JP2970733B2 - コイル配置方法 - Google Patents

コイル配置方法

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JP2970733B2
JP2970733B2 JP32486193A JP32486193A JP2970733B2 JP 2970733 B2 JP2970733 B2 JP 2970733B2 JP 32486193 A JP32486193 A JP 32486193A JP 32486193 A JP32486193 A JP 32486193A JP 2970733 B2 JP2970733 B2 JP 2970733B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレスマシン等の工作
機械に対して供給するために、材料が巻かれてなる複数
種類のコイルをコイルヤードに保管するコイルの配置方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車本体の製造工程におい
て、複数のプレスマシンが多種類のプレス成形品を加工
している。プレスマシンには、幅サイズ、厚さおよび表
面仕上げ等の異なる複数種類の鉄板がコイル状に巻かれ
て供給される。コイルは、最大重量が10トンを越える
場合もある。コイルを保管するコイルヤードに連続し
て、プレスマシンが配置され、天井クレーンによりプレ
スマシンに対してコイルを供給している。従来の、コイ
ルヤードのレイアウトを図21に示す。6台のプレスマ
シンPR1,2,3,4,5,6に一対一に対応して複
数のコイルCを保管するためのコイルヤードYD1,
2,3,4,5,6が配置されている。プレスマシンP
Rは、金型を交換することにより、生産管理コンピュー
タの指令に従って、多種類の形状のプレス成形品を製造
する。そのため、各々のコイルヤードYDには、多種類
のコイルCが配置される。
【0003】一方、コイルヤードYDからプレスマシン
PRへコイルCを供給したり、プレスマシンPRからコ
イルヤードYDへコイルCを返却するための天井クレー
ンCLは1台で、6台のプレスマシンPR全体の返却、
供給を行っている。さらに、天井クレーンCLは、コイ
ル荷卸場Nにおいて、トレーラーで搬送されてくるコイ
ルCの荷卸しおよびトレーラーへのコイルCの返却を行
う。従って、従来からコイルヤードYDの区分は、各プ
レスマシンPRに対する一応の目安であって、他のコイ
ルヤードYDからプレスマシンPRにコイルCを供給、
返却することも随時行われていた。
【0004】次に、コイルヤードYDにおける従来のコ
イルCの配置方法を、図18に基づいて説明する。コイ
ルCをコイルヤードYDに配置する場合にレイアウト上
問題となるのは、幅サイズHおよび外径サイズGのみで
ある。外径サイズGは、使用するに従い、小さくなる
が、レイアウトを考えるときは、入庫するときの外径サ
イズGのみを考慮すればよい。従来は、(1)幅サイズ
H2が比較的小さく、外径サイズG2も比較的小さいコ
イル用の制限枠A、(2)幅サイズH2が比較的小さ
く、外径サイズG1が比較的大きいコイル用の制限枠
B、(3)幅サイズH1が比較的大きく、外径サイズG
2が比較的小さいコイル用の制限枠C、(4)幅サイズ
H1が比較的大きく、外径サイズG1も比較的大きいコ
イル用の制限枠Dの4種類の制限枠を、図18に示すよ
うにレイアウトしていた。このようにレイアウトしてい
たのは、類似したサイズのコイルCの配置スキッドを集
中することにより、無駄な面積をできるだけ排除するた
めである。ここで、図19および図20に示すように、
外径サイズ制限値G1と外径サイズ制限値G2との間に
は、安全上必要な間隔であるWAが設けられている。こ
れは、外径サイズGは、クレーントング13の搖れによ
るコイルCの接触を防ぐために必要な間隔である。ま
た、幅サイズ制限値H1と幅サイズ制限値H2との間に
は、天井クレーンCLがコイルCをハンドリングすると
きに必要な間隔WB及びクレーントング13の搖れを考
慮した間隔WAが設けられている。
【0005】次に、従来のコイル配置方法の具体的な例
を図22及至図25に基づいて説明する。天井クレーン
CLにより、被搬送物であるコイルCを保管するコイル
ヤードYDとコイルCを使用するプレスマシンPRとの
間でコイルCを搬送するシステムである。第一に、スキ
ッドSK1にあるコイルCをプレスマシンPR1に供給
する作業を図22により説明する。このときのクレーン
CLの動作の流れは、<移動−把持−移動−設置>から
構成される。すなわち、コイルヤードYDのWTで待機
していたクレーンCLに移動信号が与えられ、スキッド
SK1まで移動する。次に、クレーンCLがコイルCを
把持する。次に、クレーンCLは、コイルCを把持した
ままプレスマシンPR1まで移動する。次に、クレーン
CLは、プレスマシンPR1にコイルCを設置する。
【0006】第二に、プレスマシンPR1にあるコイル
CをスキッドSK1に返却する作業を図23により説明
する。このときのクレーンCLの動作の流れは、<移動
−把持−移動−設置>から構成される。すなわち、コイ
ルヤードYDのWTで待機していたクレーンCLに移動
信号が与えられ、プレスマシンPR1まで移動する。次
に、クレーンCLがコイルCを把持する。次に、クレー
ンCLは、コイルCを把持したままスキッドSK1まで
移動する。次に、クレーンCLは、スキッドSK1にコ
イルCを設置する。
【0007】第三に、コイル荷卸場Nに停車したトレー
ラーTRから、コイルCをコイルヤードYDへ入庫する
作業を図24により説明する。このときのクレーンCL
の動作の流れは、<移動−無線荷卸−移動−設置>から
構成される。すなわち、コイルヤードYDのWTで待機
していたクレーンCLは、コイル荷卸場Nまで移動す
る。次に、作業者がトレーラーTRの荷台に積まれたコ
イルCの状態を確認しながら、無線でクレーンCLを制
御してコイルCを把持し、トレーラーTRから荷卸す
る。次に、コイルCを把持したまま、コイルヤードYD
のスキッドSK1まで移動する。そして、スキッドSK
1へコイルCを設置する。
【0008】第四に、コイル荷卸場Nに停車したトレー
ラーTRへ、コイルCをコイルヤードYDから出庫する
作業を図25により説明する。このときのクレーンCL
の動作の流れは、<移動−把持−移動−無線荷卸>から
構成される。すなわち、コイルヤードYDのWTで待機
していたクレーンCLに移動信号が与えられ、スキッド
SK1まで移動する。次に、クレーンCLがコイルCを
把持する。次に、クレーンCLは、コイルCを把持した
ままコイル荷卸場Nまで移動する。次に、作業者がトレ
ーラーTRの荷台の状態を確認しながら、無線でクレー
ンCLを制御してコイルCをトレーラーTRへ荷卸す
る。以上説明した天井クレーンCLの基本動作の組み合
せにより、コイルCの搬送が行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コイル配置方法には、次のような問題点があった。 (a)従来のコイル配置方法は、各スキッドSKに幅サ
イズHおよび外径サイズGを固定した制限値として与
え、その制限値内に該当するコイルCを配置するセミフ
リーロケーション方式を採用していたため、面積的な無
駄が多く発生していた。すなわち、図19および図20
に示すように、実際に設置されるコイルCの幅サイズH
および外径サイズGは、種類が多いため、ジャストサイ
ズのコイルCが設置されることは希であり、無駄なスペ
ースM1,M2が多く発生していた。
【0010】(b)従来、天井クレーンCLが把持して
いるコイルCをコイルヤードYDに設置する場合に、空
スキッドSKを順番に検索して、把持しているコイルC
のサイズが空スキッドSKの幅サイズ制限値Hおよび外
径サイズ制限値G内にあると判断すると、その空スキッ
ドSKを配置場所として決定するというアルゴリズムを
採用しているため、把持しているコイルCに要求される
種々の情報に対応して、最適なスキッドSKを選択する
ことができず、さらに、プレスマシンPR毎にコイルC
の配置エリアが限定されており、各プレスマシンPR毎
にコイルCの種類に応じた収納エリアを確保する必要が
あり、例えば、広いスキッドSKに小さいコイルCを置
かざるを得ない場合があり、コイルの充填効率を悪くし
ていた。
【0011】(c)本発明のコイル配置方法では、複数
のプレスマシンPRに対して、共通のコイルヤードYD
を使用して、各プレスマシンPR毎にコイルヤードYD
を分割していないため、特定のプレスマシンPRで使用
頻度が高いコイルCが、そのプレスマシンPRから遠い
スキッドSKに設置される可能性がある。その場合、コ
イルCをプレスマシンPRに供給するサイクルタイムが
長くなるため、プレスマシン等の工作機械へのコイルC
の供給効率を悪くしていた。
【0012】(d)コイルヤードYDに対するコイルC
の供給は、トレーラーTRにより行われているが、トレ
ーラーTRからの荷卸にかかる時間が長く、その間作業
者及びトレーラーの運転手が拘束されるため問題となっ
ている。すなわち、トレーラーTRが、コイルCを複数
個登載してコイル荷卸場Nに着くと、コイルヤードYD
の作業者は、天井クレーンCLを無線により手動運転し
てコイルCを把持する。そして、コイルCの把持を入力
すると、天井クレーンCLは自動運転に切り替えられ、
把持したコイルCを空スキッドSKに設置する。特に、
コイルCを設置する空スキッドSKがコイル荷卸場Nか
ら遠い場合、多くの時間がかかっていた。また、この作
業が複数回繰り返されるため、トータルの時間はかなり
長くなっていた。この間、作業者が拘束されるため、コ
イルヤードYD内で作業者が行うべき作業が遅滞し、全
体システムの効率が悪化する問題があった。また、トレ
ーラーが長時間拘束されるため、運送効率が悪くなりコ
ストアップが発生していた。
【0013】(e)従来のコイル配置方法では、自動車
の車体外側を構成する外板プレス品を成形する材料であ
るコイルCであっても、通路際に設置される場合があっ
た。通路には、外部からの空気が流入することが多く、
通路際に設置されたコイルCには塵埃が積層する問題が
あった。コイルCに塵埃が付着したままプレスマシンP
Rでプレス成形すると、外板に傷付が発生する恐れがあ
るため、プレスマシンPRの作業者が、供給されたコイ
ルCの外側を点検し清掃する必要があり、無駄な工程を
必要とし、生産効率を悪くしていた。
【0014】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、同一スペースを使用しながらコ
イルの充填率が高く、また工作機械へのコイル供給効率
をよくしたコイル配置方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のコイル配置方法
は、工作機械に対して供給するための幅サイズおよび外
径サイズが異なる複数のコイルを、コイルヤード内の所
定のスキッドに設置するための方法である。上記問題点
の(a)を解決するために以下の方法を採用している。
すなわち、コイルヤードを縦方向に所定の間隔で仕切る
と同時に、横方向も所定の間隔で仕切り、各々の仕切り
線の交差点にスキッドを配置している。そして、そのス
キッドに、コイルの幅サイズ最大制限値として所定の大
小の数値を順次割当て、かつコイルの外径サイズ最大制
限値として所定の大小の数値を順次割当てる。そして、
空スキッドに隣接する隣接スキッドに既に設置されてい
るコイルの幅サイズおよび外径サイズより、幅サイズ最
大制限値および外径サイズ最大制限値の範囲内で、空ス
キッドに設置可能なコイルの幅サイズ制限値および外径
サイズ制限値を算出する。そして、コイルヤードにコイ
ルを設置する時に、(1)設置するコイルの幅サイズが
前記幅サイズ制限値内にあり、かつ設置するコイルの外
径サイズが前記外径サイズ制限値内にある1または2以
上の設置可能空スキッドを選び出し、(2)選び出され
た各設置可能空スキッドについて、該コイルを設置した
場合の充填率を算出し、(3)充填率が最も高い設置可
能空スキッドを最適スキッドに決定し、(4)該コイル
を最適スキッドに設置している。
【0016】ここで、前記縦方向の仕切り線および横方
向の仕切り線の各々の間隔を、コイルヤード内で使用さ
れるコイルの幅サイズの平均値および外径サイズの平均
値とするとよい。このときに、縦方向の仕切り線の間隔
をコイルの幅サイズの平均値とし、横方向の仕切り線の
間隔をコイルの外径サイズの平均値としてもよいし、そ
の逆の組み合せにしてもよい。また、平均値の代わり
に、コイルヤード内で使用されるコイルの幅サイズの中
央値および外径サイズの中央値を採用してもよい。
【0017】また、上記問題点の(b)を解決するため
に本発明のコイル配置方法は、以下の方法を採用してい
る。すなわち、コイルヤードを縦方向に所定の間隔で仕
切ると同時に、横方向も所定の間隔で仕切り、各々の仕
切り線の交差点にスキッドを配置している。そして、コ
イルが設置されていない空スキッドに関して、該空スキ
ッドに隣接する隣接スキッドに既に設置されているコイ
ルのサイズより、該空スキッドに設置可能なコイル条件
を算出している。そして、コイルを設置する時に、
(1)設置コイルのサイズより、1または2以上の設置
可能空スキッドを選び出し、(2)選び出された各設置
可能空スキッドについて、1または2以上の優先設置発
生要因を読みだし、各優先設置発生要因と重み係数を乗
じたものを合計した数値を優先度合値として算出し、
(3)優先度合値が最も高い設置可能空スキッドを最適
スキッドに決定し、(4)該コイルを最適スキッドに搬
送する。
【0018】上記方法において、問題点の(c)を解決
するために、前記優先設置発生要件として、コイルが使
用される工作機械とコイルが設置されているスキッドと
の距離を採用する。また、前記優先設置発生要件とし
て、コイルの使用頻度を採用する。また、問題点の
(e)を解決するために、コイルが製品の外板用である
場合に、コイルを通路等外気にさらされるコイルスキッ
ドに設置することを禁止している。また、問題点の
(a)を解決するために、前記優先設置発生要件とし
て、コイルの充填率を採用している。また、現場のニー
ズを迅速にシステムに反映させるために、作業者により
前記重み係数を可変できるようにしている。
【0019】また、問題点の(d)を解決するために、
本発明のコイル配置方法は、(1)コイルヤード内の所
定のコイルスキッドを入庫バッファスキッドとして、コ
イルヤードに外部から供給されるコイルを一時的に設置
する工程、(2)所定時間以上、入庫バッファスキッド
に設置されたコイル以外のコイルを選択する指令がない
場合に、入庫バッファスキッドに設置されたコイルを、
入庫バッファスキッド以外の所定のスキッドに搬送する
工程を含んでいる。
【0020】
【作用】上記内容による本発明のコイル配置方法の作用
について説明する。基本的に考えて、従来のコイル配置
方法のように、設置されるコイルCのサイズに併せてス
キッドSKの間隔を設定していたのでは、コイルCの種
類の変更に迅速に対応することができない。従って、全
てのスキッドSKの幅方向の間隔および外径方向の間隔
を同一にすることが必要である。この間隔の決定方法と
して、スキッドSKに設置されるコイルCの最大幅およ
び最大外径を採用すれば、干渉の発生など全く考慮せず
にコイル配置等を行うことが可能であるが、大きいデッ
ドスペースが発生する。従って、当然幅方向の間隔およ
び外径方向の間隔を、コイルCの干渉が発生する可能性
のある範囲で設定し、実際にコイルCを設置するときに
干渉の発生を考慮してコイル配置を行うことが考えられ
る。
【0021】このとき、幅方向の間隔としてコイルヤー
ドYD内に設置されるコイルCの幅サイズHの平均値ま
たは中央値を採用し、外径方向の間隔としてコイルヤー
ドYD内に設置されるコイルCの外径サイズGの平均値
または中央値を採用すると、デッドスペースを減少させ
ることができる。一方、スキッドSKに対して大きい幅
のコイルCと小さい幅のコイルCとをランダムに設置す
ると、デッドスペースが発生する恐れが大きいので、ス
キッドSKの幅サイズHの最大制限値として、大小の数
値を順次割当て、かつコイルCの外径サイズGの最大値
として、大小の数値を順次割当てる。そして、実際に隣
接するスキッドSKにコイルCが設置された場合に、そ
のコイルCにより、上記最大制限値が受ける制限値を算
出し、その制限値により設置可能なコイルCのサイズを
判断している。
【0022】そして、クレーンCLが把持したコイルC
の幅サイズHおよび外径サイズGを計測するので、その
データに基づいて、設置可能な全てのスキッドSKを選
択し、その各々にコイルCを設置した場合の面積的な充
填率を算出し、充填率の最も高いスキッドSKにコイル
Cを設置する。これにより、スキッドSKを等間隔で配
置しても、デッドスペース減少させることができ、コイ
ルCの種類の変更に対して迅速に対応することが可能で
ある。
【0023】また、コイルの設置方法としては、従来充
填率、品質等を含むコイル自体の評価とクレーンCLの
効率とは相反する場合が多く、その間の調整が十分でな
かった。本発明のコイル配置方法では、優先設置発生要
因として、コイル自体の評価要因である充填率、外板/
内板の区別等、およびクレーンCLの効率要因であるコ
イル使用頻度、スキッドSKとプレスマシンPRとの距
離等を採用し、それらに重み付けを行って得点の合計値
を算出し、その得点によりコイルCを設置すべきスキッ
ドSKを決定しているので、コイル自体の評価とクレー
ンCL効率との調整を的確に行うことができる。また、
重みを可変としているので、現場のニーズに合わせて、
コイル自体の評価とクレーンCL効率とのバランスを変
更することができる。
【0024】一方、入庫作業時に、作業者がトレーラー
TRから荷卸しをした複数個のコイルCを、クレーンC
Lが順次コイル荷卸場N近くのスキッドSKに仮に設置
するので、クレーンCLの移動時間を短くでき、入庫に
かかるトータル時間を短縮できる。また、コイル荷卸場
Nの近くに仮に設置されたコイルCは、クレーンCLの
要求動作が無いときに、最適なスキッドSKを選択し
て、自動的に移動されるので、コイルヤードYD内の最
適なコイル配置を維持することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例であるコイ
ル配置方法を図面に基づいて詳細に説明する。はじめ
に、コイル配置方法が実施されるコイルヤードYDの全
体構成を説明する。図3にコイルヤードYDの平面図を
示し、図4にコイルヤードYDの一部の透過斜視図を示
す。コイルヤードYDの一側面には、6台のプレスマシ
ンPRが等間隔で設置されている。プレスマシンPRの
コイルヤードYD側には、コイルCの受渡しを行うため
のコイルカーが付設されている。コイルヤードYDの左
側面には、コイル荷卸場Nが設けられている。また、コ
イルヤードYDの全域にわたって、図示しない一対の固
定レールがプレスマシンPRの列に対して平行に配設さ
れている。そして、クレーンCLは、固定レール上に、
移動可能に設置されている。
【0026】図3に示したコイルヤードYDの部分拡大
図を図2に示す。本実施例のコイルヤードYDの特徴
は、コイルヤードYDを縦方向に長さlの等間隔で仕切
ると同時に、横方向も長さmの等間隔で仕切り、縦方向
の仕切り線と横方向の仕切り線が各々の交差する点にス
キッドSKの中心を位置させて、スキッドSKを固設し
ている点である。ここで、本実施例では、コイルヤード
YDに在庫させるコイルCの幅サイズHの平均値をlと
している。また、コイルヤードYDに在庫させるコイル
Cの外径サイズGの平均値をmとしている。
【0027】クレーンCLの構成を図4で説明する。ク
レーンガータ11が天井に固設されたレールの上を移動
可能に付設されている。クレーンガータ11に設置され
たガイドの上をクレーンガータ11の長手方向に沿って
平行移動可能に、クレーンクラブ12が付設されてい
る。クレーンクラブ12には、ワイヤ14を介してクレ
ーントング13が吊り下げられている。クレーントング
13は、一対のトング爪13aを備えている。トング爪
13aをコイルCの中空孔Caに差し込むことにより、
クレーントング13はコイルCを把持する。
【0028】次に、クレーンCLの制御装置について図
5に基づいて説明する。制御装置は、図中点線で分けて
いるように、自動クレーン本体を制御するための制御装
置群と、システム全体の運行を管理するための制御装置
群に分類される。クレーンCL本体の制御は、クレーン
CLの上に各々設置された機上制御盤21および地上に
設置された各々のクレーン地上制御盤23により行われ
る。機上制御盤21とクレーン地上制御盤23とは、各
々の光通信機22で光情報28により通信される。クレ
ーン地上制御盤23は、シーケンサ24を介してシーケ
ンサリンク27により、自動クレーンのシステムを制御
するシステム制御装置である運行管理ホストコンピュー
タ25およびスケジュール登録端末26と接続してい
る。
【0029】次に、上記各制御装置有する主な制御機能
について説明する。機上制御盤21は、 (1)クレーンガータ11を固定レールに沿って走行さ
せる。また、クレーンクラブ12をクレーンガータ11
に沿って横行させる。また、クレーントング13の巻き
上げ巻下げを行う。このとき、各々の駆動モータをイン
バーター制御方式により、段階的な加減速制御を行っ
て、コイルCを把持したクレーンCLに急激な衝撃を与
えないようにしている。 (2)クレーントング13をクレーンクラブ12に対し
て旋回させる。また、トング爪13aの開閉を行う。 (3)エンコーダパルスカウント方式によりクレーンC
Lの位置座標検出を行う。 (4)ロードセル方式により把持したコイルCの重量を
計測する。また、コイルCの幅サイズHおよび外径サイ
ズG計測する。
【0030】クレーン地上制御盤23は、 (1)運行管理ホストコンピュータ25から、移動、把
持、設置指令を受けて、機上制御盤21に対して光通信
により、走行、横行、巻き上げ巻下げ制御を行う。ま
た、クレーントング13の旋回、およびトング爪13a
の開閉制御を行う。 (2)機上制御盤21が計測したデータを運行管理ホス
トコンピュータ25に転送する。クレーンCL異常時に
運行管理ホストコンピュータ25へ異常内容を報告す
る。
【0031】運行管理ホストコンピュータ25は、 (1)スケジュール登録端末26からの入力を受け付け
て、要求スケジュールを作成する。 (2)入庫、出庫、供給、返却、移動等の要求スケジュ
ールを分析して、移動、把持、設置、荷卸等のクレーン
CLの動作信号を作成する。 (3)複数クレーンCLを同時に動作させる必要がある
場合、複数クレーンCLの干渉防止制御を含む最適運行
パターンを作成する。 (4)コイルC等の資材情報を管理する。 (5)ヤードY内のコイルCの配置情報を管理する。 (6)クレーンCLの動作履歴、異常履歴を管理する。
【0032】以上説明した運行管理ホストコンピュータ
25とクレーン地上制御盤23との間の通信内容を整理
して、表1に示す。
【表1】 すなわち、運行管理ホストコンピュータ25からクレー
ン地上制御盤23に対しては、移動コマンドとして開始
座標および終了座標が、把持コマンドとして開始座標お
よびコイルサイズが、設置コマンドとして開始座標が送
信される。一方、クレーン地上制御盤23から運行管理
ホストコンピュータ25に対しては、計測コマンドとし
てコイルサイズおよびコイル重量が送信される。上記構
成を有するクレーンCLおよび制御装置により、コイル
Cの供給、返却、入庫および出庫の基本動作が行われ
る。これらの基本動作は、従来と同様なので説明を省略
する。
【0033】次に、本発明の主要部であるコイルCの配
置方法について詳細に説明する。本実施例では、図2で
説明したように、スキッドSKが碁盤目状に位置してい
る。このような構成を採用した場合に、コイルCを無秩
序に設置していくと、次のような問題が発生する。すな
わち、図14に示すように、スキッドSK1およびスキ
ッドSK4に幅サイズHの大きいコイルC1およびコイ
ルC4を先に設置してしまうと、スキッドSK2および
スキッドSK3には、幅サイズHの小さいコイルC2お
よびコイルC3しか置けなくなってしまい、無駄な空間
であるデッドスペースDSが発生する問題がある。
【0034】この問題を解決するためには、大小サイズ
のコイルを交互に並べればよい。本実施例では図15に
示すように、スキッドSKの幅サイズHの最大制限値と
して、大きい幅サイズH2と小さい幅サイズH1とを順
次割当てている。かつ、スキッドSKの外径サイズGの
最大制限値として、大きい外径サイズG2と小さい外形
サイズG1とを順次割当てている。ここで、各スキッド
SKの最大制限値は重なるように設定している。最大制
限値を重なるように設定しているのは、図14で示した
デッドスペースDSの発生を減少させるためである。す
なわち、碁盤目状の横の列のスキッドSKは、コイル幅
の最大制限値が同一に設定され、縦の列のスキッドSK
は、コイル外径の最大制限値が同一に設定される。その
結果、スキッドSK11のコイルCが小さい幅サイズH
1で小さい外径サイズG1のとき、右隣のスキッドSK
21のコイルCは、大きい幅サイズH2で小さい外径サ
イズG1であり、下側のスキッドSK12のコイルC
は、小さい幅サイズH1で大きい外径サイズG2とな
る。また、右下側のスキッドSK22のコイルCは、大
きい幅サイズH2で大きい外径サイズG2となる。最大
制限値を重ね合わせることにより発生するコイルCの干
渉の問題の解決方法については、後で詳細に説明する。
【0035】この場合に、図12に示すように、コイル
外形方向のスキッドSKの間隔はmであり、大きい外径
サイズ最大制限値G2と小さい外径サイズ最大制限値G
1のコイル間には、安全上必要な間隔WAが設けられて
いる。コイルCは、金属バンドにより結束された状態で
入庫され、プレスマシンPRで使用された後も、作業者
が金属バンドにより結束しているが、緩みが発生して外
径サイズGが少し大きくなる場合があり、その場合でも
コイルC同士が干渉しないように安全度をみているから
である。また、コイル幅方向のスキッドSKの間隔は、
lであり、大きい幅サイズH2と小さい幅サイズH1の
コイル間には、クレーントング13のトング爪13aが
入り込むために必要な間隔WBが設けられている。コイ
ルCは、トング爪13aがコイルCの中空孔Caに両側
から挿入されることにより把持されるからである。
【0036】次に、スキッドSKに設置可能なコイルC
の幅サイズHの最大制限値および外径サイズGの最大制
限値について説明する。図15からもわかるように、幅
サイズHおよび外径サイズGの最大制限値として、大小
2つの所定値を定めた場合、コイルCの制限枠には、図
6に示すように、4つの組み合せができる。すなわち、
(a)は制限枠Aを示している。制限枠Aの幅サイズH
の最大制限値は、在庫する全てのコイルCの幅サイズH
の平均値H1である。また、制限枠Aの外径サイズGの
最大制限値は、在庫する全てのコイルCの外径サイズG
の平均値G1である。また、(b)は制限枠Bを示して
いる。制限枠Bの幅サイズHの最大制限値は、在庫する
全てのコイルCの幅サイズHの平均値H1である。ま
た、制限枠Bの外径サイズGの最大制限値は、在庫する
全てのコイルCの外径サイズGの最大値G2である。
【0037】また、(c)は制限枠Cを示している。制
限枠Cの幅サイズHの最大制限値は、在庫する全てのコ
イルCの幅サイズHの最大値H2である。また、制限枠
Cの外径サイズGの最大制限値は、在庫する全てのコイ
ルCの外径サイズGの平均値G1である。また、(d)
は制限枠Dを示している。制限枠Dの幅サイズHの最大
制限値は、在庫する全てのコイルCの幅サイズHの最大
値H2である。また、制限枠Dの外径サイズGの最大制
限値は、在庫する全てのコイルCの外径サイズGの最大
値G2である。これらの制限枠A,B,C,Dをスキッ
ドSKに対して交互に割当てることにより、デッドスペ
ースDSの発生を軽減させることができる。ここで、本
実施例では、小さい幅サイズH1および小さい外径サイ
ズG1として、在庫する全てのコイルCの平均値を使用
しているが、中央値を使用してもよい。
【0038】ここで、制限枠を上記条件で設定している
ため、隣同士のスキッドSKのコイルCの制限枠は、重
なり合う。制限枠を隣同士のスキッドSKに設置される
コイルCが干渉しないように設定することも可能である
が、その場合は、多くのデッドスペースDSが発生して
しまう。本発明のコイル配置方法では、制限枠が重なり
合うように、最大制限値を設定し、実際に隣にコイルC
が設置された場合に、空スキッドSKに載値できるコイ
ルCの制限値を算出している。次に、その具体的方法を
説明する。図7の中央にある空スキッドSK5に設置可
能なコイルCの幅サイズ制限値HSおよび外径サイズ制
限値GSは、周囲のスキッドSK1,2,3,4,6,
7,8,9に実際に設置されたコイルCの幅サイズhお
よび外径サイズgにより、排他的制限を受ける。
【0039】すなわち、空スキッドSK5は、以下の排
他的制限を受ける。 (1)左側スキッドSK4に実際に設置されているコイ
ルC4の幅サイズh、(2)右側スキッドSK6に実際
に設置されているコイルC6の幅サイズh、(3)上側
スキッドSK2に実際に設置されているコイルC2の外
径サイズg、(4)下側スキッドSK8に実際に設置さ
れているコイルC8の外径サイズg、(5)左上側スキ
ッドSK1に実際に設置されているコイルC1の幅サイ
ズhおよび外径サイズg、(6)左下側スキッドSK7
に実際に設置されているコイルC7の幅サイズhおよび
外径サイズg、(7)右上側スキッドSK3に実際に設
置されているコイルC3の幅サイズhおよび外径サイズ
g、(8)右下側スキッドSK9に実際に設置されてい
るコイルC9の幅サイズhおよび外径サイズgである。
【0040】次に、実際の計算方法を説明する。図8に
スキッドSKaおよびスキッドSKbを示す。スキッド
SKbにコイル幅hを有するコイルCbが設置された場
合に、スキッドSKaが受ける排他的制限を説明する。
コイル幅hは、クレーンCLがコイルCbを把持すると
きに、機上制御盤21が計測し、計測したデータは運行
管理ホストコンピュータ25に伝送される。スキッドS
Kaの幅サイズ制限値HSaは、HSa=(l−WB)
*2−h/2となる。ここで、lはスキッドSKの幅方
向の間隔であり、WBは幅方向の必要間隔であり、hは
実際に設置されているコイルCbの幅サイズである。一
方、同様に、スキッドSKの外径サイズ制限値GSは、
GS=(m−WA)*2−g/2となる。ここで、mは
スキッドSKの外径方向の間隔であり、WAは外径方向
の必要間隔であり、gは実際に設置されているコイルC
の外径サイズである。
【0041】上記計算方法により、スキッドSK5に実
際にコイルCが設置された場合に、周囲のスキッドSK
に与える排他的制限について説明する。 (スキッドSK1) 右下幅=MIN(スキッドSK1の幅サイズの最大制限
値、HS1) 右下外径=MIN(スキッドSK1の外径サイズの最大
制限値、GS1) ここで、最大制限値は、制限枠A,B,C,Dで予め定
められている値であり、HS1,GS1は上記式で算出
した値である。MIN(A、B)とは、A、Bの値のう
ち小さい数値の意味である。 (スキッドSK2) 下外径=MIN(スキッドSK2の外径サイズの最大制
限値、GS2) (スキッドSK3) 左下幅=MIN(スキッドSK3の幅サイズの最大制限
値、HS3) 左下外径=MIN(スキッドSK3の外径サイズの最大
制限値、GS3) (スキッドSK4) 右幅=MIN(スキッドSK4の幅サイズの最大制限
値、HS4)
【0042】(スキッドSK5)排他処理は不必要。た
だし、設置したコイル幅hおよび外径gを登録する。 (スキッドSK6) 左幅=MIN(スキッドSK6の幅サイズの最大制限
値、HS6) (スキッドSK7) 右上幅=MIN(スキッドSK7の幅サイズの最大制限
値、HS7) 右上外径=MIN(スキッドSK7の外径サイズの最大
制限値、GS7) (スキッドSK8) 上外径=MIN(スキッドSK8の外径サイズの最大制
限値、GS8) (スキッドSK9) 左上幅=MIN(スキッドSK9の幅サイズの最大制限
値、HS9) 左上外径=MIN(スキッドSK9の外径サイズの最大
制限値、GS9)
【0043】次に、スキッドSKに実際に設置されてい
たコイルCをクレーンCLが把持した場合は、上記した
場合とは逆に、各々の制限値を最大制限値に復旧させ
る。また、スキッドSK5に登録されているコイル幅h
および外径gをクリアする。
【0044】次に、把持しているコイルCを設置するこ
とが可能な複数の空スキッドSKを選択する方法につい
て説明する。すなわち、全ての空スキッドSKを検索し
て、次の8つの条件を満足できるスキッドSKを選び出
す。 (1)左幅がコイルCの実際の幅hより大きい。(2)
右幅がコイルCの実際の幅hより大きい。(3)上外径
がコイルCの実際の外径gより大きい。(4)下外径が
コイルCの実際の外径gより大きい。 (5)左上幅がコイルCの実際の幅hより大きい、また
は左上外径がコイルCの実際の外径gより大きい。 (6)左下幅がコイルCの実際の幅hより大きい、また
は左下外径がコイルCの実際の外径gより大きい。 (7)右上幅がコイルCの実際の幅hより大きい、また
は右上外径がコイルCの実際の外径gより大きい。 (8)右下幅がコイルCの実際の幅hより大きい、また
は右下外径がコイルCの実際の外径gより大きい。
【0045】上記条件よりスキッドSK5に設置可能な
コイルCを具体的に検討する。スキッドSK5の周囲の
スキッドSKに図9のように、実際のコイルが設置され
ている場合を考える。この場合に、スキッドSK5の制
限値より、図9に斜線で示す領域内に設置可能なコイル
C、または図10に斜線で示す領域内に設置可能なコイ
ルC、または図11に斜線で示す領域内に設置可能なコ
イルCの何れかであれば、スキッドSK5に設置可能で
あることがわかる。
【0046】次に、運行管理ホストコンピュータ25
が、クレーンCLが把持しているコイルCの配置場所を
決定する方法について、図1のフローチャートに基づい
て説明する。運行管理ホストコンピュータ25は、機上
制御盤21が計測したコイルCの実際の幅サイズhおよ
び外径サイズgを読み込み、また、空スキッドSKの前
述した排他情報を読み込む(S11)。そして、前述し
た8条件を満足させる設置可能空スキッドSKをすべて
抽出する(S12)。次に、抽出された空スキッドSK
毎に充填率を算出する(S13)。
【0047】ここで、充填率の算出方法を説明する。 幅方向充填率=把持しているコイルCの幅h/MIN
(右幅、左幅) ここで、MIN(右幅、左幅)は、スキッドSKの右幅
制限値と左幅制限値のうち小さい数値を意味する。 外径方向充填率=把持しているコイルCの外径g/MI
N(上外径、下外径) ここで、MIN(上外径、下外径)は、スキッドSKの
上外径制限値と下外径制限値のうち小さい数値を意味す
る。 総合充填率=幅方向充填率+外径方向充填率 本実施例では、総合充填率を充填率として採用してい
る。次に、算出した充填率のうち最も高い数値であるス
キッドSKを最適スキッドとして決定し、コイルCを配
置する場所として決定する(S14)。
【0048】従来技術で説明した図18のコイル配置と
同一寸法のコイルヤードYDに、本発明のコイル配置方
法を実施した結果について説明する。従来のコイル配置
方法では、図18に示すように、スキッドSKの数は2
2個しか取れなかった。本発明のコイル配置方法によれ
ば、図2に示すように、30個のスキッドSKを配置す
ることができる。従って、図2に図18で設置されてい
る全てのコイルCを設置させても、まだ8個のスキッド
SKが余分にある。このように、スキッドSKの数を増
加できるのは、従来のコイル配置方法で発生していたデ
ッドスペースDSを減少させたためである。
【0049】以上説明したように、本実施例のコイル配
置方法によれば、コイルヤードYDを縦方向に所定の間
隔mで仕切ると同時に、横方向も所定の間隔lで仕切
り、各々の仕切り線の交差点にスキッドSKを配置し、
スキッドSKに、コイルの幅サイズ最大制限値として所
定の大小の数値を順次割当て、かつコイルの外径サイズ
最大制限値として所定の大小の数値を順次割当て、空ス
キッドSKに隣接する隣接スキッドに既に設置されてい
るコイルの幅サイズhおよび外径サイズgより、幅サイ
ズ最大制限値および外径サイズ最大制限値の範囲内で、
空スキッドに設置可能なコイルの幅サイズ制限値HSお
よび外径サイズ制限値GSを算出し、コイルヤードYD
にコイルCを設置する時に、(1)設置するコイルCの
幅サイズhが幅サイズ制限値HS内にあり、かつ設置す
るコイルCの外径サイズgが外径サイズ制限値GS内に
ある1または2以上の設置可能空スキッドを選び出し、
(2)選び出された各設置可能空スキッドについて、コ
イルCを設置した場合の充填率を算出し、(3)充填率
が最も高い設置可能空スキッドを最適スキッドに決定
し、(4)該コイルを最適スキッドに設置しているの
で、デッドスペースを減少させることができ、同一面積
のコイルヤードYDにおいて数多くのコイルCを収納す
ることが可能となる。
【0050】さらに、従来のコイル配置方法では、スキ
ッドSKを移動させたり新設する場合に、スキッドSK
に置くべきコイルCの幅サイズHおよび外径サイズGを
考慮して、スキッドSKの設置間隔を変化させ配置する
必要があり、きわめて煩雑であり、生産の変化に応じて
迅速に、コイルヤードYDに保管するコイルCの種類を
変化させることが困難であった。また、サイズ制限を加
えたスキッドSKの大小分布と在庫コイルCの大小分布
を常に一致させることが必要であるため、スキッドSK
の移動等に伴い多大なメンテナンスコストが発生してい
た。しかし、本実施例によれば、生産計画等の変化によ
り、コイルヤードYDに保管するコイルCの種類に変化
が生じた場合でも、そのままの状態で新しいコイルCの
種類に対応することが可能であり、生産計画の変更等に
対して迅速に対応することができる。
【0051】次に、コイル配置方法の第二実施例につい
て説明する。第二実施例は、使用する機械装置および制
御装置は同じであり、フローチャートのみ異なるので、
その異なるフローチャートのみ説明する。本実施例で
は、コイルCについて以下の情報が、コイル情報として
運行管理ホストコンピュータ25に記憶されている。 (1)コイルCの実際の幅サイズhおよび外径サイズ
g;例えば700〜2100mm。ここで、この情報は
機上制御盤21が把持したコイルCを計測することによ
り与えられる。 (2)コイルCの使用頻度(ロットサイクル)情報;例
えばロットサイクル=0〜99.9。ここで、(2)及
至(5)の情報は運行管理ホストコンピュータ25に入
力される生産情報から与えられる。 (3)使用するプレスマシンPRの情報;例えばプレス
マシンPR1=1、プレスマシンPR2=2、プレスマ
シンPR3=3。 (4)号口材/テスト材情報;例えば号口材=1、テス
ト材=2。 (5)外板/内板材情報;例えば外板=1、内板=2。 (6)入庫要求情報;例えば入庫=1、それ以外の動作
要求=0。ここで、この情報は運行管理ホストコンピュ
ータ25に入力される運行管理情報から与えられる。
【0052】また、運行管理ホストコンピュータ25
は、各スキッドSKに対して、そのスキッドSKに設置
させたいコイルCについて以下の情報を、スキッド登録
情報として記憶している。 (1)配置可能な幅サイズ制限値HSおよび外径サイズ
制限値GS;例えば700〜2100mm。 (2)入庫バッファ情報;例えば入庫=1、それ以外の
動作要求=0。 (3)使用頻度(ロットサイクル)情報;例えばロット
サイクル=0〜99.9。 (4)使用プレスマシンPR情報;例えばプレスマシン
PR1=1、プレスマシンPR2=2、プレスマシンP
R3=3。 (5)号口/テスト材情報;例えば号口材=1、テスト
材=2。 (6)外板/内板材情報;例えば外板=1、内板=2。
【0053】また、運行管理ホストコンピュータ25
は、全てのスキッドSKに設置されているコイルCの情
報を記憶している。以上の情報に基づいて、運行管理ホ
ストコンピュータ25が、クレーンCLが把持している
コイルCの最適スキッドSKを決定する。その決定方法
について図16に示すフローチャートにより説明する。
最適コイル配置場所を決定する必要が発生した場合(S
21)、はじめに、クレーンCLが把持しているコイル
Cの幅サイズhおよび外径サイズgを読み込む(S2
2)。次に、N=1としてスキッドSK1から順次(S
23)、前述したスキッド情報を読み込む(S24)。
次に、空スキッドか否か判断し(S25)、空スキッド
の場合は(S25,YES)、S26へ進み、空スキッ
ドでない場合は(S25,NO)、S29へ進む。
【0054】次に、空スキッドの場合、把持しているコ
イルCを設置することが可能か否か判断する(S2
6)。可能な場合は(S26,YES)、重みの自動チ
ューニングを行う(S27)。次に、スキッドSKの重
み付けによる合計得点を算出する(S28)。ここで、
重みによる得点付けおよび重みの自動チューニングにつ
いて説明する。重みによる得点付けは、主に把持してい
るコイルCのコイル情報と、スキッド登録情報とを比較
して、最適なスキッドSKを選択することを目的として
いる。すなわち、複数の比較要素毎に重みを掛け合わ
せ、以下で説明する計算式により得点付けを実施し、そ
れらの合計得点が最低値となったスキッドSKを最適ス
キッドSKとして決定する。
【0055】次に、得点付けの具体的な計算方法を説明
する。コイルスペースの収納効率である充填率を向上さ
せることを目的として、次の要素を演算する。 (1)コイルCの幅サイズHに関する得点=絶対値(ス
キッドSK設置可能コイル幅−実際に設置したコイル幅
h)*重みa (2)コイルCの外径サイズGに関する得点=絶対値
(スキッドSK設置可能コイル外径−実際に設置したコ
イル外径g)*重みb また、プレスマシンPRへのコイル供給またはプレスマ
シンPRからのコイル返却の効率を向上させることを目
的として、次の要素を演算する。 (3)プレスマシンPRに関する得点=絶対値(スキッ
ドSKのプレスマシンPR指定情報−配置コイルのプレ
スマシンPR情報)*重みc (4)プレスマシンPRにおけるコイルCの使用頻度に
関する得点=絶対値(使用頻度情報−配置コイルの使用
頻度情報)*重みd (5)プレスマシンPRとスキッドSKとの間の距離に
関する得点=絶対値(スキッドSK位置−配置コイルの
スキッドSK位置情報)*重みe
【0056】また、コイルの入庫作業の時間短縮を目的
として、次の要素を演算する。 (6)入庫バッファに関する得点=絶対値(スキッドS
Kの入庫バッファ指定−配置コイルの入庫情報)*重み
f また、コイル品質を向上させることを目的として、次の
要素を演算する。 (7)号口材に関する得点=絶対値(スキッドSKの号
口材指定−配置コイルの号口材情報)*重みg (8)外板材に関する得点=絶対値(スキッドSKの外
板材指定−配置コイルの外板材情報)*重みh 以上の8つの得点を合計して、各スキッドSKの得点と
する。
【0057】ここで、重みを掛け合わせているのは、コ
イルスペース効率を重視したり、クレーンCLのサイク
ルタイムを重視したりする等の現場のニーズに、より迅
速かつフレキシブルに対応するためである。また、重み
の自動チューニング(S27)は、生産スケジュールに
おいて要求動作が多い場合、重みaおよび重みbと比較
して、重みc、重みdおよび重みeの数値を大きくし
て、サイクルタイムを優先させ、反対に要求動作が少な
い場合、重みcと比較して、重みaおよび重みbの数値
を大きくしてスペースの収納効率を高くしている。重み
の自動チューニングは、これらの作用を自動的に行って
いるため、作業者が気付かない場合でも、システムの効
率を向上させることができる。
【0058】再び、フローチャートに戻って説明を続け
る。把持しているコイルCを設置することができない場
合は(S26,NO)、S29へ進む。次に、N=N+
1として(S29)、全てのスキッドSKについてS2
4からS28までの作用を行う(S30)。そして、全
てのスキッドSKの中から、最高得点を得たスキッドS
Kを最適スキッドに決定する(S31)。
【0059】以上説明したように、第二実施例のコイル
配置方法によれば、コイルヤードYDを縦方向に所定の
間隔mで仕切ると同時に、横方向も所定の間隔lで仕切
り、各々の仕切り線の交差点にスキッドを配置し、コイ
ルCが設置されていない空スキッドSKに関して、該空
スキッドに隣接する隣接スキッドに既に設置されている
コイルのサイズh,gより、該空スキッドに設置可能な
コイル条件を算出し、コイルを設置する時に、(1)設
置コイルのサイズより、1または2以上の設置可能空ス
キッドを選び出し、(2)選び出された各設置可能空ス
キッドについて、優先設置発生要因を読みだし、該優先
設置発生要因と重み係数を乗じて優先度合値を算出し、
(3)優先度合値が最も高い設置可能空スキッドを最適
スキッドに決定し、(4)該コイルを最適スキッドに搬
送しているので、全ての空スキッドの中から最適な空ス
キッドを選択することができ、スペース効率の向上、ま
たはクレーンCLのサイクルタイムの短縮化を実現でき
る。
【0060】また、優先設置発生要件として、コイルC
が使用されるプレスマシンPRとコイルCが設置されて
いるスキッドSKとの距離を採用しているので、コイル
Cをそれが使用されるプレスマシンPRの近くに配置で
きるため、コイルCをプレスマシンPRに供給するサイ
クルタイムを短くすることができ、天井クレーンCLの
稼働効率が向上できる。また、コイルが製品の外板用で
ある場合に、コイルを通路等外気にさらされるコイルス
キッドに設置することを禁止しているので、コイルCに
塵埃が付着することが少ないため、プレスマシンPRで
プレス成形しても、外板に傷付が発生する恐れがない。
従って、プレスマシンPRの作業者が、供給されたコイ
ルCの外側を点検し清掃する必要がなくなり、作業効率
が向上できる。
【0061】また、前記優先設置発生要件として、コイ
ルCが使用されるプレスマシンPRとコイルCが設置さ
れているスキッドSKとの距離を採用しているので、コ
イルCをそれが使用されるプレスマシンPRの近くのス
キッドSKに設置でき、クレーンCLがコイルCを搬送
するときのクレーンCLの移動距離を短くできるため、
クレーンCLの効率を向上させることができる。また、
前記優先設置発生要件として、コイルCの使用頻度を採
用しているので、使用頻度の高いコイルCをプレスマシ
ンPRの近くのスキッドSKに設置することができ、ク
レーンCLがコイルCを搬送するときのクレーンCLの
移動距離を短くできるため、クレーンCLの効率を向上
させることができる。
【0062】次に、入庫作業を短縮化することを目的と
する第三実施例について説明する。機械装置および制御
装置の構成は、第一実施例と同じであり、フローチャー
トのみ異なるので、フローチャートのみ説明する。図1
7に本実施例のフローチャートを示す。すなわち、入庫
作業を行うときに、本実施例では、トレーラーTRに登
載されていた4個のコイルCの荷卸をするときに、クレ
ーンCLは取り合えず、コイル荷卸場N近くのスキッド
SKにコイルCを一時的に設置する。これにより、4個
のコイルCの荷卸をするときに、クレーンCLの移動距
離が短くなり、入庫作業にかかる時間が短縮できる。こ
こで、荷卸をしたコイルCを、最適なスキッドSKに置
き直す作業が必要となる。図17のフローチャートは、
その置き直しを自動的に行うものである。
【0063】自動置換要求生成フローがスタートすると
(S41)、はじめに、生産スケジュール情報およびク
レーンCL状態を読み込む(S42)。次に、クレーン
CLに対する動作要求がなく、かつクレーンCLが待機
中である場合(S43,YES)、N=1とし(S4
4)、N番目のスキッドSKのスキッド情報および設置
コイル情報を読み込む(S45)。次に、スキッドSK
にコイルCが設置されている場合(S46,YES)、
設置コイルとそのスキッドSKとで前述した重み付けに
よる得点を算出する(S47)。そして、これを全ての
スキッドSKに対して行う(S49)。
【0064】次に、コイルCが設置されている全てのス
キッドSKの中で、最高得点(Tmaxとする。)を得た
スキッドSKを選定し(S50)、そのスキッドSKを
クレーンCLが把持すべきコイルCとする(S51)。
次に、前述した図16のフローチャートに移行して、全
ての空スキッドSKに該コイルCを設置した場合の重み
付けによる得点を算出する。そして、再び、図17のフ
ローチャートに戻って、全ての空スキッドSKの中で最
も得点の低いスキッドSKの得点をTminとする(S5
2)。次に、Tmax−Tminを算出して、所定値Cより大
きい場合(S53,YES)、TmaxのスキッドSKに
あるコイルCをTminのスキッドSKに移動させるため
の自動置換要求を生成する(S54)。そして、再び、
上記一連の動作を繰り返す。
【0065】以上説明したように、第三実施例によれ
ば、(1)コイルヤード内のコイル荷卸場N近くのコイ
ルスキッドを入庫バッファスキッドとして、コイルヤー
ドに外部から供給されるコイルを一時的に設置する工
程、(2)所定時間以上、入庫バッファスキッドに設置
されたコイル以外のコイルを選択する指令がない場合
に、入庫バッファスキッドに設置されたコイルを、入庫
バッファスキッド以外の所定のスキッドに搬送する工程
を含んでいるので、入庫作業時のクレーンCLの移動距
離を短くでき、入庫作業にかかる時間を短縮できる。こ
れにより、作業者及びトレーラーの運転手の拘束時間を
短くすることができる。かつ、クレーンCLが稼働して
いないときに、入庫バッファスキッドにあるコイルCを
最適スキッドSKに自動的に移動することができ、コイ
ルヤードYDのスペース効率を損なうことがない。
【0066】本発明の実施例は、上記実施例に限ること
なく、色々な応用が可能である。例えば、本実施例で
は、充填率として幅方向充填率と外径方向充填率とを加
算した総合充填率を使用しているが、面積的な収納効率
を数値で表すものであれば、他の数値を使用しても同じ
である。また、本実施例では、重みを自動チューニング
により変更しているが、現場のニーズに合わせて、作業
者が変更できるようにしてもよい。また、本実施例で
は、スキッドSKの間隔をコイルCの幅サイズHの平均
値または中央値、および外径サイズGの平均値または中
央値に設定しているが、他の統計値を使用しても同様で
ある。また、本実施例では、優先設置発生要因として8
つの要因を説明したが、使用されるコイルCおよびコイ
ルヤードYDに応じて、他の要因を追加することは可能
である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のコイル配置方法によれば、コイルヤードを縦方向
に所定の間隔で仕切ると同時に、横方向も所定の間隔で
仕切り、各々の仕切り線の交差点にスキッドを配置し、
スキッドに、コイルの幅サイズ最大制限値として所定の
大小の数値を順次割当て、かつコイルの外径サイズ最大
制限値として所定の大小の数値を順次割当て、空スキッ
ドに隣接する隣接スキッドに既に設置されているコイル
の幅サイズおよび外径サイズより、幅サイズ最大制限値
および外径サイズ最大制限値の範囲内で、空スキッドに
設置可能なコイルの幅サイズ制限値および外径サイズ制
限値を算出し、コイルヤードにコイルを設置する時に、
(1)設置するコイルの幅サイズが幅サイズ制限値内に
あり、かつ設置するコイルの外径サイズが外径サイズ制
限値内にある1または2以上の設置可能空スキッドを選
び出し、(2)選び出された各設置可能空スキッドにつ
いて、コイルを設置した場合の充填率を算出し、(3)
充填率が最も高い設置可能空スキッドを最適スキッドに
決定し、(4)該コイルを最適スキッドに設置している
ので、デッドスペースを減少させることができ、同一面
積のコイルヤードにおいて数多くのコイルを収納するこ
とが可能となる。また、生産計画等の変化により、コイ
ルヤードに保管するコイルの種類に変化が生じた場合で
も、スキッドの設置間隔を変化させることなく、新しい
コイルの種類に対応することが可能であり、生産計画の
変更等に対して迅速に対応することができる。
【0068】また、本発明のコイル配置方法では、優先
設置発生要因として、コイル自体の評価要因である充填
率、外板/内板の区別等、およびクレーンの効率要因で
あるコイル使用頻度、スキッドと工作機械との距離等を
採用し、それらに重み付けを行って得点を算出し、その
得点によりコイルを設置すべきスキッドを決定している
ので、コイル自体の評価とクレーン効率との調整を的確
に行うことができ、コイルの種類に応じて各々のコイル
に対する個別の要求度を考慮してスキッドを選択してコ
イルを載置することができる。また、重みを可変として
いるので、現場のニーズに合わせて、コイル自体の評価
とクレーン効率とのバランスを変更することができる。
【0069】また、入庫作業時に、作業者がトレーラー
から荷卸しをしたコイルを、クレーンが順次コイル荷卸
場N近くのスキッドに仮に設置するので、クレーンの移
動時間を短くでき、入庫にかかるトータル時間を短縮で
き、作業者及びトレーラーの運転手の拘束時間を短縮す
ることができる。また、コイル荷卸場の近くに仮に設置
されたコイルは、クレーンの要求動作が無いときに、最
適なスキッドを選択して、自動的に移動されるので、コ
イルヤード内の最適なコイル配置を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のコイル配置方法の概要を
示すフローチャートである。
【図2】コイルヤードの一部を示す平面図である。
【図3】コイルヤードの全体を示す平面図である。
【図4】コイルヤードの部分構成を示す透過斜視図であ
る。
【図5】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】最大制限枠を示す説明図である。
【図7】排他的制限を示す第1説明図である。
【図8】排他的制限を示す第2説明図である。
【図9】スキッドSK5に設置可能なコイルCを示す第
1説明図である。
【図10】スキッドSK5に設置可能なコイルCを示す
第2説明図である。
【図11】スキッドSK5に設置可能なコイルCを示す
第3説明図である。
【図12】コイルCの幅サイズHを説明するための説明
図である。
【図13】コイルCの外径サイズGを説明するための説
明図である。
【図14】最大枠が必要なことを示すための説明図であ
る。
【図15】最大枠を採用した場合のコイル配置を示す平
面図である。
【図16】第二実施例を示すフローチャートである。
【図17】第三実施例を示すフローチャートである。
【図18】従来のコイル配置方法を示す平面図である。
【図19】外径方向のデッドスペースを説明するための
説明図である。
【図20】幅方向のデッドスペースを説明するための説
明図である。
【図21】従来のコイルヤードの全体を示す平面図であ
る。
【図22】クレーンCLの供給動作を示す説明図であ
る。
【図23】クレーンCLの返却動作を示す説明図であ
る。
【図24】クレーンCLの入庫動作を示す説明図であ
る。
【図25】クレーンCLの出庫動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 クレーンガータ 12 クレーンクラブ 13 クレーントング 23 クレーン地上制御盤 25 運行管理ホストコンピュータ 26 スケジュール登録端末 C コイル CL クレーン H 幅サイズ HS 幅サイズ制限値 G 外径サイズ GS 外径サイズ制限値 PR プレスマシン SK スキッド TR トレーラーTR
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−258321(JP,A) 特開 昭63−117878(JP,A) 特開 昭61−111292(JP,A) 特開 昭54−57749(JP,A) 特開 昭49−25673(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 13/00 - 13/56 B65G 1/137 B65G 63/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅サイズおよび外径サイズが異なる複数
    のコイルを、コイルヤード内の所定位置に固設されたス
    キッドに設置するコイル配置方法において、コイルヤー
    ドを縦方向に所定の間隔で仕切ると同時に、横方向も所
    定の間隔で仕切り、各々の仕切り線の交差点にスキッド
    を配置し、 前記スキッドに、コイルの幅サイズ最大制限値として所
    定の大小の数値を順次割当て、かつコイルの外径サイズ
    最大制限値として所定の大小の数値を順次割当て、 前記空スキッドに隣接する隣接スキッドに既に設置され
    ているコイルの幅サイズおよび外径サイズより、前記幅
    サイズ最大制限値および外径サイズ最大制限値の範囲内
    で、前記空スキッドに設置可能なコイルの幅サイズ制限
    値および外径サイズ制限値を算出し、 コイルを設置する時に、 (1)設置するコイルの幅サイズが前記幅サイズ制限値
    内にあり、かつ設置するコイルの外径サイズが前記外径
    サイズ制限値内にある1または2以上の設置可能空スキ
    ッドを選び出し、 (2)選び出された各設置可能空スキッドについて、該
    コイルを設置した場合の充填率を算出し、 (3)充填率が最も高い設置可能空スキッドを最適スキ
    ッドに決定し、 (4)該コイルを最適スキッドに設置する、 ことを特徴とするコイル配置方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する方法において、 前記縦方向の仕切り線および横方向の仕切り線の各々の
    間隔が、コイルヤード内で使用されるコイルの幅サイズ
    の平均値および外径サイズの平均値であることを特徴と
    するコイル配置方法。
  3. 【請求項3】 幅サイズおよび外形サイズが異なる複数
    のコイルを、コイルヤード内の所定のスキッドに搬送す
    るコイル配置方法において、 コイルヤードを縦方向に所定の間隔で仕切ると同時に、
    横方向も所定の間隔で仕切り、各々の仕切り線の交差点
    にスキッドを配置し、 コイルが設置されていない空スキッドに関して、該空ス
    キッドに隣接する隣接スキッドに既に設置されているコ
    イルのサイズより、該空スキッドに設置可能なコイル条
    件を算出し、 コイルを設置する時に、 (1)設置コイルのサイズより、1または2以上の設置
    可能空スキッドを選び出し、 (2)選び出された各設置可能空スキッドについて、1
    または2以上の優先設置発生要因を読みだし、各優先設
    置発生要因と重み係数を乗じたものを合計した数値を優
    先度合値として算出し、 (3)優先度合値が最も高い設置可能空スキッドを最適
    スキッドに決定し、 (4)該コイルを最適スキッドに搬送する、 ことを特徴とするコイル配置方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する方法において、 前記優先設置発生要件が、コイルが使用される工作機械
    とコイルが設置されているスキッドとの距離を含むこと
    を特徴とするコイル配置方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載する方法において、 前記優先設置発生要件が、コイルの使用頻度を含むこと
    を特徴とするコイル配置方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項3に記載する方法
    において、 コイルが製品の外板用である場合に、コイルを通路等外
    気にさらされるコイルスキッドに設置することを禁止す
    ることを特徴とするコイル配置方法。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載する方法において、 前記優先設置発生要件が、コイルの充填率を含むことを
    特徴とするコイル配置方法。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載する方法において、 前記重み係数が可変であることを特徴とするコイル配置
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項3に記載する方法
    において、 コイルヤード内の所定のコイルスキッドを入庫バッファ
    スキッドとして、コイルヤードに外部から供給されるコ
    イルを一時的に設置する工程、 所定時間以上、入庫バッファスキッドに設置されたコイ
    ル以外のコイルを選択する指令がない場合に、入庫バッ
    ファスキッドに設置されたコイルを、前記入庫バッファ
    スキッド以外の所定のスキッドに搬送する工程を含むこ
    とを特徴とするコイル配置方法。
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