JP2972634B2 - Icソケット - Google Patents

Icソケット

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JP2972634B2
JP2972634B2 JP9077718A JP7771897A JP2972634B2 JP 2972634 B2 JP2972634 B2 JP 2972634B2 JP 9077718 A JP9077718 A JP 9077718A JP 7771897 A JP7771897 A JP 7771897A JP 2972634 B2 JP2972634 B2 JP 2972634B2
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浩行 小野寺
典昭 加藤
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NIPPON DENKI ENJINIARINGU KK
NEC Corp
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NIPPON DENKI ENJINIARINGU KK
Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気信号を与えて半
導体装置の電子回路をテストするシステムなどに用いる
ICソケットに関し、特に高周波デバイスの電子回路を
テストするためのICソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような高周波対応のICソケ
ットとしては、例えば、米国特許第5069629号,
第5207584号あるいは特開昭8−236237号
公報でも知られている。
【0003】図5はかかる従来の一例を示すICソケッ
トの斜視図である。図5に示すように、従来のICソケ
ットは、リード2を形成したICパッケージ1を載置す
るソケット本体5aを有し、電極パッド4を備えたテス
トボード3にこのソケット本体5aを搭載する構造を有
している。特に、ソケット本体5aは、S字形コンタク
ト31と、このS字形コンタクト31を保持するため
に、上下にそれぞれ2本固定されるエラストマ32とを
有し、S字形コンタクト31はソケット本体5aに加工
されたスロット溝30に挿入されている。なお、33は
ボード3側に実装されているチップ抵抗やコンデンサ等
の表面実装用電気部品である。
【0004】まず、ICソケットとしては、表面実装型
であり、ソケット本体5aをテストボード3にネジ等で
固定する。その際、S字形コンタクト31はソケット本
体5aの底面より0.2mmほど飛び出しており、テス
トボード3への固定時には、下部のエラストマ32を変
形させ、この変形で与えられた負荷により、S字形コン
タクト31をテストボード3の電極パッド4に接触保持
させる。
【0005】ついで、ICパッケージ1のリード2をS
字形コンタクト31の上面に載せて適正な接触圧力をか
けると、S字形コンタクト31はエラストマ32を変形
させながら回転を行う。これにより、S字形コンタクト
31はICパッケージ1のリード2の接触面とテストボ
ード3の電極パッド4の双方の接触面を擦りながら相互
接続が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のICソ
ケットは、S字形のコンタクトを用いているため、IC
パッケージのリードと電極パッド間の距離が長くなり、
コンタクト自体が持つ自己インダクタンスを高くするた
め、高周波信号を扱うものには適さないという欠点があ
る。
【0007】しかも、従来のICソケットは、S字形の
コンタクトと、エラストマと称する回転・固定機構とを
備えているため、テストボードの電極パッドに接触する
荷重が高くなるという問題がある。すなわち、このIC
ソケットは、電極パッド上でコンタクトピンが摺動した
り、回転動作を行うため、コンタクトピンと電極パッド
接触部との間には、パターン削れが発生する。
【0008】通常、S字形のコンタクトは板材をプレス
抜きにより製作しており、このため切断面の一部は破断
面となり、接触面が滑らかとはならない。しかも、S字
形のコンタクトは板幅方向で電極パッドと接触している
ため、接触面積が小さく且つ集中荷重がかかり、電極パ
ッドの接触面の削れが一層促進されてしまう。
【0009】このように、従来のICソケットは、S字
形コンタクトの摺動(回転運動と前後へのすべり)と形
状により、電極パッドの接触部の削れが発生するという
問題があり、このために電極パッドとコンタクトピンの
接触圧力が低下し、安定した相互接続を確保できないと
いう欠点がある。
【0010】本発明の目的は、ICの電子回路をテスト
するにあたり、ICパッケージのリードと、電子回路テ
スタなどに接続するテストボードの電極パッドとの線路
長を短かくして、コンタクトピンの有する自己インダク
タンスを低くし、高周波対応を可能にするICソケット
を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、コンタクトピ
ンと電極パッドの接触圧力を安定させ、コンタクトピン
による電極パッドの表面の削れを防止するICソケット
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のICソケット
は、周囲にリードを備えたICパッケージを搭載するた
めのパッケージ位置決め部を中央に形成するとともに、
前記パッケージ位置決め部の周囲にピン位置決め溝を形
成し、電極パッドを備えたテストボードに実装するため
のソケット本体と、前記ソケット本体の前記ピン位置決
め溝に頂点部が突出するように配置され、一端を固定し
且つ他端を摺動できるようにするとともに、前記頂点部
および前記一端間を直線状とした複数のコンタクトピン
と、前記複数のコンタクトピンの前記一端を固定するた
めに、前記ソケット本体の周辺部に対応して配置される
ピン固定プレートと、前記ソケット本体の周辺部,前記
ピン固定プレート間に配置され、前記複数のコンタクト
ピンを前記テストボードの前記電極パッドに押圧する弾
性体と、前記複数のコンタクトピンの摺動できるように
した前記他端を支えるために、前記ソケット本体の前記
パッケージ位置決め部の下部に配置されるピンスライド
プレートとを有して構成される。
【0013】このICソケットにおける弾性体は、硬質
ゴムを用いて形成し、前記複数のコンタクトピンの固定
される一端をテストボードの電極パッドに押圧固定する
ように形成される。
【0014】このICソケットにおける複数のコンタク
トピンは、中間に形成される頂点部と、両端に形成され
る固定部および摺動部とからなり、前記頂点部が前記ソ
ケット本体の前記ピン位置決め溝より突出するととも
に、前記固定部および前記摺動部は前記ソケット本体の
内部に収容されるように形成される。
【0015】このICソケットにおける複数のコンタク
トピンは、前記ICパッケージの前記リードによって押
圧されたとき、前記頂点部が弾性域内で角度変形するよ
うに形成される。
【0016】このICソケットにおけるソケット本体
は、前記パッケージ位置決め部の底面と、前記ピンスラ
イドプレートとにより、前記複数のコンタクトピンの前
記他端を摺動できるように溝を形成するように構成され
る。
【0017】また、本発明のICソケットは、周囲にリ
ードを備えたICパッケージを搭載するためのパッケー
ジ位置決め部を中央に形成するとともに、前記パッケー
ジ位置決め部の周囲にピン位置決め溝を形成し、電極パ
ッドを備えたテストボードに実装するためのソケット本
体と、前記ソケット本体の前記ピン位置決め溝に頂点部
が突出するように配置され、一端を固定し且つ他端を摺
動できるようにするとともに、前記頂点部および前記一
端間を直線状とした複数のコンタクトピンと、前記複数
のコンタクトピンの前記一端を固定するために、前記ソ
ケット本体の前記位置決め部の直下に配置される矩形状
のピン固定プレートとを有し、前記コンタクトピンの摺
動できるようにした前記他端は前記ソケット本体の周辺
部で支えるように構成される。
【0018】このICソケットにおける複数のコンタク
トピンは、中間に形成される前記頂点部と、両端に形成
される固定部および摺動部とからなり、前記頂点部が前
記ソケット本体の前記ピン位置決め溝より突出するとと
もに、前記固定部および前記摺動部は前記ソケット本体
の内部に収容されるように形成される。
【0019】このICソケットにおける複数のコンタク
トピンは、前記ICパッケージの前記リードによって押
圧されたとき、前記頂点部が弾性域内で角度変形するよ
うに形成される。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は本発明の一実施の形態を説明するた
めのICソケットの左半分を切り欠いた平面図である。
図1に示すように、本実施の形態におけるICソケット
1は、外部テスタなどに接続されたテストボードに実装
され、ICパッケージなどの電子回路の特性を測定する
ために用いられるものである。特に、このソケット1
は、ICパッケージを搭載するために、凹部6およびテ
ーパ部4からなるパッケージ位置決め部3を中央に形成
したソケット本体2を備えており、そのソケット本体2
はパッケージ位置決め部3の周囲にコンタクトピン8の
頂点部が突出するようにしたピン位置決め溝5を形成し
ている。また、ソケット本体2の下部および内部には、
パッケージ位置決め部3の外周に沿って設けられたコン
タクトピン8と、コンタクトピン8の一端を固定するた
めの外枠形状をしたピン固定プレート7と、コンタクト
ピン8を保持するための弾性体9と、コンタクトピン8
の他端を摺動させるための矩形形状をしたピンスライド
プレート10とを備えている。なお、空間部11は、コ
ンタクトピン8の立ち上がる直線状部分を位置させると
ともに、前述したピン位置決め溝5に続いている。
【0022】図2(a),(b)はそれぞれ図1のIC
ソケットにICパッケージを搭載し、測定する前後のA
−A’線部分断面図である。図2(a)に示すように、
このICソケットは、前述したとおり、ソケット本体2
と、複数のコンタクトピン8と、ピン固定プレート7
と、弾性体9と、ピンスライドプレート10とを有して
いる。このうち、ソケット本体2は、周囲にリード13
を備えたICパッケージ12を搭載するためのパッケー
ジ位置決め部3を中央に形成するとともに、パッケージ
位置決め部3の周囲にピン位置決め溝5を形成し、電極
パッド15を備えたテストボード14に実装するための
ものである。しかも、このソケット本体2は、パッケー
ジ位置決め部3の底面と、ピンスライドプレート10と
により、コンタクトピン8のピン摺動部18を摺動でき
るように溝を形成する。
【0023】また、複数のコンタクトピン8は、ソケッ
ト本体2のピン位置決め溝5にコンタクト頂点部17が
突出するように位置決め部3の外周に沿って配置され、
一端のピン固定部16を固定し且つ他端のピン摺動部1
8を摺動できるようにするとともに、コンタクト頂点部
17およびピン固定部16間を直線状として形成され
る。すなわち、コンタクトピン8は、中間に形成される
頂点部17と、両端に形成される固定部16および摺動
部18とからなり、頂点部17がソケット本体2のピン
位置決め溝5より突出するとともに、固定部16および
摺動部18はソケット本体2の内部に収容されている。
さらに、コンタクトピン8はICパッケージ12のリー
ド13によって押圧されたとき、頂点部17が弾性域内
で角度変形する。
【0024】かかる片側を固定し、もう片側を摺動する
構造を備えたコンタクトピン8は、ICパッケージ12
のリード13とテストボード14の電極パッド15を約
3mmの線路長からなる直線部分で相互接続し、ピン固
定部16は電極パッド15上に直接固定され、ピン摺動
部18のみがスライドする。
【0025】また、ピン固定プレート7は、前述したよ
うに、枠状に形成され、コンタクトピン8の一端部であ
る固定部16を固定するために、ソケット本体2の周辺
部19に対応して配置される。このピン固定プレート7
は、ソケット本体2と螺合固定される。
【0026】また、弾性体9は、ソケット本体2の周辺
部19,ピン固定プレート7間に配置され、コンタクト
ピン8をテストボード14の電極パッド15に押圧する
機能を果している。この弾性体9は、例えば絶縁性の高
い硬質ゴムを用い、コンタクトピン8の固定部16をテ
ストボード14の電極パッド15に押圧固定する。
【0027】さらに、ピンスライドプレート10は、コ
ンタクトピン8のピン摺動部18を支えるために、ソケ
ット本体2のパッケージ位置決め部3の下部に配置さ
れ、ソケット本体2と螺合固定されるとともに、前述し
たように、矩形形状に形成されている。
【0028】このように、本実施の形態におけるICソ
ケットは、コンタクトピン8がソケット本体2に加工さ
れた溝5に複数本挿入され、弾性体9を介しピン固定プ
レート7によりソケット本体2に固定される。さらに、
コンタクトピン8のピン摺動部18の下には、ピンスラ
イドプレート10を配置しソケット本体2に固定するこ
とにより、コンタクトピン8のピン摺動部18の動作を
水平方向のみに規制する。このように構成されたICソ
ケットは、テストボード14の所定位置に位置決めし、
ネジで固定するが、このICソケットの固定時には、弾
性体9を撓ませながら、テストボード14に固定される
ため、電極パッド15とコンタクトピン8間に接触圧力
を確保して接続される。
【0029】また、図2(b)に示すように、テストす
るICパッケージ12は、自動供給装置によりICソケ
ット上に自動供給され、ICパッケージ12のリード1
3とコンタクトピン8に適正な荷重を与える。すなわ
ち、ICパッケージ12をパッケージ吸着部21で吸着
保持しながらソケット本体2の所定位置まで搬送し、し
かる後ICパッケージ12の吸着を解除してソケット本
体2の位置決め部3に落し込む。この落されたICパッ
ケージ12は、位置決め部3により自動的に位置補正さ
れる。ついで、リード加圧部20が下降し、定められた
下降位置で停止する。
【0030】なお、ここではICパッケージ12の供
給、およびリード2の適正接触圧力を与える装置を用い
ているが、手動操作により、これらの供給や接触圧力を
与えることも可能である。その場合には、周知技術であ
るICソケットの蓋式構造を用いることもできる。
【0031】しかるに、コンタクトピン8のピン固定部
16は、ピン固定プレート7により固定されているた
め、リード加圧部20によりリード13に与えられた圧
力は、コンタクトピン8のコンタクト頂点部17のの角
度を弾性域内で変形させる。それに伴い、ピン摺動部1
8はピンスライドプレート10上を滑りながら移動する
ことができる。これらの動作により、コンタクト頂点部
17は下がりつつ、リード13の接触面を擦りながらリ
ード13の外側に移動する。
【0032】上述した本実施の形態によれば、コンタク
トピン8の線路長を短かく抑えて低インダクタンスを確
保することにより、高周波デバイスの測定を可能にする
ことができる。具体的に、コンタクトピン8の線路長
は、3mm程度であり、インダクタンスにすると、3n
H以下にすることができる。また、ソケットのコンタク
トピン8は、板材をプレス曲げ成形で製作することによ
り、ピン幅を確保することができ、一層コンタクト接触
面も滑らかなものとすることができる上、テストボード
14の電極パッド15にコンタクトピン8を固定する構
造とすることにより、電極パッド部の擦れによる削れを
解決することができる。
【0033】図3(a),(b)はそれぞれ本発明の他
の実施の形態を説明するためのICソケットの測定前後
のA−A’線部分断面図である。図3(a)に示すよう
に、本実施の形態におけるICソケットは、周囲にリー
ド13を備えたICパッケージ12を搭載するためのパ
ッケージ位置決め部3を中央に形成するとともに、パッ
ケージ位置決め部3の周囲にピン位置決め溝5を形成
し、電極パッド15を備えたテストボード14に実装す
るためのソケット本体2と、ソケット本体2のピン位置
決め溝5に頂点部17が突出するように配置され、一端
をピン固定部16とし且つ他端をピン摺動部18にする
とともに、頂点部17およびピン固定部16間を直線状
とした複数のコンタクトピン8と、複数のコンタクトピ
ン8のピン固定部16を固定するために、ソケット本体
2の位置決め部3の直下に配置される矩形状のピン固定
プレート7とを有する。しかも、このコンタクトピン8
は摺動できるようにしたピン摺動部18をソケット本体
2の周辺部19で支えるように形成される。
【0034】この場合のコンタクトピン8も、中間に形
成される頂点部17と、両端に形成される固定部16お
よび摺動部18とからなり、頂点部17がソケット本体
2のピン位置決め溝5より突出するとともに、固定部1
6および摺動部18はソケット本体2の内部に収容され
るとともに、かかるコンタクトピン8は、ICパッケー
ジ12のリード13によって押圧されたとき、頂点部1
7が弾性域内で角度変形するように形成される。
【0035】このように、本実施の形態におけるICソ
ケットは、コンタクトピン8がソケット本体2に加工さ
れた溝5に複数本挿入され、ピン固定プレート7により
ソケット本体2に固定される。このように構成されたI
Cソケットは、テストボード14の所定位置に位置決め
し、ネジで固定する。
【0036】また、図3(b)に示すように、ICパッ
ケージ12の供給からテストするまでの工程は、前述し
た一実施の形態と同様であるため、説明を省略する。本
実施の形態でのコンタクトピン8は、そのピン固定部1
6がピン固定プレート7によって固定されているため、
リード加圧部20でリード13に与えられた圧力は、コ
ンタクト頂点部17の角度を弾性域内で変形させる。そ
れに伴い、ピン摺動部18は電極パッド15の上面に圧
力を与えながらスライドしていく。これらの動作によっ
て、コンタクト頂点部17も下がりつつ、リード13の
接触面を擦りながらリード13の内側に移動する。
【0037】要するに、本実施の形態では、頂点部17
の動きが、前述した一実施の形態とは逆になるのと、ピ
ン修道部18が直接パッド15上を移動することにあ
る。これらの相違は、部材構成で見ると、弾性体を使用
しないため、組立が簡単になる半面、電極パッド15の
を多少傷付け易いという面を有している。
【0038】図4(a),(b)はそれぞれ図3におけ
るコンタクトピンを製造する際の工程順に示した概念図
である。図4(a)に示すように、図3におけるコンタ
クトピン8を製造するにあたっては、ベリリウム銅など
の電気特性が良く且つバネ性を備えた板状部材を用い、
打抜き加工によりリードフレーム22を作製する。ここ
で、板厚やコンタクトピン8の幅は、テストする半導体
装置のリード幅とピンッチによって決定される。その
後、このリードフレーム22に対しては、金メッキを施
す。
【0039】ついで、図4(b)に示すように、金メッ
キを施したリードフレーム22は成型器にセットされ、
その成型下型23および成型上型24によりプレス加工
される。しかる後、個片に切り離され、アニール処理や
洗浄工程を経てコンタクトピン8が完成する。
【0040】なお、前述した一実施の形態においても、
コンタクトピン8は、同様のステップで形成することが
できる。
【0041】上述した本実施の形態によれば、コンタク
トピン8の線路長を短かく抑えて低インダクタンスを確
保することにより、高周波デバイスの測定を可能にする
ことができる。また、電極パッド15上でコンタクトピ
ン8の一端が摺動しても、電極パッド15にかかる応力
をるため、コンタクトピン8の接触部によるあっど15
の削れを抑制することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のICソケ
ットは、パッケージ位置決め部を中央に形成し且つその
周囲にピン位置決め溝を形成したソケット本体と、前記
ピン位置決め溝にコンタクト頂点部が突出するように配
置され、両端にピン固定部とピン摺動部を形成された直
線状部分を有するコンタクトピンと、前記ピン固定部に
対応するピン固定プレートと、前記ピン摺動部に対応す
る摺動機構手段とを有することにより、ICの電子回路
をテストする際、ICリードと電極パッド間の線路長を
短かくし、自己インダクタンスを低くして高周波対応を
可能にすると共に、ピンによる電極パッドの表面の削れ
を防止できるという効果がある。
【0043】具体的には、ソケットにおけるコンタクト
ピンの電気接続する線路長が3mm程度であるため、イ
ンダクタンスを3nH程度にすることができ、高周波デ
バイの電子回路をテストすることができる。
【0044】また、電極パッドの表面の削れに対して
は、板材をプレス曲げで製作したコンタクトピンを用い
ることができるので、ピンの接触面が滑らかとなり、従
来よりもピンの幅を広くとれるため、接触面積の拡大に
伴う応力分散が可能であり、電極パッドの削れを抑制す
ることができる。しかも、電極パッド上にコンタクトピ
ンを固定する構造とすれば、根本的に電極パッドの表面
の削れを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明するためのICソ
ケットの左半分を切り欠いた平面図である。
【図2】図1のICソケットにICパッケージを搭載
し、測定する前後のA−A’線部分断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を説明するためのIC
ソケットの測定前後のA−A’線部分断面図である。
【図4】図3におけるコンタクトピンを製造する際の工
程順に示した概念図である。
【図5】従来の一例を説明するためのICソケットの斜
視図である。
【符号の説明】
1 ICソケット 2 ソケット本体 3 位置決め部 5 溝 7 ピン固定プレート 8 コンタクトピン 9 弾性体 10 ピンスライドプレート 12 ICパッケージ 13 リード 14 テストボード 15 電極パッド 16 ピン固定部 17 コンタクト頂点部 18 ピン摺動部 19 本体周辺部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−233900(JP,A) 特開 平5−182730(JP,A) 特開 平1−248650(JP,A) 特開 平2−27677(JP,A) 実開 昭63−106086(JP,U) 米国特許4176895(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 33/76

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲にリードを備えたICパッケージを
    搭載するためのパッケージ位置決め部を中央に形成する
    とともに、前記パッケージ位置決め部の周囲にピン位置
    決め溝を形成し、電極パッドを備えたテストボードに実
    装するためのソケット本体と、前記ソケット本体の前記
    ピン位置決め溝に頂点部が突出するように配置され、一
    端を固定し且つ他端を摺動できるようにするとともに、
    前記頂点部および前記一端間を直線状とした複数のコン
    タクトピンと、前記複数のコンタクトピンの前記一端を
    固定するために、前記ソケット本体の周辺部に対応して
    配置されるピン固定プレートと、前記ソケット本体の周
    辺部,前記ピン固定プレート間に配置され、前記複数の
    コンタクトピンを前記テストボードの前記電極パッドに
    押圧する弾性体と、前記複数のコンタクトピンの摺動で
    きるようにした前記他端を支えるために、前記ソケット
    本体の前記パッケージ位置決め部の下部に配置されるピ
    ンスライドプレートとを有することを特徴とするICソ
    ケット。
  2. 【請求項2】 前記弾性体は、硬質ゴムを用いて形成
    し、前記複数のコンタクトピンの固定される前記一端を
    前記テストボードの前記電極パッドに押圧固定する請求
    項1記載のICソケット。
  3. 【請求項3】 前記複数のコンタクトピンは、中間に形
    成される前記頂点部と、両端に形成される固定部および
    摺動部とからなり、前記頂点部が前記ソケット本体の前
    記ピン位置決め溝より突出するとともに、前記固定部お
    よび前記摺動部は前記ソケット本体の内部に収容される
    請求項1記載のICソケット。
  4. 【請求項4】 前記複数のコンタクトピンは、前記IC
    パッケージの前記リードによって押圧されたとき、前記
    頂点部が弾性域内で角度変形する請求項1記載のICソ
    ケット。
  5. 【請求項5】 前記ソケット本体は、前記パッケージ位
    置決め部の底面と、前記ピンスライドプレートとによ
    り、前記複数のコンタクトピンの前記他端を摺動できる
    ように溝を形成する請求項1記載のICソケット。
  6. 【請求項6】 周囲にリードを備えたICパッケージを
    搭載するためのパッケージ位置決め部を中央に形成する
    とともに、前記パッケージ位置決め部の周囲にピン位置
    決め溝を形成し、電極パッドを備えたテストボードに実
    装するためのソケット本体と、前記ソケット本体の前記
    ピン位置決め溝に頂点部が突出するように配置され、一
    端を固定し且つ他端を摺動できるようにするとともに、
    前記頂点部および前記一端間を直線状とした複数のコン
    タクトピンと、前記複数のコンタクトピンの前記一端を
    固定するために、前記ソケット本体の前記位置決め部の
    直下に配置される矩形状のピン固定プレートとを有し、
    前記コンタクトピンの摺動できるようにした前記他端は
    前記ソケット本体の周辺部で支えることを特徴とするI
    Cソケット。
  7. 【請求項7】 前記複数のコンタクトピンは、中間に形
    成される前記頂点部と、両端に形成される固定部および
    摺動部とからなり、前記頂点部が前記ソケット本体の前
    記ピン位置決め溝より突出するとともに、前記固定部お
    よび前記摺動部は前記ソケット本体の内部に収容される
    請求項6記載のICソケット。
  8. 【請求項8】 前記複数のコンタクトピンは、前記IC
    パッケージの前記リードによって押圧されたとき、前記
    頂点部が弾性域内で角度変形する請求項6記載のICソ
    ケット。
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