JP2971652B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents
スクロール式流体機械Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気圧縮機，冷
媒圧縮機および真空ポンプ等に用いて好適なスクロール
式流体機械に関する。
媒圧縮機および真空ポンプ等に用いて好適なスクロール
式流体機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４および図５に従来技術によるスクロ
ール式流体機械として無給油式のスクロール式空気圧縮
機を例に挙げて示す。
ール式流体機械として無給油式のスクロール式空気圧縮
機を例に挙げて示す。
【０００３】図中、１はスクロール式空気圧縮機を示
し、該スクロール式空気圧縮機１は箱形のケース２と、
該ケース２内に収容された交流電動モータ３，圧縮機本
体４と、該圧縮機本体４と交流電動モータ３とを連結す
るプーリ５，６およびＶベルト７から大略構成されてい
る。
し、該スクロール式空気圧縮機１は箱形のケース２と、
該ケース２内に収容された交流電動モータ３，圧縮機本
体４と、該圧縮機本体４と交流電動モータ３とを連結す
るプーリ５，６およびＶベルト７から大略構成されてい
る。
【０００４】また、前記圧縮機本体４は筒状体からなる
ケーシング８と、該ケーシング８の一端側に回転可能に
設けられた駆動軸９と、該駆動軸９に図示しない補助ク
ランクを介して旋回可能に設けられた旋回スクロール１
０と、前記ケーシング８の他端側に設けられた固定スク
ロール１５とから大略構成されている。
ケーシング８と、該ケーシング８の一端側に回転可能に
設けられた駆動軸９と、該駆動軸９に図示しない補助ク
ランクを介して旋回可能に設けられた旋回スクロール１
０と、前記ケーシング８の他端側に設けられた固定スク
ロール１５とから大略構成されている。
【０００５】９はケーシング８に回転自在に設けられ、
先端側がクランク９Ａとなった駆動軸、１０は該駆動軸
９のクランク９Ａに回転可能に支持された旋回スクロー
ルを示し、該旋回スクロール１０は円板状に形成され、
表面側が鏡面１１Ａとなった鏡板１１と、該鏡板１１の
鏡面１１Ａ上に、外側から中心側に向って渦巻き状に立
設されたラップ部１２と、前記鏡板１１の背面側中央に
設けられたボス部１３とから構成され、該ボス部１３内
には駆動軸９のクランク９Ａが旋回軸受１４を介して取
付けられている。
先端側がクランク９Ａとなった駆動軸、１０は該駆動軸
９のクランク９Ａに回転可能に支持された旋回スクロー
ルを示し、該旋回スクロール１０は円板状に形成され、
表面側が鏡面１１Ａとなった鏡板１１と、該鏡板１１の
鏡面１１Ａ上に、外側から中心側に向って渦巻き状に立
設されたラップ部１２と、前記鏡板１１の背面側中央に
設けられたボス部１３とから構成され、該ボス部１３内
には駆動軸９のクランク９Ａが旋回軸受１４を介して取
付けられている。
【０００６】１５は旋回スクロール１０に対向するよう
にケーシング８に固定して設けられた固定スクロールを
示し、該固定スクロール１５は、その中心が駆動軸９の
軸線０1 −０1 と一致するように配設された円板状の鏡
板１６と、該鏡板１６の表側の鏡面１６Ａから旋回スク
ロール１０のラップ部１２と同様に立設された渦巻き状
のラップ部１７と、前記鏡板１６の外周側に位置し、該
ラップ部１７を囲むように筒状に形成された支持部１８
とから構成されている。そして、該固定スクロール１５
のラップ部１７の歯先面１７Ａには、シール溝１７Ｂが
渦巻状に形成され、該シール溝１７Ｂには後述のシール
部材１９が設けられている。
にケーシング８に固定して設けられた固定スクロールを
示し、該固定スクロール１５は、その中心が駆動軸９の
軸線０1 −０1 と一致するように配設された円板状の鏡
板１６と、該鏡板１６の表側の鏡面１６Ａから旋回スク
ロール１０のラップ部１２と同様に立設された渦巻き状
のラップ部１７と、前記鏡板１６の外周側に位置し、該
ラップ部１７を囲むように筒状に形成された支持部１８
とから構成されている。そして、該固定スクロール１５
のラップ部１７の歯先面１７Ａには、シール溝１７Ｂが
渦巻状に形成され、該シール溝１７Ｂには後述のシール
部材１９が設けられている。
【０００７】１９は例えばポリエーテルサルフォン（Ｐ
ＥＳ）等の合成樹脂材料からラップ部１７の渦巻き形状
に沿って形成されたシール部材としてのチップシールを
示し、該チップシール１９は、基端側が該ラップ部１７
のシール溝１７Ｂ内の全周に亘って挿嵌され、先端側が
鏡板１１Ａに当接するように該シール溝１７Ｂから突出
している。
ＥＳ）等の合成樹脂材料からラップ部１７の渦巻き形状
に沿って形成されたシール部材としてのチップシールを
示し、該チップシール１９は、基端側が該ラップ部１７
のシール溝１７Ｂ内の全周に亘って挿嵌され、先端側が
鏡板１１Ａに当接するように該シール溝１７Ｂから突出
している。
【０００８】そして、このように構成される各スクロー
ル１０，１５は、図５に示す如く旋回スクロール１０の
軸線０2 −０2 を駆動軸９と固定スクロール１５の軸線
０1−０1 に対して距離δだけ偏心させた状態で、該旋
回スクロール１０のラップ部１２が固定スクロール１５
のラップ部１７に対して所定角度だけずらして重なり合
うように配設される。これにより、該旋回スクロール１
０を固定スクロール１５に対して旋回させたときには、
各ラップ部１２，１７およびチップシール１９間に連続
的に縮小する複数の圧縮室２０，２０，…が画成され
る。
ル１０，１５は、図５に示す如く旋回スクロール１０の
軸線０2 −０2 を駆動軸９と固定スクロール１５の軸線
０1−０1 に対して距離δだけ偏心させた状態で、該旋
回スクロール１０のラップ部１２が固定スクロール１５
のラップ部１７に対して所定角度だけずらして重なり合
うように配設される。これにより、該旋回スクロール１
０を固定スクロール１５に対して旋回させたときには、
各ラップ部１２，１７およびチップシール１９間に連続
的に縮小する複数の圧縮室２０，２０，…が画成され
る。
【０００９】２１，２２は固定スクロール１５に形成さ
れた吸込ポート，吐出ポートを示し、該吸込ポート２１
は最外周側の圧縮室２０と連通するように鏡板１６の外
周側に穿設され、吐出ポート２２は最内周側の圧縮室２
０と連通するように鏡板１６の中心部に穿設されてい
る。
れた吸込ポート，吐出ポートを示し、該吸込ポート２１
は最外周側の圧縮室２０と連通するように鏡板１６の外
周側に穿設され、吐出ポート２２は最内周側の圧縮室２
０と連通するように鏡板１６の中心部に穿設されてい
る。
【００１０】従来技術によるスクロール式空気圧縮機１
は上述の如き構成を有するもので、次にその作動につい
て説明する。
は上述の如き構成を有するもので、次にその作動につい
て説明する。
【００１１】まず、交流電動モータ３からの回転を、プ
ーリ５，Ｖベルト７およびプーリ６を介して駆動軸９に
伝達し、該駆動軸９を回転駆動すると、この回転は該駆
動軸９のクランク９Ａから旋回軸受１４を介して旋回ス
クロール１０に伝えられ、このとき、該旋回スクロール
１０は固定スクロール１５の軸線０1 −０1 を中心に、
δの旋回半径をもって旋回運動する。そして、この旋回
運動によって各ラップ部１２，１７およびチップシール
１９の間に画成される圧縮室２０，２０，…は連続的に
縮小し、吸込ポート２１から吸込んだ空気を各圧縮室２
０内で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出ポート２２
から外部のエアタンク（図示せず）等に向けて吐出す
る。
ーリ５，Ｖベルト７およびプーリ６を介して駆動軸９に
伝達し、該駆動軸９を回転駆動すると、この回転は該駆
動軸９のクランク９Ａから旋回軸受１４を介して旋回ス
クロール１０に伝えられ、このとき、該旋回スクロール
１０は固定スクロール１５の軸線０1 −０1 を中心に、
δの旋回半径をもって旋回運動する。そして、この旋回
運動によって各ラップ部１２，１７およびチップシール
１９の間に画成される圧縮室２０，２０，…は連続的に
縮小し、吸込ポート２１から吸込んだ空気を各圧縮室２
０内で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出ポート２２
から外部のエアタンク（図示せず）等に向けて吐出す
る。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式空気圧縮機においては、駆動
軸９を回転させるのに交流電動モータ３を用いているか
ら、東日本用の周波数（５０ＨZ）に設定されているス
クロール式空気圧縮機を、西日本用で使用する場合に
は、西日本の周波数（６０ＨZ）により、交流電動モー
タ３の回転数が高くなり、圧縮機本体４の圧縮量が大き
くなる。
来技術によるスクロール式空気圧縮機においては、駆動
軸９を回転させるのに交流電動モータ３を用いているか
ら、東日本用の周波数（５０ＨZ）に設定されているス
クロール式空気圧縮機を、西日本用で使用する場合に
は、西日本の周波数（６０ＨZ）により、交流電動モー
タ３の回転数が高くなり、圧縮機本体４の圧縮量が大き
くなる。
【００１３】このため、従来技術においては、旋回スク
ロール１０の回転数の変化を防止するため、プーリ５，
６の径寸法を変更したり、変速機等を用いていたが、変
更作業が必要となると共にコスト高になる問題がある。
ロール１０の回転数の変化を防止するため、プーリ５，
６の径寸法を変更したり、変速機等を用いていたが、変
更作業が必要となると共にコスト高になる問題がある。
【００１４】また、他の従来技術として交流電動モータ
を、ケーシング内に圧縮機本体４と共に収容し、交流電
動モータの回転軸に駆動軸９を直結した直結型のスクロ
ール式空気圧縮機もあり、この場合には、駆動軸９の回
転数を調整することができず、圧縮機本体４の定格回転
数が５０ＨZに設定されている場合には、６０ＨZのとき
に圧縮機本体４がオーバロード運転となるという問題が
ある。さらに、このオーバロード運転を防止するため、
６０ＨZのときに各スクロール１０，１５の仕様を変更
する場合には、大幅なコスト高になるという問題があ
る。
を、ケーシング内に圧縮機本体４と共に収容し、交流電
動モータの回転軸に駆動軸９を直結した直結型のスクロ
ール式空気圧縮機もあり、この場合には、駆動軸９の回
転数を調整することができず、圧縮機本体４の定格回転
数が５０ＨZに設定されている場合には、６０ＨZのとき
に圧縮機本体４がオーバロード運転となるという問題が
ある。さらに、このオーバロード運転を防止するため、
６０ＨZのときに各スクロール１０，１５の仕様を変更
する場合には、大幅なコスト高になるという問題があ
る。
【００１５】一方、スクロール式空気圧縮機を冷媒圧縮
機として使用し、室内の空調（冷房）を行う場合、例え
ば６畳用の空調装置と８畳用の空調装置では冷媒の圧縮
量が変わる。
機として使用し、室内の空調（冷房）を行う場合、例え
ば６畳用の空調装置と８畳用の空調装置では冷媒の圧縮
量が変わる。
【００１６】このため、従来技術では空調装置の冷房容
量に応じて冷媒圧縮機のサイズ（圧縮量）を変えてい
た。この結果、各冷房容量毎に異なるスクロール圧縮機
を製造しなくてはならず、機種の共通化を図ることがで
きないという問題がある。
量に応じて冷媒圧縮機のサイズ（圧縮量）を変えてい
た。この結果、各冷房容量毎に異なるスクロール圧縮機
を製造しなくてはならず、機種の共通化を図ることがで
きないという問題がある。
【００１７】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の第１の目的は使用条件に応じて
圧縮容量を変えるようにした旋回スクロール式流体機械
を提供することにある。
されたもので、本発明の第１の目的は使用条件に応じて
圧縮容量を変えるようにした旋回スクロール式流体機械
を提供することにある。
【００１８】また、第２の目的は旋回スクロールの回転
数に拘らず一定の流体の圧縮量を得られるようにしたス
クロール式流体機械を提供することにある。
数に拘らず一定の流体の圧縮量を得られるようにしたス
クロール式流体機械を提供することにある。
【００１９】さらに、第３の目的は冷媒の要求圧縮量に
応じて圧縮容量を変えるようにしたスクロール式流体機
械を提供することにある。
応じて圧縮容量を変えるようにしたスクロール式流体機
械を提供することにある。
【００２０】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために第１の発明が採用する構成の特徴は、固定スクロ
ールまたは旋回スクロールの少なくとも一方のラップ部
先端側に設けられるシール部材を、使用条件に応じて長
さを変えたことにある。
ために第１の発明が採用する構成の特徴は、固定スクロ
ールまたは旋回スクロールの少なくとも一方のラップ部
先端側に設けられるシール部材を、使用条件に応じて長
さを変えたことにある。
【００２１】また、第２の発明が採用する構成の特徴
は、旋回スクロールの回転を交流電動モータを用いた場
合に、固定スクロールまたは旋回スクロールの少なくと
も一方のラップ部先端側に設けられるシール部材を、交
流電動モータに印加される交流電圧の周波数に応じて長
さを変えたことにある。
は、旋回スクロールの回転を交流電動モータを用いた場
合に、固定スクロールまたは旋回スクロールの少なくと
も一方のラップ部先端側に設けられるシール部材を、交
流電動モータに印加される交流電圧の周波数に応じて長
さを変えたことにある。
【００２２】さらに、第３の発明が採用する構成の特徴
は、スクロール流体圧縮機械を冷媒圧縮機に用いた場合
に、固定スクロールまたは旋回スクロールの少なくとも
一方のラップ部先端側に設けられるシール部材を、要求
される冷媒の圧縮量に応じて長さを変えたことにある。
は、スクロール流体圧縮機械を冷媒圧縮機に用いた場合
に、固定スクロールまたは旋回スクロールの少なくとも
一方のラップ部先端側に設けられるシール部材を、要求
される冷媒の圧縮量に応じて長さを変えたことにある。
【００２３】
【作用】上記第１または第３の発明による構成により、
例えば、冷媒の圧縮量等の使用条件に応じ、圧縮量を大
きくしたい場合には、シール部材をラップ部先端面の全
周に亘るように長くし、圧縮量を小さくしたい場合に
は、最外周のシール部材を短くすることにより、使用条
件に対応した圧縮量に設定することができる。
例えば、冷媒の圧縮量等の使用条件に応じ、圧縮量を大
きくしたい場合には、シール部材をラップ部先端面の全
周に亘るように長くし、圧縮量を小さくしたい場合に
は、最外周のシール部材を短くすることにより、使用条
件に対応した圧縮量に設定することができる。
【００２４】さらに、第２の発明による構成により、旋
回スクロールを回転させる交流電動モータに印加される
交流電圧の周波数が高いときには、最外周のシール部材
を短くすることにより、駆動軸の１回転当たりに最外周
側の圧縮室内に閉じ込められる空気量を小さくすること
ができる。逆に、交流電圧の周波数が低いときには、シ
ール部材をラップ部先端面の全周に亘るように長くする
ことにより、駆動軸の１回転当たりに最外周側の圧縮室
内に閉じ込められる空気量を大きくすることができ、圧
縮量を一定に保持できる。
回スクロールを回転させる交流電動モータに印加される
交流電圧の周波数が高いときには、最外周のシール部材
を短くすることにより、駆動軸の１回転当たりに最外周
側の圧縮室内に閉じ込められる空気量を小さくすること
ができる。逆に、交流電圧の周波数が低いときには、シ
ール部材をラップ部先端面の全周に亘るように長くする
ことにより、駆動軸の１回転当たりに最外周側の圧縮室
内に閉じ込められる空気量を大きくすることができ、圧
縮量を一定に保持できる。
【００２５】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１ないし図３に基
づいて説明する。なお、実施例では前述した従来技術と
同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
づいて説明する。なお、実施例では前述した従来技術と
同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【００２６】図１および図２は本発明の第１の実施例を
示すものとするに、本実施例の特徴は、交流電動モータ
に印加される周波数に応じて長さの異なるシール部材を
用いたことにある。
示すものとするに、本実施例の特徴は、交流電動モータ
に印加される周波数に応じて長さの異なるシール部材を
用いたことにある。
【００２７】図１において、３１は本実施例による低周
波用のシール部材としてのチップシールを示し、該チッ
プシール３１はポリエーテルサルフォン（ＰＥＳ）等の
合成樹脂材料により渦巻状に形成され、従来技術で述べ
た固定スクロール１５のラップ部１７のシール溝１７Ｂ
内に設けられている。そして、該チップシール３１は、
基端側が該ラップ部１７のシール溝１７Ｂ内の全周に亘
って挿嵌され、先端側が鏡板１１に当接するように該シ
ール溝１７Ｂから突出している。これにより、チップシ
ール３１の先端側でも圧縮室２０が形成されるから、駆
動軸９の１回転当たり最外周側の圧縮室２０に閉じ込め
られる空気量を大きくすることができ、圧縮量を大きく
する。
波用のシール部材としてのチップシールを示し、該チッ
プシール３１はポリエーテルサルフォン（ＰＥＳ）等の
合成樹脂材料により渦巻状に形成され、従来技術で述べ
た固定スクロール１５のラップ部１７のシール溝１７Ｂ
内に設けられている。そして、該チップシール３１は、
基端側が該ラップ部１７のシール溝１７Ｂ内の全周に亘
って挿嵌され、先端側が鏡板１１に当接するように該シ
ール溝１７Ｂから突出している。これにより、チップシ
ール３１の先端側でも圧縮室２０が形成されるから、駆
動軸９の１回転当たり最外周側の圧縮室２０に閉じ込め
られる空気量を大きくすることができ、圧縮量を大きく
する。
【００２８】一方、図２において、３２は前記チップシ
ール３１とほぼ同様に、前記ラップ部１７の渦巻き形状
に沿って形成された高周波用のチップシールを示し、該
チップシール３２は前記チップシール３１に較べ、最外
周側が短くなるように形成されている。これにより、チ
ップシール３２の先端側ではラップ部１７と鏡板１１と
の間に隙間が形成され、この隙間を空気が自由に行き来
して圧縮されないから、駆動軸９の１回転当たり最外周
側の圧縮室２０に閉じ込められる空気量を小さくして、
オーバロードを防止している。
ール３１とほぼ同様に、前記ラップ部１７の渦巻き形状
に沿って形成された高周波用のチップシールを示し、該
チップシール３２は前記チップシール３１に較べ、最外
周側が短くなるように形成されている。これにより、チ
ップシール３２の先端側ではラップ部１７と鏡板１１と
の間に隙間が形成され、この隙間を空気が自由に行き来
して圧縮されないから、駆動軸９の１回転当たり最外周
側の圧縮室２０に閉じ込められる空気量を小さくして、
オーバロードを防止している。
【００２９】そして、本実施例におけるスクロール空気
圧縮機では、各チップシール３１，３２のうち、交流電
動モータ３に印加される交流電圧の周波数により、５０
ＨZのときにはチップシール３１を、６０ＨZのときには
チップシール３２を選択するようになっている。
圧縮機では、各チップシール３１，３２のうち、交流電
動モータ３に印加される交流電圧の周波数により、５０
ＨZのときにはチップシール３１を、６０ＨZのときには
チップシール３２を選択するようになっている。
【００３０】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、その基本的な作動につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
上述の如き構成を有するもので、その基本的な作動につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
【００３１】然るに、本実施例では、交流電動モータ３
に印加される交流電圧の周波数が５０ＨZのときには、
固定スクロール１５のラップ部１７の先端側の全周に亘
るチップシール３１を設けることにより、駆動軸９の１
回転当たりの最外周側の圧縮室２０に閉じ込められる空
気量を大きくし、圧縮量を大きくする。一方、６０ＨZ
のときには、固定スクロール１５のラップ部１７の最外
周側をシールしないように先端側が短いチップシール３
２を設けることにより、駆動軸９の１回転当たりの最外
周側の圧縮室２０に閉じ込められる空気量を小さくし、
圧縮量を小さくする。
に印加される交流電圧の周波数が５０ＨZのときには、
固定スクロール１５のラップ部１７の先端側の全周に亘
るチップシール３１を設けることにより、駆動軸９の１
回転当たりの最外周側の圧縮室２０に閉じ込められる空
気量を大きくし、圧縮量を大きくする。一方、６０ＨZ
のときには、固定スクロール１５のラップ部１７の最外
周側をシールしないように先端側が短いチップシール３
２を設けることにより、駆動軸９の１回転当たりの最外
周側の圧縮室２０に閉じ込められる空気量を小さくし、
圧縮量を小さくする。
【００３２】従って、それぞれの地域における交流電圧
の周波数により、チップシール３１，３２を選択するこ
とにより、従来技術のように、プーリ５，６の径寸法お
よび圧縮機本体４の仕様変更が必要なくなり、スクロー
ル式空気圧縮機の圧縮量を一定にすることができると共
に、大幅なコスト低減を図ることができる。
の周波数により、チップシール３１，３２を選択するこ
とにより、従来技術のように、プーリ５，６の径寸法お
よび圧縮機本体４の仕様変更が必要なくなり、スクロー
ル式空気圧縮機の圧縮量を一定にすることができると共
に、大幅なコスト低減を図ることができる。
【００３３】そして、同一の形状を有する各スクロール
１０，１５等からなるスクロール式空気圧縮機を用いて
周波数の異なる地域での共通機種の使用が可能となり、
製品としてのシリーズ化が容易になる。
１０，１５等からなるスクロール式空気圧縮機を用いて
周波数の異なる地域での共通機種の使用が可能となり、
製品としてのシリーズ化が容易になる。
【００３４】次に、本発明の第２の実施例を図３に基づ
いて説明するに、本実施例の特徴は、第１の実施例によ
る長さの異なるシール部材を用いることのできるスクロ
ール式流体圧縮機械を冷媒圧縮機として空調装置に用い
たことにある。なお、本実施例においては、前記第１の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
いて説明するに、本実施例の特徴は、第１の実施例によ
る長さの異なるシール部材を用いることのできるスクロ
ール式流体圧縮機械を冷媒圧縮機として空調装置に用い
たことにある。なお、本実施例においては、前記第１の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【００３５】図３において、４１は空調装置による冷房
サイクルを示し、該冷房サイクル４１は冷媒Ｆが循環す
る循環流路を形成する配管４２と、該配管４２の途中に
冷媒Ｆの循環方向（図中、矢示Ａ方向）に沿って順次設
けられ、コンプレッサとなる冷媒圧縮機４３，放熱器４
４，膨張弁４５および吸熱器４６とから構成され、前記
冷媒用圧縮機４３は交流または直流の電動モータ４７に
より駆動される。
サイクルを示し、該冷房サイクル４１は冷媒Ｆが循環す
る循環流路を形成する配管４２と、該配管４２の途中に
冷媒Ｆの循環方向（図中、矢示Ａ方向）に沿って順次設
けられ、コンプレッサとなる冷媒圧縮機４３，放熱器４
４，膨張弁４５および吸熱器４６とから構成され、前記
冷媒用圧縮機４３は交流または直流の電動モータ４７に
より駆動される。
【００３６】ここで、冷媒圧縮機４３は第１の実施例で
述べたラップ部１７のシール溝１７Ｂ内の全周に亘るよ
うに形成されたチップシール３１と、該チップシール３
１に比べ最外周側が短くなるように形成されたチップシ
ール３２とが選択的に装着される圧縮機本体４と同様に
構成されている。
述べたラップ部１７のシール溝１７Ｂ内の全周に亘るよ
うに形成されたチップシール３１と、該チップシール３
１に比べ最外周側が短くなるように形成されたチップシ
ール３２とが選択的に装着される圧縮機本体４と同様に
構成されている。
【００３７】また、４８は一の空調装置により設定され
る冷房容量の大きさを示す例えば８畳の部屋、４９は他
の空調装置により設定される冷房容量の大きさを示す例
えば６畳の部屋をそれぞれ示し、該各部屋４８，４９は
それぞれの空調装置の冷房サイクル４１により設定され
る使用条件を示している。
る冷房容量の大きさを示す例えば８畳の部屋、４９は他
の空調装置により設定される冷房容量の大きさを示す例
えば６畳の部屋をそれぞれ示し、該各部屋４８，４９は
それぞれの空調装置の冷房サイクル４１により設定され
る使用条件を示している。
【００３８】そして、冷媒Ｆは冷媒圧縮機４３によって
圧縮された後、放熱器４４，吸熱器４６を通る間に、順
次、高圧気体→高圧液体→低圧液体→低圧気体と相転移
すると共に、該吸熱器４６においては液体から気体に相
転移するときに、使用条件に応じた部屋４８（または部
屋４９）内から熱を奪って部屋４８（４９）内を冷房す
る。
圧縮された後、放熱器４４，吸熱器４６を通る間に、順
次、高圧気体→高圧液体→低圧液体→低圧気体と相転移
すると共に、該吸熱器４６においては液体から気体に相
転移するときに、使用条件に応じた部屋４８（または部
屋４９）内から熱を奪って部屋４８（４９）内を冷房す
る。
【００３９】そして、本実施例における冷媒圧縮機４３
では、使用条件（即ち、冷媒の要求圧縮量）によりチッ
プシールを選択し、８畳の部屋４８用の一の空調装置で
はチップシール３１を、６畳の部屋４９用の他の空調装
置ではチップシール３２を選択する。
では、使用条件（即ち、冷媒の要求圧縮量）によりチッ
プシールを選択し、８畳の部屋４８用の一の空調装置で
はチップシール３１を、６畳の部屋４９用の他の空調装
置ではチップシール３２を選択する。
【００４０】本実施例による冷媒圧縮機４３は上述の如
き構成を有するもので、その基本的な作動については、
従来技術によるスクロール空気圧縮機１と同様の圧縮動
作を行う。
き構成を有するもので、その基本的な作動については、
従来技術によるスクロール空気圧縮機１と同様の圧縮動
作を行う。
【００４１】然るに、本実施例では、要求圧縮量が大き
い場合（例えば、８畳の部屋４８）には、チップシール
３１を選択し、該チップシール３１の先端側においても
圧縮室２０を形成し、駆動軸９の１回転当たり最外周側
の圧縮室２０に閉じ込められる冷媒量を大きくすること
により、圧縮量を大きくする。
い場合（例えば、８畳の部屋４８）には、チップシール
３１を選択し、該チップシール３１の先端側においても
圧縮室２０を形成し、駆動軸９の１回転当たり最外周側
の圧縮室２０に閉じ込められる冷媒量を大きくすること
により、圧縮量を大きくする。
【００４２】一方、要求圧縮量は小さい場合（例えば、
６畳の部屋４９）には、チップシール３２を選択し、該
チップシール３２の先端側ではラップ部１７と鏡板１１
との間に隙間が形成され、この隙間を空気が自由に行き
来して圧縮されないから、駆動軸９の１回転当たり最外
周側の圧縮室２０に閉じ込められる冷媒量を小さくする
ことにより、圧縮量を小さくする。
６畳の部屋４９）には、チップシール３２を選択し、該
チップシール３２の先端側ではラップ部１７と鏡板１１
との間に隙間が形成され、この隙間を空気が自由に行き
来して圧縮されないから、駆動軸９の１回転当たり最外
周側の圧縮室２０に閉じ込められる冷媒量を小さくする
ことにより、圧縮量を小さくする。
【００４３】かくして、本実施例では、スクロール流体
圧縮機により空調装置の冷媒圧縮機４３を構成し、該空
調装置の冷房容量によって、長さの異なるチップシール
３１，３２を選択することにより、冷媒Ｆの圧縮量を容
易に調整することができるから、冷媒圧縮機４３を同一
機種のスクロール流体圧縮機により構成することがで
き、機種の共通化を図り、大幅なコスト低減を図ること
ができる。
圧縮機により空調装置の冷媒圧縮機４３を構成し、該空
調装置の冷房容量によって、長さの異なるチップシール
３１，３２を選択することにより、冷媒Ｆの圧縮量を容
易に調整することができるから、冷媒圧縮機４３を同一
機種のスクロール流体圧縮機により構成することがで
き、機種の共通化を図り、大幅なコスト低減を図ること
ができる。
【００４４】なお、前記第２の実施例では、冷房容量の
異なる２種類の空調装置の冷媒圧縮機を、長さの異なる
チップシール３１，３２により構成したが、本発明はこ
れに限らず、数種類の冷房容量を有する空調装置に対応
するように長さを調整したチップシールを用いるように
してもよい。
異なる２種類の空調装置の冷媒圧縮機を、長さの異なる
チップシール３１，３２により構成したが、本発明はこ
れに限らず、数種類の冷房容量を有する空調装置に対応
するように長さを調整したチップシールを用いるように
してもよい。
【００４５】また、前記各実施例では、チップシール３
１（３２）を固定スクロール１５側のラップ部１７にの
み設ける場合を例に挙げて説明したが、これに替え、チ
ップシール３１（３２）は旋回スクロール１０のラップ
部１２の先端側に設けてもよく、旋回スクロール１０，
固定スクロール１５の双方のラップ部１２，１７に設け
てもよい。
１（３２）を固定スクロール１５側のラップ部１７にの
み設ける場合を例に挙げて説明したが、これに替え、チ
ップシール３１（３２）は旋回スクロール１０のラップ
部１２の先端側に設けてもよく、旋回スクロール１０，
固定スクロール１５の双方のラップ部１２，１７に設け
てもよい。
【００４６】さらに、前記各実施例では、スクロール式
流体機械としてスクロール式空気圧縮機および冷媒圧縮
機を例に挙げて説明したが、例えば真空ポンプ等にも広
く適用することができる。
流体機械としてスクロール式空気圧縮機および冷媒圧縮
機を例に挙げて説明したが、例えば真空ポンプ等にも広
く適用することができる。
【００４７】さらにまた、前記各実施例では、チップシ
ール３１（３２）はラップ部１７の歯先面１７Ａに形成
されたシール溝１７Ｂに挿嵌して固着するものとして述
べたが、これに替えて、チップシール３１（３２）をラ
ップ部１７の歯先面１７Ａに接着等の固着手段を用いて
固着するようにしてもよい。
ール３１（３２）はラップ部１７の歯先面１７Ａに形成
されたシール溝１７Ｂに挿嵌して固着するものとして述
べたが、これに替えて、チップシール３１（３２）をラ
ップ部１７の歯先面１７Ａに接着等の固着手段を用いて
固着するようにしてもよい。
【００４８】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、旋
回スクロールまたは固定スクロールのうち、少なくとも
一方のラップ部の先端側には、相手方の鏡板に摺接する
ことによって圧縮室をシールするシール部材を、当該ラ
ップ部の渦巻き形状に沿って設け、このシール部材の長
さを交流電動モータに印加される交流電圧の周波数に応
じて変えるようにしたから、周波数が５０ＨZのときに
は、ラップ部の全周に亘るシール部材を選択して圧縮量
を大きくし、６０ＨZのときには、ラップ部の最外周を
除いてシールするシール部材を選択し、オーバロードを
防止することができる。さらに、東日本，西日本の地域
に拘らず、同一の圧縮量となるスクロール式流体機械を
低コストで製造することができる。
回スクロールまたは固定スクロールのうち、少なくとも
一方のラップ部の先端側には、相手方の鏡板に摺接する
ことによって圧縮室をシールするシール部材を、当該ラ
ップ部の渦巻き形状に沿って設け、このシール部材の長
さを交流電動モータに印加される交流電圧の周波数に応
じて変えるようにしたから、周波数が５０ＨZのときに
は、ラップ部の全周に亘るシール部材を選択して圧縮量
を大きくし、６０ＨZのときには、ラップ部の最外周を
除いてシールするシール部材を選択し、オーバロードを
防止することができる。さらに、東日本，西日本の地域
に拘らず、同一の圧縮量となるスクロール式流体機械を
低コストで製造することができる。
【００４９】さらに、空調装置の冷媒圧縮機に用いた場
合には、冷房容量の大きさに応じてシール部材の長さを
選択することにより、冷媒の圧縮量を調整することがで
き、同一機種のスクロール流体圧縮機械によって数種類
の空調装置を構成でき、機種の共通化を図り、大幅なコ
スト低減を図ることができる。
合には、冷房容量の大きさに応じてシール部材の長さを
選択することにより、冷媒の圧縮量を調整することがで
き、同一機種のスクロール流体圧縮機械によって数種類
の空調装置を構成でき、機種の共通化を図り、大幅なコ
スト低減を図ることができる。
【図１】本発明の第１の実施例による低周波用のシール
部材をラップ部に取付ける前の状態を示す斜視図であ
る。
部材をラップ部に取付ける前の状態を示す斜視図であ
る。
【図２】第１の実施例による高周波用のシール部材をラ
ップ部に取付ける前の状態を示す斜視図である。
ップ部に取付ける前の状態を示す斜視図である。
【図３】本発明の第２の実施例による空調装置を示す全
体図である。
体図である。
【図４】従来技術によるスクロール式空気圧縮機の構成
を示す全体図である。
を示す全体図である。
【図５】従来技術による固定スクロールおよび旋回スク
ロールを示す要部拡大断面図である。
ロールを示す要部拡大断面図である。
３ 交流電動モータ ８ ケーシング ９ 駆動軸 １０ 旋回スクロール １１，１６ 鏡板 １２，１７ ラップ部 １５ 固定スクロール １７Ｂ シール溝 ３１ チップシール（シール部材） ３２ チップシール（シール部材） ４１ 冷房サイクル Ｆ 冷媒
Claims (3)
- 【請求項１】 ケーシングと、該ケーシングの一端側に
回転可能に設けられた駆動軸と、該駆動軸に旋回可能に
設けられ、鏡板に渦巻き状のラップ部が立設された旋回
スクロールと、該旋回スクロールに対向して前記ケーシ
ングの他端側に固定され、鏡板に前記旋回スクロールの
ラップ部との間で複数の圧縮室を形成する渦巻き状のラ
ップ部が立設された固定スクロールと、前記旋回スクロ
ールまたは固定スクロールのうち、少なくとも一方のラ
ップ部の先端側に該ラップ部の渦巻き形状に沿って設け
られ、相手方の鏡板に摺接することによって前記圧縮室
をシールするシール部材とからなるスクロール式流体機
械において、前記シール部材は、使用条件に応じて長さ
を変える構成としたことを特徴とするスクロール式流体
機械。 - 【請求項２】 ケーシングと、該ケーシングの一端側に
回転可能に設けられ、交流電動モータにより回転される
駆動軸と、該駆動軸に旋回可能に設けられ、鏡板に渦巻
き状のラップ部が立設された旋回スクロールと、該旋回
スクロールに対向して前記ケーシングの他端側に固定さ
れ、鏡板に前記旋回スクロールのラップ部との間で複数
の圧縮室を形成する渦巻き状のラップ部が立設された固
定スクロールと、前記旋回スクロールまたは固定スクロ
ールのうち、少なくとも一方のラップ部の先端側に該ラ
ップ部の渦巻き形状に沿って設けられ、相手方の鏡板に
摺接することによって前記圧縮室をシールするシール部
材とからなるスクロール式流体機械において、前記シー
ル部材は、前記交流電動モータに印加される交流電圧の
周波数に応じて長さを変える構成としたことを特徴とす
るスクロール式流体機械。 - 【請求項３】 ケーシングと、該ケーシングの一端側に
回転可能に設けられた駆動軸と、該駆動軸に旋回可能に
設けられ、鏡板に渦巻き状のラップ部が立設された旋回
スクロールと、該旋回スクロールに対向して前記ケーシ
ングの他端側に固定され、鏡板に前記旋回スクロールの
ラップ部との間で冷媒を圧縮する複数の圧縮室を形成す
る渦巻き状のラップ部が立設された固定スクロールと、
前記旋回スクロールまたは固定スクロールのうち、少な
くとも一方のラップ部の先端側に該ラップ部の渦巻き形
状に沿って設けられ、相手方の鏡板に摺接することによ
って前記圧縮室をシールするシール部材とからなるスク
ロール式流体機械において、前記シール部材は、要求さ
れる冷媒の圧縮量に応じて長さを変える構成としたこと
を特徴とするスクロール式流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35629791A JP2971652B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | スクロール式流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35629791A JP2971652B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | スクロール式流体機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05172067A JPH05172067A (ja) | 1993-07-09 |
| JP2971652B2 true JP2971652B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=18448329
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35629791A Expired - Lifetime JP2971652B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | スクロール式流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2971652B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6736620B2 (en) | 2001-09-27 | 2004-05-18 | Anest Iwata Corporation | Scroll-type fluid machine having at least one inlet or outlet of a plurality able to be closed by a closure member |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4031222B2 (ja) | 2001-09-21 | 2008-01-09 | アネスト岩田株式会社 | スクロール式流体機械 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP35629791A patent/JP2971652B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6736620B2 (en) | 2001-09-27 | 2004-05-18 | Anest Iwata Corporation | Scroll-type fluid machine having at least one inlet or outlet of a plurality able to be closed by a closure member |
| BE1015121A3 (fr) | 2001-09-27 | 2004-10-05 | Anest Iwata Corp | Machine a fluide du type a volutes. |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05172067A (ja) | 1993-07-09 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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