JP2967589B2 - 炉壁形成方法及び炉仕切壁 - Google Patents
炉壁形成方法及び炉仕切壁Info
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- JP2967589B2 JP2967589B2 JP31585990A JP31585990A JP2967589B2 JP 2967589 B2 JP2967589 B2 JP 2967589B2 JP 31585990 A JP31585990 A JP 31585990A JP 31585990 A JP31585990 A JP 31585990A JP 2967589 B2 JP2967589 B2 JP 2967589B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属工業における加熱炉や熱処理炉、窯業
における焼成炉等の炉壁形成方法及びこの形成方法によ
って施工された炉仕切壁に関する。
における焼成炉等の炉壁形成方法及びこの形成方法によ
って施工された炉仕切壁に関する。
近年、金属工業における加熱炉や熱処理炉、窯業にお
ける焼成炉等において、炉壁や仕切壁をセラミックファ
イバを用いて施工することが多くなってきた。
ける焼成炉等において、炉壁や仕切壁をセラミックファ
イバを用いて施工することが多くなってきた。
第６図に一例として加熱炉の炉全体の説明図を示し
た。第６図（ａ）は加熱炉21の側断面図、第６図（ｂ）
は第６図（ａ）のＤ−Ｄ矢視図である。この炉の入口扉
23をあけて矢印22方向から材料を炉21に送入し、出口扉
25から矢印24方向に搬出するもので仕切り壁10を備えて
いる。仕切壁10にはセラミックファイバブロックが用い
られており、従来技術として、実公昭61−13543号，実
開昭61−164253号、実開昭62−64758号、実開昭63−150
295号公報が開示されている。
た。第６図（ａ）は加熱炉21の側断面図、第６図（ｂ）
は第６図（ａ）のＤ−Ｄ矢視図である。この炉の入口扉
23をあけて矢印22方向から材料を炉21に送入し、出口扉
25から矢印24方向に搬出するもので仕切り壁10を備えて
いる。仕切壁10にはセラミックファイバブロックが用い
られており、従来技術として、実公昭61−13543号，実
開昭61−164253号、実開昭62−64758号、実開昭63−150
295号公報が開示されている。
第５図に１例として従来の炉壁10の断面図を示す。こ
の炉仕切壁10は仕切壁本体をセラミックファイバブロッ
ク11で構成し、各ブロック11を支持ロッド12で貫通し、
かつ各ブロック11の下面を支持ロッド12で取付けられた
中間止板13で支持するよう構成されている。
の炉仕切壁10は仕切壁本体をセラミックファイバブロッ
ク11で構成し、各ブロック11を支持ロッド12で貫通し、
かつ各ブロック11の下面を支持ロッド12で取付けられた
中間止板13で支持するよう構成されている。
実開昭61−164253号、実開昭62−64758号、実開昭63
−150295号公報の技術においては、いずれも各セラミッ
クファイバブロックの支持ロッド12が剛構造となってい
るために、広い温度範囲での支持ロッド12の変形に耐え
られない。このことは炉仕切壁のような可動壁の場合に
は決定的な欠点となる。また、支持ロッド12が各ブロッ
ク11を縦方向に貫通して構成されているために各ブロッ
クの取付け、取外し作業が煩雑で施工性に劣るという問
題がある。
−150295号公報の技術においては、いずれも各セラミッ
クファイバブロックの支持ロッド12が剛構造となってい
るために、広い温度範囲での支持ロッド12の変形に耐え
られない。このことは炉仕切壁のような可動壁の場合に
は決定的な欠点となる。また、支持ロッド12が各ブロッ
ク11を縦方向に貫通して構成されているために各ブロッ
クの取付け、取外し作業が煩雑で施工性に劣るという問
題がある。
実公昭61−13543号公報の技術においては、小片ブロ
ックを連結した集合体であるためにガスが流通し易く、
熱の遮断性が乏しくまた、壁を厚くすることが困難であ
るという問題があった。
ックを連結した集合体であるためにガスが流通し易く、
熱の遮断性が乏しくまた、壁を厚くすることが困難であ
るという問題があった。
すなわち従来技術においては耐熱変形、施工性、熱の
遮断性の諸点において問題があった。
遮断性の諸点において問題があった。
本発明方法は上述のすべての問題を解決する炉壁形成
方法及び炉仕切壁を提供することを目的とするものであ
る。
方法及び炉仕切壁を提供することを目的とするものであ
る。
本発明は上述の問題点を解決するものであって、受け
ブラケットを備えた多数の断熱被覆された縦骨及び該縦
骨を連結する横骨からなる格子状骨組みを用いて炉壁を
形成する方法において、一辺が壁厚寸法で他辺が該横骨
の上下隣接寸法である矩形のセラミックファイバブラン
ケットを積層して直方体状の断熱ブロックを形成し、該
断熱ブロックにその積層厚より長い支持棒を積層方向に
挿通し、該支持棒両端を該縦骨に略水平に配置された受
けブラケットに係止させて前記断熱ブロック群を上下に
連設し、炉壁を形成することを特徴とする炉壁形成方法
である。
ブラケットを備えた多数の断熱被覆された縦骨及び該縦
骨を連結する横骨からなる格子状骨組みを用いて炉壁を
形成する方法において、一辺が壁厚寸法で他辺が該横骨
の上下隣接寸法である矩形のセラミックファイバブラン
ケットを積層して直方体状の断熱ブロックを形成し、該
断熱ブロックにその積層厚より長い支持棒を積層方向に
挿通し、該支持棒両端を該縦骨に略水平に配置された受
けブラケットに係止させて前記断熱ブロック群を上下に
連設し、炉壁を形成することを特徴とする炉壁形成方法
である。
本発明の仕切壁は上記方法を応用して形成されるもの
であって、受ブラケットを備えた多数の断熱被覆された
縦骨及び該縦骨を連結する横骨からなる格子状骨組と、
矩形のセラミックファイバブランケットが積層され、支
持棒が該セラミックファイバブランケットの積層方向に
挿通してなる断熱ブロックとからなる炉仕切壁におい
て、該支持棒が、前記受けブラケットに略水平に係止さ
れた構造であることを特徴とする炉仕切壁である。
であって、受ブラケットを備えた多数の断熱被覆された
縦骨及び該縦骨を連結する横骨からなる格子状骨組と、
矩形のセラミックファイバブランケットが積層され、支
持棒が該セラミックファイバブランケットの積層方向に
挿通してなる断熱ブロックとからなる炉仕切壁におい
て、該支持棒が、前記受けブラケットに略水平に係止さ
れた構造であることを特徴とする炉仕切壁である。
本発明方法は、セラミックファイバブランケットを積
層して形成した直方体状の断熱ブロックを支持具に略水
平に係止させるだけで上下に連設した炉壁体を形成する
ことができ、施工が容易で密実な壁体を得ることができ
る。
層して形成した直方体状の断熱ブロックを支持具に略水
平に係止させるだけで上下に連設した炉壁体を形成する
ことができ、施工が容易で密実な壁体を得ることができ
る。
本発明の炉仕切壁は上述のように縦骨横骨を格子状に
組立て、交点をボルトで自由接合した。また縦骨には断
熱ブロックの支持棒を取付け取外し自在にする支持具を
設けている。そのため、各格子の辺は伸縮して温度差を
吸収することができ、熱変形を起こすことはなく、ま
た、断熱ブロックの施工は極めて容易となる。
組立て、交点をボルトで自由接合した。また縦骨には断
熱ブロックの支持棒を取付け取外し自在にする支持具を
設けている。そのため、各格子の辺は伸縮して温度差を
吸収することができ、熱変形を起こすことはなく、ま
た、断熱ブロックの施工は極めて容易となる。
本発明の炉壁構造体及びその細部を第１図〜第４図に
示す。第１図（ａ）は炉壁の正面図、第１図（ｂ）は第
１図（ａ）の側面図である。
示す。第１図（ａ）は炉壁の正面図、第１図（ｂ）は第
１図（ａ）の側面図である。
第２図（ａ）は第１図（ａ）のＡ部拡大図を示したも
のであり、第２図（ｂ）は第２図（ａ）のＢ−Ｂ断面図
である。第３図は断熱ブロックの斜視図、第４図は断熱
ブロック挿通支持棒の端部を受けるブラケットの詳細図
である。
のであり、第２図（ｂ）は第２図（ａ）のＢ−Ｂ断面図
である。第３図は断熱ブロックの斜視図、第４図は断熱
ブロック挿通支持棒の端部を受けるブラケットの詳細図
である。
本発明は、第３図に示すようにセラミックファイバを
圧縮して積層した断熱ブロック４に支持棒５を挿通した
ものを、第１図に示すように吊り金物１から吊下された
縦骨２と縦骨２と格子を形成する横骨３とをボルト８で
連結し、第２図及び第４図に示すように縦骨２に設けら
れた支持金物６に断熱ブロック４の支持棒５を略水平に
係止させて断熱ブロック４を格子の中に嵌装したもので
ある。
圧縮して積層した断熱ブロック４に支持棒５を挿通した
ものを、第１図に示すように吊り金物１から吊下された
縦骨２と縦骨２と格子を形成する横骨３とをボルト８で
連結し、第２図及び第４図に示すように縦骨２に設けら
れた支持金物６に断熱ブロック４の支持棒５を略水平に
係止させて断熱ブロック４を格子の中に嵌装したもので
ある。
このような炉仕切壁は断熱ブロックを縦骨のブラケッ
ト状支持金物６に係止させることによって、密実な炉仕
切壁を省力的に構築することができる。
ト状支持金物６に係止させることによって、密実な炉仕
切壁を省力的に構築することができる。
なお横骨３については断熱ブロック４の間に埋没する
ときは断熱する必要はないが、必要に応じて、第２図の
縦骨２が断熱材７で被覆されているように、断熱構造と
することもできる。
ときは断熱する必要はないが、必要に応じて、第２図の
縦骨２が断熱材７で被覆されているように、断熱構造と
することもできる。
また仕切扉の温度差が大きく、その温度差による縦方
向の反りが問題になる場合は、縦骨材を分割し自由連結
することにより、扉の縦反りを低減することができる。
向の反りが問題になる場合は、縦骨材を分割し自由連結
することにより、扉の縦反りを低減することができる。
本発明は上述の構造としたため、 壁の厚さを300mm程度まで厚くすることができ、ま
た、格子枠の内に断熱ブロックを隙間なく装着できるの
で熱の遮断性が大きい。
た、格子枠の内に断熱ブロックを隙間なく装着できるの
で熱の遮断性が大きい。
反り等の耐熱変形がない。
断熱ブロックの取付け、取外しなど炉壁の構築、修
理などの施工が容易となる。
理などの施工が容易となる。
など優れた効果を奏する。
第１図〜第４図は本発明の説明図であり、第１図（ａ）
は炉壁の正面図、第１図（ｂ）は第１図（ａ）の側面
図、第２図（ａ）は第１図（ａ）のＡ部拡大図、第２図
（ｂ）は第２図（ａ）のＢ−Ｂ断面図、第３図は断熱ブ
ロックの斜視図、第４図は断熱ブロックの支持棒と縦骨
の支持具との係止状態を示し、第４図（ｂ）は側面図、
第４図（ａ）は第４図（ｂ）のＣ−Ｃ矢視図、第５図は
従来例の説明図、第６図は炉体の説明図であり、第６図
（ａ）は長手方向断面図、第６図（ｂ）は第６図（ａ）
のＤ−Ｄ矢視断面図である。 １……吊り金物、２……縦骨 ３……横骨、４……断熱ブロック ５……支持棒、６……支持金物 ７……断熱材、８……ボルト 10……炉壁 11……断熱ブロック 12……ロッド、13……中間止板
は炉壁の正面図、第１図（ｂ）は第１図（ａ）の側面
図、第２図（ａ）は第１図（ａ）のＡ部拡大図、第２図
（ｂ）は第２図（ａ）のＢ−Ｂ断面図、第３図は断熱ブ
ロックの斜視図、第４図は断熱ブロックの支持棒と縦骨
の支持具との係止状態を示し、第４図（ｂ）は側面図、
第４図（ａ）は第４図（ｂ）のＣ−Ｃ矢視図、第５図は
従来例の説明図、第６図は炉体の説明図であり、第６図
（ａ）は長手方向断面図、第６図（ｂ）は第６図（ａ）
のＤ−Ｄ矢視断面図である。 １……吊り金物、２……縦骨 ３……横骨、４……断熱ブロック ５……支持棒、６……支持金物 ７……断熱材、８……ボルト 10……炉壁 11……断熱ブロック 12……ロッド、13……中間止板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光友 明文 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の２ 川崎炉材株式会社内 (72)発明者 森木 匠 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の２ 川崎炉材株式会社内 (72)発明者 金谷 数則 兵庫県赤穂市中広字東沖1576番地の２ 川崎炉材株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−22190（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−33594（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−150295（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−23696（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−164253（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F27D 1/00,1/14,5/00 F27B 9/00 - 9/40 C21D 1/00 112
Claims (2)
- 【請求項１】受けブラケットを備えた多数の断熱被覆さ
れた縦骨及び該縦骨を連結する横骨からなる格子状骨組
みを用いて炉壁を形成する方法において、一辺が壁厚寸
法で他辺が該横骨の上下隣接寸法である矩形のセラミッ
クファイバブランケットを積層して直方体状の断熱ブロ
ックを形成し、該断熱ブロックにその積層厚より長い支
持棒を積層方向に挿通し、該支持棒両端を該縦骨に略水
平に配置された受けブラケットに係止させて前記断熱ブ
ロック群を上下に連設し、炉壁を形成することを特徴と
する炉壁形成方法。 - 【請求項２】受ブラケットを備えた多数の断熱被覆され
た縦骨及び該縦骨を連結する横骨からなる格子状骨組
と、矩形のセラミックファイバブランケットが積層さ
れ、支持棒が該セラミックファイバブランケットの積層
方向に挿通してなる断熱ブロックとからなる炉仕切壁に
おいて、該支持棒が、前記受けブラケットに略水平に係
止された構造であることを特徴とする炉仕切壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31585990A JP2967589B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 炉壁形成方法及び炉仕切壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31585990A JP2967589B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 炉壁形成方法及び炉仕切壁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04187989A JPH04187989A (ja) | 1992-07-06 |
| JP2967589B2 true JP2967589B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=18070450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31585990A Expired - Fee Related JP2967589B2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 炉壁形成方法及び炉仕切壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2967589B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0664095U (ja) * | 1993-02-17 | 1994-09-09 | 品川白煉瓦株式会社 | 工業窯炉の仕切壁構造 |
| JP2525521Y2 (ja) * | 1993-05-06 | 1997-02-12 | 品川白煉瓦株式会社 | 工業窯炉の仕切壁構造 |
| JP3816733B2 (ja) * | 2000-08-28 | 2006-08-30 | ニチアス株式会社 | 耐熱ブロックおよびその成形方法 |
| FR2901868B1 (fr) * | 2006-06-01 | 2009-03-06 | Cmi Thermline Services Soc Par | Four de rechauffage a zone de defournement perfectionnee |
| JP7180020B1 (ja) * | 2022-03-08 | 2022-11-29 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 連続加熱炉 |
-
1990
- 1990-11-22 JP JP31585990A patent/JP2967589B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04187989A (ja) | 1992-07-06 |
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