JP2973869B2 - ゴルフボールの製造方法及びゴルフボール製造用金型 - Google Patents
ゴルフボールの製造方法及びゴルフボール製造用金型Info
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Description
ャビティ内の空気をスムーズに排出し得るようにしたゴ
ルフボール製造用金型及びこれを用いたゴルフボールの
製造方法に関する。
ゴルフボールのカバーを射出成形する場合、例えば図1
1に示すような金型を使用していた。即ち、図中1は、
上型1a及び下型1bからなる金型で、これら上下型1
a,1bを互いに分離可能に接合することにより、内部
に中空球状のキャビティ2が形成される。3はサポート
ピンで、上下型1a,1bにそれぞれ穿設されたサポー
トピン挿通孔4内に進退可能に配設され、キャビティ2
側への進出時においてコア5を支持するようになってい
るものである。また、6はガス抜き用孔で、この孔6内
に固定ピン7が配設されている。
バーを射出成形する場合は、コア5をキャビティ2内に
収容した状態で上下型1a,1bを接合し、サポートピ
ン3をキャビティ2方向に進出させてコア5をキャビテ
ィ2内の中央部に支持する。この状態でキャビティ2
(キャビティ面とコア表面との間隙8)にカバー成形材
料を射出、導入し、該間隙8内をカバー成形材料が充満
した際にサポートピン3をサポートピン挿通孔4内に退
出させて、カバーを成形するものである。この場合、キ
ャビティ2(間隙8)内の空気は、カバー成形材料が該
間隙8内に導入された際に、上記ガス抜き用孔6と固定
ピン7との間の隙間及びサポートピン3とサポートピン
挿通孔4との間の隙間を通って外部に排出される。
/100mm程度であり、それ以上に広くするとバリの
発生の問題が生じる。従って上記隙間はこのように狭い
上、隙間の数も少ないので、キャビティ内の空気が抜け
にくく、ウエルド不良やエア入り不良が発生し易いもの
であった。従って、ガス抜きが悪いと、樹脂を注入する
には射出圧力を高くしなければならず、このように射出
圧力を高くするとバリも発生し易い上、大きな型締力が
必要であった。また、射出速度を速くすると、空気が抜
けきらず、ウエルド不良やエア入り不良が生じ易く、こ
のため薄いカバーの成形が困難であった。
ボール、ツーピースボールコア、糸巻きセンターボール
などを成形する場合、図12に示すような金型を使用し
ていたが、この際、金型キャビティ2内にエア溜りが生
じないようにするため、成形材料の仕込重量を成形品重
量より多くし、金型キャビティ2内からの余分な成形材
料のはみ出しを多くすることが行われている。しかし、
この方法は成形材料の無駄が多いものであった。また、
金型キャビティ2内の空気抜きのために、加硫初めや加
硫中において、型をわずかに開くバンピング動作を行う
こともあるが、このようなバンピング動作は、熱盤に取
り付けてある断熱板を損傷させ易いものであった。
成形する場合、中空半球状のカバー材(ハーフカップ)
で糸巻きコアを被覆し、型閉後、温度、圧力をかけてカ
バー成形を行っていたが、糸巻きゴルフボールのコアに
は空気が多く含まれているほか、ディンプルのある金型
との隙間にも空気が存在し、このため上記のような操作
を行っても、カバーを型付するときの温度により膨張す
る空気が金型キャビティから充分に排出されず、カバー
表面やカバー内部にエア入り不良が発生し易いものであ
った。また、ソリッドゴルフボールのカバーの圧縮成形
の場合、コアには通常空気は含まれていないが、ハーフ
カップやコアの形状、大きさが適当でないと同様にエア
入り不良が生じることがあり、このようにキャビティに
入れる成形材料の形状を考慮しないとエア入り不良が発
生し易いものであった。また、エア入り不良が発生しな
い場合でも、ガス焼けによる変色が生じることがあっ
た。
で、金型キャビティ内の空気を確実にしかもスムーズに
外部に排出することができて、エア入り不良等が生じ難
く、良好な外観を有するゴルフボールを成形し得るゴル
フボール製造用金型及びこれを用いたゴルフボールの製
造方法を提供することを目的とする。
成するため、下記ゴルフボール製造用金型及びゴルフボ
ールの製造方法を提供する。 請求項1: 内部に中空球状のキャビティを形成するゴルフボール製
造用金型において、互いに異なる孔径の微細連通孔を有
する複数層の多孔質材料をキャビティ側から外側に向け
て順次積層することにより、上記金型の全体を三次元微
細連通孔を有する多孔質材料により該連通孔がキャビテ
ィ空間に連通可能に形成したことを特徴とするゴルフボ
ール製造用金型。 請求項2: キャビティ側から外側に向けて順次微細孔径の小さい多
孔質材料の層から微細孔径の大きい多孔質材料の層にな
るように積層した請求項1記載の金型。 請求項3: 内部に中空球状のキャビティを形成するゴルフボール製
造用金型において、上記金型の主体を三次元微細連通孔
を有する多孔質材料により形成すると共に、この多孔質
材料からなる主体のキャビティ側表面上に貫通孔又はス
リットを形成した非多孔質材料からなる表面層を積層
し、サポート体を介して上記表面層と主体の間に空隙部
を設けたことを特徴とするゴルフボール製造用金型。 請求項4: 内部に中空球状のキャビティを形成するゴルフボール製
造用金型において、上記金型の主体を複数の通気孔を設
けた非多孔質材料により形成すると共に、この主体のキ
ャビティ側表面上に三次元微細連通孔を有する多孔質材
料からなる表面層を積層したことを特徴とするゴルフボ
ール製造用金型。 請求項5: 上記多孔質材料からなる表面層と上記非多孔質材料から
なる主体との間にサポート体を介して空隙部を設けた請
求項4記載の金型。 請求項6: 内部に中空球状のキャビティを形成するゴルフボール製
造用金型において、金型の主体を複数の通気孔を設けた
非多孔質材料により形成すると共に、この主体のキャビ
ティ側表面上に三次元微細連通孔を有する多孔質材料か
らなる中間層を積層し、更にその上に貫通孔又はスリッ
トを形成した非多孔質材料からなる表面層を積層したこ
とを特徴とするゴルフボール製造用金型。 請求項7: 内部に中空球状のキャビティを形成するゴルフボール製
造用金型において、金型の主体を非多孔質材料により形
成すると共に、この主体のキャビティ側表面上にサポー
ト体を介して貫通孔又はスリットを形成した非多孔質材
料からなる表面層を積層し、かつ主体と表面層との間に
形成される空隙部に三次元微細連通孔を有する多孔質材
料からなる中間通気部を充填し、上記主体に該中間通気
部と連通する通気孔を設けたことを特徴とするゴルフボ
ール製造用金型。 請求項8: 内部に中空球状のキャビティを形成するゴルフボール製
造用金型において、上記金型の全体を通気孔を設けた非
通気材により形成すると共に、上記通気孔内に三次元微
細連通孔を有する多孔質材料からなる通気部を充填した
ことを特徴とするゴルフボール製造用金型。 請求項9: 内部に中空球状のキャビティを形成すると共に、このキ
ャビティ内に配設されるコアを支持するサポートピンを
進退可能に設けたゴルフボール製造用金型において、上
記サポートピンを三次元微細連通孔を有する多孔質材料
により形成したことを特徴とするゴルフボール製造用金
型。 請求項10: 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のゴルフボール製
造用金型において、キャビティ内に配設されるコアを支
持するサポートピンを進退可能に設けると共に、このサ
ポートピンを三次元微細連通孔を有する多孔質材料によ
り形成したことを特徴とするゴルフボール製造用金型。 請求項11: 多孔質材料が、金属もしくはセラミック粉末の焼結体又
は溶射体、或いは金属もしくはセラミックの発泡体から
選ばれる多孔質材料である請求項1乃至10のいずれか
1項記載の金型。 請求項12: ゴルフボール用成形材料を金型のキャビティ内に供給し
てゴルフボールを製造する方法において、上記金型とし
て請求項1乃至11のいずれか1項に記載の金型を用い
たゴルフボールの製造方法。
うに金型の全体又は一部を三次元網状の微細連通孔を有
する多孔質材料により形成したので、金型キャビティ内
の空気を外部に排出する排出口を金型キャビティ面に多
数設けることができ、このためキャビティ内の空気を外
部に確実にかつスムーズに排出することができる。
の金型では無数の空気排出口を形成し得る。また、この
ような金型を用いて成形したゴルフボール表面は、上記
多孔質材料により梨地状に形成されるので、ゴルフボー
ル成形後に塗装を行うに際し、表面を粗面化する工程を
省略又は簡略化し得ると共に、かかる粗面化を行わなく
ともゴルフボールに対する塗膜の密着性が良好である。
通孔又はスリットを形成した非多孔質材料からなる表面
層は、多孔質材料によって支持されているので、貫通
孔、スリットを多数形成してもこれらが確実に多孔質材
料に連通し、従って多数の貫通孔、スリットを形成し得
ると共に、このように多数の貫通孔、スリットを形成し
ても金型がぜい弱化するおそれもない。
気孔を形成し得ると共に、通気孔の孔径を大きくするこ
とができ、しかもこのように孔径の大きい通気孔を多数
形成しても、内部に多孔質材料が充填されるので、金型
がぜい弱化することはない。
で形成した場合、キャビティ内の空気はサポートピンと
サポートピン挿通孔との間の隙間から排出されるばかり
でなく、サポートピン自体からも排出されるので、空気
排出性は良好なものである。
ゴルフボールは、エア入り不良等もなく、外観が良好な
ものである。
を参照して説明する。なお、各図において、図11と同
一構成部品については同一の参照符号を付し、また各図
においては下型のみを示す。
質材料11により形成したものであり、3種の互いに異
なる微細孔径の多孔質材料11a,11b,11cを用
い、キャビティ2側から外側に向けて順次微細孔径の最
も小さい素材11a、微細孔径が中間の素材11b、微
細孔径が最も大きい素材11cを積層したものである。
なお、これら素材11a,11b,11cの積層順序は
必ずしもこれに限定されない。このように下型1b全体
を多孔質材料11によって形成することにより、下型1
bに通気孔を設ける必要がない。
ラミック粉末を微細連通孔が三次元的に生じるように焼
結して得られた焼結体、このような金属粉末やセラミッ
ク粉末を溶射することによって得られた溶射体、金属発
泡体、セラミック発泡体などの多孔質材料によって形成
することができる。この場合、図1の11aに示したよ
うなキャビティ表面に微細連通孔が露呈しているものに
ついては、微細連通孔の孔径は好ましくは5〜15μm
であり、孔径が大きすぎると外観不良のおそれが生じ、
また、孔径が小さすぎると目詰りが発生し易い。一方、
11b,11cで示したようなキャビティ表面に微細連
通孔が露呈していないものについては、その孔径は20
μmを超えてもよく、むしろ孔径が大きい方が空気の流
通性は良好なものである。従って、図1に示したように
順次微細連通孔の孔径を大きくすることにより、バリ等
の発生を防止しながらより効果的に空気を排出し得る。
面を上記多孔質材料で形成することにより、ゴルフボー
ルを梨地状に形成し得るので、塗装に際しての表面粗面
化処理を省略又は簡略化し得、塗膜の密着も良好なもの
である。
質材料11により形成すると共に、そのキャビティ側表
面上に多数の貫通孔又はスリット12が形成された非多
孔質材料からなる表面層13を積層したものである。こ
の場合、主体1b’に表面層13をサポート体14を介
して積層し、主体1b’と表面層13との間に空隙部1
5を介在させたものである。上記非多孔質材料として
は、通常の金型材料を使用し得、また、貫通孔又はスリ
ット12の大きさ(貫通孔の孔径、スリットの幅)は、
バリ発生の防止の点から100μm以下、好ましくは4
0〜10μmである。また、上記空隙部15の形成によ
り、貫通孔又はスリット12から排出された空気をこの
空隙部15で拡散し、主体1b’の多孔質材料11の広
い箇所から空気を外部に排出するようにしたものであ
る。なお、図2の場合も下型1b(主体1b’)に通気
孔を設ける必要がない。
なり、表面が実質的に平滑なゴルフボールを成形できる
ので、このような場合に有利である。また、キャビティ
面が目詰りしたような場合、より簡単に清掃し得、メン
テナンス上有利であると共に、非多孔質材料として金属
等の強じんな材料を用いることにより、ピン加工やゲー
ト加工に際し、容易に加工し得る等の利点もある。
気孔16を設けた非多孔質材料により形成すると共に、
この主体のキャビティ側表面上に上記多孔質材料からな
る表面層13を積層した例を示し、図4は、図3の実施
例において、主体1b’に表面層13をサポート体14
を介して積層し、主体1b’と表面層13との間に空隙
部15を介在させた例を示す。
数の通気孔16を設けた非多孔質材料により形成すると
共に、この主体のキャビティ側表面上に上記多孔質材料
からなる中間層17を形成し、かつその上に多数の貫通
孔又はスリット12を形成した非多孔質材料よりなる表
面層13を形成した例である。
孔質材料により形成すると共に、この主体1b’のキャ
ビティ側表面上にサポート体14を介して貫通孔又はス
リット12を形成した非多孔質材料からなる表面層13
を積層し、かつ上記主体1b’と表面層13との間に形
成される空隙部に上記多孔質材料11からなる中間通気
部18を充填し、上記主体1b’に該中間通気部と連通
する通気孔16を設けたものである。
を設けた非多孔質材料にて形成すると共に、これら通気
孔16内に上記多孔質材料11からなる通気部を充填し
たものである。
で、この例はサポートピン3を上記多孔質材料により形
成したものである。
したが、上型も上記と同様にして構成し得、更に多面割
の金型も同様の構成とすることができる。また、上記金
型は、射出成形、プレス加硫成形などのいずれの成形に
も使用し得、成形法に応じて、例えば射出成形の場合に
は図8のようにサポートピンを配設するなどのことがで
きる。この場合、図1〜図7の実施例において、サポー
トピンを配設した場合、サポートピンを上記多孔質材料
により形成し得る。なおまた、上記金型はワンピース、
ツーピース等のソリッドゴルフボールや糸巻きゴルフボ
ールのいずれの成形にも使用し得、特にカバーの成形に
好適である。
ることができるが、この場合、キャビティ内の空気は上
記多孔質材料の微細連通孔を通り、更に図9に示したよ
うに金型装置19の排気通路20より外部に排出され
る。なお、図10に示したように、金型装置19を上記
多孔質材料11で形成すれば排気通路20の形成を省略
し得る。
た場合、キャビティ内の空気(ガス)抜けが良くなり、
このためウエルド不良やエア入り不良が減少すると共
に、低圧射出、低圧型締が可能になる。これにより、バ
リが減少し、バリを除去するための後処理を省略又は簡
略化し得、この工程での不良がなくなると共に、後加工
によるゴルフボールの飛びのばらつき等の要因も減少
し、品質が向上する上、後加工設備を削減し得る。更
に、低圧射出、低圧型締により薄いカバーの成形が容易
になり、また樹脂(成形材料)の残留応力を減らすこと
ができるので、ボールの変形が減少し、ボールの耐久性
が良くなるものであり、しかも金型、成形機の寿命が伸
びる。
ア、糸巻きセンターボールのプレス加硫用金型として使
用した場合には、エア入り不良をなくすことができ、次
工程での不良や製品不良を低減し得ると共に、仕込重量
を少なくして成形材料の無駄を省くことができ、エア抜
きのためのバンピング動作が不要になり、仕込材料の形
状に対する規制がやわらぐなどの利点がある。
を圧縮成形法により成形する場合に用いることにより、
エア入り不良をなくすことができ、カバーの形状に対す
る規制がやわらぎ、型付温度等の条件を緩和することが
でき、仕込重量を少なくし、材料の無駄を少なくするこ
とができるなどの利点がある。
b’、図3〜6の通気孔、図7の通気部、図8のサポー
トピンにそれぞれブロワー等の空気供給装置を連結し
て、成形終了後、上型を取りはずした際に加圧空気をキ
ャビティに向けて送ることにより、この加圧空気の圧力
で成形ボールを下型から容易に脱型することができる。
気を確実にしかもスムーズに外部に排出することがで
き、このためエア入り不良等が生じ難く、外観の良好な
ゴルフボールを確実に製造し得るものである。
る。
Claims (12)
- 【請求項1】 内部に中空球状のキャビティを形成する
ゴルフボール製造用金型において、互いに異なる孔径の
微細連通孔を有する複数層の多孔質材料をキャビティ側
から外側に向けて順次積層することにより、上記金型の
全体を三次元微細連通孔を有する多孔質材料により該連
通孔がキャビティ空間に連通可能に形成したことを特徴
とするゴルフボール製造用金型。 - 【請求項2】 キャビティ側から外側に向けて順次微細
孔径の小さい多孔質材料の層から微細孔径の大きい多孔
質材料の層になるように積層した請求項1記載の金型。 - 【請求項3】 内部に中空球状のキャビティを形成する
ゴルフボール製造用金型において、上記金型の主体を三
次元微細連通孔を有する多孔質材料により形成すると共
に、この多孔質材料からなる主体のキャビティ側表面上
に貫通孔又はスリットを形成した非多孔質材料からなる
表面層を積層し、サポート体を介して上記表面層と主体
の間に空隙部を設けたことを特徴とするゴルフボール製
造用金型。 - 【請求項4】 内部に中空球状のキャビティを形成する
ゴルフボール製造用金型において、上記金型の主体を複
数の通気孔を設けた非多孔質材料により形成すると共
に、この主体のキャビティ側表面上に三次元微細連通孔
を有する多孔質材料からなる表面層を積層したことを特
徴とするゴルフボール製造用金型。 - 【請求項5】 上記多孔質材料からなる表面層と上記非
多孔質材料からなる主体との間にサポート体を介して空
隙部を設けた請求項4記載の金型。 - 【請求項6】 内部に中空球状のキャビティを形成する
ゴルフボール製造用金型において、金型の主体を複数の
通気孔を設けた非多孔質材料により形成すると共に、こ
の主体のキャビティ側表面上に三次元微細連通孔を有す
る多孔質材料からなる中間層を積層し、更にその上に貫
通孔又はスリットを形成した非多孔質材料からなる表面
層を積層したことを特徴とするゴルフボール製造用金
型。 - 【請求項7】 内部に中空球状のキャビティを形成する
ゴルフボール製造用金型において、金型の主体を非多孔
質材料により形成すると共に、この主体のキャビティ側
表面上にサポート体を介して貫通孔又はスリットを形成
した非多孔質材料からなる表面層を積層し、かつ主体と
表面層との間に形成される空隙部に三次元微細連通孔を
有する多孔質材料からなる中間通気部を充填し、上記主
体に該中間通気部と連通する通気孔を設けたことを特徴
とするゴルフボール製造用金型。 - 【請求項8】 内部に中空球状のキャビティを形成する
ゴルフボール製造用金型において、上記金型の全体を通
気孔を設けた非通気材により形成すると共に、上記通気
孔内に三次元微細連通孔を有する多孔質材料からなる通
気部を充填したことを特徴とするゴルフボール製造用金
型。 - 【請求項9】 内部に中空球状のキャビティを形成する
と共に、このキャビティ内に配設されるコアを支持する
サポートピンを進退可能に設けたゴルフボール製造用金
型において、上記サポートピンを三次元微細連通孔を有
する多孔質材料により形成したことを特徴とするゴルフ
ボール製造用金型。 - 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載
のゴルフボール製造用金型において、キャビティ内に配
設されるコアを支持するサポートピンを進退可能に設け
ると共に、このサポートピンを三次元微細連通孔を有す
る多孔質材料により形成したことを特徴とするゴルフボ
ール製造用金型。 - 【請求項11】 多孔質材料が、金属もしくはセラミッ
ク粉末の焼結体又は溶射体、或いは金属もしくはセラミ
ックの発泡体から選ばれる多孔質材料である請求項1乃
至10のいずれか1項記載の金型。 - 【請求項12】 ゴルフボール用成形材料を金型のキャ
ビティ内に供給してゴルフボールを製造する方法におい
て、上記金型として請求項1乃至11のいずれか1項に
記載の金型を用いたゴルフボールの製造方法。
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JP13855395A JP2973869B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | ゴルフボールの製造方法及びゴルフボール製造用金型 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08300363A JPH08300363A (ja) | 1996-11-19 |
JP2973869B2 true JP2973869B2 (ja) | 1999-11-08 |
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- 1995-05-12 JP JP13855395A patent/JP2973869B2/ja not_active Expired - Fee Related
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