JP2976730B2 - 曲り棒の切削方法及びその装置 - Google Patents

曲り棒の切削方法及びその装置

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JP2976730B2 JP4290259A JP29025992A JP2976730B2 JP 2976730 B2 JP2976730 B2 JP 2976730B2 JP 4290259 A JP4290259 A JP 4290259A JP 29025992 A JP29025992 A JP 29025992A JP 2976730 B2 JP2976730 B2 JP 2976730B2
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更生 木場
英二郎 山岸
信夫 東郷
利光 深水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、管材を含む曲り棒の
外周面を曲り棒の曲率を保ちながら均一径に加工するた
めの方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】曲り棒は、ストレートな棒材と違ってそ
れ自身を回転させながらの切削加工ができない。従っ
て、皮剥ぎダイスに通して引抜くと云った方法で外周面
の加工を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ダイスによる加工は大
径曲り棒には適用し難い。加工穴径が太くなるとダイス
自体の製造が難しくなるし、引抜き装置も非常に大がか
りな現実離れしたものになってしまう。
【0004】また、管材の場合内径変化が伴い、さらに
多重被覆の導体等の場合、内層被覆の厚みまで変化して
しまう。
【0005】切削加工であれば、径による加工制限が無
くなり、また、管材の内径変化、内層被覆の厚み変化も
生じないが、従来の切削加工方法では、曲り棒を外径に
沿って曲げの姿を維持しながら均一径に加工することが
できない。
【0006】そこで、この発明は、曲り棒をほぼ定点に
心出ししてその曲率を維持しながら均一径に加工できる
切削方法とその方法の実施に用いる装置を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、曲り棒の一端をユニバーサル
ジョイントを介して送り台に取付けた第1チャックで支
持し、他端側は第2チャックの中心穴内に同心的に固定
したガイドリングに挿入し、この曲り棒を第1チャック
と共に一端から他端に至る方向に定速で送りながらガイ
ドリング近傍で第2チャックと同心の円上を周回するバ
イトで曲り棒の外周面を加工する方法を採る。
【0008】また、この方法の実施に用いる装置は、ユ
ニバーサルジョイントを介して送り台に取付けた第1チ
ャックと、中空スピンドルに取付けて第1チャックに対
向させた第2チャックと、この第2チャックの中心穴に
同心的に固定され、穴面で曲り棒の被ガイド部を穴中心
に心出しするガイドリングと、このガイドリングの近く
で第2チャックにセットして曲り棒の外周面に切込ませ
るバイトを具備させ、前記送り台で第1チャックに軸方
向の送りをかけ、第2チャックを回転させて切削を行う
構成となす。なお、この発明で用いるガイドリングは、
送りによる曲り棒の軸心の傾きを許容するために、内面
を軸方向断面において凸形円弧状にして曲り棒が点或い
は線接触するようにしておく。
【0009】
【作用】ガイドリングは第2チャックと同心配置になっ
ているので、この地点の曲り棒はガイドリングによって
第2チャックの中心に心出しされる。
【0010】また、曲り棒を軸方向に送るとガイドリン
グが定位置にあるため曲り棒の一端が曲げの影響で径方
向に振れるが、ユニバーサルジョイント等で支持した第
1チャックが振れに追従するので曲り棒の曲率はそのま
ま維持される。ガイドリングは曲り棒の傾きを許容する
ので曲り棒がガイドリングに拘束されて送りが不可能に
なることもない。
【0011】さらに、曲り棒の曲率がそのまま保たれる
ためガイドリングから離れるにつれて曲り棒の軸心が第
2チャック中心からずれてくるが、バイトはガイドリン
グの近くにあるので両者間での軸心のずれ量は無視でき
るほど小さい。従って、曲り棒の被加工部はバイトの周
回軌道中心とほぼ同心円上に順次心出しされることにな
り、曲り棒であっても曲率を維持して均一径に加工する
ことができる。
【0012】
【実施例】図1乃至図3に、本発明装置の一例を示す。
【0013】図に示すように、旋盤のスピンドル1の前
端に第2チャック2を取付けている。スピンドル1は曲
り棒Aを通過させ得る孔径を有した中空軸になってお
り、後端の口(図示せず)から加工済の曲り棒を外部に
引出す。
【0014】第2チャック2は、ここではスクロールチ
ャックを用い、中心穴にガイドリング3を同心的に固定
している。また、3本の爪2aにそれぞれ図3に示すよ
うにバイト4を取付けている。
【0015】ガイドリング3は、内径が加工後の曲り棒
を適合して通す大きさになっており、凸形円弧にした内
面で図2に示すように曲り棒Aの外周を受けてその棒の
被ガイド部を第2チャック2の中心に心出しする。
【0016】また、3本のバイト4は、3本の爪2aの
間に挟む真円の寸法決めリング5で加工径方向の位置を
揃えて切込み量のばらつきを無くすようにしている。こ
のように、バイト4を数本用いると、1回転当りの曲り
棒送り量を大きくして加工能率を高め得る。また、複数
本のバイトを図のように周方向等分位置に配置して切削
抵抗をバランスさせ、これにより加工中の被削部の振れ
を防止して真円度を充分に確保することができ、さら
に、被削部の振れ防止によりガイドリング3の寿命も長
くなるなどの利点が得られるが、バイト4は少なくとも
1本あればよい。また、寸法決めリング5は、バイトが
1本の場合は勿論不要であるし、バイトが複数本ある場
合も必要に応じて設ければよい。
【0017】6は旋盤の送り台(往復台)であり、この
送り台6上に設置される刃物台7の部分にユニバーサル
ジョイント8を介して第1チャック(実施例のそれはコ
レットチャック)9を、第2チャックに対向させて取付
けている。
【0018】このように構成した切削装置は、第2チャ
ック2の中心穴内にガイドリング3を同心的にセットす
る。そして、曲り棒Aの片端をリングの穴に嵌まる大き
さに削るなどしてガイドリング3に挿入し、他端を第1
チャック9で掴む。その後、各バイト4の爪2aからの
突出量を仕上り寸法に合うように調整し、3つの爪2a
間に寸法決めリング5を挟み込んで刃先を切込み点に揃
える。
【0019】以上の下準備が整ったら第2チャック2と
共にバイト4を回転させ、さらに、旋盤の送り機構で送
り台6に送りをかける。その送りにより、曲り棒Aが送
り方向の後端を振りながらガイドリング3の中に押し込
まれていき、リングによる被ガイド部が順次第2チャッ
ク2中心に心出しされる。
【0020】一方、バイト4はガイドリング3のすぐ近
くで第2チャック2の中心と同心の円軌道上を周回し、
従って、切削は曲り棒の長手方向各部でほぼ軸心基準に
行われ、曲率を維持しての均一径加工の目的が達成され
る。
【0021】なお、図4に示す、径D=31.5mm、
長さL=800mm、曲り量δ=0.1〜10mmの曲
り棒Aを、回転数380〜210rpm、送り0.3〜
0.2mm/rev、切削代γ=0.1〜2mmの範囲
の条件で計100本切削した実験では仕上り時の外径誤
差が0.01mm程度に収まり、通常切削では不可避の
偏肉が起こらなかった。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の切削方法及
び装置によれば、曲り棒を、その曲げ姿を維持しながら
外径に沿って均一径に切削することができ、これにより
ダイスでは加工し難くかった或は加工不能であった曲り
棒、例えば、硬度の高い金属棒、大径の金属棒、鋼管等
の管材、多重被覆層の外層を内層被覆の厚みを変化させ
ずに均一厚みに仕上げる必要のある電線ケーブル用導体
(これは取扱い中に曲がることが多い)などの簡易な加
工が可能になると云う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切削方法及び装置の一例を示す側面図
【図2】第2チャック部の詳細を示す部分破断側面図
【図3】第2チャック部の詳細を示す正面図
【図4】曲り棒の一例を示す側面図
【符号の説明】
1 スピンドル 2 第2チャック 2a 爪 3 ガイドリング 4 バイト 5 寸法決めリング 6 送り台 7 刃物台 8 ユニバーサルジョイント 9 第1チャック A 曲り棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深水 利光 大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友 電気工業株式会社大阪製作所内 (56)参考文献 実開 昭47−18890(JP,U) 実開 平2−126701(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 5/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲り棒の一端をユニバーサルジョイント
    を介して送り台に取付けた第1チャックで支持し、他端
    側は第2チャックの中心穴内に同心的に固定した内面が
    軸方向断面で凸形円弧状のガイドリングに挿入し、この
    曲り棒を第1チャックと共に一端から他端に至る方向に
    定速で送りながらガイドリング近傍で第2チャックと同
    心の円上を周回するバイトで曲り棒の外周面を加工する
    ことから成る曲り棒の切削方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の切削加工に用いる装置で
    あって、ユニバーサルジョイントを介して送り台に取付
    けた第1チャックと、中空スピンドルに取付けて第1チ
    ャックに対向させた第2チャックと、この第2チャック
    の中心穴に同心的に固定され、穴面で曲り棒の被ガイド
    部を穴中心に心出しする内面が軸方向断面で凸形円弧状
    ガイドリングと、このガイドリングの近くで第2チャ
    ックにセットして曲り棒の外周面に切込ませるバイトを
    具備し、前記送り台で第1チャックに軸方向の送りをか
    け、第2チャックを回転させて切削を行うようにし
    り棒の切削装置。
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JPH074082Y2 (ja) * 1989-03-29 1995-02-01 株式会社育良精機製作所 棒材移送用フィンガチャック

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