JP2973471B2 - 船外機の吸気装置 - Google Patents

船外機の吸気装置

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JP2973471B2
JP2973471B2 JP2145469A JP14546990A JP2973471B2 JP 2973471 B2 JP2973471 B2 JP 2973471B2 JP 2145469 A JP2145469 A JP 2145469A JP 14546990 A JP14546990 A JP 14546990A JP 2973471 B2 JP2973471 B2 JP 2973471B2
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圭介 大穀
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、サイレンサが装備された船外機の吸気装
置に関する。
(従来の技術) 第4図は船外機のエンジン部分を示すものである。ク
ランクシャフトaは縦軸で、シリンダbとクランクケー
スcとは横配列に連設される。吸気通路dは、図示しな
いリードバルブを介しクランクケースcの側面に導入さ
れ、キャブレタeが接続される。
船外機では、吸気通路dにエアクリーナを備えないの
が一般的である。従って膨脹効果による消音機能を持ち
合わせない。このため、キャブレタeの上流側にサイレ
ンサfが接続されるものが多い。
ところが、消音目的にのみ設置されるサイレンサf
は、スペース上充分な容積の確保が許されないので、全
回転域に対して一様に消音効果を上げることが難しいも
のとなっている。
第5図はサイレンサfをモデル化して示すもので、キ
ャブレタeのスロットルバルブg部の絞り面積をS1,膨
脹室hの断面積をS2,サイレンサの入口iの面積をS3
すれば、S2は、S1,S3に対して、構成上許される範囲で
なるべく大きく設計される。また、スロットルバルブg
の全開時でも充分な空気量が入口iから吸入できるよう
に、S3>S1(全開時)に設計される。
ここで、このサイレンサfの消音効果ATTを近似的に
示すと、 ATT=20log(S2/S3)+20log(sinkL2)+20log(cos
kL1)+20log(sinkL3)となる。この場合、サイレンサ
fの長さLに関する項(周波数への影響)を除いて考え
れば、消音効果は、膨脹室hの断面積と、サイレンサf
の入口iの面積の比S2/S3によって決まる。
従って、S2が大きく、S3が小さいほど効果的に消音で
きるのであるが、従来方式のサイレンサfでは、前記し
たように、スペース上S2の拡大には限度があり、またス
ロットルバルブg全開時の空気量確保のためにS3の縮小
は不可能であるから、このことが、サイレンサの消音機
能を不充分なものとしている、という問題があった。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもの
で、スロットルバルブ全開時の空気量を充分に確保でき
ると共に、小型で、消音効果の高いサイレンサを備えた
船外機の吸気装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この発明に係る船外機の吸気装置は、上述した課題を
解決するために、吸気通路上のキャブレタの上流側に、
適当な容積を有するサイレンサが接続された船外機にお
いて、サイレンサの入口に、キャブレタのスロットルバ
ルブに同調して機械的に連動し、開閉制御されるサイレ
ンサスロットルバルブが装備され、上記サイレンサスロ
ットルバルブ部分の断面積S3がスロットルバルブ部分の
断面積S1に対し、スロットルバルブの低開度から全開度
まで、S3>S1の関係に設定されたものである。
(作用) このように構成されたので、サイレンサ入口の面積が
キャブレタのスロットルバルブの開度に応じて調整さ
れ、スロットルバルブ全開時以外の部分負荷時には、膨
脹室断面積に対する比が増大し、サイレンサとしての消
音効果が向上する。
(実施例) 以下この発明の実施例を示す図について説明する。第
1図はこの発明の実施例になる船外機吸気通路の側面
図、第2図は第1図A−A矢視の縦断面図、第3図は第
1図吸気通路をモデル化して示す断面図である。
吸気通路1にキャブレタ2が接続され、さらにキャブ
レタ2の上流側にサイレンサ3が接続される。吸入空気
は、サイレンサ3の入口4から導入され、サイレンサ3
内を通って、キャブレタ2で混合気となり、クランクケ
ースあるいはシリンダに吸入される。その吸入空気量は
スロットルバルブ5の開度により制御される。
一方、サイレンサ3の入口4にも、その開度を調整す
るサイレンサスロットルバルブ6が装備される。
スロットルバルブ5およびサイレンサスロットルバル
ブ6の支軸5a,6aにはそれぞれレバー7,8が固定され、リ
ンク9により連結している。これによりサイレンサスロ
ットルバルブ6はスロットルバルブ5に同調して開閉さ
れる。10はスロットルバルブ5の支軸5aに固定されたス
ロットルレバーである。
スロットルバルブ5部分の断面積をS1、サイレンサス
ロットルバルブ6部分(入口4)の断面積をS3とする
と、低開度から全開時まで常にS1<S3の関係になるよう
に設定されている。またサイレンサ3の膨脹室3aの断面
積をS2とすると、S2>S3,S1(全開時)である。
こうして、この吸気通路1では、スロットルバルブ5
の全開時には、サイレンサスロットルバルブ6も全開し
て、その時に必要充分な空気量を供給できる。スロット
ルバルブ5を絞った部分負荷時では、サイレンサスロッ
トルバルブ6が応動するが、入口4の断面積S3が常にS1
を上回わっているので、空気供給量に支障はない。
そして、第3図において、消音効果ATTは、近似的
に、 ATT=20log(S2/S3)+20log(sinkL2)+20log(cos
kL1)+20log(sinkL3)の数式で表されるので、長さL
に関する項を除いて、S2/S3の値で決まる。従って、全
開時においても、S2>S3の設定により、サイレンサ3は
それなりに消音効果が与えられるが、部分負荷時では、
サイレンサスロットルバルブ6が絞られることにより、
S2/S3が拡大して消音効果が高くなる。
このことは、逆に膨脹室断面積S2を比較的小さく設定
できることを意味し、サイレンサ3を小型化できる。
また、冷機始動がスロットルバルブ全閉もしくはその
近くで行われるエンジンであれば、サイレンサスロット
ルバルブは従来のチョークバルブの役割を果たし、これ
を省略できる。従ってサイレンサスロットルバルブをチ
ョークバルブのようにストラングラータイプとしても良
い。
さらに、図例では1つのキャブレタに対して1つのサ
イレンサスロットルバルブとしたが、複数のキャブレタ
に対して1つのサイレンサスロットルバルブ、1キャブ
レタに複数個のサイレンサスロットルバルブを組み合わ
せてもよい。
なお、EFIタイプの船外機でも、スロットルバルブが
吸入バルブ(4サイクルエンジンのインテークバルブ,2
サイクルエンジンのリードバルブ)の近くにあれば、サ
ージタンク(サイレンサを兼ねる)の他端に、この発明
でいうサイレンサスロットルバルブを設けることができ
る。
〔発明の効果〕 以上に述べたように、この発明に係る船外機の吸気装
置は、サイレンサの入口に、キャブレタのスロットルバ
ルブに同調して機械的に連動し、開閉制御されるサイレ
ンサスロットルバルブが装備され、上記サイレンサスロ
ットルバルブ部分の断面積S3がスロットルバルブ部分の
断面積S1に対し、スロットルバルブの低開度から全開度
まで、S3>S1の関係に設定されたので、スロットルバル
ブ全開時にはサイレンサスロットルバルブを全開にし、
スロットルバルブを絞った部分負荷時ではS3>S1の関係
から常時必要充分な空気量を確保でき、さらに、スロッ
トルバルブの部分負荷時にはサイレンサスロットルバル
ブも絞られてサイレンサ膨脹室の断面積S2とS3の比が拡
大し、サイレンサの消音機能を向上させることができ、
また逆にサイレンサ膨脹室を比較的小さく設定できるの
で、サイレンサの小型・コンパクト化を図ることがで
き、サイレンサを小型・コンパクト化しても消音機能を
充分に維持することができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す船外機の吸気通路の側
面図、第2図は第1図A−A矢視の縦断面図、第3図は
第1図の吸気通路をモデル化した縦断面図、第4図は従
来の吸気通路を備えた船外機のエンジン部分の側面図、
第5図は第4図の吸気通路をモデル化した縦断面図であ
る。 1……吸気通路、2……キャブレタ、3……サイレン
サ、4……入口、5……スロットルバルブ、5a……支
軸、6……サイレンサスロットルバルブ、6a……支軸、
7,8……レバー、9……リンク、10……スロットルレバ
ー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気通路上のキャブレタの上流側に、適当
    な容積を有するサイレンサが接続された船外機におい
    て、サイレンサの入口に、キャブレタのスロットルバル
    ブに同調して機械的に連動し、開閉制御されるサイレン
    サスロットルバルブが装備され、上記サイレンサスロッ
    トルバルブ部分の断面積S3がスロットルバルブ部分の断
    面積S1に対し、スロットルバルブの低開度から全開度ま
    で、S3>S1の関係に設定されたことを特徴とする船外機
    の吸気装置。
JP2145469A 1990-06-05 1990-06-05 船外機の吸気装置 Expired - Lifetime JP2973471B2 (ja)

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