JP2975936B1 - コッヘル - Google Patents

コッヘル

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JP2975936B1
JP2975936B1 JP26401498A JP26401498A JP2975936B1 JP 2975936 B1 JP2975936 B1 JP 2975936B1 JP 26401498 A JP26401498 A JP 26401498A JP 26401498 A JP26401498 A JP 26401498A JP 2975936 B1 JP2975936 B1 JP 2975936B1
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茂樹 柴田
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Abstract

【要約】 【目的】 置き場所を有効活用できるコッヘルを提供す
る。 【構成】 サイズの異なる3つの鍋100、200、3
00を有し、且つ大きさ順に内側に小さなサイズの前記
鍋を格納できるコッヘルであって、例えば、鍋100
は、本体部190とこの本体部190を略閉塞する蓋部
110とを備え、この蓋部110の上面は、第1の凹部
111と、この第1の凹部111の中心側に設けられて
いる第2の凹部112とを有している。第2の凹部11
2には、把手118が設けられている。この把手118
の上端は、第1の凹部111の底面111bよりも低く
設けられている。第1の凹部111の底面111bは、
1サイズ小さな鍋200の本体部290の下面と当接可
能に形成されている。第1の凹部111の側面は、1サ
イズ小さな鍋200の本体部290を水平方向に規制す
るように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイズの異なる複
数の鍋を有し、且つ大きさ順に内側に小さなサイズの鍋
を格納できるコッヘルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコッヘル(アウトドア用携帯組み
立て式の炊事用具)は、通常、サイズの異なる複数の鍋
を備えており、携帯性の観点から、前記複数の鍋は、大
きさ順に内側に小さなサイズの鍋を格納できるようにな
っている。各鍋は、本体部と、この本体部を閉塞するた
めの蓋とを有している。この蓋には、上側に突出して把
手が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鍋の本体部に例えば何
か料理したものを入れ、蓋をしている場合には、把手が
鍋全体で最も高く突出した状態となっている。そのた
め、複数の鍋に料理したものが入っている場合には、こ
れらの鍋は、相対的に大きな鍋の内部に相対的に小さな
鍋を格納できないのはもちろんのこと、積み上げること
もできず、横に並べて置くしかない。そのため、これら
の複数の鍋は置き場所に困る場合が多い。
【0004】本発明の主たる目的は、置き場所を有効活
用できるコッヘルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明に係るコッヘルは、サイズの異なる複数の鍋
を有し、且つ大きさ順に内側に小さなサイズの前記鍋を
格納できるコッヘルにおいて、前記鍋は、本体部とこの
本体部を略閉塞する蓋部とを備え、この蓋部の上面に
は、第1の凹部と、この第1の凹部の中心側に設けられ
ている第2の凹部とを有しており、第2の凹部には、把
手が設けられ、この把手の上端は、第1の凹部の底面よ
りも低く設けられており、第1の凹部の底面は、1サイ
ズ小さな鍋の本体部の下面と当接可能に形成されてお
り、前記第1の凹部の側面は、1サイズ小さな鍋の本体
部を水平方向に規制するように形成されており、前記第
1の凹部の周囲側には、縁側部が設けられており、この
縁側部の下端が、前記第2の凹部の裏面側と同一平面ま
たは下側となるように形成されており、蓋部は1サイズ
小さな鍋の鍋敷としても兼用することが可能となってい
る。
【0006】
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
コッヘルを図1および図2を参照しつつ説明する。図1
は本発明の実施の形態に係るコッヘルの3つの鍋を積み
上げた状態を示す概略的断面図、図2は本発明の実施の
形態に係るコッヘルの3つの鍋の格納状態を示す概略的
断面図である。
【0009】本発明の実施の形態に係るコッヘルは、平
面視略円状のサイズの異なる3つの大鍋100、中鍋2
00及び小鍋300を有している。そして、図2に示さ
れるように、各鍋100、200、300は、大鍋10
0の中に、中鍋200が納まり、更に、中鍋200の中
に小鍋300が納まるように形成されている。なお、各
鍋100、200、300は、ステンレス、アルミニウ
ム或いはチタン等から形成されている。
【0010】各鍋100、200、300は、それぞれ
本体部190、290、390と、この本体部190、
290、390を略閉塞する蓋部110、210、31
0とを備えている。
【0011】本体部190、290、390は、有底円
筒状に形成されており、その外周の上部側にはそれぞれ
折り畳み式の一対のハンドル(図示省略)が設けられて
いる。中鍋200の本体部290の底面側は、1サイズ
大きな大鍋100の蓋部110の後述の第1の凹部11
1に略嵌合する大きさに形成されている。同様に、小鍋
300の本体部390の底面側は、1サイズ大きな中鍋
200の蓋部210の後述の第1の凹部211に略嵌合
する大きさに形成されている。
【0012】蓋部110は、上面に第1の凹部111
と、この第1の凹部111の中心側に設けられている第
2の凹部112とを有している。第1の凹部111の周
囲側には、縁側部114が設けられている。
【0013】第1の凹部111の底面111bは、1サ
イズ小さな中鍋200の本体部290の底面(底面の周
囲側部分)と当接可能に形成されている。また、第1の
凹部111の側面111aは、前記1サイズ小さな中鍋
200の本体部290(の底面側)を水平方向に規制す
るように形成されている。つまり、第1の凹部111
は、中鍋200の本体部290の底面側と略嵌合するよ
うに形成されているのである。
【0014】第2の凹部112には、把手118が設け
られている。この把手118は、ツマミ部118aと、
このツマミ部118aを固定するための固定材部118
bとからなる。
【0015】第2の凹部112の面には、固定材部11
8bを通す透孔112aが設けられている。把手118
の固定材部118bの下端、つまり第2の凹部112の
裏面側で最も突出している部分は、後述する縁側部11
4の下端114aよりも高い位置となるように形成され
ている。即ち、縁側部114の下端114aは、第2の
凹部112の裏面側よりも下側に形成されている。ただ
し、縁側部114の下端114aは、第2の凹部112
の裏面側(把手118の固定材部118bの下端)と同
一平面となるように形成されていてもよい。
【0016】一方、把手118の上端は、第1の凹部1
11の底面111bよりも低く設けられている。つま
り、これにより、第1の凹部111に当接可能な、1サ
イズ小さな鍋200の本体部290の底面が、把手11
8と接触しないようにしている。
【0017】前記縁側部114には、外側に湾曲した湾
曲部114Wが設けられている。この湾曲部114Wの
外側下部面が、本体部190の上端に当接することで、
本体部190に対して蓋部110が支持されるようにな
っている。
【0018】また、蓋部110を本体部190に載せる
と、縁側部114の下端114aが本体部190の内側
に入り込むとともに、下端114a付近の外側面が本体
部190の内面上部側に略当接するようになっている。
これにより、本体部190に対して、蓋部110が、水
平方向にぐらつかないようになっている。
【0019】中鍋200の蓋部210は、前記大鍋10
0の蓋部110と同様に考慮されて形成されている。即
ち、この蓋部210は、第1の凹部211と、この第1
の凹部211の中心側に設けられている第2の凹部21
2とを有しており、第2の凹部212には、把手218
が設けられ、この把手218の上端は、第1の凹部21
1の底面よりも低く設けられているのである。
【0020】小鍋300の蓋部310は、1サイズ小さ
な鍋がないので、形状制限を受けないが、この本発明の
実施の形態においては、デザイン統一のために中鍋20
0の蓋部210の縮尺を変更して小さくしたように形成
している。
【0021】このように形成されている本発明の実施の
形態に係るコッヘルにおいては、図1に示されるよう
に、大鍋100(の蓋部110)の上に、中鍋200を
安定して載せられ、更に、その中鍋200(の蓋部21
0)の上に小鍋300を安定して載せられる。
【0022】そのため、各鍋100、200、300の
中に料理等が入っていても、上述のように積み上げて置
くことができるので、置き場所の有効活用が可能であ
る。また、大鍋100の蓋部110は、中鍋200の鍋
敷としても利用でき、同様に、中鍋の蓋部210は、小
鍋300の鍋敷としても利用できる。
【0023】尚、上述において、鍋の形状を平面視円状
として説明したが、矩形や楕円等他の形状としてもよ
い。また、上述のようにするのが好ましいものの、例え
ば、中鍋200の本体部290(特にその底部側)の水
平方向サイズを、大鍋100の蓋部110の第2の凹部
112に落ち込まない程度に小さくしてもよい。更に、
例えば、蓋部110の下端が、第2の凹部112の裏面
側よりも上側となるように形成してもよい。
【0024】また、このコッヘルを構成する鍋は3つと
は限らず、2つでも4つ以上であってもよいことは勿論
である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコッ
ヘルは、サイズの異なる複数の鍋を有し、且つ大きさ順
に内側に小さなサイズの前記鍋を格納できるコッヘルに
おいて、前記鍋は、本体部とこの本体部を略閉塞する蓋
部とを備え、この蓋部の上面には、第1の凹部と、この
第1の凹部の中心側に設けられている第2の凹部とを有
しており、第2の凹部には、把手が設けられ、この把手
の上端は、第1の凹部の底面よりも低く設けられてお
り、第1の凹部の底面は、1サイズ小さな鍋の本体部の
下面と当接可能に形成されており、前記第1の凹部の側
面は、1サイズ小さな鍋の本体部を水平方向に規制する
ように形成されており、前記第1の凹部の周囲側には、
縁側部が設けられており、この縁側部の下端が、前記第
2の凹部の裏面側と同一平面または下側となるように形
成されており、蓋部は1サイズ小さな鍋の鍋敷としても
兼用することができるようになっている。
【0026】よって、本発明に係るコッヘルは、鍋の中
に何か入った状態であっても、大きな鍋の上に、1サイ
ズ小さな鍋を積み上げることができる。そのため、置き
場所を有効活用できるコッヘルとなっている。
【0027】
【0028】また、このコッヘルは、第1の凹部の側面
が、1サイズ小さな鍋の本体部を水平方向に規制できる
ので、安定した積み上げが可能である。そのため、置き
場所を有効に活用できる上に、使用上、安定性のよいコ
ッヘルとすることができる。
【0029】
【0030】また、このコッヘルは、第1の凹部の周囲
側の縁側部、すなわち、最外周側の部分の下端が蓋部の
下端となっているので、蓋部が1サイズ小さな鍋の本体
部を支える鍋敷として安定性よく使用できる。そのた
め、置き場所を有効活用することができる上に、安定性
がよく便利なコッヘルとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るコッヘルの3つの鍋
を積み上げた状態を示す概略的断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るコッヘルの3つの鍋
の格納状態を示す概略的断面図である。
【符号の説明】
100、200、300 鍋 110、210、310 蓋部 111、211 第1の凹部 112、212 第2の凹部 114、214 縁側部 118、218 把手 190、290、390 本体部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイズの異なる複数の鍋を有し、且つ大
    きさ順に内側に小さなサイズの前記鍋を格納できるコッ
    ヘルにおいて、 前記鍋は、本体部とこの本体部を略閉塞する蓋部とを備
    え、この蓋部の上面には、第1の凹部と、この第1の凹
    部の中心側に設けられている第2の凹部とを有してお
    り、 第2の凹部には、把手が設けられ、この把手の上端は、
    第1の凹部の底面よりも低く設けられており、 第1の凹部の底面は、1サイズ小さな鍋の本体部の下面
    と当接可能に形成されており、 前記第1の凹部の側面は、1サイズ小さな鍋の本体部を
    水平方向に規制するように形成されており、 前記第1の凹部の周囲側には、縁側部が設けられてお
    り、この縁側部の下端が、前記第2の凹部の裏面側と同
    一平面または下側となるように形成されており、蓋部は
    1サイズ小さな鍋の鍋敷としても兼用することが可能な
    ことを特徴とする コッヘル。
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