JP2968942B2 - 緊張材の端部用定着具と端部定着方法 - Google Patents
緊張材の端部用定着具と端部定着方法Info
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Description
カーとして使用されるケーブル、若しくは、プレストレ
スコンクリートによる各種構造物に用いられるケーブ
ル、橋梁の吊架用のケーブル等における、緊張材の定着
部の構造と定着方法に関する。
着構造の従来例は、図6に示すように、緊張材として
のケーブル11の端部を圧着して固定する鋼製のスリー
ブ5であって、該スリーブ5はその外周面にネジ部を有
して、樹脂注入筒部6とケーブル嵌挿筒部7とが一体に
形成されている。
線方向にケーブル嵌挿用の孔部が穿設されている。前記
樹脂注入筒部6の内部には、前記孔部と軸線を共通にし
て、かつ、口元部6b側から孔部側に到るに従って太径
となるテーパ部9を穿設している。
記孔部に連通させてある。符号10は樹脂注入筒部6の
外周からテーパ部9に貫通させた注入孔を示している。
脂注入筒部6のテーパ部9から孔部へと、ケーブル11
の端部11aを嵌挿させる。そして、スリーブ5のケー
ブル嵌挿筒部7に圧縮加工を施し、ケーブル11の端部
11aを孔部の内周に圧着させる。
等の硬化性樹脂12を、テーパ部9とケーブル11の外
周間に形成される空隙部13に注入し硬化させる。この
ようにしてケーブル11等の端部定着構造Aを構成する
ものである。
成樹脂製(FRPと言う)の場合には、ケーブル11の
端部をスリーブ5に挿入した後、テーパ部9には低膨張
性充填材を、ケーブル嵌合筒部7には高膨張性充填材を
各々充填して硬化させている。
上記ケーブルの端部定着構造Aによって、静的及び繰り
返し荷重に対して、テーパ部9内の硬化性樹脂12とケ
ーブル11間の付着力F1と、ケーブル11の端部11
a外周とケーブル嵌挿筒部7の孔部の内周面間の付着力
F2とが作用するものであるが、例えば、繰り返し荷重
が作用するとその一部荷重を、前記付着力F1と、テー
パ部9の内周と硬化性樹脂12の外周間における楔作用
とで負担するが、十分な作用のためにはテーパ部9が太
径となり、スリーブ5の外径が大きくなってしまう不都
合がある。また、硬化性樹脂12の外周面とテーパ部9
の内周面との間のスベリが少ないと、前記楔効果が有効
に発揮されないおそれがあると言う不都合がある。更
に、従来例においては、FRPを緊張材とした場合
に、硬化性樹脂として低膨張性樹脂と高膨張性樹脂の2
種類の充填材を使用するので、充填材注入の作業効率が
低下すると言う不都合がある。
端部定着構造は、スリーブ径の小径化やテーパ部の楔効
果の有効作用、そして製作時における作業効率に解決す
べき課題を有している。
部用定着具の上記課題を解決するための要旨は、全体が
筒状体で、その軸線に沿って穿設された内部空間に緊張
材の端部を嵌挿して固定する緊張材の端部用定着具であ
って、前記筒状体の内部空間には、連通させて列設した
複数のテーパ部と、該テーパ部に連通させて列設した複
数の凹溝とを有してなることである。また、前記テーパ
部の壁面に、コーティング処理を施してあることであ
る。
は、筒状体の内部空間に、連通させて列設した複数のテ
ーパ部と、該テーパ部に連通させて列設した複数の凹溝
とを有してなる緊張材の端部用定着具を形成し、該定着
具の内部空間に緊張材の端部を嵌挿させた後に、硬化性
樹脂を当該内部空間に充填して硬化させたことである。
グ処理を施してある定着具であること、;前記硬化性樹
脂は、定着具におけるテーパ部と凹溝との境で縁を切っ
て硬化せしめられていること、;硬化性樹脂を定着具に
おけるテーパ部と凹溝との境で縁を切って硬化せしめる
には、硬化性樹脂を片側に充填して硬化させた後に、他
側に硬化性樹脂を充填して施行するものであることであ
る。
部定着方法によれば、定着具の複数のテーパ部によって
楔効果が発揮されて緊張材の付着力が増すと共に、付着
力が分散されるので該テーパ部における太径部の外径を
小さくすることができ、結果的に筒状体の外径を小さく
できる。また、複数の凹溝を設けることにより、緊張材
と硬化樹脂との付着力を増大させることができる。これ
らのテーパ部と凹溝とが相俟って、筒状体の外径が小さ
くても従来例に比して十分な付着力を得ることが出来
る。
いて図面を参照して詳細に説明する。なお、従来例に対
応する部分には従来例と同一の符号を付けて説明する。
は繊維強化合成樹脂材(FRP)等の緊張材の端部定着
方法の第1実施例は、図1に示すように、まず、筒状体
であるスリーブ1を形成する。
る筒体で、軸線に沿った内部空間において、先端部1a
側にその先端部側を細径にしたテーパ部2,2,…が複
数連通して列設され、その最後のテーパ部2に連通して
凹溝3,3,…が複数列設されている。
4が形成され、後端部1bにも段部5が形成されてい
る。更に、スリーブ1の外周全体にネジ溝6が刻設され
ている。
の方から金属製(例えば、ステンレス製)のパッキン用
プレート7,弾性材であるゴム製(例えば、ネオプレン
ゴム製)のパッキン8,パッキン用プレート9(前記プ
レート7と同じ)が組み込まれ、その形状は、図2に示
すように、緊張材11を挿通させる孔7aが必要数(例
えば、5個)穿設され、その外径寸法は前記段部4の内
径寸法とほぼ同じである。
ート9も図2に示すプレート7と同じ形状であって、厚
さについてもこの実施例では同じ厚さであり、必要に応
じてその厚さを変えても良い。
とによる三段式樹脂封入構造を押さえるために、図3
(イ)、(ロ)に示すように、外周にネジ部10aを設
けるとともに、片面側の4箇所に回動用に穿設した係止
孔10bを有する円板状のキャップ10を形成して、こ
れをスリーブ1の先端部1aの内周壁面に刻設したネジ
溝に螺着させるものである。
には、その奥側から弾性材(例えば、フッ素ゴム製)の
Oリング14を嵌挿させ、図4に示すように、外周にネ
ジ部15aを設けるとともに、片面側の4箇所に回動用
に穿設した係止孔15bを有する円板状のキャップ15
を形成し、これを前記段部5の内周壁面に刻設したネジ
部に螺着させるものである。
をスリーブ1に固着するには、予め緊張材11の端部か
らキャップ10、プレート9、パッキン8、プレート7
の順に挿通させておき、該緊張材11の先端部をスリー
ブ1の先端部1a側から内部空間に嵌挿させる。
の後端部1b側にまで到達させた後に、前記プレート
7,9及びパッキン8を段部4に嵌挿させ、キャップ1
0をその係止孔10bに工具を係止させて回転させ、当
該段部4に螺着する。
パッキン8が、その厚み方向(筒状体の軸線方向)で縮
むとともに半径方向に膨らんで緊張材11と密に接触し
て、充填された硬化前の硬化性樹脂の漏出を防止する。
化性樹脂12を内部空間の空気を抜きながら充填する。
そして、Oリング14を段部5に装着すると共に、キャ
ップ15をその係止孔15bに工具を係止させて回転さ
せ該段部5に螺着する。こうして、前記硬化樹脂12を
硬化させて緊張材11との付着を図り、緊張材11の端
部を定着具であるスリーブ1で定着するものである。な
お、前記硬化性樹脂12の前記内部空間への充填方法に
ついては、先端部1aを上にしてスリーブ1を立て、該
スリーブ1の先端部1a側のプレート7,9及びパッキ
ン8を上方に上げておき、スリーブ1の後端部1b側の
キャップ15を前記段部5に螺着させておくことによ
り、前記先端部1a側から硬化性樹脂12を内部空間に
充填できるものである。
に、例えば、地盤アンカーとして使用する際には、地盤
用定着プレート16の貫通孔16aにスリーブ1を挿通
させて、スリーブ1のネジ部に定着ナット17を螺着し
て緊張力を調整して、定着させるものである。
方法によれば、スリーブ1の内部空間に設けた複数のテ
ーパ部2と複数の凹溝3により緊張材11に対する強い
付着力が発揮され、スリーブ1の外径を従来よりも小さ
くしても十分な付着力が維持されるものである。また、
スリーブ1の先端側のパッキン構造(プレート7,9、
パッキン8)及び後端側のキャップ15により、緊張材
11に端部定着具を定着させる製造時において硬化性樹
脂12の充填作業が能率的で容易となる。
パ部2のテーパ面2aにコーティング処理を、例えば、
テフロンコーティングを施すことにおいて、前記本発明
の第1実施例と相違するものである。
における硬化性樹脂12の外周面とテーパ部2のテーパ
面2aとの間のスベリが良くなって減摩され、硬化性樹
脂12の挙動に対してテーパ部2の楔効果が発揮され、
緊張材11を強く締め付け付着力を増大させるものであ
る。
空間に充填する硬化性樹脂12を、一体に硬化させるの
ではなく、例えば、まず、複数のテーパ部2,2,…の
範囲に硬化性樹脂12を充填して硬化させ、その後に、
複数の凹溝3,3,…の範囲に硬化性樹脂12aを充填
して硬化させることにおいて、前記本発明の第1実施例
と相違するものである。
る硬化性樹脂12と、凹溝3における硬化性樹脂12a
との境目において、両硬化性樹脂12,12aの縁が切
られることになる。よって、テーパ部2における硬化性
樹脂12にはテーパ部2の楔硬化が発揮されて緊張材1
1を強く締め付けて付着力が増し、一方、凹溝3部分の
硬化性樹脂12aはスリーブ1内周壁面との摩擦力が増
大して、緊張材11の定着力が強化されるものである。
硬化性樹脂の役割がその縁を切ることで明確に分担され
てその作用が発揮されるものである。
実施例のテーパ部2におけるテフロンコーティング処理
を同時に施しても良いものである。
強化材として、アルミナ(その粒径が約2mm程度)等
の粒体を混入させることにおいて、前記本発明の第1実
施例と相違するものである。これにより、硬化性趣旨1
2に生ずる剪断力を分散し、硬化性樹脂の強度を高める
ことによって樹脂の破壊を防止し、緊張材の定着効率を
高めるものである。なお、この第4実施例を前記第2乃
至第3実施例と合わせて実施するのを妨げるものではな
い。
状寸法によってはスリーブ1を水平状態に保持して硬化
性樹脂を充填するほうが作業効率上都合が良い場合があ
り、この場合には、スリーブ1の両端にキャップ10,
15を装着し、緊張材11の端部を前記スリーブ1内に
固定したのち、当該スリーブ1の両端近くにそれぞれ穿
設された樹脂充填孔及び空気排出孔の一方より硬化性樹
脂を注入し、しかるのち双方の孔を埋め込みビスで密封
するものである。なお、ビスの頭部は定着ナット17の
ねじ山に接触しない程度の深さまで締め込むものであ
る。
材の端部用定着具は、全体が筒状体で、その軸線に沿っ
て穿設された内部空間に緊張材の端部を嵌挿して固定す
る緊張材の端部用定着具であって、前記筒状体の内部空
間には、連通させて列設した複数のテーパ部と、該テー
パ部に連通させて列設した複数の凹溝とを有してなるの
で、緊張材に対する付着力が増して従来のスリーブより
も小径にしたスリーブとすることが出来て、端部定着具
の小型化が図れると言う優れた効果を奏する。また、緊
張材に対する定着力を複数のテーパ部と凹溝とに分散す
るので、スリーブ先端側の緊張材の応力集中を避けるこ
とが出来ると言う優れた効果を奏する。
面に、コーティング処理を施してあることで、硬化性樹
脂の動きがスムーズとなってテーパ部の楔効果がより良
く発揮されるようになると言う優れた効果を奏する。
状体の内部空間に、連通させて列設した複数のテーパ部
と、該テーパ部に連通させて列設した複数の凹溝とを有
してなる緊張材の端部用定着具を形成し、該定着具の内
部空間に緊張材の端部を嵌挿させた後に、硬化性樹脂を
当該内部空間に充填して硬化させた方法なので、緊張材
を複数のテーパ部と凹溝とに分散させて定着力を得るこ
とになり、緊張材の応力集中を避けることが出来て長寿
命になるとともに小型化も図れると言う優れた効果を奏
する。
テーパ部と凹溝との境で縁を切って硬化せしめられるこ
とにより、テーパ部における硬化性樹脂はスムーズに動
くことが出来てテーパ部の楔硬化が発揮され緊張材を強
く締め付けて付着力が増し、一方、凹溝部分の硬化性樹
脂はスリーブ内周壁面との摩擦力が増大して、緊張材の
定着力が強化されるようになって、硬化性樹脂の役割が
その縁を切ることで明確に分担されてそれぞれの作用が
効率的に発揮されるようになると言う優れた効果を奏す
る。
にコーティングをすることおよび硬化性樹脂の縁をテー
パ部と凹溝との境で切ることにより、従来のような低膨
張性充填材と高膨張性充填材の2種類を使用することが
本発明では不要となり、硬化性樹脂の充填作業が効率的
であると言う優れた効果を奏する。
法を実施した様子を示す説明図である。
着具の、プレートとパッキンとの形状を示す正面図であ
る。
着具の、スリーブ先端側のキャップの略半分の正面図
(イ)と、側断面図(ロ)である。
着具の、スリーブ後端側のキャップの略半分の正面図
(イ)と、側断面図(ロ)である。
着具の使用状態の説明図である。
の縦断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 全体が筒状体で、その軸線に沿って穿設
された内部空間に緊張材の端部を嵌挿して固定する緊張
材の端部用定着具であって、 前記筒状体の内部空間には、連通させて列設した複数の
テーパ部と、該テーパ部に連通させて列設した複数の凹
溝とを有してなること、 を特徴とする緊張材の端部用定着具。 - 【請求項2】 テーパ部の壁面に、コーティング処理を
施してあること、を特徴とする請求項1に記載の緊張材
の端部用定着具。 - 【請求項3】 筒状体の内部空間に、連通させて列設し
た複数のテーパ部と、該テーパ部に連通させて列設した
複数の凹溝とを有してなる緊張材の端部用定着具を形成
し、 該定着具の内部空間に緊張材の端部を嵌挿させた後に、 硬化性樹脂を当該内部空間に充填して硬化させたこと、 を特徴とする緊張材の端部定着方法。 - 【請求項4】 テーパ部の壁面に、コーティング処理を
施してある定着具であること、 を特徴とする請求項3に記載の緊張材の端部定着方法。 - 【請求項5】 硬化性樹脂は、定着具におけるテーパ部
と凹溝との境で縁を切って硬化せしめられていること、 を特徴とする請求項3に記載の緊張材の端部定着方法。 - 【請求項6】 硬化性樹脂を定着具におけるテーパ部と
凹溝との境で縁を切って硬化せしめるには、硬化性樹脂
を片側に充填して硬化させた後に、他側に硬化性樹脂を
充填して施行するものであること、 を特徴とする請求項5に記載の緊張材の端部定着方法。
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|---|---|---|---|
| JP15793896A JP2968942B2 (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 緊張材の端部用定着具と端部定着方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| JPH108390A JPH108390A (ja) | 1998-01-13 |
| JP2968942B2 true JP2968942B2 (ja) | 1999-11-02 |
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Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3120598U (ja) | 2006-01-24 | 2006-04-13 | プラスビジョン株式会社 | プロジェクタ |
-
1996
- 1996-06-19 JP JP15793896A patent/JP2968942B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH108390A (ja) | 1998-01-13 |
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