JP2967269B1 - 毛すき鋏 - Google Patents

毛すき鋏

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    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B26B13/22Hand shears; Scissors combined with auxiliary implements, e.g. with cigar cutter, with manicure instrument
    • B26B13/24Hand shears; Scissors combined with auxiliary implements, e.g. with cigar cutter, with manicure instrument to aid hair cutting

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  • Forests & Forestry (AREA)
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  • Scissors And Nippers (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 毛すき鋏を閉じ、そのとき生じた空間に残っ
た髪を傷つけることなく毛すき鋏を移動でき、髪から簡
単に引き離すことができる使い勝手のよい毛すき鋏を提
供する。 【解決手段】 複数のくし歯13を有する第1の鋏片2
と、前記第1の鋏片2とが支軸4を介して回動可能に組
付けられ、閉じたときに各くし歯13との隙間14に毛
が残る空間を生ずる第2の鋏片3とを備え、第2の鋏片
3の支軸4よりも下方に位置する部分には、複数の半円
形の切欠12が等間隔に形成されている。第1の鋏片2
の支軸4よりも下方に位置する部分には、互いに離間し
た複数のくし歯13が形成されている。第1の鋏片2と
第2の鋏片3とが閉じられ、髪が切られた後、毛すき鋏
1を移動させると、くし歯13間に切られず残された髪
は傷つくことなく、毛すき鋏1から引き離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛すき鋏に関する
ものであり、特に、セニングに用いる毛すき鋏に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、理髪店や美容院等では、客の
注文に応じて髪をカットする際に鋏が用いられている。
また、髪形によっては髪の長さを調整するだけでなく、
髪の毛量を調整する場合もある。このような場合には、
毛すき鋏が用いられる。
【0003】図5に示すように、従来の毛すき鋏30
は、切刃31と、支軸32によってその切刃31に回動
自在に支持されたすき刃33とを備えている。切刃31
とすき刃33とは、指通穴34を備えた持ち手35を有
している。切刃31には、すき刃33と対向する部位
に、鋭利な刃36が形成されている。すき刃33には、
切刃31と対向する部位に、互いに離間した複数のくし
歯37が形成されており、各くし歯37の先端には溝3
8が形成されている。
【0004】この毛すき鋏30を用いて髪をすく場合に
は、切刃31とすき刃33とを開き、その間に髪の毛を
挿入する。そして、この状態から切刃31とすき刃33
とを閉じると、図6に示すように、切刃31とくし歯3
7とは重なり合い、くし歯間の隙間39は切刃31によ
って周囲が閉鎖された状態となり、空間40が生じる。
このとき、くし歯37の溝38で捕えられた髪の毛は、
切刃31の刃36によって切断され、くし歯37と重な
り合わない部分に位置している髪の毛は空間40に残さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
ように、空間40は切刃31の刃36によって閉鎖され
て形成される。そのため、髪が空間40に残された状態
から、毛すき鋏30を移動させると、髪が刃36とこす
り合う。その際、その髪が刃36に食い込んだり、引っ
掛かったりして、髪の表面を傷つける原因となる。ま
た、このように損傷した髪は枝毛の原因となることもあ
る。
【0006】さらに、毛すき鋏30で上述のようにして
髪を切った後、毛すき鋏30を閉じたまま移動させて、
髪から毛すき鋏30を引き離すのには、髪を傷つけない
ように毛すき鋏30を慎重に取り扱わなければならな
い。毛すき鋏30を使い慣れない場合には、毛すき鋏3
0を使いこなすまでに時間を要する。
【0007】そこで、本発明は、毛すき鋏を閉じ、その
とき生じた空間に残った髪を傷つけることなく毛すき鋏
を移動でき、髪から簡単に引き離すことができる使い勝
手のよい毛すき鋏を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明は、複数のくし歯を有する第1の鋏片と、前記第1
の鋏片とが軸を介して回動可能に組付けられ、閉じたと
きに各くし歯との隙間に毛が残る空間を生ずる第2の鋏
片とを備える毛すき鋏において、前記第1の鋏片のくし
歯の先端部にのみ刃が形成されており、前記第2の鋏片
には刃が形成されていないものである。
【0009】したがって、請求項1に記載の毛すき鋏に
よれば、髪をすいて髪の量を減らすには、第1の鋏片と
第2の鋏片とを開き、その間に髪を挿入する。この状態
から第1の鋏片と第2の鋏片とを徐々に閉じると、くし
歯と第2の鋏片とが接触し徐々に重なり合う。くし歯間
の隙間は、第2の鋏片によって閉鎖され、空間が生じ、
その空間は徐々に小さくなる。このとき、第2の鋏片に
接触している髪は、くし歯と第2の鋏片とが重なり合う
部分でくし歯の先端部の刃で切断され、他の髪はその空
間に残る。やがて、第1の鋏片と第2の鋏片とが完全に
閉じると、各々のくし歯は第2の鋏片と重なり、各々の
くし歯との間に生じた空間に髪が残る。
【0010】次に、上記の状態で、毛すき鋏を移動させ
ると、空間に残った髪は空間周囲とすれ合う。このと
き、空間を閉鎖している第2の鋏片には刃が形成されて
おらず、空間周囲には刃が形成されていない。そのた
め、毛すき鋏を移動しても、空間に残った髪は空間周囲
によって傷つくことなく、髪から毛すき鋏を引き離すこ
とができる。
【0011】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明に加え、第2の鋏片は、第1の鋏片と第2の鋏片とを
閉じるときに、前記くし歯の先端が接触する位置に切欠
を備えている。
【0012】したがって、請求項2に記載の毛すき鋏に
よれば、髪をすいて髪の量を減らすとき、第2の鋏片に
接触した髪は第2の鋏片の切欠に所定量入り込む。つま
り、切欠に入り込んだ髪は、切欠内に留められ、切欠か
ら移動しにくくなる。この状態から第1の鋏片と第2の
鋏片とが徐々に閉じられると、切欠に入り込んだ髪はく
し歯によって弾かれることなく確実にくし歯の刃によっ
て切断される。また、切欠の大きさを変化させることに
より、1本あたりのくし歯による髪の切断数が変化す
る。
【0013】請求項3に記載の第3の発明は、第2の発
明に加え、切欠は、前記第1の鋏片と第2の鋏片とが閉
じたとき、前記くし歯と重なる。
【0014】したがって、請求項3に記載の毛すき鋏に
よれば、第1の鋏片と第2の鋏片とが完全に閉じられ、
第2の鋏片とくし歯とがすべて重なった状態となったと
き、切欠は第2の鋏片と重なった状態となる。そのた
め、この状態のとき、空間に髪が存在しても、切欠はく
し歯との間の空間とはつながらなくなり、そこに存在す
る髪が切欠に入り込まない。
【0015】請求項4に記載の第4の発明は、第2の発
明に加え、くし歯は、先端が前記切欠と接触し始めから
前記第1の鋏片と第2の鋏片とが完全に閉鎖状態になる
まで、前記切欠と略中央位置で重なる。
【0016】したがって、請求項4に記載の毛すき鋏に
よれば、くし歯が第2の鋏片と接触した状態から第1の
鋏片と第2の鋏片とが完全に閉じるまで、常に、くし歯
と切欠とが接触または重なった状態となる。このため、
切欠は、くし歯との間の空間とつながらなくなり、その
空間に存在する髪は切欠に入り込まない。故に、くし歯
が第2の鋏片と接触した状態から第1の鋏片と第2の鋏
片とが完全に閉じるまでの間に、毛すき鋏を移動させて
も、その空間に存在する髪が切欠に挟まることがなく、
その髪が空間周囲とすれて傷つくこともない。
【0017】請求項5に記載の第5の発明は、第4の発
明に加え、くし歯は、前記軸を中心とする前記切欠を通
る円に沿って円弧状に形成されている。
【0018】したがって、請求項5に記載の毛すき鋏に
よれば、くし歯が第2の鋏片と接触した状態から第1の
鋏片と第2の鋏片とが完全に閉じられるまで、常に、く
し歯と切欠とは接触または重なった状態となり、第4の
発明と同様の作用を発揮する。また、各々のくし歯は軸
を共通とする円上に沿って形成されているため、くし歯
の根元から刃先まで幅が略等しい空間が生じる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を、図1乃至図4に従って説明する。図1は本発明
の一実施形態である毛すき鋏を示す正面図、図2は図1
の毛すき鋏の支軸付近を示す拡大斜視図、図3は図1に
示す毛すき鋏の一使用状態を示す斜視図、図4は図3の
要部を拡大した斜視図である。
【0020】図1に示すように、本実施形態の毛すき鋏
1は、第1の鋏片2及び第2の鋏片3を備え、第1の鋏
片2が第2の鋏片3と支軸4によって回動自在に組付け
られている。第1の鋏片2と第2の鋏片3とが接触する
面は略平らであり、第1の鋏片と第2の鋏片とが開閉す
ることによって第1の鋏片2と第2の鋏片3との間に隙
間が生じない。
【0021】第1の鋏片2及び第2の鋏片3には、支軸
4よりも上方に位置する部分に、共に指通穴5を有する
持ち手6が形成されている。第1の鋏片2及び第2の鋏
片3の指通穴5は、利用者が毛すき鋏1を使用すると
き、親指と薬指とを通過させる穴となる。第1の鋏片2
の指通穴5付近には、利用者が使用時に小指を掛けるた
めの指掛け7が設けられている。第2の鋏片3の指通穴
5付近には、第1の鋏片2と第2の鋏片3とが完全に閉
じとき、ストッパの役割を果たすストッパ台8と止クッ
ション9とを備えている。
【0022】第2の鋏片2の支持軸4よりも下方に位置
する部分(以下、第2の刃片10という)は細く、その
幅aは、持ち手6の幅bと比較すると、約半分程度とな
っている。また、第2の刃片10の下方へ向かう長さ
は、第1の鋏片2の支持軸4よりも下方に位置する部分
(以下、第1の刃片11という)の下方へ向かう長さよ
りも若干長めになっている。第2の刃片10は、第1の
刃片11に近づくに従って厚みcが薄くなっているが、
第1の刃片11と対向する部分に刃は形成されていな
い。第2の刃片10の第1の刃片11と対向する部分に
は、複数の小さな略半円形の切欠12が等間隔に形成さ
れている。
【0023】第1の刃片11は、下方に向かって徐々に
細くなっている。第1の刃片11の第2の刃片10と対
向する部分には、互いに離間する複数のくし歯13が形
成されている。このくし歯13は切欠12間の間隔と同
様の間隔で等間隔に切欠12と同数だけ形成されてい
る。そして、くし歯13間には、隙間14が存在してい
る。
【0024】図2に示すように、くし歯13の幅dは根
元から先端まで等しく、また、その幅dは切欠12の半
円形の直径eよりも広い。くし歯13の厚みfは第2の
刃片10に近づくに従って鳥の爪のように薄くなってお
り、くし歯13の先端には鋭利な刃15が形成されてい
る。また、各々のくし歯13は、支軸4を中心として切
欠12を通る円に沿って円弧状に形成されている。した
がって、くし歯13と第2の刃片10とが接触または重
なっている間、第1の鋏片2と第2の鋏片3とがいかな
る角度で閉じられても、切欠12がくし歯13から全く
はみ出さず、くし歯13と丁度重なる。また、くし歯1
3の左右方向の長さは、くし歯13の長さを含めた第1
の刃片11の幅の約2/3倍程度になっている。
【0025】本実施形態の毛すき鋏1は、第1の鋏片2
と第2の鋏片3とが完全に閉じられたとき、各々の隙間
14が、第2の刃片10と重ならない部分を有してい
る。つまり、各々のくし歯13と接する接線L1が支軸
4の中心よりも右側を通過する条件を満たすように、く
し歯13が形成されている。また、第2の刃片10は、
第1の刃片11と対向する部分に接する接線L2が支軸
4の中心、あるいはその中心よりも左側を通過する条件
を満たすように、第2の刃片10が形成されている。さ
らに、第1の鋏片2と第2の鋏片3とが完全に閉じられ
たとき、接線L1と接線L2とは略平行となる条件を満
たすように、ストッパ台8と止クッション9とが設けら
れている。したがって、第1の鋏片2と第2の鋏片3と
が完全に閉じられたとき、各々の隙間14が、第2の刃
片10と重ならない部分を有し、第2の刃片10と重な
らなかった各々の隙間14の大きさも略等しくなる。つ
まり、第1の刃片11と第2の刃片10とが重なること
により、隙間14によって略同一の大きさの空間が複数
形成される。
【0026】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用及び効果について説明する。図3に示すように、
本実施形態の毛すき鋏1を用いて髪をすいて髪の量を減
らす場合には、右利きの利用者は右手16で毛すき鋏1
を持ち、第2の刃片10を客17の頭の方に位置させ、
第1の鋏片2と第2の鋏片3とを開く。そして、髪を第
1の刃片11と第2の刃片10との間に挿入する。この
とき、挿入された髪は切欠12にも入り込む。
【0027】この状態から第1の鋏片2と第2の鋏片3
とを徐々に閉じると、図2に示すように、支軸4に最も
近い部分に位置するくし歯13から順次第2の刃片10
と重なり合う。このとき、第2の刃片10に接触する髪
が、切欠12に位置していると、その髪がくし歯13の
先端部の刃15によって切断される。切欠12に位置し
ている髪は移動しにくく確実に切断される。また、第2
の刃片10の各くし歯13間の隙間14には髪が切断さ
れず残り、第2の刃片10よってその隙間14が閉鎖さ
れ空間が形成される。
【0028】この状態から第1の鋏片2と第2の鋏片3
とを更に閉じると、くし歯13は次第に支軸4から近い
順に第2の刃片10と重なり合う。このとき、第2の刃
片10と重なったくし歯13は常に切欠12と重なった
状態となる。したがって、第1の鋏片2と第2の鋏片3
とが開かれ、くし歯13と第2の刃片10とが離れるま
で、隙間14に残った髪は切欠12に入り込むことがな
い。
【0029】やがて、第1の鋏片2の持ち手6が止クッ
ション9と接触すると、図3に示すように、支軸4から
最も離れた場所に位置するくし歯13が第2の刃片10
と重なり、切欠12に位置していた髪がすべて切断され
る。図4は、図3の要部を拡大した斜視図である。図4
に示すように、隙間14には、切断されなかった髪が残
る。
【0030】この状態から、毛すき鋏1を移動すると、
残った髪は隙間14周囲及び第2の刃片11とすれ合
う。このとき、隙間14周囲には、髪を傷つけるものは
何もない。つまり、第2の刃片10には、刃が形成され
ておらず、従来のように髪が損傷することはない。ま
た、切欠12は、くし歯13と第2の刃片10とが重な
った位置にあるため、隙間14に残った髪が切欠12に
挟まることもない。したがって、隙間14に残った髪が
隙間14周囲及び第2の刃片10とすれ合って傷つくこ
となく、くしで髪をとくように毛すき鋏1を円滑に移動
させることができ、隙間14に残った髪を隙間14から
容易に抜き取ることができる。
【0031】このように、本実施形態の毛すき鋏1は、
複数のくし歯13を有する第1の鋏片2と、第1の鋏片
2とが支軸4を介して回動可能に組付けられ、閉じたと
きに各くし歯13と隙間14に毛が残る空間を生ずる第
2の鋏片3とを備える毛すき鋏1であり、しかも、第1
の鋏片2のくし歯13の先端部にのみ刃15が形成され
ており、第2の鋏片3には刃が形成されていない。
【0032】したがって、本実施形態の毛すき鋏1を利
用すれば、第1の鋏片2と第2の鋏片3とを閉じたまま
毛すき鋏1を移動させても、髪が傷つくといった無用な
心配をする必要がない。そのため、毛すき鋏1による髪
の切断作業を繰り返し行っても疲労を感じず、素早く髪
を切る作業を行うことができる。また、毛すき鋏1の取
り扱いに慣れていない利用者にっとても極めて使い勝手
がよい。
【0033】特に、第2の鋏片3は、第1の鋏片2と第
2の鋏片3とを閉じるときに、くし歯13の先端が接触
する位置に切欠12を有する。したがって、この毛すき
鋏1で髪をすいて髪の量を減らすとき、第2の鋏片3に
接触した髪は第2の鋏片3の切欠12に所定量だけ入り
込み、切欠12に入り込んだ髪は確実にくし歯13の刃
15によって切断される。
【0034】しかも、切欠12は、第1の鋏片2と第2
の鋏片3とが閉じたとき、くし歯13と重なる。したが
って、隙間14と第2の刃片10とによって形成される
空間に髪が存在しても、切欠12は空間とはつながら
ず、そこに存在する髪は切欠12に入り込まないので、
毛すき鋏1を移動させても、空間に存在する髪は切欠1
2に挟まることがなく、すれて傷つくこともない。
【0035】また、くし歯13は、支軸4を中心とする
切欠12を通る円に沿って円弧状に形成されており、先
端が切欠12と接触し始めから第1の鋏片2と第2の鋏
片3とが完全に閉鎖状態になるまで、切欠12と略中央
位置で重なる。したがって、くし歯13が第2の鋏片3
と接触した状態から第1の鋏片2と第2の鋏片3とが完
全に閉じるまでの間に、毛すき鋏1を移動させても、そ
の空間に存在する髪が切欠12に挟まることがなく、そ
の髪が空間周囲とすれて傷つくことがない。
【0036】なお、切欠12及びくし歯13の形状、間
隔、その数、幅等はどのように変化させてもよい。ま
た、切欠12の深さ及びその形状も髪を減らす量に応じ
て変化させてもよい。例えば、各切欠12が大きけれ
ば、切断できる髪の本数が多くなり、逆に、各切欠12
が小さければ、切断できる髪の本数が少なくなるので、
使用目的に応じて切欠12の形状及び大きさ等を変化さ
せることができる。
【0037】切欠12の大きさや形状は、支軸4から離
れるに従って変化させてもよい。また、くし歯13の幅
d、形状も同様に変化させてもよい。
【0038】本実施形態の毛すき鋏1は、右手用である
が、左手用に改良してもよい。また、逆目用として第1
の鋏片2に第2の刃片10を形成し、第2の鋏片2に第
1の刃片11を形成してもよい。つまり、くし歯13が
形成される鋏片を逆にしても構わない。
【0039】
【発明の効果】第1の発明によると、第1の鋏片と第2
の鋏片とを閉じた状態で、髪を傷つけず毛すき鋏を移動
させることができ、毛すき鋏と髪とを引き離すことがで
きる。また、毛すき鋏の取り扱いに慣れていない利用者
であっても使い勝手がよい。
【0040】第2の発明によると、第1の発明の効果に
加え、第2の鋏片の切欠に入り込んだ髪をくし刃によっ
て確実に切断することができる。また、1本あたりのく
し歯による髪の切断数を切欠の大きさによって調整する
ことができる。
【0041】第3の発明によると、第2の発明の効果に
加え、第1の鋏片と第2の鋏片とが閉じた状態で、毛す
き鋏を移動しても、空間に残った髪が切欠に挟まること
がなく、その髪が空間周囲とすれて傷つくこともない。
【0042】第4の発明によると、第2の発明の効果に
加え、くし歯が第2の鋏片と接触した状態から第1の鋏
片と第2の鋏片とが完全に閉じるまで、常に、空間に残
った髪は切欠に挟まることがなく、その髪が空間周囲と
すれて傷つくこともない。
【0043】第5の発明によると、第4の発明の効果に
加え、くし歯の根元から刃先までの幅が一定であるた
め、毛すき鋏を移動させる際、髪に対する空間周囲の抵
抗が小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である毛すき鋏を示す正面
図である。
【図2】図1の毛すき鋏の支軸付近を示す拡大斜視図で
ある。
【図3】図1に示す毛すき鋏の一使用状態を示す斜視図
である。
【図4】図3の要部を拡大した斜視図である。
【図5】従来の毛すき鋏を示す正面図である。
【図6】従来の毛すき鋏の支軸付近を示す拡大図であ
る。
【符号の説明】 1 毛すき鋏 2 第1の鋏片 3 第2の鋏片 4 支軸 10 第2の刃片 11 第1の刃片 12 切欠 13 くし歯 14 隙間 15 刃

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のくし歯を有する第1の鋏片と、前
    記第1の鋏片とが軸を介して回動可能に組付けられ、閉
    じたときに各くし歯との隙間に毛が残る空間を生ずる第
    2の鋏片とを備える毛すき鋏において、前記第1の鋏片
    のくし歯の先端部にのみ刃が形成されており、前記第2
    の鋏片には刃が形成されていないことを特徴とする毛す
    き鋏。
  2. 【請求項2】 前記第2の鋏片は、第1の鋏片と第2の
    鋏片とを閉じるときに、前記くし歯の先端が接触する位
    置に切欠を有することを特徴とする請求項1に記載の毛
    すき鋏。
  3. 【請求項3】 前記切欠は、前記第1の鋏片と第2の鋏
    片とが閉じたとき、前記くし歯と重なることを特徴とす
    る請求項2に記載の毛すき鋏。
  4. 【請求項4】 前記くし歯は、先端が前記切欠と接触し
    始めから前記第1の鋏片と第2の鋏片とが完全に閉鎖状
    態になるまで、前記切欠と略中央位置で重なることを特
    徴とする請求項2に記載の毛すき鋏。
  5. 【請求項5】 前記くし歯は、前記軸を中心とする前記
    切欠を通る円に沿って円弧状に形成されていることを特
    徴とする請求項4に記載の毛すき鋏。
JP10182274A 1998-06-29 1998-06-29 毛すき鋏 Expired - Lifetime JP2967269B1 (ja)

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