JP2965870B2 - ゴム製品の射出成形方法 - Google Patents

ゴム製品の射出成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐熱性に優れ、圧縮
永久歪みが小さいEPDMからなるゴム製品、特に熱交
換機のシール材のように細長いゴム製品、詳しくは総長
さが500〜8000mmで、該総長さ(mm)と横断面積
(mm2 )との比が30〜200の帯状製品の製造に適し
た射出成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱交換機に使用されるゴム製シール材
は、耐熱性に優れ、かつ圧縮永久歪みが小さくてシール
性の良好であることが要求されるため、EPDMからな
る高粘度のゴム組成物を圧縮成形することによって製造
されている。しかしながら、この圧縮成形は、耐熱性に
優れ、かつ圧縮永久歪みの小さい帯状製品を製造するこ
とができる反面、加硫時間が長くなり、金型に対するゴ
ムの出入を人手で行う必要があるため、自動化が困難で
あり、かつ生産性が低かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
め、射出成形によって上記の帯状製品を成形することが
試みられたが、この場合は、ゴムの流動距離が長くな
り、しかも高温、短時間で成形されるため、金型の細長
い孔状のキャビティにゴムが行き渡らず、製品が得られ
なかった。そして、ゴムの流動性を良くするため、加工
助剤や可塑剤の配合量を増大した場合は、圧縮永久歪み
が大きくなり、シール性能が低下するという問題があっ
た。
【0004】この発明は、耐熱性に優れ、しかも圧縮永
久歪みが小さくて良好なシール性能を有するEPDM製
の帯状製品を製造することが可能な射出成形方法を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、エチレン−
プロピレン系ゴムを主成分とするゴム組成物を射出成形
して総長さが500〜8000mm、該総長さ(mm)と横
断面積(mm 2 )との比が30〜200の帯状製品を製造
する方法において、上記のエチレン−プロピレン系ゴム
としてプロピレン含有量が30〜55重量%、ムーニー
粘度(ML1+4(100℃))が20〜80のものを
使用し、加硫剤として有機過酸化物を添加することを特
徴とするゴム製品の射出成形方法である。
【0006】この発明で使用するエチレン−プロピレン
系ゴムは、エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)
および該エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPM)に
ジエン成分としてエチリデンノルボルネン、1,4ヘキ
サジエン、ジシクロペンタジエン等を添加したエチレン
−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)であ
る。ただし、このエチレン−プロピレン系ゴムとして、
プロピレン含有量30〜55重量%、好ましくは35〜
45重量%であって、ムーニー粘度(ML1+4(10
0℃))が20〜80、好ましくは35〜50のものが
使用される。
【0007】この発明では、架橋剤として有機過酸化物
が使用される。この有機過酸化物としては、シクロヘキ
サノンペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、ジ
クミルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシド、
ジデカノイルペルオキシド、1,1−ジ−t−ブチルペ
ルオキシシクロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチルペル
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
2,5ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)
ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
ペルオキシン)ヘキサン−3、1,3−ビス(t−ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジベンゾイルペルオキシヘキサン、n−ブ
チル−4,4−ビス(t−ブチルペルオキシ)バレレー
ト、tブチルペルオキシアセテート、t−ブチルペルオ
キシラウレート、t−ブチルペルオキシペンゾエート、
ジ(t−ブチルペルオキシ)イソフタレート、t−ブチ
ルペルオキシマレエート等が例示される。
【0008】上記の有機過酸化物の配合量は、ゴム成分
100重量部当たり有効官能基数が1のものを使用する
場合は2〜20重量部が、また上記有効官能基数が2の
ものを使用する場合は1〜12重量部がそれぞれ好まし
い。
【0009】上記の有機過酸化物以外の添加剤として、
各種の充填剤、可塑剤および受酸剤となる金属化合物を
それぞれ適量配合することができる。また、架橋助剤を
配合することにより、圧縮永久歪みを改善することがで
きる。また、老化防止剤を配合することにより、耐熱老
化性を大きく改善することができる。また、加工助剤を
配合することにより、射出成形時の充填時間を短縮する
ことができる。
【0010】架橋助剤としては、エチレングリコール・
ジメタクリレート、多官能性メタクリレートモノマー、
N,N′−m−フェニレンジマレイミド、トリアリル・
イソシアヌレート、酸化亜鉛等が例示される。その好ま
しい配合量は、エチレン−プロピレン系ゴム100重量
部に対して0.5〜10重量部である。
【0011】老化防止剤としては、p,(p−トルエン
・スルホニルアミド)−ジフェニルアミンなどの芳香族
第二アミン系、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリンの重合物などのキノリン系、2−メルカプ
トベンズイミダゾールなどのイミダゾール系および2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールなどのフェ
ノール系等が例示される。これらの老化防止剤は、いず
れか一種が単独で、または2種以上が併用して配合され
る。その好ましい配合量は、エチレン−プロピレン系ゴ
ム100重量部に対して0.5〜5重量部である。
【0012】加工助剤としては、ステアリン酸、ステア
リン酸アルミニウム、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、脂肪酸アミド系、
脂肪酸エステル系等が例示される。これらの加工助剤
は、いずれか一種が単独で、または2種以上が併用して
配合される。その好ましい配合量は、エチレン−プロピ
レン系ゴム100重量部に対して0.5〜5重量部であ
る。
【0013】組成物の調製に際しては、上記のエチレン
−プロピレン系ゴムと有機過酸化物以外の添加剤をバン
バリーミキサー等のミキサーに投入し、80〜170℃
の温度で3〜10分間混練し、得られた混練物をオープ
ンロール等のロール類に移して上記の有機過酸化物を追
加混合し、40〜80℃のロール温度で10〜30分間
混練してリボン状のゴム配合物を得る。
【0014】上記のゴム配合物は、射出成形機によって
所望の形状、例えば帯状に成形、加硫される。金型のキ
ャビティ形状は、射出成形では一般に困難とされる帯
状、すなわち総長さが500〜8000mmで、該総長さ
(mm)と平均横断面積(mm2 )との比率が200以下の
帯状に形成することができる。なお、帯状のキャビティ
は、長楕円形または小判形等の閉曲線形状とすることが
でき、その総長さが大きい場合は、複数箇所に注入口を
設けることが好ましい。加硫時の金型温度は、150〜
200℃が好ましく、加硫時間は1〜10分が好まし
い。
【0015】射出成形機による一次加硫が終わると、成
形品は射出成形機から取出され、オーブン中で二次加硫
を施すことにより製品化される。この二次加硫の温度
は、150〜200℃が好ましく、加硫時間は、30分
ないし6時間が好ましい。
【0016】
【作用】エチレン−プロピレン系ゴムとしてプロピレン
含有量が30〜55重量%、ムーニー粘度(ML1+4
(100℃))が20〜80のものを使用し、加硫剤と
して有機過酸化物を添加するので、混練後に射出成形す
る際の流動性が上昇し、射出成形が容易となり、総長さ
が500〜8000mmで、該総長さ(mm)と平均横断面
積(mm2 )との比率が200以下の帯状ゴム製品を射出
成形によって製造することができる。そして、射出成形
機において一次加硫を施し、更にオーブン中で二次加硫
を施すことにより、製品化することができる。
【0017】ただし、上記エチレン−プロピレン系ゴム
のプロピレン含有量が30重量%未満の場合は、圧縮永
久歪みが大きくなり、反対に55重量%を超えた場合
は、熱分解性が高くなる。また、ムーニー粘度(ML1
+4(100℃))が20未満の場合は、物理的強度が
低下し、また圧縮永久歪みが大きくなり、反対に80を
超えた場合は、流動性が不足し、帯状体を成形する際に
金型のキャビティに対する組成物の充填が不完全にな
る。
【0018】また、射出成形時の金型温度が150℃未
満の場合は、目的とする特性を得るために必要な加硫時
長くなり、反対に200℃を超えた場合は、金型内
でスコーチ現象が生じる。また、上記射出成形時に加硫
時間が1分未満では、架橋密度が低く、所望の特性が得
られなくなり、反対に10分を超えると、生産性が低下
する。
【0019】また、二次加硫の際の加硫温度が150℃
未満の場合は、二次加硫による圧縮永久歪の改善効果が
低く、反対に200℃を超えた場合は、熱分解および熱
老化現象が著しくなる。また、上記二次加硫の加硫時間
が30分未満では、二次加硫による圧縮永久歪の改善効
果が不十分となり、反対に6時間を超えると、圧縮永久
歪の改善効果の向上が望めず、温度によっては熱分解お
よび熱老化現象が著しくなる。
【0020】
【実施例】エチレンプロピレン系ゴムとしてEPDM−
A(日本合成ゴム株式会社製、商品名「EP−2
2」)、EPDM−B(日本合成ゴム株式会社製、商品
名「EP−51」)、EPDM−C(住友化学工業株式
会社製、商品名「600F」)、EPDM−D(日本合
成ゴム株式会社製、商品名「EP−24」)、EPDM
−E(日本合成ゴム株式会社製、商品名「EP−2
7」)をそれぞれ使用して実施例1ないし3および比較
例1〜4のゴム製品を射出成形した。上記エチレンプロ
ピレン系ゴム(EPDM−AないしEPDM−E)のプ
ロピレン含有量およびムーニー粘度(ML1+4(10
0℃))を表1に記載した。
【0021】
【0022】過酸化物架橋剤として1,3−ビス(t−
ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(化薬アクゾ
株式会社製、商品名「パーカドックス14/40」、有
効成分40%、炭酸カルシウム60%、有効官能基数
2)を、また、架橋助剤Aとして酸化亜鉛を、また老化
防止剤として2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒド
ロキノリンの重合物(精工化学株式会社製)を、また加
工助剤Aとしてステアリン酸カルシウムを、また補強剤
としてHAFカーボンブラックを、また架橋助剤Bとし
てトリアリルイソシアネート(日本化成株式会社製、商
品名「タイク」)を、また可塑剤としてパラフィン系プ
ロセスオイルを、また加工助剤Bとして脂肪酸アミド
(日本化成株式会社製、商品名「アーマイドAP−
1」)をそれぞれ使用し、上記のエチレンプロピレン系
ゴム(EPDM−AないしEPDM−E)に添加、混練
した。
【0023】先ず、バンバリーミキサーに上記のエチレ
ンプロピレン系ゴムを過酸化物架橋剤以外の添加剤と共
に投入し、5分間混練し、しかるのち70℃のオープン
ロールで過酸化物架橋剤を追加混合し、リボン状のゴム
組成物とした。しかるのち、射出成形機(金型温度:1
70℃)による成形試験を行った。射出成形機の金型に
は、総長さが4000mmで、該総長さL(mm)と平均横
断面積S(mm2 )との比(L/S)が125(キャビテ
ィの横断面高さ4mm、幅8mm)の閉曲線状キャビティを
有するものを使用し、上記の閉曲線状キャビティには4
個の注入口を等間隔に設けた。ただし、実施例3のみ
は、上記の比(L/S)を200(キャビティの横断面
高さ3mm、幅6.67mm)とした。下記の表2に配合
比、オープンロールで混練後のムーニー粘度(ML1+
4(100℃))、注入試験の際のキャビティの充填状
況(完全充填を〇、不完全充填を×とする)および充填
時間(秒)を記載した。ただし、表中の「実」は「実施
例」、「比」は「比較例」である。
【0024】 表 2 実1 実2 実3 比1 比2 比3 比4 EPDM−A 100 100 100 − − − − EPDM−B − − − 100 − − − EPDM−C − − − − 100 − − EPDM−D − − − − − 50 50 EPDM−E − − − − − 50 50 過酸化物架橋剤 10 10 10 10 10 10 10 架橋助剤A 10 10 10 10 10 10 10 老化防止剤 3 3 3 3 3 3 3 加工助剤A 1 1 1 1 1 1 1 補強剤 50 50 50 50 50 50 50 架橋助剤B 1 1 1 1 1 1 1 可塑剤 − − − − − 5 − 加工助剤B − 2 2 − − − − ムーニー粘度 50 47 47 48 60 95 98 金型のL/S 125 125 200 125 125 125 125 充填状況 〇 〇 〇 〇 〇 × × 充填時間(秒) 20 15 35 20 27 − −
【0025】上記の射出成形が可能であった実施例1〜
3および比較例1、2について、上記射出成形機で射出
成形後、その金型で170℃×4分間の一次加硫を実施
し、次いで成形品をオーブンに移し、180℃×5時間
の二次加硫を行い、JIS−K−6301に準拠して引
張試験、老化試験および圧縮永久歪試験を行った。その
結果を下記の表3に示す。ただし、常態値および耐熱老
化性試験用の試料は、厚み4mm(ただし、実施例3のみ
は3mm)とし、JIS−K−6301で定める3号形ダ
ンベルで打ち抜いた。また、圧縮永久歪の試料は、厚み
4mm、幅8mm、長さ70mm(ただし、実施例3のみ厚み
3mm、幅6.67mm、長さ70mm)の試料を2枚の平ら
な圧縮板間に挟み、厚さ3mm(実施例3のみ厚み2.2
5mm)のスペーサを挿入し、圧縮率が25%となるよう
にボルト・ナットで固定した。
【0026】 表 3 実1 実2 実3 比1 比2 常態値 引張強さ(kgf/cm2) 190 188 187 192 203 破断伸び(%) 140 140 140 140 140 耐熱老化性(170℃×70時間) 引張強さ変化率(%) −32 −34 −35 −35 −36 破断伸び変化率(%) −28 −28 −30 −30 −32 圧縮永久歪(%) 5℃×70HR 19 20 21 62 63 175℃×70HR 12 13 13 13 14
【0027】また、上記の混練で得られた実施例1〜3
および比較例1〜4のゴム組成物を厚み2mmのシート状
に成形し、圧縮成形用に金型に充填して170℃で10
分の一次加硫を行い、次いでオーブンに移し、180℃
で5時間の二次加硫を行い、しかるのちJIS K63
01に準拠して引張試験、老化試験、圧縮永久歪試験を
行った。その結果は、下記の表4のとおりであった。
【0028】 表 4 実1 実2 実3 比1 比2 比3 比4 常態値 引張強さ(kgf/cm2) 195 192 192 196 209 213 211 破断伸び(%) 150 140 140 140 140 140 130 耐熱老化性(170℃×70時間) 引張強さ変化率(%) −33 −35 −35 −34 −37 −34 −31 破断伸び変化率(%) −27 −29 −29 −30 −31 −28 −26 圧縮永久歪(%) 5℃×70HR 18 20 20 59 60 23 17 175℃×70HR 12 13 13 13 13 15 12 特性値の評価 〇 〇 〇 × × 〇 〇 総合評価 〇 〇 〇 × × × ×
【0029】上記の表1ないし表3から明らかなよう
に、実施例1ないし実施例3は、引張強さが大きく、耐
熱老化性も良好であり、圧縮永久歪みが低温および高温
のいずれにおいても小さくて良好であった。そして、実
施例2は、実施例1の配合に加工助剤B(脂肪酸アミ
ド)を付加したことによって充填時間が短縮された。ま
た、実施例2と同じ配合で、金型のL/Sを大きくした
実施例3は、金型の充填が35秒で完了した。そして、
表3の射出成形品の特性値を表4の圧縮成形品の特性値
と比較すると、両者間の特性にほとんど差が認められな
かった。
【0030】一方、比較例1は、使用したエチレンプロ
ピレン系ゴム(EPDM−B)のプロピレン含有量が少
ないため、また比較例2は、使用したエチレンプロピレ
ン系ゴム(EPDM−C)のプロピレン含有量が少ない
ため、いずれも低温時の圧縮永久歪みが劣っていた。ま
た、比較例4は、ムーニー粘度の小さいエチレンプロピ
レン系ゴム(EPDM−D)にムーニー粘度の大きいエ
チレンプロピレン系ゴム(EPDM−E)を混合したた
め、混練後のムーニー粘度も大きくなり、金型のキャビ
ティに充填できなった。すなわち、射出成形が不可能で
あった。そして、比較例3は、比較例4の配合に可塑剤
を付加しているにもかかわらず、同様に射出成形ができ
なかった。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
された発明は、エチレン−プロピレン系ゴムを主成分と
するゴム組成物を射出成形して総長さが500〜800
0mm、該総長さ(mm)と横断面積(mm 2 )との比が30
〜200の帯状製品を製造する方法において、上記のエ
チレン−プロピレン系ゴムとしてプロピレン含有量が3
0〜55重量%、ムーニー粘度(ML1+4(100
℃))が20〜80のものを使用し、加硫剤として有機
過酸化物を添加することを特徴とするゴム製品の射出成
形方法であるから、射出成形によっては従来成形できな
かった帯状のゴム製品、すなわち総長さが500〜80
00mmで、その総長さ(mm)と横断面積(mm2)との比
が200以下のものを容易に成形することができ、成形
後に加硫して得られたゴム製品は、従来の圧縮成形品と
同様に圧縮永久歪みが小さく、かつ耐熱性に優れてい
て、熱交換機のシール材等に好適であり、しかも圧縮成
形に比べて生産性が上昇する。
【0032】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した発明において、添加剤として加工助剤を配合した
ものであるから、金型のキャビティにゴム組成物を充填
するための所要時間が短縮される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−255553(JP,A) 特開 平4−149254(JP,A) 特開 平4−7112(JP,A) 特開 平5−255552(JP,A) 特開 昭53−22552(JP,A) 特開 昭53−40045(JP,A) 特開 平5−255553(JP,A) 特公 昭63−65223(JP,B2) 特公 昭40−15973(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−プロピレン系ゴムを主成分と
    するゴム組成物を射出成形して総長さが500〜800
    0mm、該総長さ(mm)と横断面積(mm 2 )との比が30
    〜200の帯状製品を製造する方法において、上記のエ
    チレン−プロピレン系ゴムとしてプロピレン含有量が3
    0〜55重量%、ムーニー粘度(ML1+4(100
    ℃))が20〜80のものを使用し、加硫剤として有機
    過酸化物を添加することを特徴とするゴム製品の射出成
    形方法。
  2. 【請求項2】 添加剤として加工助剤が配合される請求
    項1記載のゴム製品の射出成形方法。
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