JP2965912B2 - 鉄筋折曲げ機 - Google Patents
鉄筋折曲げ機Info
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- JP2965912B2 JP2965912B2 JP23944496A JP23944496A JP2965912B2 JP 2965912 B2 JP2965912 B2 JP 2965912B2 JP 23944496 A JP23944496 A JP 23944496A JP 23944496 A JP23944496 A JP 23944496A JP 2965912 B2 JP2965912 B2 JP 2965912B2
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の帯筋に対し
直交する方向に配筋された横拘束鉄筋の末端部を折曲げ
て帯筋を拘束する際に用いられる鉄筋折曲げ機に係り、
特に横拘束鉄筋の末端部を所定の折曲げ半径で容易かつ
精度よく折曲げることができる鉄筋折曲げ機に関する。
直交する方向に配筋された横拘束鉄筋の末端部を折曲げ
て帯筋を拘束する際に用いられる鉄筋折曲げ機に係り、
特に横拘束鉄筋の末端部を所定の折曲げ半径で容易かつ
精度よく折曲げることができる鉄筋折曲げ機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄筋コンクリート構造の建造物
においては、帯筋に対し直交する方向に横拘束鉄筋を配
筋するとともに、その末端部を180度等に折曲げて帯
筋を拘束し、耐震補強を図ることが汎く行なわれてい
る。
においては、帯筋に対し直交する方向に横拘束鉄筋を配
筋するとともに、その末端部を180度等に折曲げて帯
筋を拘束し、耐震補強を図ることが汎く行なわれてい
る。
【0003】ところで、横拘束鉄筋の末端部を折曲げる
際には、規格で定められている以上の折曲げ半径で末端
部を折曲げる必要があるとともに、等ピッチで平行に配
筋されている既存の帯筋に対し横拘束鉄筋を配筋するこ
とになるため、帯筋の外側から内側に向けて横拘束鉄筋
の末端部を折曲げる必要がある。
際には、規格で定められている以上の折曲げ半径で末端
部を折曲げる必要があるとともに、等ピッチで平行に配
筋されている既存の帯筋に対し横拘束鉄筋を配筋するこ
とになるため、帯筋の外側から内側に向けて横拘束鉄筋
の末端部を折曲げる必要がある。
【0004】従来、この種の鉄筋の折曲げ機としては、
例えば特公平2−5498号公報に示されているよう
に、油圧作動装置によりアームを揺動駆動するようにし
たフープレンチが知られている。
例えば特公平2−5498号公報に示されているよう
に、油圧作動装置によりアームを揺動駆動するようにし
たフープレンチが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のフープレン
チにおいては、別置の給油ユニットを必要とせず、取扱
いが容易で作業能率の向上を図ることができる等の利点
を有しているが、規格で定められている以上の折曲げ半
径で横拘束鉄筋の末端部を折曲げることができないとと
もに、等ピッチで平行に配筋されている帯筋間にフープ
レンチをセットするだけの間隔がない場合には、横拘束
鉄筋の末端部を折曲げることができないという問題があ
る。
チにおいては、別置の給油ユニットを必要とせず、取扱
いが容易で作業能率の向上を図ることができる等の利点
を有しているが、規格で定められている以上の折曲げ半
径で横拘束鉄筋の末端部を折曲げることができないとと
もに、等ピッチで平行に配筋されている帯筋間にフープ
レンチをセットするだけの間隔がない場合には、横拘束
鉄筋の末端部を折曲げることができないという問題があ
る。
【0006】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、帯筋間の間隔が狭い場合であっても、何等支障なく
横拘束鉄筋の末端部を外側から内側に折曲げることがで
きるとともに、規格で定められている以上の折曲げ半径
で横拘束鉄筋の末端部を折曲げることができる鉄筋折曲
げ機を提供することを目的とする。
で、帯筋間の間隔が狭い場合であっても、何等支障なく
横拘束鉄筋の末端部を外側から内側に折曲げることがで
きるとともに、規格で定められている以上の折曲げ半径
で横拘束鉄筋の末端部を折曲げることができる鉄筋折曲
げ機を提供することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、より小さな力で横拘
束鉄筋の末端部を折曲げることができる鉄筋折曲げ機を
提供するにある。
束鉄筋の末端部を折曲げることができる鉄筋折曲げ機を
提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、横拘束鉄筋の末端部
の折曲げ半径が変更になった場合にも対処でき、また摺
動子に無理な力が加わらずスムースな動作が得られる鉄
筋折曲げ機を提供するにある。
の折曲げ半径が変更になった場合にも対処でき、また摺
動子に無理な力が加わらずスムースな動作が得られる鉄
筋折曲げ機を提供するにある。
【0009】本発明の他の目的は、ベンディングアーム
の揺動を安定させることができ、しかもベンディングア
ームの揺動範囲の変更も容易な鉄筋折曲げ機を提供する
にある。
の揺動を安定させることができ、しかもベンディングア
ームの揺動範囲の変更も容易な鉄筋折曲げ機を提供する
にある。
【0010】本発明の他の目的は、油圧作動装置を大き
な力で押さえておかなくても作業を行なうことができ、
作業性を向上させることができる鉄筋折曲げ機を提供す
るにある。
な力で押さえておかなくても作業を行なうことができ、
作業性を向上させることができる鉄筋折曲げ機を提供す
るにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、横拘束鉄筋の
太さが変更になっても対処することができる鉄筋折曲げ
機を提供するにある。
太さが変更になっても対処することができる鉄筋折曲げ
機を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、既設の帯筋に対し直交する方向に配筋された
横拘束鉄筋の末端部を、90度に折曲げられている状態
から180度に折曲げて帯筋を拘束する鉄筋折曲げ機に
おいて、往復直線動する摺動子を有する油圧作動装置
と;油圧作動装置の先端部に取付けられているととも
に、前記帯筋が嵌入される凹部を有して帯筋と前記末端
部との間に装着され、末端部が外周面にそって折曲げら
れて末端部の折曲げ半径を規制するカラーと;概略半円
形状をなして一端部に偏心した位置が前記摺動子の先端
に支点ピンを介し枢着され、摺動子の前進により両端部
が末端部に接触した状態で前記支点ピンを支点として揺
動し、末端部を前記カラーの外周面にそって折曲げるベ
ンディングアームと;をそれぞれ設けるようにしたこと
を特徴とする。そして、カラーの外周面にそって横拘束
鉄筋の末端部を折曲げることにより、規格で定められて
いる以上の折曲げ半径で、容易かつ高精度に折曲げるこ
とが可能となる。また、鉄筋折曲げ機を帯筋の外側に配
置して、横拘束鉄筋の末端部を外側から内側に折曲げる
ことが可能となり、帯筋間の間隔が狭い場合であって
も、何等支障なく作業を行なうことが可能となる。
本発明は、既設の帯筋に対し直交する方向に配筋された
横拘束鉄筋の末端部を、90度に折曲げられている状態
から180度に折曲げて帯筋を拘束する鉄筋折曲げ機に
おいて、往復直線動する摺動子を有する油圧作動装置
と;油圧作動装置の先端部に取付けられているととも
に、前記帯筋が嵌入される凹部を有して帯筋と前記末端
部との間に装着され、末端部が外周面にそって折曲げら
れて末端部の折曲げ半径を規制するカラーと;概略半円
形状をなして一端部に偏心した位置が前記摺動子の先端
に支点ピンを介し枢着され、摺動子の前進により両端部
が末端部に接触した状態で前記支点ピンを支点として揺
動し、末端部を前記カラーの外周面にそって折曲げるベ
ンディングアームと;をそれぞれ設けるようにしたこと
を特徴とする。そして、カラーの外周面にそって横拘束
鉄筋の末端部を折曲げることにより、規格で定められて
いる以上の折曲げ半径で、容易かつ高精度に折曲げるこ
とが可能となる。また、鉄筋折曲げ機を帯筋の外側に配
置して、横拘束鉄筋の末端部を外側から内側に折曲げる
ことが可能となり、帯筋間の間隔が狭い場合であって
も、何等支障なく作業を行なうことが可能となる。
【0013】本発明はまた、ベンディングアームの両端
部に、自由回転するローラをそれぞれ設けるようにした
ことを特徴とする。そしてこれにより、横拘束鉄筋の末
端部を折曲げる際のベンディングアーム両端部の抵抗が
小さくなり、より小さな力で横拘束鉄筋の末端部を折曲
げることが可能となる。
部に、自由回転するローラをそれぞれ設けるようにした
ことを特徴とする。そしてこれにより、横拘束鉄筋の末
端部を折曲げる際のベンディングアーム両端部の抵抗が
小さくなり、より小さな力で横拘束鉄筋の末端部を折曲
げることが可能となる。
【0014】本発明はまた、カラーを、油圧作動装置の
先端部に固設されたアームプレートに着脱可能に取付
け、このアームプレートに、支点ピンが摺動するガイド
溝を設けるようにしたことを特徴とする。そして、カラ
ーの着脱交換により、横拘束鉄筋の末端部の折曲げ半径
が変更になった場合でも対処でき、またガイド溝によ
り、摺動子に無理な力が加わらずスムースな動作を得る
ことが可能となる。
先端部に固設されたアームプレートに着脱可能に取付
け、このアームプレートに、支点ピンが摺動するガイド
溝を設けるようにしたことを特徴とする。そして、カラ
ーの着脱交換により、横拘束鉄筋の末端部の折曲げ半径
が変更になった場合でも対処でき、またガイド溝によ
り、摺動子に無理な力が加わらずスムースな動作を得る
ことが可能となる。
【0015】本発明はまた、アームプレートに、ベンデ
ィングアームの一端部の移動範囲を規制するガイド部を
設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、ベンディングアームの揺動を安定させることが可能
となり、またベンディングアームの揺動範囲の変更も容
易である。
ィングアームの一端部の移動範囲を規制するガイド部を
設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、ベンディングアームの揺動を安定させることが可能
となり、またベンディングアームの揺動範囲の変更も容
易である。
【0016】本発明はまた、アームプレートに、横拘束
鉄筋に外側から当接する反力受けストッパを設けるよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、横拘束鉄
筋の末端部を折曲げる際に、その反力が反力受けストッ
パで支持され、油圧作動装置を大きな力で押さえておく
必要がない。このため、作業性を向上させることが可能
となる。
鉄筋に外側から当接する反力受けストッパを設けるよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、横拘束鉄
筋の末端部を折曲げる際に、その反力が反力受けストッ
パで支持され、油圧作動装置を大きな力で押さえておく
必要がない。このため、作業性を向上させることが可能
となる。
【0017】本発明はさらに、反力受けストッパのアー
ムプレートへの取付位置を調節可能とするようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、横拘束鉄筋の太さ
が変更になっても対処することが可能となる。
ムプレートへの取付位置を調節可能とするようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、横拘束鉄筋の太さ
が変更になっても対処することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。
明する。
【0019】図1は、本発明の実施の一形態に係る鉄筋
折曲げ機を示すもので、この鉄筋折曲げ機1は、往復直
線動する摺動子としてのピストンロッド3を有する油圧
作動装置2を備えている。
折曲げ機を示すもので、この鉄筋折曲げ機1は、往復直
線動する摺動子としてのピストンロッド3を有する油圧
作動装置2を備えている。
【0020】この油圧作動装置2は、図2に示すよう
に、後端部に電動モータ4が接続固定されたケーシング
本体5を備えており、このケーシング本体5の前端部に
は、アームプレート6がケーシング本体5廻りに旋回可
能に取付けられている。またケーシング本体5と電動モ
ータ4との間には、ハンドル7が取付けられている。
に、後端部に電動モータ4が接続固定されたケーシング
本体5を備えており、このケーシング本体5の前端部に
は、アームプレート6がケーシング本体5廻りに旋回可
能に取付けられている。またケーシング本体5と電動モ
ータ4との間には、ハンドル7が取付けられている。
【0021】前記ケーシング本体5内には、油が貯留さ
れる油槽8および油槽8内の油を圧送するポンプ機構9
がそれぞれ配設されている。ポンプ機構9は、モータ軸
10の先端に形成されたカム部11と、このカム部11
により往復駆動されるピストン12とを備え、ピストン
12の往復動により高圧油を発生させるようになってい
る。
れる油槽8および油槽8内の油を圧送するポンプ機構9
がそれぞれ配設されている。ポンプ機構9は、モータ軸
10の先端に形成されたカム部11と、このカム部11
により往復駆動されるピストン12とを備え、ピストン
12の往復動により高圧油を発生させるようになってい
る。
【0022】前記ケーシング本体5は、垂直壁13によ
りポンプ機構9が配設された油槽8とシリンダ室14と
に分割されており、ポンプ機構9、油槽8およびシリン
ダ室14は、垂直壁13に設けられた油通路によってそ
れぞれ連通されている。
りポンプ機構9が配設された油槽8とシリンダ室14と
に分割されており、ポンプ機構9、油槽8およびシリン
ダ室14は、垂直壁13に設けられた油通路によってそ
れぞれ連通されている。
【0023】前記油通路は、ポンプ機構9に接続された
油供給通路15、シリンダ室14の前端部に開口する後
退用油通路16、シリンダ室14の後端部に開口する前
進用油通路17、および油槽8に連通する戻り通路18
から構成され、これら各通路15,16,17,18
は、垂直壁13内に設けられてレバー19で操作される
切替バルブ20により切替えられ、油の流通経路を変更
できるようになっている。
油供給通路15、シリンダ室14の前端部に開口する後
退用油通路16、シリンダ室14の後端部に開口する前
進用油通路17、および油槽8に連通する戻り通路18
から構成され、これら各通路15,16,17,18
は、垂直壁13内に設けられてレバー19で操作される
切替バルブ20により切替えられ、油の流通経路を変更
できるようになっている。
【0024】また、前記シリンダ室14内には、前面に
ピストンロッド3が接合されたピストン21が軸方向に
摺動自在に配設されており、このピストンロッド21
は、シリンダ室14の前端側への圧力油の供給によりピ
ストンロッド3の後退移動を行なうとともに、シリンダ
室4の後端側への圧力油の供給によりピストンロッド3
の前進移動を行なうようになっている。このピストンロ
ッド3は、その先端部がシリンダ室14の前端部を密閉
する端壁22を貫通して前方に突出している。
ピストンロッド3が接合されたピストン21が軸方向に
摺動自在に配設されており、このピストンロッド21
は、シリンダ室14の前端側への圧力油の供給によりピ
ストンロッド3の後退移動を行なうとともに、シリンダ
室4の後端側への圧力油の供給によりピストンロッド3
の前進移動を行なうようになっている。このピストンロ
ッド3は、その先端部がシリンダ室14の前端部を密閉
する端壁22を貫通して前方に突出している。
【0025】前記ケーシング本体5の外周部には、圧力
緩衝用の空所23が設けられており、この空所23は、
弾力性のあるゴム膜24によって覆われているととも
に、リリース通路25を介し前記油槽8に連通されてい
る。
緩衝用の空所23が設けられており、この空所23は、
弾力性のあるゴム膜24によって覆われているととも
に、リリース通路25を介し前記油槽8に連通されてい
る。
【0026】また、前記ケーシング本体5の前端外周部
には、円周溝26が形成されており、この円周溝26に
は、リング部材27が回動可能に嵌合され、前記アーム
プレート6は、このリング部材27に固設されている。
には、円周溝26が形成されており、この円周溝26に
は、リング部材27が回動可能に嵌合され、前記アーム
プレート6は、このリング部材27に固設されている。
【0027】アームプレート6は、図1ないし図3に示
すように、所定厚の板材で形成されており、このアーム
プレート6には、既設の帯筋28が嵌入される凹部30
aを有する円板状のカラー30が着脱交換可能に取付け
られている。そして、このカラー30は、前記凹部30
aに帯筋28を嵌入した状態で、横拘束鉄筋29の末端
部29aと帯筋28との間に装着され、前記末端部29
aを外周面にそって折曲げることにより、末端部29a
の折曲げ半径を規制するようになっている。
すように、所定厚の板材で形成されており、このアーム
プレート6には、既設の帯筋28が嵌入される凹部30
aを有する円板状のカラー30が着脱交換可能に取付け
られている。そして、このカラー30は、前記凹部30
aに帯筋28を嵌入した状態で、横拘束鉄筋29の末端
部29aと帯筋28との間に装着され、前記末端部29
aを外周面にそって折曲げることにより、末端部29a
の折曲げ半径を規制するようになっている。
【0028】一方、前記ピストンロッド3の先端部に
は、半円形状をなす板状のベンディングアーム31が支
点ピン32を介し着脱交換可能に枢着されており、この
ベンディングアーム31の両端部には、第1ローラ33
および第2ローラ34が回転自在にそれぞれ取付けられ
ている。
は、半円形状をなす板状のベンディングアーム31が支
点ピン32を介し着脱交換可能に枢着されており、この
ベンディングアーム31の両端部には、第1ローラ33
および第2ローラ34が回転自在にそれぞれ取付けられ
ている。
【0029】また、前記ピストンロッド3の先端部は、
図4ないし図6に示すように、第1ローラ33側に偏心
した位置で支点ピン32を介しベンディングアーム31
に連結されており、この支点ピン32は、前記アームプ
レート6に設けたガイド溝35に係合され、ピストンロ
ッド3の往復直線動に伴ないガイド溝35内を摺動する
ようになっている。前記アームプレート6にはまた、前
記第1ローラ33の移動範囲を規制する角溝状のガイド
部36が設けられている。そしてこれにより、ピストン
ロッド3の往復直線動作がベンディングアーム31の回
転動作に変換され、90度に折曲げられている状態の末
端部29aが、カラー30の外周面にそって180度に
折曲げられるようになっている。
図4ないし図6に示すように、第1ローラ33側に偏心
した位置で支点ピン32を介しベンディングアーム31
に連結されており、この支点ピン32は、前記アームプ
レート6に設けたガイド溝35に係合され、ピストンロ
ッド3の往復直線動に伴ないガイド溝35内を摺動する
ようになっている。前記アームプレート6にはまた、前
記第1ローラ33の移動範囲を規制する角溝状のガイド
部36が設けられている。そしてこれにより、ピストン
ロッド3の往復直線動作がベンディングアーム31の回
転動作に変換され、90度に折曲げられている状態の末
端部29aが、カラー30の外周面にそって180度に
折曲げられるようになっている。
【0030】前記両ローラ33,34が横拘束鉄筋29
の末端部29aに当接した折曲げ前の状態においては、
図4に示すように、支点ピン32と第1ローラ33とを
結ぶ線分と支点ピン32の摺動方向とのなす角度が45
度に設定されており、これによりピストンロッド3の推
力を最小にし、かつストロークを最小にして軽量化を図
ることができるようになっている。
の末端部29aに当接した折曲げ前の状態においては、
図4に示すように、支点ピン32と第1ローラ33とを
結ぶ線分と支点ピン32の摺動方向とのなす角度が45
度に設定されており、これによりピストンロッド3の推
力を最小にし、かつストロークを最小にして軽量化を図
ることができるようになっている。
【0031】また、末端部29aの折曲げ終了時におい
ては、図6に示すように、第2ローラ34とカラー30
の中心との間の寸法Lが10mm以上に設定されるよう
になっており、これにより末端部29aを確実に180
度に折曲げることができるようになっている。
ては、図6に示すように、第2ローラ34とカラー30
の中心との間の寸法Lが10mm以上に設定されるよう
になっており、これにより末端部29aを確実に180
度に折曲げることができるようになっている。
【0032】また、90度に折曲がっている末端部29
aを180度に折曲げる場合、作用させる角度は90度
であるが、図4および図6に示すように、支点ピン32
から第1ローラ33までの間の寸法をD/2、支点ピン
32から第2ローラ34までの間の寸法を2D/2(=
D)、両ローラ32,33間の寸法をDとすることによ
り、第2ローラ34の移動角度を45度まで小さくして
末端部29aを180度に折曲げることができるように
なっている。
aを180度に折曲げる場合、作用させる角度は90度
であるが、図4および図6に示すように、支点ピン32
から第1ローラ33までの間の寸法をD/2、支点ピン
32から第2ローラ34までの間の寸法を2D/2(=
D)、両ローラ32,33間の寸法をDとすることによ
り、第2ローラ34の移動角度を45度まで小さくして
末端部29aを180度に折曲げることができるように
なっている。
【0033】また、ピストンロッド3の軸線方向と横拘
束鉄筋29とのなす角度は、図5に示すように30度に
設定されているが、これは、第2ローラ34の曲げ終了
位置が横拘束鉄筋29を平行基準として30度に位置す
るためである。
束鉄筋29とのなす角度は、図5に示すように30度に
設定されているが、これは、第2ローラ34の曲げ終了
位置が横拘束鉄筋29を平行基準として30度に位置す
るためである。
【0034】また、ピストンロッド3の軸線とカラー3
0の中心との間の寸法は、図4および図5に示すよう
に、寸法Xに設定されており、この寸法Xは次式で与え
られる。
0の中心との間の寸法は、図4および図5に示すよう
に、寸法Xに設定されており、この寸法Xは次式で与え
られる。
【0035】 X=(カラー30の直径/2)+末端部29aの直径 前記アームプレート6の先端上端部には、図2、図4な
いし図6に示すように、横拘束鉄筋29に外側から当接
して鉄筋折曲げ時の反力を受ける反力受けストッパ37
が配設されており、この反力受けストッパ37は、アー
ムプレート6に設けた長孔38を貫通する調節ボルト3
9を介してアームプレート6に取付けられ、長孔38を
ガイドとして位置調節できるようになっている。そして
この位置調節により、横拘束鉄筋29の太さが変更にな
った場合でも対処できるようになっている。
いし図6に示すように、横拘束鉄筋29に外側から当接
して鉄筋折曲げ時の反力を受ける反力受けストッパ37
が配設されており、この反力受けストッパ37は、アー
ムプレート6に設けた長孔38を貫通する調節ボルト3
9を介してアームプレート6に取付けられ、長孔38を
ガイドとして位置調節できるようになっている。そして
この位置調節により、横拘束鉄筋29の太さが変更にな
った場合でも対処できるようになっている。
【0036】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
る。
【0037】油圧作動装置2の起動によりピストンロッ
ド3が前進すると、まず図4に示すように、ベンディン
グアーム31の両端部のローラ33,34が、予め90
度に折曲げられている横拘束鉄筋29の末端部29aに
外側から当接する。
ド3が前進すると、まず図4に示すように、ベンディン
グアーム31の両端部のローラ33,34が、予め90
度に折曲げられている横拘束鉄筋29の末端部29aに
外側から当接する。
【0038】この状態から、ピストンロッド3がさらに
前進すると、第1ローラ33はガイド部36で規制され
た範囲内でしか移動できないので、図5および図6に示
すように、ベンディングアーム31の第2ローラ34側
が支点ピン32を支点として図中時計廻りに揺動し、末
端部29aがカラー30の外周面にそって180度に折
曲げられることになる。
前進すると、第1ローラ33はガイド部36で規制され
た範囲内でしか移動できないので、図5および図6に示
すように、ベンディングアーム31の第2ローラ34側
が支点ピン32を支点として図中時計廻りに揺動し、末
端部29aがカラー30の外周面にそって180度に折
曲げられることになる。
【0039】しかして、等ピッチで平行に配筋された既
設の帯筋28間には、図1に示すように、アームプレー
ト6のみが挿入され、油圧作動装置2は帯筋28の外側
に配置されるので、帯筋28間の間隔が狭い場合であっ
ても、何等支障なく作業を行なうことができる。
設の帯筋28間には、図1に示すように、アームプレー
ト6のみが挿入され、油圧作動装置2は帯筋28の外側
に配置されるので、帯筋28間の間隔が狭い場合であっ
ても、何等支障なく作業を行なうことができる。
【0040】また、横拘束鉄筋29の末端部29aは、
カラー30外周面にそって180度に折曲げられるの
で、必要な折曲げ半径を容易かつ精度よく得ることがで
きる。
カラー30外周面にそって180度に折曲げられるの
で、必要な折曲げ半径を容易かつ精度よく得ることがで
きる。
【0041】また、このカラー30およびベンディング
アーム31は着脱交換可能となっているとともに、反力
受けストッパ37は位置調節可能となっているので、末
端部29aの折曲げ半径を変更する必要がある場合や、
横拘束鉄筋29の太さが変更になった場合にも、即座に
対処して所望の折曲げ半径で末端部29aを180度に
折曲げることができる。
アーム31は着脱交換可能となっているとともに、反力
受けストッパ37は位置調節可能となっているので、末
端部29aの折曲げ半径を変更する必要がある場合や、
横拘束鉄筋29の太さが変更になった場合にも、即座に
対処して所望の折曲げ半径で末端部29aを180度に
折曲げることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、油圧作動
装置と、カラーと、ベンディングアームとをそれぞれ設
け、カラーの外周面にそって横拘束鉄筋の末端部を折曲
げるようにしているので、規格で定められている以上の
折曲げ半径で、容易かつ高精度に折曲げることができ
る。また、油圧作動装置でベンディングアームを駆動し
てベンディングアームを揺動させるようにしているの
で、ベンディングアームの揺動半径を小さくしつつ大き
な曲げ力を得ることができる。また、等ピッチで平行に
配筋されている既設の帯筋間には、油圧作動装置の先端
部のみを挿入して、横拘束鉄筋の末端部を外側から内側
に折曲げることができるので、隣位する帯筋間の間隔が
狭い場合であっても、何等支障なく作業を行なうことが
できる。
装置と、カラーと、ベンディングアームとをそれぞれ設
け、カラーの外周面にそって横拘束鉄筋の末端部を折曲
げるようにしているので、規格で定められている以上の
折曲げ半径で、容易かつ高精度に折曲げることができ
る。また、油圧作動装置でベンディングアームを駆動し
てベンディングアームを揺動させるようにしているの
で、ベンディングアームの揺動半径を小さくしつつ大き
な曲げ力を得ることができる。また、等ピッチで平行に
配筋されている既設の帯筋間には、油圧作動装置の先端
部のみを挿入して、横拘束鉄筋の末端部を外側から内側
に折曲げることができるので、隣位する帯筋間の間隔が
狭い場合であっても、何等支障なく作業を行なうことが
できる。
【0043】本発明はまた、ベンディングアームの両端
部に、自由回転するローラをそれぞれけ設けるようにし
ているので、横拘束鉄筋の末端部を折曲げる際のベンデ
ィングアーム両端部の抵抗が小さくなり、より小さな力
で横拘束鉄筋の末端部を折曲げることができる。
部に、自由回転するローラをそれぞれけ設けるようにし
ているので、横拘束鉄筋の末端部を折曲げる際のベンデ
ィングアーム両端部の抵抗が小さくなり、より小さな力
で横拘束鉄筋の末端部を折曲げることができる。
【0044】本発明はまた、カラーを油圧作動装置の先
端部に固設されたアームプレートに着脱可能に取付け、
このアームプレートに、支点ピンが摺動するガイド溝を
設けるようにしているので、カラーの着脱交換により、
横拘束鉄筋の末端部の折曲げ半径が変更になった場合で
も対処でき、またガイド溝で支点ピンをガイドすること
により、摺動子に無理な力が加わらずスムースな動作を
得ることができる。
端部に固設されたアームプレートに着脱可能に取付け、
このアームプレートに、支点ピンが摺動するガイド溝を
設けるようにしているので、カラーの着脱交換により、
横拘束鉄筋の末端部の折曲げ半径が変更になった場合で
も対処でき、またガイド溝で支点ピンをガイドすること
により、摺動子に無理な力が加わらずスムースな動作を
得ることができる。
【0045】本発明はまた、アームプレートに、ベンデ
ィングアームの一端部の移動範囲を規制するガイド部を
設けるようにしているので、ベンディングアームの揺動
を安定させることができるとともに、ベンディングアー
ムの揺動範囲の変更も容易である。
ィングアームの一端部の移動範囲を規制するガイド部を
設けるようにしているので、ベンディングアームの揺動
を安定させることができるとともに、ベンディングアー
ムの揺動範囲の変更も容易である。
【0046】本発明はまた、アームプレートに、横拘束
鉄筋に外側から当接する反力受けストッパを設けるよう
にしているので、横拘束鉄筋の末端部を折曲げる際に、
その反力が反力受けストッパで支持され、油圧作動装置
を大きな力で押さえておく必要がない。このため、作業
性を向上させることができる。
鉄筋に外側から当接する反力受けストッパを設けるよう
にしているので、横拘束鉄筋の末端部を折曲げる際に、
その反力が反力受けストッパで支持され、油圧作動装置
を大きな力で押さえておく必要がない。このため、作業
性を向上させることができる。
【0047】本発明はさらに、反力受けストッパのアー
ムプレートへの取付位置を調節できるようにしているの
で、横拘束鉄筋の太さが変更になっても対処できる。
ムプレートへの取付位置を調節できるようにしているの
で、横拘束鉄筋の太さが変更になっても対処できる。
【図1】本発明の実施の一形態に係る鉄筋折曲げ機によ
る横拘束鉄筋の折曲げ方法を示す説明図。
る横拘束鉄筋の折曲げ方法を示す説明図。
【図2】図1の鉄筋折曲げ機の拡大図。
【図3】図2のIII −III 線断面図。
【図4】横拘束鉄筋折曲げ前のベンディングアームの状
態を示す説明図。
態を示す説明図。
【図5】横拘束鉄筋折曲げ完了時のベンディングアーム
の状態を示す説明図。
の状態を示す説明図。
【図6】横拘束鉄筋の折曲げ前と折曲げ完了時との間で
のベンディングアームの変化の状態を示す説明図。
のベンディングアームの変化の状態を示す説明図。
1 鉄筋折曲げ機 2 油圧作動装置 3 ピストンロッド 6 アームプレート 28 帯筋 29 横拘束鉄筋 29a 末端部 30 カラー 30a 凹部 31 ベンディングアーム 32 支点ピン 33 第1ローラ 34 第2ローラ 35 ガイド溝 36 ガイド部 37 反力受けストッパ 38 長孔 39 調節ボルト
Claims (6)
- 【請求項1】既設の帯筋に対し直交する方向に配筋され
た横拘束鉄筋の末端部を、90度に折曲げられている状
態から180度に折曲げて帯筋を拘束する鉄筋折曲げ機
において、往復直線動する摺動子を有する油圧作動装置
と;油圧作動装置の先端部に取付けられているととも
に、前記帯筋が嵌入される凹部を有して帯筋と前記末端
部との間に装着され、末端部が外周面にそって折曲げら
れて末端部の折曲げ半径を規制するカラーと;概略半円
形状をなして一端部に偏心した位置が前記摺動子の先端
に支点ピンを介し枢着され、摺動子の前進により両端部
が末端部に接触した状態で前記支点ピンを支点として揺
動し、末端部を前記カラーの外周面にそって折曲げるベ
ンディングアームと;を具備することを特徴とする鉄筋
折曲げ機。 - 【請求項2】ベンディングアームは、その両端部に自由
回転するローラをそれぞれ有していることを特徴とする
請求項1記載の鉄筋折曲げ機。 - 【請求項3】油圧作動装置の先端部に、前記支点ピンが
摺動するガイド溝を有するアームプレートが固設され、
前記アームプレートに前記カラーが着脱可能に取付けら
れていることを特徴とする請求項1記載の帯筋折曲げ
機。 - 【請求項4】アームプレートは、ベンディングアームの
一端部の移動範囲を規制するガイド部を有していること
を特徴とする請求項3記載の鉄筋折曲げ機。 - 【請求項5】アームプレートには、横拘束鉄筋に外側か
ら当接する反力受けストッパが設けられていることを特
徴とする請求項3記載の鉄筋折曲げ機。 - 【請求項6】反力受けストッパは、アームプレートへの
取付位置が調節可能となっていることを特徴とする請求
項5記載の帯筋折曲げ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23944496A JP2965912B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 鉄筋折曲げ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23944496A JP2965912B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 鉄筋折曲げ機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1085843A JPH1085843A (ja) | 1998-04-07 |
JP2965912B2 true JP2965912B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=17044872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23944496A Expired - Fee Related JP2965912B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 鉄筋折曲げ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2965912B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102699236A (zh) * | 2012-06-05 | 2012-10-03 | 柘城县供电有限责任公司 | 硬母线轧弯器 |
CN103317060B (zh) * | 2013-06-14 | 2015-04-29 | 青岛兴河建材有限公司 | 一种预制桩钢筋笼桩尖弯折机 |
CN104308039B (zh) * | 2014-09-28 | 2016-03-02 | 浙江剑麟金属制品有限公司 | 一种线材折弯机 |
CN107962137A (zh) * | 2017-12-26 | 2018-04-27 | 吴江变压器有限公司 | 一种调压线圈出线成型工具 |
CN112207206A (zh) * | 2020-10-22 | 2021-01-12 | 成都固特机械有限责任公司 | 桁架焊腹筋折脚装置 |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP23944496A patent/JP2965912B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1085843A (ja) | 1998-04-07 |
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