JP2972400B2 - 金属蒸着ポリオレフィンフィルム - Google Patents

金属蒸着ポリオレフィンフィルム

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JP2972400B2 JP20814491A JP20814491A JP2972400B2 JP 2972400 B2 JP2972400 B2 JP 2972400B2 JP 20814491 A JP20814491 A JP 20814491A JP 20814491 A JP20814491 A JP 20814491A JP 2972400 B2 JP2972400 B2 JP 2972400B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、金属蒸着ポリオレフィン
フィルムに関し、さらに詳しくは、蒸着膜の接着強度、
金属蒸着面の輝度および光沢度が高く、かつ低温での耐
衝撃強度に優れた金属蒸着ポリオレフィンフィルムに関
する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、ポリプロピレンの優れた加
工性や材料特性と、蒸着フィルムの優れた装飾性、光線
遮断性等の特性とが活用されて、ポリプロピレン系フィ
ルムをベースフィルムとしてこれに金属を蒸着した金属
蒸着フイルムが包装用を主体に用途が拡大されている。
【0003】しかしながら、ポリプロピレンフィルムま
たはプロピレンを主成分とするエチレンまたは他のα-
オレフィンとの共重合体からなるフィルムは、無極性で
他の物質との接着性が劣っているため、これらのフィル
ムに金属蒸着した蒸着膜の接着力は極めて低い。したが
って、これらの金属蒸着フィルムは、後加工工程や使用
時に剥離してトラブルを生じ易く、用途範囲が大幅に制
限されるという欠点があった。
【0004】このような欠点を改良するため、従来から
種々の提案がなされている。たとえば、フィルム面をコ
ロナ放電、火炎処理等で処理して極性基を付与する方法
があるが、この方法だけでは金属とフィルムとの層間接
着力は不充分である。また、この処理面に接着剤をアン
カーコートした後金属を蒸着するという方法もあるが、
この方法は工程が複雑化し、かつ、コストが高いという
問題がある。
【0005】特開昭50−61469号公報、特公昭5
8−49574号公報には、蒸着強度改良のため、ポリ
プロピレンに無水マレイン酸等をグラフト重合させたグ
ラフト化ポリプロピレンをポリプロピレンに配合して得
られたフィルムに金属蒸着をするということが記載され
ている。しかしながら、この場合には、光沢度の低いフ
ィルムしか得られず、また低温での耐衝撃強度に劣る等
の欠点があった。
【0006】また特開昭63- 291929号公報、特開平3- 7
5140号公報には、ポリプロピレンに特定のエチレンα-
オレフィン共重合体を配合して得られたフィルムに金属
蒸着をするということが示されている。しかしながら、
単にエチレン・α- オレフィンを配合したのでは、低温
での耐衝撃強度は上がるが、未だ金属接着強度は不充分
で、かつ光沢度の低い金属蒸着フィルムしか得られない
という欠点があった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解消しようとするものであって、プロピレンを
主成分とするポリオレフィンフィルムに金属蒸着した、
蒸着膜の蒸着強度が充分に高く、かつ金属蒸着面の輝
度、光沢度が高く、また低温での耐衝撃強度に優れる金
属蒸着ポリオレフィンフィルムを提供することにある。
【0008】
【発明の概要】本発明に係る金属蒸着ポリオレフィンフ
ィルムは、(A)ポリプロピレン樹脂60〜99重量
%、および(B)不飽和カルボン酸またはその誘導体で
グラフト変性された、グラフト重合量0.01〜10重
量%のポリオレフィンランダム共重合体1〜40重量%
[成分(A)および(B)の合計量は100重量%であ
る]から構成されるポリオレフィンフィルムに、金属が
蒸着されている金属蒸着ポリオレフィンフィルムであっ
て、該グラフト変性前のポリオレフィンランダム共重合
体(C)が、(I)エチレン含有量が60〜95モル%
であり、MFR230 o C が0.1〜50g/10分のエチ
レンと炭素原子数3〜20のα- オレフィンとからなる
エチレン系ランダム共重合体20〜95重量部と、(I
I)プロピレン含有量が60〜95モル%であり、MF
230 o C が0.1〜50g/10分である、プロピレン
とエチレンまたは炭素原子数4〜20のα-オレフィン
とからなるプロピレン系ランダム共重合体5〜80重量
部[成分(I)および(II)の合計量は100重量部
とする]とを含有するランダム共重合体組成物であるこ
とを特徴としている。
【0009】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る金属蒸着ポリ
オレフィンフィルムについて具体的に説明する。
【0010】ポリプロピレン樹脂(A) 本発明で用いられるポリプロピレン樹脂(A)は、プロ
ピレンの単独重合体、またはプロピレンとエチレンおよ
び/または他のα- オレフィンとの共重合体、たとえば
プロピレンとエチレン、1-ブテンなどとの2元または3
元以上のランダム共重合体またはブロツク共重合体また
はそれらの混合物(通常、プロピレン単位含有量90モ
ル%以上)であって、沸騰n-ヘプタン不溶分が90%以
上、好ましくは93%以上である。
【0011】このようなポリプロピレン樹脂(A)は、
典型的には固体状チタン触媒成分と有機金属化合物触媒
成分から形成される触媒、あるいはこれら両成分および
電子供与体から形成される触媒を用いて製造することが
できる。
【0012】固体状チタン触媒成分としては、各種方法
で製造された三塩化チタンまたは三塩化チタン組成物、
あるいはマグネシウム、ハロゲン、電子供与体、好まし
くは芳香族カルボン酸エステルまたはアルキル基含有エ
ーテルおよびチタンを必須成分とする、比表面積が好適
には100m2/g以上の担体付チタン触媒成分が挙げら
れる。特に後者の担体付触媒成分を用いて製造されたポ
リプロピレン樹脂が好適である。
【0013】有機金属化合物触媒成分としては、有機ア
ルミニウム化合物が好適であり、具体的には、トリアル
キルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムハライド、
アルキルアルミニウムセスキハライド、アルキルアルミ
ニウムジハライドなどが挙げられる。これらの化合物の
うち、好適な有機金属化合物触媒成分は、使用する上記
チタン触媒成分の種類によって異なる。
【0014】電子供与体は、窒素、リン、イオウ、酸
素、ケイ素、ホウ素などを含む有機化合物であり、好適
な具体例としては、これらの元素を有する有機エステ
ル、有機エーテルなどを挙げることができる。
【0015】担体付触媒成分を用いたポリプロピレン樹
脂の製造方法に関しては、たとえば特開昭50- 108385
号、特開昭50- 126590号、特開昭51-20297号、特開昭51
-28189号、特開昭52- 151691号などの各公報に開示され
ている。
【0016】グラフト変性ポリオレフィンランダム共重
合体(B) 本発明で用いられるグラフト変性ポリオレフィンランダ
ム共重合体(B)は、特定のエチレン系ランダム共重合
体(I)と特定のプロピレン系ランダム共重合体(I
I)とを特定割合で含有するランダム共重合体組成物
が、不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性
された組成物である。
【0017】上記グラフト変性前のポリオレフィンラン
ダム共重合体(C)、すなわち上記ランダム共重合体組
成物を構成するエチレン系ランダム共重合体(I)は、
エチレンから誘導される繰り返し単位を主な繰り返し単
位とする弾性共重合体であり、具体的には、エチレンと
炭素原子数3〜20のα- オレフィンとのランダム共重
合体である。
【0018】このようなエチレン系ランダム共重合体
(I)を構成するエチレンから誘導される繰り返し単位
の含有率は、60〜95モル%の範囲内にあり、好まし
くは70〜90モル%の範囲内にある。このエチレン系
ランダム共重合体(I)中におけるエチレンから誘導さ
れる繰り返し単位の含有率を60モル%以上にすること
により、ブロッキング等が発生しにくくなり樹脂のハン
ドリング性が良好になる。また、この繰り返し単位の含
有率を95モル%以下の量にすることにより、耐低温衝
撃性を有効に向上させることができる。
【0019】このエチレン系ランダム共重合体(I)を
構成するα- オレフィンから誘導される繰り返し単位
は、炭素原子数が3〜20、好ましくは3〜10、さら
に好ましくは3〜5のα- オレフィンから誘導される。
α-オレフィンの炭素原子数が20を超えると、このエ
チレン系ランダム共重合体(I)のゴム的性質が小さく
なり、グラフト変性ポリオレフィンランダム共重合体に
よる有効な耐衝撃性の改良効果は望めない。
【0020】上記α- オレフィンとしては、具体的に
は、プロピレン、ブテン-1、ペンテン-1、4-メチルペン
テン-1、3-メチルペンテン-1、ヘプテン-1、オクテン-1
およびデセン-1などが挙げられる。このようなα- オレ
フィンは単独で用いても良いし、組合わせて用いても良
い。
【0021】このエチレン系ランダム共重合体(I)中
における上記α- オレフィンから誘導される繰り返し単
位の含有率は、この共重合体(I)が二成分系である場
合には、必然的に、5〜40モル%の範囲内にあり、好
ましくは10〜30モル%の範囲内にある。
【0022】このようなエチレン系ランダム共重合体
(I) は、ゴム弾性を有する軟質共重合体であり、し
たがって、この共重合体(I)の結晶化度は、通常は4
0%以下、好ましくは20%以下である。
【0023】上記エチレン系ランダム共重合体(I)の
ASTM-D-1238に準拠して、230℃で測定した
メルトインデックス(MFR230 o C )は、0.1〜50
g/10分の範囲内にあることが必要である。本発明に
おいては、MFR230 o C が0.1〜20g/10分の範
囲内にあるエチレン系ランダム共重合体が好ましい。M
FR230 o C が上記範囲外にあるエチレン系ランダム共重
合体を用いた場合には、本発明のグラフト変性ポリオレ
フィンランダム共重合体(B)をポリプロピレン中に分
散させるのが非常に困難になるため、金属蒸着膜の接着
強度の改良効果が見られない。
【0024】なお、本発明において、MFR230 o C の値
は、特に限定しない限り上記のようにして測定した値で
ある。このようなエチレン系ランダム共重合体(I)は
単独で、あるいは組合わせて使用することができる。
【0025】上記エチレン系ランダム共重合体(I)
は、たとえばバナジウム系触媒の存在下にエチレンとα
- オレフィンとを共重合させることにより製造すること
ができる。
【0026】この方法において使用されるバナジウム系
触媒としては、具体的には、三塩化バナジル、モノエト
キシ二塩化バナジル、トリエトキシバナジル、バナジウ
ムオキシジアセチルアセトネートおよびバナジウムトリ
アセチルアセトネートのようなバナジウム化合物と、有
機アルミニウム化合物との混合物等を挙げることができ
る。
【0027】このような触媒を用いたエチレン系ランダ
ム共重合体の製造方法の例を具体的に示すと、たとえ
ば、オキシ三塩化バナジウムとエチレンアルミニウムセ
スキクロリドとを触媒とし、ヘキサン溶媒中で、水素の
存在下に、エチレンと炭素原子数2〜20のα- オレフ
ィンの混合ガスを反応容器に連続的に供給しながら連続
重合を行なう。こうして生成される共重合体を含む反応
液を連続的に反応容器から抜き出し、この共重合体を含
む反応液から溶媒を分離することによって上記エチレン
系ランダム共重合体(I)を得ることができる。
【0028】たとえば上記のようにして製造されるエチ
レン系ランダム共重合体(I)について、GPCを用い
て重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)
を測定して両者の比(Mw/Mn)をとると、この値
は、通常は7以下、好ましくは3以下である。
【0029】本発明においては、上記エチレン系ランダ
ム共重合体(I)は、上記エチレン系ランダム共重合体
(I)およびプロピレン系ランダム共重合体(II)合
計量100重量部に対して20〜95重量部、好ましく
は30〜95重量部、さらに好ましくは40〜90重量
部の割合で用いられる。
【0030】上記プロピレン系ランダム共重合体(I
I)は、プロピレンから誘導される繰り返し単位を主な
繰り返し単位とする弾性共重合体であり、プロピレンと
エチレンまたは炭素原子数4〜20のα- オレフィンと
のランダム共重合体である。
【0031】このプロピレン系ランダム共重合体(I
I)中におけるプロピレンから誘導される繰り返し単位
の含有率は、60〜95モル%の範囲内、好ましくは7
0〜90モル%の範囲内にある。このプロピレン系ラン
ダム共重合体(II)中におけるプロピレンから誘導さ
れる繰り返し単位の含有率を60モル%以上にすること
により、ブロッキング等が発生しにくくなり樹脂のハン
ドリング性が良好になる。また、この繰り返し単位の含
有率を95モル%以下にすることにより、耐低温衝撃性
を有効に向上させることができる。
【0032】このプロピレン系ランダム共重合体(I
I)を構成するα- オレフィンから誘導される繰り返し
単位は、エチレンまたは炭素原子数が4〜20のα- オ
レフィン、好ましくはエチレン、炭素原子数が4〜10
のα- オレフィン、さらに好ましくはエチレン、炭素原
子数が4〜5のα- オレフィンから誘導される。α- オ
レフィンの炭素原子数が20を超えると、このプロピレ
ン系ランダム共重合体(II)のゴム的性質が小さくな
り、グラフト変性ポリオレフィンランダム共重合体よる
有効な耐衝撃性の改良効果は望めない。
【0033】上記α- オレフィンとしては、具体的に
は、エチレン、ブテン-1、ペンテン-1、4-メチルペンテ
ン-1、3-メチルペンテン-1、ヘプテン-1、オクテン-1お
よびデセン-1などが挙げられる。このようなα- オレフ
ィンは単独で用いても良いし、組合わせて用いても良
い。
【0034】このプロピレン系ランダム共重合体(I
I)中における上記α-オレフィンから誘導される繰り
返し単位の含有率は、このプロピレン系ランダム共重合
体(II)が二成分系である場合には、必然的に、5〜
40モル%の範囲内にあり、好ましくは10〜30モル
%の範囲内にある。
【0035】プロピレン系ランダム共重合体(II)
は、ポリプロピレン樹脂(A)中において、主にエチレ
ン系ランダム共重合体(I)とポリプロピレン樹脂
(A)との相溶化剤の役割をする。プロピレン系ランダ
ム共重合体(II)の結晶化度は、特に制限はないが、
好ましくは40%以下である。
【0036】このプロピレン系ランダム共重合体(I
I)のASTM-D-1238に準拠して230℃で測定
したメルトインデックス(MFR230 o C )は、0.1〜
50g/10分の範囲内にあることが必要である。本発
明においては、MFR230 o C が0.1〜20g/10分
の範囲内にあるプロピレン系ランダム共重合体を使用す
ることが好ましい。MFR230 o C が上記範囲外にあるプ
ロピレン系ランダム共重合体を用いた場合には、グラフ
ト変性ポリオレフィンランダム共重合体のポリプロピレ
ン樹脂中への分散が非常に困難になるため、金属蒸着膜
の接着強度の改良効果が見られない。
【0037】このようなポリプロピレン系ランダム共重
合体(II)は、たとえば固体状チタン触媒成分と有機
金属化合物触媒成分とから形成される触媒、あるいはこ
れら両成分と電子供与体とから形成される触媒を用いて
製造することができる。
【0038】このポリプロピレン系ランダム共重合体
(II)の製造方法で用いられる固体状チタン触媒成
分、有機金属化合物触媒成分および電子供与体について
は、ポリプロピレン樹脂(A)の製造方法で上述した固
体状チタン触媒成分、有機金属化合物触媒成分、電子供
与体と同様である。
【0039】本発明のグラフト変性前のポリオレフィン
ランダム共重合体(C)を構成するプロピレン系ランダ
ム共重合体(II)は、たとえば、従来公知の方法で得
られた担体付チタン系触媒、トリイソブチルアルミニウ
ム、ジフェニルメトキシシランを使用し、ヘキサン溶媒
中で、水素の存在下に、プロピレンと、上記炭素原子数
2〜20のα- オレフィン(プロピレンを除く)の混合
ガスを連続的に供給しながら連続重合することにより製
造することができる。そして、このようにして連続的に
重合を行なわせることにより得られる反応液を反応装置
から連続的に抜き出し、この反応液から溶媒を分離する
ことによってプロピレン系ランダム共重合体(II)を
得ることができる。
【0040】たとえば上記のようにして製造されるプロ
ピレン系ランダム共重合体(II)について、GPCを
用いて重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(M
n)を測定して両者の比(Mw/Mn)をとると、この
値は、通常は10以下、好ましくは6以下である。
【0041】本発明においては、上記プロピレン系ラン
ダム共重合体(II)は、上記エチレン系ランダム共重
合体(I)およびプロピレン系ランダム共重合体(I
I)合計量100重量部に対して5〜80重量部、好ま
しくは5〜70重量部、さらに好ましくは10〜60重
量部の割合で用いられる。
【0042】本発明で用いられるグラフト変性ポリオレ
フィンランダム共重合体(B)は、上記エチレン系ラン
ダム共重合体(I)とプロピレン系ランダム共重合体
(II)を含有するランダム共重合体組成物が不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体(グラフトモノマー)で変性
されたグラフト変性物である。
【0043】上記ランダム共重合体組成物は、エチレン
系ランダム共重合体(I)とプロピレン系ランダム共重
合体(II)とを、通常の方法を利用して混合すること
により得ることができる。
【0044】上記のようなランダム共重合体組成物を変
性している不飽和カルボン酸またはその誘導体のグラフ
ト重合量は、エチレン系ランダム共重合体(I)とプロ
ピレン系ランダム共重合体(II)の合計量100重量
%に対して0.01〜10重量%であることが必要であ
り、好ましくは0.1〜5重量%である。不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体のグラフト重合量が0.01重量
%未満であると、蒸着する金属との接着性が悪くなるた
め好ましくない。一方、グラフト重合量が10重量%を
超えると、グラフト変性ポリオレフィンランダム共重合
体(B)の熱安定性が悪くなり、溶融時に樹脂が着色し
たり、この重合体(B)から形成される膜強度が低下す
ることがあるため好ましくない。
【0045】上記不飽和カルボン酸としては、具体的に
は、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラヒド
ロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、
イソクロトン酸およびナジック酸TM(エンドシス- ビシ
クロ[2,2,1] ヘプト-5- エン-2,3- ジカルボン酸)など
の不飽和カルボン酸が挙げられる。
【0046】また、不飽和カルボン酸の誘導体として
は、たとえば上記不飽和カルボン酸の酸ハライド化合
物、アミド化合物、イミド化合物、酸無水物およびエス
テル化合物などを挙げることができる。具体的には、塩
化マレニル、マレイミド、無水マレイン酸、無水シトラ
コン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジメチルお
よびグリシジルマレエートなどが例示される。これらの
中では、不飽和ジカルボン酸またはその酸無水物が好適
であり、特にマレイン酸、ナジック酸TMまたはこれらの
酸無水物が好適である。
【0047】なお、上記ランダム共重合体組成物にグラ
フトされる不飽和カルボン酸またはその誘導体のグラフ
ト位置に特に限定はなく、このランダム共重合体組成物
を構成する共重合体の任意の(ランダム)炭素原子に結
合していればよい。
【0048】次に、ポリオレフィンランダム共重合体
(C)に不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフト
重合させる方法について説明する。不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体(グラフトモノマー)をポリオレフィン
ランダム共重合体(C)にグラフト重合して変性物を製
造する場合には、種々の公知の方法を用いて製造するこ
とができる。
【0049】本発明のグラフト変性ポリオレフィンラン
ダム共重合体(B)を製造するに際しては、たとえば、
上記ポリオレフィンランダム共重合体(C)を溶融させ
て不飽和カルボン酸等を添加してグラフト共重合させる
ことができる。また、場合によっては、ポリオレフィン
ランダム共重合体(C)を溶媒に溶解させて不飽和カル
ボン酸等とグラフト共重合させることができる。
【0050】いずれの場合にも、上記グラフトモノマー
を効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開
始剤の存在下にグラフト反応を行なうのが好ましい。こ
の場合、ラジカル開始剤は、ランダム共重合体100重
量部に対して、通常は、0.001〜1重量部の範囲内
の割合で使用される。
【0051】このようなラジカル開始剤としては、有機
ペルオキシド、有機ペルエステル、アゾ化合物などを使
用することができる。このようなラジカル開始剤として
は、具体的には、ベンゾイルペルオキシド、ジクロルベ
ンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ-ter
t-ブチルペルオキシド、2,5- ジメチル-2,5- ジ(ペルオ
キシドベンゾエート)ヘキシン-3、1,4-ビス(tert- ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペ
ルオキシド、tert- ブチルペルアセテート、2,5-ジメチ
ル-2,5- ジ-(tert- ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、2,
5-ジメチル-2,5- ジ(tert- ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン;tert- ブチルペルベンゾエート、tert- ブチルペル
フェニルアセテート、tert- ブチルペルイソブチレー
ト、tert- ブチルペル-sec- オクトエート、tert- ブチ
ルペルピバレート、クミルペルピバレートおよびtert-
ブチルペルジエチルアセテート;アゾビスイソブチロニ
トリル、ジメチルアゾイソブチレートを挙げることがで
きる。これらのうちでは、ジクミルペルオキシド、ジ-t
ert-ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5- ジ(tert
- ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、2,5-ジメチル-2,5-
ジ(tert- ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4-ビス(te
rt- ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンなどのジ
アルキルペルオキシドが好ましく用いられる。
【0052】上記のようなラジカル開始剤を使用したグ
ラフト反応、あるいはラジカル開始剤を使用せずに行う
グラフト反応の反応温度は、通常60〜350℃の範囲
内に設定される。
【0053】上記ポリオレフィンランダム共重合体
(B)に不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフト
重合させる場合には前述のように、エチレン系ランダム
共重合体(I)とプロピレン系ランダム共重合体(I
I)とを予め混合してランダム共重合体組成物を調製
し、この組成物に上記グラフトモノマーを配合してグラ
フト変性する方法の他、種々の方法を採用することがで
きる。
【0054】すなわち、上記のような方法の他に、たと
えば、(1)前記エチレン系ランダム共重合体(I)と
プロピレン系ランダム共重合体(II)を別々にグラフ
ト重合した後、本発明の割合で両者をブレンドする方
法、(2)エチレン系ランダム共重合体(I)のグラフ
ト変性物とグラフトしていないプロピレン系ランダム共
重合体(II)とを所定の割合でブレンドする方法、
(3)プロピレン系ランダム共重合体(II)のグラフ
ト変性物とグラフトしていないエチレン系ランダム共重
合体(I)を所定の割合でブレンドする方法などを挙げ
ることができる。
【0055】しかしながら、いずれの方法を採用した場
合においても、不飽和カルボン酸等のグラフト量が全体
で前記範囲内である必要がある。本発明に係る金属蒸着
ポリオレフィンフィルムは、上記ポリプロピレン系樹脂
(A)とグラフト変性ポリオレフィンランダム共重合体
(B)とからなるポリオレフィンフィルムをベースとし
ている。上記ポリオレフィンフィルムを構成するポリプ
ロピレン系樹脂(A)は、上記ポリプロピレン系樹脂
(A)およびグラフト変性ポリオレフィンランダム共重
合体(B)の合計量100重量%に対して60〜99重
量%、好ましくは70〜95重量%の割合で用いられ
る。また上記ポリオレフィンフィルムを構成するグラフ
ト変性ポリオレフィンランダム共重合体(B)は、上記
ポリプロピレン系樹脂(A)およびグラフト変性ポリオ
レフィンランダム共重合体(B)の合計量100重量%
に対して1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%の
割合で用いられる。
【0056】上記ポリオレフィンフィルムを構成するグ
ラフト変性ポリオレフィンランダム共重合体(B)の量
が1重量%未満になると、金属蒸着膜の接着強度の改良
効果が乏しくなり、また低温での耐衝撃強度(耐低温衝
撃性)が劣るため好ましくない。一方、グラフト変性ポ
リオレフィンランダム共重合体(B)の量が40重量%
を超えると、フィルム成形性が極端に低下し、厚さムラ
や表面凹凸ムラが顕著で巻き姿も劣り、均一な蒸着フィ
ルムが得難いため好ましくない。
【0057】本発明で用いられるポリプロピレン樹脂
(A)とグラフト変性ポリオレフィンランダム共重合体
(B)とからなる組成物中には、必要に応じて酸化防止
剤、滑剤、ブロッキング防止剤などの添加剤を、本発明
の目的を損なわない範囲で添加することができる。しか
しながら、金属蒸着膜の接着性、金属蒸着面の印刷・ラ
ミネート適性等を低下させないためには、表面に移行し
やすくてポリオレフィンフィルムまたは金属蒸着面のぬ
れ適性を低下させるような物質は添加しないことが望ま
しい。
【0058】本発明においては、ポリプロピレン樹脂
(A)とグラフト変性ポリオレフィンランダム共重合体
(B)からなるポリプロピレン系樹脂組成物を調製する
には、従来公知の任意の方法を採用することができ、各
成分が均一に混じり合う方法であればいずれでも良い。
本発明においては、必要な添加剤を含有するペレット状
ないし顆粒状のポリプロピレン樹脂(A)とグラフト変
性ポリオレフィンランダム共重合体(B)とをタンブラ
ー、リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー等で混合し
て、そのままフィルム成形するのが経済的で好ましい。
勿論、各成分を配合し、混合した後押出機等を用い、溶
融混練してペレット状の組成物として用いる方法も有用
である。
【0059】本発明で用いられるポリオレフィンフィル
ムは、上記ポリプロピレン系樹脂組成物を原料として通
常のTダイ法またはインフレーション法で得られる未延
伸フィルムばかりでなく、上記未延伸フィルムを片側ま
たは両側の表層とする二層以上の積層フィルムをも包含
する。後者の場合、上記ポリプロピレン系樹脂組成物か
ら得られたフィルムの表面が金属蒸着の対象となる。本
発明においては、これらのポリオレフィンフィルムのう
ち、上記ポリプロピレン系樹脂組成物をTダイ法で溶融
押出しした後、冷却ロールで急冷してフィルム状に成形
し、次いで、得られたフィルムの少なくとも一方の面を
コロナ放電処理、プラズマ処理等の従来公知の方法また
は窒素等の不活性ガス中での処理等の応用手法を併用し
て表面処理して得た単層のポリオレフィンフィルム、お
よびこの単層のポリオレフィンフィルムを片側または両
側の表面層として有する積層フィルムを一軸ないし二軸
延伸した延伸ポリオレフィンフィルムが諸特性に優れ、
特に好ましい。
【0060】ポリオレフィンフィルム面への金属蒸着方
法としては、通常、原反フィルム(未蒸着のフィルム)
を10-3〜10-5mmHgの高真空装置内に置き、その
装置内でアルミニウム等の金属を熱して蒸発させ、放射
状に飛散する金属蒸気を表面処理されたフィルム表面に
付着させる真空蒸着法が一般的であるが、従来公知のス
パッタリング蒸着やイオンプレーティングによっても可
能である。
【0061】ポリオレフィンフィルムに蒸着される金属
としては、具体的には、アルミニウム、金、銀、銅、ニ
ッケル、クロム、ゲルマニウム、セレン、チタン、ス
ズ、亜鉛等が挙げられるが、その経済性、安定性および
実用性等からアルミニウムが好ましい。
【0062】また、金属蒸着層の厚さは、通常50〜8
00オングストローム程度であり、両面、片面および部
分蒸着等も可能であり、さらに蒸着面に着色ないし保護
用にトップコートすることもできる。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る金属蒸着ポリオレフィンフ
ィルムは、ポリプロピレン樹脂(A)中に、不飽和カル
ボン酸またはその誘導体でグラフト変性されたポリオレ
フィンランダム共重合体(B)が分散した状態になって
いるので、金属蒸着膜の接着強度に優れるとともに、フ
ィルムの低温での耐衝撃強度も著しく向上するという効
果がある。
【0064】また、本発明に係る金属蒸着ポリオレフィ
ンフィルムは、金属蒸着面の輝度および光沢度が高い。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、こ
れら実施例に限定されるものではない。
【0065】なお、実施例および比較例における物性の
測定方法および評価の基準は下記の通りである。 (1)金属蒸着膜の接着強度:フィルムに金属(アルミ
ニウム)を蒸着させた後、得られた金属蒸着フィルムを
湿度95%、温度40℃で24時間放置後、金属蒸着面
に市販のセロファン粘着テープ(23mm幅×65mm
長さ)を貼付し、手で粘着テープを剥離したときに、粘
着テープで剥離されずにフィルム面に付着したまま残っ
ているアルミニウムの面積によって下記の表1に示すよ
うな蒸着力のランク付をし、このランク付をもって金属
蒸着膜の接着強度を評価した。
【0066】
【表1】 (2)ヘイズ(Haze):ASTM-D-1003によ
り、未蒸着のフィルムのヘイズを測定した。この値が小
さい程透明性が良いことを意味する。 (3)金属光沢:ASTM-D-523の鏡面光沢度法に
準じ、感度1/10で測定した光沢度で示す。指示角は
20度で測定し、70以上を良とする。
【0067】
【実施例1】エチレンから誘導される繰り返し単位の含
有率が81モル%、MFR230 o C が5.4g/10分、
結晶化度が5重量%のエチレン・プロピレンランダム共
重合体9Kg、プロピレンから誘導される繰り返し単位
の含有率が78モル%、MFR230 o C が6.0g/10
分、Tmが110℃、結晶化度が40重量%のプロピレ
ン・ブテン-1ランダム共重合体1Kg、アセトン50g
に溶解させた無水マレイン酸50g、およびジ-tert-ブ
チルペルオキシド3gをヘンシェルミキサー中でブレン
ドした。
【0068】上記ブレンド物をスクリュー径40mm、
L/D=26の一軸押出機のホッパーより投入し、樹脂
温度250℃、押出量12Kg/時間でストランド状に
押出し、水冷後ペレタイズして無水マレイン酸変性ポリ
オレフィン系樹脂組成物の淡黄色ペレットを調製した。
【0069】得られた組成物から未反応の無水マレイン
酸をアセトンで抽出した後、この組成物中における無水
マレイン酸を測定したところ、このグラフト量は、0.
43重量%であった。
【0070】上記変性ポリオレフィン系樹脂組成物(ペ
レット)20重量部と、エチレンから誘導される繰り返
し単位の含有率が2.3重量%、MFR230 o Cが6.5g
/10分、Tmが141℃のポリプロピレン樹脂80重
量部とをヘンシェルミキサー中でブレンドし、得られた
組成物を、口径65mmの押出機およびTダイを用いて
220℃で溶融押出し、エアナイフおよび表面温度30
℃の冷却ロールで急冷してフィルム状に成形した後、両
耳部をカットして巻き取り、直ちにフィルムの片面にコ
ロナ放電処理を処理度が一定になるように調整しつつ施
し、処理面のぬれ指数が42dyn/cm、厚さ30μ
m、幅50cmのロール状フィルムとした。このフィル
ムをスリッターを用いて巻き返し、幅40cmに裁断し
た後、これを原反フィルムとして巻取り式の連続蒸着装
置にセットし、フィルムを連続的に繰り出しながら、1
-4Torrの真空下でフィルムの処理面にアルミニウ
ムを蒸着して巻き取り、蒸着膜の厚さが約400オング
ストロームの片面アルミニウム蒸着フィルムを得た。
【0071】得られた金属蒸着フィルムの特性を表2に
示す。
【0072】
【実施例2〜20および比較例1〜6】表2に示す組成
にしたがって実施例1と同様にフィルムを成形し、さら
に実施例1と同様にフィルム片面にアルミニウムを蒸着
し、片面アルミニウム蒸着フィルムを得た。
【0073】得られた金属蒸着フィルムの特性を表2に
示す。
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリプロピレン樹脂60〜99重量
    %、および(B)不飽和カルボン酸またはその誘導体で
    グラフト変性された、グラフト重合量0.01〜10重
    量%のポリオレフィンランダム共重合体1〜40重量%
    [成分(A)および(B)の合計量は100重量%であ
    る]から構成されるポリオレフィンフィルムに、金属が
    蒸着されている金属蒸着ポリオレフィンフィルムであっ
    て、 該グラフト変性前のポリオレフィンランダム共重合体
    (C)が、 (I)エチレン含有量が60〜95モル%であり、MF
    230 o C が0.1〜50g/10分のエチレンと炭素原
    子数3〜20のα-オレフィンとからなるエチレン系ラ
    ンダム共重合体20〜95重量部と、 (II)プロピレン含有量が60〜95モル%であり、
    MFR230 o C が0.1〜50g/10分である、プロピ
    レンとエチレンまたは炭素原子数4〜20のα-オレフ
    ィンとからなるプロピレン系ランダム共重合体5〜80
    重量部[成分(I)および(II)の合計量は100重
    量部とする]とを含有するランダム共重合体組成物であ
    ることを特徴とする金属蒸着ポリオレフィンフィルム。
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