JP2967625B2 - 分割照射型閃光照明システム,分割照射型閃光装置およびその分割照射型閃光装置を装着可能なカメラ - Google Patents

分割照射型閃光照明システム,分割照射型閃光装置およびその分割照射型閃光装置を装着可能なカメラ

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JP2967625B2
JP2967625B2 JP3290768A JP29076891A JP2967625B2 JP 2967625 B2 JP2967625 B2 JP 2967625B2 JP 3290768 A JP3290768 A JP 3290768A JP 29076891 A JP29076891 A JP 29076891A JP 2967625 B2 JP2967625 B2 JP 2967625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写界における被写体
の分布状況に応じて閃光発光時の配光分布を変える分割
照射型閃光照明システム,分割照射型閃光装置およびこ
の分割照射型閃光装置を装着可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】被写体の空間分布状態に応じて配光分布
を制御する分割照射型閃光装置が知られている(例え
ば、特開昭63−115148号公報参照)。この装置
は、複数の閃光管を備え、それぞれの閃光管の発光,非
発光を制御して撮影対象の画面内の異なる領域を分割照
射するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の分割照射型閃光装置には次のような問題があ
る。 (1)複数の閃光管と各閃光管に対応する配光光学系を
必要とするから、装置全体が大型化し、重量も重い。 (2)複数の閃光管が発光するため、使用エネルギーが
大きく、また連続使用時の発熱量が大きい。 (3)複数の閃光管と各閃光管に対応する配光光学系を
必要とするから、分割された各領域の境界部で照射光の
重なりや抜けが発生し、配光ムラが発生する。 (4)複数の閃光管のそれぞれを調光する調光装置が必
要となり、制御が複雑になる。
【0004】本発明の目的は、1つの閃光管を用い、被
写界における被写体の分布状況に応じて被写界の配光分
布を制御する分割照射型閃光照明システム,分割照射型
閃光装置およびその分割照射型閃光装置を装着可能なカ
メラを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて請求項1の発明を説明すると、請求項1
の発明は、発光部100と、複数の領域に分割された被
写界の各照射領域ごとに発光部100からの照射光量を
光量信号に従って調節する光量調節部101とから成る
閃光手段102と、被写界を複数の領域に分割して各測
距領域ごとの被写体距離を測距する測距手段103と、
この測距手段103による測距可能な測距領域の被写体
距離に基づいて、その測距領域に対応する照射領域の照
射光量を算出し、閃光手段102へ光量信号を出力する
第1の光量算出手段104と、測距可能な測距領域の被
写体距離に基づいて測距不能な測距領域に対応する照射
領域の照射光量を算出し、閃光手段102へ光量信号を
出力する第2の算出手段105とを備え、これにより、
上記目的を達成する。また請求項2の分割照射型閃光照
明システムの測距手段103Aは、撮影レンズの焦点調
節状態を検出し、その検出結果に基づいて各測距領域ご
との被写体距離を算出する。さらに請求項3の分割照射
型閃光照明システムの測距手段103Bにおける測距不
能な測距領域は、被写体のコントラストが低い測距領域
である。クレーム対応図である図2に対応づけて請求項
4の発明を説明すると、請求項4の発明は、発光部20
0と、複数の領域に分割された被写界の各照射領域ごと
に発光部200からの照射光量を光量信号に従って調節
する光量調節部201とから成る分割照射型閃光装置2
02を装着可能なカメラであって、被写界を複数の領域
に分割して各測距領域ごとの被写体距離を測距する測距
手段203と、この測距手段203による測距可能な測
距領域の被写体距離に基づいて、その測距領域に対応す
る照射領域の照射光量を算出し、分割照射型閃光装置2
02へ光量信号を出力する第1の光量算出手段204
と、測距可能な領域の被写体距離に基づいて測距不能な
測距領域に対応する照射領域の照射光量を算出し、分割
照射型閃光装置202へ光量信号を出力する第2の算出
手段205とを備え、これにより、上記目的を達成す
る。また請求項5の分割照射型閃光装置を装着可能なカ
メラの測距手段203Aは、撮影レンズの焦点調節状態
を検出し、その検出結果に基づいて各測距領域ごとの被
写体距離を算出する。さらに請求項6の分割照射型閃光
装置を装着可能なカメラの測距手段203Bにおける測
距不能な測距領域は、被写体のコントラストが低い測距
領域である。請求項7の発明は、発光部と、複数の領域
に分割された被写界の照射領域ごとに発光部からの照射
光量を調節する光量調節部とから成る分割照射型閃光装
置であって、光量調節部は、被写界を複数の領域に分割
して測距し、測距可能な測距領域の被写体距離に基づい
て算出されたその測距領域に対応する照射領域の照射光
量と、測距可能な測距領域の被写体距離に基づいて算出
された測距不能な測距領域に対応する照射領域の照射光
量とを入力し、それらの照射光量に従って照射領域ごと
に発光部からの照射光量を調節することにより、上記目
的を達成する。また請求項8では、被写体距離が、撮影
レンズの焦点調節状態の検出結果に基づいて算出され
る。さらに請求項9では、測距不能な測距領域は、被写
体のコントラストが低い測距領域である。
【0006】
【作用】請求項1では、第1の光量算出手段104が、
測距手段103による測距可能な測距領域の被写体距離
に基づいてその測距領域に対応する照射領域の照射光量
を算出し、閃光手段102へ光量信号を出力する。ま
た、第2の算出手段105が、測距可能な測距領域の被
写体距離に基づいて測距不能な測距領域に対応する照射
領域の照射光量を算出し、閃光手段102へ光量信号を
出力する。そして、閃光手段102の光量調節部101
が、これらの光量信号に従って複数の領域に分割された
被写界の照射領域ごとに発光部100からの照射光量を
調節する。請求項4では、第1の光量算出手段204
が、測距手段203による測距可能な測距領域の被写体
距離に基づいてその測距領域に対応する照射領域の照射
光量を算出し、分割照射型閃光装置202へ光量信号を
出力する。また、第2の算出手段205が、測距可能な
測距領域の被写体距離に基づいて測距不能な測距領域に
対応する照射領域の照射光量を算出し、分割照射型閃光
装置202へ光量信号を出力する。そして、分割照射型
閃光装置202の光量調節部201が、これらの光量信
号に従って複数の領域に分割された被写界の照射領域ご
とに発光部200からの照射光量を調節する。請求項7
では、光量調節部が、被写界を複数の領域に分割して測
距し、測距可能な測距領域の被写体距離に基づいて算出
されたその測距領域に対応する照射領域の照射光量と、
測距可能な測距領域の被写体距離に基づいて算出された
測距不能な測距領域に対応する照射領域の照射光量とを
入力し、それらの照射光量に従って照射領域ごとに発光
部からの照射光量を調節する。
【0007】
【実施例】図3〜図5は、本発明の要旨の説明図であ
る。まず図3において、1はカメラ、2a〜2bは撮影
レンズの画角、3は不図示の従来の閃光照明装置の配光
特性、A〜Eは被写体である。被写体A〜Eが図3に示
すように等距離に一列に並んでいるときは、従来の閃光
照明装置でも全被写体が適正露出で露光される。
【0008】ところが、被写体A〜Eが図4(a)に示
すように斜めに並んでいるときは、従来の閃光照明装置
では、被写体Cは適正露出になるが、被写体Aはオ−バ
に、被写体Eはアンダ−になり、さらに、被写体Bはや
やオ−バに、被写体Dはややアンダ−になる。そこで、
本発明の閃光照明装置では、カメラの配光特性を自動的
に図4(b)に示すような配光特性4に変え、斜めに並
んでいる被写体A〜Eを適正露出で露光する。
【0009】さらに、被写体A〜Eが図5(a)に示す
ようにV字型に並んでいるときは、従来の閃光照明装置
では、被写体Cは適正露出になるが、被写体AとEはア
ンダ−に、被写体BとCはややアンダ−になる。そこ
で、本発明の閃光照明装置では、カメラの配光特性を自
動的に図5(b)に示すような配光特性5に変え、V字
型に並んでいる被写体A〜Eを適正露出で露光する。
【0010】図6は、一実施例のカメラおよび閃光照明
装置の構成を示すブロック図である。なお、図3〜5と
同様な機器に対しては同符号を付して説明を省略する。
カメラ1は、定常光測光部11,閃光測光部12,焦点
検出部13,測光回路14,調光回路15,焦点検出回
路16およびマイクロコンピュータ(以下、CPUと呼
ぶ)17から構成される。なお、本発明に直接関係しな
いカメラ1の構成機器の図示およびそれらの説明を省略
する。
【0011】定常光測光部11は、不図示の撮影レンズ
を通過した光束(主に定常光)を、図に示すように5つ
の定常光測光領域11a〜11eに分割して測光する。
閃光測光部12は、撮影レンズを通過した光束(主に閃
光)を、図に示すように3つの閃光測光領域12a〜1
2cに分割して測光する。焦点検出部13は、撮影レン
ズを通過した光束を用いて、図に示すように3つの焦点
検出領域13a〜13cの焦点検出を行なう。なお、こ
の焦点検出領域13a〜13cが上述した測距領域に対
応する。ここで、焦点検出領域13aは閃光測光領域1
2aに含まれ、焦点検出領域13bは閃光測光領域12
bに含まれ、焦点検出領域13cは閃光測光領域13c
に含まれる。
【0012】測光回路14は、定常光測光部11の出力
を対数圧縮し、輝度値に変換する。また調光回路15
は、閃光測光部12の出力を増幅して時間積分する。さ
らに焦点検出回路16は、焦点検出部13の出力からピ
ントのずれ量とずれ方向とを算出する。CPU17は、
測光回路14,調光回路15および焦点検出回路16の
出力に基づいて後述する制御プログラムを実行し、閃光
照明装置6の発光および配光を制御する。
【0013】閃光照明装置6は、発光制御回路18,閃
光管19,照射光量調節部20および照射光量制御回路
21から構成される。なお、本発明に直接関係しない閃
光照明装置の構成機器の図示およびそれらの説明を省略
する。発光制御回路18は、CPU17の指令信号に従
って閃光管19の発光開始および発光停止を行なう。
【0014】照射光量調節部20は、閃光管19の前方
に設けられ、被写界を複数の領域に分割して各照射領域
ごとに閃光管19の射出光量を調節する。照射光量制御
回路21は、CPU17の指令信号に従って照射領域ご
との射出光量に応じた電圧を照射光量調節部20に印加
し、閃光管19から発せられた閃光の被写界への配光を
制御する。
【0015】図7は、閃光照明装置6の構成を示す断面
図である。図において、31は、閃光管19から発せら
れた閃光を反射する反射板、32は、閃光を被写界の照
射領域へ配光する配光レンズ、33は、閃光照明装置6
を保護する保護ガラス、34,35は、閃光を偏向させ
る偏向板である。照射光量調節部20は、透過性セラミ
ックPLZTや液晶などから構成され、図8に示すよう
に被写界を3つの照射領域20a,20b,20cに分
割し、各照射領域ごとに閃光管19から射出光量を調節
する。なお照射光量調節部20の照射領域は上記実施例
に限定されなく、図9に示すようにさらに細かく分割し
てもよい。
【0016】図10は、照射光量調節部20をPLZT
で構成したときの、1つの照射領域20aに対応する部
分を示す斜視図である。なお、各照射領域20b,20
cに対応する部分はこの領域20aに対応する部分と同
形状である。光量調節部20の各部分の両面には透明電
極41,42が設けられ、これらの透明電極41,42
間に電圧を印加すると、印加電圧に応じて光の透過率が
変化する。
【0017】図11〜15は、CPU17で実行される
制御プログラムを示すフローチャートである。このフロ
ーチャートにより、実施例の動作を説明する。ステップ
S1で、撮影レンズの焦点距離fを読み込み、続くステ
ップS2で、焦点検出を行なう。ステップS3で、焦点
検出結果に基づいて撮影レンズの駆動量および駆動方向
を算出し、撮影レンズの焦点調節を行なう。ステップS
4で、合焦後の各焦点検出領域13a〜13cのピント
ずれ量を検出する。ここで、領域13aのピントずれ量
をΔAF(1),領域13bのピントずれ量をΔAF
(2),領域13cのピントずれ量をΔAF(3)とす
る。なお、ΔAF(n)(nは焦点検出領域番号を表
す)=0であれば、撮影レンズがその焦点検出領域の被
写体に合焦しており、且つΔAF(n)>0であれば、
その焦点検出領域の被写体が撮影レンズの合焦距離より
も遠側にあり、ΔAF(n)<0であれば、その焦点検
出領域の被写体が撮影レンズの合焦距離よりも近側にあ
る。
【0018】ステップS5で、3つの焦点検出領域の
内、被写体のコントラストが低い(以下では、低コンま
たはローコンとも呼ぶ)ために、上記ステップで撮影レ
ンズのピントずれ量が検出できなかった焦点検出領域の
数をNOFFとする。図12のステップS6で、NOFFが0
であるか否かを判別し、0であればステップS7へ進
み、そうでなければステップS8へ進む。ステップS7
では、3つの焦点検出領域13a〜13cでピントずれ
量ΔAF(n)が得られ、測距可能であったので、 ΔBF(1)←ΔAF(1) ΔBF(2)←ΔAF(2) ΔBF(3)←ΔAF(3) とし、図14のステップS21へ進む。一方、ステップ
S8では、NOFFが1であるか否かを判別し、1であれ
ばステップS9へ進み、そうでなければ図13のステッ
プS14へ進む。
【0019】ステップS9で、焦点検出領域13aのコ
ントラストが低くて焦点検出不能であったか否かを判別
し、焦点検出不能であればステップS10へ進み、そう
でなければステップS11へ進む。ステップS10で
は、焦点検出不能な領域13aに対して、焦点検出が可
能であった隣接する焦点検出領域13bのピントずれ量
ΔAF(2)を用い、 ΔBF(1)←ΔAF(2) ΔBF(2)←ΔAF(2) ΔBF(3)←ΔAF(3) とし、図14のステップS21へ進む。
【0020】ステップS11では、焦点検出領域13b
のコントラストが低くて焦点検出不能であったか否かを
判別し、焦点検出不能であればステップS12へ進み、
そうでなければステップS13へ進む。ステップS12
では、焦点検出不能な領域13bに対して、焦点検出が
可能であった隣接する焦点検出領域13aと13cのピ
ントずれ量ΔAF(1),ΔAF(3)を用い、 ΔBF(1)←ΔAF(1) ΔBF(2)←(ΔAF(1)+ΔAF(3))/2 ΔBF(3)←ΔAF(3) とし、図14のステップS21へ進む。
【0021】ステップS13では、焦点検出領域13c
のコントラストが低くて焦点検出不能であったので、焦
点検出領域13cに対して焦点検出可能であった隣接す
る焦点検出領域13bのピントずれ量ΔAF(2)の値
を用い、 ΔBF(1)←ΔAF(1) ΔBF(2)←ΔAF(2) ΔBF(3)←ΔAF(2) とし、図14のステップS21へ進む。
【0022】図13のステップS14で、焦点検出不能
な領域の数NOFFが2であるか否かを判別し、2であれ
ばステップS15へ進み、そうでなければステップS2
0へ進む。ステップS15では、焦点検出領域13aと
13bで被写体のコントラストが低く、焦点検出不能で
あったか否かを判別し、肯定されるとステップS16へ
進み、否定されるとステップS17へ進む。ステップS
16で、焦点検出不能であった領域13aと13bに対
して、焦点検出可能領域13cのピントずれ量ΔAF
(3)を用い、 ΔBF(1)←ΔAF(3) ΔBF(2)←ΔAF(3) ΔBF(3)←ΔAF(3) とし、図14のステップS21へ進む。
【0023】ステップS17では、焦点検出領域13b
と13cで被写体のコントラストが低く、焦点検出不能
であったか否かを判別し、肯定されるとステップS18
へ進み、否定されるとステップS19へ進む。ステップ
S18では、焦点検出不能であった領域13bと13c
に対して、焦点検出可能領域13aのピントずれ量ΔA
F(1)を用い、 ΔBF(1)←ΔAF(1) ΔBF(2)←ΔAF(1) ΔBF(3)←ΔAF(1) とし、図14のステップS21へ進む。
【0024】ステップS19では、焦点検出領域13a
と13cで焦点検出不能であったので、焦点検出領域1
3bのピントずれ量ΔAF(2)を用い、 ΔBF(1)←ΔAF(2) ΔBF(2)←ΔAF(2) ΔBF(3)←ΔAF(2) とし、図14のステップS21へ進む。
【0025】ステップS20では、すべての焦点検出領
域13a〜13cで被写体のコントラストが低くて焦点
検出不能であったので、 ΔBF(1)←0 ΔBF(2)←0 ΔBF(3)←0 とし、図14のステップS21へ進む。
【0026】次に図14のステップS21では、合焦後
の撮影距離XOPTを検出する。この撮影距離XOPTは、合
焦時の撮影レンズの焦点距離に基づいて検出される。続
くステップS22で、焦点距離f,置換処理を行なった
ピントずれ量ΔBF(n),合焦点の撮影距離XOPTに
基づいて、各焦点検出領域13a〜13cの撮影距離X
(1)〜X(3)と合焦点の撮影距離XOPTとのずれ量
ΔX(1)〜(3)を算出する。 ΔX(1)=ΔBF(1)・(XOPT/f)2 ΔX(2)=ΔBF(2)・(XOPT/f)2 ΔX(3)=ΔBF(3)・(XOPT/f)2 ステップS23で、合焦点の撮影距離XOPTと、各焦点
検出領域13a〜13cの撮影距離ずれ量ΔX(1)〜
(3)とに基づいて、焦点検出領域13a〜13bに対
応する照射領域20a〜20cごとの補正すべき照射量
(照射補正量)ΔEV(1)〜(3)を算出する。 ΔEV(1)=2・log2(1+ΔX(1)/XOPT) ΔEV(2)=2・log2(1+ΔX(2)/XOPT) ΔEV(3)=2・log2(1+ΔX(3)/XOPT)
【0027】ステップS24で、極端な照射量の補正を
行なうと配光ムラを発生することがあるので、照射補正
量ΔEV(1)〜(3)にリミット処理を行なう。すな
わち、ΔEV(n)>+1 の場合は、ΔEV(n)=
+1とし、ΔEV(n)<−2の場合は、ΔEV(n)
=−2とする。なお、正負でリミット値を変えたのは、
至近側が露出オーバーになるのを防止するためである。
ステップS25で、照射補正量ΔEV(n)に基づい
て、照射光量調節部20の各射出領域20a〜20cに
対応する部分が透過すべき光透過率T(n)を算出す
る。 T(n)=0.4・2Z ここで、Z=ΔEV(n)である。
【0028】次に図15のステップS26で、算出され
た光透過率T(n)に基づいて、照射光量制御回路21
が照射光量調節部20に印加すべき電圧V(n)を次式
により算出する。 V(n)=(500/7)・(T(n)+6/10) ステップS27で、照射光量制御回路21によって、算
出された電圧V(n)を照射光量調節部20に印加し、
照射領域20a〜20cごとに閃光管19からの透過率
を制御する。ステップS28で、ΔBF(n)が最小の
照射領域を調光の対象領域に設定し、続くステップS2
9で、閃光照明装置6の発光を開始させる。ステップS
30で、設定された調光対象領域で測光された光量が所
定値に達したら、閃光照明装置6の発光を停止させる。
【0029】図16は、照射光量調節部20の電極間に
印加される電圧V(n)と光透過率T(n)との関係を
示す図である。ここでは、A点を基準とし、ほぼ線形な
範囲BC間を使用している。
【0030】このように、1つの閃光管を用い、被写界
の各照射領域ごとにその閃光管からの射出光量を調節し
て照射するようにしたので、小型かつ軽量で、使用エネ
ルギーが少なく、したがって連続使用時の発熱量を小さ
くできる。また、分割された各照射領域の境界部で照射
光の重なりや抜けが発生せず、配光ムラが防止できる。
さらに、調光回路が1つでよく、制御回路構成が簡素化
できる。加えて、測距領域ごとの測距結果に基づいて被
写体の空間分布状況を把握し、その空間分布状況に応じ
て測距領域に対応する照射領域ごとに照射光量を調節す
るとともに、例えば、被写体のコントラストが低くて測
距不能な測距領域に対しては、測距可能な領域の被写体
距離に基づいて測距不能な領域に対応する照射領域の照
射光量を算出するようにしたので、遠い被写体も近い被
写体もほぼ一様に照明できる。撮影レンズの焦点調節状
態の検出結果に基づいて各測距領域ごとの被写体距離を
算出するようにすれば、測距手段として通常の焦点検出
装置を利用することができ、特別に測距手段を設ける必
要がない。
【0031】上記実施例では、測距手段として焦点検出
部および焦点検出回路を用いたが、超音波を用いて被写
体までの伝ぱ時間を計測する測距手段や、パッシブタイ
プやアクティブタイプなどの三角測量法による測距手段
を用いてもよい。
【0032】上記実施例では、撮影画面内に3つの焦点
検出領域を設けるとともに、各焦点検出領域が1つずつ
含まれるように被写界を3つの照射領域に分割したが、
焦点検出領域の配置およびその個数と照射領域の分割形
状および分割数は上記実施例に限定されなく、また焦点
検出領域の個数と照射領域の分割数が同じである必要は
ない。
【0033】上記実施例では、照射光量調節部材として
透過性セラミックPLZTを用いる例を示したが、液晶
やエレクトロクロミックディスプレイ(ECD)などを
用いてもよい。
【0034】以上の実施例の構成において、発光制御回
路18および閃光管19が発光部を、照射光量調節部2
0および照射光量制御回路21が光量調節部を、焦点検
出部13および焦点検出回路16が測距手段を、マイク
ロコンピュータ(CPU)17が第1および第2の光量
算出手段をそれぞれ構成する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
つの発光部を用い、被写界の各照射領域ごとにその発光
部からの射出光量を調節して照射するようにしたので、
(1)装置全体の小型化、軽量化が図られ、(2)使用
エネルギーが小さく、また連続使用時の発熱が小さくで
き、(3)従来のように分割された各領域の境界部で照
射光の重なりや抜けが発生せず、配光ムラが防止でき、
(4)単一の調光回路でよく、制御回路が簡素化され
る、という効果がある。加えて本発明によれば、測距領
域ごとの測距結果に基づいて被写体の空間分布状況を把
握し、その空間分布状況に応じて測距領域に対応する照
射領域ごとに照射光量を調節するとともに、例えば、被
写体のコントラストが低くて測距不能な測距領域に対し
ては、測距可能な領域の被写体距離に基づいて測距不能
な領域に対応する照射領域の照射光量を算出するように
したので、遠い被写体も近い被写体もほぼ一様に照明で
きる。また、撮影レンズの焦点調節状態の検出結果に基
づいて各測距領域ごとの被写体距離を算出するようにす
れば、測距手段として通常の焦点検出装置を利用するこ
とができ、特別に測距手段を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】クレーム対応図。
【図3】本発明の要旨を説明する図。
【図4】本発明の要旨を説明する図。
【図5】本発明の要旨を説明する図。
【図6】一実施例の構成を示すブロック図。
【図7】一実施例の閃光照明装置の構成を示す断面図。
【図8】照射領域の分割例を示す図。
【図9】他の照射領域例の分割例を示す図。
【図10】照射光量調節部の一部を示す斜視図。
【図11】照射光量制御プログラム例を示すフローチャ
ート。
【図12】照射光量制御プログラム例を示すフローチャ
ート。
【図13】照射光量制御プログラム例を示すフローチャ
ート。
【図14】照射光量制御プログラム例を示すフローチャ
ート。
【図15】照射光量制御プログラム例を示すフローチャ
ート。
【図16】照射光量調節部の電極間印加電圧と光透過率
との関係を示す図。
【符号の説明】
1 カメラ 6 閃光照明装置 11 定常光測光部 12 閃光測光部 13 焦点検出部 14 測光回路 15 調光回路 16 焦点検出回路 17 マイクロコンピュータ(CPU) 18 発光制御回路 19 閃光管 20 照射光量調節部 20a〜20c 照射領域 21 照射光量制御回路 31 反射板 32 配光レンズ 33 保護ガラス 34,35 偏向板 41,42 透明電極 100,200 発光部 101,201 光量調節部 102 閃光手段 103,103A,103B,203,203A,20
3B 測距手段 104,204 第1の光量算出手段 105,205 第2の光量算出手段 202 分割照射型閃光装置

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光部と、複数の領域に分割された被写界
    の各照射領域ごとに前記発光部からの照射光量を光量信
    号に従って調節する光量調節部とから成る閃光手段と、 被写界を複数の領域に分割して各測距領域ごとの被写体
    距離を測距する測距手段と、 この測距手段による測距可能な測距領域の被写体距離に
    基づいて、その測距領域に対応する前記照射領域の照射
    光量を算出し、前記閃光手段へ光量信号を出力する第1
    の光量算出手段と、 前記測距可能な測距領域の被写体距離に基づいて、測距
    不能な測距領域に対応する前記照射領域の照射光量を算
    出し、前記閃光手段へ光量信号を出力する第2の算出手
    段とを備えることを特徴とする分割照射型閃光照明シス
    テム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の分割照射型閃光照明シス
    テムにおいて、 前記測距手段は、撮影レンズの焦点調節状態を検出し、
    その検出結果に基づいて前記各測距領域ごとの被写体距
    離を算出することを特徴とする分割照射型閃光照明シス
    テム。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の分割照射
    型閃光照明システムにおいて、 前記測距手段の前記測距不能な測距領域は、被写体のコ
    ントラストが低い測距領域であることを特徴とする分割
    照射型閃光照明システム。
  4. 【請求項4】発光部と、複数の領域に分割された被写界
    の各照射領域ごとに前記発光部からの照射光量を光量信
    号に従って調節する光量調節部とから成る分割照射型閃
    光装置を装着可能なカメラであって、 被写界を複数の領域に分割して各測距領域ごとの被写体
    距離を測距する測距手段と、 この測距手段による測距可能な測距領域の被写体距離に
    基づいて、その測距領域に対応する前記照射領域の照射
    光量を算出し、前記分割照射型閃光装置へ光量信号を出
    力する第1の光量算出手段と、 前記測距可能な測距領域の被写体距離に基づいて、測距
    不能な測距領域に対応する前記照射領域の照射光量を算
    出し、前記分割照射型閃光装置へ光量信号を出力する第
    2の算出手段とを備えることを特徴とする分割照射型閃
    光装置を装着可能なカメラ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の分割照射型閃光装置を装
    着可能なカメラにおいて、 前記測距手段は、撮影レンズの焦点調節状態を検出し、
    その検出結果に基づいて前記各測距領域ごとの被写体距
    離を算出することを特徴とする分割照射型閃光装置を装
    着可能なカメラ。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の分割照射
    型閃光装置を装着可能なカメラにおいて、 前記測距手段の前記測距不能な測距領域は、被写体のコ
    ントラストが低い測距領域であることを特徴とする分割
    照射型閃光装置を装着可能なカメラ。
  7. 【請求項7】発光部と、複数の領域に分割された被写界
    の照射領域ごとに前記発光部からの照射光量を調節する
    光量調節部とから成る分割照射型閃光装置であって、 前記光量調節部は、被写界を複数の領域に分割して測距
    し、測距可能な測距領域の被写体距離に基づいて算出さ
    れたその測距領域に対応する前記照射領域の照射光量
    と、前記測距可能な測距領域の被写体距離に基づいて算
    出された測距不能な測距領域に対応する前記照射領域の
    照射光量とを入力し、それらの照射光量に従って前記照
    射領域ごとに前記発光部からの照射光量を調節すること
    を特徴とする分割照射型閃光装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の分割照射型閃光装置にお
    いて、 前記被写体距離は、撮影レンズの焦点調節状態の検出結
    果に基づいて算出されることを特徴とする分割照射型閃
    光装置。
  9. 【請求項9】請求項7または請求項8に記載の分割照射
    型閃光装置において、 前記測距不能な測距領域は、被写体のコントラストが低
    い測距領域であることを特徴とする分割照射型閃光装
    置。
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