JP2974935B2 - 鋼帯側端面の研削装置 - Google Patents

鋼帯側端面の研削装置

Info

Publication number
JP2974935B2
JP2974935B2 JP7139162A JP13916295A JP2974935B2 JP 2974935 B2 JP2974935 B2 JP 2974935B2 JP 7139162 A JP7139162 A JP 7139162A JP 13916295 A JP13916295 A JP 13916295A JP 2974935 B2 JP2974935 B2 JP 2974935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel strip
side end
grinding
grindstone
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7139162A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08323599A (ja
Inventor
光彦 永原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP7139162A priority Critical patent/JP2974935B2/ja
Publication of JPH08323599A publication Critical patent/JPH08323599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2974935B2 publication Critical patent/JP2974935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送されて通過する鋼
帯の側端面を連続して研削する研削装置に係り、特に、
研削時の騒音に有効な鋼帯側端面の研削装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、鋼帯の側端面は、欠陥の除去
や板幅調整などのために、サイドトリマーによるトリミ
ング加工が行われているが、歩留りを良くしたり高い研
削能率を得る場合には、回転する砥石を使用した研削が
行われている。この砥石を使用した研削装置では、例え
ば、図3に示すように、小径のロール6で搬送される鋼
帯3を上下から挟むと共に、回転する砥石5によって搬
送されてくる鋼帯3の側端面を連続的に研削する。
【0003】このとき、回転する砥石5によって鋼帯3
の側端面を研削する際に、騒音が発生する。この騒音の
対策として、従来では研削装置の周りを防音ボックス8
で囲うような手段が取られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記防
音ボックス8で研削装置を囲うような防音対策では、空
気伝播する音には有効であるが、鋼帯3を伝播する固体
伝播音には有効でない。つまり、上記鋼帯3を挟むロー
ル6は、当該ロール6に線接触となっているので固体伝
播音の伝播を阻止することなく、当該固体伝播音は、鋼
帯3に沿って上流側及び下流側に伝播されるので、鋼帯
3を払い出す設備から巻き取る設備までの全範囲に渡っ
て大きな騒音が発生する。
【0005】このため、上記従来の防音対策では、上記
全範囲を防音ボックス8で囲う必要が生じるが、これ
は、設備コストの増大に繋がる。また、上記全範囲を防
音ボックス8で囲うことをしなければ、従来の研削装置
では、作業員は、耳栓をする等して作業する必要が生じ
作業性及び作業環境の悪化に繋がる。本発明は、上記の
ような問題点に着目してなされたもので、研削の際の固
体伝播音を有効に抑えることが可能な鋼帯側端面の研削
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の鋼帯側端面の研削装置は、搬送されてくる
鋼帯の側端面を砥石で連続的に研削する研削装置におい
て、砥石の配置位置よりも上流側及び下流側に、それぞ
れ、搬送される鋼帯に所定の巻付き角をもって面接触す
るロールを千鳥に配設し、当該ロール及び砥石を防音ボ
ックスで囲ったことを特徴としている。
【0007】
【作用】鋼帯は砥石によって研削される際に振動を起こ
し、この振動は、固体伝播音として鋼帯に沿って伝播し
ていくが、所定の巻き付け角をもって鋼帯に面接触して
いるロールによって振動が減衰され、上記ロールよりも
下流又は上流の鋼帯側に伝播される固体伝播音は低減す
る。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成について説明すると、図1に示すように、鋼帯
3は、ペイオフリール1から払いだされ、所定のパスラ
インに沿って搬送されてテンションリール2に巻き取ら
れるようになっている。
【0009】そして、上記パスラインの途中に研削装置
が配設されている。この研削装置は、砥石5、押えロー
ル6、及び固体伝播防止用ロール7を備えている。上記
砥石5は、図2に示すように、円板形状をしていると共
に上記パスラインと平行な軸周りに回転して、搬送され
てくる上記鋼帯3の側端面を連続して研削する。なお、
図2では、鋼帯3における一方の側端面側のみが図示さ
れているが、他方の側端面側にも同様に砥石5は配設さ
れている。この回転する砥石5は、例えば、形状が、厚
さ50mm、且つ直径300mmであり、2000rpm で回
転駆動されると共に約30kgf で鋼帯3の側端面に押し
つけられる。
【0010】また、その回転する砥石5の近傍で且つ砥
石5よりも上流側及び下流側位置に、それぞれ小径の押
えロール6が2対配設されている。各押えロール6は、
鋼帯3を上下から挟み込み、上記砥石5による研削の際
に鋼帯3が幅方向に変位することを防止している。この
押えロール6は、例えば、直径150mmで長さ120mm
のロールであり、その外周面にゴムが被着していると共
に、図示しないエアシリンダによって約1000kgf で
鋼帯3に押しつけられている。
【0011】また、上記押えロール6よりもさらに上流
側及び下流側位置に、それぞれ、固体伝播防止用ロール
7が3個ずつ配設されている。その3個の固体伝播防止
用ロール7は、千鳥に配設されることで、それぞれ、鋼
帯3に対して所定の巻付け角をもって面接触している。
この固体伝播防止用ロール7は、例えば、直径250m
m、長さが1500mmのメッキロールであり、図示しな
い油圧シリンダによって約20000kgf で鋼帯3に向
けて押圧されると共に、圧下量は図示しないジャッキで
調整可能となっている。なお、上流側に配設された固体
伝播防止用ロール7は、鋼帯3の巻き取り時における張
力付与の役目も兼ねている。
【0012】また、上記研削装置は、図1に示すよう
に、防音ボックス8で囲まれることで、空気伝播による
騒音を防止している。この防音ボックス8の壁は、例え
ば、100mm厚のグラスウールと3.2mm厚の鉄板との
組合せによって構成される。なお、図1中、4は、デフ
レクトロールを示している。次に、上記構成の装置の動
作等について説明する。
【0013】ペイオフリール1から払い出された鋼帯3
は、設定されたパスラインに沿って搬送され、回転する
砥石5によって側端面の微小割れを連続的に研削されな
がらテンションリール2側に送られ、当該テンションリ
ール2に巻き取られる。そして、上記鋼帯3の側端面が
回転する砥石5によって研削される際に、騒音が発生す
る。この騒音のうち、大気を伝播する空気伝播音は、防
音ボックス8の壁面に吸収される。
【0014】また、上記騒音のうち、固体伝播音は、鋼
帯3に沿って上流側及び下流側に伝播されるが、固体伝
播防止用ロール7に巻きついている部分まで伝播した時
に、当該鋼帯3に所定の荷重をもって面接触している該
固体伝播防止用ロール7によって減衰される。このた
め、固体伝播防止用ロール7の配置位置よりも下流側又
は上流側の鋼帯3位置に伝播される固体伝播音は低減す
る。
【0015】実際に、上記構成の装置を使用して騒音を
測定してみた。対象の鋼帯3としてはステンレス鋼帯で
厚さ3〜6mm、幅600〜1300mmのものを使用し、
ライン速度を20〜50mpm で実施したところ、下記表
1に示すような結果が得られた。
【0016】
【表1】
【0017】ここで、a〜fは、図1に示される騒音の
測定位置であり、下の欄の数字は、比較のために上記固
体伝播防止用ロール7のない従来の構成で行った場合で
の測定値である。この表から分かるように、騒音値は、
従来の装置であれば、設備全長に渡って90db(A) 以上
であるのに対して、本実施例の装置を採用した場合に
は、防音ボックス8の外部では82db(A) 以下に抑えら
れていることが分かる。
【0018】このように、本実施例の構成を採用するこ
とで、設備全体を防音ボックス8で覆うことなく、騒音
を低減できて作業環境が大幅に改善される。ここで、上
記装置では、回転軸を水平にして砥石5を回転する方式
の装置で説明したが、軸を上下にして砥石5を回転する
など他の方式の装置に、上記固体伝播防止用ロール7を
採用しても構わない。
【0019】但し、本実施例のように軸を水平にして砥
石5を回転させた場合の方が、高能率で鋼帯3の側端面
を研削できるが、この方式では鋼帯3を上下に振動させ
易いために固定伝播音が発生しやすい。このため、本構
成を採用することで有効に騒音を低減を図ることが可能
となる。なお、上記実施例では、固定伝播用防止ロール
として3本のロールを千鳥に配した一例で説明している
が、これに限定されるものではなく、ロールによって鋼
帯に付与する張力やロールへの鋼帯の巻付け角、ロール
の本数、ロールの材質等は、対象とする鋼帯の材質や研
削量等に応じて適宜選定すればよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の鋼帯
側端面の研削装置では、研削の際に発生する固体伝播音
の伝播を簡単な構成で抑えるので、簡単な手段によっ
て、従来よりも低騒音の作業環境での研削作業が可能と
なり、作業性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の設備及び研削装置の構成
を示す概略図である。
【図2】本発明に係る実施例の研削装置を示す詳細図で
ある。
【図3】従来の研削装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 2 テンションリール 3 鋼帯 5 砥石 6 押えロール 7 固体伝播防止用ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24B 9/00 601 B23Q 11/00 B23Q 11/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されてくる鋼帯の側端面を砥石で連
    続的に研削する研削装置において、砥石の配置位置より
    も上流側及び下流側に、それぞれ、搬送される鋼帯に所
    定の巻付き角をもって面接触するロールを千鳥に配設
    、当該ロール及び砥石を防音ボックスで囲ったことを
    特徴とする鋼帯側端面の研削装置。
JP7139162A 1995-06-06 1995-06-06 鋼帯側端面の研削装置 Expired - Lifetime JP2974935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7139162A JP2974935B2 (ja) 1995-06-06 1995-06-06 鋼帯側端面の研削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7139162A JP2974935B2 (ja) 1995-06-06 1995-06-06 鋼帯側端面の研削装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08323599A JPH08323599A (ja) 1996-12-10
JP2974935B2 true JP2974935B2 (ja) 1999-11-10

Family

ID=15239030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7139162A Expired - Lifetime JP2974935B2 (ja) 1995-06-06 1995-06-06 鋼帯側端面の研削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2974935B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101188842B1 (ko) * 2011-10-24 2012-10-08 한국항공우주산업 주식회사 디버링 장치
CN104985500A (zh) * 2015-07-09 2015-10-21 高德(无锡)电子有限公司 在压合磨边时能防止印刷电路板卡板的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08323599A (ja) 1996-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2974935B2 (ja) 鋼帯側端面の研削装置
FI75415C (fi) Ljuddaempare.
JPH02500432A (ja) 航空機推進機関からのガス流に対する防音保護設備
JP4814648B2 (ja) Alcパネルの表面処理装置
JP5508979B2 (ja) 研削装置
JPH1015793A (ja) 管の外面仕上げ方法および仕上げ装置
US3882648A (en) Method for improving the stainless steel surface finish on a composite metal laminate
JPH01235602A (ja) 石材切断装置
JP2886416B2 (ja) ロールポリシング装置の吸引ヘッド構造
JPH11151644A (ja) 鋼帯研磨設備における騒音防止装置
CN106363424A (zh) 承载装置、车削装置和车削加工方法
JPH03277457A (ja) H形鋼の表面キズ除去方法
CN214559835U (zh) 一种能减小噪音污染的气动角磨机
JPS54102687A (en) Grinding machine for grinding one face of steel sheet plated on both faces
JPH0241607B2 (ja)
JPH05212675A (ja) 回転砥石のドレッシング装置
JPH0745055B2 (ja) ステンレス鋼帯の連続疵取り研削ラインおよび研削方法
KR950002493Y1 (ko) 코일(Coil)의 후단부 권취 마무리 장치
Cocke Noise pollution in the cotton gin
CN210084586U (zh) 一种胶带分切机的消音装置
JP2503100B2 (ja) 矯正装置及び矯正方法
JPH0511122Y2 (ja)
JP2717891B2 (ja) 線材の巻取装置
JPH01148404A (ja) 圧延設備
JPH05228813A (ja) 金属コイル研削方法及び装置