JP3170142B2 - スクロール型流体機械 - Google Patents

スクロール型流体機械

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍空調機用、冷蔵庫
用等の冷媒圧縮機あるいは空気圧縮機として用いられ、
液冷媒、ガス冷媒さらには液とガスの二層流等の流体に
使用されるスクロール型圧縮機に関し、特には幅広く使
用されているスクロール型流体機械の高性能で信頼性の
高い旋回、固定スクロールのラップ構成の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷凍空調技術の向上は目覚まし
く、従来では考えられない冷凍サイクルを用いた空調機
が開発されてきており、これに伴って各要素の使用条件
が一段ときびしくなり要素の信頼性は冷凍サイクルの重
要な課題となってきた。例えば、蓄熱式を用いた空調機
では深夜電力を利用して、冷媒配管の周りの水槽の水を
冷却し氷らせ、昼間の冷房に氷で冷却された液冷媒を流
体機械を用いて循環させ空調を行う方式があるが、この
方式では非圧縮性の液冷媒を圧送するため流体機械から
の吐出流体が脈動を生じやすく、この脈動をなくして円
滑に移送する流体機械が必要である。さらには、高層ビ
ルの空調装置において、冷媒圧縮機から吐出される吐出
圧力では配管が長いために、ヘッドロスが生じて冷媒循
環量が急激に減少し性能が低下する欠点があった。そこ
で、性能向上を図るために液冷媒配管内に設置した流体
機械が、液冷媒を流送するのに使用され始めてきた。
【0003】これまで高圧下で使われている流体機械に
は、実開昭58ー104376号公報等のように軸受摺
動面部分が少ないものや、荷重も小さいマグネット駆動
型が主流構造である。その後の公開として、特開平2ー
64284などの構造が良く知られており、比較的大き
な容量の流体機械はロータリあるいはスクロール型とな
っている。
【0004】スクロール型冷媒圧縮機では、特開昭59
ー110887などの構造がよく知られている。図7
は、従来のスクロール型流体機械の構造断面を示し、構
造の詳細については、図8から図12に示す。図8は、
スクロ−ル型ポンプ部で、旋回スクロール部と固定スク
ロール部の組合せ断面を示し、図9は、スクロール型流
体機械における旋回スクロールと固定スクロールの間に
設けられた自転防止機構の一例であるオルダムリングを
示し、該オルダムリングにより旋回スクロールが自転す
ることなく旋回運動をすることを可能とするが、オルダ
ムリングに限らず偏心ピン等の公知の自転防止機構が使
用される。図10は前記オルダムリングの固定、旋回ス
クロール部材間における組込取付け断面位置を示す。図
11は固定スクロール部材の平面形状を示し、図12は
旋回スクロール及びオルダムリングの取付け構造を示
す。図7乃至図12に示される同一の部材には、同一番
号が付されている。
【0005】以下、図7から図番の番号順に説明する。
図7において主な部材について説明すると、51は従来
の流体機械の本体又は密閉容器を示し、52は圧縮機
部、53はモータ部、54はクランク軸、55はロー
タ、56は固定スクロール、57は旋回スクロール、5
8はフレーム、59は吸入管、60は吐出管、71はオ
ルダムリング、76はモータ電源端子、78はバランス
ウェイトを示す。次に、液冷媒を移送する場合の動作に
ついて説明する。電源端子76に電源が通電されてモー
タ部のロータ55が回転すると、ロータ55に直結され
ているクランク軸54が回転する。クランク軸54の先
端部に片持ち式に装着された旋回スクロール57が旋回
されることにより、旋回スクロール57の外周側から内
側へと吸入管59から入った液冷媒は容積の変化せずし
て送られ、固定スクロール56中心から押し出され、吐
出管60から外部の冷凍、空調装置に圧送される。
【0006】図8は、圧縮機部である旋回スクロール5
7と固定スクロール56の組み合せ構造の断面図を示
し、矢印の旋回方向に運動すると、旋回スクロール57
と固定スクロール56のラップの噛み合いにより容積変
化し、吸入管59から液冷媒が入り、吐出管60か外へ
吐出される。図9は、圧縮機部における旋回スクロール
と固定スクロール間の自転防止のオルダムリングの構成
を示し、オルダムリング71は矢印方向に往復運動す
る。オルダムリング71の凸部71bは旋回スクロール
57の案内溝に挿入されガイドされ、1対の凸部71b
に対し直角に配置されたオルダムリング71の1対の凸
部71aは固定スクロール56の案内溝に挿入されガイ
ドされる。オルダムリング71の取付け縦断面を図10
に示す。オルダムリング71の上部側に旋回スクロール
57の案内溝57bが位置し、下部側にフレーム固定部
52a、案内溝56aが位置し、オルダムリングの凸部
71aは凹部溝57bに挿入され、オルダムリングの凸
部71bは溝56aに挿入されている。
【0007】図11は固定スクロール56凸部の形状を
示し、吸入口59は旋回歯形形状の巻き始め外周先端か
ら液冷媒が吸入される位置に設けられる。次に、図12
の実機に於いてのオルダムリング71の組立て構造の様
子を示したもので、クランク軸54上部先端に旋回スク
ロール57が組み込まれ、旋回スクロール57を案内す
るオルダムリング71の上側凸部は旋回スクロール57
の下部の溝に挿入されており、該溝に対し直角方向に固
定フレームに設けられた他の溝にオルダムリング71の
下部側の他の凸部が挿入された構造となっているが、こ
こでは図示してない。以上が従来のスクロール型流体機
械の構造を示したものである。
【0008】上記スクロール型流体機械はその旋回スク
ロールが片歯形状であり、これに対し、旋回スクロール
の両面に作用するスラストの相殺を可能とした、両歯形
状の旋回スクロールを有するスクロール流体機械として
は、空気縮機に用いられるものとして実開平5ー872
85等に開示の構造がよく知られている。該流体機械
は、圧縮部の冷却ファンと旋回スクロール主軸受とが一
体構造を特徴としているものであり、後述する本発明の
ラップの構成については全く開示していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで図7に示すス
クロール型流体機械は、旋回スクロ−ルのラップは、鏡
板に対して片側のみに1条巻きした形状がほとんどであ
り、中には、前述のように鏡板の両面にラップを設けた
両歯形状のものもある。両歯形状の旋回スクロールを使
用した場合、いずれのラップもスクロールの1回転につ
き一度同期して液冷媒を吐出する構造であるため、大き
な吐出脈動が発生し配管振動となり、大きな騒音の原因
となっている。さらには、吐出脈動による配管振動によ
って大きな配管応力が生じ配管の破損の原因となってい
る。さらには、吐出脈動から冷凍サイクル内の圧力制御
が困難、駆動モ−タのトルク変動が大きくモ−タ効率の
低下の原因となっている。液冷媒の圧送容量を大きくす
るためには流体機械寸法が比例して大きくなる。また、
圧縮時に、片歯形状の旋回スクロ−ルのスラスト方向に
大きな荷重がかかり、軸受部の摩耗等の問題が発生して
おり、潤滑が出来ないなどの厳しい条件がある。
【0010】以上のような問題点に鑑み、本発明の目的
は両歯形状の旋回スクロ−ルを採用した流体機械とし、
鏡板の両面における各ラップの巻始めの角度位置を明確
にした流体の圧縮や移送に最適な流体機械構造とし、特
に液冷媒の移送に好適な信頼性の高い機構を提供するも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上ような目的を達成す
るために、本発明のスクロール型流体機械は、密閉容器
内に鏡板と該鏡板の両面に直立した少なくとも1条の渦
巻き状のラップからなる両歯形状の旋回スクロール部材
と、鏡板と該鏡板の一面に直立した少なくとも1状の渦
巻き状のラップからなる2個の固定スクロール部材と、
電動機を収納し、旋回及び固定両スクロール部材を互い
にラップを内側にして噛み合わせ、旋回スクロールは電
動機によりクランク軸を介して自転することなく旋回運
動させ、両スクロール部材により形成される圧縮空間を
外側から中心へ移動させて減少させながら流体を圧縮し
て行くスクロール型流体機械において、両歯形状の旋回
スクロール部材の一方側面のラップの巻き始め角と反対
側面のラップの巻き始め角とを所定の角度差ずらしてな
ることを特徴とし、また、前記角度差は、+π/n(但
し、nはラップの条数で1以上の整数)としたことを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明は前述した構成により、鏡板の上部側及
び下部側から吐出される流体の吐出位相をずらして吐出
脈動を抑制し、該脈動に起因する騒音や配管応力の低減
を図ることができると共に、両歯形状の旋回スクロ−ル
の構成によりスラスト荷重が鏡板両面に作用することに
よりキャンセルして零になる。したがって、鏡板の摺動
面が焼付ことはなく、また、旋回スクロ−ルの回転防止
機構にかかる荷重も低減されその摺動部にかかる面圧荷
重も小さくなり、流体機械の信頼性が高められる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による両歯形状の旋回スクロー
ルを有するスクロール型流体機械の実施例について説明
する。
【0014】図1及び図2に本発明の1実施例を示す。
図1において、11は本体又は密閉容器、12A、12
Bは上下の固定スクロ−ル、12a、12bはそれぞれ
固定スクロール12A及び12Bのラップを示し、13
は鏡板13cの両面にラップを設けた両歯形状の旋回ス
クロ−ルを示し、13aは固定スクロ−ル12A側の旋
回スクロ−ルのラップ、13bは固定スクロ−ル12B
側の旋回スクロ−ルのラップを示し、旋回スクロ−ル1
3は前記従来例と同様に自転防止機構により自転を防止
し旋回運動を行うことができる。15は駆動モ−タ、1
6はステ−タ、17はクランク軸、18はフレ−ム、1
9は吸入管、20は吐出管、22はバランスウェイト、
23は軸受メタル、24はモ−タ電源部を示す。
【0015】次に、上記構成に関する動作について説明
する。モ−タ電源部24に電気が通電されるとロ−タ1
6が回転し、ロ−タ16と結合されたクランク軸17が
回転する。クランク軸17は旋回スクロ−ルに対し偏心
軸になっており両歯形状した旋回スクロ−ル13が旋回
運動して吸入管19から液冷媒を吸込み旋回スクロ−ル
13の外周側から内側方向に流れ、旋回スクロ−ル13
のラップ13a及び13bと固定スクロ−ル12A及び
12Bのラップとにより囲繞形成される圧縮空間の容積
変化により、固定スクロ−ル12、旋回スクロ−ル1
3、の中心付近の通路aから矢印の方向に流れ、吐出管
20から液冷媒は本体11から外に吐出される。
【0016】そして本発明の1実施例において、旋回ス
クロ−ル13の固定スクロール12A側のラップ13a
の巻き始め角(図2の(a))に対し、旋回スクロール
13の固定スクロール12B側のラップ13bの巻き始
め角(図2の(b))が角度差αだけずらされている。
両歯形状の旋回スクロールを上記構成とすることによ
り、該旋回スクロールを有する流体機械では、旋回スク
ロールの上部ラップ13aの作用により吐出される流体
と、下側のラップ13bの作用により吐出される流体の
両方の吐出位相が一致せず、両吐出位相に差が生じるこ
とになり、吐出流体の脈動が低減され、特に液冷媒の脈
動に起因する配管の騒音や応力発生の抑制が大きい。上
記実施例において、固定スクロールのラップ形状は旋回
スクロールのラップ形状に適合されるが、図2における
固定スクロールの形状の図示は省略する。また以上の実
施例は、旋回スクロールの上下両面のラップを1条巻き
の例で説明したが、本発明は、これに限らず2以上の多
条巻きとすることができることは勿論である。
【0017】次に本発明の1条ラップ巻きの好適な実施
例について説明する。即ち、図3は1条巻き旋回スクロ
−ル13のラップの形状を示すもので、図3の(a)が
1条巻き両歯旋回スクロ−ル13におけるA側のラップ
13aの平面形状を示し、図3(b)は旋回スクロール
の13のB側のラップ13bの平面形状を示す。図3か
ら分かるようにA側のラップ13aの巻き始め角に対し
B側のラップ13bの巻始め角が角度差+πの位置から
巻始めてなる形状である。この構成により、旋回スクロ
ール1回転につき、A側のラップ13aからの吐出とB
側のラップ13bからの吐出と2回吐出が行われる。流
体機械からの、同じ吐出量に対して発生する脈動は1回
の吐出量に比べ約半分になるので、発生する脈動も半減
する。
【0018】次に、図4は2条巻きラップの両歯型旋回
スクロ−ルの実施例を示す。2条巻き両歯旋回スクロ−
ルにおいて、図4の(a)にA側のラップ13aの巻き
始め角を示し、図4の(b)にB側のラップ13bの巻
き始め角を示し、ラップ13bの巻き始め角はラップ1
3aの巻き始め角に対し、角度差+(π/2)の位置か
ら巻始められている。この構成によれば、旋回スクロー
ルの1回転につきA側のラップ13a側でも、2回吐出
する。同様にラップ13b側でも、2回吐出が行われ
る。したがって、1回転にそれぞれ異なるタイミングで
4回吐出が行われることになる。同じ吐出量のポンプに
対して吐出脈動は約1/4に低減されることになる。
【0019】次に図5に3条巻きの両歯型旋回スクロ−
ルの実施例を示す。ラップを3条巻きした両歯型旋回ス
クロ−ルにおいて、図5(a)にA側の3条の各ラップ
13aの巻き始め角を示し、図5(b)にB側の3条の
各ラップの巻き始め角を示し、ラップ13bの巻き始め
角はラップ13aの巻き始め角に対し、角度差+(π/
3)の位置から巻始められている。この構成によれば、
旋回スクロール1回転につき吐出が計6回行われること
になり脈動がさらに低減される。
【0020】次に図6に4条巻きの両歯型旋回スクロ−
ルの実施例を示す。ラップを4条巻きした両歯型旋回ス
クロ−ルにおいて、図6(a)にA側の4条の各ラップ
13aの巻き始め角を示し、図6(b)にB側の4条の
各ラップの巻き始め角を示し、ラップ13bの巻き始め
角はラップ13aの巻き始め角に対し、角度差+(π/
4)の位置から巻始められている。この構成によれば、
旋回スクロール1回転につき吐出が8回行われることに
なり脈動がさらに低減される。
【0021】以上ラップの4条巻きの例までを例示した
が、本発明ではそれ以上の巻き数とすることができ、そ
の際、A側のラップ13aの巻始め角と、B側のラップ
13bの巻き始め角の関係は+(π/n)とした式に表
される。但し、nはラップの条数又は巻数である。そし
て、固定スクロ−ルのラップも以上説明した旋回スクロ
−ルのラップに適合した形状とされる。上記流体機械
は、圧縮空間を外側から中心へ移動させて減少させなが
ら流体を圧縮して行く回転方向として使用するが、反転
させても使用可能である。
【0022】また上記実施例では、旋回スクロールに対
するクランク軸からの動力伝達は片持ち式により行う例
で説明したが、本発明では軸貫通式で行うことができる
ことは勿論であり、この方式自体は周知であるから図示
は省略する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、旋
回スクロールの鏡板両面に設けた各ラップの巻き始め角
に角度差を持たせたので、鏡板両面の各ラップの作用に
より吐出される流体に位相差が生じることになり、流体
の吐出脈動は低減されれることから、配管振動も小さく
なり、さらには騒音も低下する。また、吐出脈動が低減
されることにより、モ−タのトルク変動が低減されモ−
タ効率が向上する。また、低騒音の液ポンプを始め、冷
凍・空調機用の液冷媒ポンプとして使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両歯型の旋回スクロ−ルを用いたスク
ロール流体機械の1実施例の断面図
【図2】本発明の1実施例による旋回スクロール両面の
各ラップの巻き始め角に角度差を有する旋回スクロール
の構成を示す図
【図3】両歯型旋回スクロ−ルの1条ラップ巻きの好適
な本発明の実施例を示す図
【図4】両歯型旋回スクロ−ルの2条ラップ巻きの好適
な本発明の実施例を示す図
【図5】両歯型旋回スクロ−ルの3条ラップ巻きの好適
な本発明の実施例を示す図
【図6】両歯型旋回スクロ−ルの4条ラップ巻きの好適
な本発明の実施例を示す図
【図7】従来のスクロ−ル型流体機械の断面を示す図
【図8】従来例における旋回スクロ−ル部と固定スクロ
−ル部の組合せ断面を示す図
【図9】従来例におけるオルダムリングの断面図
【図10】従来例におけるオルダムリングの断面位置を
示す図
【図11】従来例における固定スクロールラップの平面
形状を示す図
【図12】従来例におけるオルダムリングの取付け位置
を示す断面図
【符号の説明】
11…本体、12…固定スクロ−ルA、12a…固定ス
クロ−ル12Aのラップ、12b…固定スクロ−ルBの
ラップ、13…旋回スクロ−ル、13a…固定スクロ−
ル12A側の旋回スクロ−ルラップ、13b…固定スク
ロ−ル12B側の旋回スクロ−ルラップ、15…駆動モ
−タ、16…ロ−タ、16a…ステ−タ、17…クラン
ク軸、18…フレ−ム、19…吸入管、20…吐出管、
22…バランスウェ−ト、23…軸受メタル、24…モ
−タ電源部、51…冷媒ポンプ本体、52…圧縮機部、
53…モ−タ部、54…クランク軸、55…ロ−タ、5
6…固定スクロール、57…旋回スクロ−ル、58…フ
レーム、59…吸入管、60…吐出管、71…オルダム
リング、71a、71b…オルダムリング摺動凸部、7
6…モータ電源端子、78…バランスウェイト、
フロントページの続き (72)発明者 椎林正夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (56)参考文献 特開 平1−167482(JP,A) 実開 平5−87285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311 F04C 18/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に鏡板と該鏡板の両面に直立
    した少なくとも1条の渦巻き状のラップからなる両歯形
    状の旋回スクロール部材と、鏡板と該鏡板の一面に直立
    した少なくとも1状の渦巻き状のラップからなる2個の
    固定スクロール部材と、電動機を収納し、旋回及び固定
    両スクロール部材を互いにラップを内側にして噛み合わ
    せ、旋回スクロールは電動機によりクランク軸を介して
    自転することなく旋回運動させ、両スクロール部材によ
    り形成される圧縮空間を外側から中心へ移動させて減少
    させながら流体を圧縮して行くスクロール型流体機械に
    おいて、 両歯形状の旋回スクロール部材の一方側面のラップの巻
    き始め角と反対側面のラップの巻き始め角とを所定の角
    度差ずらしてなることを特徴とするスクロール型流体機
    械。
  2. 【請求項2】 前記角度差は、+π/n(但し、nはラ
    ップの条数で1以上の整数)としたことを特徴とする請
    求項1記載のスクロール型流体機械。
  3. 【請求項3】 前記クランク軸からの旋回スクロ−ル部
    材への駆動伝達は旋回スクロ−ル部材の軸貫通機構ある
    いは片持ち機構により行うようにしたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のスクロール型流体機械。
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