JP2975578B2 - プラスチック液晶表示素子 - Google Patents

プラスチック液晶表示素子

Info

Publication number
JP2975578B2
JP2975578B2 JP29659497A JP29659497A JP2975578B2 JP 2975578 B2 JP2975578 B2 JP 2975578B2 JP 29659497 A JP29659497 A JP 29659497A JP 29659497 A JP29659497 A JP 29659497A JP 2975578 B2 JP2975578 B2 JP 2975578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
crystal display
plastic
insulating film
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29659497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10104592A (ja
Inventor
俊生 福地
宏 高梨
健司 御園
誠 岩本
恭平 磯畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC filed Critical Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority to JP29659497A priority Critical patent/JP2975578B2/ja
Publication of JPH10104592A publication Critical patent/JPH10104592A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2975578B2 publication Critical patent/JP2975578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック基板
を用いた液晶表示素子に関するもので、主にノート型パ
ソコン、ワープロ、パームトップ型パソコンなどのOA
機器用の表示素子として使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】典型的なプラスチック液晶表示素子は、
一対のプラスチック基板と、透明電極と、それを保護す
る絶縁膜と、配向膜および液晶で構成されている。
【0003】絶縁膜(トップコート)は一般にオーバー
コート処理と呼ばれるもので、基板電極表面に薄い酸化
SiやTiの保護層として設けられている。
【0004】従来、透明電極にエッチング、パターン化
処理後、印刷方式によりシリカコーティング材料(例え
ば、東京応化工業(株)製MOF Ti−Si フィル
ム)を700〜1400Åの膜厚で付着させ、硬度と絶
縁性を付与している。
【0005】この時、約200℃の低温焼成がはかれる
よう、低圧水銀灯によりUV光を照射し、コーティング
材料中の溶剤を揮発させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本来、このシリカコー
ティング膜は250℃以上で焼成しなければ、トップコ
ート(絶縁膜)としての硬度、絶縁性が確保できない
が、この温度ではプラスチック基板の耐熱性能が劣化し
てしまう。そこで実情は加熱温度を耐熱性以下の約20
0℃に設定し、低圧水銀灯によるUV光照射でコーティ
ング材料中の溶媒を揮発させ、トップコート膜(絶縁
膜)を形成してきた。
【0007】ところが、このUV光はトップコート(絶
縁膜)の低温焼成化を達成する反面、プラスチック基板
を破壊し、さらにシリカコーティング膜は硬すぎ、プラ
スチック基板変形時にクラックを発生するという問題が
あった。
【0008】即ち、UV光を使用せずに200℃以下で
硬化可能で、かつある程度の柔軟性を持つトップコート
(絶縁膜)の開発が期待されていたのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載のプラスチック液晶表示
素子は、一対のプラスチック基板と、透明電極と、それ
を保護する絶縁膜と、配向膜と、液晶と、からなるプラ
スチック液晶表示素子において、前記絶縁膜がアクリル
シラン系樹脂を含んでいることを特徴としている。
【0010】請求項2記載のプラスチック液晶表示素子
は、一対のプラスチック基板と、透明電極と、それを保
護する絶縁膜と、配向膜と、液晶と、からなるプラスチ
ック液晶表示素子において、前記絶縁膜がアクリル系樹
脂にSiの酸化物を分散したコーティング材料からなる
ことを特徴としている。
【0011】アクリルシラン系樹脂を含んでいる絶縁膜
は、Siおよび/またはTiの酸化物単体に比し高温焼
成が必要なく、プラスチック基板を損傷しない。さら
に、絶縁膜が柔軟性なため、基板変形によるクラック発
生が抑制される。
【0012】また、アクリル系樹脂にSiの酸化物を分
散したコーティング材料からなる絶縁膜は、Siおよび
/またはTiの酸化物単体に比し高温焼成が必要なく、
プラスチック基板を損傷しない。さらに、絶縁膜が柔軟
性なため、基板変形によるクラック発生が抑制される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2を用いて、本発明
の実施の形態について説明する。
【0014】上記のトップコート剤は通常のプラスチッ
ク液晶表示素子に適用できる。図1に液晶表示素子の典
型的な概略図を示す。図中の符号は、1は偏光板、2と
4はハードコート、3は基板、5は透明電極、6はトッ
プコート、7は配向膜、8はシール、9は液晶である。
【0015】偏光板1は、特定方向に強く振動する光だ
けを透過するのを目的に設置されるもので、一般的な製
法はPVAの薄い膜を加熱しながら延伸し、ヨウ素を大
量に含有するHインキと呼ばれる溶液に接触させる。そ
して、ヨウ素を吸収して偏光をもつ膜とする。
【0016】ハードコート2および4は、UVカットフ
ィルターとしての働きをするもので、酢酸セルローズが
典型的に使用されている。
【0017】基板3は、透明なプラスチック樹脂板で、
エポキシ系またはアクリル系のプラスチック樹脂より作
られる。
【0018】透明電極5は、NESA膜やITO膜を蒸
着した後、ホトエッチングやレーザ光線を用いるなどの
方法によりパターン化し、電極形状を作製する。
【0019】トップコート(絶縁膜)6は、一般にオー
バーコート処理と呼ばれるもので、基板3上の透明電極
5表面に薄い保護層として設けられ、アクリルシラン系
樹脂を含んでいるものが硬度、絶縁性に加えて可撓性も
付加されるので好ましい。また、TiやSiの酸化物を
アクリル系樹脂に分散したコーティング材料が、硬度、
絶縁性に加えて可撓性も付加されるので好ましい。
【0020】配向膜7は、基板3上の液晶分子の配向を
一方向に揃えるために使用するものであり、材料として
はシランカップリング剤やSiOXなどの無機物、ポリ
イミドやPVAなどの有機物が知られている。これらの
中で、現在工業的にはポリイミドを一方向にラビングし
て用いる場合が多い。
【0021】シール8は、熱融着によってシールするも
ので、材料は無機物としてはガラス、有機物としてはナ
イロン、ポリエステル、ポリイミド、熱硬化エポキシな
どが使用されている。このうち、熱硬化エポキシが好ま
しい。
【0022】液晶9は、ネマティック、コレステリッ
ク、スメクティック液晶など多数が提案されている。代
表的なものはノナン酸コレステリンなど多数ある。
【0023】図1に示した液晶表示素子を用いて以下の
実施例を行った。構成要素の内トップコート(絶縁膜)
6以外については従来例をそのまま適用した。
【0024】この発明のトップコート(絶縁膜)6は、
SiOXをアクリル系樹脂に分散させ、この分散コーテ
ィング材料インクを凸版印刷にてコーティングし、15
0〜200℃にて約一時間焼成し、トップコート膜(絶
縁膜)6を作製した。
【0025】この発明においては、低圧水銀灯によるU
V光照射でコーティング材料中の溶媒を揮発させること
はなかった。
【0026】比較例 比較例においては、従来法によってトップコート膜(絶
縁膜)を作製した。印刷方式によりシリカコーティング
材料(東京応化工業(株)製MOF Ti−Si フィ
ルム)を700〜1400Åの膜厚で付着させ、約20
0℃で焼成させた後、低圧水銀灯によるUV光照射でコ
ーティング材料中の溶媒を揮発させ、トップコート膜
(絶縁膜)を形成した。
【0027】1.硬度比較 このように、ITO導電膜つきプラスチック基板上に形
成されたトップコートサンプルを図2に示す硬度評価測
定系に設置する。
【0028】このシステムはサンプル上からオートグラ
フ荷重装置により荷重を加えていき、その先端棒がトッ
プコートを突き破ったとき、デジタルボルトメーターに
電流が流れ、X−Yレコーダ上に記録するものである。
【0029】この記録の結果、従来技術トップコートと
同等の硬度が得られることを確認した。
【0030】2.絶縁性 同様に50μmの間隔をもったITO電極パターン上に
形成したトップコートの沿面測定結果も従来技術トップ
コートと同等の絶縁性を確認した。
【0031】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明のプラスチ
ック液晶表示素子は、トップコートがUV光を使用せず
に200℃以下で硬化可能で、かつ柔軟性を持つので、
プラスチック基板を破壊したり、プラスチック基板変形
時にクラックを発生するという問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスチック液晶素子の断面概念図である。
【図2】プラスチック基板の硬度測定の概念図である。
【符号の説明】
1 偏光板 2、4 ハードコート 3 基板 5 透明電極 6 トップコート 7 配向膜 8 シール 9 液晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 誠 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 磯畑 恭平 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−160924(JP,A) 特開 平3−56938(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1333 505 G02F 1/1333 500 G09F 9/30 316

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のプラスチック基板と、透明電極
    と、それを保護する絶縁膜と、配向膜と、液晶と、から
    なるプラスチック液晶表示素子において、 前記絶縁膜がアクリルシラン系樹脂を含んでいることを
    特徴とするプラスチック液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 一対のプラスチック基板と、透明電極
    と、それを保護する絶縁膜と、配向膜と、液晶と、から
    なるプラスチック液晶表示素子において、 前記絶縁膜がアクリル系樹脂にSiの酸化物を分散した
    コーティング材料からなることを特徴とするプラスチッ
    ク液晶表示素子。
JP29659497A 1997-10-29 1997-10-29 プラスチック液晶表示素子 Expired - Lifetime JP2975578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29659497A JP2975578B2 (ja) 1997-10-29 1997-10-29 プラスチック液晶表示素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29659497A JP2975578B2 (ja) 1997-10-29 1997-10-29 プラスチック液晶表示素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10104592A JPH10104592A (ja) 1998-04-24
JP2975578B2 true JP2975578B2 (ja) 1999-11-10

Family

ID=17835575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29659497A Expired - Lifetime JP2975578B2 (ja) 1997-10-29 1997-10-29 プラスチック液晶表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2975578B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002116455A (ja) * 2000-08-01 2002-04-19 Kyodo Printing Co Ltd 液晶表示装置、液晶表示装置の電極基材及び液晶表示装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10104592A (ja) 1998-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0545645U (ja) プラスチツク液晶表示素子
WO2015158052A1 (zh) 大板加电线路及其制造方法
JP2975578B2 (ja) プラスチック液晶表示素子
JPS6179644A (ja) 透明積層導電フイルム
JP2655946B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法
JPS6036570B2 (ja) 液晶表示セル
JPH05150246A (ja) プラステイツク基板液晶表示素子
JP3040499B2 (ja) 液晶表示素子の製造方法
JPS5836887B2 (ja) 液晶表示用垂直配向性電極基板
JP3021261B2 (ja) プラスチック基板液晶表示素子の製造方法
JP2000147507A (ja) 液晶表示素子及びその製造方法
JP2610516B2 (ja) 液晶電気光学装置
JPS5852618A (ja) 液晶表示装置
JPH04127126A (ja) 強誘電性液晶装置
JP3037010B2 (ja) 液晶装置及びそれを用いた情報伝達装置
JPS63124030A (ja) 液晶素子
JPS6132751A (ja) 積層導電フイルム
JP4772186B2 (ja) 液晶表示セル
JPS59121316A (ja) 液晶表示素子
KR940011991A (ko) 액정표시 소자 제조방법
JPS6176360A (ja) 電極基板の製造方法
JPS63137212A (ja) 液晶表示素子
JPS6179646A (ja) 透明積層導電フイルム
JPH05173120A (ja) 液晶表示装置
JPH1184395A (ja) 液晶素子及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080903

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090903

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100903

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110903

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120903