JP2967182B2 - 水域における底泥層処理方法 - Google Patents

水域における底泥層処理方法

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幸宏 島谷
尚志 保持
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KENSETSUSHO DOBOKU KENKYU SHOCHO
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、富栄養化した湖沼、
池、海、河川等の水域において、例えば藍藻類の大発生
によって悪臭、利水障害、生態系に対する悪影響等が発
生するのを改善して、環境を浄化する底泥層処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、海、河川等の水域には、生活
排水、工業排水等によって栄養塩類が流入し、藻類や動
物性プランクトン等が大発生している。そして藻類が枯
死して腐敗することによって悪臭が発生したり、枯死し
た藻類がバクテリアによって分解される際に、水中の溶
存酸素が消費されて酸欠状態となって生態系に悪影響を
与えたりして、自然環境や生活環境の悪化を招いてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方湖沼、池、海、河
川等の水域の底部に堆積する泥層には、栄養塩類が大量
に含まれていて、これが水域に対する栄養塩類の供給源
の一つとなっている。そして(1)この底泥層中に多く
含まれている栄養塩類は遊離し易くて、底泥層の直上の
水に含まれる溶存酸素が少ない場合に発生し、(2)底
泥層が撹拌されると水中に浮遊して拡散するという問題
がある。そこで従来はこのような問題を解消するため
に、浚渫することによって底泥層を除去し、栄養塩類の
供給を断って自然環境や生活環境が悪化するのを防止す
るようにしてきた。しかしながらこのような底泥層を浚
渫する方法では、栄養塩類の拡散等による供給原因を消
滅させることが困難で、栄養塩類の供給を有効的に除去
することができず、しかも高額の費用が必要で経済性が
劣悪であるという問題がある。
【0004】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の底泥層の浚渫方法のもつ問題を解消し、栄養塩類の
供給原因を消滅させて栄養塩類の供給を有効的に除去す
ることができ、しかも高額の費用が必要でなくて経済性
に優れている底泥層処理方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1の発明は、湖、池、
海、河川等の水域における溶存酸素の豊富な表層水を、
陸上又は水中に設置したポンプと、水域の底に張り巡ら
したパイプとによって、水域の底に堆積した底泥層の直
上又は底泥層の表層近くに送入し、この送入水の送入過
程において水中に設置した曝気装置によって、送入水が
酸素を吸入して溶存酸素を増大し、このような送入水に
よって、底泥層の直上表面の溶存酸素を増加し、底泥層
中に含まれている栄養塩類を不溶化して水質改善を行う
ことを特徴とするものである。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、送入水について、
凝集剤等の底泥層処理のための薬剤を混入させることを
特徴とするものである。請求項3に記載の発明は、請求
項1に記載の発明において、送入水について、冷却装置
によってこれを冷却して、底泥層の直上に停滞させるこ
とを特徴とするものである。
【0006】
【作用】前記のようなものにおいて、湖、池、海、河川
等の水域における表層水、又は予め用意した水を、陸上
又は水中に設置したポンプと、水域の底に張り巡らした
パイプを用いて、水域の底に堆積した底泥層の直上の水
又は底泥層の中に送入し、このような際に送入水につい
て、溶存酸素を増やしたり、栄養塩類を除去したりする
ことによって、水質改善を行い、凝集剤等の底泥層処理
のための薬剤を混入させ、又は冷却して底泥層の直上に
停滞させる。
【0007】
【実施例】図1〜3に示すこの発明の第1実施例におい
て、1は水域、2は底泥層、3は水域表面に浮設された
複数のフロート、4はこのフロート3に吊り下げられた
ポンプピット4を示す。ポンプピット4は図3に示され
ているように、箱型のピット本体5を有し、その内部に
送水ポンプ6、曝気槽7、冷却装置8が配置されてい
て、それらが通水パイプ9によって連結され、ポンプ6
には吸水パイプ10が、また冷却装置8には送水パイプ11
が連結され、送水パイプ11には底泥層2の直上表面に沿
って延び、複数の排水孔を有する複数の配水パイプ12が
連結されている。13は曝気槽7に連結された曝気装置、
14は曝気槽7の下流において通水パイプ9に連結された
薬剤注入ポンプ、15は薬剤注入ポンプ14に連結された薬
剤タンク、16は送水ポンプ6、冷却装置8、曝気装置1
3、薬剤注入ポンプ14を作動する作動手段を示す。
【0008】このようなものにおいて、ポンプピット4
内の送水ポンプ6が作動すると、吸水パイプ10が水域1
内の溶存酸素が豊富な表層水を吸入し、送水パイプ11及
び配水パイプ12を経て、底泥層2の直上表面に送入し、
そこの直上水をこの送入水と入れ替える。このようにす
ることによって直上水の溶存酸素を増加し、底泥層2中
に含まれている栄養塩類を不溶化し、これによって栄養
塩類が水中に供給されるのを防止する。この際添加され
る表層水を曝気装置13を作動して曝気槽7で溶存酸素を
吸入し、薬剤注入ポンプ14を作動して凝集剤等の底泥層
処理のための薬剤を混入し、又は冷却装置8を作動して
冷却して底泥層の直上に停滞させると、一層その効果を
高めることとなる。
【0009】図3に示すこの発明の第2実施例は、送水
パイプ11及び配水パイプ12が底泥層2の表面近くにおい
て、その内部に配置されている点を除いては、第1実施
例と同様であるので、その説明を省略する。
【0010】前記の実施例においては、水域1内の表層
水を利用しているが、これとは別にエアレーション等に
よって人工的に溶存酸素濃度を高くした水を利用しても
よい。
【0011】
【発明の効果】この発明は前記のようであって、請求項
1の発明は、湖、池、海、河川等の水域における溶存酸
素の豊富な表層水を、陸上又は水中に設置したポンプ
と、水域の底に張り巡らしたパイプとによって、水域の
底に堆積した底泥層の直上又は底泥層の表層近くに送入
し、この送入水の送入過程において水中に設置した曝気
装置によって、送入水が酸素を吸入して溶存酸素を増大
し、このような送入水によって、底泥層の直上表面の溶
存酸素を増加し、底泥層中に含まれている栄養塩類を不
溶化して水質改善を行うことを特徴とするので、底泥層
の直上表面の溶存酸素を増加して底泥層中に含まれてい
る栄養塩類を不溶化し、これによって栄養塩類が水中に
供給されるのを長期にわたって防止して水質改善を確実
に実現することができるという効果がある。請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の発明において、送入水
について、凝集剤等の底泥層処理のための薬剤を混入さ
せることを特徴とし、請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、送入水について、冷却装置に
よってこれを冷却して、底泥層の直上に停滞させること
を特徴とするので、請求項1に記載の発明の効果を一層
増大することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の使用状態を示す概略縦
断面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の要部の縦断面図である。
【図4】この発明の第2実施例の使用状態を示す概略縦
断面図である。
【符号の説明】
1 水域 2 底泥層 3 フロート 4 ポンプピット 5 ピット本体 6 送水ポンプ 7 曝気槽 8 冷却装置 9 通水パイプ 10 吸水パイプ 11 送水パイプ 12 配水パイプ 13 曝気装置 14 薬剤注入ポンプ 15 薬剤タンク 16 作動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 7/00,3/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湖、池、海、河川等の水域における溶存
    酸素の豊富な表層水を、陸上又は水中に設置したポンプ
    と、水域の底に張り巡らしたパイプとによって、水域の
    底に堆積した底泥層の直上又は底泥層の表層近くに送入
    し、この送入水の送入過程において水中に設置した曝気
    装置によって、送入水が酸素を吸入して溶存酸素を増大
    し、このような送入水によって、底泥層の直上表面の溶
    存酸素を増加し、底泥層中に含まれている栄養塩類を不
    溶化して水質改善を行うことを特徴とする水域における
    底泥層処理方法。
  2. 【請求項2】 送入水について、凝集剤等の底泥層処理
    のための薬剤を混入させることを特徴とする請求項1に
    記載の水域における底泥層処理方法。
  3. 【請求項3】 送入水について、冷却装置によってこれ
    を冷却して、底泥層の直上に停滞させることを特徴とす
    る請求項1に記載の水域における底泥層処理方法。
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