JP2973807B2 - 映像信号エンファシス方式、映像信号ディエンファシス方式及び映像信号エンファシス・ディエンファシス方式 - Google Patents
映像信号エンファシス方式、映像信号ディエンファシス方式及び映像信号エンファシス・ディエンファシス方式Info
- Publication number
- JP2973807B2 JP2973807B2 JP5323172A JP32317293A JP2973807B2 JP 2973807 B2 JP2973807 B2 JP 2973807B2 JP 5323172 A JP5323172 A JP 5323172A JP 32317293 A JP32317293 A JP 32317293A JP 2973807 B2 JP2973807 B2 JP 2973807B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- emphasis
- signal
- horizontal
- line
- video signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
- Picture Signal Circuits (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に好
適な映像信号エンファシス方式、映像信号ディエンファ
シス方式及び映像信号エンファシス・ディエンファシス
方式に関するものである。
適な映像信号エンファシス方式、映像信号ディエンファ
シス方式及び映像信号エンファシス・ディエンファシス
方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、映像信号磁気記録再生装置
(以下、「VTR」と略す。)に適用されるエンファシ
ス及びディエンファシスとして、水平方向、垂直方向、
時間方向のエンファシス及びディエンファシスが夫々知
られている。
(以下、「VTR」と略す。)に適用されるエンファシ
ス及びディエンファシスとして、水平方向、垂直方向、
時間方向のエンファシス及びディエンファシスが夫々知
られている。
【0003】図23を用いてこれらを説明する。水平方
向エンファシス及び水平方向ディエンファシスは、同図
(A)に図示する如く、画面上の任意の画素Pの高域周
波数成分レベルを強調減衰するため、画素Pの左右方向
の情報を用いるものである。また、垂直方向エンファシ
ス及び垂直方向ディエンファシスは、同図(B)に図示
する如く、画面上の任意の画素Pの高域周波数成分レベ
ルを強調減衰するため、画素Pの上下方向の情報を用い
るものである。更に、時間方向エンファシス及び時間方
向ディエンファシスは、同図(C)に図示する如く、画
面上の任意の画素Pの高域周波数成分レベルを強調減衰
するため、画素Pの前後のフィールド(又はフレーム)
方向の情報を用いるものである。
向エンファシス及び水平方向ディエンファシスは、同図
(A)に図示する如く、画面上の任意の画素Pの高域周
波数成分レベルを強調減衰するため、画素Pの左右方向
の情報を用いるものである。また、垂直方向エンファシ
ス及び垂直方向ディエンファシスは、同図(B)に図示
する如く、画面上の任意の画素Pの高域周波数成分レベ
ルを強調減衰するため、画素Pの上下方向の情報を用い
るものである。更に、時間方向エンファシス及び時間方
向ディエンファシスは、同図(C)に図示する如く、画
面上の任意の画素Pの高域周波数成分レベルを強調減衰
するため、画素Pの前後のフィールド(又はフレーム)
方向の情報を用いるものである。
【0004】そして、これらのエンファシス及びディエ
ンファシス方式は別個独立に提案されており、水平方
向、垂直方向、時間方向エンファシス及びディエンファ
シスを施す順序については何等の提案もなかった。
ンファシス方式は別個独立に提案されており、水平方
向、垂直方向、時間方向エンファシス及びディエンファ
シスを施す順序については何等の提案もなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水平方
向、垂直方向、時間方向エンファシス及びディエンファ
シスを施す順序は、特に受信側(再生側)の性能を決定
する要因となる。
向、垂直方向、時間方向エンファシス及びディエンファ
シスを施す順序は、特に受信側(再生側)の性能を決定
する要因となる。
【0006】そこで、本発明はエンファシス及びディエ
ンファシスを施す順序を提供することを目的とする。
ンファシスを施す順序を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため以下の構成を提供するものである。
するため以下の構成を提供するものである。
【0008】映像信号に時間方向の高域周波数成分を低
域周波数成分に比し相対的にレベル強調する時間方向エ
ンファシスを施し、該時間方向エンファシスが施された
映像信号に、垂直方向の高域周波数成分を低域周波数成
分に比し相対的にレベル強調する垂直方向エンファシス
を施し、該垂直方向エンファシスが施された映像信号
に、水平方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル強調する水平方向エンファシスを施すこ
とを特徴とする映像信号エンファシス方式。
域周波数成分に比し相対的にレベル強調する時間方向エ
ンファシスを施し、該時間方向エンファシスが施された
映像信号に、垂直方向の高域周波数成分を低域周波数成
分に比し相対的にレベル強調する垂直方向エンファシス
を施し、該垂直方向エンファシスが施された映像信号
に、水平方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル強調する水平方向エンファシスを施すこ
とを特徴とする映像信号エンファシス方式。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】映像信号に水平方向の高域周波数成分を低
域周波数成分に比し相対的にレベル減衰する水平方向デ
ィエンファシスを施し、該水平方向ディエンファシスが
施された映像信号に係る同期信号より制御信号を生成
し、該水平方向ディエンファシスが施された映像信号
に、垂直方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル減衰する垂直方向ディエンファシスを該
制御信号を用いて施し、該垂直方向ディエンファシスが
施された映像信号に、時間方向の高域周波数成分を低域
周波数成分に比し相対的にレベル減衰する時間方向ディ
エンファシスを該制御信号を用いて施すことを特徴とす
る映像信号ディエンファシス方式。
域周波数成分に比し相対的にレベル減衰する水平方向デ
ィエンファシスを施し、該水平方向ディエンファシスが
施された映像信号に係る同期信号より制御信号を生成
し、該水平方向ディエンファシスが施された映像信号
に、垂直方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル減衰する垂直方向ディエンファシスを該
制御信号を用いて施し、該垂直方向ディエンファシスが
施された映像信号に、時間方向の高域周波数成分を低域
周波数成分に比し相対的にレベル減衰する時間方向ディ
エンファシスを該制御信号を用いて施すことを特徴とす
る映像信号ディエンファシス方式。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】映像信号に時間方向の高域周波数成分を低
域周波数成分に比し相対的にレベル強調する時間方向エ
ンファシスを施し、該時間方向エンファシスが施された
映像信号に、垂直方向の高域周波数成分を低域周波数成
分に比し相対的にレベル強調する垂直方向エンファシス
を施し、該垂直方向エンファシスが施された映像信号
に、水平方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル強調する水平方向エンファシスを施し、
所定の伝送路を介して得た該水平方向エンファシスが施
された映像信号に水平方向の高域周波数成分を低域周波
数成分に比し相対的にレベル減衰する水平方向ディエン
ファシスを施し、該水平方向ディエンファシスが施され
た映像信号に係る同期信号より制御信号を生成し、該水
平方向ディエンファシスが施された映像信号に、垂直方
向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレ
ベル減衰する垂直方向ディエンファシスを該制御信号を
用いて施し、該垂直方向ディエンファシスが施された映
像信号に、時間方向の高域周波数成分を低域周波数成分
に比し相対的にレベル減衰する時間方向ディエンファシ
スを該制御信号を用いて施すことを特徴とする映像信号
エンファシス・ディエンファシス方式。
域周波数成分に比し相対的にレベル強調する時間方向エ
ンファシスを施し、該時間方向エンファシスが施された
映像信号に、垂直方向の高域周波数成分を低域周波数成
分に比し相対的にレベル強調する垂直方向エンファシス
を施し、該垂直方向エンファシスが施された映像信号
に、水平方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル強調する水平方向エンファシスを施し、
所定の伝送路を介して得た該水平方向エンファシスが施
された映像信号に水平方向の高域周波数成分を低域周波
数成分に比し相対的にレベル減衰する水平方向ディエン
ファシスを施し、該水平方向ディエンファシスが施され
た映像信号に係る同期信号より制御信号を生成し、該水
平方向ディエンファシスが施された映像信号に、垂直方
向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレ
ベル減衰する垂直方向ディエンファシスを該制御信号を
用いて施し、該垂直方向ディエンファシスが施された映
像信号に、時間方向の高域周波数成分を低域周波数成分
に比し相対的にレベル減衰する時間方向ディエンファシ
スを該制御信号を用いて施すことを特徴とする映像信号
エンファシス・ディエンファシス方式。
【0025】
【0026】
【0027】
【実施例】図1は本発明に係る第1実施例のブロック
図、図2は垂直方向エンファシス手段及び時間方向エン
ファシス手段のブロック図、図3は垂直方向ディエンフ
ァシス手段及び時間方向ディエンファシス手段のブロッ
ク図、図4は水平方向エンファシス手段及び水平方向デ
ィエンファシス手段の回路図、図5は非直線水平方向エ
ンファシス手段及び非直線水平方向ディエンファシス手
段の回路図、図6は情報信号の波形図、図7はハイビジ
ョン信号の波形図、図8は本発明に係る第2実施例の磁
気記録装置を説明するためのブロック図、図9は分割手
段の動作を説明するための概念図、図10は線順次変換
処理を説明するための概念図、図11はTCI信号の波
形図、図12はテープパターン、図13は本発明に係る
第2実施例の磁気再生装置を説明するためのブロック
図、図14は線順次変換処理の第1の態様に対応した線
順次逆変換処理の一の例を説明するための概念図、図1
5は線順次変換処理の第1の態様に対応した線順次逆変
換処理の他の例を説明するためのブロック図、図16は
線順次変換処理の第1の態様に対応した線順次逆変換処
理の他の例を説明するための概念図、図17は線順次変
換処理の第2の態様に対応した線順次逆変換処理を説明
するためのブロック図、図18は線順次変換処理の第2
の態様に対応した線順次逆変換処理を説明するための概
念図、図19は本発明に係る第3実施例の磁気記録装置
を説明するためののブロック図、図20は本発明に係る
第3実施例の磁気再生装置を説明するためのブロック
図、図21は本発明に係る第4実施例の磁気記録装置を
説明するためのブロック図、図22は本発明に係る第4
実施例の磁気再生装置説明するためのブロック図であ
る。以下図面を参照しつつ実施例を説明する。
図、図2は垂直方向エンファシス手段及び時間方向エン
ファシス手段のブロック図、図3は垂直方向ディエンフ
ァシス手段及び時間方向ディエンファシス手段のブロッ
ク図、図4は水平方向エンファシス手段及び水平方向デ
ィエンファシス手段の回路図、図5は非直線水平方向エ
ンファシス手段及び非直線水平方向ディエンファシス手
段の回路図、図6は情報信号の波形図、図7はハイビジ
ョン信号の波形図、図8は本発明に係る第2実施例の磁
気記録装置を説明するためのブロック図、図9は分割手
段の動作を説明するための概念図、図10は線順次変換
処理を説明するための概念図、図11はTCI信号の波
形図、図12はテープパターン、図13は本発明に係る
第2実施例の磁気再生装置を説明するためのブロック
図、図14は線順次変換処理の第1の態様に対応した線
順次逆変換処理の一の例を説明するための概念図、図1
5は線順次変換処理の第1の態様に対応した線順次逆変
換処理の他の例を説明するためのブロック図、図16は
線順次変換処理の第1の態様に対応した線順次逆変換処
理の他の例を説明するための概念図、図17は線順次変
換処理の第2の態様に対応した線順次逆変換処理を説明
するためのブロック図、図18は線順次変換処理の第2
の態様に対応した線順次逆変換処理を説明するための概
念図、図19は本発明に係る第3実施例の磁気記録装置
を説明するためののブロック図、図20は本発明に係る
第3実施例の磁気再生装置を説明するためのブロック
図、図21は本発明に係る第4実施例の磁気記録装置を
説明するためのブロック図、図22は本発明に係る第4
実施例の磁気再生装置説明するためのブロック図であ
る。以下図面を参照しつつ実施例を説明する。
【0028】(第1実施例)本実施例の概要は、エンフ
ァシスについては最初に時間方向エンファシスを行い、
次に垂直方向エンファシスを行い、その次に水平方向エ
ンファシスを行ない。ディエンファシスについては、最
初に水平方向ディエンファシスを行い、次に垂直方向デ
ィエンファシスを行い、その次に時間方向ディエンファ
シスを行うものである。このような順番でエンファシス
及びディエンファシスを行うのは以下の理由による。
ァシスについては最初に時間方向エンファシスを行い、
次に垂直方向エンファシスを行い、その次に水平方向エ
ンファシスを行ない。ディエンファシスについては、最
初に水平方向ディエンファシスを行い、次に垂直方向デ
ィエンファシスを行い、その次に時間方向ディエンファ
シスを行うものである。このような順番でエンファシス
及びディエンファシスを行うのは以下の理由による。
【0029】一般に、エンファシス及びディエンファシ
スの目的は、伝送路で発生する高域周波数成分のノイズ
を除去するため、送信側(記録側)で入力信号の高域周
波数成分を予め強調して得た送信信号(記録信号)を送
信(記録)し、受信側(再生側)で送信信号に高域周波
数成分のノイズが加算された受信信号(再生信号)を伝
送路(記録媒体)を介して受信(再生)し、この受信信
号の高域周波数成分を減衰せしめることにより伝送路で
発生する高域周波数成分のノイズを減衰せしめて出力信
号のS/Nを改善するものである。
スの目的は、伝送路で発生する高域周波数成分のノイズ
を除去するため、送信側(記録側)で入力信号の高域周
波数成分を予め強調して得た送信信号(記録信号)を送
信(記録)し、受信側(再生側)で送信信号に高域周波
数成分のノイズが加算された受信信号(再生信号)を伝
送路(記録媒体)を介して受信(再生)し、この受信信
号の高域周波数成分を減衰せしめることにより伝送路で
発生する高域周波数成分のノイズを減衰せしめて出力信
号のS/Nを改善するものである。
【0030】従って、受信信号のそのものはS/Nが劣
化した信号である。このことは、エンファシス及びディ
エンファシスを映像信号に適用した場合、受信映像信号
はS/Nが劣化した信号であることを意味する。ところ
で、映像信号に係る処理はその水平垂直同期信号より抽
出される種々のタイミングにより制御されているので、
受信側で誤動作なく水平垂直同期信号を分離することは
映像信号の伝送方式において重要である。
化した信号である。このことは、エンファシス及びディ
エンファシスを映像信号に適用した場合、受信映像信号
はS/Nが劣化した信号であることを意味する。ところ
で、映像信号に係る処理はその水平垂直同期信号より抽
出される種々のタイミングにより制御されているので、
受信側で誤動作なく水平垂直同期信号を分離することは
映像信号の伝送方式において重要である。
【0031】一方、水平方向ディエンファシスは連続し
た信号に係るものであるから、水平垂直同期信号に基づ
くタイミングを必要としないが、垂直方向又は時間方向
ディエンファシスは1ライン(1H)又は1フィールド
(フレーム)離れたサンプル点の情報を必要とするた
め、水平垂直同期信号に基づくタイミングを必要とする
ものである。
た信号に係るものであるから、水平垂直同期信号に基づ
くタイミングを必要としないが、垂直方向又は時間方向
ディエンファシスは1ライン(1H)又は1フィールド
(フレーム)離れたサンプル点の情報を必要とするた
め、水平垂直同期信号に基づくタイミングを必要とする
ものである。
【0032】そこで、本実施例においては、受信側で最
初に水平方向ディエンファシスを施すことにし、これに
より伝送路で発生する高域周波数成分がある程度除去さ
れた信号を生成し、この信号から分離した同期信号に基
づいて垂直方向及び時間方向ディエンファシスを行うこ
ととした。
初に水平方向ディエンファシスを施すことにし、これに
より伝送路で発生する高域周波数成分がある程度除去さ
れた信号を生成し、この信号から分離した同期信号に基
づいて垂直方向及び時間方向ディエンファシスを行うこ
ととした。
【0033】また、伝送路及び種々のエンファシス手段
のダイナミックレンジには一定の制限があることから、
種々のエンファシス手段で行う高域強調により後段のエ
ンファシス手段及び伝送路のダイナミックレンジを越え
ないことが肝要である。
のダイナミックレンジには一定の制限があることから、
種々のエンファシス手段で行う高域強調により後段のエ
ンファシス手段及び伝送路のダイナミックレンジを越え
ないことが肝要である。
【0034】ここで、時間方向エンファシスと垂直方向
エンファシスとは、いずれも所定方向の相関性の低い高
域周波数成分を強調するものであるが、一般に映像信号
の時間軸方向の相関性は垂直方向の相関性より高いこと
が知られているので、時間方向エンファシスを施した
後、垂直方向エンファシスを施すのがダイナミックレン
ジを考慮した場合に有利である。
エンファシスとは、いずれも所定方向の相関性の低い高
域周波数成分を強調するものであるが、一般に映像信号
の時間軸方向の相関性は垂直方向の相関性より高いこと
が知られているので、時間方向エンファシスを施した
後、垂直方向エンファシスを施すのがダイナミックレン
ジを考慮した場合に有利である。
【0035】そこで、本実施例においては、時間方向エ
ンファシスを施した後、垂直方向エンファシスを施すこ
ととした。
ンファシスを施した後、垂直方向エンファシスを施すこ
ととした。
【0036】以上より、ディエンファシスにおいては最
初に水平方向ディエンファシスを行い、一方、エンファ
シスにおいては時間方向エンファシスを行った後、垂直
方向エンファシスを行う必要がある。また、エンファシ
スとディエンファシスとは相補的な関係にあることか
ら、エンファシスの順序とディエンファシスの順序は逆
転する関係にある。
初に水平方向ディエンファシスを行い、一方、エンファ
シスにおいては時間方向エンファシスを行った後、垂直
方向エンファシスを行う必要がある。また、エンファシ
スとディエンファシスとは相補的な関係にあることか
ら、エンファシスの順序とディエンファシスの順序は逆
転する関係にある。
【0037】従って、本実施例においては、エンファシ
スは最初に時間方向エンファシスを行い、次に垂直方向
エンファシスを行い、その次に水平方向エンファシスを
行うこととした。一方、ディエンファシスは最初に水平
方向ディエンファシスを行い、次に垂直方向ディエンフ
ァシスを行い、その次に時間方向ディエンファシスを行
こととした。以下、図1を用いて具体的に説明する。
スは最初に時間方向エンファシスを行い、次に垂直方向
エンファシスを行い、その次に水平方向エンファシスを
行うこととした。一方、ディエンファシスは最初に水平
方向ディエンファシスを行い、次に垂直方向ディエンフ
ァシスを行い、その次に時間方向ディエンファシスを行
こととした。以下、図1を用いて具体的に説明する。
【0038】図1において、入力映像信号aaが図示せ
ぬ伝送路より時間方向エンファシス手段(TE)1に入
力され、ここで、時間方向の高域周波数成分を低域周波
数成分に比し相対的にレベル強調する時間方向エンファ
シスを施す。この時間方向エンファシス手段1はデジタ
ル回路により構成されており、例えば、図2に図示する
ブロック図で表される非直線時間方向エンファシス回路
がある。同図中、遅延回路110は1フィールド(1フ
レーム)メモリである。尚、構成100,120,15
0は加減算器であり、構成130,160は係数器であ
り、構成140は非直線特性を与えるリミッタ回路であ
る。また、遅延回路110を1Hメモリとすることで垂
直方向エンファシス手段に適用できる。
ぬ伝送路より時間方向エンファシス手段(TE)1に入
力され、ここで、時間方向の高域周波数成分を低域周波
数成分に比し相対的にレベル強調する時間方向エンファ
シスを施す。この時間方向エンファシス手段1はデジタ
ル回路により構成されており、例えば、図2に図示する
ブロック図で表される非直線時間方向エンファシス回路
がある。同図中、遅延回路110は1フィールド(1フ
レーム)メモリである。尚、構成100,120,15
0は加減算器であり、構成130,160は係数器であ
り、構成140は非直線特性を与えるリミッタ回路であ
る。また、遅延回路110を1Hメモリとすることで垂
直方向エンファシス手段に適用できる。
【0039】ここで、時間方向エンファシス手段1とし
て入力信号のレベルに応じて高域周波数成分の強調を可
変する非直線エンファシスを用いたのは、後段のダイナ
ミックレンジを考慮したためである。尚、入力信号のレ
ベルが変動しても高域周波数成分を一定の割合で強調す
る直線エンファシスを用いる場合には、高域周波数成分
の強調の割合を低くしたものを用いれば、後段でダイナ
ミックレンジを越えることがない。また、図2に図示す
るリミッタ140を削除すれば直線エンファシスを実現
できることは勿論である。
て入力信号のレベルに応じて高域周波数成分の強調を可
変する非直線エンファシスを用いたのは、後段のダイナ
ミックレンジを考慮したためである。尚、入力信号のレ
ベルが変動しても高域周波数成分を一定の割合で強調す
る直線エンファシスを用いる場合には、高域周波数成分
の強調の割合を低くしたものを用いれば、後段でダイナ
ミックレンジを越えることがない。また、図2に図示す
るリミッタ140を削除すれば直線エンファシスを実現
できることは勿論である。
【0040】そして、時間方向エンファシス手段1の出
力信号を垂直方向エンファシス手段(VE)2に供給す
る。この垂直方向エンファシス手段2は、デジタル回路
により構成されており、垂直方向の高域周波数成分を低
域周波数成分に比し相対的にレベル強調する垂直方向エ
ンファシスを施して得た信号を水平方向エンファシス手
段3に供給する。尚、垂直方向エンファシス手段2も時
間方向エンファシス手段1と同様の理由により、非直線
エンファシス又は高域周波数成分の強調の割合の低い直
線エンファシスを用いることとする。
力信号を垂直方向エンファシス手段(VE)2に供給す
る。この垂直方向エンファシス手段2は、デジタル回路
により構成されており、垂直方向の高域周波数成分を低
域周波数成分に比し相対的にレベル強調する垂直方向エ
ンファシスを施して得た信号を水平方向エンファシス手
段3に供給する。尚、垂直方向エンファシス手段2も時
間方向エンファシス手段1と同様の理由により、非直線
エンファシス又は高域周波数成分の強調の割合の低い直
線エンファシスを用いることとする。
【0041】そして、水平方向エンファシス手段3は水
平方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的
にレベル強調する水平方向エンファシスを施す。この水
平方向エンファシス手段3は、例えば、図4(A)に図
示する直線エンファシス回路あるいは図5(A)に図示
する非直線エンファシス回路である。
平方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的
にレベル強調する水平方向エンファシスを施す。この水
平方向エンファシス手段3は、例えば、図4(A)に図
示する直線エンファシス回路あるいは図5(A)に図示
する非直線エンファシス回路である。
【0042】そして、水平方向エンファシス手段3の出
力信号は図示せぬ変調手段を介して伝送路4に供給され
る。この伝送路4は、例えば、電波、光ケーブル、電話
回線であり、また、光ディスク等の光記録再生系、VT
R等の磁気記録再生系等である。
力信号は図示せぬ変調手段を介して伝送路4に供給され
る。この伝送路4は、例えば、電波、光ケーブル、電話
回線であり、また、光ディスク等の光記録再生系、VT
R等の磁気記録再生系等である。
【0043】そして、図1に図示する伝送路4より図示
せぬ復調手段を介して受信映像信号(再生映像信号)が
水平方向ディエンファシス手段(HD)5に供給され
る。この水平方向ディエンファシス手段5は水平方向の
高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレベル
減衰する水平方向ディエンファシスを施して、受信映像
信号に含まれる伝送路4で発生したノイズを抑圧した出
力信号5aを得ている。尚、この水平方向ディエンファ
シス手段5は、例えば、図4(B)に図示する直線ディ
エンファシス回路あるいは図5(B)に図示する非直線
ディエンファシス回路である。
せぬ復調手段を介して受信映像信号(再生映像信号)が
水平方向ディエンファシス手段(HD)5に供給され
る。この水平方向ディエンファシス手段5は水平方向の
高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレベル
減衰する水平方向ディエンファシスを施して、受信映像
信号に含まれる伝送路4で発生したノイズを抑圧した出
力信号5aを得ている。尚、この水平方向ディエンファ
シス手段5は、例えば、図4(B)に図示する直線ディ
エンファシス回路あるいは図5(B)に図示する非直線
ディエンファシス回路である。
【0044】そして、水平方向ディエンファシス手段の
出力信号5aはタイミング発生手段(TG)8と垂直方
向ディエンファシス手段(TD)6とに供給される。こ
のタイミング発生手段8は出力信号5aより同期信号を
分離し、この信号に基づいて生成したクロック信号、タ
イミング信号等の制御信号8aを垂直方向ディエンファ
シス手段6と時間方向ディエンファシス手段7とに供給
する。尚、クロック信号については出力信号5aより分
離された同期信号及び/又はバースト信号に基づいて周
知のPLL手段を用いることにより生成している。
出力信号5aはタイミング発生手段(TG)8と垂直方
向ディエンファシス手段(TD)6とに供給される。こ
のタイミング発生手段8は出力信号5aより同期信号を
分離し、この信号に基づいて生成したクロック信号、タ
イミング信号等の制御信号8aを垂直方向ディエンファ
シス手段6と時間方向ディエンファシス手段7とに供給
する。尚、クロック信号については出力信号5aより分
離された同期信号及び/又はバースト信号に基づいて周
知のPLL手段を用いることにより生成している。
【0045】また、垂直方向ディエンファシス手段6
は、垂直方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル減衰せしめる垂直方向ディエンファシス
を施す。この垂直方向ディエンファシス手段6はデジタ
ル回路により構成されており、例えば、図3に図示する
ブロック図で表される非直線垂直方向エンファシス回路
があり、同図中、遅延回路610は1ラインメモリであ
る。尚、構成600,620,650は加減算器であ
り、構成630,660は係数器であり、構成640は
非直線特性を与えるリミッタ回路である。また、遅延回
路110を1フィールド(1フレーム)メモリとするこ
とで時間方向エンファシス手段に適用できる。尚、送信
側にて直線垂直方向エンファシス回路を用いた場合には
直線垂直方向ディエンファシス回路を用いることは勿論
である。また、リミッタ640を削除すれば直線ディエ
ンファシスを実現できるのは勿論である。
は、垂直方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル減衰せしめる垂直方向ディエンファシス
を施す。この垂直方向ディエンファシス手段6はデジタ
ル回路により構成されており、例えば、図3に図示する
ブロック図で表される非直線垂直方向エンファシス回路
があり、同図中、遅延回路610は1ラインメモリであ
る。尚、構成600,620,650は加減算器であ
り、構成630,660は係数器であり、構成640は
非直線特性を与えるリミッタ回路である。また、遅延回
路110を1フィールド(1フレーム)メモリとするこ
とで時間方向エンファシス手段に適用できる。尚、送信
側にて直線垂直方向エンファシス回路を用いた場合には
直線垂直方向ディエンファシス回路を用いることは勿論
である。また、リミッタ640を削除すれば直線ディエ
ンファシスを実現できるのは勿論である。
【0046】そして、垂直方向ディエンファシス手段6
の出力信号は時間方向ディエンファシス手段7に供給さ
れ、時間方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル減衰する時間方向ディエンファシスを施
し得た出力映像信号bbを図示せぬ伝送路に供給してい
る。尚、この時間方向ディエンファシス手段6は図3に
図示する非直線時間方向ディエンファシス回路で構成さ
れているが、送信側にて直線時間方向エンファシス回路
を用いた場合には直線時間方向ディエンファシス回路を
用いることは勿論である。
の出力信号は時間方向ディエンファシス手段7に供給さ
れ、時間方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し
相対的にレベル減衰する時間方向ディエンファシスを施
し得た出力映像信号bbを図示せぬ伝送路に供給してい
る。尚、この時間方向ディエンファシス手段6は図3に
図示する非直線時間方向ディエンファシス回路で構成さ
れているが、送信側にて直線時間方向エンファシス回路
を用いた場合には直線時間方向ディエンファシス回路を
用いることは勿論である。
【0047】このようにして、最初に時間方向、次に垂
直方向、その次に水平方向のエンファシスを施したので
伝送路4のダイナミックレンジを有効に活用することが
できるという効果がある。更に、最初に水平方向、次に
垂直方向、その次に時間方向のディエンファシスを施し
たので、水平方向のディエンファシスを施した信号に基
づいて生成した制御信号を用いて垂直方向及び時間方向
のディエンファシスを施すことができるので、誤動作な
く確実にディエンファシスを施すことができるという効
果がある。尚、本実施例は伝送路4がFM伝送路である
場合にはいわゆる三角ノイズがFM伝送路で発生するた
め特に有効であり、かかる場合、伝送路4のダイナミッ
クレンジとはその帯域を意味する。
直方向、その次に水平方向のエンファシスを施したので
伝送路4のダイナミックレンジを有効に活用することが
できるという効果がある。更に、最初に水平方向、次に
垂直方向、その次に時間方向のディエンファシスを施し
たので、水平方向のディエンファシスを施した信号に基
づいて生成した制御信号を用いて垂直方向及び時間方向
のディエンファシスを施すことができるので、誤動作な
く確実にディエンファシスを施すことができるという効
果がある。尚、本実施例は伝送路4がFM伝送路である
場合にはいわゆる三角ノイズがFM伝送路で発生するた
め特に有効であり、かかる場合、伝送路4のダイナミッ
クレンジとはその帯域を意味する。
【0048】(第2実施例)第2実施例から第4実施例
は、第1実施例をMUSE信号、EDTV信号、ATV
信号等の高精細度映像信号の一例としてハイビジョン信
号を磁気記録再生するVTRに適用した実施例であっ
て、上記した時間方向,垂直方向,水平方向エンファシ
ス手段1〜3及び時間方向,垂直方向,水平方向ディエ
ンファシス手段5〜7を適用するものである。そして、
これらの実施例はいずれも日本国内のハイビジョン信号
規格に準拠した輝度信号(以下、「Y信号」と呼ぶ。)
と、第1,第2の色差信号(以下、「PB信号」,「P
R信号」と呼ぶ。)とを入力信号とする。これらの入力
信号は以下の式によりR,G,B信号から変換された信
号である。
は、第1実施例をMUSE信号、EDTV信号、ATV
信号等の高精細度映像信号の一例としてハイビジョン信
号を磁気記録再生するVTRに適用した実施例であっ
て、上記した時間方向,垂直方向,水平方向エンファシ
ス手段1〜3及び時間方向,垂直方向,水平方向ディエ
ンファシス手段5〜7を適用するものである。そして、
これらの実施例はいずれも日本国内のハイビジョン信号
規格に準拠した輝度信号(以下、「Y信号」と呼ぶ。)
と、第1,第2の色差信号(以下、「PB信号」,「P
R信号」と呼ぶ。)とを入力信号とする。これらの入力
信号は以下の式によりR,G,B信号から変換された信
号である。
【0049】Y =0.7154G+0.0721B+0.2125R PB=0.5389(−0.7154G+0.9279B−0.2125R) PR=0.6349(−0.7154G−0.0721B+0.7875R) そして、これらの信号をテープ・ヘッド系の伝送帯域を
削減すべくセグメント記録するため2系統に分割し、P
B信号とPR信号とを線順次色信号に変換し、この信号
を時間軸圧縮すると共に時間軸圧縮されたY信号と時間
軸多重して得たTCI信号を記録再生するものである。
ここで、第2実施例は2系統に分割する前に時間方向,
垂直方向,非直線水平方向のエンファシスを施し、第3
実施例はTCI信号に変換した後に時間方向,垂直方
向,非直線水平方向のエンファシスを施し、第4実施例
は2系統に分割した後であってTCI信号に変換する前
に時間方向,垂直方向,非直線水平方向のエンファシス
を施すものである。
削減すべくセグメント記録するため2系統に分割し、P
B信号とPR信号とを線順次色信号に変換し、この信号
を時間軸圧縮すると共に時間軸圧縮されたY信号と時間
軸多重して得たTCI信号を記録再生するものである。
ここで、第2実施例は2系統に分割する前に時間方向,
垂直方向,非直線水平方向のエンファシスを施し、第3
実施例はTCI信号に変換した後に時間方向,垂直方
向,非直線水平方向のエンファシスを施し、第4実施例
は2系統に分割した後であってTCI信号に変換する前
に時間方向,垂直方向,非直線水平方向のエンファシス
を施すものである。
【0050】また、第2実施例から第4実施例は、映像
信号記録再生装置の出力信号であるHD信号は所定のラ
インに情報信号を有するものであり、この情報信号が介
挿されているHD信号を映像信号記録再生装置は入力信
号とするものである。そこで、先ずこの情報信号につい
て、次に記録系について、最後に再生系について説明す
る。
信号記録再生装置の出力信号であるHD信号は所定のラ
インに情報信号を有するものであり、この情報信号が介
挿されているHD信号を映像信号記録再生装置は入力信
号とするものである。そこで、先ずこの情報信号につい
て、次に記録系について、最後に再生系について説明す
る。
【0051】(情報信号)図6(A)はHD信号に係る
Y信号の所定のラインに介挿される情報信号を図示した
ものである。そして、情報信号の内容は同図(B)に図
示する如く、再生時のクロック同期を取るためのプリア
ンブル信号(8ビット)、データの開始を識別するため
の同期信号(8ビット)、映像信号の種別等を表すデー
タ信号(56ビット)、時間情報を表すタイムコード信
号(32ビット)、再生時に誤り検出・訂正を行うため
の誤り訂正信号(16ビット)及び記録レベルを管理す
るためのレベル基準信号(8ビット相当)よりなる。そ
して、レベル基準信号の正規なレベルは50IREであ
り、その他の信号の各ビットは20IREが“0”に8
0IREが“1”に対応している。
Y信号の所定のラインに介挿される情報信号を図示した
ものである。そして、情報信号の内容は同図(B)に図
示する如く、再生時のクロック同期を取るためのプリア
ンブル信号(8ビット)、データの開始を識別するため
の同期信号(8ビット)、映像信号の種別等を表すデー
タ信号(56ビット)、時間情報を表すタイムコード信
号(32ビット)、再生時に誤り検出・訂正を行うため
の誤り訂正信号(16ビット)及び記録レベルを管理す
るためのレベル基準信号(8ビット相当)よりなる。そ
して、レベル基準信号の正規なレベルは50IREであ
り、その他の信号の各ビットは20IREが“0”に8
0IREが“1”に対応している。
【0052】上記データ信号は8ビット単位で7ワード
で構成されている。第1ワードは映像信号の形式に関す
るものであり、アスペクト比情報(例えば、16:9,
4:3の識別)、画像表示形式情報(例えば、レターボ
ックスか通常かの識別)、トラック方式情報(例えば、
HD,NTSC,EDTV,ATV等の識別)及びテレ
シネ情報(例えば、同一コマか否かの識別)を表すもの
である。また、第2ワードはプログラム番号を表すプロ
グラムID情報が格納されている。また、第3ワード
は、オーデイオ情報(例えば、ステレオ,モノ,2カ国
語等の識別)、編集情報(例えば、編集開始,編集終
了,編集中等の識別)、補正信号情報(例えば、補正信
号の有無の識別)、及びコントロール信号情報(例え
ば、VISS,VASS等のコントロール信号のデューティ比の
識別)を表すものである。また、第4,第5のワード
は、テキスト情報であって所謂クローズド・キャプショ
ンの方法で文字情報等を表すものである。尚、第6,第
7のワードは将来の拡張性を担保するための予備のワー
ドである。
で構成されている。第1ワードは映像信号の形式に関す
るものであり、アスペクト比情報(例えば、16:9,
4:3の識別)、画像表示形式情報(例えば、レターボ
ックスか通常かの識別)、トラック方式情報(例えば、
HD,NTSC,EDTV,ATV等の識別)及びテレ
シネ情報(例えば、同一コマか否かの識別)を表すもの
である。また、第2ワードはプログラム番号を表すプロ
グラムID情報が格納されている。また、第3ワード
は、オーデイオ情報(例えば、ステレオ,モノ,2カ国
語等の識別)、編集情報(例えば、編集開始,編集終
了,編集中等の識別)、補正信号情報(例えば、補正信
号の有無の識別)、及びコントロール信号情報(例え
ば、VISS,VASS等のコントロール信号のデューティ比の
識別)を表すものである。また、第4,第5のワード
は、テキスト情報であって所謂クローズド・キャプショ
ンの方法で文字情報等を表すものである。尚、第6,第
7のワードは将来の拡張性を担保するための予備のワー
ドである。
【0053】また、タイムコード信号は8ビット単位で
4ワードで構成されている。第1ワードは1フレーム毎
に歩進されるフレーム番号であり、第2ワードは「秒」
を表し、第3ワードは「分」を表し、第4ワードは
「時」を表すものである。
4ワードで構成されている。第1ワードは1フレーム毎
に歩進されるフレーム番号であり、第2ワードは「秒」
を表し、第3ワードは「分」を表し、第4ワードは
「時」を表すものである。
【0054】次に、情報信号が介挿されるラインを図7
に図示するHD信号の波形図を用いて説明する。尚、同
図中に図示した数字はライン番号を表しており、第1番
目のラインは奇数フィールドの垂直同期信号の開始より
始まる。
に図示するHD信号の波形図を用いて説明する。尚、同
図中に図示した数字はライン番号を表しており、第1番
目のラインは奇数フィールドの垂直同期信号の開始より
始まる。
【0055】ここで、情報信号を介挿すべきラインは、
垂直同期信号を含む垂直ブランキング期間及び水平同期
信号期間はハイビジョン機器により削除される場合があ
るため有効走査線内に情報信号を介挿する必要があり、
また、情報信号は絵柄信号でないため、モニタの画面内
に表示されないように全走査線に対して8%〜10%の
オーバースキャン特性をモニタが有していることを考慮
する必要がある。
垂直同期信号を含む垂直ブランキング期間及び水平同期
信号期間はハイビジョン機器により削除される場合があ
るため有効走査線内に情報信号を介挿する必要があり、
また、情報信号は絵柄信号でないため、モニタの画面内
に表示されないように全走査線に対して8%〜10%の
オーバースキャン特性をモニタが有していることを考慮
する必要がある。
【0056】そこで、これらの点を考慮すると、情報信
号が介挿されるラインは、HD信号の41ライン〜66
ライン、532〜557ライン、603ライン〜628
ライン及び1095ライン〜1120ライン中の1ライ
ン又は複数のラインとなる。ところで、現実にモニタが
オーバースキャンする走査線数は夫々の機器についてば
らつくものであるから、有効走査線であって、かつ画面
に現れる可能性の少ない走査線に情報信号を介挿するこ
とがより望ましい。また、スタジオ規格のHD信号にお
いては、有効走査線が1035本であり有効な絵柄期間
は41ライン〜557ライン及び603ライン〜112
0ラインである。一方、MUSEデコーダ出力信号にお
いては有効走査線が1032本であり有効な絵柄期間は
42ライン〜557ライン及び604ライン〜1119
ラインである。
号が介挿されるラインは、HD信号の41ライン〜66
ライン、532〜557ライン、603ライン〜628
ライン及び1095ライン〜1120ライン中の1ライ
ン又は複数のラインとなる。ところで、現実にモニタが
オーバースキャンする走査線数は夫々の機器についてば
らつくものであるから、有効走査線であって、かつ画面
に現れる可能性の少ない走査線に情報信号を介挿するこ
とがより望ましい。また、スタジオ規格のHD信号にお
いては、有効走査線が1035本であり有効な絵柄期間
は41ライン〜557ライン及び603ライン〜112
0ラインである。一方、MUSEデコーダ出力信号にお
いては有効走査線が1032本であり有効な絵柄期間は
42ライン〜557ライン及び604ライン〜1119
ラインである。
【0057】従って、41,557,603,1120
ラインと42,604,557,1119ラインとが有
効走査線であって、且つ画面に現れる可能性の少ない上
記条件を具備するラインとなる。よって、41,42,
557,603,604,1119,1120ラインの
内の1ライン又は複数ラインに情報信号を介挿すること
が望ましい。
ラインと42,604,557,1119ラインとが有
効走査線であって、且つ画面に現れる可能性の少ない上
記条件を具備するラインとなる。よって、41,42,
557,603,604,1119,1120ラインの
内の1ライン又は複数ラインに情報信号を介挿すること
が望ましい。
【0058】更に、41ラインと603ラインとは、ス
タジオ規格のHD信号の有効走査線であって、且つ、M
USEデコーダ出力信号の有効走査線でないラインであ
る。従って、HD信号をMUSE信号にエンコードしな
い場合を想定すれば、41ライン及び/又は603ライ
ンに情報信号を介挿することが望ましい。
タジオ規格のHD信号の有効走査線であって、且つ、M
USEデコーダ出力信号の有効走査線でないラインであ
る。従って、HD信号をMUSE信号にエンコードしな
い場合を想定すれば、41ライン及び/又は603ライ
ンに情報信号を介挿することが望ましい。
【0059】そこで、本実施例になる映像信号磁気記録
再生装置はHD信号の603ラインに情報信号を介挿し
て出力し、入力HD信号としてはMUSEデコーダ出力
信号も考慮し603ライン又は604ラインに情報信号
が介挿されているものとする。
再生装置はHD信号の603ラインに情報信号を介挿し
て出力し、入力HD信号としてはMUSEデコーダ出力
信号も考慮し603ライン又は604ラインに情報信号
が介挿されているものとする。
【0060】(記録系)図8を用いてHD信号を記録再
生する映像信号記録再生装置の記録系を説明する。同図
において図示せぬ伝送路より、入力Y,PB,PR信号
cc,dd,eeがA/D変換器9〜11を介して、時
間方向エンファシス手段12〜14に夫々供給され、最
初に時間方向の直線及び/又は非直線エンファシスが夫
々施され、次に垂直方向エンファシス手段15〜17に
て垂直方向の直線及び/又は非直線エンファシスが夫々
施され、その次に非直線水平方向エンファシス手段18
〜20にて非直線エンファシスが夫々施される。
生する映像信号記録再生装置の記録系を説明する。同図
において図示せぬ伝送路より、入力Y,PB,PR信号
cc,dd,eeがA/D変換器9〜11を介して、時
間方向エンファシス手段12〜14に夫々供給され、最
初に時間方向の直線及び/又は非直線エンファシスが夫
々施され、次に垂直方向エンファシス手段15〜17に
て垂直方向の直線及び/又は非直線エンファシスが夫々
施され、その次に非直線水平方向エンファシス手段18
〜20にて非直線エンファシスが夫々施される。
【0061】そして、非直線水平方向エンファシス手段
18〜20の出力信号が分割手段21に供給され、ここ
でこれらの信号を2系統に分割している。この分割処理
を図9を用いて説明するに、同図中左上に図示した入力
Y,PB,PR信号cc,dd,ee(HD信号)のう
ち垂直同期信号及び画面の上下側に係るラインを削除し
てMUSE信号の有効走査線数(1032本)に相当す
る信号を生成し、この信号を同図中左下と右下に図示し
た2系統の信号に分割して、偶数ラインに係る第1の
Y,PB,PR信号21a〜21cと奇数ラインに係る
第2のY,PB,PR信号21d〜21fとを生成して
いる。
18〜20の出力信号が分割手段21に供給され、ここ
でこれらの信号を2系統に分割している。この分割処理
を図9を用いて説明するに、同図中左上に図示した入力
Y,PB,PR信号cc,dd,ee(HD信号)のう
ち垂直同期信号及び画面の上下側に係るラインを削除し
てMUSE信号の有効走査線数(1032本)に相当す
る信号を生成し、この信号を同図中左下と右下に図示し
た2系統の信号に分割して、偶数ラインに係る第1の
Y,PB,PR信号21a〜21cと奇数ラインに係る
第2のY,PB,PR信号21d〜21fとを生成して
いる。
【0062】そして、第1のPB,PR信号21b,2
1cと第2のPB,PR信号21e,21fとを第1,
第2の線順次変換手段22,23に夫々供給し、線順次
処理を施して得た第1,第2の線順次色信号を第1,第
2のTCI変換手段24,25の一方の入力に供給して
いる。
1cと第2のPB,PR信号21e,21fとを第1,
第2の線順次変換手段22,23に夫々供給し、線順次
処理を施して得た第1,第2の線順次色信号を第1,第
2のTCI変換手段24,25の一方の入力に供給して
いる。
【0063】この線順次処理には2つの態様があり、図
10を用いて説明する。同図中に図示した英字は信号の
種類を表しており、また数字はHD信号のライン番号を
表している。第1の態様における第1の線順次変換手段
22は、同図(A),(B)に夫々図示するに図示する
第1のPR,PB信号21c,21bの太枠で囲んだラ
インを交互に選択して同図(C)に図示する第1の線順
次色信号22aを生成する。また、第1の態様における
第2の線順次変換手段23は、同図(D),(E)に夫
々図示するに図示する第2のPR,PB信号21f,2
1eの太枠で囲んだラインを交互に選択して同図(F)
に図示する第2の線順次色信号23aを生成する。一
方、第2の態様においては、第1の線順次変換手段22
では第1のPB信号21bのみを常時選択し、第2の線
順次変換手段23では第2のPR信号21fのみを常時
選択して第1,第2の線順次色信号22a,23aを夫
々生成している。
10を用いて説明する。同図中に図示した英字は信号の
種類を表しており、また数字はHD信号のライン番号を
表している。第1の態様における第1の線順次変換手段
22は、同図(A),(B)に夫々図示するに図示する
第1のPR,PB信号21c,21bの太枠で囲んだラ
インを交互に選択して同図(C)に図示する第1の線順
次色信号22aを生成する。また、第1の態様における
第2の線順次変換手段23は、同図(D),(E)に夫
々図示するに図示する第2のPR,PB信号21f,2
1eの太枠で囲んだラインを交互に選択して同図(F)
に図示する第2の線順次色信号23aを生成する。一
方、第2の態様においては、第1の線順次変換手段22
では第1のPB信号21bのみを常時選択し、第2の線
順次変換手段23では第2のPR信号21fのみを常時
選択して第1,第2の線順次色信号22a,23aを夫
々生成している。
【0064】第1,第2のTCI変換手段24,25は
一方の入力に供給される第1,第2の線順次色信号22
a,23aを時間軸圧縮すると共に他方の入力に供給さ
れる第1,第2のY信号21a,21dを時間軸圧縮し
た後、両者を1H毎に時間軸多重して第1,第2のTC
I信号24a,25aを生成し、これらの信号を第1,
第2の選択手段26,27に供給している。尚、第1,
第2のTCI信号24a,25a中の圧縮された第1,
第2のY信号21a,21dと圧縮された第1,第2の
線順次色信号22a,23aとの時間比率は両者の帯域
を考慮して3:1としている。
一方の入力に供給される第1,第2の線順次色信号22
a,23aを時間軸圧縮すると共に他方の入力に供給さ
れる第1,第2のY信号21a,21dを時間軸圧縮し
た後、両者を1H毎に時間軸多重して第1,第2のTC
I信号24a,25aを生成し、これらの信号を第1,
第2の選択手段26,27に供給している。尚、第1,
第2のTCI信号24a,25a中の圧縮された第1,
第2のY信号21a,21dと圧縮された第1,第2の
線順次色信号22a,23aとの時間比率は両者の帯域
を考慮して3:1としている。
【0065】そして、第1,第2の選択手段26,27
は、絵柄に係る第1,第2のTCI信号17a,18a
と後述するブランキング信号28aとを選択して図11
に図示する第1,第2の記録信号26a,27aを生成
している。即ち、同図に図示する期間T1では第1,第
2のTCI信号24a,25aを選択し、他の期間T2
〜T4ではブランキング信号28aを選択している。
尚、図11中に「SW」で図示した信号は磁気ヘッド切
換えのための余裕部分を確保するスイッチング信号であ
り、「V」で図示した信号は垂直同期信号であり、「D
A」で図示した信号はTCI情報信号であり、「CA
L」で図示した信号は補正信号である。
は、絵柄に係る第1,第2のTCI信号17a,18a
と後述するブランキング信号28aとを選択して図11
に図示する第1,第2の記録信号26a,27aを生成
している。即ち、同図に図示する期間T1では第1,第
2のTCI信号24a,25aを選択し、他の期間T2
〜T4ではブランキング信号28aを選択している。
尚、図11中に「SW」で図示した信号は磁気ヘッド切
換えのための余裕部分を確保するスイッチング信号であ
り、「V」で図示した信号は垂直同期信号であり、「D
A」で図示した信号はTCI情報信号であり、「CA
L」で図示した信号は補正信号である。
【0066】ここでブランキング信号28aを生成する
ブランキング信号生成手段28について説明するに、こ
のブランキング信号生成手段28にはA/D変換された
入力Y信号ccが一方の入力に供給され、603ライン
又は604ラインに介挿されている前述した情報信号が
抽出され、所定レベル(例えば、水平同期信号の最大レ
ベル)を閾値として情報信号を識別し、誤り訂正・検出
等の処理が施される。また、他方の入力には記録時の操
作によって特定される操作制御信号28bが供給され、
これにより上記処理を施した情報信号の一部を適宜変更
する。例えば、編集を行った際にはデータ信号中の編集
情報を変更すると共にタイムコード情報の変更を行って
いる。そして、変更後の情報信号を時間圧縮してTCI
情報信号を生成し、この信号とROM等に格納されてい
る補正信号等の他のブランキング信号とを所定の順序で
合成し、正規のブランキング信号28aを生成してい
る。このようにして得た第1,第2の記録信号26a,
27aをD/A変換器28,29を介して直線水平方向
エンファシス手段30,31に供給している。この直線
水平方向エンファシス手段30,31は水平方向の高域
周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレベル強調
してFM変調手段32,33に供給している。そして、
FM変調手段32,33は所定のデビエーションでFM
変調を施して、その出力信号を図示せぬ記録アンプで増
幅した後、磁気ヘッドA1,A2又はB1,B2を介し
て磁気テープTTに記録している。
ブランキング信号生成手段28について説明するに、こ
のブランキング信号生成手段28にはA/D変換された
入力Y信号ccが一方の入力に供給され、603ライン
又は604ラインに介挿されている前述した情報信号が
抽出され、所定レベル(例えば、水平同期信号の最大レ
ベル)を閾値として情報信号を識別し、誤り訂正・検出
等の処理が施される。また、他方の入力には記録時の操
作によって特定される操作制御信号28bが供給され、
これにより上記処理を施した情報信号の一部を適宜変更
する。例えば、編集を行った際にはデータ信号中の編集
情報を変更すると共にタイムコード情報の変更を行って
いる。そして、変更後の情報信号を時間圧縮してTCI
情報信号を生成し、この信号とROM等に格納されてい
る補正信号等の他のブランキング信号とを所定の順序で
合成し、正規のブランキング信号28aを生成してい
る。このようにして得た第1,第2の記録信号26a,
27aをD/A変換器28,29を介して直線水平方向
エンファシス手段30,31に供給している。この直線
水平方向エンファシス手段30,31は水平方向の高域
周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレベル強調
してFM変調手段32,33に供給している。そして、
FM変調手段32,33は所定のデビエーションでFM
変調を施して、その出力信号を図示せぬ記録アンプで増
幅した後、磁気ヘッドA1,A2又はB1,B2を介し
て磁気テープTTに記録している。
【0067】ここで、磁気テープTTのテープパターン
を図12を用いて説明する。尚、同図中の数字はライン
番号を表しており、また、「SW」はスイッチング信号
を、「V」は垂直同期信号を、「CAL」は補正信号
を、「DA」はTCI情報信号を夫々表している。
を図12を用いて説明する。尚、同図中の数字はライン
番号を表しており、また、「SW」はスイッチング信号
を、「V」は垂直同期信号を、「CAL」は補正信号
を、「DA」はTCI情報信号を夫々表している。
【0068】そして、偶数番目のラインに係る第1の記
録信号26aは回転ドラム上に配設された磁気ヘッドA
1を用いて、図11(A)に図示した「SW」から「5
56(1/2)」に係るトラックに記録されると共に磁
気ヘッドA2を用いて、同図(A)に図示した「556
(1/2)」から「1118」に係るトラックに記録さ
れる。一方、奇数番目のラインに係る第2の記録信号2
7aは回転ドラム上に配設された磁気ヘッドB1を用い
て、同図(A)に図示した「SW」から「557(1/
2)」に係るトラックに記録されると共に磁気ヘッドB
2を用いて、同図(A)に図示した「557(1/
2)」から「1119」に係るトラックに記録される。
また、近接して配設されている磁気ヘッドA1,B1ま
たは磁気ヘッドA2,B2は同時記録を行うが、これに
先行する音声磁気ヘッド3A,3B(図示せず)により
同図(A)中の音声トラックA,Bが形成される。尚、
磁気ヘッドA1,A2,B1,B2と音声磁気ヘッド3
A,3Bとの取り付け高さを適宜設定することにより同
図(B)に図示する磁気テープパターンを得ることがで
きることは勿論である。
録信号26aは回転ドラム上に配設された磁気ヘッドA
1を用いて、図11(A)に図示した「SW」から「5
56(1/2)」に係るトラックに記録されると共に磁
気ヘッドA2を用いて、同図(A)に図示した「556
(1/2)」から「1118」に係るトラックに記録さ
れる。一方、奇数番目のラインに係る第2の記録信号2
7aは回転ドラム上に配設された磁気ヘッドB1を用い
て、同図(A)に図示した「SW」から「557(1/
2)」に係るトラックに記録されると共に磁気ヘッドB
2を用いて、同図(A)に図示した「557(1/
2)」から「1119」に係るトラックに記録される。
また、近接して配設されている磁気ヘッドA1,B1ま
たは磁気ヘッドA2,B2は同時記録を行うが、これに
先行する音声磁気ヘッド3A,3B(図示せず)により
同図(A)中の音声トラックA,Bが形成される。尚、
磁気ヘッドA1,A2,B1,B2と音声磁気ヘッド3
A,3Bとの取り付け高さを適宜設定することにより同
図(B)に図示する磁気テープパターンを得ることがで
きることは勿論である。
【0069】このようにして、本実施例になる記録系で
は入力Y,PB,PR信号cc,dd,eeについて別
個独立に時間方向、垂直方向、非直線水平方向のエンフ
ァシスを施すことができ、更に、2系統間で別個独立に
直線水平方向のエンファシスを施した映像信号を磁気テ
ープTTに記録することができる。
は入力Y,PB,PR信号cc,dd,eeについて別
個独立に時間方向、垂直方向、非直線水平方向のエンフ
ァシスを施すことができ、更に、2系統間で別個独立に
直線水平方向のエンファシスを施した映像信号を磁気テ
ープTTに記録することができる。
【0070】また、603ライン又は604ラインに係
る情報信号を有するブランキング信号期間は映像部分で
ないため、垂直方向及び時間方向の相関性がなく、時間
方向及び垂直方向のエンファシスを施すのは適当でない
が、本実施例の構成によれば第1,第2の選択手段2
6,27にて、ブランキング信号28aを介挿している
ため時間方向及び垂直方向のエンファシスを施すことが
ないという効果がある。 (再生系)次に、再生系を図13を用いて説明する。同
図において、磁気テープTTより磁気ヘッドA1,A2
又は磁気ヘッドB1,B2を介して再生された信号が図
示せぬプリアンプにて増幅された後、FM復調手段3
4,35に供給され、ここでFM復調された信号が直線
水平方向ディエンファシス手段36,37に供給され
る。
る情報信号を有するブランキング信号期間は映像部分で
ないため、垂直方向及び時間方向の相関性がなく、時間
方向及び垂直方向のエンファシスを施すのは適当でない
が、本実施例の構成によれば第1,第2の選択手段2
6,27にて、ブランキング信号28aを介挿している
ため時間方向及び垂直方向のエンファシスを施すことが
ないという効果がある。 (再生系)次に、再生系を図13を用いて説明する。同
図において、磁気テープTTより磁気ヘッドA1,A2
又は磁気ヘッドB1,B2を介して再生された信号が図
示せぬプリアンプにて増幅された後、FM復調手段3
4,35に供給され、ここでFM復調された信号が直線
水平方向ディエンファシス手段36,37に供給され
る。
【0071】そして、上記した直線水平方向エンファシ
ス手段30,31と相補的な関係にある直線水平方向デ
ィエンファシス手段36,37は、特にテープヘッド系
で発生する高域周波数成分のノイズを抑圧して得た第
1,第2の再生信号36a,37aをA/D変換器3
8,39を介して第1,第2のTCI逆変換手段41,
42に供給する。また、第1の再生信号36aはタイミ
ング発生手段40に供給にも供給される。尚、構成40
は上述したタイミング発生手段8と同様の構成であっ
て、これにより生成した制御信号40aを後述する時間
方向ディエンファシス手段52〜54と垂直方向ディエ
ンファシス49〜51に少なくとも供給し、これらの構
成を制御している。
ス手段30,31と相補的な関係にある直線水平方向デ
ィエンファシス手段36,37は、特にテープヘッド系
で発生する高域周波数成分のノイズを抑圧して得た第
1,第2の再生信号36a,37aをA/D変換器3
8,39を介して第1,第2のTCI逆変換手段41,
42に供給する。また、第1の再生信号36aはタイミ
ング発生手段40に供給にも供給される。尚、構成40
は上述したタイミング発生手段8と同様の構成であっ
て、これにより生成した制御信号40aを後述する時間
方向ディエンファシス手段52〜54と垂直方向ディエ
ンファシス49〜51に少なくとも供給し、これらの構
成を制御している。
【0072】そして、第1,第2のTCI逆変換手段4
1,42は再生された第1,第2の再生信号36a,3
7aに係る圧縮されたY信号を伸長すると共に圧縮され
た線順次色信号を1ライン毎に夫々伸長して、第1,第
2の再生Y信号41a,42aと第1,第2の再生線順
次色信号41b,42b得て、前者を合成手段45に、
後者を線順次逆変換手段AA中の第1,第2の線順次逆
変換手段43,44に供給している。
1,42は再生された第1,第2の再生信号36a,3
7aに係る圧縮されたY信号を伸長すると共に圧縮され
た線順次色信号を1ライン毎に夫々伸長して、第1,第
2の再生Y信号41a,42aと第1,第2の再生線順
次色信号41b,42b得て、前者を合成手段45に、
後者を線順次逆変換手段AA中の第1,第2の線順次逆
変換手段43,44に供給している。
【0073】第1,第2の線順次逆変換手段43,44
では、第1,第2の再生線順次色信号41b,42bに
基づいて第1の再生PB,PR信号43a,43bと第
2の再生PB,PR信号44a,44bとを生成して合
成手段45に供給する。この線順次逆変換の処理を図1
4〜18を用いて説明するに、図中の英字は信号の種類
を表しており、また数字はHD信号のライン番号を表し
ている。尚、図13に図示した線順次逆変換手段AAの
構成は上記した線順次変換処理の第1の態様に対応する
一の例であり、図15に図示した線順次逆変換手段AA
の構成は上記した線順次変換処理の第1の態様に対応す
る他の例であり、図17に図示した線順次逆変換手段A
Aの構成は上記した線順次変換処理の第2の態様に対応
するものである。
では、第1,第2の再生線順次色信号41b,42bに
基づいて第1の再生PB,PR信号43a,43bと第
2の再生PB,PR信号44a,44bとを生成して合
成手段45に供給する。この線順次逆変換の処理を図1
4〜18を用いて説明するに、図中の英字は信号の種類
を表しており、また数字はHD信号のライン番号を表し
ている。尚、図13に図示した線順次逆変換手段AAの
構成は上記した線順次変換処理の第1の態様に対応する
一の例であり、図15に図示した線順次逆変換手段AA
の構成は上記した線順次変換処理の第1の態様に対応す
る他の例であり、図17に図示した線順次逆変換手段A
Aの構成は上記した線順次変換処理の第2の態様に対応
するものである。
【0074】まず、第1の態様に対応する一の例を図1
4を参照しつつ説明する。図13に図示する線順次逆変
換手段AA中の第1の線順次逆変換手段43には図14
(A)に図示する第1の再生線順次色信号41bが供給
され、1ライン飛びに介挿されている偶数ラインに係る
PR信号の平均値を取ることにより線順次処理時に削除
されたPR信号を生成し、この信号と削除されていない
信号とを合成して同図(B)に図示する第1の再生PR
信号43bを生成している。また、第1の再生PR信号
43bと同様に,同図(C)に図示する第1の再生線順
次色信号41bより同図(D)に図示する第1の再生P
B信号43aを生成している。尚、第2の線順次逆変換
手段44は第1の線順次逆変換手段43と同様に動作す
るのでその説明を省略する。
4を参照しつつ説明する。図13に図示する線順次逆変
換手段AA中の第1の線順次逆変換手段43には図14
(A)に図示する第1の再生線順次色信号41bが供給
され、1ライン飛びに介挿されている偶数ラインに係る
PR信号の平均値を取ることにより線順次処理時に削除
されたPR信号を生成し、この信号と削除されていない
信号とを合成して同図(B)に図示する第1の再生PR
信号43bを生成している。また、第1の再生PR信号
43bと同様に,同図(C)に図示する第1の再生線順
次色信号41bより同図(D)に図示する第1の再生P
B信号43aを生成している。尚、第2の線順次逆変換
手段44は第1の線順次逆変換手段43と同様に動作す
るのでその説明を省略する。
【0075】次に、第1の態様に対応する他の例を図1
5,16を参照しつつ説明する。図15に図示する線順
次逆変換手段AAの構成は、第1,第2の再生線順次色
信号41b,42bを第1,第2の線順次逆変換手段4
3,44の両方に供給する点で、図13に図示した線順
次逆変換手段AAの構成と相違している。即ち、第1の
線順次逆変換手段43には図16(A),(C)に図示
する第1,第2の再生線順次色信号41b,42bが供
給され、これらの信号に基づいて同図(B)に図示する
第1の再生PR信号43bを生成している。即ち、線順
次処理時に削除されたラインはこれに最も近接する上下
ラインを用いて生成している。この際に近接する上下ラ
インの平均値を用いても良いが、より近いライン(例え
ば、PR5)の係数を他のライン(PR2)の係数より
大きくし加重平均して求めても良い。
5,16を参照しつつ説明する。図15に図示する線順
次逆変換手段AAの構成は、第1,第2の再生線順次色
信号41b,42bを第1,第2の線順次逆変換手段4
3,44の両方に供給する点で、図13に図示した線順
次逆変換手段AAの構成と相違している。即ち、第1の
線順次逆変換手段43には図16(A),(C)に図示
する第1,第2の再生線順次色信号41b,42bが供
給され、これらの信号に基づいて同図(B)に図示する
第1の再生PR信号43bを生成している。即ち、線順
次処理時に削除されたラインはこれに最も近接する上下
ラインを用いて生成している。この際に近接する上下ラ
インの平均値を用いても良いが、より近いライン(例え
ば、PR5)の係数を他のライン(PR2)の係数より
大きくし加重平均して求めても良い。
【0076】その次に、第2の態様に対応する例を図1
7,18を参照しつつ説明する。図17に図示する線順
次逆変換手段AAの構成は、第1の線順次逆変換手段4
3より第2の再生PR信号44bを出力すると共に第2
の線順次逆変換手段44より第1の再生PB信号43a
を出力する点で、図13に図示した線順次逆変換手段A
Aの構成と相違している。即ち、第1の線順次逆変換手
段43には図18(A)に図示する第1の再生線順次色
信号41bが供給され、この信号をそのまま第1のPR
信号43bとして出力すると共に、偶数ラインに係る第
1の再生線順次色信号41bの隣接2ラインの平均値を
求めて奇数ラインに係る第2の再生線順次色信号44b
を出力している。
7,18を参照しつつ説明する。図17に図示する線順
次逆変換手段AAの構成は、第1の線順次逆変換手段4
3より第2の再生PR信号44bを出力すると共に第2
の線順次逆変換手段44より第1の再生PB信号43a
を出力する点で、図13に図示した線順次逆変換手段A
Aの構成と相違している。即ち、第1の線順次逆変換手
段43には図18(A)に図示する第1の再生線順次色
信号41bが供給され、この信号をそのまま第1のPR
信号43bとして出力すると共に、偶数ラインに係る第
1の再生線順次色信号41bの隣接2ラインの平均値を
求めて奇数ラインに係る第2の再生線順次色信号44b
を出力している。
【0077】そして、図13に図示する合成手段45は
偶数ラインに係る第1の再生Y,PB,PR信号41
a,43a,43bと奇数ラインに係る第2のY,P
B,PR信号42a,44a,44bとを合成して再生
Y,PB,PR信号45a〜45cを得ている。そし
て、再生Y,PB,PR信号45a〜45cは最初に非
直線水平方向ディエンファシス手段46〜48に供給さ
れ、水平方向の非直線ディエンファシスが施され、次に
垂直方向ディエンファシス手段49〜51にて垂直方向
の直線及び/又は非直線ディエンファシスが夫々施さ
れ、その次に時間方向ディエンファシス手段52〜54
にて時間方向の直線及び/又は非直線ディエンファシス
が夫々施される。
偶数ラインに係る第1の再生Y,PB,PR信号41
a,43a,43bと奇数ラインに係る第2のY,P
B,PR信号42a,44a,44bとを合成して再生
Y,PB,PR信号45a〜45cを得ている。そし
て、再生Y,PB,PR信号45a〜45cは最初に非
直線水平方向ディエンファシス手段46〜48に供給さ
れ、水平方向の非直線ディエンファシスが施され、次に
垂直方向ディエンファシス手段49〜51にて垂直方向
の直線及び/又は非直線ディエンファシスが夫々施さ
れ、その次に時間方向ディエンファシス手段52〜54
にて時間方向の直線及び/又は非直線ディエンファシス
が夫々施される。
【0078】そして、時間方向ディエンファシス手段5
3,54の出力信号をD/A変換器58,59を介して
得た出力PB,PR信号gg,hhを図示せぬ伝送路に
供給している。一方、時間方向ディエンファシス手段5
2の出力信号52aは選択手段56に供給され、ここで
603ラインに後述する再生情報信号55aを介挿して
得た出力Y信号ffをD/A変換器57を介して図示せ
ぬ伝送路に出力している。
3,54の出力信号をD/A変換器58,59を介して
得た出力PB,PR信号gg,hhを図示せぬ伝送路に
供給している。一方、時間方向ディエンファシス手段5
2の出力信号52aは選択手段56に供給され、ここで
603ラインに後述する再生情報信号55aを介挿して
得た出力Y信号ffをD/A変換器57を介して図示せ
ぬ伝送路に出力している。
【0079】さてここで、再生情報信号55aを生成す
る情報信号生成手段55について説明する。情報信号生
成手段55にはA/D変換器38の出力信号が供給さ
れ、この出力信号に係る再生されたTCI情報信号の
“0”,“1”の判別を所定の閾値と比較して行い、そ
の時間軸を伸長した再生情報信号55aを生成してい
る。
る情報信号生成手段55について説明する。情報信号生
成手段55にはA/D変換器38の出力信号が供給さ
れ、この出力信号に係る再生されたTCI情報信号の
“0”,“1”の判別を所定の閾値と比較して行い、そ
の時間軸を伸長した再生情報信号55aを生成してい
る。
【0080】このようにして、本実施例になる磁気再生
装置では直線水平方向ディエンファシス手段34を介し
て高域周波数成分のノイズを抑圧した第1の再生信号3
6aを得て、この信号に基づいて生成した制御信号40
aを用いて垂直,時間方向ディエンファシス手段49〜
54を制御しているので、誤動作なく確実にディエンフ
ァシスを施すことができるという効果がある。更に、非
直線水平方向、垂直方向、時間方向のディエンファシス
を最終出力の手前に配置したので、伝送路に相当するテ
ープヘッド系で発生するノイズのみならず記録系の分割
手段21から再生系の合成手段36で発生するノイズを
抑圧することができ、例えば、線順次逆変換手段35で
演算処理を行う場合に発生する丸め誤差に起因するノイ
ズも抑圧することができるという効果がある。
装置では直線水平方向ディエンファシス手段34を介し
て高域周波数成分のノイズを抑圧した第1の再生信号3
6aを得て、この信号に基づいて生成した制御信号40
aを用いて垂直,時間方向ディエンファシス手段49〜
54を制御しているので、誤動作なく確実にディエンフ
ァシスを施すことができるという効果がある。更に、非
直線水平方向、垂直方向、時間方向のディエンファシス
を最終出力の手前に配置したので、伝送路に相当するテ
ープヘッド系で発生するノイズのみならず記録系の分割
手段21から再生系の合成手段36で発生するノイズを
抑圧することができ、例えば、線順次逆変換手段35で
演算処理を行う場合に発生する丸め誤差に起因するノイ
ズも抑圧することができるという効果がある。
【0081】また、本実施例になる記録再生装置によれ
ば、603ラインに情報信号が介挿されているHD信号
を記録する場合であっても、HD信号の走査線の内10
32本のみ記録するにも拘らず、情報信号を磁気テープ
に記録することができるという効果があり、この磁気テ
ープを再生する際、再生情報信号を603ラインに介挿
して得たHD信号を出力できるので、後段のハイビジョ
ン機器で振幅レベルの管理等の再生情報信号に基づく制
御を容易に行えるという効果がある。
ば、603ラインに情報信号が介挿されているHD信号
を記録する場合であっても、HD信号の走査線の内10
32本のみ記録するにも拘らず、情報信号を磁気テープ
に記録することができるという効果があり、この磁気テ
ープを再生する際、再生情報信号を603ラインに介挿
して得たHD信号を出力できるので、後段のハイビジョ
ン機器で振幅レベルの管理等の再生情報信号に基づく制
御を容易に行えるという効果がある。
【0082】(第3実施例)図19を用いて第3実施例
の記録系を説明する。尚、図8と同一の構成には同一の
符号を付しその説明を省略する。図19において、第
1,第2のTCI変換手段24,25にて変換された第
1,第2のTCI信号243a,253aが最初に時間
方向エンファシス手段60,61に供給され、時間方向
の直線及び/又は非直線エンファシスが夫々施される。
の記録系を説明する。尚、図8と同一の構成には同一の
符号を付しその説明を省略する。図19において、第
1,第2のTCI変換手段24,25にて変換された第
1,第2のTCI信号243a,253aが最初に時間
方向エンファシス手段60,61に供給され、時間方向
の直線及び/又は非直線エンファシスが夫々施される。
【0083】次に、2系統に共通の垂直方向エンファシ
ス手段62にて両系統の信号60a,61aを合成して
垂直方向の直線及び/又は非直線エンファシスを施した
後、再分割している。垂直方向エンファシス手段62を
共通にしたのは、分割手段21にて偶数番目のラインに
係る信号21a〜21cと奇数番目のラインに係る信号
21d〜21fとに分割しているので、相関性の高い隣
接するラインの情報を考慮して垂直方向のエンファシス
を行うためには、正規のライン順に一旦合成した後に行
う必要があるからである。
ス手段62にて両系統の信号60a,61aを合成して
垂直方向の直線及び/又は非直線エンファシスを施した
後、再分割している。垂直方向エンファシス手段62を
共通にしたのは、分割手段21にて偶数番目のラインに
係る信号21a〜21cと奇数番目のラインに係る信号
21d〜21fとに分割しているので、相関性の高い隣
接するラインの情報を考慮して垂直方向のエンファシス
を行うためには、正規のライン順に一旦合成した後に行
う必要があるからである。
【0084】その次に非直線水平方向エンファシス手段
63,64にて水平方向の非直線エンファシスを施し得
た信号63a,64aを第1,第2の選択手段26,2
7の一方の入力に供給している。この信号63a,64
aは第2実施例で述べた第1,第2のTCI信号24
a,25aと等価の信号であり、第1,第2の選択手段
26,27にてその他方の入力に供給されるブランキン
グ信号28aと合成して図10に図示する第1,第2の
記録信号26a,27aを生成している。そして、第2
実施例と同様の処理が構成28〜33により第1,第2
の記録信号26a,27aに施された後、磁気ヘッドA
1,A2又はB1,B2を介して磁気テープTTに記録
されている。
63,64にて水平方向の非直線エンファシスを施し得
た信号63a,64aを第1,第2の選択手段26,2
7の一方の入力に供給している。この信号63a,64
aは第2実施例で述べた第1,第2のTCI信号24
a,25aと等価の信号であり、第1,第2の選択手段
26,27にてその他方の入力に供給されるブランキン
グ信号28aと合成して図10に図示する第1,第2の
記録信号26a,27aを生成している。そして、第2
実施例と同様の処理が構成28〜33により第1,第2
の記録信号26a,27aに施された後、磁気ヘッドA
1,A2又はB1,B2を介して磁気テープTTに記録
されている。
【0085】尚、第1,第2の線順次変換手段22,2
3で行う線順次処理は入力信号を1ライン毎に交互に選
択するものであるが、第2実施例と同様に第1の線順次
変換手段22では第1のPB信号21bのみを常時選択
し、第2の線順次変換手段23では第2のPR信号21
fのみを常時選択して第1,第2の線順次色信号22
a,23aを夫々生成しても良いことは勿論である。
3で行う線順次処理は入力信号を1ライン毎に交互に選
択するものであるが、第2実施例と同様に第1の線順次
変換手段22では第1のPB信号21bのみを常時選択
し、第2の線順次変換手段23では第2のPR信号21
fのみを常時選択して第1,第2の線順次色信号22
a,23aを夫々生成しても良いことは勿論である。
【0086】このようにして、本実施例になる磁気記録
装置においては、TCI信号の状態で種々のエンファシ
スを施すようにしたので、第2実施例と比較して時間方
向エンファシス手段及び非直線水平方向エンファシス手
段の構成を3個から2個に夫々減らすことができ、ま
た、垂直方向エンファシス手段の構成を3個から1個に
減らすことができるので、構成を簡略化できるという効
果がある。
装置においては、TCI信号の状態で種々のエンファシ
スを施すようにしたので、第2実施例と比較して時間方
向エンファシス手段及び非直線水平方向エンファシス手
段の構成を3個から2個に夫々減らすことができ、ま
た、垂直方向エンファシス手段の構成を3個から1個に
減らすことができるので、構成を簡略化できるという効
果がある。
【0087】また、603ライン又は604ラインに係
る情報信号を有するブランキング信号期間は映像部分で
ないため、垂直方向及び時間方向の相関性がなく、時間
方向及び垂直方向のエンファシスを施すのは適当でない
が、本実施例の構成によれば第1,第2の選択手段2
6,27にて、ブランキング信号28aを介挿している
ため時間方向及び垂直方向のエンファシスを施されない
という効果がある。
る情報信号を有するブランキング信号期間は映像部分で
ないため、垂直方向及び時間方向の相関性がなく、時間
方向及び垂直方向のエンファシスを施すのは適当でない
が、本実施例の構成によれば第1,第2の選択手段2
6,27にて、ブランキング信号28aを介挿している
ため時間方向及び垂直方向のエンファシスを施されない
という効果がある。
【0088】次に、図20を用いて第3実施例になる再
生系を説明する。尚、図13と同一の構成には同一の符
号を付しその説明を省略する。図20において、直線水
平方向ディエンファシス手段36,37にて水平方向の
直線ディエンファシスを施し得た出力信号36a,37
aをタイミング発生手段40に供給すると共にA/D変
換器38,39を介して、非直線水平方向ディエンファ
シス手段65,66に供給する。
生系を説明する。尚、図13と同一の構成には同一の符
号を付しその説明を省略する。図20において、直線水
平方向ディエンファシス手段36,37にて水平方向の
直線ディエンファシスを施し得た出力信号36a,37
aをタイミング発生手段40に供給すると共にA/D変
換器38,39を介して、非直線水平方向ディエンファ
シス手段65,66に供給する。
【0089】そして、最初に非直線水平方向ディエンフ
ァシス手段65,66にて水平方向の非直線ディエンフ
ァシスが施される。次に、垂直方向エンファシス手段6
3と相補的な関係にある両系統に共通の垂直方向ディエ
ンファシス手段67にて、信号65a,66aを合成し
て垂直方向の直線及び/又は非直線ディエンファシスを
施した後、再分割してしている。その次に、時間方向デ
ィエンファシス手段68,69にて時間方向の直線及び
/又は非直線ディエンファシスを施している。ここで、
垂直方向ディエンファシス手段67を共通にしたのは、
上記した記録系中の分割手段21にて偶数番目のライン
に係る信号21a〜21cと奇数番目のラインに係る信
号21d〜21fとに分割しているため、垂直方向のデ
ィエンファシスを行うためには正規のライン順に一旦合
成した後に行う必要があるからである。
ァシス手段65,66にて水平方向の非直線ディエンフ
ァシスが施される。次に、垂直方向エンファシス手段6
3と相補的な関係にある両系統に共通の垂直方向ディエ
ンファシス手段67にて、信号65a,66aを合成し
て垂直方向の直線及び/又は非直線ディエンファシスを
施した後、再分割してしている。その次に、時間方向デ
ィエンファシス手段68,69にて時間方向の直線及び
/又は非直線ディエンファシスを施している。ここで、
垂直方向ディエンファシス手段67を共通にしたのは、
上記した記録系中の分割手段21にて偶数番目のライン
に係る信号21a〜21cと奇数番目のラインに係る信
号21d〜21fとに分割しているため、垂直方向のデ
ィエンファシスを行うためには正規のライン順に一旦合
成した後に行う必要があるからである。
【0090】このようにして種々のディエンファシスが
施された信号68a,69aが、第1,第2のTCI逆
変換手段41,42に供給され、構成41〜45にて第
2実施例と同様の処理が施される。
施された信号68a,69aが、第1,第2のTCI逆
変換手段41,42に供給され、構成41〜45にて第
2実施例と同様の処理が施される。
【0091】そして、合成手段45の出力信号45b,
45cをD/A変換器58,59を介して得た出力P
B,PR信号gg,hhを図示せぬ伝送路に供給してい
る。一方、出力信号45aは選択手段56に供給され、
ここで603ラインに再生情報信号55aを介挿して得
た出力Y信号ffをD/A変換器57を介して図示せぬ
伝送路に出力している。
45cをD/A変換器58,59を介して得た出力P
B,PR信号gg,hhを図示せぬ伝送路に供給してい
る。一方、出力信号45aは選択手段56に供給され、
ここで603ラインに再生情報信号55aを介挿して得
た出力Y信号ffをD/A変換器57を介して図示せぬ
伝送路に出力している。
【0092】このようにして、本実施例になる再生系に
おいては、TCI信号の状態で種々のディエンファシス
を施すようにしたので、第2実施例と比較して時間方向
ディエンファシス手段及び非直線水平方向ディエンファ
シス手段の構成を3個から2個に夫々減らすことがで
き、また、垂直方向ディエンファシス手段の構成を3個
から1個に減らすことができるので、構成を簡略化でき
るという効果がある。
おいては、TCI信号の状態で種々のディエンファシス
を施すようにしたので、第2実施例と比較して時間方向
ディエンファシス手段及び非直線水平方向ディエンファ
シス手段の構成を3個から2個に夫々減らすことがで
き、また、垂直方向ディエンファシス手段の構成を3個
から1個に減らすことができるので、構成を簡略化でき
るという効果がある。
【0093】(第4実施例)図21を用いて第4実施例
の記録系を説明する。尚、図8と同一の構成には同一の
符号を付しその説明を省略する。図21において、第
1,第2の線順次変換手段22,23より出力される第
1,第2の線順次色信号224a.234a及び第1,
第2のY信号214a,214dが,時間方向エンファ
シス手段70,73及び時間方向エンファシス手段7
1,72に夫々供給され、ここで、時間方向の直線及び
/又は非直線エンファシスが夫々施される。尚、第1の
線順次変換手段22では第1のPB信号21bのみを常
時選択し、第2の線順次変換手段23で第2のPR信号
21fのみを常時選択して第1,第2の線順次色信号2
24a,234aを夫々生成する線順次処理を施してお
り、上述した第2の態様に合致するものである。
の記録系を説明する。尚、図8と同一の構成には同一の
符号を付しその説明を省略する。図21において、第
1,第2の線順次変換手段22,23より出力される第
1,第2の線順次色信号224a.234a及び第1,
第2のY信号214a,214dが,時間方向エンファ
シス手段70,73及び時間方向エンファシス手段7
1,72に夫々供給され、ここで、時間方向の直線及び
/又は非直線エンファシスが夫々施される。尚、第1の
線順次変換手段22では第1のPB信号21bのみを常
時選択し、第2の線順次変換手段23で第2のPR信号
21fのみを常時選択して第1,第2の線順次色信号2
24a,234aを夫々生成する線順次処理を施してお
り、上述した第2の態様に合致するものである。
【0094】次に、第1,第2の線順次色信号224
a,234aに係る時間方向エンファシス手段70,7
3の出力信号70a,73aは垂直方向エンファシス手
段74,76にて直線及び/又は非直線エンファシスが
夫々施し、その次に非直線水平方向エンファシス手段7
7,80にて水平方向の非直線エンファシスが夫々施し
て得た信号77a,80aを第1,第2のTCI変換手
段24,25の一方の入力に夫々供給している。
a,234aに係る時間方向エンファシス手段70,7
3の出力信号70a,73aは垂直方向エンファシス手
段74,76にて直線及び/又は非直線エンファシスが
夫々施し、その次に非直線水平方向エンファシス手段7
7,80にて水平方向の非直線エンファシスが夫々施し
て得た信号77a,80aを第1,第2のTCI変換手
段24,25の一方の入力に夫々供給している。
【0095】一方、第1,第2のY信号214a,21
4dに係る時間方向エンファシス手段71,72の出力
信号71a,72aは共通の垂直方向エンファシス手段
75にて両信号をライン順に合成して、垂直方向の直線
及び/又は非直線エンファシスを施した後、偶数ライン
に係る信号75aと奇数ラインに係る信号75bとに再
分割してしている。その次に信号75a,75bを非直
線水平方向エンファシス手段78,79にて水平方向の
非直線エンファシスを施し得た信号78a,7aを第
1,第2のTCI変換手段24,25の他方の入力に夫
々供給している。ここで、信号71a,72aに係る垂
直方向エンファシス手段75を共通にしたのは、分割手
段21にて偶数番目のラインに係る第1のY信号214
aと奇数番目のラインに係る第2のY信号214dとに
分割しているため、垂直方向のエンファシスを行うため
には正規のライン順に一旦合成した後に行う必要がある
からである。一方、第1,第2の線順次色信号224
a,234aについて垂直方向エンファシス手段74,
75が夫々について設けられているのは、第1,第2の
線順次色信号22a,23aは第1のPB信号21b,
第2のPR信号21fだからである。また、信号77
a,79aと信号78a,80aとは、第2実施例で説
明した第1,第2の線順次色信号22a,23aと第
1,第2のY信号21a,21dと夫々等価である。
4dに係る時間方向エンファシス手段71,72の出力
信号71a,72aは共通の垂直方向エンファシス手段
75にて両信号をライン順に合成して、垂直方向の直線
及び/又は非直線エンファシスを施した後、偶数ライン
に係る信号75aと奇数ラインに係る信号75bとに再
分割してしている。その次に信号75a,75bを非直
線水平方向エンファシス手段78,79にて水平方向の
非直線エンファシスを施し得た信号78a,7aを第
1,第2のTCI変換手段24,25の他方の入力に夫
々供給している。ここで、信号71a,72aに係る垂
直方向エンファシス手段75を共通にしたのは、分割手
段21にて偶数番目のラインに係る第1のY信号214
aと奇数番目のラインに係る第2のY信号214dとに
分割しているため、垂直方向のエンファシスを行うため
には正規のライン順に一旦合成した後に行う必要がある
からである。一方、第1,第2の線順次色信号224
a,234aについて垂直方向エンファシス手段74,
75が夫々について設けられているのは、第1,第2の
線順次色信号22a,23aは第1のPB信号21b,
第2のPR信号21fだからである。また、信号77
a,79aと信号78a,80aとは、第2実施例で説
明した第1,第2の線順次色信号22a,23aと第
1,第2のY信号21a,21dと夫々等価である。
【0096】そして、構成24〜33にて第2実施例と
同様の信号処理が施された信号が、磁気ヘッドA1,A
2又はB1,B2を介して磁気テープTTに記録されて
いる。
同様の信号処理が施された信号が、磁気ヘッドA1,A
2又はB1,B2を介して磁気テープTTに記録されて
いる。
【0097】このようにして、本実施例になる磁気記録
装置においては、輝度信号と色信号とで別個独立してエ
ンファシスを施すようにしたので、夫々の信号の性質に
応じたエンファシスを施すことができるという効果があ
る。
装置においては、輝度信号と色信号とで別個独立してエ
ンファシスを施すようにしたので、夫々の信号の性質に
応じたエンファシスを施すことができるという効果があ
る。
【0098】また、603ライン又は604ラインに係
る情報信号を有するブランキング信号期間は映像部分で
ないため、垂直方向及び時間方向の相関性がなく、時間
方向及び垂直方向のエンファシスを施すのは適当でない
が、本実施例の構成によれば第1,第2の選択手段2
6,27にて、ブランキング信号28aを介挿している
ため時間方向及び垂直方向のエンファシスを施されない
という効果がある。
る情報信号を有するブランキング信号期間は映像部分で
ないため、垂直方向及び時間方向の相関性がなく、時間
方向及び垂直方向のエンファシスを施すのは適当でない
が、本実施例の構成によれば第1,第2の選択手段2
6,27にて、ブランキング信号28aを介挿している
ため時間方向及び垂直方向のエンファシスを施されない
という効果がある。
【0099】次に、図22を用いて第4実施例の再生系
を説明する。尚、図13と同一の構成には同一の符号を
付しその説明を省略する。図22において、直線水平方
向ディエンファシス手段36,37にて水平方向の直線
ディエンファシスを施し、出力信号36aをタイミング
発生手段40に供給し、ここで生成した制御信号40a
によって後述する垂直方向ディエンファシス手段85〜
87と時間方向ディエンファシス手段88〜91を制御
している。
を説明する。尚、図13と同一の構成には同一の符号を
付しその説明を省略する。図22において、直線水平方
向ディエンファシス手段36,37にて水平方向の直線
ディエンファシスを施し、出力信号36aをタイミング
発生手段40に供給し、ここで生成した制御信号40a
によって後述する垂直方向ディエンファシス手段85〜
87と時間方向ディエンファシス手段88〜91を制御
している。
【0100】そして、第1,第2のTCI逆変換手段4
1,42より生成された第1の再生線順次色信号41
b,42bとが非直線水平方向ディエンファシス手段8
1,84に夫々供給され、ここで、最初に水平方向の非
直線ディエンファシスが施される。次に、非直線水平方
向ディエンファシス手段81,84の出力信号81a,
84aは垂直方向ディエンファシス手段85,87にて
直線及び/又は非直線ディエンファシスが施され、その
次に時間方向ディエンファシス手段88,91にて時間
方向の直線及び/又は非直線ディエンファシスが施され
た後、第1,第2の線順次逆変換手段43,44に供給
される。
1,42より生成された第1の再生線順次色信号41
b,42bとが非直線水平方向ディエンファシス手段8
1,84に夫々供給され、ここで、最初に水平方向の非
直線ディエンファシスが施される。次に、非直線水平方
向ディエンファシス手段81,84の出力信号81a,
84aは垂直方向ディエンファシス手段85,87にて
直線及び/又は非直線ディエンファシスが施され、その
次に時間方向ディエンファシス手段88,91にて時間
方向の直線及び/又は非直線ディエンファシスが施され
た後、第1,第2の線順次逆変換手段43,44に供給
される。
【0101】一方、第1,第2のTCI逆変換手段4
1,42より生成された第1,第2の再生Y信号41
a,42aは非直線水平方向ディエンファシス手段8
2,83に夫々供給され、ここで、最初に水平方向の非
直線ディエンファシスが施される。次に、出力信号82
a,83aに共通の垂直方向ディエンファシス手段86
にて出力信号82a,83aをライン順に合成し、垂直
方向の直線及び/又は非直線ディエンファシスを施した
後、偶数ラインに係る出力信号86aと奇数ラインに係
る出力信号86bとに再分割してしている。その次に、
時間方向ディエンファシス手段89,90にて出力信号
86a,86bに時間方向の直線及び/又は非直線ディ
エンファシスを夫々施している。
1,42より生成された第1,第2の再生Y信号41
a,42aは非直線水平方向ディエンファシス手段8
2,83に夫々供給され、ここで、最初に水平方向の非
直線ディエンファシスが施される。次に、出力信号82
a,83aに共通の垂直方向ディエンファシス手段86
にて出力信号82a,83aをライン順に合成し、垂直
方向の直線及び/又は非直線ディエンファシスを施した
後、偶数ラインに係る出力信号86aと奇数ラインに係
る出力信号86bとに再分割してしている。その次に、
時間方向ディエンファシス手段89,90にて出力信号
86a,86bに時間方向の直線及び/又は非直線ディ
エンファシスを夫々施している。
【0102】ここで、垂直方向ディエンファシス手段8
6を共通にしたのは、上記した第4実施例の記録系の分
割手段21にて偶数番目のラインに第1のY信号214
aと奇数番目のラインに係る第2のY信号214dとに
分割しているので、垂直方向のディエンファシスを行う
ためには正規のライン順に一旦合成した後に行う必要が
あるからである。一方、第1,第2の再生線順次色信号
41b,42bについて垂直方向ディエンファシス手段
85,87が夫々について設けられているのは、第1,
第2の再生線順次色信号41b,42bは、上記した記
録系中第1のPB信号21b,第2のPR信号21fに
関する信号であって、両信号は別種の信号だからであ
る。
6を共通にしたのは、上記した第4実施例の記録系の分
割手段21にて偶数番目のラインに第1のY信号214
aと奇数番目のラインに係る第2のY信号214dとに
分割しているので、垂直方向のディエンファシスを行う
ためには正規のライン順に一旦合成した後に行う必要が
あるからである。一方、第1,第2の再生線順次色信号
41b,42bについて垂直方向ディエンファシス手段
85,87が夫々について設けられているのは、第1,
第2の再生線順次色信号41b,42bは、上記した記
録系中第1のPB信号21b,第2のPR信号21fに
関する信号であって、両信号は別種の信号だからであ
る。
【0103】このようにして、本実施例になる再生系に
おいては、輝度信号と色信号とで別個独立してディエン
ファシスを施すようにしたので、夫々の信号の性質に応
じたディエンファシスを施すことができるという効果が
ある。
おいては、輝度信号と色信号とで別個独立してディエン
ファシスを施すようにしたので、夫々の信号の性質に応
じたディエンファシスを施すことができるという効果が
ある。
【0104】尚、上述した第2実施例から第4実施例に
おいて直線水平方向エンファシス手段30にて直線のみ
ならず非直線水平方向エンファシスも施すようにしても
良く、係る場合は前段の非直線水平方向エンファシス手
段18〜20,63,64,77〜80を省略しても良
いことは勿論である。また、上述した第2実施例から第
4実施例において直線水平方向ディエンファシス手段3
1にて直線のみならず非直線水平方向ディエンファシス
も施すようにしても良く、係る場合は前段の非直線水平
方向ディエンファシス手段46〜48,65,66,8
1〜84を省略しても良いことは勿論である。
おいて直線水平方向エンファシス手段30にて直線のみ
ならず非直線水平方向エンファシスも施すようにしても
良く、係る場合は前段の非直線水平方向エンファシス手
段18〜20,63,64,77〜80を省略しても良
いことは勿論である。また、上述した第2実施例から第
4実施例において直線水平方向ディエンファシス手段3
1にて直線のみならず非直線水平方向ディエンファシス
も施すようにしても良く、係る場合は前段の非直線水平
方向ディエンファシス手段46〜48,65,66,8
1〜84を省略しても良いことは勿論である。
【0105】尚、上述した第2実施例から第4実施例に
おいて、A/D変換器9〜11から分割手段21の入力
までの構成は第1のクロック信号で動作している。この
第1のクロック信号の周波数はHD信号の帯域を考慮し
てHD信号の水平周波数の896倍、即ち、30.24
MHzに選ばれている。また、分割手段21の出力から
第1,第2のTCI変換手段24,25の入力までの構
成は第2のクロック信号に基づいて動作している。この
第2のクロック信号の周波数はNTSC信号の水平周波
数の910倍、即ち、14.318MHzに選ばれてい
る。ここで2系統に分割しているのにも拘らず第2のク
ロック信号の周波数が第1のクロック信号の周波数の1
/2にならないのは分割手段にて上下のラインを削除し
ているからであり、NTSC信号の整数倍に選んだのは
分割手段の出力信号の替わりにNTSC信号より得た
Y,PB,PR信号を供給する場合も考慮したためであ
る。また、第1,第2のTCI変換手段24,25の出
力及びそれ以降の構成は第3のクロック信号に基づいて
動作していおり、時間軸圧縮比率を考慮してその周波数
はNTSC信号の水平周波数の1092倍、即ち17.
199MHzに選ばれている。一方、A/D変換器3
8,39から第1,第2のTCI逆変換手段41,42
の入力までの構成は第3のクロック信号で動作してい
る。また、第1,第2のTCI逆変換手段41,42の
出力から合成手段45の入力までの構成は第2のクロッ
ク信号で動作している。また、合成手段45の出力から
D/A変換器57〜59の構成は第1のクロック信号で
動作している。
おいて、A/D変換器9〜11から分割手段21の入力
までの構成は第1のクロック信号で動作している。この
第1のクロック信号の周波数はHD信号の帯域を考慮し
てHD信号の水平周波数の896倍、即ち、30.24
MHzに選ばれている。また、分割手段21の出力から
第1,第2のTCI変換手段24,25の入力までの構
成は第2のクロック信号に基づいて動作している。この
第2のクロック信号の周波数はNTSC信号の水平周波
数の910倍、即ち、14.318MHzに選ばれてい
る。ここで2系統に分割しているのにも拘らず第2のク
ロック信号の周波数が第1のクロック信号の周波数の1
/2にならないのは分割手段にて上下のラインを削除し
ているからであり、NTSC信号の整数倍に選んだのは
分割手段の出力信号の替わりにNTSC信号より得た
Y,PB,PR信号を供給する場合も考慮したためであ
る。また、第1,第2のTCI変換手段24,25の出
力及びそれ以降の構成は第3のクロック信号に基づいて
動作していおり、時間軸圧縮比率を考慮してその周波数
はNTSC信号の水平周波数の1092倍、即ち17.
199MHzに選ばれている。一方、A/D変換器3
8,39から第1,第2のTCI逆変換手段41,42
の入力までの構成は第3のクロック信号で動作してい
る。また、第1,第2のTCI逆変換手段41,42の
出力から合成手段45の入力までの構成は第2のクロッ
ク信号で動作している。また、合成手段45の出力から
D/A変換器57〜59の構成は第1のクロック信号で
動作している。
【0106】尚、上述した第2〜第4実施例において、
入力映像信号の一例としてY,PB,PR信号等の3種
類の映像信号を取り上げ説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく複数種類の映像信号であっても良
く、例えば、R−Y信号とB−Y信号、I信号とQ信
号、R,G,B信号等であっても良い。
入力映像信号の一例としてY,PB,PR信号等の3種
類の映像信号を取り上げ説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく複数種類の映像信号であっても良
く、例えば、R−Y信号とB−Y信号、I信号とQ信
号、R,G,B信号等であっても良い。
【0107】尚、上述した第2〜第4実施例において、
分割手段は2系統に分割したが、これは各系統における
伝送帯域を減少させるためのものであるので、本発明は
2系統の分割に限定されるものではなく伝送路の帯域に
応じて複数系統に分割しても良いことは勿論である。
分割手段は2系統に分割したが、これは各系統における
伝送帯域を減少させるためのものであるので、本発明は
2系統の分割に限定されるものではなく伝送路の帯域に
応じて複数系統に分割しても良いことは勿論である。
【0108】尚、上述した実施例において、映像信号記
録再生装置は磁気テープを記録媒体として用いるVTR
を一例として説明したが、これに限定されることなく、
記録媒体は円盤状の光デイスク、フロッピーデイスク等
であっても良く、また、半導体メモリであっても良いこ
とは勿論である。
録再生装置は磁気テープを記録媒体として用いるVTR
を一例として説明したが、これに限定されることなく、
記録媒体は円盤状の光デイスク、フロッピーデイスク等
であっても良く、また、半導体メモリであっても良いこ
とは勿論である。
【0109】尚、上述した実施例では、映像信号記録再
生装置について説明したが、本発明になる映像信号エン
ファシス方式は少なくとも記録系(送信側)を有すれば
良く、また、本発明になる映像信号ディエンファシス方
式は少なくとも再生系(受信側)を有すれば良いことは
勿論である。
生装置について説明したが、本発明になる映像信号エン
ファシス方式は少なくとも記録系(送信側)を有すれば
良く、また、本発明になる映像信号ディエンファシス方
式は少なくとも再生系(受信側)を有すれば良いことは
勿論である。
【0110】
【発明の効果】上述したように本発明の構成によれば、
最初に時間方向エンファシスを施し、次に垂直方向エン
ファシスを施し、その次に水平方向エンファシスを施す
ので、伝送路のダイナミックレンジを有効に活用するこ
とができ、映像信号をクリップさせることなく伝送出力
できるという効果があり、特に非直線エンファシスでは
入力信号のレベルに応じて高域周波数成分の強調を可変
するので伝送路のダイナミックレンジを有効に活用でき
る。
最初に時間方向エンファシスを施し、次に垂直方向エン
ファシスを施し、その次に水平方向エンファシスを施す
ので、伝送路のダイナミックレンジを有効に活用するこ
とができ、映像信号をクリップさせることなく伝送出力
できるという効果があり、特に非直線エンファシスでは
入力信号のレベルに応じて高域周波数成分の強調を可変
するので伝送路のダイナミックレンジを有効に活用でき
る。
【0111】上述したように本発明の構成によれば、最
初に水平方向ディエンファシスを施し、次に垂直方向デ
ィエンファシスを施し、その次に時間方向ディエンファ
シスを施すので、伝送路で発生する高域周波数成分のノ
イズがある程度抑圧された水平方向ディエンファシスの
出力に基づいて生成された制御信号を用いて垂直方向デ
ィエンファシス及び時間方向ディエンファシスを動作処
理させることができるので、誤動作なく正確なディエン
ファシスを行うことができるという効果がある。
初に水平方向ディエンファシスを施し、次に垂直方向デ
ィエンファシスを施し、その次に時間方向ディエンファ
シスを施すので、伝送路で発生する高域周波数成分のノ
イズがある程度抑圧された水平方向ディエンファシスの
出力に基づいて生成された制御信号を用いて垂直方向デ
ィエンファシス及び時間方向ディエンファシスを動作処
理させることができるので、誤動作なく正確なディエン
ファシスを行うことができるという効果がある。
【図1】本発明に係る第1実施例のブロック図である。
【図2】垂直方向エンファシス手段及び時間方向エンフ
ァシス手段のブロック図である。
ァシス手段のブロック図である。
【図3】垂直方向ディエンファシス手段及び時間方向デ
ィエンファシス手段のブロック図である。
ィエンファシス手段のブロック図である。
【図4】水平方向エンファシス手段及び水平方向ディエ
ンファシス手段の回路図である。
ンファシス手段の回路図である。
【図5】非直線水平方向エンファシス手段及び非直線水
平方向ディエンファシス手段の回路図である。
平方向ディエンファシス手段の回路図である。
【図6】情報信号の波形図である。
【図7】ハイビジョン信号の波形図である。
【図8】本発明に係る第2実施例の磁気記録装置を説明
するためのブロック図である。
するためのブロック図である。
【図9】分割手段の動作を説明するための概念図であ
る。
る。
【図10】線順次変換処理を説明するための概念図であ
る。
る。
【図11】TCI信号の波形図である。
【図12】テープパターンである。
【図13】本発明に係る第2実施例の磁気再生装置を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図14】線順次変換処理の第1の態様に対応した線順
次逆変換処理の一の例を説明するための概念図である。
次逆変換処理の一の例を説明するための概念図である。
【図15】線順次変換処理の第1の態様に対応した線順
次逆変換処理の他の例を説明するためのブロック図であ
る。
次逆変換処理の他の例を説明するためのブロック図であ
る。
【図16】線順次変換処理の第1の態様に対応した線順
次逆変換処理の他の例を説明するための概念図である。
次逆変換処理の他の例を説明するための概念図である。
【図17】線順次変換処理の第2の態様に対応した線順
次逆変換処理を説明するためのブロック図である。
次逆変換処理を説明するためのブロック図である。
【図18】線順次変換処理の第2の態様に対応した線順
次逆変換処理を説明するための概念図である。
次逆変換処理を説明するための概念図である。
【図19】本発明に係る第3実施例の磁気記録装置を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図20】本発明に係る第3実施例の磁気再生装置を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図21】本発明に係る第4実施例の磁気記録装置を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図22】本発明に係る第4実施例の磁気再生装置を説
明するためのブロック図である。
明するためのブロック図である。
【図23】従来の水平方向、垂直方向、時間方向のエン
ファシス及びディエンファシスを説明するための概念図
である。
ファシス及びディエンファシスを説明するための概念図
である。
1 時間方向エンファシス手段 2 垂直方向エンファシス手段 3 水平方向エンファシス手段 5 水平方向ディエンファシス手段 6 垂直方向ディエンファシス手段 7 時間方向ディエンファシス手段 8 タイミング発生手段 8a 制御信号 40a制御信号
Claims (3)
- 【請求項1】映像信号に時間方向の高域周波数成分を低
域周波数成分に比し相対的にレベル強調する時間方向エ
ンファシスを施し、 該時間方向エンファシスが施された映像信号に、垂直方
向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレ
ベル強調する垂直方向エンファシスを施し、 該垂直方向エンファシスが施された映像信号に、水平方
向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレ
ベル強調する水平方向エンファシスを施すことを特徴と
する映像信号エンファシス方式。 - 【請求項2】 映像信号に水平方向の高域周波数成分を低
域周波数成分に比し相対的にレベル減衰する水平方向デ
ィエンファシスを施し、 該水平方向ディエンファシスが施された映像信号に係る
同期信号より制御信号を生成し、 該水平方向ディエンファシスが施された映像信号に、垂
直方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的
にレベル減衰する垂直方向ディエンファシスを該制御信
号を用いて施し、 該垂直方向ディエンファシスが施された映像信号に、時
間方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的
にレベル減衰する時間方向ディエンファシスを該制御信
号を用いて施すことを特徴とする映像信号ディエンファ
シス方式。 - 【請求項3】 映像信号に時間方向の高域周波数成分を低
域周波数成分に比し相対的にレベル強調する時間方向エ
ンファシスを施し、 該時間方向エンファシスが施された映像信号に、垂直方
向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレ
ベル強調する垂直方向エンファシスを施し、 該垂直方向エンファシスが施された映像信号に、水平方
向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的にレ
ベル強調する水平方向エンファシスを施し、 所定の伝送路を介して得た該水平方向エンファシスが施
された映像信号に水平方向の高域周波数成分を低域周波
数成分に比し相対的にレベル減衰する水平方向ディエン
ファシスを施し、 該水平方向ディエンファシスが施された映像信号に係る
同期信号より制御信号を生成し、 該水平方向ディエンファシスが施された映像信号に、垂
直方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的
にレベル減衰する垂直方向ディエンファシスを該制御信
号を用いて施し、 該垂直方向ディエンファシスが施された映像信号に、時
間方向の高域周波数成分を低域周波数成分に比し相対的
にレベル減衰する時間方向ディエンファシスを該制御信
号を用いて施すことを特徴とする映像信号エンファシス
・ディエンファシス方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5323172A JP2973807B2 (ja) | 1992-12-24 | 1993-11-29 | 映像信号エンファシス方式、映像信号ディエンファシス方式及び映像信号エンファシス・ディエンファシス方式 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35926092 | 1992-12-24 | ||
JP4-359260 | 1992-12-24 | ||
JP5323172A JP2973807B2 (ja) | 1992-12-24 | 1993-11-29 | 映像信号エンファシス方式、映像信号ディエンファシス方式及び映像信号エンファシス・ディエンファシス方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06343153A JPH06343153A (ja) | 1994-12-13 |
JP2973807B2 true JP2973807B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=26571087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5323172A Expired - Lifetime JP2973807B2 (ja) | 1992-12-24 | 1993-11-29 | 映像信号エンファシス方式、映像信号ディエンファシス方式及び映像信号エンファシス・ディエンファシス方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2973807B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-29 JP JP5323172A patent/JP2973807B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06343153A (ja) | 1994-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5646795A (en) | Signal recording apparatus and signal reproducing apparatus | |
JP2973807B2 (ja) | 映像信号エンファシス方式、映像信号ディエンファシス方式及び映像信号エンファシス・ディエンファシス方式 | |
US5771333A (en) | Video signal emphasis and deemphasis method and apparatus | |
JPS59202793A (ja) | ビデオテ−プレコ−ダ | |
JP2939964B2 (ja) | 映像信号記録装置及び映像信号再生装置 | |
JP2939965B2 (ja) | 映像信号記録方法及び映像信号記録装置 | |
JP2959329B2 (ja) | 映像信号記録方法 | |
KR0149474B1 (ko) | 비디오신호의 기록 및 재생장치 | |
JP2865157B2 (ja) | 高精細度映像信号記録装置、高精細度映像信号再生装置及び高精細度映像信号記録再生装置 | |
JPH06342584A (ja) | 映像信号磁気記録装置及び映像信号磁気再生装置 | |
JP2939960B2 (ja) | 映像信号記録装置、映像信号再生装置及び磁気テープへの映像信号記録方法 | |
JPH0846912A (ja) | 映像信号記録装置及び映像信号再生装置 | |
JPH02172387A (ja) | 映像信号再生装置及び映像信号記録再生装置 | |
JPH06342555A (ja) | 信号記録装置及び信号再生装置 | |
JP3159224B2 (ja) | 映像音声多重化信号の再生装置 | |
JPH06343150A (ja) | 映像信号記録装置及び映像信号再生装置 | |
JPH03178291A (ja) | 映像信号の記録・再生方法 | |
JPS62286387A (ja) | 映像信号の磁気記録/再生方法 | |
JPS6028388A (ja) | 磁気記録装置 | |
JPH0795529A (ja) | 垂直エンファシス方法及び垂直ディエンファシス方法 | |
JPH09154102A (ja) | ビデオ信号のコピーガード装置および方法 | |
JPS62220080A (ja) | エンフアシス回路 | |
JPH05199493A (ja) | 映像信号磁気記録及び/又は再生装置 | |
JPH0576027A (ja) | 雑音低減装置 | |
JPH0575901A (ja) | 雑音低減装置 |