JP2971766B2 - 照明光学系 - Google Patents
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Description
ように原稿面に載置された原稿からの光を受光して原稿
の画像を読取る画像読取装置、顕微鏡および顕微分光装
置などの光学装置に適用可能な照明光学系に関する。
(製版用スキャナ)や顕微鏡などの光学装置において
は、原稿や試料面などの被照明面を照明するために以下
に示すような照明光学系が用いられている。
例を示す部分構成図であり、走査ヘッドの入力走査光学
系を示している。この画像読取装置は、同図に示すよう
に、原稿シリンダ1に貼着された原稿2からの光を走査
ヘッドに設けられたピックアップレンズ3により受光し
て、原稿2の実像を絞り4の位置に結像させ、該絞り4
を通過した光を光電子増倍管5に入光させて電気信号に
変換するように構成されている。
4の位置に正しく結ばせるために、ピックアップレンズ
3と絞り4との間に可動ミラ−6が配設されるととも
に、絞り4と光学距離が同一になる位置に透過型のスク
リ―ン7が配置されている。すなわち、可動ミラ―6に
より反射された光がスクリ―ン7に導かれて投影像がス
クリーン7上に投影されるので、作業者が目視にて観察
しながらピックアップレンズ3の焦点合わせを行うこと
ができるように構成されている。
って原稿2を読取るためには、原稿(被照明面)2に適
当な条件で照明する必要がある。そこで、従来より、例
えば図12に示す照明光学系が採用されている。
系10を示す図である。この照明光学系10では、ラン
プハウス11内に光源ランプ12と、光源ランプ12か
らの光を取り込むコレクターレンズ13と、視野絞り1
4とがこの順序で配置されており、光源ランプ12から
の光がコレクターレンズ13および視野絞り14を介し
て、原稿シリンダ1の回転軸1aと平行に伸びるレイパ
イプ15内に出射される。
16およびミラー17が配置されており、レイパイプ1
5への入射光が開口絞り16を通過した後、ミラー17
で反射される。そして、この反射光はレイパイプ15の
先端部に固着されたコンデンサーレンズ18を介して原
稿シリンダ1上の原稿2に照射される。こうして、原稿
2が照明される。
び反射照明光学系について説明する。
を示す図である。この透過照明光学系20では、光源ラ
ンプ21と、コレクターレンズ22と、視野絞り23
と、フィールドレンズ24と、開口絞り25と、コンデ
ンサーレンズ26とが光軸27上にこの順序で配置され
ている。この従来例では、光源ランプ21とコレクター
レンズ22とはコレクターレンズ22の焦点距離f22だ
け離隔配置されており、光源ランプ21からの光はコレ
クターレンズ22によって光軸27と平行となり、その
後、視野絞り23、フィールドレンズ24、開口絞り2
5およびコンデンサーレンズ26を通過して、試料面
(被照明面)28に照射される。こうして、試料面28
が照明されるため、試料を透過した光が顕微鏡の光学系
(図14参照)によって所定位置に導かれて試料の部分
拡大像が結像される。
を示す図である。この反射照明光学系30は、光源ラン
プ31と、コレクターレンズ32と、開口絞り33と、
視野絞り34と、フィールドレンズ35と、ハーフミラ
ー36と、コンデンサーレンズ(対物レンズ)37とで
構成されている。この反射照明光学系30では、光源ラ
ンプ31からの光がコレクターレンズ32によって集光
され、開口絞り33、視野絞り34およびフィールドレ
ンズ35を介してハーフミラー36に入射される。この
入射光はハーフミラー36によって試料面(被照明面)
38側に導かれ、顕微鏡の対物レンズとしても機能する
コンデンサーレンズ37によって試料面38上に集光さ
れる。こうして、試料面38が照明され、その照明領域
によって反射された光がコンデンサーレンズ(対物レン
ズ)37およびハーフミラー36を通過し、顕微鏡のフ
ィールドレンズ39によって所定位置P11に集光されて
試料の部分拡大像が結像される。
光学系10,20では、いずれも光源ランプ12,21
で発生する熱によって種々の悪影響を受けるという問題
があった。
は、開口絞り16がコンデンサーレンズ18の前側焦点
位置に配置されており、この位置での光源ランプ12の
ランプ像を所定の大きさで結像する必要があるが、光源
ランプ12から開口絞り16までの距離が決まっている
ため、コレクターレンズ13の焦点距離を変えて投影倍
率を調整するしか方法がなく、投影倍率の増大にともな
ってコレクターレンズ13の焦点距離が短くなり、コレ
クターレンズ13を光源ランプ12と近接配置する必要
が生じる。特に、比較的大きな投影倍率を要求され、し
かもレイパイプ15が短い(光源ランプ12から開口絞
り16までの距離が短い)場合には、極端に短い焦点距
離を有するコレクターレンズ13を用いなければなら
ず、光源ランプ12とコレクターレンズ13との距離が
縮まり、光源ランプ12で発生した熱によってコレクタ
ーレンズ13が変形したり、曇ってしまう。
光源ランプ21から開口絞り25までの限られた距離で
投影倍率を上げるためには、上記画像読取装置の照明光
学系10の場合と同様に、焦点距離f22が短いコレクタ
ーレンズ22を採用し、光源ランプ21に近接配置する
必要があるため、光源ランプ21からの熱影響を受けて
しまうという問題がある。
では、要求される光源ランプ31の投影倍率が高い場合
であっても、コレクターレンズ32とフィールドレンズ
35との2つのレンズによって当該投影倍率を達成すれ
ばよく、レンズ32,35の設計を適当に行うことによ
り光源ランプ31からコレクターレンズ32までの距離
を、光源ランプ31からの熱影響を受けない程度にまで
長くすることが可能である。しかしながら、光の利用効
率が低いという問題を有している。すなわち、この反射
照明光学系30では、図14に示すように、視野絞り3
4の像が光源ランプ31とコレクターレンズ32との間
の位置P12に形成されるため、光源ランプ31のうち光
軸から離れた部分31aから出射する光束の主光線R31
aが、コレクターレンズ32の光軸位置P13を通過しな
い。このように従来の反射用照明光学系30は、コレク
ターレンズ32の開口を十分に利用しておらず、光利用
効率の低下を招いている。
0,30は、光源ランプからの熱影響を受けるという問
題か、光利用効率が低いという問題のいずれかを有して
おり、従来より、両問題を同時に解消した汎用性のある
照明光学系の提供が要望されていた。
れ適用された光学装置に対応して固有の問題を有してい
た。以下、各問題点について説明する。
2に示すように、開口絞り16はレイパイプ15の先端
近傍に配置されており、しかも当該レイパイプ15の先
端部は原稿シリンダ1の内部に入り込んでいる。このた
め、開口絞り16の大きさを変えようとした場合、一旦
レイパイプ15を原稿シリンダ1から(−Y)方向に引
き出した後で開口絞り16の大きさを変える必要があ
る。このように、従来の照明光学系10では、開口絞り
16の変更作業が煩雑であるという問題があった。
可変開口絞りを採用するとともに、レイパイプ15にモ
ータを取り付け、当該モータによって可変開口絞りを駆
動制御するという方法が考えられるが、通常レイパイプ
15は直径20mmないし80mm程度と細く、モータ
の取付スペースを確保することは難しい。また、モータ
を取り付けた場合、モータおよび付属物(モータの駆動
力を可変開口絞りに伝達する機構など)の重量がレイパ
イプ15の先端近傍に加わり、レイパイプ15が振動し
やすくなって、当該振動による光軸ぶれが生じて悪影響
を及ぼすことがある。
図13に示すように、視野絞り23と開口絞り25とが
離れた位置に設けられているため、それらの大きさを調
整する作業が煩雑であるという問題があった。というの
も、図14の反射照明光学系30のように視野絞り33
および開口絞り34が相互に隣接配置されている場合に
は顕微鏡の接眼レンズより試料を観察しながら、これら
の絞り33,34を最適状態に調整することができるの
に対し、図13の透過照明光学系20のように視野絞り
23と開口絞り25とが相互に離れている場合には試料
を観察しながら一方の絞りの調整を行った後、一旦接眼
レンズから目を離し、他方の絞り位置を確認した上で再
度試料を観察しながら絞りの調整を行う必要があり、絞
り調整の作業性の低下を招いている。
れたものであって、光源ランプで発生する熱の影響を受
けず、しかも優れた光利用効率で被照明面を照明するこ
とができる汎用性のある照明光学系を提供することを第
1の目的とする。
た上で、開口絞りの変更調整作業を容易にすることを第
2の目的とする。
明面に光を照射して、前記被照明面を照明する照明光学
系であって、上記第1の目的を達成するため、光源ラン
プと、前記光源ランプと前記被照明面との間に配置さ
れ、前記光源ランプの2次光源を形成する2次光源形成
レンズと、前記2次光源と前記被照明面との間に配置さ
れ、前記2次光源からの光を取り込み、前記被照明面側
に導くコレクターレンズと、前記コレクターレンズと前
記被照明面との間に、この順序で配置されたフィールド
レンズおよびコンデンサーレンズと、前記2次光源が形
成された2次光源位置または当該2次光源位置と光学的
に共役な位置に配置された開口絞りと、前記2次光源形
成レンズの射出瞳位置または当該射出瞳位置と光学的に
共役な位置に配置された視野絞りと、を備え、前記フィ
ールドレンズと前記コンデンサーレンズとでアフォーカ
ル光学系を形成している。
ズをフォーカル系としている。
次光源位置に配置し、ランプハウス内に、前記光源ラン
プ、前記2次光源形成レンズおよび前記開口絞りを収容
している。
の前側焦点を前記2次光源位置と一致させている。
ターレンズと前記コンデンサーレンズとの間に配置して
いる。
ーカル光学系としている。
て、前記被照明面を照明する照明光学系であって、光源
ランプと、前記光源ランプと前記被照明面との間に配置
され、前記光源ランプの2次光源を形成する2次光源形
成レンズと、前記2次光源と前記被照明面との間に配置
され、前記2次光源からの光を取り込み、前記被照明面
側に導くコレクターレンズと、前記コレクターレンズと
前記被照明面との間に、この順序で配置されたフィール
ドレンズおよびコンデンサーレンズと、前記2次光源が
形成された2次光源位置または当該2次光源位置と光学
的に共役な位置に配置された開口絞りと、前記2次光源
形成レンズの射出瞳位置または当該射出瞳位置と光学的
に共役な位置に配置された視野絞りと、を備え、前記フ
ィールドレンズの前側焦点を前記視野絞りの配設位置と
一致させている。
次光源形成レンズおよびコレクターレンズを介してフィ
ールドレンズ側に導かれる。このため、コレクターレン
ズ単独で光源ランプからの光をフィールドレンズ側に導
く場合よりも、光源ランプに最も近接するレンズ、つま
り2次光源形成レンズを光源ランプから離隔配置するこ
とができ、光源ランプからの熱影響を排除できる。な
お、光源ランプから2次光源までの光路長の中で、光源
ランプの熱影響を極力避けるために2次光源形成レンズ
の焦点距離を長く設定した時、2次光源の倍率が低下す
るため、それ以降の光学系で倍率を補うのにコレクター
レンズの焦点距離を短くする必要があり、コレクターレ
ンズの近傍位置に2次光源が形成されることとなるが、
この場合、2次光源によるコレクターレンズへの熱影響
は全く考慮する必要はない。
出瞳位置または当該射出瞳位置と光学的に共役な位置に
配置されるため、光源ランプから出射する光束の主光線
が、2次光源形成レンズの光軸位置を通過することとな
り、光源ランプから出射した光を効率良く被照明面の照
明のために利用することができる。さらに、フィールド
レンズとコンデンサーレンズとでアフォーカル光学系が
形成される。
がフォーカル系となっているので、アフォーカル系で構
成した場合に比べて、光源ランプからその光源像までの
距離が短くなる。したがって、照明光学系の全長が短く
なる。
位置に配置され、ランプハウス内の同一空間に、光源ラ
ンプ、2次光源形成レンズおよび開口絞りが収容され
る。このため、ランプハウス内で開口絞りを変更するこ
とができる。
前側焦点を2次光源位置と一致させており、コレクター
レンズからは光軸と平行な光がフィールドレンズ側に出
射され、しかもフィールドレンズとコンデンサーレンズ
とで構成されたアフォーカル光学系を介して被照明面に
照射される。したがって、この照明光学系では、いわゆ
る像側テレセントリックとなっており、被照明面の焦点
ずれが生じた場合であっても、被照明面での光量変動や
照度分布の変動を抑え、視野絞りの倍率変動を防止す
る。
ーレンズとコンデンサーレンズとの間に配置されて、投
影倍率をほぼ一定に保ったままで、光路長の調整を可能
とする。
カル光学系で構成され、光源ランプの像が空中に形成
し、レンズ面に付着したゴミやほこり等の影響を排除し
て被照明面における光量変動や照度分布の悪化を防止す
る。
前側焦点が視野絞りの配設位置と一致している。
施例を示す図である。この照明光学系40は、光源ラン
プ41からの光を原稿や試料面などの被照明面Sに照射
して、当該被照明面Sを照明するものであり、同図に示
すように、光源ランプ41と被照明面Sとの間に、2次
光源形成レンズ42と、コレクターレンズ43と、フィ
ールドレンズ44と、コンデンサーレンズ45とが、こ
の順序で配置されている。
プ41の2次光源をコレクターレンズ43側の所定位
置、つまり2次光源位置P1に形成する。
面S側(同図の右手方向側)に所定距離だけ離れた位置
にコレクターレンズ43が配置されており、2次光源か
らの光を取り込み、フィールドレンズ44側に出射す
る。この出射光は、フィールドレンズ44およびコンデ
ンサーレンズ45を介して被照明面Sに照射される。
に開口絞り46が、また2次光源形成レンズ42の射出
瞳と共役な位置P2に視野絞り47が、それぞれ配置さ
れている。なお、開口絞り46については、2次光源位
置P1のみならず、位置P1と光学的に共役な位置P1C
(図1および後で説明する図4〜図6)に配置してもよ
い。
学系40によれば、光源ランプ41からの光が2次光源
形成レンズ42およびコレクターレンズ43を介してフ
ィールドレンズ44側に導かれるように構成しているの
で、所望の投影倍率を得るためには、2次光源形成レン
ズ42およびコレクターレンズ43の焦点距離でそれぞ
れ分担して設定することができる。したがって、例えば
2次光源形成レンズ42の焦点距離を長く設定する一
方、コレクターレンズ43の焦点距離を短く設定するこ
とも可能であり、このように設定した場合、従来例のよ
うにコレクターレンズ単独で光源ランプからの光をフィ
ールドレンズ側に導く場合よりも、光源ランプ41に最
も近接するレンズ、つまり2次光源形成レンズ42を光
源ランプ41から離隔配置することができ、光源ランプ
41からの熱影響を排除できる。なお、この場合、コレ
クターレンズ43のパワーを高めた結果、コレクターレ
ンズ42が2次光源に近接してしまうが、2次光源によ
るコレクターレンズへの熱影響は全く考慮する必要はな
いため、特に問題となることはない。
が2次光源形成レンズ42の射出瞳と共役な位置P2に
配置されているため、光源ランプ41のうち光軸から離
れた部分41aから出射する光束の主光線R41aが2次
光源形成レンズ42の射出瞳上で光軸位置P3を通過す
ることとなり、光源ランプ41から出射した光を効率良
く被照明面Sの照明のために利用することができる。な
お、視野絞り47の配設位置は、上記2次光源形成レン
ズ42の射出瞳と共役な位置P2に限定されるものでは
なく、当該位置P2と光学的に共役な別の位置(後で説
明する図4の位置P2C)でもよく、当該共役位置に視野
絞り47を配置することで同様の効果が得られる。
(3)に示すように構成要素が特有の構成を有し、また配
置されているため、上記効果に加えて、構成や配置に応
じた特有の効果を有している。以下、これらの点につい
て、順次説明する。
るように、2次光源形成レンズ42は、いわゆるフォー
カル系で構成されている。もちろん、アフォーカル系で
構成してもよいが、フォーカル系の2次光源形成レンズ
42を採用した場合、光源ランプ41からその光源像が
形成される位置(2次光源位置)P1までの距離Lを、
アフォーカル系で構成した場合に比べて、短くすること
ができる。このことを図2および図3を参照しつつ詳説
する。
カル系で構成した場合の光学系を示す図である一方、図
3は、2枚のレンズ42a,42bからなるアフォーカ
ル系で構成した場合の光学系を示す図である。ここで、
2次光源形成レンズ42の焦点距離をf42とし、倍率を
m42とすれば、フォーカル系(図2)の場合の上記距離
Lf(光源ランプ41からその光源像41Iが形成され
る位置P1までの距離)と、アフォーカル系(図3)の
場合と上記距離Lafは、それぞれ以下のようになる。
カル系の場合の距離Lfとの差Δ(=Laf−Lf)は、 Δ=(m42−1/m42)×f42 となり、通常の照明光学系では拡大光学系であり、倍率
m42>1となっているため、Δ>0、つまりLaf>Lf
の関係にある。このように、2次光源形成レンズ42を
フォーカル系で構成することで、光学距離を短くするこ
とができ、照明光学系40の全長を短くすることがで
き、コンパクト化することができる。
うに、コレクターレンズ43が2次光源位置P1から被
照明面S側(図1の右手方向側)に当該レンズ43の焦
点距離f43だけ離隔して配置されて、コレクターレンズ
43の前側焦点P4が2次光源位置P1と一致しており、
しかも、フィールドレンズ44とコンデンサーレンズ4
5とが各焦点距離を足し合わせた距離(f44+f45)だ
け離隔配置されてアフォーカル光学系が形成されてい
る。このため、コレクターレンズ43から出射される光
は光軸OAに平行となり、照明光学系40は、視野絞り
の投影に関して、いわゆる像側テレセントリックとなっ
ている。このため、被照明面Sの焦点ずれによる被照明
面Sでの光量変動や照度分布の変動を抑えることがで
き、しかも視野絞り47の倍率変動を防止することがで
きる。
ように、開口絞り46を2次光源位置P1に配置すると
ともに、視野絞り47を2次光源形成レンズ42の射出
瞳と共役な位置P2に配置しているため、開口絞り46
および視野絞り47が相互に近接し、相互調整作業が容
易となる。すなわち、開口絞り46および視野絞り47
として、可変絞り(後で説明する図8および図9参照)
を採用することで、作業者はスクリーン上に投影される
像や接眼レンズを介して観察される像を見ながら開口絞
り46および視野絞り47を交互に操作し、被照明面S
での照明条件を調整することができる。
の実施例を示す図である。この実施例にかかる照明光学
系50では、フィールドレンズ44とコンデンサーレン
ズ45との間に2枚のレンズ48a,48bからなるリ
レー系48が介挿されており、その他の構成は先に説明
した実施例と同一である。
で、先の照明光学系40と同一の光学特性(投影倍率や
被照明面Sでの照度分布の変動など)を維持しつつ、光
路長を適当な量だけ伸ばすことができる。
a、48bによってリレー系48を構成しているが、リ
レー系48のレンズ構成枚数はこれに限定されるもので
はなく、任意である。
48bを両者の焦点距離を足し合わせた距離(f48a+
f48b)だけ相互に離隔配置することでリレー系48を
アフォーカル光学系とした場合には、レンズ面に付着し
たゴミやほこりの影響を受けず、被照明面Sでの光量変
動や照度分布の悪化を防止することができる。すなわ
ち、フォーカル光学系では、光源像または視野絞り像が
リレー系48を構成するレンズ面あるいは近傍に形成さ
れるため、当該レンズのレンズ面にゴミやほこりなどが
付着していたとき、光源像または視野絞り像が乱れ、悪
影響を及ぼす。これに対し、この実施例のようにアフォ
ーカル光学系でリレー系48を形成した場合、光源像と
視野絞り像とがレンズ間の空間領域に形成されるため、
レンズ面上のゴミなどの影響を受けず、良好に光源像と
視野絞り像とをコンデンサーレンズ45及び被照射面S
に伝達することができる。したがって、上記した特有の
効果が得られる。
8a、48bの配置位置については、上記実施例に限定
されるものではなく、例えば図5や図6に示すように配
置してもよい。すなわち、リレー系48はコレクターレ
ンズ43とコンデンサーレンズ45との間の任意の位置
に配置することができる。但し、図5の光学系では光源
像がレンズ48a上に、図6の光学系では視野絞り像が
レンズ48b上に形成されるので、図4の光学系50の
方が好ましい。
読取装置や顕微鏡に適用する場合について具体例を挙げ
て説明する。
た照明光学系を示す図である。この照明光学系60の基
本的構成は図4の照明光学系50と同一であり、画像読
取装置に適用するために、ランプハウス61およびレイ
パイプ62を設けている点と、ランプハウス61内およ
びレイパイプ62内で光を所定方向に導くためにミラー
63〜65を設けている点のみで、照明光学系50と相
違する。
1内の同一空間に、光源ランプ41、2次光源形成レン
ズ42、ミラー63、可変開口絞り46、ミラー64、
コレクターレンズ43および可変視野絞り47が収容さ
れている。特に、開口絞り46をランプハウス61内に
配置したことで、従来例のように開口絞り46の大きさ
を変えるたびにレイパイプ62を原稿シリンダ1から引
き出すことなく、必要に応じて変更することができ、作
業性が大幅に改善されている。また、開口絞り46の開
口サイズを自動的に変更するための自動調整機構を組み
込むことが容易である。具体的には、開口絞り46を、
例えば図8に示すように、相互にサイズの異なる複数の
アパーチャ46aが穿設されたアパーチャ板46bと、
アパーチャ板46bの外周部に刻設されたギヤ部46c
と、ギヤ部46cと歯合自在に配置されたギヤ46dと
で構成し、図示を省略する駆動モータからの駆動力をギ
ヤ46dを介して伝達してアパーチャ板46bを回転軸
46e回りに回転して、光軸上に適当なサイズのアパー
チャ46aを位置決めするようにすればよい。
絞り46と可変視野絞り47が同一空間内で、しかも近
接して配置されているため、上記したように開口絞り4
6および視野絞り47の相互調整作業が容易となり、被
照明面Sでの照明条件を簡単に調整することができる。
り46と同様に、開口サイズを自動的に変更するための
自動調整機構を組み込むことが容易である。例えば、図
9に示すように構成することができる。すなわち、複数
の絞り羽根47aを渦巻き状に配置し、それらの外周部
にギヤ47bを設けるとともに、ギヤ47bと歯合自在
なギヤ47cを設け、駆動モータ(図示省略)からの駆
動力によって、絞り羽根47aで形成される開口47d
のサイズを調整するように可変視野絞り47を構成する
ことができる。
絞り47の構成は上記に限定されるものではなく、開口
サイズを変更できる限り任意である。
44とミラー65との間にリレー系48を介挿している
が、これはレイパイプ62の長さに対応して光路長を延
長するためであり、レイパイプ62に応じてリレー系4
8を省略したり、リレー系48の構成や配置などを変更
することができる。
60は、画像読取装置に適用された場合の特有の効果の
他に、照明光学系としての基本的効果(照明光学系4
0,50の効果として上記において説明した効果)を有
する。
を示す図である。この照明光学系70の基本的構成は図
1の照明光学系40と同一であり、フィールドレンズ4
4からの光が顕微鏡のハーフミラー36で反射される点
と、顕微鏡の対物レンズ37がコンデンサーレンズとし
ても機能する点で、照明光学系40と相違する。
4)と比較した場合、光源ランプからの光の利用効率が
大きく相違する。すなわち、この反射照明光学系70に
よれば、視野絞り47が2次光源形成レンズ42の射出
瞳と共役な位置P2に配置されているので、光源ランプ
41から出射する光束の主光線が2次光源形成レンズ4
2の光軸位置P3を通過することとなり、光源ランプ4
1から出射した光を効率良く試料面38(被照明面S)
の照明のために利用することができる。
70は、顕微鏡の反射照明光学系として適用された場合
の特有の効果の他に、照明光学系としての基本的効果
(照明光学系40,50の効果として上記において説明
した効果)を有する。
微鏡において反射照明光学系としてのみではなく、透過
照明光学系としても適用することができ、上記と同様の
効果が得られる。
画像読取装置や顕微鏡のみならず、顕微分光装置や膜厚
測定装置などの光学装置全般に適用することができる。
を2次光源形成レンズおよびコレクターレンズを介して
フィールドレンズ側に導くようにしているので、2次光
源形成レンズを光源ランプから離隔配置することがで
き、光源ランプからの熱影響を排除することができる。
また、視野絞りを2次光源形成レンズの射出瞳位置また
は当該射出瞳位置と光学的に共役な位置に配置している
ので、光源ランプから出射した光を効率良く被照明面の
照明のために利用することができる。
ば、次の付加的な効果が得られる。
ンズをフォーカル系としているため、光源ランプからそ
の光源像までの距離を短くすることができ、その結果、
照明光学系の全長を短くすることができる。
光源位置に配置しているので、ランプハウス内で開口絞
りを変更することができ、開口絞りの変更調整作業を容
易に行うことができる。
ズの前側焦点を2次光源位置と一致させるとともに、フ
ィールドレンズとコンデンサーレンズとで構成されたア
フォーカル光学系を構成しているので、像側テレセント
リックとなり、被照明面の焦点ずれが生じた場合であっ
ても、被照明面での光量変動や照度分布の変動を抑え、
視野絞りの倍率変動を防止することができる。
クターレンズとコンデンサーレンズとの間に配置するこ
とで、投影倍率をほぼ一定に保ったままで、光路長を調
整することができる。
ォーカル光学系で構成しているので、レンズ面に付着し
たゴミやほこり等の影響を排除することができ、その結
果、被照明面における光量変動や照度分布の悪化を防止
することができる。
図である。
場合の光学系を示す図である。
フォーカル系で構成した場合の光学系を示す図である。
す図である。
る。
を示す図である。
る。
る。
ある。
る。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 被照明面に光を照射して、前記被照明面
を照明する照明光学系であって、 光源ランプと、 前記光源ランプと前記被照明面との間に配置され、前記
光源ランプの2次光源を形成する2次光源形成レンズ
と、 前記2次光源と前記被照明面との間に配置され、前記2
次光源からの光を取り込み、前記被照明面側に導くコレ
クターレンズと、 前記コレクターレンズと前記被照明面との間に、この順
序で配置されたフィールドレンズおよびコンデンサーレ
ンズと、 前記2次光源が形成された2次光源位置または当該2次
光源位置と光学的に共役な位置に配置された開口絞り
と、 前記2次光源形成レンズの射出瞳位置または当該射出瞳
位置と光学的に共役な位置に配置された視野絞りと、 を備え、前記フィールドレンズと前記コンデンサーレンズとでア
フォーカル光学系が形成された ことを特徴とする照明光
学系。 - 【請求項2】 前記2次光源形成レンズがフォーカル系
である請求項1記載の照明光学系。 - 【請求項3】 前記開口絞りが前記2次光源位置に配置
され、しかも前記光源ランプ、前記2次光源形成レンズ
および前記開口絞りを取り囲み、同一空間内に収容する
ランプハウスをさらに備えた請求項1記載の照明光学
系。 - 【請求項4】 前記コレクターレンズの前側焦点が前記
2次光源位置と一致する請求項1記載の照明光学系。 - 【請求項5】 前記コレクターレンズと前記コンデンサ
ーレンズとの間に配置されたリレー系をさらに備えた請
求項1記載の照明光学系。 - 【請求項6】 前記リレー系がアフォーカル光学系であ
る請求項5記載の照明光学系。 - 【請求項7】 被照明面に光を照射して、前記被照明面
を照明する照明光学系であって、 光源ランプと、 前記光源ランプと前記被照明面との間に配置され、前記
光源ランプの2次光源を形成する2次光源形成レンズ
と、 前記2次光源と前記被照明面との間に配置され、前記2
次光源からの光を取り込み、前記被照明面側に導くコレ
クターレンズと、 前記コレクターレンズと前記被照明面との間に、この順
序で配置されたフィールドレンズおよびコンデンサーレ
ンズと、 前記2次光源が形成された2次光源位置または当該2次
光源位置と光学的に共役な位置に配置された開口絞り
と、 前記2次光源形成レンズの射出瞳位置または当該射出瞳
位置と光学的に共役な位置に配置された視野絞りと、 を備え、 前記フィールドレンズの前側焦点が前記視野絞りの配設
位置と一致することを特徴とする照明光学系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32320794A JP2971766B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 照明光学系 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32320794A JP2971766B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 照明光学系 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08179242A JPH08179242A (ja) | 1996-07-12 |
JP2971766B2 true JP2971766B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=18152244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32320794A Expired - Fee Related JP2971766B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 照明光学系 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971766B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5087386B2 (ja) * | 2007-12-18 | 2012-12-05 | オリンパス株式会社 | 顕微鏡 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06100724B2 (ja) * | 1988-07-04 | 1994-12-12 | 大日本スクリーン製造株式会社 | 顕微鏡の照明光学系 |
DE4231439A1 (de) * | 1992-09-19 | 1994-03-24 | Leica Mikroskopie & Syst | Beleuchtungseinrichtung für Mikroskope |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP32320794A patent/JP2971766B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08179242A (ja) | 1996-07-12 |
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