JP2970823B2 - 粒状物色彩選別機におけるエジェクタ検査装置 - Google Patents

粒状物色彩選別機におけるエジェクタ検査装置

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JP2970823B2 JP34188891A JP34188891A JP2970823B2 JP 2970823 B2 JP2970823 B2 JP 2970823B2 JP 34188891 A JP34188891 A JP 34188891A JP 34188891 A JP34188891 A JP 34188891A JP 2970823 B2 JP2970823 B2 JP 2970823B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀粒、角切り野菜、コ
ーヒー豆、宝石、樹脂ペレット、その他の粒状物中から
不要な又は必要な色の粒状物(以下「異色粒」という)
を検出して選別する粒状物色彩選別機に係り、特に、粒
状物色彩選別機におけるエジェクタ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の色彩選別機におけるエジ
ェクタ検査装置としては、特公平2−14759号公報
で知られているように、各選別チャンネルのエジェクタ
(ejector)の電磁バルブを作動させるトランジ
スタのコレクター端子にそれぞれ測定点(図6参照)を
設け、スキャナ駆動回路により切換接点回路の接点を一
つずつ切換えるとともに、比較回路により各選別チャン
ネルごとに順次測定点の発生する波形と基準波形発生回
路の発生する基準波形とを比較し、これらの波形の不一
致信号によって第何チャンネルのエジェクタが故障であ
るとして、表示装置にその旨を発光ダイオード(LE
D)等で表示するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の特公
平2−14759における色彩選別機の故障診断装置
は、エジェクタの電磁バルブに電流が流れたか否かを検
出して故障の有無を診断しようとするものである。しか
しながら、これではエジェクタの検査としては完璧とは
言えない。すなわち、エジェクタの電磁バルブは、通常
は、電流が流れれば弁が開いて高圧空気が噴出するので
あるが、電磁バルブの寿命、エア漏れ、噴風口の詰まり
などにより、電流が流れているにもかかわらず高圧エア
が吐出しないことがある。
【0004】そこで、検出部内に手などを入れてエアの
噴射音を確認したり、実際に試料を供給して選別を行っ
たりしてエジェクタの検査を行うのであるが、大型の色
彩選別機では100個ものエジェクタ(選別チャンネ
ル)の検査を手で行うことになって煩わしく、しかも、
音だけで判断するので不正確になり易く、更に、前面カ
バーを外して検査することによりほこりが飛散する。ま
た、実際に試料を流して100選別チャンネルの選別率
を検査するのも容易なことではなく、選別不良により試
料を回収する手間もかかる。
【0005】本発明はこれらの点にかんがみ、エジェク
タが実際に高圧空気を噴射しているか否かを容易に知る
ことのできる粒状物色彩選別機におけるエジェクタ検査
置を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の粒状物色彩選別におけるエジェクタ検査装置
は、一定の落下軌跡を描いて落下する粒状物中に含まれ
る異色粒を検出する、光センサ、バックグランド及び光
源からなる検出部と、前記光センサにより異色粒が検出
されることによって作動する電磁弁を備えるとともに、
この電磁弁の作動により噴風口から当該異色粒に高圧空
気を噴射して前記落下軌跡から除去するエジェクタとか
らなり、前記光センサを複数横列状に設けるとともに、
これに対応して前記エジェクタには電磁弁及び噴風口を
複数横列状に連設して複数の選別チャンネルを形成して
なる粒状物色彩選別機において、イ.前記複数の光セン
サが順次異色粒として検出するように検出部内に検査バ
ーを光センサに対して平行移動可能に設ける。ロ.該検
査バーを異色粒として検出した光センサに対応する電磁
弁の作動により高圧空気を噴射する噴風口の空気噴射を
順次検知する空気噴射検知器を、前記検査バーと連動
し、かつ、前記噴風口に沿って平行移動可能に設ける。
という技術的手段を講じた。
【0007】更に、上記光センサ等を格納する光学ケー
スの透明壁又はバックグランド表面を清掃するワイパを
前記光センサの連設方向に往復動可能に設け、該ワイパ
に検査バー及び空気噴射検知器を一体に取り付けると効
果的である。
【0008】また、光センサに対応する電磁弁を作動さ
せるためのエジェクタ作動回路に設けた任意の測定点か
らの出力と、当該電磁弁の作動によって高圧空気を噴射
する噴風口の空気噴射を検知する空気噴射検知器からの
出力とを入力する検査回路を設け、測定点から出力が出
た時、空気噴射検知器から出力がないときはエジェクタ
の異常表示を行う表示装置を設けるとよい。
【0009】
【作用】検査バーが光センサに対して平行に移動する
と、レンズ筒が順次該検査バーを捕え、これにより光セ
ンサが該検査バーを異色粒とみなし、該光センサに対応
する電磁弁が作動して噴風口から高圧空気が噴射され
る。一方、前記検査バーと連動して噴風口に対して平行
移動する空気噴射検知器がこの空気噴射を検知すること
により、当該電磁弁及び噴風口が正常に働いたことが検
知されたことになる。以下同様に各噴風口からの空気噴
射が検知され、エジェクタの検査が行われる。
【0010】また、この検査バー及び空気噴射検知器
は、光学ケースの透明壁又はバックグランド表面を清掃
するワイパに取付けることにより、多数の選別チャンネ
ルを順次検査する。
【0011】更に、エジェクタ作動回路の任意の測定点
からの出力と空気噴射検知器からの出力とを入力する検
査回路により、前記測定点から出力があった時、空気噴
射検知器からの出力があるかないかによってエジェクタ
の正常又は異常が判別するとともに、これに応じて作動
する表示装置により、エジェクタの異常を表示する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。フレーム1内に一対のローラ2,3を平行
に横架し、これらのローラ2,3間にエンドレスの帯ベ
ルト4を掛け渡し、ローラ2,3のうちの一方をモータ
5に連動・連結することにより、前記帯ベルト4を一方
方向へ一定速度で回転させるよう設ける。そして、帯ベ
ルト4の搬送始端側には該帯ベルト4上に原料粒状物を
供給すべく、供給ホッパ6とそれに続く振動供給装置7
とを設け、他方、帯ベルト4の搬送終端側には該帯ベル
ト4の終端から落下する原料中に含まれる異色粒を検出
するための検出部8と、該検出部8によって検出した異
色粒を除去するエジェクタ9とを配設する。更に、エジ
ェクタ9の下方には、異色粒として検出されなかった、
いわゆる精品の排出シュート10を粒状物の落下軌跡1
1上に設ける一方、前記エジェクタ9によって除去され
た異色粒を排出する異色粒排出ホッパ12を形成する。
【0013】次に、検出部8に付き図2を参照しながら
説明する。曲面状の落下軌跡11を挟んで斜め下方に帯
状のバックグランド(基準)13を、斜め上方に光学
ケース14を、対峙して配設する。バックグラウンド1
3は、前記落下軌跡11の幅に対応し、かつ選別しよう
とする粒状物の色に合ったものをあらかじめ設定してあ
り、表面にはガラス板を重着し、バックグラウンド取付
体16によりフレームに横架する。前記光学ケース1
4の落下軌跡11側の面は透明ガラス15で形成し、該
ケース14内にはバックグラウンド13及び落下する粒
状物を照射するための光源としてインバータ…を備えた
蛍光灯17…を設けるとともに、前記落下軌跡11上を
横切るある一線18(以下「検出ライン18」という)
に焦点を合わせたレンズ筒19A〜19Jを連設する
(図5参照)。これにより、前記検出ライン18の一端
から他端までを漏れなく、かつ重合することなくレンズ
筒19A〜19Jによって捕えることになる。更に、前
記光学ケース14に上載してセンサボックス20を設
け、該センサボックス20内にはCCDなどからなる光
センサ21A〜21J及び前置増幅器22A〜22Jが
前記レンズ筒19A〜19Jに対応してそれぞれ設けら
れる。
【0014】次に、エジェクタ9に付き詳述する。エジ
ェクタ9は前記落下軌跡11の幅に対応し、検出ライン
18より下方にあって落下軌跡11に近接して設けられ
る。角柱状で長尺のエジェクタ体23は、長手方向に沿
って内部に一対の空洞24A,24Bを形成し(図3及
び図4参照)、これらの空洞24A,24Bの一端を連
通させるとともにこの連通部に高圧エア管25を接続し
て、図外の空気圧縮機からの高圧空気を各空洞24A,
24B内に充満させるよう形成する。そして、エジェク
タ体23の下部の異なる面23a,23bに電磁弁V
1,V2,V3…(本実施例では30個)を順次、交互
に千鳥状に設け、エジェクタ体23の面23aに設けた
電磁弁V4,V6,V8,V10…は各々前記空洞24
Aに連通し、エジェクタ体23の他方の面23bに設け
電磁弁V1,V2,V5,V7,V9…は空洞24B
に各々連通する。
【0015】一方、エジェクタ体23上面の前記落下軌
跡11側長手方向に段差面27を形成し、該段差面27
には更に、前記電磁弁V1,V2,V3…に対応してノ
ズル用段差面28…を連通状に設け、前記段差面27に
ノズルヘッドプレート29を重設することにより、各ノ
ズル用段差面28とノズルヘッドプレート29とのなす
空間を吐出室30…に、落下軌跡11側の開口部を噴風
口J1,J2,J3…J30に、それぞれ形成する。こ
うして、吐出室30…及び噴風口J1〜J30を設けて
ノズルを形成するのであるが、各吐出室30…内に設け
た吐出口32…とこれに対応する電磁弁V1,V2,V
3…とは、エジェクタ体23の面23a側の連通口33
…又は面23b側の連通口34…によってそれぞれ連通
される。
【0016】こうして形成されたエジェクタ9における
電磁弁V1,V2,V3…は、制御部35に設けたエジ
ェクタ作動回路36(図6参照)を介して光センサ21
A〜21Jにそれぞれ電気的に接続される。すなわち、
一方の入力側に設定器37を接続した比較器38…の他
方の入力側に、前記前置増幅器22A〜22Jの出力側
に設けた主増幅器39…を各々接続し、該比較器38は
デコーダ40を経てワンショット回路41…に接続さ
れ、ワンショット回路41…はデレー(遅延)回路42
…を介してバルブドライブ回路43…に接続される。な
お、本実施例では、エジェクタ9の噴風口三つ分に対応
するエリアを一つのレンズ筒で観察し、このレンズ筒に
接続した光センサを3分割して前記エジェクタ作動回路
36にそれぞれ接続してある。例えば、噴風口J1〜J
3の噴風エリアはレンズ筒19Aによって観察され、こ
のレンズ筒19Aに対応する光センサ21Aを光センサ
21A1,21A2,21A3,に3分割し、それぞれ
対応するエジェクタ作動回路36を介して電磁弁V1,
V2,V3に接続する。
【0017】次に、エジェクタ検査装置について説明す
る。エジェクタ検査装置は、落下軌跡11上の検出ライ
ン18に沿って横移動する検査バー44と、エジェクタ
9の噴風口J1〜J30に沿って前記検査バー44と連
動して横移動する空気噴射検知器52とからなる。この
検査バー44及び空気噴射検知器52はバックグランド
用ワイパ46に一体に設けられる。すなわち、バックグ
ラウンド用ワイパ46と光学ケース用ワイパ47とは各
々ワイパアーム48に装着され、それぞれのワイパブレ
ードは光学ケース14の透明ガラス15面とバックグラ
ウンド13表面のガラス面に当接する。そして、ワイパ
アーム48はワイパ駆動装置としてのロッドレスシリン
ダ49のスライダ26に連結することにより、前記各ワ
イパ46,47がバックグラウンド13及び光学ケース
14の一端から他端に向けて横移動するよう形成されて
いる。前記検査バー44は、バックグラウンド用ワイパ
46から横方向に突設した検査バー支持体50に固着さ
れ、ほぼバックグランド13と同傾斜上に設けられる。
また、この検査バー44は検出ライン18と交差させ、
かつ、一つの噴風口J1の幅、つまり光センサ21A1
の検出範囲よりも小幅となすとともに、異色粒とみなす
ためにバックグラウンド13とは異なった色、例えば黒
色となす。
【0018】更に、前記検査バー44の下端に接続して
直接に又はセンサ取付体51を介し、噴風口J1〜J3
0に相対する空気噴射検知器52を装着する。空気噴射
検知器52としては、噴風音により作動するマイクロホ
ンの類から風圧の大きさによるひずみの変化を電気的に
検出し得るものまで種々用いられるが、本実施例におい
ては後者の一例として半導体トランジューサを用いた。
【0019】次に、前記空気噴射検知器52を用いた検
査回路53の一例について図7を参照しながら説明す
る。前記エジェクタ作動回路36においてデコーダ40
からの出力Aと、バルブドライブ回路43からの出力B
とを取り出すとともに、これらと空気噴射検知器52か
らの出力Cとによりエジェクタ9の検査を行うよう形成
される。すなわち、出力Aはマルチプレクサ54、デレ
ー回路55及びワンショット回路56を介してアンドゲ
ート57に接続され、出力Bは前記マルチプレクサ54
及びワンショット回路56を経て一方は前記アンドゲー
ト57に、他方はインバータ58を介してアンドゲート
59に接続される。そして、空気噴射検知器52の出力
Cの一方はアンドゲート57に、他方はインバータ60
を介してアンドゲート61に接続され、ワンショット回
路56を経た出力Aはアンドゲート59及びアンドゲー
ト61に接続され、更に、マルチプレクサ54にはクロ
ック回路62を接続する。また、前記各アンドゲート5
7,59,61の出力側には表示装置63,64,65
を接続するとともに、アンドゲード59とアンドゲート
61との出力側を分岐してオアゲート66に接続し、オ
アゲート66の出力側に表示装置67を設ける。
【0020】これにより、出力A,B,C共にハイ電圧
であれば、表示装置63が作動して正常であることを表
示し、出力Bがロー電圧の場合は表示装置64が作動し
てバルブドライブ回路43が異常であることを表示し、
出力Cがロー電圧の場合は表示装置65が作動してバル
ブ圧が異常であることを表示する。更に、前記表示装置
64又は同65のいずれか一方が作動すれば表示装置6
7が作動して異常表示することになるが、図8に示すも
のは、制御部35前面の操作盤68に前記表示装置6
4,65として選別チャンネル(噴風口)の数に対応し
たLEDアレイ64a,65aを各々設けた例である。
なお、前記操作盤68には電源スイッチや振動供給装置
7の駆動スイッチと共にワイパ用のロッドレスシリンダ
49を駆動させるワイパスイッチ69を設ける。
【0021】以下、上記実施例における具体的作動につ
き説明する。供給ホッパ6内に投入した原料、例えば白
色の樹脂ペレットは、振動供給装置7の駆動によって定
量ずつ帯ベルト4上に供給されて搬送される。帯ベルト
4は一定速度で走行し、搬送終端部において、帯ベルト
4上の樹脂ペレットを検出部8に放出する。
【0022】帯ベルト4から放出された樹脂ペレット
は、一定の落下軌跡11を描いて検出部8を通過するの
であるが、あらかじめ原料と同色に設定したバックグラ
ンド13と相違する色の粒子やよごれ、しみなどの汚点
を有する粒子は、検出ライン18を通過する時、いずれ
かのレンズ筒、例えば、レンズ筒19Aによって捕らえ
られるとともに、例えば光センサ21A1によってバッ
クグランド13との光量差が検出される。そして、この
信号は電気信号としてエジェクタ作動回路36に入力さ
れ、この信号が設定器37における設定値(しきい)よ
りも大きいときは、デコーダ40により光センサ21A
1に対応する電磁弁V1を選出し、ワンショット回路4
1によりワンショット信号となり、デレー回路42によ
ってタイミングを遅らせてバルブドライブ回路43に出
力されて前記電磁弁V1を作動させる。これにより、エ
ジェクタ体24内の空洞24B内に充満する高圧空気が
通過孔34を経て吐出口32から吐出室30内に吐出し
て噴風口J1から噴射し、該噴射口J1前を落下中の前
記異色ペレット粒子を落下軌跡11から噴き飛ばすこと
になる。こうして落下軌跡11から除去された異色ペレ
ットは、異色粒排出ホッパ12から機外に排出され、そ
れ以外のペレットは精品排出シュート10から取り出さ
れる。
【0023】以上のようにして、原料ペレット中に含ま
れる異色ペレット粒を選別除去するのであるが、運転開
始に先立って(あるいは定期的に)、操作盤68のワイ
パスイッチ69を入れると、ロッドレスシリンダ49が
駆動し、スライダ26が往復動して光学ケース用ワイパ
47及びバックグランド用ワイパ46の各ワイパブレー
ドにより光学ケース14の透明ガラス15とバックグラ
ンド13面とが清掃されるのであるが(このとき、振動
供給装置7は停止する)、この際、バックグランド用ワ
イパ46に一体に設けた検査バー44が検査ライン18
に沿って移動することに伴い、光センサ21A1,21
A2,21A3、光センサ21B1,21B2,21B
3…が該検査バー44を順次異色ペレット粒として検出
するとともに、これらの光センサ21A1,21A2,
21A3…に対応する電磁弁V1,V2,V3…が順次
作動して噴風口J1,J2,J3…から順次、高圧空気
が噴射される。この空気噴射を空気噴射検知器52によ
って検知する。すなわち、エジェクタ駆動回路36の光
センサ21からの出力Aを取り出すとともに、この出力
Aと、前記駆動回路36のバルブドライブ回路43から
の出力Bと、空気噴射検知器52の出力Cと、を検査回
路53に入力し、前記出力A,B,Cが全てハイ電圧で
あれば、アンドゲート57からの出力により正常と判別
され、出力Bがロー電圧の場合は、出力Aとインバータ
58により反転された出力Bとによりアンドゲート59
から出力され、LEDアレイなどの表示装置64aにバ
ルブ回路異常の表示が行われる。このとき出力Cもロー
電圧なので、インバータ60によって反転されてアンド
ゲート61に入力され、前記同様に表示装置65aに異
常表示する。
【0024】ここまでは従来とほぼ同様であるが、何ら
かの原因により噴風口JNから高圧空気が噴射されない
ときは、空気噴射検知器52からの出力Cがロー電圧と
なり、これがインバータ60によって反転されてアンド
ゲート61に入力され、表示装置65aにバルブ異常表
示を行う。このとき、バルブドライブ回路43からの出
力Bはハイ電圧であるので、表示装置64aによるバル
ブ回路異常表示は行われず、これにより、電磁弁VN又
は噴風口JNの異常を知ることができる。
【0025】このように、検査バー44及び空気機噴射
検知器52の移動により30個全ての選別チャンネルの
噴風口J1〜J30の空気噴射を検知して、光センサ2
1からの出力A及びバルブドライブ回路43からの出力
Bがあるにもかかわらず空気噴射検知器52からの出力
がない選別チャンネルをエジェクタ異常として表示し、
部品交換などの措置を講じる。
【0026】なお、ワイパ駆動装置としては上記ロッド
レスシリンダに代えてねじ軸を用いてもよく、エジェク
タの形式は一体形でなく独立形のものを連設してもよ
い。ままた、噴風口からの空気噴射の強さ、つまり、風
圧を検知することにより、エア漏れ等によって風圧が下
がっている噴風口を検知することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の粒状物色彩
選別機におけるエジェクタ検査装置によれば、複数の光
センサが検査バーを異色粒として順次検出することに伴
って作動する電磁弁による空気噴射を検知することによ
り、実際の高圧空気の噴射を確認することができ、従来
の手による確認や実際に試料を供給することによる確認
が不要となる。また、前記検査バー及び空気噴射検知器
、検出部に設けられているワイパーに一体に設けるこ
とにより、容易にかつ低コストで該検査装置を設けるこ
とができる。更に、検査回路を設けて異常な選別チャン
ネルを表示することにより、一目で故障個所を判別でき
て容易に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粒状物色彩選別機の縦断面図である。
【図2】同上の要部拡大図である。
【図3】同上の要部拡大斜視図である。
【図4】エジェクタの拡大斜視図である。
【図5】検出部及びエジェクタの概念図である。
【図6】エジェクタ作動回路図である。
【図7】検査図である。
【図8】操作盤を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ローラ 3 ローラ 4 帯ベルト 5 モータ 6 供給ホッパ 7 振動供給装置 8 検出部 9 エジェクタ 10 精品排出シュート 11 落下軌跡 12 異色粒排出ホッパ 13 バックグランド 14 光学ケース 15 透明ガラス 16 バックグランド取付体 17 蛍光灯 18 検出ライン 19 レンズ筒 20 センサボックス 21 光センサ 22 前置増幅器 23 エジェクタ体 24 空洞 25 高圧エア管 26 スライダ 27 段差面 28 ノズル用段差面 29 ノズルベッドプレート 30 吐出室 32 吐出口 33 連通孔 34 連通孔 35 制御部 36 エジェクタ作動回路 37 設定器 38 比較器 39 主増幅器 40 デコーダ 41 ワンショット回路 42 デレー回路 43 バルブドライブ回路 44 検査バー 46 バックグランド用ワイパ 47 光学ケース用ワイパ 48 ワイパアーム 49 ロッドレスシリンダ 50 検査バー支持体 51 センサ取付体 52 空気噴射検知器 53 検査回路 54 マルチプレクサ 55 ブレー回路 56 ワンショット回路 57 アンドゲート 58 インバータ 59 アンドゲート 60 インバータ 61 アンドケート 62 クロック回路 63 表示装置 64 表示装置 65 表示装置 66 オァゲート 67 表示装置 68 操作盤 69 ワイパスイッチ V 電磁弁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の落下軌跡を描いて落下する粒状物
    中に含まれる異色粒を検出する、光センサ、バックグラ
    ウンド及び光源からなる検出部と、前記光センサにより
    異色粒が検出されることによって作動する電磁弁を備え
    るとともに、この電磁弁の作動により噴風口から当該異
    色粒に高圧空気を噴射して前記落下軌跡から除去するエ
    ジェクタとからなり、前記光センサを複数横列状に設け
    るとともに、これに対応して前記エジェクタには電磁弁
    及び噴風口を複数横列状に連設して複数の選別チャンネ
    ルを形成してなる粒状物色彩選別機において、前記複数
    の光センサが順次異色粒として検出するように検出部内
    に検査バーを光センサに対して平行移動可能に設ける一
    方、該検査バーを異色粒として検出した光センサに対応
    する電磁弁の作動により高圧空気を噴射する噴風口の空
    気噴射を順次検知する空気噴射検知器を、前記検査バー
    と連動し、かつ、前記噴風口に沿って平行移動可能に設
    けたことを特徴とする粒状物色彩選別機におけるエジェ
    クタ検査装置。
  2. 【請求項2】 上記光センサ等を格納する光学ケースの
    透明壁面又はバックグランド表面を清掃するワイパを前
    記光センサの連設方向に往復動可能に設けるとともに、
    該ワイパに上記検査バー及び空気噴射検知器を一体に取
    り付けてなる請求項1の粒状物色彩選別機におけるエジ
    ェクタ検査装置。
  3. 【請求項3】 上記光センサに対応する電磁弁を作動さ
    せるためのエジェクタ作動回路に設けた任意の測定点か
    らの出力と、当該電磁弁の作動によって高圧空気を噴射
    する噴風口の空気噴射を検知する空気噴射検知器からの
    出力とを入力する検査回路を設けるとともに、前記測定
    点から出力が出た時、空気噴射検知器から出力がないと
    きはエジェクタの異常表示を行う表示装置を設けてなる
    請求項1又は2の粒状物色彩選別機におけるエジェクタ
    検査装置。
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