応して
配置されることになる。
【0068】これにより1サイクルの動作が完了し、そ
の後は、上述の動作が繰り返し行われて、両端に端子1
0aが圧着され、中間領域10bの被覆部が剥ぎ取られ
たハーネス10が順次製造される。
【0069】このようなハーネス製造装置によれば、電
線送給機構14と中間皮剥機構12との間に、その間の
電線経路長を自在に設定できる電線経路長調整機構13
を配設し、その電線経路長調整機構13により、切断カ
ッター181の切断位置から中間皮剥用カッター121
の切込位置までの電線1の配設距離L3が、電線1の切
断寸法L1の整数倍と中間皮剥位置L2との和に等しく
なるように、電線経路長を設定しているため、1サイク
ル中に電線送給機構14(およびドローロ―ラ16)に
より電線1を切断寸法(L1)分に対応させて1回送給
するだけで、電線1の切断カッター181への位置決め
と、中間皮剥用のカッター121への位置決めとが同時
に設定できる。このため、1サイクル中に電線送給機構
14の送給・停止の回数がそれぞれ1回で済むので工数
が少なくなるとともに、電線送給機構14の停止直後か
ら次の処理が開始されるまでの待機時間twも1回で済
むことになり、1サイクルの所要時間を低減してハーネ
ス10を効率よく製造できる。また、これらの一連の作
業は自動的に行われるため、品質の安定化が図られると
ともに、中間皮剥処理および端部処理間の電線搬送作業
も必要なく、工程数も削減できる。
【0070】さらに、図18に示した従来の電線経路調
整機構330に比べ、上部リール131、下部リール1
32の曲率半径を大きくとることにより容易に電線1の
曲り癖の発生を防止することができるとともに、円形の
リール1個分の幅しかとらないので、それほど電線配設
ラインX方向について幅を取ることはない。また、上下
動するのは半円状の上部リールだけなので、駆動装置も
それほど大掛りにする必要はなく、コスト面でも優れて
いる。
【0071】なお、上述の実施例では、中間皮剥処理に
おいて、電線1の中間皮剥領域における被覆部の前部
(切込位置M)にカッター121を切り込ませて、カッ
ター121をQ方向に移動させて皮剥ぎしているが、当
該中間皮剥領域における被覆部の後部にカッター121
を切り込ませてP方向に移動させることにより中間皮剥
処理を行ってもよい。
【0072】また、電線1の中間皮剥領域における被覆
部に電線1の方向に沿って切り込みを入れ、その切り込
みの両端部において当該電線1の被覆部をカッターで輪
切にして、当該被覆を完全に除去するようにしてもよ
い。
【0073】また、電線経路長調整機構13は、必ずし
も、中間皮剥機構12と電線送給機構14との間に配置
する必要はなく、中間皮剥機構12とカッター機構18
(電線端部処理機構)との間に配置されていればよい。
【0074】なお、上述の第1の実施例においては、第
1の加工手段として中間皮剥機構12を配設している
が、本発明においてはもちろんこれに限定されるもので
はなく図17の第2の実施例に示すようにマーキング機
構22を第1の加工手段として配置してもよい。このマ
ーキング機構22は、図示しないシリンダ等の駆動手段
により駆動されて電線配設ラインX上の電線1を把持・
解除自在なクランプ221と、電線配設ラインXの上下
に、そのラインXに沿って配置された一対のマーキング
具222とを有している。この一対のマーキング具22
2の両側片にはそれぞれ相互に対向するフェルト製のマ
ーキングヘッド222a、222bが所定の間隔で取り
付けられており、図示しない着色剤供給手段によって各
マーキングヘッド222a,222bにマーキング用の
着色剤が常時供給される。
【0075】シリンダ等の駆動手段により、上記上下一
対のマーキング具222を相互に接近するように駆動す
ると、マーキングヘッド222a,222bが上下から
挟むようにして電線1に接触し、当該電線1の外表面に
着色剤による識別マークが付与される。この場合におい
てもマーキング機構22とカッター機構18との距離を
上記電線経路長調整機構13により適当に調整すること
により、電線1の切断位置における位置決めと、マーキ
ング機構における位置決めとが、1回の電線送給機構に
よる送給動作だけで可能となるので、ハーネス製造の効
率化を図れる。
【0076】また、1本のハーネスに対して、中間皮剥
部を複数形成する場合は、電線配設ラインXに沿って中
間皮剥機構を複数配置するとともに、複数の電線経路長
調整機構を各中間皮剥機構の間にそれぞれ配置すれば、
1サイクル中に送りロ―ラにより電線を1回送給するだ
けで、カッター機構の切断カッターへの位置決めと、各
中間皮剥機構のカッターへの位置決めとを同時に行うこ
とができる。さらに、中間皮剥機構とマーキング機構を
併設する場合でも、当該マーキング機構と中間皮剥機構
の間に上記電線経路長調整機構を配置することにより、
それらの加工位置間の電線経路長を自由に設定すること
ができ、電線加工の自由度が高くなる。
【0077】なお、図2の実施例では、電線経路長調整
機構13は、ほぼ円板状のリールを上下に2分割し、こ
の上下のリール間の距離を変化させるようにして電線経
路長を調整しているが、円板状のリールを3つ以上に分
割して、各分割リール相互の距離を変化させて電線経路
長を調整するように構成することももちろん可能であ
る。しかし、この場合には各リールの駆動手段が複雑に
なるとともに、電線配設ラインX方向にも幅を取るおそ
れがあり、限られた平面スペース内において電線経路長
を調整するためには、図2に示すように円板状のリール
を上下に2分割し、一方を垂直方向に移動させるように
する方が望ましい。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1および請求
項4の発明に係る電線経路長調整装置または電線経路長
調整方法により、第1と第2の加工手段間の電線経路長
を所定の長さに調整しておけば、加工されるべき電線の
被加工位置を一方の加工手段による加工位置に位置決め
すると同時に、当該電線の他の被加工位置を他方の加工
手段による加工位置に合わせることができる。これによ
り電線送給手段により電線を異なる加工位置間の距離に
対応させて1回送給するだけで、第1の加工手段におけ
る位置決めと、第2の加工手段における位置決めとを同
時に達成することができる。このため、電線送給手段
よる電線送給の回数を低減し、送給停止直後から次の処
理が開始されるまでの待機時間を減少でき、ハーネス製
造の効率化を実現する。
【0079】また、この電線経路長調整装置および電線
経路長調整方法は、円板状のリールを複数に分割してこ
の周囲部分に電線を巻き掛け、各リール間の距離を変化
させることにより経路長を調整するようにしているの
で、容易に電線経路長を調整することができる。しか
も、限られたスペース内で当該円板状のリール径を大き
く取ることができ、当該リールに巻き掛けられた電線に
曲り癖などが生ずることはなく、精度の高いハーネス加
工が可能となる。
【0080】また、請求項2の発明によれば、ハーネス
製造装置における中間皮剥機構とカッター機構との間の
電線経路長を前記電線経路長調整装置により調整でき、
両機構の加工位置における電線の位置決めが同時に行な
える。
【0081】さらに、請求項3の発明によれば、ハーネ
ス製造装置におけるマーキング機構とカッター機構との
間の電線経路長を前記電線経路長調整装置により調整で
き、両機構の加工位置における電線の位置決めが同時に
行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るハーネス製造装置の第1実施例
を模式化した場合の平面配置図である。
【図2】図1のハーネス製造装置の概略側面図である。
【図3】図1のハーネス製造装置により製造されるハー
ネスを示す図である。
【図4】図1のハーネス製造装置における電線経路長の
設定方法を説明するための概念図である。
【図5】電線経路長調整機構の具体的構成を示す正面図
である。
【図6】図5の電線経路長調整機構をV方向から見たと
きの側面図である。
【図7】図5の電線経路長調整機構におけるI−I線に
おける矢視断面図である。
【図8】測長ローラにおける圧接装置の構成を示す平面
図である。
【図9】図8の圧接装置により押えローラの移動量が規
制される様子を説明する図である。
【図10】図1のハーネス製造装置の動作を説明するた
めのタイムチャートである。
【図11】図1のハーネス製造装置における電線切断処
理を説明する図である。
【図12】図1のハーネス製造装置における電線切断処
理を説明する図である。
【図13】図1のハーネス製造装置の動作を説明するた
めの側面図である。
【図14】図1のハーネス製造装置の動作を説明するた
めの側面図である。
【図15】図1のハーネス製造装置における中間皮剥処
理の動作を説明するための図である。
【図16】図1のハーネス製造装置における中間皮剥処
理の動作を説明するための図である。
【図17】本発明の第2実施例に係るハーネス製造装置
の概略側面図である。
【図18】本発明の前提となるハーネス製造装置の構成
を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 電線 10 ハーネス 12 中間皮剥機構 13 電線経路長調整機構 14 電線送給機構 16 フロント側クランプ 18 カッター機構 19 リア側クランプ 22 マーキング機構 131 上部リール 132 下部リール 132a 導入リール 132b 導出リール 134 ベアリング 141 測長ローラ 143,144 圧接装置 143a,143b 押えローラ P 電線送給方向

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を所定量ずつ間欠的に供給する電線
    送給手段の電線送給方向上流側および下流側に配置され
    て前記電線送給手段によって送給される前記電線に所定
    の加工を施してハーネスを製造する第1および第2の加
    工手段との間に配置され、その第1および第2の加工手
    段の間の電線経路長を自在に設定する電線経路長調整装
    置であって、 数の部分に分割された円板状のリールを有し、前記電
    線を前記円板状のリールに巻き掛け、当該分割された各
    リール間の距離を変化させることにより前記電線経路長
    を調整することを特徴とする電線経路長調整装置
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電線経路長調整装置を
    用いたハーネス製造装置であって、 前記電線をその長手方向に沿って所定量ずつ間欠的に送
    給する前記電線送給手段と、 前記電線送給手段の前記電線送給方向に対し上流側に、
    前記第1の加工手段として配置され、前記電線の中間領
    域の被覆部を剥ぎ取る中間皮剥機構と、 前記電線送給手段の前記電線送給方向に対し下流側に、
    前記第2の加工手段として配置され、前記電線送給手段
    から送り出された前記電線を切断するためのカッター機
    構と、 前記中間皮剥機構と前記カッター機構との間に配置さ
    れ、前記中間皮剥機構と前記カッター機構との間の前記
    電線経路長を自在に設定する請求項1に記載の前記電線
    経路長調整装置と、 を備えることを特徴とするハーネス製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電線経路長調整装置を
    用いたハーネス製造装置であって、 前記電線をその長手方向に沿って所定量ずつ間欠的に送
    給する前記電線送給手段と、 前記電線送給手段の前記電線送給方向に対し上流側に、
    前記第1の加工手段として配置され、前記電線の所定箇
    所にマーキングを行なうマーキング機構と、 前記電線送給手段の前記電線送給方向に対し下流側に、
    前記第2の加工手段と して配置され、前記電線送給手段
    から送り出された前記電線を切断するためのカッター機
    構と、 前記マーキング機構と前記カッター機構との間に配置さ
    れ、前記マーキング機構と前記カッター機構との間の前
    記電線経路長を自在に設定する請求項1に記載の前記電
    線経路長調整装置と、 を備えることを特徴とするハーネス製造装置。
  4. 【請求項4】 電線を所定量ずつ間欠的に供給する電線
    送給手段の電線送給方向上流側および下流側に配置され
    て前記電線送給手段によって送給される前記電線に所定
    の加工を施してハーネスを製造する第1および第2の加
    工手段との間の電線経路長を自在に設定する電線経路長
    調整方法であって、 数の部分に分割された円板状のリールを設け、前記電
    線を前記円板状のリールに巻き掛け、当該分割された各
    リール間の距離を変化させることにより前記電線経路長
    を調整することを特徴とする電線経路長調整方法
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