JP2968117B2 - 建枠の補強装置 - Google Patents

建枠の補強装置

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JP2968117B2 JP4022686A JP2268692A JP2968117B2 JP 2968117 B2 JP2968117 B2 JP 2968117B2 JP 4022686 A JP4022686 A JP 4022686A JP 2268692 A JP2268692 A JP 2268692A JP 2968117 B2 JP2968117 B2 JP 2968117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、仮設枠組足場の構築
に用いる建枠の座屈強度を向上させ、建枠の高層化や支
保工としての使用を可能にする建枠の補強装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】仮設枠組足場の構築に使用する建枠は、
鋼製パイプを用いて門型や鳥居型に形成され、この建枠
で仮設枠組足場を構築するには、図7(B)に示すよう
に、建枠1を両側に対向配置した状態で、対向する縦柱
2をブレース3で互に結合して建枠1を自立させると共
に、横方向にはブレースを用いて建枠を順次一定の間隔
に配置し、上方にはジョイントを用いて建枠を順次継足
して行くことにより、所望する高さの足場を組立てるも
のである。
【0003】ところで、建枠は順次上方に継足して高層
に組立てるため、上下方向の荷重に対する強度が要求さ
れる。
【0004】図7(B)は、従来の構築方法を用いて足
場を組立てた状態で、建枠1の強度試験を行なった場合
を示し、建枠1に対して同図矢印Xの如く上部から荷重
を加えると、同図一点鎖線のように建枠1の縦柱2に対
向面方向の撓みが生じ、ついには座屈に至ることにな
り、このような縦柱2の撓み発生により建枠1の実使用
における許容荷重は低くなる。
【0005】建枠1の座屈曲度は縦柱に用いるパイプの
径や長さによって決定されるが、建枠における縦柱の径
や長さは規格化されているため、これらを変更すること
はできない。
【0006】また、対向する建枠を結合する従来のブレ
ース3は、二本のパイプをその中央でクロス状に枢止連
結して形成され、建枠1と1の縦柱2における上下二個
所を斜に結合するようになっているため、縦柱2に生じ
る撓み方向に対して一体に移動可能となり、撓みを阻止
する機能は全くない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ブレースは、建枠の撓み発生を阻止する機能はなく、建
枠を結合自立させる役目を果すだけであり、従って建枠
はそれ自身がもつ許容荷重の範囲でしか使用することが
できず、この許容荷重範囲が小さいため、建枠を直接継
足した高層足場の構築や土木工事における支保工として
の利用も困難であるという問題がある。
【0008】そこでこの発明は、建枠における縦柱の撓
み発生を抑えて座屈強度を向上させ、高層足場の構築や
支保工としての利用を可能にする建枠の補強装置を提供
することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、対向する建枠の縦柱にお
ける上下の位置を結合するブレースを、中央部のクロス
する部分で結合した二本のパイプで形成し、対向する建
枠の縦柱の途中を互いに結合するための補強桟を前記ブ
レースのクロスする部分にその中部分を結合して設
け、この補強桟の両端部に、建枠の縦柱へ着脱自在に外
嵌するための開放部分を有する外嵌部を固定した構成
を採用したものである。
【0010】同じく、請求項2の発明は、対向する建枠
の縦柱における上下の位置を結合するためのブレース
が、対向する建枠の縦柱間に納まるパイプ製の矩形枠
と、この矩形枠の両側面で上下の位置に突設され、前記
縦柱に突設したブレースピンへの挿入孔を有する取付金
具と、上記矩形枠の内部に水平状態で固定された補強桟
とで形成され、このブレースにおける矩形枠の両側外面
で補強桟の両端部の位置に、建枠の縦柱へ着脱自在に外
嵌するための開放部分を有する外嵌部を固定した構成
を採用したものである。
【0011】
【作用】ブレースは対向する建枠における縦柱の上下二
個所を互に結合し、建枠を自立させると共に、このブレ
ースに取付けた補強桟が両端の外嵌部分で対向する縦柱
のブレースによる結合部間の中間を互に結合する。
【0012】これによって両側の縦柱は上下及び中間の
各三点で互に結合され、上下方向の荷重により縦柱に撓
みが生じようとした場合、中間部の撓み移動をブレース
に設けた補強桟によって阻止でき、縦柱の撓み発生を抑
えることにより座屈強度を向上させることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面の図1乃
至図7に基づいて説明する。
【0014】先ず、図4のように、建枠1は両側の縦柱
2、2を上部の横桟4で結合し、横桟4と両縦柱2、2
を補強パイプ5で結合すると共に、両縦柱2、2の相対
向する内側の上下にブレースピン6が突設された周知の
構造を有する。
【0015】図1と図2は、対向する建枠1を互に結合
して自立させる補強装置11の異なった例を示してい
る。図1に示す補強装置11の第1の例は、二本のパイ
プ12と12を中央部のクロスする部分で互に結合した
ブレース13と、このブレース13の中央枢軸14に長
さ方向の中央を枢止したパイプ製の補強桟15と、補強
桟15の両端に固定した縦柱2への結合部材となる外嵌
部材16、16とによって構成されている。
【0016】上記ブレース13におけるパイプ12、1
2の各端部は、パイプ12を扁平加工した部分にブレー
スピン6への挿入孔17を設けた構造になっている。
【0017】また、補強桟15の両端に固定した外嵌部
材16は、縦柱2へ着脱自在に外嵌するための開放部分
を有するよう金属板を平面コ字状に折り曲げて形成さ
れ、補強桟15に対し、挿入孔17をブレースピン6に
挿入する方向から縦柱2に外嵌するように固定されてい
る。
【0018】図2に示す補強装置11の第2の例は、パ
イプを用いた矩形枠18内の中央部に補強桟19を水平
に固定し、矩形枠18の内部で補強桟19の上下に、矩
形枠18のコーナと補強桟19の中央をつなぐ斜材20
を設けると共に、矩形枠18の両側外面で上下の位置
に、ブレースピン6への挿入孔21を有する取付金具2
2を突設し、更に矩形枠18の両側外面で補強桟19の
両端部の位置に縦柱2への外嵌部材23を固定した構造
になっており、矩形枠18と斜材20及び取付金具22
がブレースを構成している。上記両外嵌部材23は第1
の例と同様に、平面コ字状に形成されている。
【0019】図5と図6は、前記外嵌部材16又は23
の異なった構造を示し、前面が開放する平面コ字状部材
31の外側壁32に窓孔33を形成すると共に、部材3
1の内部に平面略U字状に折曲げ形成した板ばね34を
組込み、この板ばね34の窓孔33と反対側の端部を部
材31に固定し、板ばね34の窓孔33に臨む自由端部
を弧状に折り返して窓孔33内に臨ませ、外嵌部材16
又は23を縦柱2に外嵌したとき、板ばね34が縦柱2
へ弾力的に外嵌し、縦柱2を抱持して結合状態を安定さ
せるようにしている。
【0020】次に、補強装置の使用方法を、第1の例を
用いた図3と図4に基づいて説明する。
【0021】建枠1を両側に対向配置した状態で、補強
装置11を建枠1間に臨ませ、所定の角度に開いたブレ
ース13の両パイプ12、12における端部の挿入孔1
7をブレースピン6に挿入すると共に、補強桟15の両
端に位置する外嵌部材16を縦柱2に外嵌する。
【0022】両側の建枠1は、縦柱2の上下端部でブレ
ースピン6の位置をブレース13で互に結合され、両建
枠1は自立すると共に、両縦柱2の上下ブレースピン6
間の位置が外嵌部材16を介して補強桟15で結合され
る。
【0023】図7(A)に示すように、補強装置11で
両建枠1を互に結合した状態において、建枠1に上下方
向の荷重が作用すると、縦柱2に撓みが生じようとす
る。
【0024】ところで、縦柱2に生じようとする撓みは
円弧状となり、ブレースピン6を突設した上下端部とそ
の中間部との位置では水平方向の移動に差があり、上下
端部より中間部の移動量が大きくなる。
【0025】このため、縦柱2の上下ブレースピン6の
位置を結合するブレース13は、撓み発生時の水平移動
量が少ないのに対し、縦柱2の中間を結合する補強桟1
5の水平移動量は大きくなろうとする。
【0026】しかし、補強装置11は、ブレース13に
対して補強桟15を水平方向に移動不能に結合した構造
になっているため、縦柱2に撓みが生じようとした場
合、補強桟15はブレース12の移動量に制限され、こ
れによって縦柱2の撓み発生量を抑えることになり、縦
柱2の撓み発生量が少ない分だけ、座屈強度が向上す
る。
【0027】なお、使用状態の図示は省略したが、第2
の実施例で示した補強装置11を使用しても同様の効果
が得られる。
【0028】次に、従来のブレースを用いて組立てた仮
設枠組足場と、この発明の第1の例に示した補強装置を
用いて組立てた仮設枠組足場とを使用し、建枠の座屈強
度をテストした結果を示す。
【0029】何れの仮設枠組足場も等しい条件の建枠を
用い、この建枠を対向させてブレースもしくは補強装置
で互に結合したものを5段積みすることにより組立て、
この仮設枠組足場に上部から垂直荷重を付加し、建枠に
座屈が生じる荷重値を測定した。
【0030】従来のブレースを用いて組立てた仮設枠組
足場においては、21Tの荷重で建枠に座屈が発生し
た。この場合建枠は縦柱が建枠対面方向に湾曲すること
によって座屈に至った。
【0031】これに対し、この発明の補強装置を用いた
仮設枠組足場は、33.3Tの荷重で建枠に座屈が生じ
たが、建枠の縦柱における湾曲は建枠自身の面方向に沿
う方向であったことから、補強装置は建枠の対面方向の
撓み発生を有効に防いでいることがわかった。
【0032】上記のような座屈テストの結果から明らか
なように、この発明の補強装置は、従来のブレースに比
べ、建枠の座屈強度を略1.58倍アップさせることが
できる。
【0033】
【効果】以上のように、この発明によると、対向する建
枠の縦柱における上下をブレースで結合すると共に、こ
のブレースに取付けた補強桟によって縦柱のブレースに
よる結合部分間の位置を結合したので、縦柱に生じる撓
みの発生を補強桟によって抑えることができ、撓み量の
減少によって建枠の座屈強度を向上させることが可能に
なり、建枠を用いた仮設枠組足場の高層化が実現でき
る。
【0034】また、建枠の座屈強度が向上するので、建
枠を土木工事の支保工としても使用できるようになり、
既存の建築用建枠を土木工事用に転用できるので、経済
的に極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】補強装置の第1の例を示す斜視図
【図2】補強装置の第2の例を示す斜視図
【図3】第1の例の補強装置を用い建枠を組立てた状態
を示す正面図
【図4】同上の側面図
【図5】外嵌部材の他の例を示す斜視図
【図6】同上の平面図
【図7】(A)はこの発明の補強装置を用いた建枠の荷
重試験を示す説明図、(B)は従来の建枠の荷重試験を
示す説明図
【符号の説明】
1 建枠 2 縦柱 6 ブレースピン 11 補強装置 12 パイプ 13 ブレース 15 補強桟 16 外嵌部材 17 ブレースピン挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−14034(JP,A) 実願 昭47−148260号(実開 昭49− 104102号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭50−134041号(実開 昭52− 47817号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭59−73876号(実開 昭60− 184933号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する建枠の縦柱における上下の位置
    を結合するブレースを、中央部のクロスする部分で結合
    した二本のパイプで形成し、対向する建枠の縦柱の途中
    を互いに結合するための補強桟を前記ブレースのクロス
    する部分にその中部分を結合して設け、この補強桟の
    両端部に、建枠の縦柱へ着脱自在に外嵌するための開放
    部分を有する外嵌部を固定した建枠の補強装置。
  2. 【請求項2】 対向する建枠の縦柱における上下の位置
    を結合するためのブレースが、対向する建枠の縦柱間に
    納まるパイプ製の矩形枠と、この矩形枠の両側面で上下
    の位置に突設され、前記縦柱に突設したブレースピンへ
    の挿入孔を有する取付金具と、上記矩形枠の内部に水平
    状態で固定された補強桟とで形成され、このブレースに
    おける矩形枠の両側外面で補強桟の両端部の位置に、建
    枠の縦柱へ着脱自在に外嵌するための開放部分を有する
    外嵌部を固定した建枠の補強装置。
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