JP2974836B2 - コネクティングロッド - Google Patents

コネクティングロッド

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JP2974836B2 JP3234658A JP23465891A JP2974836B2 JP 2974836 B2 JP2974836 B2 JP 2974836B2 JP 3234658 A JP3234658 A JP 3234658A JP 23465891 A JP23465891 A JP 23465891A JP 2974836 B2 JP2974836 B2 JP 2974836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動力をクラ
ンクシャフトに伝達するために使用されるコネクティン
グロッドに関するものであり、さらに詳しくは、アルミ
ニウム合金製であって軽量化されたコネクティングロッ
ドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関においては、ピストンの
往復運動をクランクシャフトに伝達して回転運動に変え
るために、コネクティングロッドが使用されている。前
記コネクティングロッドは、アーム部の一方の端部がピ
ストンに取着される小端部、他方の端部がクランクシャ
フトに取着される大端部となっており、大端部は大端部
半体をアーム側大端部半体にネジを介して結合すること
によりクランクシャフトに取着されるようになってい
る。
【0003】前記コネクティングロッドは、高回転に耐
える強度、靱性が要求されるので、鋼材から形成される
ことが一般的であった。鋼製のコネクティングロッドに
よれば、強度、靱性については十分であるが、重量が大
きくなる傾向があり、クランクシャフトに掛かる慣性負
荷が大きくなるので、内燃機関の回転数が制限される。
【0004】一方、コネクティングロッドを軽量化する
ために、アルミニウム合金製のコネクティングロッドが
検討されている。アルミニウム合金製のコネクティング
ロッドによれば、クランクシャフトに掛かる慣性負荷を
低減でき、内燃機関の回転数向上が期待される。
【0005】しかしながら、アルミニウム合金材は鋼材
に比較して強度が低いため、十分な強度を確保する対策
が必要になる。前記対策の一つとして、前記大端部を大
型にすることが考えられるが、この場合にはシリンダー
を含め内燃機関全体を大型化しなければならず、重量増
にもつながる。従って、前記大端部を十分な強度が得ら
れるほどに大型にすることは難しい。また、アルミニウ
ム合金材自体の強度向上はある程度可能であるが、強度
を上げるに従って破壊靱性が低下するため疲労強度が不
安定になり、ひいては信頼性が低下する傾向があるとの
不都合がある。
【0006】本発明者らの検討によれば、コネクティン
グロッドでは径の小さな凹曲面部分、金属組織に欠陥の
ある部分及び、傷のある部分などに応力が集中しやすい
ことが判明した。アルミニウム合金製のコネクティング
ロッドのように、破壊靱性が低いコネクティングロッド
では、内燃機関の回転数を高めるとこの部分にクラック
が生じ、瞬時に破損につながることが懸念される。前記
径の小さな凹曲面部分としては、例えば、大端部に形成
されたネジの頭部を納める孔部の底部と側壁部との境
界、ネジ形成部などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、優れた耐久性を有するアルミニウム合金
製の内燃機関用コネクティングロッドを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは前
記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、アルミ
ニウム合金材の表面にニッケル−リンメッキを施すこと
により、前記クラックの発生及びその拡大を抑制でき、
疲労強度を向上できることを見い出し、本発明を完成し
た。
【0009】即ち、本発明のコネクティングロッドは、
大端部半体と、アーム部に一体的に形成されたアーム側
大端部半体とを、ネジを介して結合してなるアルミニウ
ム合金製の内燃機関用コネクティングロッドであって、
表面にニッケル−リンメッキを施してなり、前記ニッケ
ル−リンメッキは、形成されるメッキ層全体に対して8
〜11重量%のリンを含み、前記メッキ層形成後、さら
に400℃より高く、500℃より低い範囲の温度で熱
処理されてなることを特徴とする。前記ニッケル−リン
メッキは、形成されるメッキ層全体に対して、リンの含
有量が8重量%未満では十分な硬度のメッキ層が得られ
ず、11重量%を越えると逆に得られるメッキ層の硬度
が低下する傾向がある。本発明のコネクティングロッド
は、前記ニッケル−リンメッキ層形成後、さらに前記熱
処理を施すことにより、ニッケル−リンメッキ層中のN
3-P化合物が層中に析出し前記メッキ層が強化される
とともに、基体のアルミニウム合金に溶体化が生じ硬度
が向上する。前記熱処理の温度が400℃未満ではアル
ミニウム合金の溶体化が不十分であり、500℃以上で
はメッキ層及びアルミニウム合金の硬度が低下する。
【0010】前記ニッケル−リンメッキ層は、5〜20
μmの範囲の厚さに形成されてなることが好ましい。メ
ッキ層の厚さが5μm未満のときには、コネクティング
ロッド表面の金属組織の欠陥、傷などが十分に被覆され
ず、メッキ層が薄いために十分な硬度も得られにくいの
で、前記クラックの発生を抑制する効果が低減される傾
向がある。また、メッキ層の厚さを20μm以上として
も前記クラックの発生及び拡大を抑制する効果に変わり
はなく、性能の向上は望めない。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】本発明のアルミニウム合金製の内燃機関用コネ
クティングロッドによれば、表面がニッケル−リンメッ
キにより被覆されるので、表面の金属組織の欠陥、傷な
どが被覆される。また、ニッケル−リンメッキは優れた
硬度を有するので、大端部に形成されたネジの頭部を納
める孔部の底部と側壁部との境界、ネジ形成部など径の
小さな凹曲面部分が補強される。
【0014】従って、径の小さな凹曲面部分、金属組織
に欠陥のある部分及び、傷のある部分になどの応力が集
中しやすい部分で初期クラックの発生が抑制され、クラ
ックが発生したときにもその拡大が抑制される。前記ニ
ッケル−リンメッキは、8〜11重量%のリンを含むと
きに、最も硬度の高いメッキ層が得られる。本発明のコ
ネクティングロッドによれば、前記ニッケル−リンメッ
キ層を形成した後、400℃より高く、500℃より低
い範囲の温度で熱処理することにより、Ni3-P化合物
がニッケル−リンメッキ層中に析出するとともにアルミ
ニウム合金の溶体化が生じるので、ニッケル−リンメッ
キ層及び基体のアルミニウム合金のそれぞれの硬度が向
上される。
【0015】前記ニッケル−リンメッキ層は、厚さを5
〜20μmの範囲とすることにより、コネクティングロ
ッド表面の金属組織の欠陥、傷などが十分に被覆され
る。
【0016】
【0017】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明のコ
ネクティングロッドについてさらに詳しく説明する。図
1は本発明に係わるコネクティングロッドの一部を切り
欠いて示す平面図、図2は図1に示すコネクティングロ
ッド大端部に形成されたネジ孔の拡大図、図3はニッケ
ル−リンメッキ層の膜厚(μm)とコネクティングロッ
ドの耐久性との関係を示すグラフ、図4はニッケル−リ
ンメッキ層のリンの含有量(重量%)と硬度(HV)と
の関係を示すグラフ、図5はコネクティングロッドに膜
厚が10μmでありメッキ層全体に対して10重量%の
リンを含有しているニッケル−リンメッキ層を形成した
後、このコネクティングロッドに加熱処理を施したとき
の加熱温度(℃)と前記メッキ層の硬度(HV)との関
係を示すグラフ、図6は図5と同じメッキ層を形成した
コネクティングロッドに図5と同様の加熱処理を施した
ときの加熱温度(℃)と基体のアルミニウム合金の硬度
(HR B)との関係を示すグラフである。
【0018】本実施例のコネクティングロッドは、図1
に示すように、アーム部1の一方の端部がピストン2に
取着される小端部3、他方の端部がクランクシャフト4
に取着される大端部5となっている。小端部3及び大端
部5は、アーム部1と一体的に形成されている。
【0019】大端部5には、大端部5を貫通するネジ孔
6が設けられており、ネジ孔6の大端部半体5a側には
ネジ形成部7が備えられているが、アーム側大端部半体
5b側にはネジが切られていない。大端部5は、ボルト
8を介して大端部半体5aをアーム側大端部半体5bに
結合することによりクランクシャフト4に取着される。
ボルト8はネジ形成部7に螺合され、さらにナット9で
締めることにより、大端部半体5aをアーム側大端部半
体5bに結合するようになっている。
【0020】本実施例では、前記コネクティングロッド
を急冷高強度アルミニウム合金で形成した。前記アルミ
ニウム合金は、Si17重量%、Fe4重量%、Mn2
重量%、Cu2.5重量%、Mg0.5重量%を含んで
おり、強度に優れている。
【0021】前記アルミニウム合金からなるコネクティ
ングロッドは、鋼製の同形のコネクティングロッドに比
較して約1/3の重量が軽量化されており、強度も十分
であるが、破壊靱性については鋼製の場合よりも劣る傾
向がある。
【0022】前記コネクティングロッドでは、図2に拡
大して示すように、ネジ孔6のアーム側大端部半体5b
側の端部にはボルト8の頭部8aを収容する凹部6aが
設けられている。また、ネジ孔6の大端部半体5a側に
はネジ形成部7が備えられている。そして、凹部6aの
底部と側壁部との境界10、ネジ形成部7など径の小さ
な凹曲面部分に応力が集中しやすい。
【0023】さらに、アーム側大端部半体5b側のネジ
孔6の側壁には、ネジ孔6を加工したときに形成された
加工目11が残っており微細な傷になっている。
【0024】そこで、本実施例では、前記コネクティン
グロッドの破壊靱性を向上させ、耐久性を改良するため
にニッケル−リンメッキを施し、前記コネクティングロ
ッドの全表面にメッキ層12を形成して、表面の傷など
を被覆するとともに、前記径の小さな凹曲面部分を補強
する。
【0025】本実施例では、前記ニッケル−リンメッキ
を、前記コネクティングロッドを下記の組成を有するメ
ッキ浴に浸漬する無電解メッキにより行った。
【0026】前記メッキ浴は、1リットル中に硫酸ニッ
ケル21g、乳酸28g、プロピオン酸2g、次亜リン
酸ナトリウム20gを含み、pH5に調整されている。
前記無電解メッキは、前記メッキ浴の液温を90℃に調
整し、前記コネクティングロッドを30〜40分間浸漬
することにより行った。得られたニッケル−リンメッキ
層12は膜厚が10μmであり、メッキ層全体に対して
10重量%のリンを含有していた。
【0027】次に、前記ニッケル−リンメッキ層12を
形成したコネクティングロッドに加熱処理を施した。加
熱処理は、まず、前記コネクティングロッドを400℃
の温度に加熱して60分間保持したのち、一旦水冷し、
再び180℃の温度に加熱して12時間時効処理するこ
とにより行った。前記加熱処理によりニッケル−リンメ
ッキ層12は、層中にNi3-P化合物が析出し、HV8
50の硬度が得られた。また、基体のアルミニウム合金
には溶体化が生じ、HR B95の硬度が得られた。
【0028】以上のようにして得られたコネクティング
ロッドを内燃機関に取着して実用に供したところ、この
内燃機関でコネクティングロッドにクラックの発生が始
まる回転数を10%上昇させることができた。
【0029】次に、メッキ層12の膜厚を変量したとき
の膜厚とコネクティングロッドの耐久性との関係を図3
に示す。図3は、前記コネクティングロッドを前記メッ
キ浴に浸漬して形成したメッキ層の膜厚(μm)と前記
コネクティングロッドの耐久性との関係を示すグラフで
あり、コネクティングロッドの耐久性はコネクティング
ロッドを実用に供したときにクラックの発生が始まる回
転数(r.p.m)で示している。
【0030】図3から、ニッケル−リンメッキ層の膜厚
を5μm以上とすることにより、無処理のコネクティン
グロッドに比較して、クラックの発生が始まる回転数で
示すコネクティングロッドの耐久性が6〜13%向上す
ることが明らかである。また、ニッケル−リンメッキ層
の膜厚を20μm以上としても、コネクティングロッド
の耐久性は前記以上に改良されない。
【0031】次に、メッキ層12においてリンの含有量
を変量したときのメッキ層12の硬度の変化について、
図4に示す。図4はニッケル−リンメッキ層のリンの含
有量(重量%)と硬度(HV)との関係を示すグラフで
あり、このときコネクティングロッドは前記ニッケル−
リンメッキ層の形成後に400℃の温度に加熱され、前
述の条件で加熱処理されている。図4から、ニッケル−
リンメッキ層の硬度はリンの含有量が8重量%未満でも
増加する傾向がみられるが、特に8〜11重量%のとき
に最も大きくなることが明らかである。
【0032】次に、コネクティングロッドに対する前述
の加熱処理において最初の加熱温度を変えたときの、加
熱温度とニッケル−リンメッキ層の硬度との関係につい
て、図5に示す。図5は、本実施例のコネクティングロ
ッドにニッケル−リンメッキ層12を形成した後に、加
熱処理を施したときの加熱温度(℃)とニッケル−リン
メッキ層12の硬度(HV)との関係を示すグラフであ
る。尚、図5において、最初の加熱温度を変えた以外の
処理条件は、前述の加熱処理と同様である。
【0033】図5に示すように、ニッケル−リンメッキ
層12の硬度は加熱により向上し、約400℃の温度で
処理したときに、最も高い硬度が得られることが明らか
である。前記硬度の向上は、ニッケル−リンメッキ層中
のNi3-P化合物が前記加熱処理によりメッキ層中に析
出するためと考えられる。
【0034】次に、コネクティングロッドに対する前述
の加熱処理において最初の加熱温度を変えたときの、加
熱温度と基体のアルミニウム合金の硬度との関係につい
て、図6に示す。図6は、本実施例のコネクティングロ
ッドにニッケル−リンメッキ層12を形成した後に、加
熱処理を施したときの加熱温度(℃)と基体のアルミニ
ウム合金の硬度(HR B)との関係を示すグラフであ
る。尚、図6において、最初の加熱温度を変えた以外の
処理条件は、前述の加熱処理と同様である。
【0035】図6に示すように、基体のアルミニウム合
金の硬度は加熱により向上し、約500℃の温度で処理
したときに最も高い硬度が得られ、500℃を越えると
急峻に低下することが明らかである。前記硬度の向上
は、アルミニウム合金に溶体化が生じ結晶構造が変化す
るためと考えられる。
【0036】図5及び図6から、本発明のコネクティン
グロッドにおいて、メッキ層及び基体のアルミニウム合
金の双方の硬度をともに向上させるには、前述の加熱処
理を施すときに最初の加熱温度を400℃より高く、5
00℃より低い範囲とすることが最も適していることが
明らかである。前記温度範囲で加熱処理することによ
り、メッキ層及びアルミニウム合金の双方の硬度が向上
するので、コネクティングロッドの破壊靱性及び耐久性
が増大する。
【0037】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
のアルミニウム合金製コネクティングロッドによれば、
表面に形成されるニッケル−リンメッキにより、金属組
織の欠陥、傷などが遮蔽されるとともに、応力の集中し
やすい部分が補強されるので、初期クラックの発生、拡
大を抑制することができる。前記ニッケル−リンメッキ
層は、8〜11重量%のリンを含有させることにより、
硬度の高いメッキ層を得ることができる。本発明のアル
ミニウム合金製コネクティングロッドは、前記ニッケル
−リンメッキ層を形成した後、400℃より高く500
℃より低いの範囲の温度で加熱処理することにより、ニ
ッケル−リンメッキ層の硬度を向上させることができる
とともに、基体のアルミニウム合金の硬度もまた向上さ
せることができる。
【0038】また、本発明のアルミニウム合金製コネク
ティングロッドでは、表面に形成されるニッケル−リン
メッキ層の厚さを5〜20μmの範囲とすることによ
り、コネクティングロッド表面の金属組織の欠陥、傷な
どが十分に被覆されるので、初期クラックの発生、拡大
を有効に抑制することができる。
【0039】
【0040】従って、本発明のアルミニウム合金製コネ
クティングロッドによれば、優れた強度を有するアルミ
ニウム合金を素材とするとともに、破壊靱性及び疲労強
度が増大されているので、耐久性が向上し、内燃機関の
回転数を上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコネクティングロッドの一部を
切り欠いて示す断面図。
【図2】図1に示すコネクティングロッド大端部に形成
されたネジ孔の拡大図。
【図3】コネクティングロッドに形成したニッケル−リ
ンメッキ層の膜厚(μm)とコネクティングロッドの耐
久性との関係を示すグラフ。
【図4】ニッケル−リンメッキ層のリンの含有量(重量
%)とニッケル−リンメッキ層の硬度(HV)との関係
を示すグラフ。
【図5】コネクティングロッドに膜厚が10μmであり
メッキ層全体に対して10重量%のリンを含有している
ニッケル−リンメッキ層を形成した後、加熱処理を施し
たときの加熱温度(℃)と前記メッキ層の硬度(HV)
との関係を示すグラフ。
【図6】コネクティングロッドに膜厚が10μmであり
メッキ層全体に対して10重量%のリンを含有している
ニッケル−リンメッキ層を形成した後、加熱処理を施し
たときの加熱温度(℃)と基体のアルミニウム合金の硬
度(HR B)との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
5…大端部、 5a…大端部半体、 5b…アーム側大
端部半体、6…ネジ孔、6a…ボルトの頭部を収容する
凹部、 7…ネジ形成部、10…凹部6aの底部と側壁
部との境界、 11…加工目、12…メッキ層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 7/00 C23C 18/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大端部半体と、アーム部に一体的に形成さ
    れたアーム側大端部半体とを、ネジを介して結合してな
    るアルミニウム合金製の内燃機関用コネクティングロッ
    ドであって、表面にニッケル−リンメッキを施してな
    り、前記ニッケル−リンメッキは、形成されるメッキ層
    全体に対して8〜11重量%のリンを含み、前記メッキ
    層形成後、さらに400℃より高く、500℃より低い
    範囲の温度で熱処理されてなることを特徴とするコネク
    ティングロッド。
  2. 【請求項2】前記ニッケル−リンメッキが、5〜20μ
    mの範囲の厚さのメッキ層に形成されてなることを特徴
    とする請求項1記載のコネクティングロッド。
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