JP2971687B2 - ビット誤り付加装置 - Google Patents

ビット誤り付加装置

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JP2971687B2 JP34731592A JP34731592A JP2971687B2 JP 2971687 B2 JP2971687 B2 JP 2971687B2 JP 34731592 A JP34731592 A JP 34731592A JP 34731592 A JP34731592 A JP 34731592A JP 2971687 B2 JP2971687 B2 JP 2971687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PCM通信等の各種の
デジタル通信システムに組込まれた各信号処理装置及び
伝送路を試験するための試験信号を発生する試験信号発
生装置に係わり、特に、この試験信号発生装置から出力
される試験信号に故意にビット誤りを付加するビット誤
り付加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図6に示す通信システムにおい
ては、一方の送受信装置1にN個の端末2が接続され、
他方の送受信装置3にN個の端末4が接続されている。
送受信装置1,3は相互に1本の伝送路5で接続されて
いる。そして、一方の送受信装置1が自己に接続さた各
端末2の各データを他方の各端末4へ送信する場合は、
各端末2からのN個の各データ、すなわちNチャンネル
の各データを、図7に示すように、フレーム周期T0
有する1本のデジタル信号に時分割多重化して伝送路5
へ出力する。図7に示すフォーマットのデジタル信号を
受信した受信側の送受信装置3はこのデジタル信号に含
まれる時分割多重化されたNチャンネルの各データを分
離して各端末4へ送信する。
【0003】このような時分割多重化されたデジタル信
号を処理する通信機器の動作特性を評価する場合は、予
め定められたパルスパータンを有するデジタル試験信号
を試験対象通信機器に印加して、該当通信機器が正常に
動作するか否かを調べる。
【0004】近年、デジタル通信の高速化が進むに伴っ
て、試験対象通信機器に対する通常の動作試験の他に、
試験対象デジタル信号伝送区間の特性の一つとしてビッ
ト誤り率が重要な指標になってきている。すなわち、評
価対象の通信機器やデジタル信号伝送区間に印加するデ
ジタル試験信号に故意にビット誤りを付加して、試験対
象通信機器がそのビット誤りを正しく検出するか、又は
試験対象デジタル信号伝送区間が正しくそのビット誤り
を伝送しているかを評価する。
【0005】具体的には、予め定められたビット誤り周
期TE 毎にビット誤りを付加したデジタル試験信号を一
定時間継続して印加し、測定対象の出力側でビット誤り
率を測定し、両者がどの程度一致しているかを評価す
る。
【0006】図8は、Nチャンネルの各データを時分割
多重化して伝送する図6に示した通信システムの各通信
機器又は伝送路に対する試験を実施するための試験信号
を発生する試験信号発生装置の概略構成を示すブロック
図である。
【0007】図示しないクロック発振器から供給される
周期TC (=1/fC C ;搬送周波数)を有する基
準クロック信号aは入力端子6を介して1/N分周器7
へ入力される。1/N分周器7で1/Nに分周された分
周クロック信号bは次のパルスパターン発生回路8へ入
力されると共に、ビット誤り付加装置10内の1/M分
周器9へ印加される。1/M分周器9は入力した分周ク
ロック信号bをさらに1/M(M:正整数)に分周し
て、分周信号dとして出力する。
【0008】パルスパターン発生回路8は、図9に示す
ように、分周クロック信号bに同期して、Nチャンネル
のデジタル試験信号cを同時に出力する。各チャンネル
のデジタル試験信号cは例えば(2n −1)ビット周期
を有する擬似ランダム信号で構成されている。Nチャン
ネルの各デジタル試験信号cは次のマルチプレクサ回路
11へ印加される。但し、Nチャンネルのうち例えば1
番目のチャンネル1のデジタル試験信号cのみは信号反
転回路としての排他的論理和ゲート12を介してマルチ
プレクサ回路11へ印加される。
【0009】この排他的論理和ゲート12の他方の入力
端子には前記1/M分周器9から出力された分周信号d
が入力されている。したがって、チャンネル1のデジタ
ル試験信号cの各ビットデータは分周信号dがハイ
(H)レベル状態において信号レベルが強制的に反転さ
れる。すなわち、ビット誤りが付加される。
【0010】マルチプレクサ回路11は入力されたNチ
ャンネルのデジタル試験信号cを前記基準クロック信号
aに同期して、フレーム周期T0 を有する1本の試験信
号eに時分割多重化して出力端子13へ出力する。
【0011】図10は、チャンネル数Nが8に設定さ
れ、かつ1/M分周期9の分周比Mが3に設定された場
合における各部の動作を示すタイムチャートである。
【0012】この場合、パルスパターン発生回路8から
出力される8チャンネルの各デジタル試験信号cの一つ
のデータを出力する周期は基準クロック信号aの周期T
C のN(=8)倍となり、最終的に出力端子から出力さ
れる試験信号eのフレーム周期T0 に等しくなる。ま
た、1/M分周器9から出力される分周信号dの周期は
基準クロック信号aの周期TC に対して(N×M=2
4)倍となる。したがって、チャンネル1のデジタル試
験信号cに1つのビット誤りが発生するビット誤り周期
E は(1) 式に示すように、基準クロック信号aの周期
C の24倍、すなわちフレーム周期T0 の3倍とな
る。
【0013】 TE =(N×M)TC =M・T0 …(1) したがって、出力端子13から出力される試験信号eに
は24ビットに1個のビット誤りが含まれる。この実施
例においては、チャンネル1の1番目のデータ11と4
番目のデータ41の信号レベルが反転され、ビット誤り
となる。
【0014】このように、ビット誤り付加装置10を組
込むことによって、一定のビット誤り周期TE で試験信
号eに故意にビット誤りを付加できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すビット誤り付加装置10においてはビット誤りが付
加されるチャンネルがある特定チャネルに固定される問
題が生じる。
【0016】したがって、PCM通信回線のある一部の
伝送路や保守区間(下位レイヤ)において、ビット誤り
試験を実施する場合に、試験しようとするチャンネルに
全くビット誤りが発生しない場合が生じて、正確なビッ
ト誤り解析を実施できない問題が生じる。
【0017】例えば、図8のビット誤り付加装置10が
組込まれた試験信号発生装置において、チャンネル数N
が8で、1/M分周器9の分周比Mを125に設定した
場合には、試験信号eに付加されるビット誤りのビット
誤り率(1/TE )は 1×10-5であり、チャンネル
1〜チャンネル8のうちの特定チャンネルのみにしかビ
ット誤りが付加されない。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、パルスパターン発生回路から出力される各
デジタル試験信号のうちビット誤りを付加するチャネル
を順番または一定の手順に従って指定していくことによ
って、全てのチャンネルにビット誤りを均等に付加する
ことができ、たとえ多重化されたデータ信号を取扱う試
験対象に対しても高度なビット誤り試験を実施できるビ
ット誤り付加装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、本発明のビット誤り付加装置は、基準クロック信号
を1/N(N:正整数)に分周する1/N分周器と、こ
の1/N分周器から出力される分周クロック信号に同期
してNチャンネルのデジタル試験信号を並列出力するパ
ルスパターン発生回路と、このパルスパターン発生回路
から出力されたNチャンネルのデジタル試験信号を基準
クロック信号に同期して1つの試験信号に多重化するマ
ルチプレクサ回路とを有する試験信号発生装置に組込ま
れる。
【0020】そして、このビット誤り付加装置は、分周
クロック信号を1/M(M:正整数)に分周する1/M
分周器と、1/M分周器から出力される分周信号を計数
して計数値を出力するカウンタ回路と、N個の出力信号
を有し、計数値が指定する1個の出力信号をビット誤り
付加信号とするデコーダ回路と、マルチプレクサ回路へ
入力される各チャンネルのデジタル試験信号の信号路に
介挿され、かつデコーダ回路の各出力信号が印加され、
印加された出力信号がビット誤り付加信号のとき該当チ
ャンネルのデジタル試験信号の信号レベルを反転するN
個の信号反転回路とを備えたものである。
【0021】また、別の発明においては、上述した各手
段に加えて、1/M分周器から出力される分周信号を1
/K(K:正整数)に分周して動作禁止信号として出力
する1/K分周器を設け、かつ1/M分周器へ入力され
る分周信号の信号路に、1/K分周器から出力された動
作禁止信号の継続期間中分周信号の1/M分周器に対す
る入力を禁止するゲート回路を介挿している。
【0022】さらに別の発明のビット誤り付加装置にお
いては、請求項1の各手段に加えて、デコーダ回路に対
する計数値の入力路に、デコーダ回路に印加する計数値
を、必要に応じて、外部から指定されたビット誤り付加
チャンネルに対応する計数値に固定する誤りチャンネル
固定回路を介挿している。
【0023】
【作用】このように構成されたビット誤り付加装置にお
いては、1/N分周器から出力された分周クロック信号
は1/M分周器でもってさらに1/Mに分周される。こ
の1/M分周器から出力される分周信号のクロックが次
のカウンタ回路で計数される。したがって、計数値はビ
ット誤り周期(N・M・TC )経過する毎に値が更新さ
れていく。デコーダ回路はこの計数値が入力される毎
に、該当計数値によって指定されるチャンネルの出力信
号をビット誤り付加信号とする。
【0024】したがって、マルチプレクサ回路へ入力さ
れるNチャンネルのデジタル試験信号のうち、デコーダ
回路で順番に指定されたチャンネルのデジタル試験信号
にビット誤りが付加される。よって、一定周期で全ての
チャンネルのデジタル試験信号にビット誤りが付加され
る。
【0025】また、別の発明においては、1/M分周器
から出力される分周信号を1/K分周器でさらに分周し
て、この分周信号を動作禁止信号として、1/M分周器
に対する分周クロック信号の信号路に介挿されたゲート
回路へ印加している。
【0026】したがって、(N・M・K・TC )周期を
有する動作禁止信号が入力する毎に、1/M分周器にお
ける計数動作が遅延される。その結果、ビット誤り周期
(N・M・TC )経過する毎に値が更新されていく計数
値が、さらに、(N・M・K・TC )周期毎に1つずれ
る。よって、テコーダ回路からビット誤り周期(N・M
・TC )毎に異なるチャンネルに順番にビット誤り付加
信号を割付けているが、さらに、(N・M・K・TC
周期毎に同一のチャンネルに対して連続してビット誤り
付加信号が割付けられる。
【0027】その結果、全体としてのビット誤り周期が
さらに長くなり、よりランダムにビット誤りが付加され
る。
【0028】さらに、別の発明においては、必要に応じ
て、誤りチャンネル固定回路によって、ビット誤りを生
じさせるチャンネルを任意に指定できる。
【0029】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0030】図1は実施例のビット誤り付加装置が組込
まれた試験信号発生装置の概略構成を示すブロック図で
ある。図8に示す従来装置と同一部分には同一符号が付
してある。したがって、重複する部分の詳細説明は省略
されている。また、図2は実施例ビット誤り付加装置の
要部を取出して示す詳細回路ブロック図である。
【0031】入力端子6から入力された周期TC を有す
る基準クロック信号aは1/N分周器7で分周されて、
分周クロック信号bとしてパルスパターン発生回路8へ
印加される。パルスパターン発生回路8は、図2に示す
ように、フレーム周期T0 (=N・TC )を有する分周
クロック信号bに同期して、Nチャンネルの各デジタル
試験信号を出力する。なお、実施例装置においては、チ
ャンネル数Nは8に設定されているので、8チャンネル
の各デジタル試験信号c1 〜C8 が出力される。
【0032】パルスパターン発生回路8から出力された
各デジタル試験信号c1 〜c8 は、それぞれ信号反転回
路としての排他的論理和ゲート141 〜148 を介して
マルチプレクサ回路11へ入力される。マルチプレクサ
回路11は、入力されたN(=8)チャンネルの各デジ
タル試験信号c1 〜c8 を、前記基準クロック信号aに
同期して、フレーム周期T0 を有する1本の試験信号e
1 に時分割多重化して出力端子13へ出力する。
【0033】1/N分周器7から出力された分周クロッ
ク信号bはゲート回路としてのオアゲート15を介して
1/M分周器9のクロック端子へ印加されると共に、誤
りチャンネル固定回路16を構成する3個のフリップフ
ロップ(FF)17a〜17cの各トリガ端子Tへ印加
される。
【0034】1/M分周器9は入力された分周クロック
信号bをさらに1/Mに分周して分周信号dとして出力
する。1/M分周器9から出力された分周信号dはカウ
ンタ回路18及び1/K分周器19の各クロック端子へ
印加される。
【0035】1/K分周器19は入力した分周信号dを
さらに1/K(K:正整数)に分周して、図5に示すよ
うに、一定パルス幅T0 (=N・TC )を有する動作禁
止信号gとして出力する。したがって、この動作禁止信
号gの周期TG は基準クロック信号aの周期TC に対し
て(2) 式に示すように(N・M・K)倍となる。
【0036】 TG =(N・M・K)TC =3K・T0 =8TE …(2) 例えば、分周比Kを試験信号e1 に対する多重化のチャ
ンネル数N(=8)に設定し、分周比Mを3に設定する
と、TG =192TC となる。そして、パルス幅は8T
C となる。
【0037】1/K分周器19から出力された動作禁止
信号gは操作者が操作する切換スイッチ20を介して前
記オアゲート15の他端へ印加される。したがって、1
/M分周器9には、Hレベルの動作禁止信号gが印加さ
れている期間(フレーム周期T0 )、周期T0 の分周ク
ロック信号bが入力されたとしても計数されない。した
がって、1/M分周器9から出力される分周信号dは1
パルス抜ける。
【0038】カウンタ回路18は、1/M分周器9から
出力される分周信号dを計数し、計数値を並列4ビット
(4桁)のデータ(D1 ,D2 ,D3 ,D4 )として出
力する。4ビットデータで表現できる計数値は10進法
で1〜16であるので、計数値が16に達すると、次の
分周信号d入力に応動して計数値が1の初期値に戻る。
【0039】したがって、各桁のデータD1 ,D2 ,D
3 ,D4 は図4のタイムチャートに示すように、分周信
号dを1/2,1/4,1/8,1/16にそれぞれ分
周した信号波形を示す。
【0040】カウンタ回路18から出力された各桁のデ
ータD1 ,D2 ,D3 はそれぞれ排他的論理和ゲート2
1 ,212 .213 を介して誤りチャンネル固定回路
16内の各FF17a,17b,17cのデータ端子D
へ印加される。さらに、残りの桁のデータD4 は前記各
排他的論理和ゲート211 ,212 .213 の他端へ印
加されている。したがって、最も周期の長い桁のデータ
4 がHレベル期間においては、残りの各桁信号D1
2 ,D3 の信号レベルが反転される。
【0041】各FF17a,17b,17cは、セット
端子S及びリセット端子Rが共に[L]に固定された状
態において、トリガ端子Tに周期T0 の分周クロック信
号bが入力される毎にデータ端子Dに印加されている各
データD1 ,D2 ,D3 を取込んで次のデコーダ回路2
2へ印加する。
【0042】各FF17a,17b,17cのセット端
子S及びリセット端子Rには誤りチャンネル指定部23
からHレベル又はLレベルの各指定信号が印加される。
例えば、セット端子S,リセット端子Rを[H]及び
[L]に固定すれば、出力端子QのデータD値は[H
(=1)]に固定される。逆に、セット端子S,リセッ
ト端子Rを[L]及び[H]に固定すれば、出力端子Q
のデータD値は[L(=0)]に固定される。したがっ
て、誤りチャンネル指定部23によって、デコーダ回路
22に印加される各データD1 ,D2 ,D3 の組合せ
[D1 2 3 ]で定まる計数値を任意の値に固定でき
る。
【0043】デコーダ回路22から出力されるチャンネ
ル1からチャンネル8まで各チャンネルに対応する8本
の出力信号h1 ,h2 ,…,h7 ,h8 が、前記各チャ
ンネルの排他的論理和ゲート141 ,142 ,…,14
7 ,148 の他方の入力端子へ印加されている。そし
て、デコーダ回路22は、周期TE (=3T0 )の分周
信号dが入力される毎に、入力された計数値[D1 2
3 ]が示す1つの出力信号をHレベルのビット誤り付
加信号とする。例えば計数値[D1 2 3 ]が[00
0]の場合はチャンネル1の出力信号h1 がHレベルの
ビット誤り付加信号となり、計数値[D1 2 3 ]が
[110]の場合はチャンネル7の出力信号h7 がHレ
ベルのビット誤り付加信号となる。
【0044】カウンタ回路18から出力される計数値
[D1 2 3 ]は順番に上昇されていくので、パルス
パータン発生回路8から出力される各デジタル試験信号
1 〜c8 には順番にビット誤り付加信号が印加され
て、ビット誤りが付加される。ビット誤りが付加された
各テジタル試験信号c1 〜c8 はマルチプレクサ回路1
1にて1つの試験信号e1 に変換されて出力端子13か
ら出力される。
【0045】このように構成されたビット誤り付加装置
が組込まれた試験信号発生装置の動作を図3,図4,図
5に示す各タイムチャートを用いて説明する。なお、図
4,図5は図3のタイムチャートの時間軸を拡大した図
である。図10に示す従来装置におけるタイムチャート
と同一部分には同一符号が付してある。したがって、重
複する部分の詳細説明は省略されている。
【0046】まず、図1に示すように切換スイッチ20
を開放して、1/K分周器19から出力される動作禁止
信号gが1/M分周器9へ入力するのを禁止する。この
場合、1/N分周器7から出力される分周クロック信号
bはオアゲート15を介して無条件に1/M分周器9へ
入力される。また、誤りチャンネル固定回路16の誤り
チャンネル指定部23においては、各FF17a〜17
cのセット端子S及びリセット端子Rに[L][L]を
設定して、カウンタ回路18から出力される3桁の計数
値[D1 2 3 ]がデコーダ回路22へ入力するよう
に設定する。
【0047】この状態においては、図4に示すように、
分周信号dに同期して、カウンタ回路18から出力され
る各桁のデータD1 ,D2 ,D3 はもう一つの周期が長
い桁のデータD4 との排他的論理和演算が実施されるの
で、デコーダ回路22に印加された時点における計数値
[D1 2 3 ]は、図示するように、最長周期桁のデ
ータD4 がHレベル期間においては、分周信号dの周期
(ビット誤り周期TE)経過する毎に、[0][1]
[2]……[6][7]と上昇していき、最長周期桁の
データD4 がLレベル期間においては、分周信号dの周
期TE 経過する毎に、逆に[7][6][5]……
[1][0]と下降していく。
【0048】なお、この上昇していく期間TF /2及び
下降していく期間TF /2は、分周信号dの周期T
E (ビット誤り周期)のN倍である。したがって、周期
F =2NTE でもって、デコーダ回路22から同一チ
ャンネルに対するビット誤り付加信号が出力される。
【0049】したがって、デコーダ回路22から出力さ
れる各出力信号h1 〜h8 は分周信号dの周期TE (ビ
ット誤り周期)経過する毎にフレーム周期T0 に等しい
パルス幅を有するビット誤り付加信号が順番に出力され
る。よって、このビット誤り信号が出力されている期間
に対応するチャンネルのデジタル試験信号c1 〜C8
信号レベルが反転される。
【0050】例えば図3に示すように、最初にチャンネ
ル1のデジタル試験信号c1 のビットデータ11にビッ
ト誤りが付加されると、ビット誤り周期TE 経過した時
点で、チャンネル2のデジタル試験信号c2 のビットデ
ータ42にビット誤りが付加される。
【0051】このように、ビット誤り周期TE 経過する
毎に異なるチャンネルのデジタル試験信号c1 〜c8
順次ビット誤りが付加されていく。よって、出力端子1
3から出力される試験信号e1 の各チャンネルのビット
データに均等にビット誤りが付加される。
【0052】次に、切換スイッチ20を閉じた状態の動
作を図5のタイムチャートを用いて説明する。
【0053】切換スイッチ20が閉じられた状態におい
ては、周期TG (=8TE )を有する動作禁止信号gが
オアゲート15を介して1/M分周期9へ印加される。
その結果、パルス幅T0 を有する動作禁止信号gの継続
期間は1/M分周器9から出力される分周信号dが1パ
ルス分抜ける。その結果、カウンタ回路18における計
数値も同一値を維持する。
【0054】例えば図5においては、デコーダ回路22
に入力される計数値[D1 2 3]が[110]から
[111]へ変化し、同一計数値[111]が連続する
間に動作禁止信号gに起因する周期T0 の同一計数値
[111]が挿入される。その結果、次に出力信号h8
がビット誤り付加信号になるタイミングが1フレーム周
期T0 分だけ遅れる。
【0055】一方、パルスパターン発生回路8からは、
休みなく各デジタル試験信号c1 〜c8 が出力されてい
るので、結果的に、チャンネル8のデジタル試験信号c
8 にビット誤りが付加されるタイミングが遅れる。例え
ば、切換スイッチ20を開放した状態の図4の場合と投
入した状態の図5とを比較する。切換スイッチ20を開
放した状態においては、チャンネル8のデジタル試験信
号c8 の22番目のデータと25番目のデータとにビッ
ト誤りが付加されるが、切換スイッチ20を投入した状
態においては、22番目のデータと26番目のデータと
にビット誤りが付加される。
【0056】このように、1/K分周器19から出力さ
れる動作禁止信号gを用いることによって、動作禁止信
号gの周期TG が経過する毎に最後のビット誤り周期を
通常のビット誤り周期TE から(TE +T0 )へ延長さ
れる。よって、装置全体としてのビット誤り周期が増大
し、結果としてビット誤りがより一層ランダムに付加さ
れる。
【0057】また、誤りチャンネル固定回路16におけ
る誤りチャンネル指定部23によって、デコーダ回路2
2に印加される計数値[D1 2 3 ]を任意の値に固
定できる。よって、パルスパターン発生回路8から出力
される8チャンネルの各デジタル試験信号c1 〜c8
うち任意に指定した特定のデジタル試験信号のみにビッ
ト誤りを付加できる。
【0058】その結果、出力端子13から出力される試
験信号e1 における任意のチャンネルを指定してビット
誤りを付加でき、試験対象に対するより綿密な試験を実
施できる。
【0059】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えばカウンタ回路18の出力桁数を
3に限定して、各排他的論理輪ゲート211 〜213
除去して、各データD1 ,D2 ,D3 を直接各FF17
a,17b,17cへ入力することも可能である。この
場合、ビット誤り付加信号が各出力信号h1 ,h2
…,h7 ,h8 に順番に現れた後に、再度同一のh1
8 の順番で繰り返す。
【0060】さらに、実施例装置においては、1/K分
周器19の分周比Kをチャンネル数Nに等しく設定した
が、N以外の任意の正整数に設定するも可能である。ま
た、チャンネル数Nも8に限定されることなく任意に設
定可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明のビット誤り
付加装置においては、パルスパターン発生回路から出力
される各デジタル試験信号のうちビット誤りを付加する
チャネルを順番または一定の手順に従って順次指定して
いる。したがって、出力される試験信号における全ての
チャンネルにビット誤りを均等に付加することができ、
たとえ時分割多重化されたデータ信号を取扱う試験対象
に対しても高度なビット誤り試験を実施できる。
【0062】また、誤りチャンネル固定回路を操作する
ことによって、必要に応じて、ビット誤りが付加される
チャンネルを任意に選択固定できるので、例えばチャン
ネルを指定したより緻密なビット誤り試験を実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わるビット誤り付加装
置が組込まれた試験信号発生装置の概略構成を示すブロ
ック図。
【図2】 同実施例装置の要部を取出して示す詳細ブロ
ック図。
【図3】 同実施例装置の動作を示すタイムチャート。
【図4】 同じく同実施例装置の動作を示すタイムチャ
ート。
【図5】 同じく同実施例装置の動作を示すタイムチャ
ート。
【図6】 一般的な通信システムを示す図。
【図7】 一般的な伝送フォーマットを示す図。
【図8】 従来のビット誤り付加装置が組込まれた試験
信号発生装置の概略構成を示すブロック図。
【図9】 同従来装置の要部を取出して示す詳細ブロッ
ク図。
【図10】 同従来装置の動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
7…1/N分周器、8…パルスパターン発生回路、9…
1/M分周器、11…マルチプレクサ回路、141 〜1
8 …排他的論理和ゲート、15…オアゲート、16…
誤りチャンネル固定回路、17a〜17c…フリップフ
ロップ、18…カウンタ回路、19…1/K分周器、2
0…切換スイッチ、211 〜213 …排他的論理和ゲー
ト、22…デコーダ回路、23…誤りチャンネル指定
部、a…基準クロック信号、b…分周クロック信号、c
1 〜c8 …デジタル試験信号、e1…試験信号、d…分
周信号、g…動作禁止信号、h1 〜h8 …出力信号。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロック信号を1/N(N:正整
    数)に分周する1/N分周器(7) と、この1/N分周器
    から出力される分周クロック信号に同期してNチャンネ
    ルのデジタル試験信号を並列出力するパルスパターン発
    生回路(8) と、このパルスパターン発生回路から出力さ
    れたNチャンネルのデジタル試験信号を前記基準クロッ
    ク信号に同期して1つの試験信号に多重化するマルチプ
    レクサ回路(11)とを有する試験信号発生装置から出力さ
    れる試験信号にビット誤りを付加するビット誤り付加装
    置において、 前記分周クロック信号を1/M(M:正整数)に分周す
    る1/M分周器(9) と、この1/M分周器から出力され
    る分周信号を計数して計数値を出力するカウンタ回路(1
    8)と、N個の出力信号を有し、前記計数値が指定する1
    個の出力信号をビット誤り付加信号とするデコーダ回路
    (22)と、前記マルチプレクサ回路へ入力される各チャン
    ネルのデジタル試験信号の信号路に介挿され、かつ前記
    デコーダ回路の各出力信号が印加され、印加された出力
    信号が前記ビット誤り付加信号のとき該当チャンネルの
    デジタル試験信号の信号レベルを反転するN個の信号反
    転回路 (141 〜148 )とを備えたビット誤り付加装置。
  2. 【請求項2】 前記1/M分周器から出力される分周信
    号を1/K(K:正整数)に分周して動作禁止信号とし
    て出力する1/K分周器(19)と、前記1/M分周器へ入
    力される分周信号の信号路に介挿され、前記1/K分周
    器から出力された動作禁止信号の継続期間中前記分周信
    号の前記1/M分周器に対する入力を禁止するゲート回
    路(15)とを備えた請求項1記載のビット誤り付加装置。
  3. 【請求項3】 前記デコーダ回路に対する計数値の入力
    路に介挿され、前記デコーダ回路に印加する計数値を、
    必要に応じて、外部から指定されたビット誤り付加チャ
    ンネルに対応する計数値に固定する誤りチャンネル固定
    回路(16)を備えた請求項1記載のビット誤り付加装置。
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